JPH09279021A - 半芳香族ポリアミド組成物 - Google Patents

半芳香族ポリアミド組成物

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JPH09279021A
JPH09279021A JP9104796A JP9104796A JPH09279021A JP H09279021 A JPH09279021 A JP H09279021A JP 9104796 A JP9104796 A JP 9104796A JP 9104796 A JP9104796 A JP 9104796A JP H09279021 A JPH09279021 A JP H09279021A
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acid
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JP9104796A
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Yoshikatsu Amimoto
本 良 勝 網
Kunihiro Ouchi
内 邦 裕 大
Hidetatsu Murakami
上 英 達 村
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Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の半芳香族ポリアミド組成物は、
[I](A)テレフタル酸とC4-C12の脂肪族ジアミンとから
なる繰返単位:40〜90モル%、(B)イソフタル酸と
4-C12の脂肪族ジアミンとからなる繰返単位:0〜5
0モル%、(C)C4-C12の脂肪族ジカルボン酸とC4-C
12の脂肪族ジアミンとからなる繰返単位:0〜60モル
%、および、(D)C6-C12のラクタムまたはアミノカル
ボン酸からなる繰返単位:0〜50モル%を有し、低分
子量沸水可溶性成分(MO成分)の含有率が0.25重量
%以下である半芳香族ポリアミド:99〜30重量%
と、[II]脂肪族ポリアミド:1〜70重量%とからな
る。 【効果】 本発明によれば、成形の際に、金型汚れが少
なく、金型ベントがつまりにくく、精度の高い耐熱性の
ある成形体を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、芳香族ジカルボン酸から
なるジカルボン酸とジアミンとの重縮合により形成され
る半芳香族ポリアミド組成物に関する。さらに詳しくは
本発明は、耐熱性、機械的強度に優れ、かつ成形体を製
造する際に金型汚れが少なく効率よく成形体を製造する
ことができる半芳香族ポリアミド組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から半芳香族ポリアミドの製
造法に関しては、種々の提案がされており、例えば本出
願人は、既に特開平4-50230号公報において、テレフタ
ル酸成分単位50〜90モル%およびテレフタル酸以外
の芳香族ジカルボン酸あるいは炭素数6〜18の直鎖状
脂肪族成分単位0〜40モル%からなる芳香族ジカルボ
ン酸成分単位(a)と、アルキレンジアミン成分単位(b)と
からなり、かつ濃硫酸中30℃で測定した極限粘度が
0.5〜3.0dl/gの範囲内にあるポリアミド樹脂を製造
する方法について開示している。また、このような半芳
香族ポリアミド樹脂と変性弾性重合体からなる組成物
は、耐熱性および耐衝撃性に優れていることも知られて
いる。
【0003】このようなポリアミド樹脂組成物は、耐熱
性、機械的特性および化学的物理的特性に関しては著し
く優れているが、さらに成形性の改善が求められること
があり、また高温金型を用いて射出成形を繰返した場
合、金型内に白い粉が析出し、金型汚れが生ずることが
あった。この粉を分析した結果、この粉は未反応モノマ
ーおよび低次オリゴマー成分であることを見出した。こ
の未反応モノマーあるいは低次オリゴマー成分(以下
「MO成分」という)は電子部品、特にコネクターのよ
うな微細な部品を成形する場合、上述したように金型汚
れが生じたり、外観を損ねたり、寸法精度が出ない等の
点で問題になる。また、金型のベント穴が詰まるため成
形を停止して金型を清掃する必要があった。
【0004】このため成形性に優れ、耐熱性に優れるな
ど化学的物理的特性に優れ、かつ成形時に金型汚れを起
こしにくく、しかも金型のベントのつまりがなく、外観
に優れた精密成形品を製造しうるような半芳香族ポリア
ミド組成物の出現が望まれていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、成形の際に金型汚れが生じに
くく、成形性に優れるとともに機械的強度および耐熱性
などに優れた成形体を製造可能な半芳香族ポリアミド組
成物を提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明の半芳香族ポリアミド組成物は、 [I](A)テレフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジア
ミンとから誘導される繰り返し単位、(B)イソフタル酸
と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから誘導される繰
り返し単位、(C)炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸
と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから誘導される繰
り返し単位、および、(D)炭素数6〜12のラクタムま
たはアミノカルボン酸から誘導される繰り返し単位を有
する半芳香族ポリアミド:99〜30重量%、および、 [II]脂肪族ポリアミド:1〜70重量%からなる半芳
香族ポリアミド組成物であり、該半芳香族ポリアミド
は、上記繰り返し単位(A)が40〜90モル%、繰り返
し単位(B)が0〜50モル%、繰り返し単位(C)が0〜6
0モル%、繰り返し単位(D)が0〜50モル%の量で結
合してなり、かつ該半芳香族ポリアミド中に含有され、
100℃の沸騰水中に24時間浸漬することにより測定
した(抽出されて測定された)低分子量沸水可溶性成分
(MO成分)の含有率が0.25重量%以下であること
を特徴としている。
【0007】この半芳香族ポリアミド組成物は、繊維状
補強材を含んでいてもよい。
【0008】この半芳香族ポリアミド[I]は、テレフ
タル酸、および必要に応じてさらにイソフタル酸、炭素
数4〜12の脂肪族ジカルボン酸と、炭素数4〜12の
