JPH09278446A - 球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法 - Google Patents
球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH09278446A JPH09278446A JP11553496A JP11553496A JPH09278446A JP H09278446 A JPH09278446 A JP H09278446A JP 11553496 A JP11553496 A JP 11553496A JP 11553496 A JP11553496 A JP 11553496A JP H09278446 A JPH09278446 A JP H09278446A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spherical
- phosphor
- zinc
- picture tube
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 受像管等の蛍光面を構成する蛍光体層の発光
強度を向上すべく、発光効率の高い蛍光体を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素化
合物を基体として、この基体と、亜鉛あるいは亜鉛化合
物と、マンガンあるいはマンガン化合物との混合物か
ら、ほぼ球状の蛍光体を加熱焼成する。得られた球状蛍
光体を受像管の蛍光面に塗布することにより、発光強度
の高い受像管を製造することができる。
強度を向上すべく、発光効率の高い蛍光体を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素化
合物を基体として、この基体と、亜鉛あるいは亜鉛化合
物と、マンガンあるいはマンガン化合物との混合物か
ら、ほぼ球状の蛍光体を加熱焼成する。得られた球状蛍
光体を受像管の蛍光面に塗布することにより、発光強度
の高い受像管を製造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は球状蛍光体およびそ
の合成方法、並びに、この球状蛍光体を用いた受像管お
よびその製造方法に関するものである。
の合成方法、並びに、この球状蛍光体を用いた受像管お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蛍光体は、個々の粒子形状(以
下、粒形)が扁平形状、あるいは不規則な多面形状のも
のが一般的である。また、その表面には凹凸が多く、蛍
光体の体積の割にその表面積が大きい。
下、粒形)が扁平形状、あるいは不規則な多面形状のも
のが一般的である。また、その表面には凹凸が多く、蛍
光体の体積の割にその表面積が大きい。
【0003】蛍光体を用いた発光装置の一つに受像管が
ある。受像管は蛍光体を多層に塗布して構成される蛍光
体層を有し、この蛍光体層中の蛍光体に、加速された電
子が散乱あるいは吸収されることにより、蛍光体から光
が発生する。
ある。受像管は蛍光体を多層に塗布して構成される蛍光
体層を有し、この蛍光体層中の蛍光体に、加速された電
子が散乱あるいは吸収されることにより、蛍光体から光
が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蛍光体の粒形は、扁平状、あるいは不規則な多面状であ
るために、蛍光体が互いに密な配列構造をなすことがで
きず、蛍光体層中に占める蛍光体の密度が低くなる。
蛍光体の粒形は、扁平状、あるいは不規則な多面状であ
るために、蛍光体が互いに密な配列構造をなすことがで
きず、蛍光体層中に占める蛍光体の密度が低くなる。
【0005】蛍光体を用いて例えば受像管の蛍光体層を
構成する場合、所定の輝度を得るために、蛍光体層に一
定量以上の蛍光体を含ませなければならない。蛍光体の
粒形が扁平状、あるいは不規則な多面状であると、それ
だけ蛍光体層が厚くなってしまう。蛍光体層の厚さが厚
い場合、蛍光体から発する光の散乱が大きくなるため
に、受像管の解像度が低下してしまう。逆に蛍光体層の
厚さを薄くすると、蛍光体の量が不足して発光強度が低
下してしまう。
構成する場合、所定の輝度を得るために、蛍光体層に一
定量以上の蛍光体を含ませなければならない。蛍光体の
粒形が扁平状、あるいは不規則な多面状であると、それ
だけ蛍光体層が厚くなってしまう。蛍光体層の厚さが厚
