JP2006334636A

JP2006334636A - ガス圧接用バーナー

Info

Publication number: JP2006334636A
Application number: JP2005162144A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Suzuki; 康宏鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-06-02
Filing date: 2005-06-02
Publication date: 2006-12-14
Anticipated expiration: 2025-06-02
Also published as: JP4672445B2

Abstract

【課題】逆火を防止するとともに火口チップを障害物から保護することにより、安全性および耐久性が高くなるガス圧接用バーナーを得る。
【解決手段】一対の分岐管（１１ａ）を有するフォーク状のガス導入管（１１）と、前記分岐管（１１ａ）に対向方向に突出した多数の火口チップ（１２）とを有するガス圧接用バーナーにおいて、前記分岐管（１１ａ）の対面側に断熱材（１４）を設け、該断熱材（１４）を耐熱性を有する金属板（１５）により前記分岐管（１１ａ）に保持するとともに、前記火口チップ（１２）の先端を外部に開口させる。また、金属板（１５）はステンレス鋼板とし、該金属板により火口チップ（１２）の先端部外周を包囲する。
【選択図】図１

Description

本発明は、鉄筋の端部同士を圧接接合する際に、該端部同士を局部的に加熱するガス圧接用バーナーに関するものである。

従来のガス圧接用バーナーとして図４、図５に示すものがあった。図４、図５において、１はガス圧接用バーナーであり、フォーク状のガス導入管２に多数の火口チップ３を有してなる。前記ガス導入管２は銅パイプからなり、分岐管２ａ，２ａの先端部が内向き円弧状に湾曲され、鉄筋等の被加熱物Ｗが所定の間隙を保持して遊嵌する如く互いに離間して対向している。また、基端側にガス供給管に接続される接続口４を有する。前記火口チップ３は前記分岐管２ａ，２ａの湾曲した先端部の対面側に５個づつ千鳥状に分散され、それぞれ対向方向に突出して固定される。

前記従来のガス圧接用バーナー１は、ガス導入管２および火口チップ３が外部に露出していたため、稼働時に火口チップ３の火炎を浴び易く、ガス導入管２および火口チップ３が加熱されて逆火することがあり、安全性が乏しくなるものであった。また、火口チップ３が被加熱物Ｗに衝突して変形することがあった。

前記不具合を解消するために、図４、図５の仮想線で示すように、ガス導入管２の外周をグラスウール、セラミックウール等の断熱材５により被覆する手段があるが、この断熱材５は耐磨耗性が乏しく、被加熱物Ｗ等の障害物が接触、あるいは衝突すると破損され易く、頻繁に補修する必要があった。

特開２００２−１８５７９号公報

本発明は、逆火を防止するとともに火口チップを障害物から保護することにより、安全性および耐久性が高くなる新規なガス圧接用バーナーを得ることを目的とする。

本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項１に係る発明は、一対の分岐管を有するフォーク状のガス導入管と、前記分岐管に対向方向に突出した多数の火口チップとを有するガス圧接用バーナーにおいて、前記分岐管の対面側に断熱材を設け、該断熱材を耐熱性を有する金属板により前記分岐管に保持するとともに、前記火口チップの先端を外部に開口させる構成にしたものである。
請求項２に係る発明は、前記金属板をステンレス鋼板としたものである。
請求項３に係る発明は、前記火口チップの先端部外周を金属板により包囲するようにしたものである。

請求項１に係る発明は、火口チップからガス導入管に向かう火炎が金属板に当たり、該金属板によって放熱されることになる。また、金属板の熱は断熱材によって遮断され、ガス導入管は加熱されなくなる。バーナーを停止した後、約２０〜３０秒後に再点火する場合、前記火炎によって熱せられた金属板の蓄熱によって火口チップの再点火が可能となり、再点火が迅速に行えることになる。
請求項２に係る発明は、金属板をステンレス鋼板としたので、錆が防止され、耐久性が高くなる。
請求項３に係る発明は、強度のある金属板が前記火口チップの先端部外周を包囲しているので、被加熱物等の障害物が火口チップに衝突しなくなり、該火口チップの曲がり、損傷を防止することになる。

以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図１は本発明の実施例を示す正面図、図２は図１のII-II拡大断面図、図３は本発明による左部側金属板の正面図である。

