JPH0927646A - スラブレーザ - Google Patents

スラブレーザ

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JPH0927646A
JPH0927646A JP17583395A JP17583395A JPH0927646A JP H0927646 A JPH0927646 A JP H0927646A JP 17583395 A JP17583395 A JP 17583395A JP 17583395 A JP17583395 A JP 17583395A JP H0927646 A JPH0927646 A JP H0927646A
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JP
Japan
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slab
laser
light
sealant
excitation
Prior art date
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Pending
Application number
JP17583395A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Takehisa
究 武久
Koji Kuwabara
皓二 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0927646A publication Critical patent/JPH0927646A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却水をシールするためのシール剤が劣化しに
くいスラブレーザを提供する。 【構成】スラブレーザ100では、スラブ1とホルダ1
0a,10bとの隙間に波長0.3〜1.1ミクロンの光
をほぼ全反射するシール剤9a,9b,9c,9dが注
入されており、これらによってシールされている。これ
によって、励起ランプ4a,4bから放射される励起光
が矢印11a,11b,11c,11dのようにシール
剤9a,9b,9c,9dに照射されても、これらの表
面で反射するため、内部に励起光が浸透することはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ装置に係り、特
に、YAG結晶を用いたスラブレーザに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スラブレーザと呼ばれるYAG
レーザでは、図2に示したスラブレーザ200のよう
に、レーザ媒質としてスラブ状のYAG結晶21(以
下、スラブと呼ぶ。)が用いられる。レーザ発振させる
ために、励起ランプ24a,24bからの励起光をスラ
ブ21の励起面21′に照射してスラブ21を励起させ
る。その結果、全反射鏡22と出力鏡23とで組まれた
共振器からレーザ光26が取り出される。なお、励起光
では、それに含まれる波長0.8 ミクロン帯の光がYA
G結晶であるスラブ21を励起させる作用を有する。
【0003】また、YAG結晶を用いたスラブレーザで
は、発振する波長1.06 ミクロンのレーザ光は、スラ
ブ21の内部では光軸25のようにジグザグに励起面2
1′で全反射を繰り返すようになっており、そのために
は、励起面21′に接する媒質の屈折率がスラブ21′
の屈折率よりも低い必要がある。励起面21′に接する
媒質には、スラブ21′を冷却するための冷却水と、図
3に示したように、冷却水を封止するためにスラブ21
と本体27との隙間を封止するシール剤29a,29
b,29c,29dがある。すなわち、スラブの断面は
長方形であるため、Oリングを利用することが困難にな
るため、シール剤が用いられる。シール剤29a,29
b,29c,29dはスラブ内部のレーザ光が全反射す
るように屈折率1.4〜1.5のシリコン系のものが広く
利用されていた。
【0004】なお、スラブレーザにおけるシール機構に
関しては、例えば、特開平3− 293787号公報で説明され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スラブを冷却する冷却
水を封止するシール剤には、スラブ内部のレーザ光が全
反射できる屈折率を有する透明なものが広く利用されて
いたが、以下に説明するようにシール剤が劣化すること
があった。図3に示したように、シール剤29a,29
b,29c,29dには、矢印30a,30b,30
c,30dのように励起ランプ24a,24bからの励
起光が照射されることがある。その際に、シール剤は透
明であるため、シール剤の中まで、励起光が浸透するこ
とになる。
【0006】一方、シール剤は完全に硬化するまでに長
期間掛かることがある。特に、スラブをシールするため
に用いる場合は、狭い隙間にシール剤を流し込むことに
なるため、硬化条件である大気中の湿気との反応が生じ
にくくなるため、完全に硬化するまでに非常に長い日数
を要することがある。その結果、シール剤を流し込んで
スラブレーザを組立てた後でも、シール剤の内部では、
未硬化部が残ることがある。
【0007】したがって、シール剤の中まで励起光が浸
透すると、未硬化部が励起光を吸収して劣化することが
ある。さらに、一度劣化が生じると、その劣化部が炭化
して核となり、これは励起光を一層吸収しやすくなっ
て、より激しく劣化することがあった。特に、励起光源
として波長0.3 ミクロン帯の紫外光を含むXeフラッ
シュランプを用いる場合、劣化が顕著に現れることがあ
った。
【0008】本発明の目的は、冷却水をシールするため
のシール剤が劣化しにくいスラブレーザを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、波長0.8〜1.1ミクロンの光をほぼ全反射する特
性を有するシール剤を用いて、レーザ媒質を冷却するた
め冷却水をシールしたものである。なお、ほぼ全反射と
は、光が入射する表面から内部に進む光量が実質的に無
視できることを意味するものである。
【0010】
【作用】シール剤が波長0.8〜1.1ミクロンの光をほ
ぼ全反射するならば、波長0.8ミクロン帯である励起光
は、シール剤に照射すると、表面で反射することになる
ため、内部の未硬化部を照射することはない。また、励
起光が照射される表面は、大気中の湿気と直ぐに反応し