い場合、蛍光体から発する光の散乱が大きくなるため
に、受像管の解像度が低下してしまう。逆に蛍光体層の
厚さを薄くすると、蛍光体の量が不足して発光強度が低
下してしまう。
【0006】また、蛍光体の表面付近は、格子欠陥等の
欠陥濃度が高いために、発光効率が非常に低い。従来の
蛍光体は粒形が小さいこと、および蛍光体の表面形状に
凹凸が多いことから、一定体積の蛍光体層中に占める蛍
光体の表面積が非常に大きくなる。従って、蛍光体中
の、発光に有効な部分の割合が低くなる。
欠陥濃度が高いために、発光効率が非常に低い。従来の
蛍光体は粒形が小さいこと、および蛍光体の表面形状に
凹凸が多いことから、一定体積の蛍光体層中に占める蛍
光体の表面積が非常に大きくなる。従って、蛍光体中
の、発光に有効な部分の割合が低くなる。
【0007】蛍光体の表面積を少なくする方法の一つと
して、蛍光体の粒径を大きくすることが考えられるが、
蛍光体層を形成する実用の観点から、蛍光体の粒径は十
数ミクロン以内にしなければならない。
して、蛍光体の粒径を大きくすることが考えられるが、
蛍光体層を形成する実用の観点から、蛍光体の粒径は十
数ミクロン以内にしなければならない。
【0008】本発明は蛍光体層の発光強度を向上すべ
く、高密度の蛍光体層を形成しうる蛍光体を得ることを
目的としている。
く、高密度の蛍光体層を形成しうる蛍光体を得ることを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明は、粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素
化合物を基体として、粒形が球状またはほぼ球状である
球状蛍光体を生成するものである。例えば、球状または
ぼ球状の酸化珪素化合物と、亜鉛あるいは亜鉛化合物
と、マンガンあるいはマンガン化合物との混合物から、
粒形が球状またはほぼ球状の球状蛍光体を加熱焼成す
る。
めに、本発明は、粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素
化合物を基体として、粒形が球状またはほぼ球状である
球状蛍光体を生成するものである。例えば、球状または
ぼ球状の酸化珪素化合物と、亜鉛あるいは亜鉛化合物
と、マンガンあるいはマンガン化合物との混合物から、
粒形が球状またはほぼ球状の球状蛍光体を加熱焼成す
る。
【0010】本発明では、焼成すべき蛍光体の基体とな
る粒子、すなわち酸化珪素化合物が球状またはほぼ球状
であるために、焼成される蛍光体も球状またはほぼ球状
となる。
る粒子、すなわち酸化珪素化合物が球状またはほぼ球状
であるために、焼成される蛍光体も球状またはほぼ球状
となる。
【0011】また、球状またはほぼ球状のポリメチルシ
ルセスキオキ酸(以下、PMSと記す)と、酸化亜鉛
と、炭酸マンガンとの混合物から、球状蛍光体を加熱焼
成することができる。特に珪素に対する亜鉛のモル比
が、珪素の1に対して亜鉛が1.5ないし2.5となる
ように前記混合物を調製すれば、より蛍光効率の高い球
状蛍光体を得ることができる。
ルセスキオキ酸(以下、PMSと記す)と、酸化亜鉛
と、炭酸マンガンとの混合物から、球状蛍光体を加熱焼
成することができる。特に珪素に対する亜鉛のモル比
が、珪素の1に対して亜鉛が1.5ないし2.5となる
ように前記混合物を調製すれば、より蛍光効率の高い球
状蛍光体を得ることができる。
【0012】また、前記球状蛍光体にて受像管の蛍光体
層を形成すれば、膜厚の薄い蛍光体層を形成することが
できる。
層を形成すれば、膜厚の薄い蛍光体層を形成することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1ないし図4を用いて説明する。
を図1ないし図4を用いて説明する。
【0014】(実施の形態1)まず、下記の材料を秤量
し、よく混合してアルミナるつぼに投入する。
し、よく混合してアルミナるつぼに投入する。
【0015】 粒径4.5ミクロン(公称値)のPMS粉末:(CH3SiO1.5)n 70.7g 酸化亜鉛:ZnO粉末 154.6g 炭酸マンガン:MnCO3粉末 11.5g PMSの球状粉末の電子顕微鏡写真を図1に示す。酸化
亜鉛および炭酸マンガンは99.9%の純度のものを用
いた。
亜鉛および炭酸マンガンは99.9%の純度のものを用
いた。
【0016】次に、電気炉にて、これらの混合粉末をま
ず900度で12時間連続加熱する。このときPMSは
酸化珪素に熱分解される。このときの加熱温度が100