脂肪族ジアミンと、必要に応じてさらに炭素数6〜12
のラクタムまたはアミノカルボン酸とを接触させて、
(A)テレフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンと
から誘導される繰り返し単位を60〜90モル%、(B)
イソフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから
誘導される繰り返し単位を0〜50モル%、(C)炭素数
4〜12の脂肪族ジカルボン酸と炭素数4〜12の脂肪
族ジアミンとから誘導される繰り返し単位を0〜60モ
ル%、および、(D)炭素数6〜12のラクタムまたはア
ミノカルボン酸から誘導される繰り返し単位を0〜50
モル%の量で含有する半芳香族ポリアミドを製造し、次
いで得られた半芳香族ポリアミドと水性媒体とを、該半
芳香族ポリアミド中に含有されるMO成分の含有率が
0.25重量%以下になるように接触させることにより
製造することができる。
【0009】本明細書において、半芳香族ポリアミド中
に含まれるMO成分(低分子量沸水可溶性成分)は、直
鎖状または環状のモノマー、あるいは低次オリゴマーで
あって、24時間-100℃の沸騰水中に抽出されるも
のの総称である。
【0010】半芳香族ポリアミドを水性媒体と接触させ
て、この半芳香族ポリアミド中に含まれるこのMO成分
(低分子量沸水可溶性成分)が0.25重量%以下とさ
れた半芳香族ポリアミドと、脂肪族ポリアミドとからな
る半芳香族ポリアミド組成物から成形体を製造すると、
金型汚れが発生しにくく、成形性に優れて効率的に成形
体を製造することができ、しかも得られる成形体は機械
的強度および耐熱性などに優れている。
【0011】
【発明の具体的説明】次に本発明の半芳香族ポリアミド
組成物について具体的に説明する。
【0012】半芳香族ポリアミド ポリアミドは、一般に、ジカルボン酸とジアミンとから
誘導される繰り返し単位、あるいはさらに、ラクタムの
開環した繰り返し単位が結合した高分子化合物である。
【0013】本発明で用いられる半芳香族ポリアミドを
形成するジカルボン酸としては、芳香族ジカルボン酸、
脂環族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸がある。ここ
で芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸およびこ
の機能的誘導体(例;塩、ハライド、エステル等)、テ
レフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸(例:イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸)およびこれらの機能的誘
導体を挙げることができる。
【0014】また、本発明では、ジカルボン酸として、
上記のような芳香族ジカルボン酸以外に脂肪族ジカルボ
ン酸および脂環族ジカルボン酸を使用することもでき
る。ここで脂肪族ジカルボン酸を使用する場合、脂肪族
ジカルボン酸としては直鎖状の脂肪族ジカルボン酸が好
ましく、さらに炭素数4〜12のアルキレン基を有する
直鎖状脂肪族ジカルボン酸が特に好ましい。このような
直鎖状脂肪族ジカルボン酸の例としては、コハク酸(S
A)、アジピン酸(AA)、アゼライン酸、セバシン酸
およびこれらの機能的誘導体を挙げることができる。こ
れらの脂肪族ジカルボン酸の中ではアジピン酸およびセ
バシン酸が好ましい。また、脂環族ジカルボン酸として
は、テトラシクロヘキサンジカルボン酸およびこの機能
的誘導体を挙げることができる。
【0015】ここで、機能的誘導体とは、ジアミンとの
反応により繰り返し単位を形成し得る機能的誘導体
(例;塩、ハライド、エステル等)を含むものであり、
さらに本発明では、ジカルボンおよびジアミンは、得ら
れるポリアミド樹脂の特性を損なわない範囲内でアルキ
ル基等の置換基を有していてもよい。以下本発明で使用
されることは上記と同様の意味である。
【0016】上記のようなジカルボン酸と共に本発明の
半芳香族ポリアミドを形成する繰り返し単位を構成する
ジアミンは、炭素数4〜12の脂肪族ジアミンあるいは
その機能的誘導体である。
【0017】脂肪族ジアミンは直鎖状のアルキレンジア
ミンであっても分岐を有する鎖状のアルキレンジアミン
であってもよい。このようなアルキレンジアミンの具体
例としては、1,4-ジアミノブタン、1,5-ジアミノペンタ
ン、1,6-ジアミノヘキサン、1,7-ジアミノヘプタン、1,
8-ジアミノオクタン、1,9-ジアミノノナン、1,10-ジア
ミノデカン、1,11-ジアミノウンデカンおよび1,12-ジア
ミノドデカンのような直鎖状アルキレンジアミン、なら
びに、1,4-ジアミノ-1,1-ジメチルブタン、1,4-ジアミ
ノ-1-エチルブタン、1,4-ジアミノ-1,2-ジメチルブタ
ン、1,4-ジアミノ-1,3-ジメチルブタン、1,4-ジアミノ-
1,4-ジメチルブタン、1,4-ジアミノ-2,3-ジメチルブタ
ン、1,5-ジアミノ-2-メチルペンテン、1,2-ジアミノ-1-
ブチルエタン、1,6-ジアミノ-2,5-ジメチルヘキサン、
1,6-ジアミノ-2,4-ジメチルヘキサン、1,6-ジアミノ-3,
3-ジメチルヘキサン、1,6-ジアミノ-2,2-ジメチルヘキ
サン、1,6-ジアミノ-2,2,4-トリメチルヘキサン、1,6-
ジアミノ-2,4,4-トリメチルヘキサン、1,7-ジアミノ-2,
3-ジメチルヘプタン、1,7-ジアミノ-2,4-ジメチルヘプ
タン、1,7-ジアミノ-2,5-ジメチルヘプタン、1,7-ジア
ミノ-2,2-ジメチルヘプタン、1,8-ジアミノ-1,3-ジメチ
ルオクタン、1,8-ジアミノ-1,4-ジメチルオクタン、1,8
-ジアミノ-2,4-ジメチルオクタン、1,8-ジアミノ-3,4-
ジメチルオクタン、1,8-ジアミノ-4,5-ジメチルオクタ
ン、1,8-ジアミノ-2,2-ジメチルオクタン、1,8-ジアミ
ノ-3,3-ジメチルオクタン、1,8-ジアミノ-4,4-ジメチル
オクタン、1,6-ジアミノ-2,4-ジエチルヘキサンおよび
1,9-ジアミノ-5-メチルノナンのような分岐を有する鎖
状のアルキレンジアミンを挙げることができる。
【0018】このような直鎖状あるいは分岐を有する鎖
状のアルキレンジアミンのうちでは、直鎖状アルキレン
ジアミンが好ましく、特に1,6-ジアミノヘキサン(ヘキ
サメチレンジアミン:HMDA)、1,8-ジアミノオクタ
ン、1,10-ジアミノデカンおよび1,12-ジアミノドデカン
のような直鎖状のアルキレンジアミンが好ましく、これ
らは単独で、あるいは組み合わせて使用することができ
る。なお、上記のようなジアミンは、上記ジカルボン酸
