JP4172411B2 - 温水用熱交換器の構造 - Google Patents

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この発明は、主に家庭用石油給湯機、家庭用温水ボイラに搭載される温水用熱交換器に関するものである。
一般に石油給湯機や温水ボイラには、円筒形状を成した水室を備えており、この水室は内部の下部に燃焼室を配置するとともに、燃焼室の天板と水室の天板との間に多数の円筒形状の煙管を備え、また、水室の天板は排気筒を備えた排気ガス室の底板を兼ねている。前記燃焼室から煙管を介して燃焼ガスが排出するときに、煙管の内壁である通路壁を加熱しており、水室内の水は燃焼室側壁と、燃焼室天板と、煙管の通路壁から熱を受けて温水となる。
水室の内壁を構成する燃焼室側壁には、バーナーが取り付けられており、このバーナーには、燃焼用空気を送風する送風機と、油タンクからバーナーへ燃料を供給するための燃料加圧ポンプとを備え、この加圧ポンプで送られた燃料は、噴霧ノズルによって霧状燃料となって燃焼室内に吹出している。また、噴霧された燃料に着火するための点火電極とこの点火電極に高電圧を供給する高電圧発生器を備え、この高電圧発生器によって発生した高電圧によって点火電極で火花放電が行われ、噴霧ノズルから噴出す霧状燃料に着火する。
点火電極の火花によって霧状の燃料に着火すると、火炎がバーナーから燃焼室内に吹き出して、この燃焼室内で燃焼を行なうとともに、燃焼排気ガスは前記煙管から排気ガス室を経て排気筒から排出される。この時、高温の燃焼ガスは燃焼室の壁面と煙管の通路壁との間で熱交換が行われ、水室内の水が加熱される。
また、煙管には燃焼ガスの流れの障害となる抵抗体が配置されており、抵抗体の存在によって高温の燃焼ガスがスムーズに排出されなくなり、燃焼ガスの通過速度を制御して熱交換率を向上させる役目を行っている。この為、燃焼ガスが燃焼室から煙管を通過する時に水室内に送られた水道水や強制循環される水と熱交換して高温度の温水を得ることができる(特許文献1参照)。
特開平2−233942号公報
製品の小型化やコスト削減の要求が年々高まっており、それを実現するために燃焼室や水室の大きさが小さくなっており、小型化によって伝熱面積は小さくなるから、効率の良い熱交換器が必要となってきている。
従来では抵抗体に形成するプレートの数をできるだけ多くして熱交換率を向上しているが、この抵抗体は熱交換率だけでなくバーナーの燃焼性能にも大きく影響しており、抵抗体のプレートの数を多くして燃焼ガスの流速を遅くするとバーナーが異常燃焼を起こす問題がある。
煙管を通過する燃焼ガスと水室内に送られた水の熱交換は煙管の通路壁で行われるが、燃焼ガスは煙管内の中央に位置する抵抗体のガス流通孔を通過するため、燃焼ガスは煙管の中央付近を流れやすく、煙管の通路壁を効率よく加熱できないため、熱交換率があまりよいものではなかった。抵抗体のプレートの数を増やしても燃焼ガスの抵抗が大きくなるだけで熱交換率はそれほど上がらないものであり、熱交換率と燃焼ガスの排気効率の両方を満足することは難しいものであった。
また、抵抗体のプレートは半円形状に形成して煙管の通路壁に接触させており、半円形状のプレートは煙管の半径と同径となるように設けている。そのため、プレートを切起こしによって形成する必要があり、プレートは板状体を半円形状に切断しながら折り曲げて形成するため金型に大きな負担がかかり、金型が短期間で破損し修理や交換が必要となるものであり、金型費が上昇してコストアップにつながっていた。
この発明は上記の課題を解決するもので、円筒形で周囲に水室1を有する燃焼室2と、その水室1を貫通して燃焼室側壁2aに取付けたバーナー3と、水室1の水室天板1aに隣接して配置した排気ガス室4と、燃焼室天板2bと水室天板1aとの間に接続して燃焼ガスを通過させると共に通路壁5aで水と燃焼ガスが熱交換を行う多数の円筒形状の煙管5と、該煙管5の内部に配置した抵抗体6とを備え、該抵抗体6は煙管5の長手方向に設けた板状体6aと、該板状体6aに一定間隔をおいて交互方向に折り曲げた多数の半円形状の大プレート6bとで構成し、抵抗体6の大プレート6bは煙管5の半径と同径にして煙管