JPH09279333A - 金属化フイルムおよびそれを用いたコンデンサ - Google Patents

金属化フイルムおよびそれを用いたコンデンサ

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JPH09279333A
JPH09279333A JP9226396A JP9226396A JPH09279333A JP H09279333 A JPH09279333 A JP H09279333A JP 9226396 A JP9226396 A JP 9226396A JP 9226396 A JP9226396 A JP 9226396A JP H09279333 A JPH09279333 A JP H09279333A
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metallized film
capacitor
metallized
temperature
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Megumi Tanaka
恵 田中
Motomu Hosoda
求 細田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】塩素捕獲能を有する有機化合物を0.02
%〜0.1%重量部含有し、かつ、フイルムの平均表面
粗さRaが0.15μm以下で、135℃のn−ヘプタ
ンで抽出した成分の結晶化ピーク温度が82℃以上であ
る二軸延伸ポリプロピレンフイルムよりなることを特徴
とする金属化フイルム。 【効果】エポキシ系添加物を含有した金属化フイルムは
耐電圧性に優れ、高温でかつ高電位傾度のもとでの長期
課電による絶縁性能の低下が小さく、優れたコンデンサ
特性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体として2軸
延伸ポリプロピレンフイルムを用いたコンデンサ用の金
属化フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】誘電体層に2軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを用いたコンデンサは誘電損失の温度特性が良好な
こと、Al、Znなどからなる蒸着金属層を電極とする
金属化フイルムコンデンサ(以下、MFコンデンサとい
う)は、自己回復機能があり、金属化フイルムを合せ巻
くことにより耐電圧を高められるため小型化できるなど
の理由により広く常用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような金属化ポ
リプロピレンフィルムコンデンサに長期課電すると、時
間の経過にともない、ポリプロピレンフィルムの絶縁耐
力の低下、又、tanδの上昇による力率の低下などの
問題で必ずしもポリプロピレン固有の優れた電気特性を
十分享受するものではなかった。
【0004】たとえば特公昭62−14564号公報の
ようにアイソタクチックペンダント分率が高く、沸騰n
−ヘプタンでの抽出物が少ないものもあるが、絶縁耐力
が高温下での課電において経時とともに低下するという
欠点は改善されない。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決せんとする
ものであり、すなわち本発明の目的は、耐電圧性を向上
させ、かつ絶縁劣化の程度を小さくし、小型化で長寿命
化を達成し得るMFコンデンサを得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩素捕獲能を
有する有機化合物を0.02%〜0.1%重量部含有
し、かつ、フイルムの平均表面粗さRaが0.15μm
以下で、135℃のn−ヘプタンで抽出した成分の結晶
化ピーク温度が82℃以上である二軸延伸ポリプロピレ
ンフイルムよりなることを特徴とする金属化フイルムで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における2軸ポリプロピレ
ンフイルムとは、MFR(Melt Flow Rat
e)が1〜10g/10分(温度:230℃、荷重:
2.16kgf)のポリマーであり、ホモポリマー以外
に、プロピレンと他のα−オレフィン重合体(たとえば
エチレン、ブテン等)の共重合、ポリプロピレンと他の
α−オレフィン重合体とのブレンドであっても良い。前
述のポリマーを用いて同時、あるいは逐次のいずれかの
方法で2軸延伸されたフイルムであれば良い。本発明の
場合、特にホモポリマーが好ましく、またアイソタクチ
