JPH09280519A - 加熱トーチおよびガス圧接装置の加熱装置 - Google Patents

加熱トーチおよびガス圧接装置の加熱装置

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JPH09280519A
JPH09280519A JP8663696A JP8663696A JPH09280519A JP H09280519 A JPH09280519 A JP H09280519A JP 8663696 A JP8663696 A JP 8663696A JP 8663696 A JP8663696 A JP 8663696A JP H09280519 A JPH09280519 A JP H09280519A
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heating
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勝義 多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆火が生じ難い加熱トーチおよびガス圧接装
置の加熱装置を提供する。 【解決手段】 自動ガス圧接装置10の加熱トーチ46
は、燃料供給管の分岐管部64の外周面に冷却気体を供
給するための冷却気体流通路140を含んで構成され
る。そのため、前述のように、分岐管部64がその冷却
気体によって積極的に冷却されてその温度上昇が抑制さ
れると共に、火口68,72もその分岐管部64を介し
て冷却されることから、燃料ガスの流速が比較的低い燃
料供給路80内や高温に曝される火口68,72での逆
火の発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス圧接により一
対の金属製棒材を軸心方向に接合するためのガス圧接装
置等に用いられる加熱トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄筋コンクリートを施工するに
際して所定の形状に配設される鉄筋は、製造上或いは運
搬上の取扱が容易な一定の長さとされている。そのた
め、施工される鉄筋コンクリートの長さが鉄筋の全長以
上となる場合には、鉄筋が軸心方向に接続されて必要な
長さに延長されて用いられる。この鉄筋等の金属製棒材
の接続方法には様々なものがあり、2本の鉄筋の一部を
重ねて固定する重ね継手、鉄筋の突き合わせ部に鋼製の
スリーブを被せて接続するスリーブ継手、鉄筋の端面を
軸心方向に互いに所定の力で押圧しつつガス等によって
加熱するガス圧接、或いは鉄筋の端面を互いに所定距離
離隔して保持し、加熱すると共にその端面間に溶接材料
を流し込むCB溶接等が用いられているが、強度や信頼
性の面からガス圧接或いはCB溶接等が好ましく、更
に、作業の容易性の面からガス圧接が多く用いられてい
る。
【0003】上記の金属製棒材のガス圧接は、例えば、
加圧装置や加熱トーチ等を備えたガス圧接装置を用いて
以下のように行われる。すなわち、先ず、棒材保持装
置によって、一対の鉄筋等の金属製棒材をそれらの軸心
方向が一致し且つそれらの端面が互いに突き合わされた
状態で保持する。次いで、加圧装置によって、その棒
材保持装置により保持された一対の金属製棒材を互いに
押圧する方向に加圧すると共に、加熱トーチによって、
それら一対の金属製棒材の前記端面近傍をその外周側か
ら加熱する。この加熱によって端面近傍が軟化させら
れることにより、その端面近傍が径方向に膨らむと同時
に軸心方向の加圧力が予め定められた所定圧力まで低下
した後、加圧装置によって再度加圧すると共に更に加熱
する。そして、端面近傍の膨らみ部が所定の大きさと
なった後加熱を停止することにより、一対の金属製棒材
が接合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なガス圧接装置に用いられる加熱トーチは、例えば、燃
料ガスボンベに接続される共通管部およびその共通管部
から分岐する一対の分岐管部を有する燃料供給管と、そ
れら一対の分岐管部の先端部側にその長手方向に沿って
所定間隔を隔てて設けられ、一対の金属製棒材の端面近
傍の外周面に向かうフレームをそれぞれ形成する複数の
火口とを備えている。これら複数の火口から形成される
フレームは、一対の金属製棒材に当たると専ら分岐管部
の側方に向かって反射され、その反射方向に熱の流れが
形成される。そのため、火口がその熱の流れに曝されて
高温に加熱され、燃料ガスの発火点以上の温度にもなり
得ることから、逆火(backfire)が生じ易いという問題
があった。
【0005】しかも、上記熱の流れ等によって分岐管部
も高温に加熱されるが、このとき、分岐管部は通常先端
部が封止されていることから、燃料供給管内を通過した
燃料ガスは、火口に設けられた例えば直径 1(mm)程度の
極めて小さい燃料噴射孔を介してのみ外部に放出され
る。そのため、その燃料噴射孔が設けられた火口内より
も燃料供給路内を通過する燃料ガスの流速は極めて低く
なることから、その内部での燃料ガスの温度が発火点ま
で上昇させられて、逆火が生じ易いという問題もある。
なお、本願において『逆火』とは、このように燃料供給
路内での発火をも含むものである。
【0006】上記のような逆火を防止するために、一般
に、加熱トーチの分岐管部や火口の外周面には、例えば
断熱材から成る糸や布等が巻き付けられると共にその外
周面が水溶性の耐熱セメント等で固められて断熱層が設
けられることにより、その断熱性が高められている。し
かしながら、このような断熱層による断熱効果を逆火が
生じない程度に十分高めることは困難であり、しかも、
露出させられた火口先端からの伝導熱によっても火口全
体および分岐管部が加熱されることから、従来の加熱ト
ーチでは、例え断熱層を設けても設けられていない場合
と同様に逆火が生じ易いという問題があったのである。
【0007】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的とするところは、逆火が生じ
難い加熱トーチおよびガス圧接装置の加熱装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の加熱トーチの要旨とするところ
は、金属製棒材の周囲からその金属製棒材の外周面に向
かうフレームを形成するための燃料噴射孔をそれぞれ有
する複数の火口と、それら複数の火口が所定間隔を隔て
て設けられ、内部に形成された燃料供給路に接続された
それら燃料噴射孔に燃料を供給するための先端が封止さ
れた燃料供給管とを備えた加熱トーチであって、(a) 前
記燃料供給管の外周面に冷却気体を供給するための冷却
気体流通路を含むことにある。
【0009】
【第1発明の効果】このようにすれば、加熱トーチは、
燃料供給管の外周面に冷却気体を供給するための冷却気
体流通路を含んで構成される。そのため、燃料供給管が
その冷却気体によって積極的に冷却されてその温度上昇
が抑制されると共に、火口もその燃料供給管を介して冷
却されることから、燃料ガスの流速が比較的低い燃料供
給路内や高温に曝される火口での逆火の発生が抑制され
る。なお、本願において『冷却気体』とは、燃料供給管
の温度を燃料ガスの発火点よりも十分に低くできる程度
に、その燃料供給管を冷却し得る程度の温度の気体であ
れば比較的高温の気体をも含むものである。
【0010】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記冷却気
体流通路は、前記燃料供給管と所定の間隔を隔てた状態