と反応して繰り返し単位を形成することができればよ
く、塩等の機能的誘導体であってもよい。
【0019】本発明で用いる半芳香族ポリアミドでは、
テレフタル酸(TA)とジアミンとからは次式[I]で
表される繰り返し単位が形成される。
【0020】
【化1】
【0021】上記式[I]において、R1は、使用したジ
アミン成分に由来する二価の炭化水素基であって、炭素
数4〜12のアルキレン基を表す。また、本発明で、テ
レフタル酸(TA)と共にイソフタル酸(IA)を使用
した場合には、このイソフタル酸とジアミンとからは、
下記[II]で表される繰り返し単位が形成される。
【0022】
【化2】
【0023】上記式[II]において、R1は、使用した
ジアミン成分に由来する二価の炭化水素基であって、炭
素数4〜12のアルキレン基を表す。また、テレフタル
酸と共に脂肪族ジカルボン酸を使用した場合には、この
脂肪族ジカルボン酸とジアミンとからは、下記[III]
で表される繰り返し単位が形成される。
【0024】
【化3】
【0025】上記式[III]において、R1は、使用した
ジアミン成分に由来する二価の炭化水素基であって、炭
素数4〜12のアルキレン基を表す。また、nは通常は
4〜12の正の整数を表す。
【0026】また、本発明で用いられる半芳香族ポリア
ミドは、上記のようなジカルボン酸とジアミンとからな
る繰り返し単位の他に、ラクタムの開環した繰り返し単
位を有していてもよい。
【0027】このような炭素数6〜12のラクタムまた
はアミノカルボン酸の具体的な例としては、ε-カプロ
ラクタム、ω-ラウロラクタム、11-アミノウンデカン酸
および12-アミノドデカン酸等を挙げることができる。
【0028】上記のようなラクタムまたはアミノカルボ
ン酸からは、次式[IV]で表される構造の繰り返し単位
が形成される。
【0029】
【化4】
【0030】上記式[IV]において、nは5〜12の整
数である。本発明で用いられる半芳香族ポリアミドにお
いて、上記式[I]〜[III]で表される繰り返し単位の
量は、使用したジカルボン酸の量と対応しており、また
式[IV]で表される繰り返し単位の量は、ラクタムまた
はアミノカルボン酸の使用量に対応している。
【0031】本発明で用いられる半芳香族ポリアミドに
おいては、上記式[I]で表されるようなテレフタル酸
と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから誘導される繰
り返し単位(A)が40〜90モル%、好ましくは45〜
65モル%、特に好ましくは45〜55モル%の量で存
在し、式[II]で表されるようなイソフタル酸と炭素数
4〜12の脂肪族ジアミンとから誘導される繰り返し単
位(B)が0〜50モル%、好ましくは5〜45モル%、
特に好ましくは15〜40モル%の量で存在し、式[II
I]で表されるような炭素数4〜12の脂肪族ジカルボ
ン酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから誘導され
る繰り返し単位(C)が0〜60モル%、好ましくは10
〜55モル%、特に好ましくは45〜55モル%の量で
存在し、式[IV]で表される炭素数6〜12のラクタム
またはアミノカルボン酸から誘導される繰り返し単位
(D)が0〜5 0モル%、好ましくは5〜30モル%、特
に好ましくは10〜20モル%の量で存在していること
が望ましい。
【0032】このような半芳香族ポリアミドを製造する
には、ジカルボン酸の合計を100モル%としたとき、
テレフタル酸を通常は40〜100モル%、好ましくは
40〜90モル%、さらに好ましくは45〜70モル%
の範囲内で使用することができ、テレフタル酸以外の芳
香族ジカルボン酸を通常は0〜50モル%、好ましくは
5〜40モル%、さらに好ましくは10〜30モル%の
範囲内で使用することができ、またさらに直鎖状脂肪族
ジカルボン酸を通常は0〜60モル%、好ましくは10
〜55モル%、特に好ましくは40〜55モル%の範囲
内で使用することができる。
【0033】ジアミンは上記ジカルボン酸とほぼ等モル
になるように使用され、さらに、こうしたジアミン10
0モル%中に、本発明において必須成分とする炭素数4
〜12の脂肪族ジアミンは、通常は50〜100モル
%、好ましくは80〜100モル%の範囲内の量で使用
される。
【0034】また、本発明において炭素数6〜12のラ
クタムまたはアミノカルボン酸から誘導される繰り返し
単位は、通常は0〜50モル%、好ましくは0〜30モ
ル%の範囲内の量である。
【0035】本発明で用いられる半芳香族ポリアミドの
好適な例としては、 (1) TA/AA/HMDA 組成比:60〜45モル%/40〜55モル%/100
モル% (2) TA/IA/HMDA 組成比:85〜60モル%/15〜40モル%/100
モル% (3) TA/IA/AA又はSA/HMDA 組成比:85〜55モル%/5〜25モル%/5〜20
モル%/100モル% (4) TA/IA/6/HMDA 組成比:85〜55モル%/5〜25モル%/5〜20
モル%/100モル% (5) TA/6/HMDA 組成比:85〜50モル%/15〜50モル%/85〜
50モル% (6) TA/AA/6/HMDA 組成比80〜30モル%/15〜65モル%/5〜20
モル%/95〜80モル%等が挙げられる。
【0036】なお、上記の半芳香族ポリアミドにおい
て、「6」はε-カプロラクタムから誘導される成分単
位を表す。また「TA」は、テレフタル酸から誘導され
る成分単位を表し、「IA」は、イソフタル酸から誘導
される成分単位を表し、「AA」は、アジピン酸から誘
導される成分単位を表す。さらに、「HMDA」は、ヘ
キサメチレンジアミンから誘導される成分単位を表す。
【0037】この反応は、水性媒体中に上記成分を配合
して、例えばリン酸、その塩およびリン酸エステル化合
物;亜リン酸、その塩およびエステル化合物;並びに、
次亜リン酸、その塩およびエステル化合物のような触媒
の存在下に、上記成分を加熱して低次縮合物を製造した
後、この低次縮合物を溶融混練することにより製造する
こともできるし、また上記成分を加熱下に反応させて直
接本発明で用いられる半芳香族ポリアミドを形成するこ
ともできる。上記のようなジカルボン酸、ジアミンおよ
び必要によりラクタムまたはアミノカルボン酸を重縮合
する際の条件は、ポリアミドを製造する際の通常の条件
に設定される。
【0038】例えば上記のようにして製造された半芳香
族ポリアミド中には、目的とする半芳香族ポリアミドの
他に、通常は、本発明ではMO成分として規定される未
反応のジカルボン酸、未反応のジアミンおよび未反応の
ラクタム、またはアミノカルボン酸、ならびにジアミン
1分子とジカルボン酸1分子とから形成される環状オリ