ック度(以下IIという)は96%以上が特に好まし
い。またポリマー中にエポキシ系化合物以外に公知の各
種添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤等を
添加することもできる。
【0008】本発明のフイルムでは、フイルム表面の平
均粗さRaは0.15μm以下でなければならない。R
aが0.15μmを超えると表面が粗くなりフイルムの
実質厚みが減少し、破壊電圧が低下したり、容量減少が
大きなものになる。なお下限は限定するものではないが
0.03μm程度である。
【0009】本発明のフイルムのn−ヘプタン抽出物の
結晶化ピーク温度(以下Tcと略す)は82℃以上であ
り、好ましくは85℃以上である。Tcが82℃未満で
あると非晶部の結晶化度が小さくなり、絶縁破壊が低下
する。フイルムを構成するポリプロピレンは必ずしもポ
リプロピレンホモポリマーからなる必要はなく、本発明
の目的、効果を損なわない範囲で少量、好ましくは5重
量%以下のポリエチレンやポリ4メチルペンテン1等の
他種ポリオレフィンが混合されてもよい。
【0010】塩素捕獲能を有する有機化合物とは遊離塩
素と反応し、捕獲する化合物で特に限定されないがエポ
キシ系化合物、不飽和化合物が挙げられるが、なかでも
特にエポキシ系化合物が優れている。塩素捕獲能を有す
る有機化合物は0.02〜0.1%重量部含有している
ことが必須であり、好ましくは0.04〜0.08%で
ある。含有量が0.02%未満であると、長期課電下に
おいて耐圧の低下が生じ、時には絶縁破壊に至る。含有
量が0.1%を超える時はフイルム表面がベトツキ易く
なる。
【0011】本発明において、灰分とはフイルムを80
0℃で熱灰化させた後の残査であり、原料の重合触媒や
添加物による無機成分からなる。本発明のフイルムで
は、フイルムに含まれる灰分は好ましくは40ppm以
下であり、さらに好ましくは30ppm以下である。灰
分が40ppmを超えると導電性成分を含むため、フイ
ルム本来の絶縁機能が低下し、絶縁破壊電圧が低いもの
になる可能性がある。
【0012】本発明のフイルムの面配向度は好ましくは
10×103 以上であり、より好ましくは14×103
以上である。面配向度が10×103 未満であるとヤン
グ率が小さく、すなわちフイルムの腰が弱くなり、蒸着
加工時での高温下の抗張力が低下し、熱変形しやすく、
結果として、シワが発生し生産の収率が大幅に下がる。
【0013】本発明のアイソタクチックペンダット分率
は好ましくは97%以上であり、より好ましくは99%
以上である。アイソタクチックペンダット分率が97%
未満であるとポリプロピレンの立体規則性が低く、2軸
延伸されたフイルムの結晶化度が小さくなる。すなわち
非晶部の絶縁欠陥部分の割合が多くなり絶縁耐力の低下
につながる。
【0014】蒸着される金属は、Al、Zn、Cuもし
くはそれらの合金が最適であるがこれに限定されるもの
ではない。合金の具体例としては、Al/Zn、Zn/
Cuなどをあげることができるがこれらに限定されるも
のではない。
【0015】フイルムの厚みは特に限定されるものでは
ないが、3〜12μm位の薄いフイルムにおいてその効
果はより顕著である。
【0016】本発明の金属化フイルムを用いたコンデン
サは含浸、無含浸いずれでもよいが、含浸剤としてはポ
リブテン、ナタネ油、鉱物油などの膨潤性の低い油がよ
り好ましい。またワックスあるいはエポキシ系の固体含
浸剤も好ましい。
【0017】以下に本発明のコンデンサ用二軸延伸ポリ
プロピレンの金属化フイルムの製造方法の一例について
説明する。但し次の製造方法に限定されるものではな
い。
【0018】超高活性化触媒を用いて無溶媒の液化プロ
ピレン中で重合、後処理によって作られたIIが97〜
99.5%、アイソタクチックペンダット分率が97〜
99.6%からなるポリプロピレン樹脂を230〜29
0℃に加熱された押出機に供給し、Tダイよりシート状
に押出し、表面温度が30〜95℃のチルロールに接触
させて冷却固化し、200〜800μm相当の未延伸フ
イルムを得た。
【0019】面配向度を高めるにはフイルムを高結晶化
させる程好ましいことから、チルロールでの冷却は徐冷
がよい。但しこの場合はβ晶生成により表面が粗面化す
る傾向にあるため温度の管理徹底が必要である。2軸延
伸フイルムとする場合、上記未延伸フイルムを125〜
155℃の温度で4〜6倍に長手方向に延伸する。面配
向を高めるには低い温度で高倍率延伸する程よいが、厚
みムラを助長することから加熱温度は140〜150℃
が好ましく、倍率は4.8〜5.5倍が好ましい範囲で
ある。より好ましくは140〜150℃で4.8〜5.