でその燃料供給管に沿って配設されると共にその燃料供
給管に向かってそれぞれ冷却気体を噴射するための複数
の冷却気体噴射孔が設けられた管状部材によって構成さ
れるものである。このようにすれば、冷却気体噴射孔が
設けられた部分が特に冷却されることから、その冷却気
体噴射孔が設けられた所望の位置において一層冷却効率
が高まって、その位置での逆火の発生が一層抑制され
る。なお、加熱トーチ全体での逆火の発生を抑制するた
めに、例えば高温となる火口近傍に冷却気体噴射孔を設
けることが好ましい。
【0011】また、好適には、前記冷却気体噴射孔は、
前記燃料供給管の先端部において他の部分よりも開口面
積が大きくされているものである。このようにすれば、
燃料ガスの流速が最も低くなることから最も温度が上昇
し易い燃料供給管の先端部において、供給される冷却気
体の量が多くされるため、その先端部近傍における逆火
の発生が一層確実に抑制される。
【0012】また、好適には、前記冷却気体流通路を構
成する前記管状部材および前記燃料供給管は、それらの
外周側に筒状に設けられた断熱材によって構成される閉
空間内に設けられ、その筒状の断熱材は、前記燃料供給
管の先端部およびその先端部とは反対側の所定位置の少
なくとも一方においてその閉空間を外部空間に接続する
接続穴を有するものである。このようにすれば、冷却気
体噴射孔から噴射された冷却気体は、燃料供給管に沿っ
て設けられた閉空間内を通って、その燃料供給管の外周
面を冷却しながら接続穴から外部空間へ排出される。そ
のため、冷却気体が速やかに入れ替わることとなって、
一層高い冷却効率が得られる。
【0013】また、好適には、前記加熱トーチは、前記
燃料供給管を挟む一対の管状部材と、中間部がその燃料
供給管と所定の間隔を隔て且つその燃料供給管の先端部
においてそれら一対の管状部材に両端部が接触させられ
た断熱板とを備え、それら管状部材にはその断熱板の内
側に向かって冷却気体を噴射する冷却気体噴射孔が設け
られているものである。このようにすれば、上記のよう
に最も高温に成り得る先端部付近において、燃料供給管
および管状部材が断熱板に覆われ、且つその断熱板の内
側に向かって冷却気体が噴射させられることから、その
先端部が一層効率よく冷却されて、燃料供給管内での逆
火の発生が一層抑制される。
【0014】また、好適には、前記加熱トーチには、前
記燃料供給管によって塞がれた長手状凹溝を有する冷却
気体案内部材が備えられ、前記冷却気体流通路は、前記
燃料供給管の外周面の周方向の一部とその冷却気体案内
部材との間においてその長手方向に沿い且つその燃料供
給管の先端部付近で開放させられたものである。このよ
うにすれば、冷却気体案内部材と燃料供給管の外周面と
の間に長手状の冷却気体流通路が形成されると共に、そ
の冷却気体流通路は燃料供給管の先端部付近で開放させ
られる。そのため、その冷却気体流通路に供給された冷
却気体は、燃料供給管の外周面の周方向の一部を直接冷
却しながらその冷却気体流通路内を通過させられ、燃料
供給管の先端部付近から排出される。そのため、冷却気
体がその冷却気体流通路内を速やかに通過させられる間
に燃料供給管が外周面から効率よく冷却されると共に、
火口もその燃料供給管を介して冷却される。したがっ
て、燃料供給管内や火口の燃料ガスが発火点まで加熱さ
れることが抑制されて、逆火の発生が抑制される。
【0015】また、好適には、前記加熱トーチは、一対
の金属製棒材をそれらの軸心方向が一致し且つそれらの
端面が互いに突き合わされた状態で保持し、それら一対
の金属製棒材を互いに押圧する方向に加圧すると共に前
記端面近傍をその外周側から加熱することにより互いに
接合するガス圧接装置において、その加熱のために用い
られるガス圧接装置用加熱トーチであり、前記複数の火
口は、(b) 前記端面に向かう燃料噴射孔をそれぞれ備え
て、その端面をその外周側から加熱するためにその燃料
噴射孔の開口部からその端面に向かうフレームを形成す
る複数の圧接面用火口と、(c) 前記端面から前記軸心方
向の両側のうちの少なくとも一方に所定距離離隔した位
置に向かう独立した燃料噴射孔をそれぞれ備えて、その
位置をその外周側から加熱するためにその燃料噴射孔の
開口部からその位置に向かうフレームを形成する複数の
幅焼き用火口とを、含むものである。
【0016】このようにすれば、通常備えられている圧
接面用火口に加えて、ガス圧接作業の効率を高めるため
の幅焼き用火口が備えられている場合にも、逆火の発生
を好適に抑制することができる。
【0017】因みに、ガス圧接においては、加熱をする
と共に加圧をすることにより、一対の金属製棒材の端面
間で原子の拡散が生じて両者が原子レベルで一体化させ
られるため、高い接合強度が得られるのであるが、この
拡散を十分に進めて十分な接合強度を得るためには、接
合面だけでなく、その近傍も同時に加熱することが必要
である。そのため、幅焼き用火口が備えられていない従
来の加熱トーチでは、端面が軟化して径方向に膨らみ始
めた後にその加熱トーチを軸心方向の二位置間で往復移
動させることで幅焼きが行われていた。したがって、こ
のような加熱方法では接合条件がばらつき易く、また、
端面を還元雰囲気に保つことが困難であることから、高
い接合強度を確実に得ることができなかった。これに対
して、圧接面用火口に加えて幅焼き用火口が備えられて
いる場合には、端面の加熱と同時に幅焼きが行われる。
これにより、接合時間が短時間となると共に、加熱トー
チを軸心方向に沿って往復移動させることに起因する接
合条件のばらつきが抑制されて、高い接合強度が容易に
得られるのである。
【0018】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための加熱装置の要旨とするところは、一対の
金属製棒材をそれらの軸心方向が一致し且つそれらの端
面が互いに突き合わされた状態で保持し、それら一対の
金属製棒材を互いに押圧する方向に加圧すると共に前記
端面近傍をその外周側から加熱することにより互いに接
合するガス圧接装置において、その加熱のために用いら
れる加熱装置であって、(d) 前記加熱装置に備えられた
前記第1発明のいずれかの加熱トーチと、(e) 前記冷却
気体流通路に前記冷却気体を供給するために接続された
冷却気体供給装置と、(f) その冷却気体供給装置に備え
られ、その冷却気体に冷却液を混合するための冷却液混
合器とを、含むことにある。
【0019】このようにすれば、加熱装置は、前記第1
発明の加熱トーチと、その加熱トーチに備えられた冷却
気体流通路に冷却気体を供給するために接続された冷却
気体供給装置と、冷却気体に冷却液を混合するためにそ
の冷却気体供給装置に備えられた冷却液混合器とを含ん
で構成される。そのため、冷却気体流通路から燃料供給
管の外周面に供給される冷却気体は、冷却液を含むこと
となって、その外周面の冷却効率が一層高められる。し
たがって、単に冷却気体のみで冷却する場合に比較し
て、一層確実に逆火の発生を抑制できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。なお、以下の説明において各図の寸
法比は必ずしも正確に描かれていない。
【0021】図1は、本発明の一実施例のガス圧接装置
用加熱トーチが適用された自動ガス圧接装置10を用い
て鉛直に立設された鉄筋12aに他の鉄筋12b(以
下、特に区別しないときには単に鉄筋12という)を接
続する使用状態を模式的に示す図である。自動ガス圧接
装置10は、鉄筋12a,12bをそれらの軸心方向が
一致し且つ端面が互いに突き合わされた状態で保持する
棒材保持装置14と、鉄筋12a,bに互いに押圧する