0度以下であればPMSは球状のままで酸化珪素に分解
される。その後さらに1200度で9時間連続加熱する
ことにより、図2の電子顕微鏡像に示す球状蛍光体(Z
n2SiO4:Mn)が焼成される。
ず900度で12時間連続加熱する。このときPMSは
酸化珪素に熱分解される。このときの加熱温度が100
0度以下であればPMSは球状のままで酸化珪素に分解
される。その後さらに1200度で9時間連続加熱する
ことにより、図2の電子顕微鏡像に示す球状蛍光体(Z
n2SiO4:Mn)が焼成される。
【0017】得られた球状蛍光体の最短径をa、最長径
をbとすると、比a/bの平均値は0.93、(a+
b)/2の平均値(平均粒径)は4.1ミクロン、平均
粒径からプラスマイナス20%以内の粒径をもつ球状蛍
光体は全球状蛍光体の98%であった。つまり、実施の
形態1で焼成した球状蛍光体の形状はほぼ球状であり、
その粒径もほぼ揃っている。
をbとすると、比a/bの平均値は0.93、(a+
b)/2の平均値(平均粒径)は4.1ミクロン、平均
粒径からプラスマイナス20%以内の粒径をもつ球状蛍
光体は全球状蛍光体の98%であった。つまり、実施の
形態1で焼成した球状蛍光体の形状はほぼ球状であり、
その粒径もほぼ揃っている。
【0018】本実施の形態では、亜鉛とマンガンのモル
比が39:1となるように混合粉末を調製した。この割
合で混合粉末を合成すると、焼成される球状蛍光体が高
輝度になることがわかっている。
比が39:1となるように混合粉末を調製した。この割
合で混合粉末を合成すると、焼成される球状蛍光体が高
輝度になることがわかっている。
【0019】また、PMS粉末と酸化亜鉛粉末の混合比
を変えて、別途実験を行った。珪素に対する亜鉛のモル
比が、珪素の1に対して亜鉛が1.0ないし3.0のと
き、焼成される球状蛍光体の、標準的な市販蛍光体との
相対輝度を図3に示す。図3から、珪素に対する亜鉛の
モル比が、珪素の1に対して亜鉛が1.5ないし2.5
のとき、特に輝度の高い球状蛍光体が得られることがわ
かる。
を変えて、別途実験を行った。珪素に対する亜鉛のモル
比が、珪素の1に対して亜鉛が1.0ないし3.0のと
き、焼成される球状蛍光体の、標準的な市販蛍光体との
相対輝度を図3に示す。図3から、珪素に対する亜鉛の
モル比が、珪素の1に対して亜鉛が1.5ないし2.5
のとき、特に輝度の高い球状蛍光体が得られることがわ
かる。
【0020】なお、球状蛍光体の焼成温度の範囲は、9
00度ないし1300度の範囲が望ましい。焼成温度が
900度未満のときは焼成反応が進まず、輝度の高い球
状蛍光体は得られない。逆に焼成温度が1300度以上
のときは、球状蛍光体どうしが融着し、その粒形が球状
ではなくなってしまう。
00度ないし1300度の範囲が望ましい。焼成温度が
900度未満のときは焼成反応が進まず、輝度の高い球
状蛍光体は得られない。逆に焼成温度が1300度以上
のときは、球状蛍光体どうしが融着し、その粒形が球状
ではなくなってしまう。
【0021】(実施の形態2)下記の材料を秤量し、よ
く混合してアルミナるつぼに投入する。
く混合してアルミナるつぼに投入する。
【0022】 粒径2.0ミクロン(公称値)のPMS粉末:(CH3SiO1.5)n 70.7g 酸化亜鉛:ZnO粉末 154.6g 炭酸マンガン:MnCO3粉末 11.5g 本実施の形態において用いた、PMS球状粉末の粒径は
約2.0ミクロンである。また、実施の形態1の場合と
同様に、酸化亜鉛および炭酸マンガンの純度は99.9
%である。
約2.0ミクロンである。また、実施の形態1の場合と
同様に、酸化亜鉛および炭酸マンガンの純度は99.9
%である。
【0023】電気炉にて、これらの混合粉末をまず90
0度で10時間連続加熱し、その後さらに1200度で
6時間連続加熱することにより、図4に示した電子顕微
鏡像に示す球状蛍光体(Zn2SiO4:Mn)が焼成さ
れる。
0度で10時間連続加熱し、その後さらに1200度で
6時間連続加熱することにより、図4に示した電子顕微
鏡像に示す球状蛍光体(Zn2SiO4:Mn)が焼成さ
れる。
【0024】本実施の形態で得られた球状蛍光体の粒径
は実施の形態1で得られた球状蛍光体の粒径の約半分で
ある。これは使用したPMS球状粉末の粒径が、実施の
形態1において用いたPMS球状粉末の粒径の約半分で
あったことによると考えられる。
は実施の形態1で得られた球状蛍光体の粒径の約半分で
ある。これは使用したPMS球状粉末の粒径が、実施の