5倍延伸後、145〜154℃で1.05〜1.1倍再
延伸することである。
【0020】135℃でのn−ヘプタンで抽出した成分
のTcを高めるには原料の依存が大きいが、溶融ポリマ
ーを冷却する際、徐冷が好ましい。長さ方向の延伸条件
にも依存し、前述の通り再延伸を行なうことが好まし
い。次いで直角方向に150〜170℃の温度で7〜1
2倍延伸する。150〜165℃の温度で数%弛緩させ
ながら熱処理をする。Tcを高めるには高温での熱処理
がよいが結晶サイズが大きくなることから145〜15
5℃の温度が好ましい。
【0021】その後5〜50W/m2 /minでフイル
ム表面に空気や各種ガス中でコロナ放電処理を施し、コ
ンデンサ用の2軸延伸ポリプロピレンフイルムを得る。
【0022】また複合フイルムとする場合は、2台以上
の押出機を用いて短管あるいは口金中で複数を積層して
共押出し延伸する方法、また長手方向に延伸した後、押
出ラミネートして幅方向に延伸する方法などがある。
【0023】表面にコロナ放電した前述のフイルムにA
lとZnの合金をコロナ放電処理面に蒸着し、金属化フ
イルムとした。
【0024】
【特性の評価方法および測定方法】次に本発明で使用し
た用語および測定方法を説明する。
【0025】(1)表面粗さ(Ra) JIS−B0601−1976に準ずる。但しその時の
カットオフは0.25mmとした。
【0026】(2)結晶化ピーク温度 円筒濾紙に5gのフイルムを入れ、抽出器にて135℃
に沸騰したn−ヘプタン80mlで12時間抽出する。
この抽出液を蒸発乾固させて抽出物とする。
【0027】PERKIN ELMER社 DSC−II
型の走査型示差熱量計を用いて、該抽出物を次の測定条
件にて降温冷却時の発熱ピーク温度をTcと定義した。
【0028】 試料量 :5mg 範囲 :5mcal/sec 昇温速度:20℃/min 感度 :10mV 溶融温度、保持時間:280℃、5min
【0029】(3)灰分 JIS−C2330に準ずる。フイルム試料を白金ルツ
ボに入れガスバーナーの炎で焼いた後、800℃に加熱
された電気炉中で1時間完全灰化する。灰化前後の重量
から下記の式より灰分を計算した。
【0030】灰分(ppm)=(灰化後の重量/元試料
の重量)×100
【0031】(4)配向度 アッペ屈折計を用いて、フイルムの両面をサリチル酸メ
チルでマウントし、長さ方向、横方向、厚さ方向の屈折
率を測定し、次式にて求めた。
【0032】配向度=ny −nxy :横方向の屈折率 nx :縦方向の屈折率
【0033】(5)蒸着加工ロス率 フイルム厚み5μmで、幅630mm×長さ32000
mの製品ロールを真空下で膜抵抗8Ω/□に調整しAl
/Znの合金蒸着を行なった。この蒸着品を幅50mm
×6000mに裁断をした後、シワ欠点による製品のロ
ス率を次式で求めた。
【0034】シワロス率(%)=(シワ欠点本数/全リ
ール数)×100
【0035】(6)シートV−T破壊率 厚み5μmのフイルムを150mm×150mmサイズ
にサンプリングを行ない、春日電機(株)製AC耐圧試
験機15kVの耐圧機を用いて、陽極に50mmφの黄
銅製電極、陰極に9μmのAl箔を3mm厚みのシリコ
ーンゴム上に3枚重ねる。
【0036】陽極と陰極の間にフイルムをおき、交流で
1kV課電し、課電後から破壊するまでの時間を測定す
る。60secで破壊する割合を次式で求めた。
【0037】シートV−T破壊率(%)=(60sec
以下での破壊数/測定総数)×100
【0038】(7)耐電圧性 ZnとAlよりなるアロイ金属の蒸着フイルムを用い3
μFのコンデンサ素子を作成し、真空下でワックス含浸
をし、エポキシ硬化樹脂で外装した。この含浸コンデン
サ素子を90℃の雰囲気、0.4kVの電圧下で200
0時間の連続課電テストを各々5個/1水準とした。課
電後のコンデンサを解体しフイルムシートを取り出し、
銅板上にこのフイルム試料を蒸着面を上に置き、銅板を
陽極、蒸着面を陰極として直流電圧を印加し、30se
c間同じ電圧を印加する。以後500Vずつ電圧を上
げ、各電圧で絶縁破壊した箇所の数を数える。5ケ/m
2 発生した電圧を絶縁破壊電圧値とした。
【0039】 ◎:2000時間の課電テストでコンデンサの破壊が0
でかつ、破壊電圧が未課電品比に対し80%以上である ○:2000時間の課電テストでコンデンサの破壊が0
でかつ、破壊電圧が未課電品比に対し40〜80%未満
である △:2000時間の課電テストで破壊したコンデンサが
1個かあるいは、破壊電圧が未課電品に対し30〜40
%未満である ×:2000時間の課電テストで破壊したコンデンサが
2個以上かあるいは、破壊電圧が未課電品に対し30%
以下である。
【0040】
【実施例】
実施例1 超高活性化触媒を用いて無溶媒の液化プロピレン中で重
合、後処理によって作られたIIが98.5%、アイソ
タクチックペンタッド分率が99.4%のPP原粉に酸
化防止剤として“Irganox”1010を5000
ppm、熱安定剤としてBHT4000ppm、環状脂
肪族エポキシ樹脂CY179(チバガイギー製)100
0ppmを配合し押出機で溶融、混練しペレット化し
た。このペレットのMFRは1.6g/10minであ
った。
【0041】該PPペレットを275℃に加熱された押
出機に供給し、Tダイよりシート状に押出し、表面温度
が92℃のチルロールに接触させて冷却固化し、270
μm相当の未延伸フイルムを得た。