5の通路壁5aと接触し、大プレート6bの間の前記抵抗体6燃焼ガスが通過するガス流通孔6dを設けた熱交換器において、前記抵抗体6には前記大プレート6bの燃焼ガスの流れの上流側に位置して、該大プレート6bとは反対側に向けて折り曲げによって小プレート6cを設け、該小プレート6cは煙管5の半径及びガス流通孔6dの横幅よりも小さく設定し、小プレート6cの前方及び側方と煙管5の通路壁5aとの間にはガス通過間隙7を形成すると共に前記抵抗体6の配置位置が異なる大プレート6bと小プレート6cとの間には段部6eを形成し、その段部6eと通路壁5aに接触する大プレート6bとによって前記煙管5内に燃焼ガスの滞留部8を構成し、前記ガス流通孔6dを通過した燃焼ガスを小プレート6cによってガス通過間隙7に誘導し、燃焼ガスが前記滞留部8に滞留しながら通路壁5aに沿って流れるようにしたことによって、煙管5の通路壁5aに沿って上昇する燃焼ガスは滞留部8で一旦流速を弱めてから段部6eをこえてガス流通孔6dに送られるので、煙管5内を流れる燃焼ガスの通過速度を制御することができ、熱交換率が向上できた。
また、煙管5の通路壁5aと抵抗体6の小プレート6cとの間に形成したガス通過間隙7は、小プレート6cの側方が狭く、前方が広くなるように形成したから、ガス流通孔6dを通過した燃焼ガスは小プレート6cの前方側に向かいやすくなり、燃焼ガスはガス通過間隙7の全体に均一に流れやすくなり、煙管5の通路壁5全体を均一に加熱できるものとなった。
また、抵抗体6の最下部に位置するガス流通孔6fの横幅を短くし、板状体6aはこの最下部のガス流通孔6fの両側に残された部分の幅を広く設定したので、高温となる抵抗体6の下部の熱変形を防ぐことができる。
また、抵抗体6は、大小プレート6b・6cの形状を残してガス流通孔6d部分を孔あけ加工し、大小プレート6b・6cを折り曲げ加工によって形成することで、金型にかかる負担が少ない加工が可能となり、金型の破損による修理や交換回数は格段に少なくなり、コストの低減が可能となる。
上記課題を解決するこの発明は、煙管5内に配置した抵抗体6は板状体6aとこの板状体6aの一部を交互に折り曲げた半円形状の大プレート6bと、この大プレート6bと一定の高さをもつ段部6eを介して反対方向に折り曲げた小プレート6cとを設け、この小プレート6cの前方及び側方と煙管5の通路壁5aとの間にガス通過間隙7を設けたものであり、燃焼ガスがガス通過間隙7を通過することによって燃焼ガスが煙管5の通路壁5aに沿って上昇するようになり、熱交換面積が有効に働いて熱交換率を上げることができた。
また、抵抗体6のガス流通孔6dを通過した燃焼ガスは、ガス流通孔6dに近い小プレート6cの側方に流れやすいが、この発明ではガス通過間隙7の幅を小プレート6cの前方が広く、側方が狭くなるように構成したから、燃焼ガスが小プレート6cの前方のガス通過間隙7に向かいやすくなり、ガス通過間隙7に均一に燃焼ガスが通過するものとなり、煙管5の通路壁5aが均一に加熱されるので熱交換面積が広くできた。
また、抵抗体6の小プレート6cを燃焼ガスの流れの上流側に配置し、大プレート6bと段部6eによって滞留部8を構成することで、煙管5の通路壁5aに沿って上昇する燃焼ガスは滞留部8で一旦流れを止めてから段部6eを越えてガス流通孔8に向かうので、抵抗体6に設ける大小プレート6b・6cの数を増やすことなく煙管5内を流れる燃焼ガスの通過速度を制御することができるものとなり、排気負荷を増加させることなく熱交換率を上げることができた。
また、抵抗体6は燃焼室2に近い最下部が最も熱の影響を受けるものであるが、この発明では抵抗体6の最下部に位置するガス流通孔6fの横幅を短くし、板状体6aの最下部のガス流通孔6fの両側に残された部分の幅を広くして強度を上げたから、抵抗体6の最下部の熱変形を防ぐことができ、長期にわたって良好な燃焼状態を維持できるものとなった。
また、この発明の抵抗体6は、大小プレート6b・6cの形状を残してガス流通孔6d部分を孔あけ加工した後、大小プレート6b・6cを折り曲げ加工によって形成することができるので、従来の切起こしによって半円形状のプレートを形成する方法に比べて金型にかかる負担を少なくでき、金型の破損による修理や交換にかかる費用を抑えることができ、製造コストの低減が実現できた。