形態1において用いたPMS球状粉末の粒径の約半分で
あったことによると考えられる。
【0025】以上のことから、PMS球状粉末の粒径を
選択することにより、焼成される球状蛍光体の粒径を制
御することが可能であることがわかる。また、粒径の異
なるPMSを混合することにより、焼成される球状蛍光
体の粒径分布を任意に制御できる。
選択することにより、焼成される球状蛍光体の粒径を制
御することが可能であることがわかる。また、粒径の異
なるPMSを混合することにより、焼成される球状蛍光
体の粒径分布を任意に制御できる。
【0026】(実施の形態3)下記の材料を秤量し、よ
く混合してアルミナるつぼに投入する。
く混合してアルミナるつぼに投入する。
【0027】 粒径4.5ミクロン(公称値)のPMS粉末:(CH3SiO1.5)n 376g 酸化亜鉛:ZnOの粉末 773g 炭酸マンガン:MnCO3の粉末 57g 酸化亜鉛および炭酸マンガンの純度は99.9%であ
る。
る。
【0028】電気炉にて、これらの混合粉末をまず90
0度で12時間連続加熱し、その後さらに1200度で
12時間連続加熱することにより、球状蛍光体(Zn2
SiO4:Mn)が焼成される。得られた球状蛍光体の
最短径a、最長径bの比a/bの平均値は0.91、平
均粒径は4.5ミクロン、偏差は0.28ミクロンであ
り、粒径の揃った、ほぼ球状の球状蛍光体が得られた。
0度で12時間連続加熱し、その後さらに1200度で
12時間連続加熱することにより、球状蛍光体(Zn2
SiO4:Mn)が焼成される。得られた球状蛍光体の
最短径a、最長径bの比a/bの平均値は0.91、平
均粒径は4.5ミクロン、偏差は0.28ミクロンであ
り、粒径の揃った、ほぼ球状の球状蛍光体が得られた。
【0029】得られた焼成物5gをほぐし、200ml
の脱イオン水に溶かして得た蛍光体サスペンジョンのう
ち14mlと、0.1%酢酸バリウム水溶液315ml
と、8%カリウム水硝子水溶液55mlとを混合して得
られる溶液を、ガラスで構成された7インチCRTバル
ブに投入し、このCRTバルブを、CRTバルブの蛍光
面と回転中心との距離が約40cmとなるように遠心分
離機に装着する。回転軸は鉛直方向、回転数1000r
pmで、150秒間、蛍光体を遠心分離させた。CRT
バルブを静かに傾けて上澄み液だけを流し出し、蛍光面
に沈殿した沈殿物を乾燥させて蛍光体層とする。以下、
通常の方法により受像管を製造する。
の脱イオン水に溶かして得た蛍光体サスペンジョンのう
ち14mlと、0.1%酢酸バリウム水溶液315ml
と、8%カリウム水硝子水溶液55mlとを混合して得
られる溶液を、ガラスで構成された7インチCRTバル
ブに投入し、このCRTバルブを、CRTバルブの蛍光
面と回転中心との距離が約40cmとなるように遠心分
離機に装着する。回転軸は鉛直方向、回転数1000r
pmで、150秒間、蛍光体を遠心分離させた。CRT
バルブを静かに傾けて上澄み液だけを流し出し、蛍光面
に沈殿した沈殿物を乾燥させて蛍光体層とする。以下、
通常の方法により受像管を製造する。
【0030】得られた蛍光体層の厚さは約15ミクロン
であり、従来の非球状蛍光体を同一重量用いて蛍光体層
を形成した場合に比べて、約30%薄い。すなわち従来
よりも密な蛍光体層が得られ、これにより受像管の解像
度が約15%向上した。
であり、従来の非球状蛍光体を同一重量用いて蛍光体層
を形成した場合に比べて、約30%薄い。すなわち従来
よりも密な蛍光体層が得られ、これにより受像管の解像
度が約15%向上した。
【0031】また、蛍光面の輝度も15%向上した。こ
れは、蛍光体の表面積が減少したことも、一因であると
考えられる。
れは、蛍光体の表面積が減少したことも、一因であると
考えられる。
【0032】また、静止沈殿法によって蛍光体層を形成
した場合でも、輝度、解像度ともに従来よりも約10%
高い受像管を製造することができる。
した場合でも、輝度、解像度ともに従来よりも約10%
高い受像管を製造することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、粒形が球状またはほぼ
球状の酸化珪素化合物を基体として、粒形が球状または
ほぼ球状である球状蛍光体を合成することにより、発光
効率の高い蛍光体を得ることができるとともに、これを
受像管等の蛍光面に塗布して蛍光体層を形成することに
より、高輝度、高解像度の受像管を製作することができ
る。
球状の酸化珪素化合物を基体として、粒形が球状または