て硬化するため、容易に劣化しにくくなる。また、シー
ル剤は波長1.06 ミクロンであるレーザ光に対しても
ほぼ全反射させるため、スラブの励起面におけるシール
剤が接触している部分でも、スラブの内部を進むレーザ
光をほぼ全反射させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例であるスラブレーザ100
の断面図である。
【0012】スラブレーザ100では、スラブ1の両側
に配置された全反射鏡2と出力鏡3とにより共振器が構
成されている。スラブ1を励起するための励起ランプ4
a,4bは、スラブ1の上下に配置されている。本実施
例では、励起ランプ4a,4bとして、Xeフラッシュ
ランプが用いられている。これら励起ランプ4a,4b
は、本体7とOリング8a,8b,8c,8dとで固定
されている。また、本実施例では、スラブ1は、その両
端をホルダ10a,10bとで保持されている。これら
のホルダ10a,10bは本体7とOリング8e,8f
とで固定されている。本発明では、スラブ1とホルダ1
0a,10bとの隙間にシール剤9a,9b,9c,9
dが注入されており、これらによって冷却水がシールさ
れる。シール剤9a,9b,9c,9dの硬化後の特性
としては、波長0.3〜1.1ミクロンの光を表面でほぼ
全反射するようになっており、外観はほぼ白色である。
一方、本実施例では、励起ランプ4a,4bにXeフラ
ッシュランプを用いているため、放射される励起光の発
光スペクトルは、波長0.3〜1.0ミクロンの広範囲に
わたる。そのため、波長0.8 ミクロン帯の光も多量に
含み、YAG結晶から成るスラブ1を励起する。励起光
は、矢印11a,11b,11c,11dのようにシール
剤9a,9b,9c,9dにも照射されるが、シール剤
9a,9b,9c,9dは波長0.3〜1.1ミクロンま
での光を表面でほぼ全反射する特性を有するため、励起
光はこれらの表面で反射して内部に浸透することはな
い。その結果、シール剤9a,9b,9c,9dにおけ
るスラブ1とホルダ10a,10bとで挟まれた内部深
くに未硬化部が存在しても、それに励起光が照射される
ことはない。
【0013】一方、スラブ1の内部を進むレーザ光は、
光軸5のようにシグザグに全反射を繰り返しているた
め、シール剤9a,9b,9c,9dがスラブ1の励起
面1′に接している部分にも、レーザ光は当ることにな
る。本発明では、用いられるシール剤9a,9b,9
c,9dが波長1.06 ミクロンに対してもほぼ全反射
するため、透明なシール剤を用いる従来の場合と同様
に、スラブ1の内部でレーザ光が全反射を繰り返すこと
が可能になり、レーザ光6が発振する。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、シール剤の内部に未硬
化部が存在しても、そこに励起光が照射されないため、
シール剤が劣化しにくくなり、その寿命が伸びる。
【0015】また、特にシール剤の未硬化部が劣化しや
すい紫外光を多く含むXeフラッシュランプを用いる場
合に効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラブレーザの断面図。
【図2】従来のスラブレーザを示す説明図。
【図3】従来のスラブレーザを示す断面図。
【符号の説明】
1…スラブ、1′…励起面、2…全反射鏡、3…出力
鏡、4a,4b…励起ランプ、5…光軸、6…レーザ
光、7…本体、8a,8b,8c,8d,8e,8f…
Oリング、9a,9b,9c,9d…シール剤、10
a,10b…ホルダ、11a,11b,11c,11d
…励起光を示す矢印、29a,29b,29c,29d…
透明のシール剤、100…スラブレーザ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励起ランプでレーザ動作するスラブ状のY
    AG結晶を用いたスラブレーザにおいて、波長0.8〜
    1.1ミクロンの光をほぼ全反射する特性を有するシー
    ル剤を用いて、レーザ媒質を冷却するため冷却水をシー
    ルすることを特徴とするスラブレーザ。
  2. 【請求項2】前記励起ランプがXeフラッシュランプで
    あり、かつ波長0.3〜1.1ミクロンの光をほぼ全反射
    する特性を有するシール剤を用いて、前記レーザ媒質を
    冷却するため冷却水をシールする請求項1のスラブレー
    ザ。
JP17583395A 1995-07-12 1995-07-12 スラブレーザ Pending JPH0927646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17583395A JPH0927646A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 スラブレーザ

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JP17583395A JPH0927646A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 スラブレーザ

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JPH0927646A true JPH0927646A (ja) 1997-01-28

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ID=16003021

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JP17583395A Pending JPH0927646A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 スラブレーザ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528217A (ja) * 2012-08-03 2015-09-24 スチュアート,マーティン,エー. スラブレーザおよび増幅器ならびに使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528217A (ja) * 2012-08-03 2015-09-24 スチュアート,マーティン,エー. スラブレーザおよび増幅器ならびに使用方法

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