実施例を示す図によってこの構成を説明すると、1は熱交換器の缶体で構成する水室、9は水室1の外壁で構成する熱交換器の外胴、2は円筒形で水室1内の下部に配置した燃焼室、2aは水室1の内壁で構成する燃焼室側壁、2bは燃焼室2の上板となる燃焼室天板、1aは外胴9の上端で水室1の上板である水室天板であり、前記水室1は外胴9と燃焼室側壁2a、燃焼室天板2b、水室天板1aで覆われた空間によって構成している。
図1に示す実施例において、10は水道水や循環ポンプで供給する循環水を水室1へ導く給水管、11は水室1内で加熱されて得られた温水を所定の箇所に給湯するための給湯管、12は給水管10と給湯管11が接続された間の外胴9に設けた温度センサーである。3は燃焼室側壁2aを介して水室1を貫通して取り付けたバーナー、13はバーナー3に燃焼空気を供給するための燃焼用の送風機、14は図示せざる油タンクから燃料をバーナー3に圧送するための加圧ポンプである。
熱交換器上部の給湯管11は風呂や台所の蛇口と接続されており、蛇口を開くと給水管10から水道水が熱交換器の水室1に送られる。給湯機を運転可能状態とすると、温度センサー12は水室1の水温を検知して、図示しない操作部で設定された温度よりも低い温度を温度センサー12が検出すると、バーナー3に燃焼指令を出して、水室1内の水を指定した湯温に沸きあげる。そして、温水の使用によって水室1に冷水が流れ込んで温度センサー12が指定した湯温以下を検出すると、再度バーナー3の運転を開始し、このようにバーナー3の運転・停止を繰り返しながら指定した湯温を維持するものである。
15はバーナー3の先端部で燃焼室2に届かせたバーナートップ、16は加圧ポンプ14で送られた燃料を燃焼室2に噴霧するためのノズル、17はノズル16から噴霧された霧状燃料に着火するための点火電極であり、バーナー3に燃焼指令が出ると、前記送風機13から燃焼空気をバーナー3に送ると共に、加圧ポンプ14を作動してノズル16から霧状燃料を噴霧し、点火電極17から火花放電を行い、霧状燃料に着火して燃焼を開始する。
図1に示す熱交換器において、5は燃焼室天板2bと水室天板1aとの間に配設した複数個の煙管、6は煙管5内にそれぞれ配置した抵抗体、4は水室天板1aの上方の空間で構成する排気ガス室、18は排気ガス室4に接続した排気筒であり、バーナー3から燃焼室2に送られた燃焼火炎は燃焼室2内で完全燃焼し、抵抗体6のある煙管5を通過する時に燃焼ガス速度を抑えられながら排気ガス室4に至り、この排気ガス室4に集められた燃焼ガスは排気筒18から屋外に排気されている。
5aは煙管5内で燃焼ガスと熱交換する部分である通路壁、6aは煙管5内に配置した抵抗体6を構成する板状体、6bはこの板状体6aに一定の間隔をおいて交互方向に折り曲げて構成した多数の半円形状の大プレート、6dは大プレート6bを折り曲げた部分に形成される板状体6aに形成したガス流通孔であり、大プレート6bは煙管5の半径とほぼ同径の半円形状となるように形成している。
6cは板状体6aに形成した各大プレート6bとは反対側に折り曲げた小プレート、6eは各大小プレート6b・6cの間に形成される一定の高さをもつ段部であり、大小プレート6b・6cは段部6eを介して一対に構成されており、抵抗体6はこの一対の大小プレート6b・6cが板状体6aに一定の間隔をおいて多数配置されたものとなり、この大小プレート6b・6cの間にガス流通孔6dが配置されている。
小プレート6cは煙管5の半径及びガス流通孔6dの横幅よりも形状を小さく設定しており、7はこの小プレート6cの前方と側方の煙管5の通路壁5aとの間に形成されるガス通過間隙である。
燃焼ガスが煙管5の下方から煙管5内に入ると、半円形状の大プレート6bにあたり、大プレート6bにあたった燃焼ガスはガス流通孔6dを通り抜けて小プレート6cの下面に沿って通路壁5aに向かって流れ、通路壁5aにあたって流れを変えて通路壁5aに沿った上向きの流れとなり、小プレート6cと通路壁5aとの間に形成されたガス通過間隙7を通過する。このように燃焼ガスの流れは煙管5内をジグザグに移動し、この時、高温の燃焼ガスは通路壁5aを加熱することによって水室1内の水を加熱する。
