JPH09280602A - 地下室の空調構造 - Google Patents

地下室の空調構造

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JPH09280602A
JPH09280602A JP8088088A JP8808896A JPH09280602A JP H09280602 A JPH09280602 A JP H09280602A JP 8088088 A JP8088088 A JP 8088088A JP 8808896 A JP8808896 A JP 8808896A JP H09280602 A JPH09280602 A JP H09280602A
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JP
Japan
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basement
air
dry air
ceiling surface
wall surfaces
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Pending
Application number
JP8088088A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Noda
三郎 野田
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】壁面に発生した結露を確実に除去して回収した
結露水を自然排水することができる地下室に好適な空調
構造を提供する。 【解決手段】 一面が低温、他面が高温となる熱交換素
子を用いることによって薄型化した空気調和機1の装置
本体2を、地下室10の天井面に設置し、この装置本体
2から発生する除湿排水を、地下室10に隣接する側溝
8へ自然流下させるとともに、天井面、側壁面および床
面などの壁面を伝って乾燥空気が循環するように、装置
本体2からの乾燥空気の吹出口を設定した地下室10の
空調構造。また、装置本体2を、地下室10の天井面の
複数箇所に設置し、これらの装置本体2から発生する除
湿排水を、地下室10に隣接する側溝8へ自然流下させ
るとともに、天井面、側壁面および床面などの壁面を伝
って乾燥空気が循環するように、各装置本体2からの乾
燥空気の吹出口を設定した地下室10の空調構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅建物の地下室
における空調構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅建物における地下室などの
地下空間は、比較的温度や湿度が安定していると言われ
ている。しかし、冬季の冷えた乾燥外気が侵入したり、
雨季の暖かい高湿外気が侵入したりした後には、壁面に
結露を生じることとなる。
【0003】そこで、従来より、このような地下室に、
通常に市販されている除湿機や空気調和機を備えること
が行われている。
【0004】また、このような地下専用の除湿機として
は、天井面付近に取り付けた吸放湿材にファンで空気の
流れを作って湿気を吸湿させた後、この吸放湿材を加熱
し、吸放湿材の吸湿した湿気を、ファンを利用して水蒸
気として外部に放湿するようになされたものが知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の除
湿機のうち、通常に市販されている除湿機の場合、地下
で使用するため、回収した結露水をタンクに回収した
り、ポンプで地上に汲み上げたりして排水する機能を付
加しなければならず、自然排水できないといった不都合
を生じることとなる。また、このような機能を付加しな
ければならないので、装置が大型化してしまう。
【0006】また、結露は、天井面、側壁面および床面
などの壁面に発生するので、この結露を取り除くために
は、当然、結露の発生した天井面、側壁面および床面な
どの壁面に沿って乾燥した空気を吹き付けることが望ま
しい。しかし、上記従来の市販の除湿機は、結露の除去
を目的としたものではないため、室内空間に向けて乾燥
空気を吹き付けるようになされており、壁面に生じた結
露を効果的に除去することができない。したがって、依
然、壁面に結露が発生した状態であっても、地下室内の
相対湿度が安定して除湿機が先に自動停止してしまうと
いった不都合を生じることとなる。
【0007】さらに、吸放湿材を用いた除湿機の場合、
吸湿の動作と放湿の動作を交互に繰り換えさなければな
らないので除湿効率が悪いといった不都合を生じること
となる。
【0008】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、壁面に発生した結露を確実に除去して回収し
た結露水を自然排水することができる地下室に好適な空
調構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の地下室の空調構造は、一面が低温、他面が高
温となる熱交換素子を用いることによって薄型化した空
気調和機の装置本体を、地下室の天井面に設置し、この
装置本体から発生する除湿排水を、地下室に隣接する側
溝へ自然流下させるとともに、天井面、側壁面および床
面などの壁面を伝って乾燥空気が循環するように、装置
本体からの乾燥空気の吹出口を設定したものである。