ゴマー、特に環状ヘキサメチレンアジパミド、あるいは
他の低次オリゴマー成分の低次縮合物が含有される。こ
のような成分は温水(特に沸水)に可溶である。
【0039】半芳香族ポリアミド中におけるこのMO成
分の含有量は、数重量%にも達するのが一般的である。
本発明で用いられる半芳香族ポリアミドは、通常は数重
量%にも達する上記MO成分の含有率が低く、このMO
成分の含有率(24時間-100℃の沸騰水により抽出
して測定)は、0.25重量%以下であり、さらに0.1
5重量%以下、特に0.10 重量%以下であることが好
ましい。
【0040】MO成分の含有率を上記のようにするため
に、一旦生成した半芳香族ポリアミドを水性媒体とを接
触させて、半芳香族ポリアミド中に含有される上記MO
成分を水性媒体中に移行させて除去する。ここで使用さ
れる水性媒体は、通常は水であり、さらにこの水性媒体
は必要によりアルコール等の水に可溶な有機溶媒を含有
していてもよい。
【0041】半芳香族ポリアミドと水性媒体とは、加温
下に接触させることが好ましい。この際水性媒体の温度
は、30〜100゜C、好ましくは50〜100℃、特
に好ましくは70〜100℃である。また、この半芳香
族ポリアミドと水性媒体との接触時間(即ち洗浄時間)
は、通常は5分〜24時間、好ましくは10分〜8時
間、特に好ましくは30分〜5時間である。半芳香族ポ
リアミドと水性媒体との接触をドラム等の容器内で行う
場合は、攪拌あるいは水を循環しながら接触させること
が望ましい。半芳香族ポリアミドと接触する水性媒体の
量は、処理する半芳香族ポリアミド100重量部に対し
て、通常は50〜10000重量部、好ましくは200
〜1000重量部の量である。
【0042】上記のようにしてMO成分を多量に含む半
芳香族ポリアミドと水性媒体と接触することにより、半
芳香族ポリアミド中のMO成分の少なくとも一部は水性
媒体中に抽出される。
【0043】こうしてMO成分が抽出された水性媒体
と、半芳香族ポリアミドとを分離することにより、半芳
香族ポリアミド中のMO成分の量を上記のように低減す
ることができる。水性媒体と半芳香族ポリアミドとの分
離には、例えば濾過法、遠心分離法等公知の方法を利用
することができる。
【0044】こうして水性媒体から分離された半芳香族
ポリアミドは、通常は表面にある水性媒体を除去するた
めに乾燥される。この半芳香族ポリアミドの乾燥は、真
空下あるいは不活性気流(例:窒素気流)下で行うこと
が好ましく、乾燥温度は、一般には半芳香族ポリアミド
の溶融する温度よりも低い温度に設定され、通常は10
0〜250℃、好ましくは120〜200℃であり、こ
うした条件で乾燥することにより半芳香族ポリアミドが
含有する水分濃度を、通常は5000ppm以下、好まし
くは3000ppm以下、さらに好ましくは1000ppm以
下にすることができる。なお、この乾燥には、加熱手段
として赤外線等を使用あるいは併用することもできる。
【0045】こうして得られた本発明で用いられる半芳
香族ポリアミドに含有されるMO成分の含量は、0.2
5重量%以下、好ましくは0.15重量%以下、特に0.
10重量%以下と低減される。
【0046】上記のようにして製造される半芳香族ポリ
アミドは、上述のような繰り返し単位を有するととも
に、そのガラス転移温度は、通常は70〜125℃、好
ましくは80〜125℃の範囲内にある。さらに本発明
で用いられる半芳香族ポリアミドは、通常は結晶性であ
るので融点を有しており、一般にこの融点は260〜3
60℃、多くの場合280〜330℃の範囲内にある。
また、この半芳香族ポリアミドについて、30℃の濃硫
酸中で測定した極限粘度[η]は、通常は0.5〜3.0
dl/g、好ましくは0.7〜1.5dl/gの範囲内にある。
【0047】脂肪族ポリアミド 本発明の半芳香族ポリアミド組成物は、脂肪族ポリアミ
ドを含有している。この脂肪族ポリアミドとしては、脂
肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンとの重縮合により形
成されるポリアミド、ラクタム類の開環重合により形成
されるポリアミド、および脂肪族アミノカルボン酸と脂
肪族ジアミンとラクタム類とから形成されるポリアミド
が挙げられる。
【0048】このような脂肪族ポリアミドは、一般に次
式[V]で表される構造を有している。 −CH2CONH−CH2− ・・・[V] 脂肪族ポリアミドの具体例としては、ポリテトラメチレ
ンアジパミド、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリヘ
キサメチレンスペラミド、ポリヘキサメチレンセバカミ
ド、ポリヘキサメチレンウンデカンアミド、ポリヘキサ
メチレンドデカンアミドのような脂肪族ジアミンと脂肪
族ジカルボン酸とから形成されるポリアミド;ならび
に、ポリカプロラクタム、ポリウンデカンアミドおよび
ポリドデカンアミドのようなラクタム類またはアミノカ
ルボン酸から形成されるポリアミドを挙げることができ
る。
【0049】本発明においては、上記脂肪族ポリアミド
のうちでは、ポリカプロラクタム、ポリヘキサメチレン
アジパミド、ポリヘキサメチレンスペラミド、ポリウン
デカンアミド、ポリドデカンアミド、ポリヘキサメチレ
ンウンデカミドおよびポリヘキサメチレンドデカミドの
いずれかを使用することが好ましい。
【0050】このような脂肪族ポリアミド(C)の極限
粘度[η](30℃の濃硫酸中で測定した値)は、通常
は0.5〜3.0dl/g、好ましくは0.7〜1.5dl/g
の範囲内にある。
【0051】本発明のポリアミド系樹脂組成物の樹脂成
分中に、上記のような脂肪族ポリアミド(C)は、1〜
70重量%の範囲内の量で含有されていることが好まし
い。この脂肪族ポリアミド(C)の含有率を、より好ま
しくは1〜30重量%、さらに好ましくは3〜20重量
%の範囲内にすることにより、靱性が向上し、耐熱性お
よび低吸水性などの特性のバランスに優れた成形体を製
造可能な組成物とすることができる。また、成形性も改
善できる。
【0052】変性弾性重合体 本発明の半芳香族ポリアミド組成物は、変性弾性重合体
を含有している。このような変性弾性重合体としては、
(i)変性α−オレフィン系弾性重合体または(ii)変
性芳香族ビニル・共役ジエンブロック共重合体または(i
ii)アイオノマーが用いられる。(i)変性α−オレフ
ィン系弾性重合体は、α−オレフィン成分単位を主成分
として含有する基剤α−オレフィン系弾性重合体100
重量部に対して不飽和カルボン酸またはその誘導体成分
単位を0.01〜10重量部の範囲でグラフト共重合し
てなり、その結晶化度が20%以下の範囲にあることが
必要であり、さらにはα−オレフィン成分単位を主成分