従来の煙管5内に配置する抵抗体6は交互に形成した半円形状のプレートのみによって燃焼ガスの流れを制御しており、プレートとガス流通孔6dによってジグザグに燃焼ガスが流れることを期待しているが、実際はガス流通孔6dを通過した燃焼ガスがすぐに上向きの流れに変わり、煙管5の中央の板状体6aに沿って上昇してしまうため、期待したほどの熱交換率を得ることができなかった。
また、従来の抵抗体6の構造で熱交換率を上げるためには、プレートの数を多くする必要があるが、プレートの数を増やして燃焼ガスの通過速度を遅くすると排気負荷が大きくなって送風機からバーナーへ空気が供給できなくなり、空気不足燃焼を起こして煤の発生の原因となる問題があり、このバーナー3の燃焼を悪化させない範囲でプレートの数を増やしても熱交換率はほとんど変わらないものであった。
これに対してこの発明では、小プレート6cの働きによって燃焼ガスが確実に煙管5の通路壁5aに沿って流れるようにしたから、実際に燃焼ガスと水の熱交換が行われる煙管5の通路壁5aが加熱されやすくなり、熱交換面積が有効に働いて熱交換率を向上することができた。このように燃焼ガスが煙管5の通路壁5aを流れることができれば、燃焼ガスの通過速度が同じでも熱交換率は格段に向上するものとなり、バーナー3の燃焼性能を維持したまま熱交換率の向上が実現できた。
また、ガス流通孔6dを通過した燃焼ガスはガス流通孔6dに近い小プレート6cの側方のガス通過間隙7に多く流れやすいと考えられる。図2に示すこの発明の実施例では、小プレート6cの形状を長方形にすることで、小プレート6cとガス通過間隙7との間隔を小プレート6cの前方が広く、側方が狭くなるように形成したものである。この構造によれば、小プレート6cの側方のガス通過間隙7を通過する燃焼ガス量が規制され、小プレート6cの前方のガス通過間隙7を通過する燃焼ガス量が多くなるから、ガス通過間隙7を通過する燃焼ガス量を均一にすることができ、煙管5の通路壁5aの全体を均一に加熱することができるから、広い範囲で熱交換ができるものとなった。
また、この発明の大小プレート6b・6cを設けた抵抗体6の構成でも、熱交換率を上げるために大小プレート6b・6cの数を増やすと排気負荷が大きくなる。図3に示すこの発明の実施例では、抵抗体6を煙管5に取付けたときに小プレート6cが燃焼ガスの流れの上流側に位置するように設けており、8は大プレート6bと段部6eとの間に形成される燃焼ガスの滞留部であり、大プレート6bにあたった燃焼ガスが一旦滞留部8で滞留してから段部6eをこえてガス流通孔6dに向かうようにしたものである。このようにすれば、大小プレート6b・6cの数を増やさなくても滞留部8によって燃焼ガスの通過速度を制御できるから、排気負荷を上昇させることなく熱交換率を上げることができるものとなった。
また、抵抗体6は大プレート6bの外縁形状をできるだけ煙管5の内縁形状に近づけたいが、この大プレート6bの形状を大きくすると大プレート6bを折り曲げた部分に形成されるガス流通孔6dの横幅が広くなり、板状体6aのガス流通孔6dの両側に残された部分の幅が狭くなり、抵抗体6の強度が低下するものである。6fは抵抗体6の最下部に位置するガス流通孔であり、この種の熱交換器は燃焼室2に近い煙管5の最下部が最も高温となっており、煙管5に取付けた抵抗体6も最下部が最も熱の影響を受けやすいため、この部分での熱交換率が極めて高いものである。そのため、抵抗体6は板状体6aの最下部のガス流通孔6fの両側に残された部分の熱変形が最も起こりやすく、長期間使用を続けるとこの部分が熱溶断を起こしてしまう恐れがある。
この発明ではこの最下部のガス流通孔6fの横幅を上部のガス流通孔6dの横幅よりも短く形成し、板状体6aの最下部のガス流通孔6fの両側に残された部分の幅を広く形成したので、最下部の強度を上げることができ、長期間の使用でも抵抗体6の最下部の熱変形を防ぐことができるものとなった。
図5は、抵抗体6の製造工程を示す実施例であり、はじめにプレスによって板状体6aを大小プレート6b・6cと段部6eを残してガス流通孔6d部分の孔あけ加工を行う。次に、板状体6aの片側の同一方向に配置される大小プレート6b・6cを折り曲げ加工によって形成した後、他方側の大小プレート6b・6cを折り曲げ加工によって形成している。
