JPH09280464A - 高圧燃料レールにおける分岐接続体の接続構造 - Google Patents

高圧燃料レールにおける分岐接続体の接続構造

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JPH09280464A JP8119594A JP11959496A JPH09280464A JP H09280464 A JPH09280464 A JP H09280464A JP 8119594 A JP8119594 A JP 8119594A JP 11959496 A JP11959496 A JP 11959496A JP H09280464 A JPH09280464 A JP H09280464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続部での鑞着強度を強固となし、同時に円
弧状断面あるいは矩形断面の拡径部によって分岐接続体
側の接続部附近での疲労応力を効果的に軽減せしめ、配
設下の繰返される高圧流体の供給圧力の急激な変動や加
振或いは相手部材同士の相対寸法変化等にあっても、分
岐接続体側の接続部附近での亀裂を効果的に防止して燃
料の漏れ等生ずる憂いをなくすようにする。 【解決手段】 燃料レール内にあって、内部の流通路に
通ずる本管の軸方向にわたる周壁部に設けた単数もしく
は複数個所での貫孔を、外方開口部をざくりして断面凹
型の座部を有する段付き孔となし、一方、分岐接続体側
の端部附近を膨出させて形成した円弧状断面あるいは矩
形断面の拡径部となすとともに該拡径部に連なる先端部
をストレート筒部となす接続頭部となして該頭部を座部
に当接係合せしめ、かつ相互の当接係合部を鑞着して接
続構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧燃料多岐管や
高圧燃料ブロックのような燃料レールにおける分岐枝管
もしくは分岐枝金具等による接続体の接続構造に係り、
特にディーゼル内燃機関での1000kgf/cm
上にも及ぶ高圧燃料を供給する高圧燃料レールにおける
分岐接続体の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分岐接続体の接続構造と
しては例えば図4に示すように、内部を流通路11−1
とする燃料レールとしての本管11の周壁部に設けた該
流通路に通ずる貫孔11−2を単に断面円孔となして該
円孔部とに分岐接続体としての枝管12側の管径そのま
まの接続端部12−1を嵌挿した状態をもって相互に鑞
着13して接続構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術による接続構造にあっては、1000k
gf/cm以上にも及ぶ高圧流体の絶えず繰返される
供給圧力の急激な変動と、特に機関からの加振及び雰囲
気温度の上昇、下降による相手部材(相手座面)同士の
相対寸法変化に起因して、特に本管11側の管径に比し
て比較的小径の分岐接続体の場合に、鑞着13部附近で
の該分岐接続体側に鑞着時の局部過熱による機械的強度
の劣化によって振動疲労に伴なう亀裂を生じ易く、しば
しば燃料の漏れ等を招く可能性があった。
【0004】本発明は従来技術の有する前記問題に鑑み
てなされたものであり、接続部での鑞着強度を強固とな
し、同時に分岐接続体側の接続部附近での疲労応力を効
果的に軽減せしめ、配設状態下の繰返される高圧流体の
供給圧力の急激な変動や加振及び温度変化に伴なう相対
寸法変化等にあっても、分岐接続体側の接続部附近での
亀裂を効果的に防止して燃料の漏れ等の生ずる憂いをな
くすことのできる高圧燃料レールにおける分岐接続体の
接続構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、燃料レール内にあって、内部の流通路に通ず
る本管の軸方向にわたる周壁部に設けた少なくとも1つ
の個所での貫孔を、外方開口部をざぐりして断面凹形の
座部を有する段付き孔となし、一方、分岐接続体側の端
部附近を膨出させて前記座部に嵌合する断面円弧状壁ま
たは断面矩形状壁を有する拡径部となすとともに該拡径
部に連なる先端部を前記段付き孔に嵌挿するストレート
筒部となす接続頭部となして該頭部の前記拡径部を座部
に当接係合せしめ、かつ相互の当接係合部を鑞着して接
続構成したことを特徴とする高圧燃料レールにおける分