方向の加圧力を油圧により与える押圧シリンダ16と、
鉄筋12を加熱する加熱装置18と、これらの作動を制
御する制御装置20とを備えている。本実施例において
は、上記鉄筋12が金属製棒材に、押圧シリンダ16が
加圧装置にそれぞれ相当する。
【0022】上記棒材保持装置14は、軸心方向の相対
移動可能且つ軸心回りの相対回転可能に嵌合された大径
スリーブ22および小径スリーブ24と、大径スリーブ
22に一体的に固設された鉄筋受け部材26と、小径ス
リーブ24に一体的に固設された鉄筋受け部材28とを
備えており、締付ボルト30,32により鉄筋受け部材
26,28をそれぞれ鉄筋12b,12aに固定するよ
うになっている。
【0023】大径スリーブ22には、図1のII−II視断
面を示す図2から明らかなように、切り欠き34が形成
されており、小径スリーブ24に固設された鉄筋受け部
材28はその切り欠き34から外部に突き出していると
共に、所定の角度範囲で回動可能とされている。この鉄
筋受け部材28の角度位置は、切り欠きを有するリング
部材36を介して大径スリーブ22に取り付けられたナ
ット38に螺合されている一対の位置調節用ボルト40
により鉄筋12a,12bを略同心に位置決めするよう
に調整される。また、小径スリーブ24は圧縮コイルス
プリング42により図1の下方向へ付勢され、常には大
径スリーブ22に螺合されたソケット44に鉄筋受け部
材28が当接する下端位置に保持されており、そのソケ
ット44に係止された前記押圧シリンダ16によって上
方向へ押圧されることにより鉄筋12bを鉄筋12aに
当接させるようになっている。
【0024】また、前記加熱装置18は、加熱トーチ4
6と、その加熱トーチ46を鉄筋12に接近或いは離隔
する方向に移動させる移動装置48と、加熱トーチ46
に点火するためのパイロットバーナ50とを備えたもの
であり、先端部に上記棒材保持装置14の鉄筋受け部材
26と同様な構造の鉄筋受け部材52を有するL字状の
固定部54を鉄筋12の軸心方向上側に備えると共に、
先端部に鉄筋12aに当接させられる当接部材56を有
するL字状の支持部58を軸心方向の下側に備えてお
り、締付ボルト60によって鉄筋受け部材52を鉄筋1
2bの鉄筋受け部材26の直上に固定する一方、当接部
材56を鉄筋12aに当接させることで、加熱トーチ4
6が鉄筋12a,12bの端面と同様な高さ方向位置に
位置する状態で鉄筋12に固定される。
【0025】上記加熱トーチ46は、図3(a) に示すよ
うに、鉄筋12の軸心方向に垂直な方向に延びる共通管
部62と、基端部においてその共通管部62に接続され
ると共に先端部に設けられた後述の圧接面用火口68の
最小間隔が鉄筋12に形成される膨らみ部126の最大
径よりも僅かに大きくされている分岐管部64a,64
b(以下、特に区別しないときは単に分岐管部64とい
う)とから構成された燃料供給管、および、その燃料供
給管を挟むようにその分岐管部64に沿って固着された
一対の管状部材128を備えており、それら分岐管部6
4および管状部材128は、断熱材130によって覆わ
れている。
【0026】上記の燃料供給管の分岐管部64は、一対
の分岐管64a,64bを備えており、その先端部側に
は鉄筋12の外周面に倣った円弧状の一対の円弧状部6
6,66がそれぞれ形成されている。これら円弧状部6
6,66には、内周側に向かって突設されたそれぞれ3
つの圧接面用火口68と、その3つの圧接面用火口68
の間の2箇所の位置に設けられた全体で8つの幅焼き用
火口72とが備えられている。
【0027】上記の圧接面用火口68は、その軸心方向
が鉄筋12a,12bの互いに突き合わされた端面であ
る圧接面78を含む平面内に含まれるように設けられて
いる。一方、上記幅焼き用火口72は、図3(b) に示さ
れるように、円弧状部66の内周側に向かうに従って、
その圧接面用火口68が設けられた平面から鉄筋12の
軸心方向の両側に向かって離隔するように、その軸心方
向がその平面に対して例えば10〜25°程度の所定角度θ
(図においては17.5°程度)を成した状態で、その平面
から分岐管64a,64bの周方向の両側に僅かに離隔
した位置に設けられている。すなわち、幅焼き用火口7
2は、その軸心方向が内周側に向かうに従って上記平面
から鉄筋12の軸心方向の一方(図においては鉄筋12
a側)に離隔する複数(本実施例においては4つ)の幅
焼き用火口72aと、他方(図においては鉄筋12b
側)に離隔する複数(本実施例においては4つ)の幅焼
き用火口72bとから構成されている。
【0028】なお、両火口68,72の内部には、その
軸心方向に貫通した燃料噴射孔70(圧接面用火口68
についてのみ図示)がそれぞれ形成されているが、両火
口68,72は何れも分岐管64a,64bに直接的に
設けられていることから、それらの燃料噴射孔70は、
何れも分岐管64a,64bの内部(すなわち燃料供給
管の内部)に形成されている燃料供給路80に直接的に
接続されている。すなわち、複数の幅焼き用火口72
は、圧接面78から鉄筋12の軸心方向の両側にそれぞ
れ所定距離dだけ離隔した位置のうち、一方に向かう燃
料噴射孔70aをそれぞれ備えた複数の幅焼き用火口7
2aと、他方に向かう燃料噴射孔70bをそれぞれ備え
た複数の幅焼き用火口72bとから構成されている。
【0029】このため、圧接面用火口68からは圧接面
78と平行な方向すなわち鉄筋12の軸心方向と垂直な
方向に、幅焼き用火口72からは内周側に向かうに従っ
てその圧接面78から軸心方向の両側に離隔するように
その圧接面78に対してそれぞれ例えば17.5°程度の所
定角度θを成す方向に、それぞれフレーム(火炎)が生
じ、圧接面用火口68は圧接面78を中心に加熱し、幅
焼き用火口72はその圧接面78から軸心方向の上下に
例えば十数〜数十(mm)程度の所定距離dだけ離隔した位
置を中心に加熱する。すなわち、圧接面用火口68は圧
接面78すなわち端面に向かうフレームを形成し、幅焼
き用火口72はその圧接面78から軸心方向の両側に所
定距離離隔した位置に向かうフレームを形成する。
【0030】したがって、幅焼き用火口72から形成さ
れたフレームは、鉄筋12に当たると図3(b) に示され
るように圧接面78から離隔する方向、すなわち加熱ト
ーチ46の分岐管部64から離隔する方向に向かわされ
ることとなり、そのフレームによって分岐管部64や火
口68,72が加熱されることが抑制される。なお、図
3は例えば呼び径D-32の鉄筋の接続に用いられる加熱ト
ーチ46を示すものであり、火口68,72の個数や幅
焼き用火口72の傾き角度θ等は、鉄筋径に応じて適宜
変更される。
【0031】また、前記の管状部材128は、図3(b)
の上側に先端部側から見た状態を示すように、その先端
部が封止されたものであり、分岐管部64側に面する数
箇所(本実施例においては分岐管部64a側,64b側
でそれぞれ6箇所)に例えば直径 2〜 3(mm)程度の貫通
孔132aが設けられている。なお、図3(a) において
上側に位置する分岐管部64aの先端部には、その分岐
管部64aおよび一対の管状部材128,128の外周
面のうち、圧接面用火口68が設けられている側の一部
を覆うようにその分岐管部64aから例えば1 〜2 (mm)
程度の所定距離離隔して断熱板134が備えられている
が、その先端部においては、図3(b) に示されるよう
に、その断熱板134に向かう貫通孔132bが一対の
管状部材128,128にそれぞれ設けられている。ま
た、図から明らかなように、分岐管部64の先端部にお
いては、貫通孔132aが2つ設けられていることか
