JPH09275869A - 仕掛け用キット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】仕掛けを容易かつ簡単に取付けることができ
るようにして、キット及び仕掛けを再使用できるように
する。 【解決手段】Ｕ形状の舌片１１を形成する切込み１２を
縦横に多数入れると共に、その上端に一定長さの切込み
１３を切込み１２間に位置して入れたプラスチックプレ
ートを二つ折りにした台紙１４の間に硬質のプラスチッ
クシート１５を入れ、先頭の釣針３を切込み１３に引掛
けたのち道糸５をキット１０に縦向きに巻付けながら釣
針３をハリス４を最も伸ばした状態で引掛けることので
きる表或いは裏側の切込み１２に位置をずらして一つゞ
つ引掛けていく。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、道糸と、道糸から
分岐される複数のハリスと、ハリス端に取着される釣針
とからなる仕掛けを取り付けるためのキットに関する。

【０００２】

【従来技術】道糸、ハリス、釣針等からなる仕掛けは一
般に、台紙の針掛け部に釣針を掛け止めた状態でセット
されて販売されている。図１はその一例を示すもので、
二つ折りにされた台紙１の表側に設けられる針掛け部２
には、各釣針３が掛け止められ、釣針３に繋がるハリス
４が台紙端まで引張られた状態でハリス間の道糸５が折
り返された状態に屈曲されて台紙裏側の切込み６に差し
込まれて止められている。

【０００３】使用時においては、釣針３を一つ一つ順に
針掛け部２より外しては、道糸５を引張って切込み６よ
り外し、台紙１より取外している。魚釣りを終え、釣り
道具を仕舞い込むときには、上述の仕掛けは台紙に元通
りに取り付けるのに手間がかゝり、面倒であることから
台紙と共に廃棄されることが多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、仕掛けが簡
単かつ容易に取付けられ、取外しも道糸、ハリス、釣針
が搦むことなく容易に行えるような仕掛け用キットを提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題の解決手段】上記の目的を達成する第１の発明
は、一定長さの切込み、好ましくは例えばＵ形、コ形、
半円形、半楕円形、三角形等の舌片を形成する切込みを
縦及び若しくは横方向に複数づゝ形成した台紙よりなる
ことを特徴とする。使用後の仕掛けは台紙に巻き取られ
るが、巻取り時には道糸を台紙に縦或いは横方向に巻取
りながら、先頭の釣針から順に巻取り方向の複数の切込
みのうち、釣針が引張け可能な切込み、好ましくはハリ
スを最も延ばした状態で引掛けることのできる切込みに
引掛けていく。

【０００６】台紙は好ましくは従来のものと同様二つ折
りにされ、切込みに引掛けられた釣糸の針先が台紙間に
位置して表側に出ないようにされる。台紙はまた、濡れ
た仕掛けを巻き取っても損傷したり破損することのない
ように、プラスチック製とするか、紙製であってもプラ
スチックをコーティングするのが望ましい。

【０００７】台紙にはまた更に、台紙の補強のためと表
側から切込みに引掛けられた釣針と、裏側から切込みに
引掛けられた釣針同志が互いに搦むのを防止するため、
硬質のシート、好ましくはプラスチックシート、適当な
厚みを有する発泡プラスチック板を添付するのが望まし
い。したがって第２の発明は、台紙をプラスチック製と
するか、紙にプラスチックをコーティングしたシートよ
り構成することを特徴とする。

【０００８】第３の発明は、二つ折りに折り曲げた台紙
の間に補強シート、好ましくはプラスチック製の堅い補
強シートを介在させたことを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】図２に示すキット１０は、図３に
示すようにＵ形状の舌片１１を形成する切込み１２を縦
横に多数入れると共に、その上端に一定長さの切込み１
３を切込み１２間に位置して入れたプラスチックプレー
トを二つ折りにした台紙１４の間に硬質のプラスチック
シート１５を入れたもので、プラスチックシート１５の
代わりに発泡プラスチック板を入れ、適度な厚みを持た
せるようにしてもよい。

【００１０】使用後の仕掛けを巻き取るときには、図４
に示すように、先頭の釣針を切込み１３に引掛けてから
道糸５をキット１０に舌片１１にかゝらないようにして
（道糸５が舌片上に巻付けられると、釣針３が切込みに
引掛けられないか、引掛けられにくゝなる）巻付けなが
ら次、更には次の釣針３と順にハリス４を最も伸ばした
状態で引掛けることのできる表或いは裏側の切込み１２
に引掛け箇所をずらして一つ一つ引掛けていく。最後ま
で巻き取ったのち、道糸端部をそれに合う舌片１１に通
して係止する。図中、１６は道糸端部を止めるための切
込みである。

【００１１】

【発明の効果】本発明は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。請求項１記載の仕掛け用キットによ
れば、道糸を巻取りながら先頭の釣針から順に一つゞつ
釣針が引掛け可能な切込みに引掛けていけばよいから、
仕掛けを容易かつ簡単に取付けることができ、したがっ
てキットはもとより仕掛けも再使用することができる。

【００１２】切込みを請求項２記載のように形成すれ
ば、釣針が引掛け易くなり、道糸を通して係止すること
もできる。請求項３記載の仕掛け用キットによれば、水
に濡れた仕掛けを巻き取っても破損することがない。請
求項４記載の仕掛け用キットによれば、巻き取った状態
に保形され、型崩れすることがないうえ、表側から掛け
られた釣針と裏側から掛けられた釣針の針先が搦むのを
防止することができる。

【００１３】請求項５記載の仕掛け用キットによれば、
請求項２及び３記載のキットが有する効果を併せて奏す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の仕掛け用台紙の斜視図。

【図２】本発明に係わる仕掛け用キットの斜視図。

【図３】プラスチックシートの展開図。

【図４】仕掛けを巻き取った状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１、１４・・台紙 ２・・仕掛け部 ３・・釣針 ４・・ハリス ５・・道糸 ６、１２、１３、１
６・・切込み １０・・キット １１・・舌片 １５・・プラスチックシート

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】釣針が引掛けられる切込みを縦及び若しく
   は横方向に複数づゝ形成した台紙よりなる仕掛け用キッ
   ト。
2. 【請求項２】切込みはＵ形、コ形、半円形、半楕円形或
   いは三角形等を形成するように入れられる請求項１記載
   の仕掛け用キット。
3. 【請求項３】台紙がプラスチック製か、或いは紙にプラ
   スチックをコーティングしたシートよりなる請求項１又
   は２記載の仕掛け用キット。
4. 【請求項４】二つ折りに折り曲げた台紙の間に補強シー
   トを介在させた請求項１ないし３記載の仕掛け用キッ
   ト。
5. 【請求項５】補強シートは、硬化プラスチックシート或
   いは発泡プラスチック板である請求項４記載の仕掛け用
   キット。