岐接続体の接続構造を要旨とするものであり、さらに前
記拡径部のなす直径(D)を、枝管もしくは枝金具の直
径(d)の約1.1倍乃至2倍となして形成したり、ま
た前記拡径部の円弧状壁または断面矩形状壁のなす長さ
(L)を直径(d)の0.5乃至2.5倍となして形成
したりするものである。
【0006】本発明は燃料レール側のなす前記座部と、
分岐接続体側の拡径部付き接続頭部とが当接係合して相
互に鑞着した接続構成となしたものであるから、接続部
での鑞着強度を強固となすとともに拡径部の円弧状壁ま
たは断面矩形状壁によって分岐接続体側の接続部附近で
の疲労応力を効果的に軽減せしめることとなり、したが
って繰返される高圧流体の供給圧力の急激な変動や加振
或いは雰囲気温度の上昇、下降による相手部材同士の相
対寸法変化等にあっても、分岐接続体側の接続部附近で
の亀裂を効果的に防止することができ、燃料の漏れ等の
生ずる憂いをなくすこととなり、また燃料レール側の管
径に比して概して小径となす分岐接続体にあっても有効
となすことができるのである。
【0007】なお、この発明において、分岐接続体側の
拡径部のなす直径(D)を、枝管もしくは枝金具の直径
(d)の約1.1倍乃至1.5倍となしたのは、耐振
性、拡径加工および本管の管径等を考慮したもので、
1.1倍未満では耐振性に乏しく、他方1.5倍を超え
ると拡径加工に無理を招いて困難となすとともに、燃料
レールが本管の場合当該本管の強度低下をきたすためで
ある。また、前記拡径部の円弧状壁または断面矩形状壁
のなす長さ(L)を直径(d)の0.5乃至2.5倍と
なしたのは、疲労応力の軽減効果を考慮したもので、
0.5倍未満では分散機能に乏しく、他方2.5倍を超
えると疲労応力軽減機能にほとんど影響を及ぼさず無意
味となすからである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すれば、図1は本発明の高圧燃料レールにおける分岐接
続体の接続構造に係る枝管による接続部の一部切欠き断
面図、図2は他の実施例の同上図1相当図、図3はさら
に他の実施例を示す枝金具による接続部の一部切欠き断
面図であって、1は燃料レールとしての本管、1−1は
流通路、1−2は段付き孔、1−3は座部、2は分岐接
続体としての枝管、2−1は接続頭部、2−1a、2−
1bは拡径部、2−1a´は断面円弧状壁、2−1b´
は断面矩形状壁、2−1c、2−1dはストレート筒
部、4は鑞着、5は高圧燃料噴射管、6はナット、22
は分枝金具である。
【0009】本管1は内部を流通路1−1となして管径
30m/m程度以下の圧力配管炭素鋼管あるいはステン
レス鋼管等の厚肉鋼管材からなるものである。そしてそ
の該流通路1−1に通じて軸方向にわたる周壁部に単数
もしくは間隔をおいた複数個所での貫孔を、外方開口部
をざぐりして断面凹形の座部1−3を有する段付き孔1
−2としている。
【0010】次に、分岐接続体としての枝管2、および
他の実施例としての分岐接続体をなす分枝金具22は、
共に管径20m/m程度以下の前記本管(1)と同種鋼
管材もしくは鋼材からなるものであって、端部を膨出加
工にて断面円弧状壁2−1a´または断面矩形状壁2−
1b´とした拡径部2−1a、2−1bとストレート筒
部2−1c2−1dとからなる接続頭部2−1の形状と
なし、該頭部の拡径部2−1a、2−1bを座部1−3
に当接係合せしめた状態で相互の当接係合部を鑞着
(4)して接続構成するものである。高圧燃料噴射管5
は分枝金具22の他端部にナット(6)によって配設さ
れている。
【0011】かかる構成において、本発明では、前記拡
径部2−1a、2−1bのなす直径(D)を耐振性、拡
径加工度および本管1の管径等を考慮し、枝管2あるい
は分枝金具22の直径(d)の約1.1倍乃至2倍とす
る。また、前記拡径部の断面円弧状壁2−1a´または
断面矩形状壁2−1b´のなす長さ(L)を鑞着強度、
拡径加工度並びに疲労応力の軽減効果を考慮して、直径
(d)の0.5乃至2.5倍とする。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による高圧
燃料レールにおける分岐接続体の接続構造は、燃料レー
ル側としての本管に穿設された貫孔を段付き孔とし、こ
の段付き孔の座部に枝管あるいは分枝金具側に形成した
断面円弧状壁または断面矩形状壁を有する拡径部を当接
係合せしめて相互に鑞着(4)した接続構造となしてい