ら、貫通孔132すなわち冷却気体噴射孔は、分岐管部
64の先端部において他の部分よりも開口面積が大きく
されている。
【0032】また、上記の管状部材128は、長手方向
の数箇所において分岐管部64の外周面にロウ付け等に
よって固着されることにより一体化させられており、そ
れら管状部材128および燃料供給管部の分岐管部64
の間には、その図示しないロウ材の厚さに対応する隙間
が形成されている。そして、それら分岐管部64および
管状部材128の外周面に、例えば断熱性材料から成る
糸等が巻き付けられると共に更にその外周面が水溶性の
耐熱セメント等で固められることにより、高い耐熱性を
有する前記の断熱材130が設けられているのである。
そのため、その断熱材130と分岐管部64および管状
部材128との間には、その分岐管部64の長手方向に
沿って閉空間142が形成されている。
【0033】また、断熱材130は、分岐管部64の先
端部が開放されると共に、その先端部よりも分岐管部6
4と共通管部62との境界部側の一部において切り欠か
れており、これにより、断熱材130には上記閉空間1
42を外部空間に接続する接続穴144,146が形成
されている。すなわち、管状部材128および燃料供給
管の分岐管部64は、それらの外周側に筒状に設けられ
た断熱材130によって構成される閉空間142内に設
けられており、筒状の断熱材130は、分岐管部64の
先端部およびその先端部とは反対側の所定位置において
その閉空間142を外部空間に接続する接続穴144,
146を有している。なお、図3(a) において、148
は、円弧状部66の共通管部62側の端部の断熱性を高
めるために設けられた断熱材である。
【0034】なお、加熱トーチ46は、図1に示される
ように、前記の共通管部62においてスリーブ74内に
軸心方向の移動不能に嵌合されており、そのスリーブ7
4が加熱装置本体76内に収納されることで保持されて
いる。そして、その共通管部62は、分岐管部64とは
反対側の端部においても分岐させられており、例えば電
磁弁等を備えた流量調節装置82,83を介して、分岐
させられたそれぞれが酸素ボンベ84およびアセチレン
ボンベ86に接続されている。このため、加熱トーチ4
6の燃料供給管には、上記流量調節装置82,83によ
り定められた混合比の混合ガスが供給される。
【0035】一方、前記の管状部材128は、冷却気体
供給配管136によって制御装置20内に備えられた冷
却気体用ポンプ138に接続されている。そのため、加
熱トーチ46の管状部材128内には、その冷却気体用
ポンプ138によって発生させられた例えば 3〜 7(kg/
cm2)程度の圧力の空気が供給され、前記貫通孔132か
ら噴出させられる。したがって、本実施例においては、
前記の貫通孔132a,132bが冷却気体噴出孔に相
当し、管状部材128内に冷却気体流通路140が形成
されている。すなわち、冷却気体流通路140は、燃料
供給管の分岐管部64と所定の間隔を隔てた状態でその
分岐管部64に沿って配設されると共に、その分岐管部
64に向かって冷却気体を噴射するための複数の冷却気
体噴射孔として機能する貫通孔132が設けられた管状
部材128によって構成されている。このため、加熱ト
ーチ46には、燃料供給管の分岐管部64の外周面に冷
却気体を供給するための冷却気体流通路140が設けら
れている。
【0036】なお、図1においては、便宜上加熱トーチ
46が、細部を省略され且つ断熱材130で覆われた分
岐管部64が傾斜した状態で描かれているが、実際の使
用状態においては、分岐管部64が圧接面78を含む同
一の平面上に位置させられる。また、冷却気体供給配管
136は分岐管部64の近傍で二股に分岐させられ、そ
の分岐管部64を両側から挟むように設けられた一対の
管状部材128,128にそれぞれ接続されているが、
同様に図1においては細部が省略されている。
【0037】また、前記移動装置48は、例えば駆動用
モータ88と、その駆動用モータ88の回転軸に取り付
けられたピニオンギア89と、そのピニオンギア89と
噛み合わされるラックギアを備えたロッド90と、その
ロッド90と前記スリーブ74とを軸心方向と平行な方
向の相対移動不能に接続する接続部材92と、加熱装置
本体76内においてそのスリーブ74が軸心方向の相対
移動可能且つ軸心方向と垂直な方向の相対移動不能に貫
通させられた貫通穴94とから構成されている。
【0038】上記駆動用モータ88は、制御装置20内
に備えられた後述の制御リレーCR1,CR2によって
その回転方向を制御されており、上記の移動装置48に
おいては、駆動用モータ88が所定の回転方向に回転さ
せられてロッド90が加熱装置本体76から突き出させ
られることにより、加熱トーチ46が鉄筋12に接近す
るようにその軸心方向と垂直な方向に移動させられる一
方、駆動用モータ88の反対方向に回転させられてロッ
ド90が加熱装置本体76に引き込まれることにより、
加熱トーチ46が鉄筋12から離隔するようにその軸心
方向と垂直な方向に移動させられる。これにより、加熱
トーチ46(燃料供給管)は、分岐管部64により鉄筋
12が囲まれた突き出し位置と、その分岐管部64の先
端から鉄筋12が抜け出させられる引き込み位置とへ移
動させられる。
【0039】また、制御装置20には、前記棒材保持装
置14に接続された押圧シリンダ16に与えられる油圧
を発生させるポンプ96が備えられており、図示しない
電磁弁等の開閉弁の作動に従ってその油圧が押圧シリン
ダ16に供給される。また、制御装置20には、そのポ
ンプ96を起動可能とするための予圧起動スイッチ9
8、自動ガス圧接装置10を起動するための圧接起動ス
イッチ100、および後述するように鉄筋12の外径に
応じた適正な圧力をシリンダ16に与えるための径設定
スイッチ102等が備えられている。
【0040】図4(a) および(b) は、それぞれ自動ガス
圧接装置10の電気制御回路および油圧制御回路を示す
図である。図4(a) において、制御装置20には、圧力
センサ104により検出された押圧シリンダ16の加圧
力信号、上記予圧起動スイッチ98の起動信号、および
圧接起動スイッチ100の起動信号がそれぞれ入力され
る一方、それらの入力信号に基づいて、ポンプ96のモ
ータ106を起動する起動信号SM、押圧シリンダ16
の電磁弁を駆動する駆動信号SSV1、流量調節装置8
2,83の電磁弁をそれぞれ駆動する駆動信号SSV
2,SSV2、駆動用モータ88を駆動する駆動リレー
CR1,CR2の駆動信号SR1,SR2、および冷却
気体用ポンプ138を起動するための起動信号SP等の
信号を発生させる。
【0041】また、図4(b) において、ポンプ96が作
動させられると、オイルタンク108内のオイルは、逆
止弁110、112を介して押圧シリンダ16の電磁弁
114に送られる。電磁弁114は、制御装置20から
駆動信号SSV1が送られていないときには、図の位置
にあって入力ポートと出力ポートとが接続されて押圧シ
リンダ16に圧力が与えられるが、電磁弁114に駆動
信号SSV1が入力されるている状態においては、ソレ
ノイドの作動によって入力ポートと排出ポートとが接続
され、押圧シリンダ16の油圧が低下させられる。な
お、図において、120は油圧回路の圧力を表示する圧
力計であり、122、124はそれぞれ油圧回路の圧力
が過大になることを防止するリリーフ弁である。
【0042】以上のように構成された自動ガス圧接装置
10により鉄筋12a,12bを接続するに際しては、
先ず、鉄筋12a,12bの圧接面78をそれぞれ軸心
方向に垂直で平坦且つ酸化物が存在しないように加工す