図１、図２において、１０はガス圧接用バーナーであり、フォーク状のガス導入管１１に多数の火口チップ１２を有してなる。前記ガス導入管１１および火口チップ１２は前述した従来のものと略同様の構造となっている。即ち、ガス導入管１１は分岐管１１ａ，１１ａの先端部が内向き円弧状に湾曲され、鉄筋等の被加熱物Ｗが所定の間隙を保持して遊嵌する如く互いに離間して対向している。また、基端側にガス供給管に接続される接続口１３を有する。前記火口チップ１２は前記分岐管１１ａ，１１ａの湾曲した先端部の対面側に５個づつ千鳥状に分散され、それぞれ対向方向に突出して固定される。

前記分岐管１１ａ，１１ａの上端側部と下端側部とに円柱状の脚１６，１７をロウ付けにより起立固定する。該脚１６，１７は後述する金属板を支持するためのものである。

前記分岐管１１ａ，１１ａの対面側に断熱材１４を取り付け、該断熱材１４を耐熱性を有する金属板１５、本例ではステンレス（ＳＵＳ３０４、ＳＵＳ４３０）製の鋼板により保持する。断熱材１４はセラミック製のマットを複数枚重ねてなり、各火口チップ１２が位置する部分に孔をあけ、該孔を前記火口チップ１２および脚１６，１７に嵌合させて分岐管１１ａ，１１ａの対面側を覆う。なお、前記断熱材１４は火口チップ１２および脚１６，１７を除く分岐管１１ａ，１１ａの全周を覆うようにしてもよい。

前記金属板１５は図３に示すように、細長いステンレス鋼板を分岐管１１ａの対面側の形状に沿って折り曲げるとともに、各火口チップ１２が対応する部分に孔１５ａおよび円弧状の切り欠き１５ｂを形成し、上端（先端）部と下端（基端）部とに取付片１５ｃ，１５ｄを形成し、該取付片１５ｃ，１５ｄに止め孔１５ｅ，１５ｆを形成してなる。

前記金属板１５は、その孔１５ａおよび切り欠き１５ｂを該当する火口チップ１２に対面させて前述した断熱材１４を挟み、上下端側の止め孔１５ｅ，１５ｆを分岐管１１ａ，１１ａの脚１６，１７の上面に対面させてビス止め固定する。前記金属板１５の孔１５ａおよび切り欠き１５ｂは、該当する火口チップ１２の先端部と略同レベルにする。

前記実施例によれば、被加熱物Ｗを加熱する際に、火口チップ１２から噴出する火炎の一部がガス導入管１１に向かうと、該火炎が金属板１５に当たり、その熱が金属板１５によって放熱されることになる。また、金属板１５の熱は断熱材１４によって遮断され、ガス導入管１１は加熱されなくなる。また、バーナーを停止した後、約２０〜３０秒後に再点火する場合、前記火炎によって熱せられた金属板１５の蓄熱によって火口チップ１２の再点火が可能となり、再点火が迅速に行われることになる。

また、金属板１５はステンレス鋼板としたので、錆が防止され、耐久性が高くなる。さらに、強度のある金属板１５が前記火口チップ１２の先端部の周囲を包囲しているので、被加熱物Ｗ等の障害物が火口チップ１２に衝突しなくなり、該火口チップ１２の曲がり、損傷を防止することになる。

本発明の実施例を示す正面図である。図１のII-II拡大断面図である。本発明による左部側金属板の正面図である。従来例を示す正面図である。図４のIV-IV拡大断面図である。

符号の説明

１０ガス圧接用バーナー
１１ガス導入管
１１ａ分岐管
１２火口チップ
１３接続口
１４断熱材
１５金属板
１５ａ孔
１５ｂ切り欠き
１５ｃ，１５ｄ取付片
１５ｅ，１５ｆ止め孔
１６，１７脚

Claims

一対の分岐管（１１ａ）を有するフォーク状のガス導入管（１１）と、前記分岐管（１１ａ）に対向方向に突出した多数の火口チップ（１２）とを有するガス圧接用バーナーにおいて、前記分岐管（１１ａ）の対面側に断熱材（１４）を設け、該断熱材（１４）を耐熱性を有する金属板（１５）により前記分岐管（１１ａ）に保持するとともに、前記火口チップ（１２）の先端を外部に開口させたことを特徴とするガス圧接用バーナー。
金属板（１５）はステンレス鋼板としたことを特徴とする請求項１記載のガス圧接用バーナー。
火口チップ（１２）の先端部外周を金属板（１５）により包囲したことを特徴とする請求項１又は２記載のガス圧接用バーナー。