るので、接続部での鑞着強度を強固となすとともに拡径
部の断面円弧状壁または断面矩形状壁によって分岐接続
体側の接続部附近での疲労応力を効果的に軽減せしめる
効果が得られ、従って配設下の繰返される高圧流体の供
給圧力の急激な変動、加振及び雰囲気温度の上昇、下降
による相手部材同士の相対寸法変化等にあっても、接続
部附近での亀裂を効果的に防止して燃料の漏れ等の生ず
る憂いをなすことができ、また燃料レール側の管径に比
して概して小径となす分岐接続体にあっても有効となす
ことができ、さらにオーバーホール時に接続部からのゴ
ミの侵入がない等、極めて有用な高圧燃料レールにおけ
る分岐接続体の接続構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す高圧燃料レールにおける
分岐接続体の接続構造に係る枝管による接続部の一部切
欠き断面図である。
【図2】他の実施例の同上図1相当図である。
【図3】他の実施例を示す分枝金具による接続部の一部
切欠き断面図である。
【図4】従来例を示す高圧燃料レールにおける分岐接続
体の接続構造の一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1 本管 1−1 流通路 1−2 段付き孔 1−3 座部 2 枝管 2−1 接続頭部 2−1a、2−1b 拡径部 2−1a´ 断面円弧状壁 2−1b´ 断面矩形状壁 2−1c、2−1d ストレート筒部 4 鑞着 5 高圧燃料噴射管 6 ナット 22 分枝金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料レール内にあって、内部の流通路に
    通ずる本管の軸方向にわたる周壁部に設けた少なくとも
    1つの個所での貫孔を、外方開口部をざぐりして断面凹
    形の座部を有する段付き孔となし、一方、分岐接続体側
    の端部附近を膨出させて前記座部に嵌合する断面円弧状
    壁または断面矩形状壁を有する拡径部となすとともに該
    拡径部に連なる先端部を前記段付き孔に嵌挿するストレ
    ート筒部となす接続頭部となして該頭部の前記拡径部を
    座部に当接係合せしめ、かつ相互の当接係合部を鑞着し
    て接続構成したことを特徴とする高圧燃料レールにおけ
    る分岐接続体の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記拡径部のなす直径(D)を、枝管も
    しくは枝金具の直径(d)の約1.1倍乃至2倍となし
    て形成したことを特徴とする請求項1記載の高圧燃料レ
    ールにおける分岐接続体の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記拡径部の円弧状壁または断面矩形状
    壁のなす長さ(L)を直径(d)の0.5乃至2.5倍
    となして形成したことを特徴とする請求項1記載の高圧
    燃料レールにおける分岐接続体の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6929288B2 (en) 2001-12-20 2005-08-16 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Limited Connecting structure of branch connector in fuel pressure accumulating container
KR200481756Y1 (ko) * 2015-12-18 2016-11-07 최승준 불량률을 낮춘 분지 파이프 어셈블리

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US6889660B2 (en) 2002-09-25 2005-05-10 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd. Fuel rail assembly and forming method
KR200481756Y1 (ko) * 2015-12-18 2016-11-07 최승준 불량률을 낮춘 분지 파이프 어셈블리

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