る。この加工には、例えば、外周面に超硬合金等から成
る加工刃を有する円板状回転切断工具を備えた切断機等
が好適に用いられる。なお、アセチレンンバーナ等によ
って溶断した後、サンダー等でその端面(すなわち圧接
面78)を平坦に加工した鉄筋12も同様にガス圧接可
能であるが、接合強度を高くするためには圧接面78が
可及的に平坦であることが望まれるため、上記のような
切断機を用いることが好ましい。
【0043】接続する一対の鉄筋12a,12bを上述
のように切断加工した後、図1に示されるように、その
軸心が略一致した状態でその端面が突き合わされるよう
に棒材保持装置14で保持し、ソケット44に押圧シリ
ンダ16を装着する。次いで、加熱装置18を鉄筋12
bに固定し、その後、図示しない起動スイッチを操作し
て制御装置20を起動すると、その作動に従って鉄筋1
2a,12bのガス圧接が行われる。以下、制御装置2
0の作動を表す図4に示すフローチャートおよび図5に
示す圧力変化図に従って説明する。
【0044】ステップS1においては、予圧起動操作が
為されているか否か、すなわち予圧起動スイッチ98が
オンとなっているか否かが判断される。この判断が否定
されている間は、ステップS17に進んで駆動信号SS
V1が電磁弁114に送られ、押圧シリンダ16が後退
させられた状態で待機させられる。時刻t1 において、
上記判断が肯定されるとステップS2に進んでモータ1
06に駆動信号SMが送られてポンプ96が起動させら
れ、ステップS3において押圧シリンダ16が前進させ
られる。これにより、鉄筋12aが鉄筋12bに向かっ
て押圧される。続くステップS4においては、径設定ス
イッチ102に設定されている鉄筋径Dが読み込まれ
る。このとき、電磁弁114には何ら駆動信号が送られ
ず、図4(b) に示される切り換え位置に位置させられて
いる。
【0045】そして、ステップS5において油圧回路の
高圧ライン圧PL2(圧力センサ104により検出された
値)が読み込まれ、ステップS6においてその値が予め
設定された第1圧力P1 よりも大きくなったか否かが判
断される。この第1圧力P1は、後述の二次設定圧であ
る第3圧力P3 よりも小さい例えば 200〜400(kgf/cm 2)
(但し、鉄筋12の断面積1[cm2]当たりの加圧力。以下
の圧力も全て同じ)程度の値であって、鉄筋径、鉄筋断
面積1(cm2)当たりの加圧力、および押圧シリンダ16の
受圧面積により決定されるものであり、前記ステップS
4において読み込まれた径設定スイッチ102により設
定された鉄筋径Dに対応した値が、例えば制御装置20
内の図示しないRAMに予め記憶された下記表1に例示
される対応関係から選択されて用いられる。なお、上記
第3圧力P3 は、十分高い接合強度が得られるように鉄
筋12の加圧力が例えば350(kgf/cm2)以上となるように
定められたものである。
【0046】
【表1】鉄筋径(呼び径) D-25 D-29 D-32 D-41 D-51 押圧シリンダ径(mm) 36 36 36 40 50.5 第1圧力P1(kgf/cm2) 220 280 350 430 400
【0047】上記のステップS6における判断が肯定さ
れた場合にはステップS7に進むが、否定された場合に
はステップS2に戻ってステップS6までの各ステップ
が繰り返される。そして、時刻t2 において高圧ライン
圧PL2が第1圧力P1 よりも大きくなると、ステップS
6の判断が肯定され、ステップS7においてモータ10
6に駆動信号SMが送られなくなってポンプ96が停止
させられる。なお、ポンプ96の停止後も逆止弁11
0,112によりオイルの逆流が防止されているため、
押圧シリンダ16の油圧は低下させられない。
【0048】ポンプ96が停止させられて所定時間(例
えば 3秒程度)経過して、時刻t3になると、ステップ
S8においては、制御装置20の圧接起動スイッチ10
0がオンされているか否かが判断され、この判断が否定
された場合にはステップS7に戻り待機させられる。圧
接起動スイッチ100オンされると、この判断が肯定さ
れて、ステップS9に進んでパイロットバーナ50によ
り加熱トーチ46が点火され、続くステップS10にお
いて冷却気体用ポンプ138に駆動信号SPが送られ
て、冷却気体供給配管136を経由して加熱トーチ46
の管状部材128内に冷却気体として常温の空気などが
送られる。このため、以下のステップS14までの加熱
過程において、加熱トーチ46によって鉄筋12が連続
的に加熱されている間にも、火口68,72や分岐管部
64が過熱(アセチレンガスの発火点まで温度上昇)さ
せられず、逆火が生じ難い。
【0049】そして、ステップS11において駆動用モ
ータ88の駆動リレーCR1に駆動信号SR1(前進)
が送られることにより、加熱装置本体76からロッド9
0が突き出させられて、加熱トーチ46が鉄筋12に向
かって前進させられて図1に示す位置(すなわち、分岐
管部64によって鉄筋12が囲まれる突き出し位置)に
位置させられ、鉄筋12の加熱が開始される。このと
き、鉄筋12の圧接面78の酸化を防止するため、流量
調節装置82,83の図示しない電磁弁に駆動信号SS
V2,SSV3が送られることにより、加熱トーチ46
に供給される混合ガスの混合比がアセチレン過剰とされ
ており、鉄筋12は還元炎により加熱される。
【0050】鉄筋12の加熱が開始されてから、鉄筋径
Dにより定められる所定時間(例えば鉄筋径Dが呼び径
D-25のときには40秒程度)が経過すると、加熱されてい
る圧接面78近傍が次第に軟化するため、鉄筋12は押
圧シリンダ16の加圧力により変形させられることとな
る。このため、押圧シリンダ16の加圧力すなわち圧力
センサ104により検出される高圧ライン圧PL2は、図
6に示されるようにt 3 から所定時間経過の後からt4
までの間、P1 からP2 に向かって次第に低下させられ
る。すなわち、鉄筋12は、加熱が開始された直後まで
は、図7(a) に示されるように当初の形状を維持してい
るが、加熱開始から所定時間経過して圧接面78近傍が
軟化させられると、図7(b) に示されるように、その近
傍が軸心方向の押圧力により径方向に次第に膨らまされ
て膨らみ部126が形成される。このため高圧ライン圧
L2が低下させられるのである。
【0051】ステップS11に続くステップS12にお
いては、上記のように低下させられた高圧ライン圧PL2
が予め設定された第2圧力P2 よりも小さくなったか否
かが判断される。この判断が否定された場合にはステッ
プS11に戻るが、肯定された場合にはステップS13
以下が実行される。上記第2圧力P2 は、第1圧力P 1
よりも例えば20〜40(kgf/cm2) 程度低くなるように定め
られている値である。
【0052】時刻t4 において高圧ライン圧PL2が第2
圧力P2 よりも小さくなると、上記ステップS12の判
断が肯定されてステップS13に進む。ステップS13
においては、モータ106に駆動信号SMが送られるこ
とによりポンプ96が起動されると、押圧シリンダ16
にオイルが送られて鉄筋12の加圧が開始される。そし
て、ポンプ96が起動させられてから例えば 2〜3 秒経
過して時刻t5 になると、ステップS14において、駆
動用モータ88の駆動リレーCR2に駆動信号SR2
(後退)が送られることにより、加熱トーチ46が図1
の左方に向かって鉄筋12から離隔するように後退させ
られる。これにより、加熱トーチ46は、分岐管部64
の先端から鉄筋12が抜け出させられて最も引っ込んだ
引き込み位置に位置させられる。そして流量調節装置8
2,83の電磁弁に駆動信号SSV2,SSV3がそれ