抵抗体によって燃焼ガスの流れを制御するためには、抵抗体のプレートの外縁形状を煙管5の内縁形状に近づける必要があり、そのため従来の抵抗体はプレートを切押し加工によって形成しているが、この切押し加工の場合、板状体のプレートを形成する部分を円弧状に切断しながら折り曲げを行うため金型の負担が大きく、金型を破損させやすい欠点があり、金型の修理や交換の回数が多くなり、金型費を上昇させるという問題があった。
これに対してこの発明では、ガス流通孔6dの孔あけ加工を行うことによって小プレート6cの周囲と大プレート6bの円弧部分の孔あけができ、しかも形状の大きい大プレート6bを形成することができるものであり、抵抗体6を孔あけ加工と折り曲げ加工によって成型する構成でできるから、金型にかかる負担が少なくなって金型の修理や交換の回数を少なくでき、製造コストの低減が可能となった。
この発明品を実施する給湯機の断面図である。 この発明品の実施状態を示す要部の横断面図である。 この発明品の実施状態を示す要部の縦断面図である。 この発明品の実施例を示す斜視図である。 この発明品の製造工程を示す平面図である。
符号の説明
1 水室
1a 水室天板
2 燃焼室
2a 燃焼室側壁
2b 燃焼室天板
3 バーナー
4 排気ガス室
5 煙管
5a 通路壁
6 抵抗体
6a 板状体
6b 大プレート
6c 小プレート
6d ガス流通孔
6e 段部
6f 最下部のガス流通孔
7 ガス通過間隙
8 滞留部

Claims (4)

  1. 円筒形で周囲に水室1を有する燃焼室2と、
    その水室1を貫通して燃焼室側壁2aに取付けたバーナー3と、
    水室1の水室天板1aに隣接して配置した排気ガス室4と、
    燃焼室天板2bと水室天板1aとの間に接続して燃焼ガスを通過させると共に通路壁5aで水と燃焼ガスが熱交換を行う多数の円筒形状の煙管5と、
    該煙管5の内部に配置した抵抗体6とを備え、
    該抵抗体6は煙管5の長手方向に設けた板状体6aと、
    該板状体6aに一定間隔をおいて交互方向に折り曲げた多数の半円形状の大プレート6bとで構成し、
    抵抗体6の大プレート6bは煙管5の半径と同径にして煙管5の通路壁5aと接触し、大プレート6bの間の前記抵抗体6燃焼ガスが通過するガス流通孔6dを設けた熱交換器において、
    前記抵抗体6には前記大プレート6bの燃焼ガスの流れの上流側に位置して、該大プレート6bとは反対側に向けて折り曲げによって小プレート6cを設け、
    該小プレート6cは煙管5の半径及びガス流通孔6dの横幅よりも小さく設定し、小プレート6cの前方及び側方と煙管5の通路壁5aとの間にはガス通過間隙7を形成すると共に
    前記抵抗体6の配置位置が異なる大プレート6bと小プレート6cとの間には段部6eを形成し、その段部6eと通路壁5aに接触する大プレート6bとによって前記煙管5内に燃焼ガスの滞留部8を構成し、
    前記ガス流通孔6dを通過した燃焼ガスを小プレート6cによってガス通過間隙7に誘導し、燃焼ガスが前記滞留部8に滞留しながら通路壁5aに沿って流れるようにしたことを特徴とする温水用熱交換器の構造。
  2. 煙管5の通路壁5aと抵抗体6の小プレート6cとの間に形成したガス通過間隙7は、小プレート6cの側方が狭く、前方が広くなるように形成したことを特徴とする請求項1記載の温水用熱交換器の構造。
  3. 前記抵抗体6の最下部に位置するガス流通孔6fの横幅を短くし、前記板状体6aはこの最下部のガス流通孔6fの両側に残された部分の幅を広く設定したことを特徴とする請求項1記載の温水用熱交換器の構造。
  4. 前記抵抗体6は、大小プレート6b・6cの形状を残してガス流通孔6d部分を孔あけ加工し、大小プレート6b・6cを折り曲げ加工によって形成することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載した温水用熱交換器の構造。
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