として含有する基剤α−オレフィン系弾性重合体100
重量部に対して不飽和カルボン酸またはその誘導体成分
単位を0.050〜5重量部の範囲でグラフト共重合し
てなり、その結晶化度が20%以下の範囲にあり、かつ
190℃におけるメルトフローレート(MFR190℃)
が0.01〜50g/10minの範囲にあることが好
ましい。さらに、該変性α−オレフィン系弾性重合体の
他の物性は、分子量分布(Mw/Mn)が通常1.5〜
50、好ましくは2〜30の範囲にあり、ガラス転移温
度が通常−10℃以下、好ましくは−20℃以下であ
る。
【0053】該変性α−オレフィン系弾性重合体中の不
飽和カルボン酸またはその誘導体成分単位のグラフト割
合が0.01重量部より小さくなると、半芳香族ポリア
ミドに対する相溶性が悪くなり、ポリアミド組成物の衝
撃強度が低下し、10重量部より大きくなると、該グラ
フト変性物の架橋度が増大して、ポリアミドに配合して
も組成物の耐衝撃性を改善する効果が低下するようにな
ることがある。該変性α−オレフィン系弾性重合体の結
晶化度が20%より大きくなると、ポリアミド組成物の
耐衝撃性が低下するようになることがある。
【0054】該変性α−オレフィン系弾性重合体を構成
する基剤であるα−オレフィン系弾性重合体はα−オレ
フィン成分単位を主成分とする低結晶性の弾性重合体で
あり、二成分以上のα−オレフィン成分単位のみから構
成されている場合もあるし、α−オレフィン成分の他に
少量成分のジエン成分単位を含有していても差しつかえ
ない。
【0055】該基剤α−オレフィン系弾性重合体を構成
するα−オレフィン成分単位の含有率は通常65モル%
以上、好ましくは70モル%以上の範囲であり、ジエン
成分の含有率が通常0〜20モル%、好ましくは0〜1
5モル%の範囲である。
【0056】該基剤α−オレフィン系弾性重合体の他の
物性は、結晶化度が通常20%以下、好ましくは19〜
1%の範囲にあり、190℃におけるメルトフローレー
ト[MFR190℃]が通常0.01〜50g/10min、
好ましくは0.05〜20g/10minの範囲にあり、
ガラス転移温度は通常−10℃以下、好ましくは−20
℃以下である。
【0057】ここで、構成成分のα−オレフィン成分単
位としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペン
テン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセンなどを例示することができ、
ジエン成分単位としては、1,4-ヘキサジエン、ジシクロ
ペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、2,5-ノ
ルボルナジエンなどの非共役ジエン成分、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレンなどの共役ジエン成分などを例
示することができる。該基剤α−オレフィン系弾性重合
体としては、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン
・1-ブテン共重合体、エチレン・4-メチル-1-ペンテン
共重合体、エチレン・1-ヘキセン共重合体、エチレン・
1-オクテン共重合体、エチレン・1-デセン共重合体、プ
ロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1-ブテン共
重合体、プロピレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体、
プロピレン・1-オクテン共重合体、プロピレン・1-デセ
ン共重合体、プロピレン・1-ドデセン共重合体などのα
−オレフィン弾性共重合体、エチレン・プロピレン・1,
4-ヘキサジエン共重合体、エチレン・プロピレン・ジシ
クロペンタジエン共重合体、エチレン・プロピレン・5-
エチリデン-2-ノルボルネン共重合体、エチレン・プロ
ピレン-2,5-ノルボルナジエン共重合体、エチレン・1-
ブテン・ジシクロペンタジエン共重合体、エチレン・1-
ブテン・1,4-ヘキサジエン共重合体、エチレン・1-ブテ
ン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体などのα−
オレフィン・非共役ジエン弾性共重合体などを例示する
ことができる。該基剤α−オレフィン系弾性重合体と後
記不飽和カルボン酸またはその誘導体とを後記方法によ
って反応させることにより、変性α−オレフィン系弾性
重合体が得られる。
【0058】該変性α−オレフィン系重合体を構成する
グラフトモノマー成分の不飽和カルボン酸またはその誘
導体成分単位としては、たとえばアクリル酸、メタクリ
ル酸、α−エチルアクリル酸、マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル
酸、メチルテトラヒドロフタル酸、エンドシス−ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン酸(ナジック
TM)、メチル−エンドシス−ビシクロ[2.2.1]ヘプト-
5-エン 2,3 ジカルボン酸(メチルナジック酸TM)など
の不飽和ジカルボン酸、該不飽和ジカルボン酸の酸ハラ
イド、アミド、イミド、酸無水物、エステルなどの不飽
和ジカルボン酸の誘導体が挙げられ、具体的には、塩化
マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グ
リシジルマレエートなどが例示される。これらの中で
は、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適であ
り、とくにマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無
水物が好適である。
【0059】該不飽和カルボン酸またはその誘導体から
選ばれるグラフトモノマーをα−オレフィン系弾性重合
体にグラフト共重合して前記変性α−オレフィン系弾性
重合体を製造するには、従来公知の種々の方法を採用す
ることができる。たとえば、該α−オレフィン系弾性重
合体を溶融させ、グラフトモノマーを添加してグラフト
共重合させる方法あるいは溶媒に溶解させ、グラフトモ
ノマーを添加してグラフト共重合させる方法がある。い
ずれの場合にも前記グラフトモノマーを効率よくグラフ
ト共重合させるためには、ラジカル開始剤の存在下に反
応を実施することが好ましい。グラフト反応は通常60
〜350℃の温度で行われる。ラジカル開始剤の使用割
合は該α−オレフィン系弾性重合体100重量部に対し
て通常0.01〜20重量部の範囲である。ラジカル開