ぞれ送られなくなることにより、加熱トーチ46へのガ
スの供給が停止されて消火される。そして、更に、ステ
ップS15において、冷却気体用ポンプ138が停止さ
せられることにより、冷却気体流通路140内への冷却
気体の送気が終了させられる。
【0053】ポンプ96の起動により、図6に示すよう
に鉄筋12の加圧力すなわち高圧ライン圧PL2は次第に
上昇させられ、鉄筋12は、図7(b) に示される状態よ
りも膨らみ部126の径および厚みが大きくなり、図7
(c) に示される状態へ向かわせられる。ポンプ96が再
起動させられた後、ステップS16においては、その高
圧ライン圧PL2が予め設定された第3圧力P3 よりも大
きくなったか否かが判断される。この第3圧力P3 は、
例えば、前記第1圧力Pよりも 50(kgf/cm2)程度高く設
定されている。
【0054】上記ステップS16の判断が否定される間
は押圧シリンダ16にオイルが供給されることにより、
高圧ライン圧PL2は次第に高められるが、時刻t6 にお
いて高圧ライン圧PL2が上記の第3圧力P3 よりも大き
くなったと判断されると、ステップS17に進んで、モ
ータ106に駆動信号SMが送られなくなることにより
ポンプ96が停止させられる。但し、電磁弁114には
駆動信号が送られておらず、図4に示される切り換え位
置に位置させられており、図6に示されるように、ポン
プ96停止後も加圧力はP3 に保たれている。そして、
ステップS18において、予め定められた所定時間(例
えば、 2〜3 秒程度)上記加圧力を保持した後、時刻t
7 になると、ステップS19において電磁弁114に駆
動信号SSV1が送られることにより押圧シリンダ16
が後退させられて、鉄筋12のガス圧接作業が終了す
る。図7(c) は、ガス圧接終了後の鉄筋12の状態を示
しており、膨らみ部126の直径は鉄筋径Dの 1.4倍程
度、厚みは鉄筋径Dの 1.1倍程度となっている。
【0055】ここで、本実施例によれば、自動ガス圧接
装置10の加熱トーチ46は、燃料供給管の分岐管部6
4の外周面に冷却気体を供給するための冷却気体流通路
140を含んで構成される。そのため、前述のように、
分岐管部64がその冷却気体によって積極的に冷却され
てその温度上昇が抑制されると共に、火口68,72も
その分岐管部64を介して冷却されることから、燃料ガ
スの流速が比較的低い燃料供給路80内や高温に曝され
る火口68,72での逆火の発生が抑制される。
【0056】また、本実施例においては、前記冷却気体
流通路140は、前記燃料供給管の分岐管部64と所定
の間隔(それらを互いに接合するための図示しないロウ
材の厚さに相当する間隔)を隔てた状態でその分岐管部
64に沿って配設されると共にその分岐管部64に向か
ってそれぞれ冷却気体を噴射するための複数の冷却気体
噴射孔として機能する貫通孔132が設けられた管状部
材128によって構成されるものである。このようにす
れば、貫通孔132を通して噴射された圧縮空気の膨張
による温度低下効果と共に、貫通孔132が設けられた
部分が特に冷却されることから、その貫通孔132が設
けられた所望の位置、すなわち、本実施例においては火
口68,72の付近において一層冷却効率が高まって、
他の部分よりも高温になり易いその位置での逆火の発生
が一層抑制される。
【0057】また、本実施例においては、前記冷却気体
噴射孔として機能する貫通孔132は、前記燃料供給管
の分岐管部64の先端部において多く設けられることに
より、他の部分よりも開口面積が大きくされているもの
である。このようにすれば、燃料ガスの流速が最も低く
なることから最も温度が上昇し易い分岐管部64の先端
部において、供給される冷却気体の量が多くされるた
め、その先端部近傍における逆火の発生が一層確実に抑
制される。
【0058】また、本実施例においては、前記冷却気体
流通路140を構成する前記管状部材128および前記
燃料供給管の分岐管部64は、それらの外周側に筒状に
設けられた断熱材130によって構成される閉空間14
2内に設けられ、その筒状の断熱材130は、前記分岐
管部64の先端部およびその先端部とは反対側の所定位
置においてその閉空間142を外部空間に接続する接続
穴144,146を有するものである。このようにすれ
ば、冷却気体噴射孔として機能する貫通孔132から噴
射された冷却気体は、分岐管部64に沿って設けられた
閉空間142内を通って、その分岐管部64の外周面を
冷却しながら接続穴144,146から外部空間へ排出
される。そのため、冷却気体が速やかに入れ替わること
となって、一層高い冷却効率が得られる。
【0059】また、本実施例においては、前記加熱トー
チ46は、前記燃料供給管の分岐管部64のうちの分岐
管部64aを挟む一対の管状部材128,128と、中
間部がその分岐管部64aと例えば1 〜2 (mm)程度の所
定の間隔を隔て且つその分岐管部64aの先端部におい
てそれら一対の管状部材128,128に両端部が接触
させられた断熱板134とを備え、それら管状部材12
8,128にはその断熱板134の内側に向かって冷却
気体を噴射する冷却気体噴射孔として機能する貫通孔1
32bが設けられているものである。このようにすれ
ば、上記のように最も高温に成り得る先端部付近におい
て、分岐管部64aおよび管状部材128が断熱板13
4に覆われ、且つその断熱板134の内側に向かって冷
却気体が噴射させられることから、その先端部が一層効
率よく冷却されて、分岐管部64a内での逆火の発生が
一層抑制される。
【0060】なお、本実施例においては、図3(a) に示
されるように断熱板134は分岐管部64aのみに備え
られているが、これは、例えば、軸心方向が水平方向と
された鉄筋12,12を接続する場合を考慮したもので
ある。そのような場合には、図1の上下方向が左右方向
とされて分岐管部64aが鉛直方向上側に、分岐管部6
4bが鉛直方向下側に位置するように加熱トーチ46が
配置されることから、その際、上側に位置する分岐管部
46aの方が加熱され易いため、その分岐管部64aに
断熱板134が設けられているのである。
【0061】また、本実施例においては、加熱トーチ4
6は、鉄筋12a,12bの圧接面78を加熱するため
の圧接面用火口68と、その圧接面78から鉄筋12
a,12bの軸心方向の両側にそれぞれ所定距離d離隔
した位置を加熱するための幅焼き用火口72とを共に備
えるものである。そのため、単に圧接面用火口68のみ
を備えた加熱トーチに比較して、ガス圧接時に加熱トー
チを鉄筋12の軸心方向に沿って往復移動させる幅焼き
が不要となって、作業性や信頼性が向上する。
【0062】しかも、本実施例においては、分岐管部6
4は管状部材128の貫通孔132から噴出させられる
冷却気体によって冷却されることから、上記のように通
常備えられている圧接面用火口68に加えて、ガス圧接
作業の効率を高めるための幅焼き用火口72が備えられ
ている場合にも、逆火の発生を好適に抑制することがで
きる。
【0063】また、本実施例においては、分岐管部64
を冷却するために冷却気体が用いられていることから、
自動ガス圧接装置10には冷却気体用ポンプ138を新
たに備えるだけでよい。したがって、分岐管部64を冷
却するためにその分岐管部64に沿い且つ共通管部62
側において冷却液を供給および排出するための循環路を
設ける場合に比較して、必要な装置が少なくなると共
に、冷却気体は加熱トーチ46,150の分岐管部64
の先端部から外部に排出すればよいことから、冷却液を
循環させる場合よりも冷却気体流通路140を容易に構
成することができるという利点もある。