ほぼ球状である球状蛍光体を合成することにより、発光
効率の高い蛍光体を得ることができるとともに、これを
受像管等の蛍光面に塗布して蛍光体層を形成することに
より、高輝度、高解像度の受像管を製作することができ
る。
【0034】球状またはほぼ球状のPMSと、酸化亜鉛
と、炭酸マンガンとの混合物から、球状蛍光体を焼成す
る際、特に亜鉛と珪素のモル比が1.5:1ないし2.
5:1となるように、酸化亜鉛と酸化珪素を混合するこ
とにより、より発光効率の高い球状蛍光体を得ることが
できる。
と、炭酸マンガンとの混合物から、球状蛍光体を焼成す
る際、特に亜鉛と珪素のモル比が1.5:1ないし2.
5:1となるように、酸化亜鉛と酸化珪素を混合するこ
とにより、より発光効率の高い球状蛍光体を得ることが
できる。
【図1】PMSの電子顕微鏡像を示す写真
【図2】実施の形態1において合成された球状蛍光体の
電子顕微鏡像を示す写真
電子顕微鏡像を示す写真
【図3】実施の形態1において合成された球状蛍光体の
輝度を示す図
輝度を示す図
【図4】実施の形態2において合成された球状蛍光体の
電子顕微鏡像を示す写真
電子顕微鏡像を示す写真
Claims (7)
- 【請求項1】 粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素化
合物を基体として生成される、粒形が球状またはほぼ球
状である球状蛍光体。 - 【請求項2】 粒形が球状またはほぼ球状の酸化珪素化
合物と、亜鉛または亜鉛化合物と、マンガンまたはマン
ガン化合物との混合物から、粒形が球状またはほぼ球状
の球状蛍光体を加熱焼成することを特徴とする球状蛍光
体の合成方法。 - 【請求項3】 組成式(Zn2SiO4:Mn)で表さ
れ、かつ粒形が球状またはほぼ球状である球状蛍光体。 - 【請求項4】 粒形が球状またはほぼ球状のポリメチル
シルセスキオキ酸と、酸化亜鉛と、炭酸マンガンとの混
合物から、粒形が球状またはほぼ球状の球状蛍光体を加
熱焼成することを特徴とする球状蛍光体の合成方法。 - 【請求項5】 珪素に対する亜鉛のモル比が、珪素1に
対して亜鉛1.5ないし2.5となるように、前記混合
物を調製することを特徴とする請求項2または請求項4
に記載の球状蛍光体の合成方法。 - 【請求項6】 請求項1もしくは請求項3に記載の球状
蛍光体、または請求項2もしくは請求項4もしくは請求
項5に記載の方法で合成される球状蛍光体で形成された
蛍光体層を有する受像管。 - 【請求項7】 請求項1もしくは請求項3に記載の球状
蛍光体、または請求項2もしくは請求項4もしくは請求
項5に記載の方法で合成される球状蛍光体を含む溶液を
CRTバルブ内に投入し、遠心力により前記球状蛍光体
を前記CRTバルブの蛍光面に沈殿させて蛍光体層を形
成することを特徴とする受像管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11553496A JPH09278446A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11553496A JPH09278446A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278446A true JPH09278446A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14664922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11553496A Pending JPH09278446A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09278446A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523610A (ja) * | 1998-08-27 | 2002-07-30 | スーペリア マイクロパウダーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 蛍リン光粉体、蛍リン光粉体の製造方法、及び同粉体を使用した装置 |