【0010】また、上記課題を解決するための本発明の
地下室の空調構造は、一面が低温、他面が高温となる熱
交換素子を用いることによって薄型化した空気調和機の
装置本体を、地下室の天井面の複数箇所に設置し、これ
らの装置本体から発生する除湿排水を、地下室に隣接す
る側溝へ自然流下させるとともに、天井面、側壁面およ
び床面などの壁面を伝って乾燥空気が循環するように、
各装置本体からの乾燥空気の吹出口を設定したものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1は地下室10に空気調和機1を設置し
た状態を示し、図2は地下室10に設置する空気調和機
1を示している。
【0013】すなわち、この地下室10の空調構造は、
地下室10の天井面の複数箇所に空気調和機1の装置本
体2を配置し、これらの装置本体2から発生する除湿排
水を、地下室10に隣接する側溝8に自然流下させると
ともに、これらの装置本体2から吹き出される乾燥空気
を、地下室10の天井面、側壁面および床面などの壁面
を伝って循環するようになされている。
【0014】空気調和機1は、装置本体2と、熱交換素
子3と、放冷板4と、放熱板5と、ファン6と、制御装
置7とを具備している。
【0015】装置本体2は、地下室10の天井面に取り
付けられる。この取付状態で、装置本体2は、この装置
本体2から発生する除湿排水を、地下室10に隣接する
側溝8へ自然流下させるだけの高低差を確保することが
できる薄型に形成されている。また、装置本体2の底面
21の一側面22寄りに開口部23が設けられ、他側面
24寄りに排水口25が設けられている。そして、この
排水口25には、除湿排水が自然流下可能な下り勾配で
排水されるように、側溝8へ向けて排水路81が形成さ
れている。前記開口部23内には、上り勾配および下り
勾配を有する断面山形状の仕切片26が設けられ、装置
本体2内に凝縮路27および加熱路28が形成されてい
る。さらに、装置本体2の他側面24には、通気孔29
が設けられている。
【0016】熱交換素子3は、電圧を加えることによっ
て一面が低温で、他面が高温となるように形成されたサ
ーモモジュールが使用される。この熱交換素子3は、低
温面が凝縮路27に位置し、高温面が加熱路28に位置
するように、装置本体2の仕切片26の下り勾配部分に
設けた取付孔20に取り付けられる。そして、これら低
温面および高温面には、シリコングリースなどの電気絶
縁物を介してそれぞれ放冷板4と放熱板5とが取り付け
られる。これにより、装置本体2内の凝縮路27は、放
冷板4からの放冷で冷却され、加熱路28は、放熱板5
からの放熱で加熱されることとなる。
【0017】ファン6は、装置本体2の一側面22に設
けられる。そして、このファン6の作動により、装置本
体2内に負圧を生じさせ、この負圧によって開口部23
から凝縮路27および加熱路28を通過する空気の流れ
と、通気孔29から加熱路28を通過する空気の流れと
を形成するようになされている。
【0018】したがって、開口部23から吸い込まれた
空気は、凝縮路27で冷却されて冷却板4の表面に結露
水を生じる。この際、冷却板4は、仕切板26の下り勾
配部分に位置するので、開口部23からの空気が効率良
くこの冷却板4に当たって冷却される。また、下り勾配
になっているので、冷却によって生じた結露水は、雫に
なって滴下しやすくなる。さらに、ファン6によって発
生する負圧を、開口部23からの空気の流れと、通気孔
29からの空気の流れとによって二分するようにしてい
るので、開口部23から凝縮路27を流れる空気の流れ
は、結露を生じさせるのに好適な穏やかな流れとするこ
とができる。この空気の流れは、通気孔29の開口具合
によって調節することができる。そして、このようにし
て凝縮路27で冷却された空気は、通気孔29からの空
気と混合されて加熱路28を通過し、放熱板5からの放
熱で暖められて乾燥空気となる。このように、熱交換素
子3を用いた場合、一面で冷却結露させた空気を他面で
加熱して乾燥空気とすることができるので、この熱交換
素子3を挟んで凝縮路27と加熱路28とを形成するこ
とで、約10cm程度の薄型に形成された装置本体2を
構成することができる。
【0019】制御装置7は、湿度センサ71および温度
センサ72を具備し、この湿度センサ71および温度セ
ンサ72に応じてファン3および熱交換素子4を制御す
るようになされている。この際、ファン3の回転数を制
御して変化させると、凝縮路27を流れる空気の流れ
が、結露を生じさせるのに好適な穏やかな流れから外れ
てしまうことが懸念されるので、ファン3は、オンオフ
の制御に止めることが好ましい。また、熱交換素子4
は、例えば、低温側10℃、高温側60℃といった低温
域で温度差を生じるように設定したり、低温側30℃、
高温側80℃といった高温域で温度差を生じるように設
定したりすることで、ファン6から吹き出される乾燥空
気の温度を低くしたり高くしたりすることができる。し
たがって、制御装置7に設けた温度センサ72によって
この温度域の設定を変更することで温度制御を行うよう
になされている。この場合、温度制御は、除湿能力に比
べて微々たるものとなるが、温度が安定する一方、壁面
に発生する結露に困っている地下室10の空気調和機1
としては好適なものとなる。この制御装置7は、湿度セ
ンサ71および温度センサ72を設けているので、ファ
ン6から吹き出された乾燥空気が、地下室10内で馴染
