JPH09278343A - 繊維製スリング - Google Patents
繊維製スリングInfo
- Publication number
- JPH09278343A JPH09278343A JP8084107A JP8410796A JPH09278343A JP H09278343 A JPH09278343 A JP H09278343A JP 8084107 A JP8084107 A JP 8084107A JP 8410796 A JP8410796 A JP 8410796A JP H09278343 A JPH09278343 A JP H09278343A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- woven fabric
- sling
- tubular
- fabric
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/18—Grommets
Landscapes
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストランドと吊る荷物の両方が傷むことのな
い保護カバーを備えた耐久性のよい繊維製スリングを提
供する。 【解決手段】 内部に無端のストランドが捲回され、外
部が筒状織物からなるスリングにおいて、外部の筒状織
物が2重又は3重で構成されてなる繊維製スリングであ
って、筒状織物は偏平にした際に一方又は両方の縁部が
一体に織成されて中間は個々に独立の織物であり、筒状
織物の一体縁部がかがり糸又は熱溶着糸で補強されてな
る繊維製スリングである。
い保護カバーを備えた耐久性のよい繊維製スリングを提
供する。 【解決手段】 内部に無端のストランドが捲回され、外
部が筒状織物からなるスリングにおいて、外部の筒状織
物が2重又は3重で構成されてなる繊維製スリングであ
って、筒状織物は偏平にした際に一方又は両方の縁部が
一体に織成されて中間は個々に独立の織物であり、筒状
織物の一体縁部がかがり糸又は熱溶着糸で補強されてな
る繊維製スリングである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトスリング、
すなわち内部のストランドが捲回状態で無端とされ、そ
れに筒状織物が保護カバーとして設けられている繊維製
スリングの改良に関する。ストランドの吊帯はリング状
のものと両端にアイ部を形成したものの両方があるが、
本発明はこの両者を対象としている。
すなわち内部のストランドが捲回状態で無端とされ、そ
れに筒状織物が保護カバーとして設けられている繊維製
スリングの改良に関する。ストランドの吊帯はリング状
のものと両端にアイ部を形成したものの両方があるが、
本発明はこの両者を対象としている。
【0002】
【従来の技術】繊維を捲回した状態のストランドタイプ
のスリングには、耐久性や耐候性を目的としてカバーが
設けられている例が多い。このカバーは従来の被覆して
単に耐久性や耐候性を持たせようとするものに加えて、
破損しない構造について検討が加えられている。従来、
カバーを合成樹脂とし、その外部へ編物を被覆すること
や、合成樹脂に代えて二重の編物を被覆する試みを行な
っている。
のスリングには、耐久性や耐候性を目的としてカバーが
設けられている例が多い。このカバーは従来の被覆して
単に耐久性や耐候性を持たせようとするものに加えて、
破損しない構造について検討が加えられている。従来、
カバーを合成樹脂とし、その外部へ編物を被覆すること
や、合成樹脂に代えて二重の編物を被覆する試みを行な
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、編物は密な構
造とすることができないし、ストランドや吊上げる荷物
との接触抵抗が大きく、破損し易い。また、2重構造に
した場合でも、内筒と外筒との間に充分に離れた空間を
形成することができないので、せっかく2重構造にして
も滑り効果を期待できない。そこで内層の筒状編物が内
部の無端のストランドと共に移動し、外層の筒状編物が
吊上げる荷物と共に移動して破損に耐えるといった効果
が期待できず、したがって、実用化ができない状態にあ
った。
造とすることができないし、ストランドや吊上げる荷物
との接触抵抗が大きく、破損し易い。また、2重構造に
した場合でも、内筒と外筒との間に充分に離れた空間を
形成することができないので、せっかく2重構造にして
も滑り効果を期待できない。そこで内層の筒状編物が内
部の無端のストランドと共に移動し、外層の筒状編物が
吊上げる荷物と共に移動して破損に耐えるといった効果
が期待できず、したがって、実用化ができない状態にあ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、二重あるいはそ
れ以上の多重の保護カバーについて検討した結果、筒状
の織物によることが効果的であることが判明した。保護
カバーに二重の筒状織物を使用すると、織物は密な構造
をとることができるし、編物同士に比べて接触抵抗がす
くないので、内層の筒状織物が内部の無端のストランド
を保護し、外層の筒状織物が吊上げる荷物による破損に
耐える好ましい作用が得られる。しかし内外層の筒状織
物の織成態様、例えば内層と外層の同一経糸による同時
織成による場合、糸が解れ始めると連続した1本が続い
て全体の織りを解いてしまうこととなり、ある程度解け
ると折り返し点で引き裂けることになる。本発明はこの
ような難点もない繊維製スリングを提供する。
れ以上の多重の保護カバーについて検討した結果、筒状
の織物によることが効果的であることが判明した。保護
カバーに二重の筒状織物を使用すると、織物は密な構造
をとることができるし、編物同士に比べて接触抵抗がす
くないので、内層の筒状織物が内部の無端のストランド
を保護し、外層の筒状織物が吊上げる荷物による破損に
耐える好ましい作用が得られる。しかし内外層の筒状織
物の織成態様、例えば内層と外層の同一経糸による同時
織成による場合、糸が解れ始めると連続した1本が続い
て全体の織りを解いてしまうこととなり、ある程度解け
ると折り返し点で引き裂けることになる。本発明はこの
ような難点もない繊維製スリングを提供する。
【0005】上記課題を検討した結果、本発明は内部に
無端のストランドが捲回され、外部が筒状織物からなる
繊維製スリングにおいて、外部の筒状織物を2重又は3
重で構成した。
無端のストランドが捲回され、外部が筒状織物からなる
繊維製スリングにおいて、外部の筒状織物を2重又は3
重で構成した。
【0006】この繊維製スリングにおける2重又は3重
の筒状織物は、偏平にした際に一方又は両方の縁部が一
体に織成されて、中間は個々に独立の織物である。
の筒状織物は、偏平にした際に一方又は両方の縁部が一
体に織成されて、中間は個々に独立の織物である。
【0007】また、この筒状織物の一体縁部をかがり糸
又は熱溶着糸で補強されてなる繊維製スリングである。
前記かがり糸は通常の糸に代えて熱溶着糸を用いること
もできる。
又は熱溶着糸で補強されてなる繊維製スリングである。
前記かがり糸は通常の糸に代えて熱溶着糸を用いること
もできる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は両アイタイプのストランド
からなる本発明の繊維製スリングの筒状織物1,2を一
部破断した状態の正面図である。内部に無端のストラン
ド3が捲回され、アイ部4,4を両側へ形成した状態で
外部に2重の筒状織物1,2を被覆している。アイ部4
にも保護カバー5がある。
からなる本発明の繊維製スリングの筒状織物1,2を一
部破断した状態の正面図である。内部に無端のストラン
ド3が捲回され、アイ部4,4を両側へ形成した状態で
外部に2重の筒状織物1,2を被覆している。アイ部4
にも保護カバー5がある。
【0009】2重の筒状織物は偏平にした際に一方又は
両方の縁部が一体に織成されて、中間は個々に独立の織
物である。その様子を図2〜図5に示す。図2の例はニ
ードル織機で二重の筒状に織成している。4列の経糸6
の間に緯糸7が織り込まれて中間は個々に独立の織物と
なっている。右方の縁部9にはかがり糸10があり、左方
の縁部8は経糸がつながっている。図3及び図4の例は
シャットル織機で同様に中間を個々に独立した織物とし
ている。図4の例は一方の縁部8のみが一体に織成され
ている。織物であるからは密な構造となっており、編物
同士に比べて接触抵抗がすくないので、内外層の織面間
が滑って、内層の筒状織物が内部の無端のストランドを
保護し、外層の筒状織物が吊上げる荷物による破損に耐
えようになっている。
両方の縁部が一体に織成されて、中間は個々に独立の織
物である。その様子を図2〜図5に示す。図2の例はニ
ードル織機で二重の筒状に織成している。4列の経糸6
の間に緯糸7が織り込まれて中間は個々に独立の織物と
なっている。右方の縁部9にはかがり糸10があり、左方
の縁部8は経糸がつながっている。図3及び図4の例は
シャットル織機で同様に中間を個々に独立した織物とし
ている。図4の例は一方の縁部8のみが一体に織成され
ている。織物であるからは密な構造となっており、編物
同士に比べて接触抵抗がすくないので、内外層の織面間
が滑って、内層の筒状織物が内部の無端のストランドを
保護し、外層の筒状織物が吊上げる荷物による破損に耐
えようになっている。
【0010】図5に示す例では筒状織物の両側の一体縁
部8,9をかがり糸10で補強している。このかがり糸は
熱溶着糸、すなわち、筒状織物を構成する繊維よりも低
融点糸で、加熱することにより溶融する低融点糸、例え
ばポリエステルやポリオレフィン糸で補強することもで
きる。これにより、たとえ繊維に解れが生じても、かが
り糸又は溶着糸部分で解れが止まる。低融点糸の加熱溶
着は吊帯全体を樹脂加工してヒートセットする際の加熱
と同時に加工できる。
部8,9をかがり糸10で補強している。このかがり糸は
熱溶着糸、すなわち、筒状織物を構成する繊維よりも低
融点糸で、加熱することにより溶融する低融点糸、例え
ばポリエステルやポリオレフィン糸で補強することもで
きる。これにより、たとえ繊維に解れが生じても、かが
り糸又は溶着糸部分で解れが止まる。低融点糸の加熱溶
着は吊帯全体を樹脂加工してヒートセットする際の加熱
と同時に加工できる。
【0011】図示した例は扁平な態様となっているが、
全体が円形断面や楕円断面でも同様に実施可能である。
また、二重の筒状織物の例を示したが、三重あるいはそ
れ以上の多重の筒状織物も図示することを省略するが同
様に一方又は両方の縁部が一体に織成され保護カバーと
してストランドへ被覆することができる。図6にはリン
グ状の本発明の繊維製スリングの筒状織物を一部破断し
た状態を示した。
全体が円形断面や楕円断面でも同様に実施可能である。
また、二重の筒状織物の例を示したが、三重あるいはそ
れ以上の多重の筒状織物も図示することを省略するが同
様に一方又は両方の縁部が一体に織成され保護カバーと
してストランドへ被覆することができる。図6にはリン
グ状の本発明の繊維製スリングの筒状織物を一部破断し
た状態を示した。
【0012】
【発明の効果】本発明によって、ストランドと吊る荷物
の両方が傷むことのない保護カバーを備えた耐久性のよ
い繊維製スリングを提供できることとなった。また、多
重の筒状織物の保護カバーを同時に多重筒状織物として
製造できるので生産性も向上した。更に、内側の筒状織
物の色を外側の筒状織物と変えたものにすることによっ
て、外側の筒状織物の傷み程度によって内側の筒状織物
の露出がみられるので、使用限界に近いか否かの判断も
でき、より安全性を増すことができた。加えて、内側の
筒状織物と外側の筒状織物の繊維を変える、すなわち、
内側に強度大な繊維、例えばアラミド繊維、外側に耐候
性のよいポリエステル、ナイロン等を用いることによっ
て更に耐久性と強度大な吊帯とすることができる。
の両方が傷むことのない保護カバーを備えた耐久性のよ
い繊維製スリングを提供できることとなった。また、多
重の筒状織物の保護カバーを同時に多重筒状織物として
製造できるので生産性も向上した。更に、内側の筒状織
物の色を外側の筒状織物と変えたものにすることによっ
て、外側の筒状織物の傷み程度によって内側の筒状織物
の露出がみられるので、使用限界に近いか否かの判断も
でき、より安全性を増すことができた。加えて、内側の
筒状織物と外側の筒状織物の繊維を変える、すなわち、
内側に強度大な繊維、例えばアラミド繊維、外側に耐候
性のよいポリエステル、ナイロン等を用いることによっ
て更に耐久性と強度大な吊帯とすることができる。
【図1】本発明の繊維製スリングの筒状織物を一部破断
した状態の正面図である。
した状態の正面図である。
【図2】織り組織を示す図1中A−A部相当断面拡大図
である。
である。
【図3】第2実施例の織り組織を示す図1相当断面拡大
図である。
図である。
【図4】第3実施例の織り組織を示す図1相当断面拡大
図である。
図である。
【図5】第4実施例の織り組織を示す図1相当断面拡大
図である。
図である。
【図6】リング状の本発明の繊維製スリングの一部破断
した状態の正面図である。
した状態の正面図である。
1 筒状織物 2 筒状織物 3 ストランド 4 アイ部 5 保護カバー 6 経糸 7 緯糸 8 一体縁部 9 一体縁部 10 かがり糸
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に無端のストランドが捲回され、外
部が筒状織物からなるスリングにおいて、外部の筒状織
物が2重又は3重で構成されてなる繊維製スリング。 - 【請求項2】 請求項1記載の2重又は3重の筒状織物
は偏平にした際に一方又は両方の縁部が一体に織成され
て、中間は個々に独立の織物である繊維製スリング。 - 【請求項3】 請求項2記載の筒状織物の一体縁部がか
がり糸又は熱溶着糸で補強されてなる繊維製スリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084107A JPH09278343A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 繊維製スリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084107A JPH09278343A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 繊維製スリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278343A true JPH09278343A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13821308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8084107A Pending JPH09278343A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 繊維製スリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09278343A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003048023A1 (de) * | 2001-12-03 | 2003-06-12 | Mammut Tec Ag | Hebegurtschlinge |
GB2503555A (en) * | 2012-05-08 | 2014-01-01 | Marathon Belting Ltd | A Cut-Resistant Protective Cover |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP8084107A patent/JPH09278343A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003048023A1 (de) * | 2001-12-03 | 2003-06-12 | Mammut Tec Ag | Hebegurtschlinge |
US7637549B2 (en) | 2001-12-03 | 2009-12-29 | Mamutec Ag | Lifting sling |
GB2503555A (en) * | 2012-05-08 | 2014-01-01 | Marathon Belting Ltd | A Cut-Resistant Protective Cover |
GB2503555B (en) * | 2012-05-08 | 2015-06-10 | Marathon Belting Ltd | A cut-resistant, protective cover primarily for wire ropes and cables |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050329 |