始剤としては、有機ペルオキシド、有機ペルエステル、
アゾ化合物などを使用することができる。
【0060】また本発明で用いられる変性芳香族ビニル
・共役ジエン共重合体またはその水素化物は、芳香族ビ
ニル系炭化水素と共役ジエン系化合物とのブロック共重
合体のグラフト変性物であり、さらに本発明においては
これらの共重合体の水素化物のグラフト変性物を使用す
ることもできる。
【0061】ここで使用される芳香族ビニル・共役ジエ
ン共重合体またはその水素化物の具体的な例としては、
スチレン・ブタジエンブロック共重合体ゴム、スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・
イソプレンブロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレ
ン・スチレンブロック共重合体ゴム、水素添加スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、および、
水素添加スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合
体ゴム等を挙げることができる。
【0062】これらの共重合体中において、芳香族ビニ
ルから誘導される繰返し単位と共役ジエンから誘導され
る繰返し単位とのモル比(芳香族ビニル炭化水素/共役
ジエン)は、通常は10/90〜70/30である。ま
た、水素添加した共重合体ゴムとは、上記の共重合体ゴ
ム中に残存する二重結合の一部または全部を水素化した
共重合体である。
【0063】この芳香族ビニル・共役ジエン共重合体ま
たはその水添物について135℃のデカリン中で測定し
た極限粘度[η]は、通常は0.01〜10dl/g 、好ま
しくは0.08〜7dl/gの範囲内にあり、ガラス転移温
度(Tg)は、通常は0℃以下、好ましくは−10℃以
下、特に好ましくは−20℃以下である。また、X線回
折法により測定した結晶化度は0〜10%、好ましくは
0〜7%、特に好ましくは0〜5%の範囲内にある。
【0064】本発明で使用される変性芳香族ビニル・共
役ジエン共重合体は、上記のような未変性の芳香族ビニ
ル・共役ジエン共重合体を、上記変性α-オレフィンラン
ダム弾性共重合体の製造方法と同様に、不飽和カルボン
酸、不飽和カルボン酸無水物あるいは不飽和カルボン酸
誘導体を用いてグラフト変性することにより製造され
る。
【0065】ここで使用される不飽和カルボン酸、不飽
和カルボン酸無水物あるいは不飽和カルボン酸誘導体の
例としては、上記グラフト変性α-オレフィンランダム
弾性共重合体を製造する際に使用される化合物を挙げる
ことができ、このようなグラフト変性剤は、単独である
いは組み合わせて使用することができる。
【0066】このようなグラフト変性剤のうちでは、不
飽和カルボン酸無水物を使用することが好ましく、無水
マレイン酸または無水ナジック酸が特に好ましい。上記
のような未変性の共重合体またはその水素化物にこのよ
うなグラフト変性剤をグラフト重合させるには、上記α
-オレフィンランダム弾性共重合体の変性の際に説明し
た溶液法および溶融法等の方法を採用することができ
る。
【0067】グラフト反応において、グラフト変性剤
は、その反応性を考慮して使用量が設定されるが、一般
には、未変性の芳香族ビニル・共役ジエン共重合体また
は水素化物100重量部に対して、1〜10重量部の割
合で使用される。グラフト反応を行う際には、上記と同
様に有機ペルオキシド、有機ペルエステルおよびアゾ化
合物などのラジカル開始剤を使用することができる。
【0068】こうしてグラフト反応を行うことにより、
未反応の芳香族ビニル・共役ジエン共重合体または水素
化物100重量部あたり、グラフト変性剤が通常は0.
01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部の割
合でグラフト重合したグラフト変性芳香族ビニル・共役
ジエン共重合体またはその水素化物を得ることができ
る。
【0069】こうして得られたグラフト変性芳香族ビニ
ル・共役ジエン共重合体またはその水素化物は、低結晶
性ないし非晶性の共重合体であり、実質的に非晶性であ
ることが好ましい。すなわち、X線回折法により測定し
た結晶化度が10%以下、好ましくは7%以下であり、
特に好ましくは5%以下の変性共重合体が使用され、さ
らに結晶化度が実質的に0%である変性共重合体が好ま
しく使用される。従って、この変性芳香族ビニル・共役
ジエン共重合体またはその水素化物には、明確な融点を
示さないものが多い。さらに、結晶化度が低いため、こ
のグラフト変性芳香族ビニル・共役ジエン共重合体また
はその水素化物は軟質であり、引張りモジュラスは、通
常は0.1kg/cm2以上20000kg/cm2未満の範囲内、
好ましくは1kg/cm2〜15000kg/cm2の範囲内にあ
る。
【0070】また、このグラフト変性芳香族ビニル・共
役ジエン共重合体またはその水素化物のメルトインデッ
クス(190℃で測定した値)は、通常は0.1〜30
g/10分、好ましくは1.0〜20g/10分、特に好まし
くは2.0〜15g/10分の範囲内にある。
【0071】さらに、このグラフト変性芳香族ビニル・
共役ジエン共重合体またはその水素化物のガラス転移温
度(Tg)は、通常は−150〜+50℃、好ましくは−
80〜−20℃の範囲内にあり、135℃のデカリン中
で測定した極限粘度[η]は、通常は0.01〜10dl/
g、好ましくは1〜5dl/gの範囲内にある。
【0072】上記のようなグラフト変性芳香族ビニル・
共役ジエン共重合体またはその水素化物を使用すること
により、靱性に優れた成形体を得ることができる。本発
明の半芳香族ポリアミド組成物において、該変性α−オ
レフィン系重合体または変性芳香族ビニル・共役ジエン
ブロック共重合体の配合割合は、該ポリアミド100重
量部に対して0.5〜50重量部の範囲にあることが好
ましく、さらに好ましくは1.0〜40重量部の範囲で
ある。該変性α−オレフィン系弾性重合体の配合割合が
0.5重量部より少なくなると、該ポリアミド組成物の
耐衝撃性が低下するようになり、50重量部より多くな
ると、該ポリアミド組成物の引張り強度、曲げ強度、弾
性率、耐熱性が低下するようになることがある。
【0073】アイオノマー 本発明で用いられるアイオノマーは、エチレン-不飽和
カルボン酸共重合体を2価の金属イオンあるいは1価の
金属イオンで部分的に中和したものである。
【0074】アイオノマーを構成するエチレン-不飽和
カルボン酸共重合体は、エチレンと不飽和カルボン酸と
の共重合体であるが、この不飽和カルボン酸としては、