【0064】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において、前述の実施例と共通する部
分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】図8(a),(b) は、他の実施例の加熱トーチ
150を示す図であって、図3(a),(b) に対応する図で
ある。図において、加熱トーチ150は、加熱トーチ4
6と略同様な構成であるが、管状部材128に代えて冷
却気体案内部材152,152が燃料供給管の分岐管部
64の両側に設けられている。
【0066】上記の冷却気体案内部材152は、共通管
部62近傍から断熱材148の近傍までは管状を成した
管状部154に形成されているが、そこから分岐管部6
4の先端部まではその分岐管部64側に長手状の凹溝1
56が備えられた半円筒部158に形成されている。ま
た、その半円筒部158の先端部160は開放されてい
る。本実施例においては、燃料供給路の分岐管部64に
上記長手状の凹溝156が塞がれることにより、実質的
にその凹溝156によって冷却気体流通路が形成されて
いる。したがって、冷却気体流通路は、分岐管部64の
外周面の周方向の一部と冷却気体案内部材152との間
において、その長手方向に沿い且つ分岐管部64の先端
部付近で開放させられるように形成されている。
【0067】そのため、本実施例においては、冷却気体
案内部材152と燃料供給管の分岐管部64の外周面と
の間に長手状の冷却気体流通路すなわち凹溝156(以
下、必要に応じて冷却気体流通路156という)が形成
されると共に、その冷却気体流通路は分岐管部64の先
端部付近で開放させられる。そのため、冷却気体案内部
材152に供給された冷却気体は、分岐管部64の外周
面の周方向の一部を直接冷却しながらその冷却気体流通
路156内を通過させられ、分岐管部64の先端から排
出される。そのため、冷却気体がその冷却気体流通路1
56内を速やかに通過させられる間に分岐管部64が外
周面から効率よく冷却されると共に、火口68,72も
分岐管部64を介して冷却される。したがって、分岐管
部64内や火口68,72の燃料ガスが発火点まで加熱
されることが抑制されて、逆火の発生が抑制される。
【0068】図9は本発明の更に他の実施例を示す図で
あって、図1の要部に相当する図である。図において、
加熱トーチ46あるいは150に接続された冷却気体供
給配管136と制御装置20内に備えられた冷却気体用
ポンプ138との間には、その冷却気体用ポンプ138
から送られた冷却気体中に、常温の水などの冷却液を混
合するための冷却液混合器162が備えられている。本
実施例においては、冷却気体用ポンプ138、冷却液混
合器162、および冷却気体供給配管136によって冷
却気体供給装置が構成されている。
【0069】上記の冷却液混合器162は、一般にルブ
リケータ或いはオイラーと称される圧縮空気中に潤滑油
を細かい霧状にして混合するために用いられるものと同
様なものであって、図示しないタンク中に蓄えられた水
等の冷却液が冷却気体供給配管136内に微量づつ滴下
させられることにより、その冷却気体供給配管136内
を送られる冷却気体中にその冷却液が霧状にされて混合
されるのである。
【0070】したがって、本実施例によれば、加熱装置
18は、前記実施例の加熱トーチ46或いは150と、
その加熱トーチ46或いは150に備えられた冷却気体
流通路140或いは156に冷却気体を供給するために
接続された冷却気体供給装置と、冷却気体に冷却液を混
合するためにその冷却気体供給装置に備えられた冷却液
混合器162とを含んで構成される。そのため、冷却気
体流通路140,156から燃料供給管の分岐管部64
の外周面に供給される冷却気体は、冷却液を含むことと
なって、その外周面の冷却効率が一層高められる。した
がって、単に冷却気体のみで冷却する場合に比較して、
一層確実に逆火の発生を抑制できる。
【0071】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に他の態様でも実施され
る。
【0072】例えば、前述の実施例においては、分岐管
部64を冷却するためにそれに沿って両側に一対の冷却
気体流通路140,156が設けられていたが、分岐管
部64の片面に備えることで十分な冷却効果を得ること
ができる場合には、片面にのみ設けても差し支えない。
【0073】また、実施例においては、断熱材130に
加えて、2カ所に断熱板134,148が設けられてい
たが、これらは必ずしも設けられていなくともよく、反
対に、分岐管部64の略全体に断熱板が設けられて一層
断熱効果が高められていてもよい。また、分岐管部64
だけでなく、火口68,72にも断熱材130が設けら
れてもよい。
【0074】また、図3に示される実施例において、貫
通孔132の位置や数量、大きさ等は適宜変更され、ま
た、個々の貫通孔132の大きさがそれぞれ異なるもの
とされていてもよい。
【0075】また、図8に示される実施例においては、
冷却気体案内部材152は、共通管部62側の一部は管
状部154とされていたが、全体が半円筒部158に形
成されていても差し支えない。
【0076】また、実施例においては、加熱トーチ4
6,150は、分岐管64a,64bに圧接面用火口6
8がそれぞれ3つづつ、幅焼き用火口72がそれぞれ4
つづつ設けられ、何れも同様な大きさに形成されていた
が、例えば、圧接面用火口68と幅焼き用火口72の配
置および個数をそれぞれ反対にしても良い。また、例え
ば圧接面用火口68の大きさを幅焼き用火口72よりも
大きくしても良い。これらの数や大きさは、鉄筋12の
圧接面78およびその近傍がガス圧接に好適な加熱状態
となるように、鉄筋径等に応じて適宜変更される。ま
た、幅焼き用火口72は必ずしも設けられていなくとも
よい。
【0077】また、幅焼き用火口72等による鉄筋12
の加熱位置は、圧接面78から十数〜数十mm程度離隔し
た位置とされていたが、この距離は鉄筋径D等に応じて
適宜変更される。すなわち、ガス圧接後に形成される膨
らみ部126の厚み(軸心方向長さ)は、前述のように
1.1D程度が好適とされており、圧接面78から 0.5乃
至 1.0D程度離隔した位置までがある程度軟化させられ
る必要があることから、鉄筋径Dが大きくなる程幅焼き
用火口72等による加熱位置の軸心方向の間隔が大きく
されなければならないのである。なお、鉄筋径Dが大き
く、圧接面用火口68から形成されるフレームにより熱
せられる部分と幅焼き用火口72等から形成されるフレ
ームにより熱せられる部分とに隙間が生じ、低温部が形
成される場合には、例えば、何れかの火口の内径を大き
くしてフレーム径を大きくするか、或いは、フレームの
向かう方向(角度)の異なる2種以上の幅焼き用火口7
2等を設ければ良い。
【0078】また、加圧装置としては、実施例で示した
油圧シリンダ(押圧シリンダ16)の他に、単に機械的
に小径スリーブ24を駆動するモータ等が用いられても
良い。但し、接合強度の信頼性を高めるためには、鉄筋
12の加圧力が鉄筋径Dにより定められる適切な値に保
たれる必要があることから、鉄筋12の変形にも拘らず
一定の加圧力を与えることが可能な油圧シリンダを用い
ることが好ましい。なお、実施例においては押圧シリン
ダ16が棒材保持装置14から取り外し可能に構成され
ていたが、取り外し不能に一体に構成されていても良
い。
【0079】また、加熱トーチ46を鉄筋12から離隔
させる移動装置48には、駆動用モータ88、ピニオン
ギア89、およびラックギアから成る歯車装置が用いら