【0042】この未延伸フイルムを140℃の温度で5
倍に長手方向に延伸し、さらに147℃で1.08倍再
延伸した。次いで直角方向に162℃の温度で10.8
倍延伸し、155℃の温度で5%弛緩させながら熱処理
をし、厚み5.0μmのフイルムを得た。このフイルム
の表面にコロナ放電処理を施し巻き取ったフイルムを6
30mm×32000mに裁断し製品とした。
【0043】表面にコロナ放電した前述のフイルムにA
lとZnの合金を膜抵抗が8Ω/□になるよう調整し、
コロナ処理面に蒸着した。この蒸着品を幅50mm×5
500mに裁断し蒸着製品を得た。
【0044】前記蒸着リールを2枚重で巻き回し、3μ
Fのコンデンサ素子を作成した。このコンデンサ素子に
クリスタリンワックスを含浸し、エポキシ系硬化剤で外
装して含浸型コンデンサとした。作成した含浸コンデン
サは10個であった。
【0045】雰囲気温度が90℃に保たれたオーブン内
で0.4kVの交流電圧をそれぞれのコンデンサに20
00時間にわたって長期課電を行った。結果は表1に示
す通り、課電時におけるコンデンサの破壊はなく、課電
後の絶縁破壊電圧値は未課電品の95%値と優れた耐圧
特性を有していた。tanδ、ΔCについても同様に優
れた特性であった。
【0046】実施例2 超高活性化触媒を用いて溶液重合法によって得られたP
P原粉(II=97.5%)原料を用いた以外は実施例
1に準じた。結果は表1に示した通り、実施例1と同様
に優れたものであった。
【0047】実施例3 チルロールの温度88℃以外は実施例1に準じた。結果
は表1に示した通り、実施例1と同様に優れたものであ
った。
【0048】実施例4 環状脂肪族エポキシ樹脂CY179(チバガイギー製)
を850ppm配合した以外は実施例1に準じた。結果
は表1に示した通り、実施例1と同様に優れたものであ
った。
【0049】比較例1 原粉に環状脂肪族エポキシ樹脂CY179が添加されて
いないこと以外は実施例1に準じた。結果は表1に示し
た通り、シートV−Tの破壊率が大きくなり、耐電圧は
低下している。
【0050】比較例2 環状脂肪族エポキシ樹脂CY179(チバガイギー製)
を2000ppmを配合した以外は実施例1に準じた。
結果は表1に示した通り、コンデンサ特性は優れている
が、蒸着時の面汚れや巻き込みしわが発生し、大量の加
工ロスが生じた 比較例3 チルロールの温度97℃、長手方向を温度145℃で延
伸した以外は実施例1に準じた。結果は表1に示した通
り、面粗さが大きくなり、シートV−T破壊率が大きく
なり、耐電圧は低下している。
【0051】比較例4 チーグラナッタ系の従来触媒を用いて溶液重合法によっ
て得られたPP原粉(II=97.3%)原料を用いた
以外は実施例1に準じた。結果は表1に示した通り、原
料灰分が35ppmと多く、シートV−T破壊率が大き
くなり、耐電圧は低下している。
【0052】比較例5 未延伸フイルムを長て方向に延伸する温度145℃で、
倍率を5倍で延伸し、再延伸しない以外は実施例1に準
じた。結果は表1に示した通り、蒸着品でのシワが多
く、加工ロス率が大きなものである。
【0053】比較例6 チーグラナッタ系の従来触媒を用いて溶液重合法によっ
て得られたアイソタクチック分率が96.2%の原料を
用いた以外は実施例1に準じた。結果は表1に示した通
り、灰分が45ppmと多く、シートV−T破壊率が大
きくなり、耐電圧は低下している。
【0054】
【表1】
【表2】
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属化フ
イルムは、次のような効果を有する。エポキシ系添加物
を含有した金属化フイルムは耐電圧性に優れ、高温でか
つ高電位傾度のもとでの長期課電による絶縁性能の低下
が小さく、優れたコンデンサ特性を得ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素捕獲能を有する有機化合物を0.0
    2%〜0.1%重量部含有し、かつ、フイルムの平均表
    面粗さRaが0.15μm以下で、135℃のn−ヘプ
    タンで抽出した成分の結晶化ピーク温度が82℃以上で
    ある二軸延伸ポリプロピレンフイルムよりなることを特
    徴とする金属化フイルム。
  2. 【請求項2】 塩素捕獲能を有する有機化合物がエポキ
    シ系化合物であることを特徴とする請求項1に記載の金
    属化フイルム。
  3. 【請求項3】 フイルム中の灰分が40ppm以下であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金
    属化フイルム。
  4. 【請求項4】 フイルム中の面配向度が10×103
    上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の金属化フイルム。
  5. 【請求項5】 アイソタクチックペンダント分率が97
    %以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の金属化フイルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    金属化フイルムを用いてなることを特徴とするコンデン
    サ。
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