US7118687B2 (en) | 2002-07-24 | 2006-10-10 | Konica Corporation | Phosphor, method for producing phosphor and its precursor, and display device |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP11553496A patent/JPH09278446A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523610A (ja) * | 1998-08-27 | 2002-07-30 | スーペリア マイクロパウダーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 蛍リン光粉体、蛍リン光粉体の製造方法、及び同粉体を使用した装置 |
US7118687B2 (en) | 2002-07-24 | 2006-10-10 | Konica Corporation | Phosphor, method for producing phosphor and its precursor, and display device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2756044B2 (ja) | 封入されたエレクトロルミネッセント燐光物質及びその製造方法 | |
JP2003321226A (ja) | 半導体超微粒子含有シリカ系ガラス粒子材料およびデバイス | |
JP2006232920A (ja) | コアシェル粒子の製造方法 | |
US3664862A (en) | Electron energy sensitive phosphors for multi-color cathode ray tubes | |
KR100811036B1 (ko) | 발광체의 제조 방법 및 이 제조 방법에 의해 제조한 발광체및 이 발광체를 가지는 디스플레이 기판 및 디스플레이장치 | |
JPH09278446A (ja) | 球状蛍光体およびその合成方法、並びに球状蛍光体を用いた受像管およびその製造方法 | |
JP2532586B2 (ja) | 低速電子線励起蛍光体及びその製造方法 | |
JP2003041246A (ja) | 蛍光体の製造方法および蛍光体 | |
US3767459A (en) | Method for making electron energy sensitive phosphors for multi-color cathode ray tubes | |
EP0358078B1 (en) | Fluorescent materials comprising zinc oxide whiskers | |
EP0257554A2 (en) | Phosphor particle, phosphor blend, and fluorescent lamp | |
JP2001200249A (ja) | 耐酸化性蛍光体及びその製造法 | |
JPH048794A (ja) | 発光組成物 | |
JP2005068343A (ja) | 真空紫外線励起蛍光体およびプラズマディスプレイパネル | |
US4513025A (en) | Line emission penetration phosphor for multicolored displays | |
JP2971496B2 (ja) | 低速電子線励起蛍光体の製造方法 | |
JP2001271065A (ja) | 蛍光体及びその製造方法 | |
JPH0913029A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 | |
US3826679A (en) | Method for making electron energy sensitive phosphors for multi-color cathode ray tubes | |
JP3784651B2 (ja) | 蛍光体とその製造方法 | |
JPS6039310B2 (ja) | 赤色発光組成物および低速電子線励起螢光表示管 | |
KR20060018237A (ko) | 형광체와 형광체의 제조 방법 및 제조 장치 | |
JPH0892553A (ja) | 蛍光体 | |
JP2004026995A (ja) | 真空紫外線励起発光素子用蛍光体およびそれを用いた真空紫外線励起発光素子 | |
JPH06287551A (ja) | 蛍光体およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |