JPH09276899A - 有機性廃棄物発酵方法およびその装置 - Google Patents

有機性廃棄物発酵方法およびその装置

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JPH09276899A
JPH09276899A JP9880196A JP9880196A JPH09276899A JP H09276899 A JPH09276899 A JP H09276899A JP 9880196 A JP9880196 A JP 9880196A JP 9880196 A JP9880196 A JP 9880196A JP H09276899 A JPH09276899 A JP H09276899A
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organic waste
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dryer
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JP9880196A
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Shigeru Kobayashi
林 茂 小
Kazuo Shibazaki
崎 和 夫 柴
Tomoyuki Nakashiro
城 朋 之 中
Yasushige Hirayama
山 安 成 平
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Toshiba Corp
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    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵工程において、微生物活性を急速に高め
て反応温度を上昇させ、有機性廃棄物を急速に発酵処理
する。 【解決手段】 乾燥機1内で有機性廃棄物を乾燥させ
て、50〜70%の含水率となるよう調整する。次に発
酵装置2内で有機性廃棄物を、発酵処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性廃棄物の発
酵処理に適した有機性廃棄物発酵方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水汚泥などに代表される有機性
廃棄物の多くは、脱水後、焼却、埋め立てなどによって
処分されてきた。しかし、処分場用地の不足などのため
に、処理費用が高騰してきている。また、埋め立て、海
上投棄は地球環境保全の観点からもふさわしい方法とは
いえない。そのため、有機性廃棄物の新規な処理、リサ
イクル方法の開発が望まれている。
【0003】その一方法としてコンポスト化が、近年再
び注目をされている。しかし、コンポスト化によってリ
サイクルされる量は、極めて少量である。この理由は、
コンポスト化の際に原料の含水率を微生物の活性が最も
良好になる60%程度に調整するため、水分調整材とし
てオガクズ、モミガラなどを大量に投入する必要があ
り、ランニングコストが多額になるからである。また、
オガクズ、モミガラなどは、分解が非常に困難なセルロ
ースなどを含むため、コンポスト化に要する時間が非常
に長くなり、約6ケ月もの長期にわたる場合もあり、装
置の大型化につながってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点を考慮してなされたものであり、水分調整材を用いる
ことなく、有機性廃棄物の発酵処理を高速で安価に実現
することができる有機性廃棄物発酵方法およびその装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
有機性廃棄物を50〜70%の含水率となるよう乾燥さ
せる工程と、乾燥された有機性廃棄物を発酵させる工程
と、を備えたことを特徴とする有機性廃棄物発酵方法で
ある。
【0006】本発明の第2の特徴は、有機性廃棄物を5
0〜70%の含水率となるよう乾燥させる手段と、乾燥
された有機性廃棄物を発酵させる手段と、を備えたこと
を特徴とする有機性廃棄物発酵装置である。
【0007】本発明によれば、発酵装置において、水分
調整材を用いる必要がないので、発酵装置の単位容積当
りの易分解性有機物量が多くなり、発酵による熱が大量
に発生する。これに伴って微生物活性が急速に高まり、
反応温度が上昇する。
【0008】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。
【0009】図1は、発明による有機性廃棄物処理方法
を実施する有機性廃棄物処理装置の一例を示したもので
ある。
【0010】図1において、有機性廃棄物処理装置は乾
燥機1を備え、この乾燥機1において有機性廃棄物は乾
燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整される。含水
率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2に投入さ
れ、発酵処理を受ける。発酵装置2には発酵装置2内部
を好気性に維持するために、空気管3aを介してブロワ
3が接続されており、ブロア3から発酵装置2に空気が
送られる。発酵処理の終わった有機性廃棄物は、発酵装
置2より取り出されて製品となる。また発酵装置2に
は、外方へ開放された排気管5aが接続されている。
【0011】次に、このような有機性廃棄物処理装置を
用いて行なう有機性廃棄物処理方法について説明する。
【0012】有機性廃棄物処理方法の有機性廃棄物処理
条件は表1のとおりである。
【0013】
【表1】 表1の条件で下水汚泥を発酵装置2を用いてバッチ処理
で発酵処理したときの反応温度の経時変化を図2のグラ
フに示す。
【0014】図2に示すように、乾燥機1で含水率を調
整した本発明の場合、発酵開始15時間程度で反応温度
が70℃にまで上昇し、120時間まで65℃以上の高
温の期間が続き、その後150時間後には発酵反応が終
了し、常温になった。
【0015】一方、水分調整材としてオガクズを用いた
比較例の場合、発酵処理開始からおよそ100時間程度
で反応温度が約50℃に到達したが、それ以降温度の変
化は見られず、発酵反応が300時間以上続いていた。
【0016】本発明と比較例との間に以上のような差異
が生じるのは、次の理由による。
【0017】すなわち、本発明においては、発酵装置2
内において水分調整材を用いていないため、発酵装置2
の単位容積当りの易分解性有機物量が多く発酵による熱
が大量に発生し、これに伴い微生物活性が急速に高ま
り、反応温度が上昇する。そして、活性の高い微生物が
有機物を急速に発酵処理するため、反応が短時間で完了
する。
【0018】一方、発酵装置2内で水分調整材を用いた
比較例では、発酵装置2の単位容積当りの易分解性有機
物量が少なく、発酵による熱の発生が少ない。そのため
発酵装置2の反応温度が実施例に比べて少なく、微生物
活性の高まりが弱く、結果として発酵時間が長くなっ
た。
【0019】本発明の有機性廃棄物処理方法は、微生
物、酵素などの生物化学的手段で発酵が可能な有機物で
あれば、どのような有機性廃棄物にも適用が可能であ
る。また、含水率については、本実施例では、60%で
あるが、生物化学的に発酵反応が生じる程度の含水率で
あればよく、一般的には、50〜70%程度の範囲に調
整するのが望ましい。詳しくは、有機性廃棄物の性状に
より決定する必要がある。また、本実施例で用いた発酵
装置2は、バッチ処理のものであるが、連続反応式の装
置であってもよい。
【0020】なお、乾燥機1は、有機性廃棄物の含水率
を50〜70%程度に調整できればいかなるタイプの乾
燥機であってもよい。例えば、遠心薄膜乾燥機、ディス
クドライヤーなどが用いられる。
【0021】第2の実施の形態 次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明
する。図3に示す実施の形態は発酵装置2に脱臭菌供給
装置4を接続したものであり、他は図1および図2で示
す第1の実施の形態と略同一である。
【0022】図4において、有機性廃棄物は、乾燥機1
において乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整さ
れる。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2
に投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には、発酵
装置2内部を好気性に維持するためにブロワ3が接続さ
れており、ブロワ3から発酵装置2に空気が送られる。
さらに、発酵装置2で発生する臭気を抑える目的で、脱
臭菌を発酵装置2に供給する脱臭菌供給装置4が設けら
れている。発酵処理の終わった有機性廃棄物は、発酵装
置2より取り出され、製品となる。
【0023】次に、脱臭菌供給装置4の作用について述
べる。発酵装置2内では、発酵作用により有機物が分解
され、高分子化合物がより低分子の化合物になってゆ
く。このとき、タンパク質などからはアンモニア、硫化
水素などの臭気ガスが発生する。これら臭気ガスをこの
まま発酵装置2からの排気ガスとともに廃棄すること
は、公害の発生になる。そこで、脱臭菌供給装置4によ
り発酵装置2に脱臭菌を供給し、発酵装置2からの臭気
ガス発生を抑える。ここで、脱臭菌として利用できるも
のは、チオバチルス属、硝化細菌、バチルス属、シュウ
ドモナス属などであるが、臭気成分によって、予め実験
によって決定することが望ましい。
【0024】第3の実施の形態 次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明
する。図4に示す第3の実施の形態は脱臭菌供給装置4
を制御装置6によって制御するものであり、他は図3に
示す第2の実施の形態と略同一である。
【0025】図4において、有機性廃棄物は、乾燥機1
において乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整さ
れる。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2
に投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には、発酵
装置2内部を好気性に維持するためにブロワ3が接続さ
れており、ブロワ3から発酵装置2に空気が送られる。
さらに、発酵装置2で発生する臭気を抑える目的で、脱
臭菌を発酵装置2に供給する脱臭菌供給装置4が設けら
れている。この脱臭菌供給装置4は、発酵装置2の排気
管5a上に設けられた臭気センサ5からの信号に基づい
て臭気ガス濃度しきい値を越えた場合に制御装置6によ
って間欠運転される。発酵処理の終わった有機性廃棄物
は、発酵装置2より取り出され、製品となる。
【0026】上述のように、脱臭菌供給装置4の運転を
制御する制御装置6は、予め脱臭菌供給装置4を運転さ
せる場合の臭気ガス濃度しきい値を有しており、この臭
気ガス濃度しきい値は本有機性廃棄物処理装置の設置場
所、処理対象となる有機性廃棄物の成分、発生する臭気
ガスの成分などによって詳細に決定される。
【0027】第4の実施の形態 次に図5により本発明の第4の実施の形態について説明
する。図5に示す第4の実施の形態は乾燥機1からの有
機性廃棄物を用いて脱臭菌を製造したものであり、他に
図3に示す第2の実施例と略同一である。
【0028】図6において、有機性廃棄物は、乾燥機1
において乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整さ
れる。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2
に投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には発酵装
置2内部を好気性に維持するためにブロワ3が接続され
ており、ブロワ3から発酵装置2に空気が送られる。さ
らに、発酵装置2で発生する臭気を抑える目的で、脱臭
菌を発酵装置2に供給する脱臭菌供給装置4が設けられ
ている。この脱臭脱臭菌供給装置4は、乾燥機1からの
乾燥有機性廃棄物を基質として脱臭菌を培養し、培養し
た脱臭菌を発酵装置2に供給するものである。
【0029】次に乾燥機1からの乾燥有機性廃棄物を基
質として脱臭菌を培養する理由について以下のべる。
【0030】発酵装置2で発生する臭気ガスの成分は、
有機性廃棄物の成分などによって、変化する。そのた
め、予め処理対象となる有機性廃棄物の成分にあった脱
臭菌を乾燥機1からの乾燥有機性廃棄物に基づいて培養
し、発酵装置2に供給することにより、より精度の高い
脱臭効果が期待できる。本有機性廃棄物処理装置は、有
機性廃棄物の成分が比較的変動しやすい場合に効果的で
ある。
【0031】第5の実施の形態 次に図6により本発明の第5の実施例について説明す
る。図6に示す第5の実施の形態は乾燥機1と発酵装置
2に排熱回収装置7を接続したものであり、他は図1お
よび図2に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0032】図6において、有機性廃棄物は、乾燥機1
において乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整さ
れる。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2
に投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には、発酵
装置2内部を好気性に維持するために空気管3を介して
ブロワ3が接続され、ブロワ3から発酵装置2に空気が
送られる。さらに、乾燥機1および発酵装置2には熱源
の回収元とする排熱回収装置7が接続されて、この排熱
回収装置7はブロワ3からの空気を送る空気管3aに接
続されている。
【0033】図6において、発酵装置2では微生物や酵
素により有機性廃棄物の発酵処理が行われる。これらの
反応には、温度が深く関係しており、一般的に30〜5
0℃程度の範囲で、活性が高くなる。特に、微生物によ
る発酵処理の場合、この活性を十分高くすることが発酵
処理を良好に行うために重要である。
【0034】そこで、乾燥装置1の排熱や発酵装置2の
排熱を利用して、排熱回収装置4によりブロワ3からの
空気を加熱する。次にブロワ3からの空気により、発酵
装置2内の温度を予め30℃程度に加温しておくことに
より、微生物活性を短時間で上げることができる。この
ため発酵装置2内における発酵処理を短時間で行うこと
ができるようになる。
【0035】第6の実施の形態 次に図7により本発明の第6の実施の形態について説明
する。図7に示す第6の実施の形態は空気管3aに含水
率調整装置8を接続したものであり、他は図1および図
2に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0036】図7において、有機性廃棄物は、乾燥機1
により乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整され
る。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2に
投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には、発酵装
置2内部を好気性に維持するために空気管3aを介して
ブロワ3が接続され、ブロワ3から発酵装置2に空気が
送られる。さらに、ブロワ3と発酵装置2を連結する空
気管3aに、有機性廃棄物の含水率を調整する含水率調
整装置8が接続されている。また含水率調整装置8に
は、発酵装置2に設けられた含水率計9が接続されてい
る。
【0037】図7において、生物化学的発酵反応、特
に、微生物による発酵反応では、有機性廃棄物中の含水
率が発酵速度、生物活性に大きな影響を与えることが一
般に知られている。含水率50〜65%程度で最も生物
活性が高く、発酵速度が大きくなる。しかし、生物活性
が高くなると、発酵熱の発生により水分の蒸発が著しく
なり、有機性廃棄物の含水率低下を招く。そのため有機
性廃棄物中の有機物の種類や量によっては、有機物の十
分な発酵が済まないまま、発酵に不適切な含水率とな
り、発酵が終了してしまうことがある。
【0038】そこで本発明によれば、発酵装置2内の含
水率計9からの信号に基づいて含水率調整装置4により
ブロワ3からの空気に水分を供給する。このようにして
発酵装置2内において発酵熱の発生によって失われる水
分を補うことができ、有機性廃棄物を発酵に適した含水
率(50〜65%)に維持しながら発酵処理を行うこと
ができる。ここで、この含水率調整装置8が接続される
発酵装置2は、いかなるタイプでも良い。また、含水率
調整装置8による含水率調整を行うタイミングは、発酵
反応の速度、目標となる製品の含水率などから実験によ
って決めることが望ましい。
【0039】第7の実施の形態 次に図8により本発明の第7の実施の形態について説明
する。図8に示す第7の実施の形態は、乾燥機1と発酵
装置2に排熱回収装置7を接続するとともに、空気管3
aに排熱回収装置7と含水率調整装置8とを接続したも
のであり、他は図1および図2に示す第1の実施の形態
と略同一である。
【0040】図8において、有機性廃棄物は、乾燥機1
により乾燥処理を受け、発酵に適切な含水率に調整され
る。含水率が調整された有機性廃棄物は、発酵装置2に
投入され、発酵処理を受ける。発酵装置2には、発酵装
置2内部を好気性に維持するために空気管3aを介して
ブロワ3が接続されており、ブロワ3によって発酵装置
2に空気が送られる。さらに、乾燥機1および発酵装置
2には熱源の回収元とする排熱回収装置7が接続され、
この排熱回収装置7はブロワ3からの空気を送る空気管
3aに接続されている。また空気管3aには含水率調整
装置8が接続され、この含水率調整装置8には排熱回収
装置7から発生した凝縮水が給水されるようになってい
る。さらに含水率調整装置8には、発酵装置2内に設け
られた含水率計9が接続されている。
【0041】図8において乾燥機1は、有機性廃棄物を
熱によって乾燥するものであるため、水分の蒸発が起こ
る。しかし、この水分には、有機性廃棄物中の低級脂肪
酸やアンモニアなどの物質も含まれるため、別途集めて
浄化処理する必要がある。同様に発酵装置2でも発酵熱
により水分の蒸発が起こる。この水分にも低級脂肪酸や
アンモニアなどが含まれるため、浄化処理が必要とな
る。また、汚泥などをコンポスト化する場合、発酵過程
でアンモニアが揮散すると肥効成分の低下につながり、
製品品質が悪くなる。そのため、乾燥機1および発酵装
置2の排気を排熱回収装置7において熱源として利用す
るとともに、凝縮水を回収し、この凝縮水を外方へ放出
することなく含水率調整装置8から発酵装置2へ供給す
る。このことによりこれら有効成分や水分の回収を図
り、発酵反応を良好に維持し、製品品質の向上を実現す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発酵工
程において微生物活性が急速に高まり反応温度が上昇
し、活性の高い微生物が有機物を急速に発酵処理するの
で、反応時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図2】有機性廃棄物処理装置を用いて有機性廃棄物処
理方法を実施した際の反応温度の経時変化の図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図7】本発明の第6の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示す有機性廃棄物
処理装置の構成図。
【符号の説明】
1 乾燥機 2 発酵装置 3 ブロワ 3a 空気管 4 脱臭菌供給装置 5 臭気センサ 6 制御装置 7 排熱回収装置 8 含水率調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 山 安 成 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機性廃棄物を50〜70%の含水率とな
    るよう乾燥させる工程と、 乾燥された有機性廃棄物を発酵させる工程と、を備えた
    ことを特徴とする有機性廃棄物発酵方法。
  2. 【請求項2】有機性廃棄物を発酵させる際、水分を供給
    して有機性廃棄物に対して脱臭菌を供給することを特徴
    とする請求項1記載の有機性廃棄物発酵方法。
  3. 【請求項3】有機性廃棄物を発酵させる際、水分を供給
    して有機性廃棄物の含水率を50〜65%に保つことを
    特徴とする請求項1記載の有機性廃棄物発酵方法。
  4. 【請求項4】有機性廃棄物を50〜70%の含水率とな
    るよう乾燥させる手段と、 乾燥された有機性廃棄物を発酵させる手段と、を備えた
    ことを特徴とする有機性廃棄物発酵装置。
JP9880196A 1996-04-19 1996-04-19 有機性廃棄物発酵方法およびその装置 Pending JPH09276899A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088124A1 (ja) * 2005-02-17 2006-08-24 Kenichi Iwabuchi 製紙汚泥の発酵処理方法及びその発酵処理物利用品、有機廃棄物の発酵処理方法並びにその利用品
JP2006223977A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Kenichi Iwabuchi 製紙汚泥の発酵処理方法及びその発酵処理物利用品
JP2014037457A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Swing Corp 固形燃料、その製造方法およびその製造装置

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WO2006088124A1 (ja) * 2005-02-17 2006-08-24 Kenichi Iwabuchi 製紙汚泥の発酵処理方法及びその発酵処理物利用品、有機廃棄物の発酵処理方法並びにその利用品
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