炭素数3〜8の不飽和カルボン酸、具体的には、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マ
レイン酸モノメチルエステルおよびマレイン酸モノエチ
ルエステル等が用いられる。これらの不飽和カルボン酸
のうちで、アクリル酸、メタクリル酸が特に好ましく用
いられる。
【0075】本発明で用いられるエチレン-不飽和カル
ボン酸共重合体は、エチレンと上記のような不飽和カル
ボン酸に加えて、第3成分を含んでいてもよく、このよ
うな第3成分としては、炭素数3〜12程度の極性ビニ
ル化合物、たとえばアクリル酸エチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸メチルなどの
不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニルなどのビニルエ
ステルが用いられる。
【0076】本発明で用いられるエチレン不飽和カルボ
ン酸共重合体では、エチレンは通常は50〜99重量
%、好ましくは70〜98重量%の量で存在し、また不
飽和カルボン酸は、通常は1〜50重量%、好ましくは
2〜30重量%の量で存在している。
【0077】また、エチレン-不飽和カルボン酸共重合
体がエチレン成分および不飽和カルボン酸に加えて、第
3成分を含む場合、第3成分は通常は40重量%以下の
量、好ましくは30重量%以下の量で存在している。
【0078】本発明で用いられるアイオノマーは、上記
エチレン-不飽和カルボン酸共重合体中のカルボキシル
基の少なくとも一部が2価の金属イオンあるいは1価の
金属イオン、好ましくは2価の遷移金属イオンで中和さ
れている。
【0079】このようなアイオノマーに用いられる金属
イオンとしては、Na+、Li+、K+などのアルカリ金属
イオン、Zn++、Co++、Ni++、Pb++、Cu++など
の2価の遷移金属イオンあるいはCa++、Mg++などの
アルカリ土類金属イオンが好ましく、Zn++を用いるこ
とが特に好ましい。
【0080】上記のような2価の金属イオン、好ましく
は2価の遷移金属イオンによるエチレン-不飽和カルボ
ン酸共重合体のカルボキシル基の中和度は、3〜95%
であることが好ましい。
【0081】アイオノマーを形成する金属の種類は1種
類に限定されるものではなく、本発明で使用されるアイ
オノマーは、2種類以上の金属イオンを有していてもよ
い。このアイオノマーは、通常は、上記変性弾性共重合
体を使用する場合と同等の量え用いられる。
【0082】繊維状補強材 本発明の半芳香族ポリアミド組成物は繊維状補強材を含
有していることが好ましく、このような繊維状補強材と
しては、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、金属被覆
ガラス繊維、セラミックス繊維、ウォラストナイト、炭
素繊維、金属炭化物繊維、金属硬化物繊維等の無機繊維
状補強材あるいは有機繊維状補強材が用いられる。また
このような繊維状補強材の表面をシラン系化合物、例え
ばビニルトリエトキシシラン、2-アミノプロピルトリエ
トキシシラン、2-グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン等で処理しておいてもよい。これらの中では、耐熱
性の点から無機繊維状補強材が好ましく、とくにガラス
繊維が補強効果に最も優れるので好ましい。
【0083】このような繊維状補強材は、必要に応じて
上記半芳香族ポリアミド100重量部に対して、5〜2
50重量部、好ましくは10〜220重量部、さらに好
ましくは15〜150重量部の量で配合される。
【0084】その他の成分 本発明の半芳香族ポリアミド組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲で前記成分に加えて、他の耐熱安定
剤、耐候安定剤、可塑剤、増粘剤、帯電防止剤、離型
剤、顔料、染料、無機あるいは有機充填剤、核剤、カー
ボンブラック、タルク、クレー、マイカ等の無機化合物
等の種々公知の配合剤を添加しておいてもよい。
【0085】さらにまた、他の各種重合体、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ-4-メチル-1-ペンテン
等のポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・1-ブテン共重合体、プロピレン・エチレン共
重合体、プロピレン・1-ブテン共重合体等のオレフィン
共重合体、ポリオレフィンエラストマー、またはこれら
の変性重合体、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリアセタール、ポリスルフォン、ポリフェニ
レンオキシド、弗素樹脂、シリコーン樹脂脂肪族ポリア
ミド等を配合してもよい。
【0086】本発明の半芳香族ポリアミド組成物を調製
するには、各成分を、種々公知の方法、例えばヘンシェ
ルミキサー、V-ブレンダー、リボンブレンダー、タンブ
ラーブレンダー等で混合する方法、あるいは混合後、一
軸押出機、多軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー
等で溶融混練後、造粒あるいは粉砕する方法を採用すれ
ばよい。
【0087】本発明の半芳香族ポリアミド組成物に含ま
れる半芳香族ポリアミドは、MO成分の含有率が低いの
で、MO成分に起因する金型汚れが生じにくく、金型の
ベントがつまりにくく安定した状態で成形体を製造する
ことができる。さらに、MO成分の含有率を低下させる
ことによっても半芳香族ポリアミドの特性は低下するこ
とはなく、本発明の半芳香族ポリアミド組成物を使用し
て形成した成形体は、半芳香族ポリアミドが本質的に有
している優れた特性である耐熱性、機械的強度、低吸水
性および低摩耗性を保持する。
【0088】また、本発明の半芳香族ポリアミド組成物
は、通常の成形装置を使用して所望の形状に成形するこ
とができるが、この半芳香族ポリアミド組成物は脂肪族
ポリアミドを含んでいるため、成形性に優れている。
【0089】
【発明の効果】本発明の半芳香族ポリアミド組成物で
は、半芳香族ポリアミドと水性媒体とを接触させて半芳
香族ポリアミド中に含有されるMO成分の含有量が低減
されているので、金型汚れが少なく、また金型ベントが
つまりにくく、本発明の半芳香族ポリアミド組成物を使
用することにより、耐熱性を要する精密な電子部品を成
形性よく長期間安定して精度よく成形体を製造すること
ができる。
【0090】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定
的に解釈されるべきではない。
【0091】
【参考例1】常法に従って1,6-ジアミノヘキサン99.