れていたが、移動装置48は、例えば、ボールネジ機構
や油圧シリンダ等により構成されていても良い。
【0080】また、実施例においては、棒材保持装置1
4と加熱装置18とが別体とされてそれぞれ鉄筋12に
取り付けられていたが、これらは一体的に構成されてい
ても差し支えない。
【0081】また、実施例においては、ガス圧接中の加
圧力が、図6に示されるようにP1,P2 ,P3 におい
てそれぞれ所定時間保持されるように押圧シリンダ16
が駆動されていたが、この加圧力は比較的小さな幅で変
動させられるように駆動されても支えない。
【0082】また、実施例においては、鉛直に立設され
た鉄筋12aに鉄筋12bを接続する作業に本発明のガ
ス圧接装置が適用された場合について説明したが、本発
明のガス圧接装置は、水平方向に配設された鉄筋12の
接続作業や、未だ施工されていない鉄筋12の接続作業
等にも同様に適用することも勿論可能である。
【0083】また、実施例においては、金属製棒材とし
て鉄筋12のガス圧接を行う場合について説明したが、
本発明は、他の種々の金属製棒材のガス圧接に同様に適
用され得る。
【0084】また、図3に示される実施例においては、
2つの接続穴144,146が設けられていたが何れか
一方のみであっても差し支えない。
【0085】また、図9に示される実施例においては、
冷却気体に冷却液が霧状で混合されるように説明されて
いたが、混合される冷却液の濃度は必要な熱容量に応じ
て適宜変更されるものであり、その混合形態は霧状に限
定されない。
【0086】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガス圧接装置の使用状態を
模式的に示す図である。
【図2】図1のガス圧接装置の棒材保持装置の軸心方向
に垂直な断面構造を示す図である。
【図3】(a) は図1のガス圧接装置に用いられる加熱ト
ーチを詳細に示す平面図であり、(b) は(a) におけるb
−b視断面図である。
【図4】(a) は、図1のガス圧接装置の電気回路構成を
示す図であり、(b) は油圧回路構成を示す図である。
【図5】図1のガス圧接装置の制御装置の作動の一例を
示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートに従ってガス圧接を行う
場合の鉄筋の加圧力の変化を示す図である。
【図7】ガス圧接中の鉄筋の圧接面近傍の変化を示す図
であり、(a) は加熱前の状態を、(b) は加熱および加圧
が為されている状態を、(c) はガス圧接終了後の状態を
それぞれ示す。
【図8】図1のガス圧接装置に用いられる他の加熱トー
チの要部断面を示す図である。
【図9】ガス圧接装置に備えられる他の加熱装置の要部
構成を示す図である。
【符号の説明】
12:鉄筋(金属製棒材) 46:加熱トーチ 64:分岐管部 {68:圧接面用火口,72:幅焼き用火口}(火口) 80:燃料供給路 140:冷却気体流通路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製棒材の周囲から該金属製棒材の外
    周面に向かうフレームを形成するための燃料噴射孔をそ
    れぞれ有する複数の火口と、該複数の火口が所定間隔を
    隔てて設けられ、内部に形成された燃料供給路に接続さ
    れた該燃料噴射孔に燃料を供給するための先端が封止さ
    れた燃料供給管とを備えた加熱トーチであって、 前記燃料供給管の外周面に冷却気体を供給するための冷
    却気体流通路を含むことを特徴とする加熱トーチ。
  2. 【請求項2】 前記冷却気体流通路は、前記燃料供給管
    と所定の間隔を隔てた状態で該燃料供給管に沿って配設
    されると共に該燃料供給管に向かってそれぞれ冷却気体
    を噴射するための複数の冷却気体噴射孔が設けられた管
    状部材によって構成されるものである請求項1の加熱ト
    ーチ。
  3. 【請求項3】 前記冷却気体噴射孔は、前記燃料供給管
    の先端部付近において他の部分よりも開口面積が大きく
    されているものである請求項2の加熱トーチ。
  4. 【請求項4】 前記冷却気体流通路を構成する前記管状
    部材および前記燃料供給管は、それらの外周側に筒状に
    設けられた断熱材によって構成される閉空間内に設けら
    れ、該筒状の断熱材は、前記燃料供給管の先端部および
    該先端部とは反対側の所定位置の少なくとも一方におい
    て該閉空間を外部空間に接続する接続穴を有するもので
    ある請求項2または3の加熱トーチ。
  5. 【請求項5】 前記燃料供給管を挟む一対の管状部材
    と、中間部が該燃料供給管と所定の間隔を隔て且つ該燃
    料供給管の先端部において該一対の管状部材に両端部が
    接触させられた断熱板とを備え、該管状部材には該断熱
    板の内側に向かって冷却気体を噴射する冷却気体噴射孔
    が設けられているものである請求項1乃至4のいずれか
    の加熱トーチ。
  6. 【請求項6】 前記燃料供給管によって塞がれた長手状
    凹溝を有する冷却気体案内部材が備えられ、前記冷却気
    体流通路は、前記燃料供給管の外周面の周方向の一部と
    該冷却気体案内部材との間においてその長手方向に沿い
    且つ該燃料供給管の先端部付近で開放させられたもので
    ある請求項1の加熱トーチ。
  7. 【請求項7】 前記加熱トーチは、一対の金属製棒材を
    それらの軸心方向が一致し且つそれらの端面が互いに突
    き合わされた状態で保持し、該一対の金属製棒材を互い
    に押圧する方向に加圧すると共に前記端面近傍をその外
    周側から加熱することにより互いに接合するガス圧接装
    置において、該加熱のために用いられるガス圧接装置用
    加熱トーチであり、 前記複数の火口は、 前記端面に向かう燃料噴射孔をそれぞれ備えて、該端面
    をその外周側から加熱するために該燃料噴射孔の開口部
    から該端面に向かうフレームを形成する複数の圧接面用
    火口と、 前記端面から前記軸心方向の両側のうちの少なくとも一
    方に所定距離離隔した位置に向かう独立した燃料噴射孔
    をそれぞれ備えて、該位置をその外周側から加熱するた
    めに該燃料噴射孔の開口部から該位置に向かうフレーム
    を形成する複数の幅焼き用火口とを、含むものである請
    求項1乃至6のいずれかの加熱トーチ。
  8. 【請求項8】 一対の金属製棒材をそれらの軸心方向が
    一致し且つそれらの端面が互いに突き合わされた状態で
    保持し、該一対の金属製棒材を互いに押圧する方向に加
    圧すると共に前記端面近傍をその外周側から加熱するこ
    とにより互いに接合するガス圧接装置において、該加熱
    のために用いられる加熱装置であって、 前記加熱装置に備えられた前記請求項1乃至7のいずれ
    かの加熱トーチと、 前記冷却気体流通路に前記冷却気体を供給するために接
    続された冷却気体供給装置と、 該冷却気体供給装置に備えられ、該冷却気体に冷却液を
    混合するための冷却液混合器とを、含むことを特徴とす
    る加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006334636A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Yasuhiro Suzuki ガス圧接用バーナー

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