んで通気孔29へと戻る手前位の位置に配置することが
好ましい。
【0020】このようにして構成される空気調和機1
は、装置本体2を二個一組として地下室10の天井面の
四隅に取り付けられる。そして、これらの装置本体2
を、地下室10の天井面に取り付けた状態で、各装置本
体2から吹き出される乾燥空気が、地下室10の天井
面、側壁面および床面などの壁面に沿って循環するよう
に、ファン6の吹出方向を、全て異なる方向に設定して
いる。このような地下室10の場合、湿度や温度は比較
的安定しており、外部から侵入する外気によって壁面に
結露を生じるといったことが現状であるため、各装置本
体2からの乾燥空気を地下室10内に分散させず、壁面
に沿って循環させることで、効率良く結露を除去するこ
とができることとなる。
【0021】なお、本実施の形態の場合、地下室10の
天井面の四隅にそれぞれ装置本体2を設置し、これら装
置本体2から壁面に沿って乾燥空気が循環するようにフ
ァン6の吹出方向を設定しているが、特にこのように複
数箇所に装置本体2を設置するものに限定されるもので
はなく、例えば、図3に示すように、三個の装置本体2
を一体化し、ファン6の吹出方向だけが異なるように構
成したものであってもよい。この場合、各吹出口毎にフ
ァン6が設けられていてもよいし、一つのファン6から
吹き出される乾燥空気を風向板(図示省略)などによっ
て、壁面に沿う複数の方向に吹き出すように構成したも
のであってもよい。また、このように一体化した装置本
体2は、複数の熱交換素子3を平面方向に直列または並
列接続することで、厚みをそのままで装置本体2の能力
を高めることができる。
【0022】また、装置本体2を自動または手動で方向
変換可能な状態として天井面に取り付けておくことで、
ファン6から吹き出される乾燥空気の方向をその都度変
更できるようにしておいてもよい。この場合、壁面に生
じた結露に行けてファン6からの乾燥空気を直接吹き付
けることができるので、結露の除去をさらに積極的に行
うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、一
面が低温、他面が高温となる熱交換素子を用いることに
よって薄型化した空気調和機の装置本体を、地下室の天
井面に設置し、この装置本体から発生する除湿排水を自
然流下させるようにしているので、ポンプアップ機能や
排水タンクを設けるといったことをせずに外部に排水す
ることができる。
【0024】また、このように空気調和機の装置本体を
天井面に設置することができることにより、この天井面
から側壁面、床面、側壁面、天井面と壁を伝って乾燥空
気が循環するように、各空気調和機からの乾燥空気の吹
出口を設定することができ、この設定によって結露水が
発生する地下室の壁面に積極的に乾燥空気を吹き付ける
ことができる。したがって、地下室内の相対湿度が安定
しているのに、壁面に結露を生じたままになるといった
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地下室の空調構造の全体構成の概略を示す斜視
図である。
【図2】地下室に設置される空気調和機の全体構成の概
略を示す断面図である。
【図3】地下室の空調構造の他の実施の形態を示す斜視
図である。
【図4】図3の断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和機 2 装置本体 3 熱交換素子 10 地下室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が低温、他面が高温となる熱交換素
    子を用いることによって薄型化した空気調和機の装置本
    体を、地下室の天井面に設置し、この装置本体から発生
    する除湿排水を、地下室に隣接する側溝へ自然流下させ
    るとともに、天井面、側壁面および床面などの壁面を伝
    って乾燥空気が循環するように、装置本体からの乾燥空
    気の吹出口を設定したことを特徴とする地下室の空調構
    造。
  2. 【請求項2】 一面が低温、他面が高温となる熱交換素
    子を用いることによって薄型化した空気調和機の装置本
    体を、地下室の天井面の複数箇所に設置し、これらの装
    置本体から発生する除湿排水を、地下室に隣接する側溝
    へ自然流下させるとともに、天井面、側壁面および床面
    などの壁面を伝って乾燥空気が循環するように、各装置
    本体からの乾燥空気の吹出口を設定したことを特徴とす
    る地下室の空調構造。
JP8088088A 1996-04-10 1996-04-10 地下室の空調構造 Pending JPH09280602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029964A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 セイホープロダクツ株式会社 除湿装置および床下除湿システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029964A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 セイホープロダクツ株式会社 除湿装置および床下除湿システム

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203