8kg(859モル)、テレフタル酸63.8kg(384
モル)とを重縮合させ、同時にアジピン酸68.6kg
(470モル)を重縮合させて、1,6-ジアミノヘキサン
とテレフタル酸とからなる繰り返し単位が45重量部で
あり、1,6-ジアミノヘキサンとアジピン酸とからなる繰
り返し単位が55重量部である半芳香族ポリアミドのペ
レットを調製した。
【0092】この半芳香族ポリアミドペレット中におけ
るMO成分の含有率は0.45重量%であった。
【0093】
【参考例2】参考例1の半芳香族ポリアミドペレット
と、この半芳香族ポリアミドのペレット100重量部に
対して300重量部の沸騰水(100℃)をドラムに入
れ、100℃の温度を維持しつつ24時間撹拌下に接触
させた。
【0094】次いで、半芳香族ポリアミドペレットと水
とを分離して、ペレットを乾燥させた。こうして処理さ
れた半芳香族ポリアミドペレット中におけるMO成分含
有率は0.05重量%であった。
【0095】
【比較例1】参考例1の半芳香族ポリアミド75重量
部、マレイン化ポリエチレン20重量部、およびナイロ
ン12;5重量部をタンブラーで混合し、通常の二軸押
出機(池貝鉄工(株)製、PCM−45)を用いてシリ
ンダー温度310℃にて押出ペレットを得た。
【0096】
【実施例1】上記実施例1において、参考例1のかわり
に参考例2の半芳香族ポリアミドを用いた以外は、実施
例1に準じた。 [金型汚れの評価方法]各種樹脂標準射出条件に準じ、
実際に図1に示したようなスパイラル金型を用いて実施
例および比較例の樹脂を射出成形し、ガスベントが詰ま
るまでの回数を測定した。結果を表1に示した。 [MO成分の測定方法]110℃で24時間減圧乾燥し
て、水分を除去したポリアミドペレット20〜30gと
蒸留水200mlを300mlの三角フラスコに入れ、10
0℃で24時間撹拌し抽出操作を行った。
【0097】抽出液を冷却後、濾過し、濾液をナスフラ
スコに移し、一方濾別したペレットに上方から50ccの
水を注ぎ込み、次いで50ccのイソプロパノールを注ぎ
込み、ペレットおよびフラスコを洗浄した。
【0098】得られた濾液を前記ナスフラスコに移し、
減圧下に溶媒を留去し、乾固させて、MO成分を得た。
このMO成分の重量を風袋ごと精密天秤で秤量した。M
O成分の含有量(重量%)は次の式で求めた。
【0099】B/A × 100 = X B:MO成分の重量 A:試験前のポリアミドペレットの重量 X:MO成分の含有量(%)
【0100】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、金型汚れの評価に用いたスパイラル金
型を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[I](A)テレフタル酸と炭素数4〜12
    の脂肪族ジアミンとから誘導される繰り返し単位、(B)
    イソフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから
    誘導される繰り返し単位、(C)炭素数4〜12の脂肪族
    ジカルボン酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミンとから
    誘導される繰り返し単位、および、(D)炭素数6〜12
    のラクタムまたはアミノカルボン酸から誘導される繰り
    返し単位を有する半芳香族ポリアミド:99〜30重量
    %、 および、 [II]脂肪族ポリアミド:1〜70重量%とからなる半
    芳香族ポリアミド組成物であり、 該半芳香族ポリアミドは、上記繰り返し単位(A)が40
    〜90モル%、繰り返し単位(B)が0〜50モル%、繰
    り返し単位(C)が0〜60モル%、繰り返し単位(D)が0
    〜50モル%の量で結合してなり、かつ該半芳香族ポリ
    アミド中に含有され、100℃の沸騰水中に24時間浸
    漬することにより測定した低分子量沸水可溶性成分(M
    O成分)の含有率が0.25重量%以下であることを特
    徴とする半芳香族ポリアミド組成物。
  2. 【請求項2】[I]請求項1に記載の半芳香族ポリアミ
    ド、 [II]脂肪族ポリアミド、および [III]変性弾性共重合体からなることを特徴とする半
    芳香族ポリアミド組成物。
  3. 【請求項3】上記半芳香族ポリアミド中に含有される低
    分子量沸水可溶性成分(MO成分)の量が0.15重量
    %以下であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の半芳香族ポリアミド組成物。
  4. 【請求項4】[I]請求項2に記載の半芳香族ポリアミ
    ド組成物と、 [IV]繊維状補強材とからなることを特徴とする半芳香
    族ポリアミド組成物。
  5. 【請求項5】[I]半芳香族ポリアミドが、 テレフタル酸、および必要に応じてさらにイソフタル
    酸、炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸と、炭素数4
    〜12の脂肪族ジアミンと、必要に応じてさらに炭素数
    6〜12のラクタムまたはアミノカルボン酸とを接触さ
    せて、(A)テレフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジア
    ミンとから誘導される繰り返し単位を60〜90モル
    %、(B)イソフタル酸と炭素数4〜12の脂肪族ジアミ
    ンとから誘導される繰り返し単位を0〜50モル%、
    (C)炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸と炭素数4〜
    12の脂肪族ジアミンとから誘導される繰り返し単位を
    0〜60モル%、および、(D)炭素数6〜12のラクタ
    ムから誘導される繰り返し単位を0〜50モル%の量で
    含有する半芳香族ポリアミドを製造し、次いで半芳香族
    ポリアミドと水性媒体とを接触させて、該ポリアミド中
    に含まれる低分子量沸水可溶性成分(MO成分)の含有
    率を0.25重量%以下とした半芳香族ポリアミドであ
    ることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の
    半芳香族ポリアミド組成物。
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