JPH09275219A - 太陽電池のシミュレーション方法 - Google Patents
太陽電池のシミュレーション方法Info
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- 238000004088 simulation Methods 0.000 claims abstract description 23
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 6
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意状態に保ったときの標準太陽電池の実測
を不要にして、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流と出力電圧を演算する。 【解決手段】 温度T1、日射量E1を基準状態にしたと
きの標準太陽電池の動作点(V1,I1)が入力される
と、これらの値を保持し(ステップS1)、基準状態の
標準太陽電池の直列抵抗RS、補正係数K、温度が1
[℃]変化したときの短絡電流ISCの変化αと開放電圧
VOCの変化βが入力されると、これらの値を保持し(ス
テップS2)、任意状態のときの温度T2、日射量E2が
入力されると、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の動作
点(V2,I2)を演算する(ステップS3,S4)。
を不要にして、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流と出力電圧を演算する。 【解決手段】 温度T1、日射量E1を基準状態にしたと
きの標準太陽電池の動作点(V1,I1)が入力される
と、これらの値を保持し(ステップS1)、基準状態の
標準太陽電池の直列抵抗RS、補正係数K、温度が1
[℃]変化したときの短絡電流ISCの変化αと開放電圧
VOCの変化βが入力されると、これらの値を保持し(ス
テップS2)、任意状態のときの温度T2、日射量E2が
入力されると、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の動作
点(V2,I2)を演算する(ステップS3,S4)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シミュレーショ
ン対象の太陽電池の出力電流と出力電圧を演算する太陽
電池のシミュレーション方法に関する。
ン対象の太陽電池の出力電流と出力電圧を演算する太陽
電池のシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、その性質上、日射量や温度
などの気象の影響を受ける。このために、太陽電池から
の出力電流や出力電圧が不安定になる。したがって、太
陽電池の研究や開発では、新たな太陽電池を一定の状態
に保って、この太陽電池の特性を調べる必要がある。こ
のような手間を除くために、太陽電池のシミュレーショ
ンをして、太陽電池の特性を得ることが行われる。
などの気象の影響を受ける。このために、太陽電池から
の出力電流や出力電圧が不安定になる。したがって、太
陽電池の研究や開発では、新たな太陽電池を一定の状態
に保って、この太陽電池の特性を調べる必要がある。こ
のような手間を除くために、太陽電池のシミュレーショ
ンをして、太陽電池の特性を得ることが行われる。
【0003】太陽電池のシミュレーションでは、対象と
なる太陽電池の出力電流I2に対する出力電圧V2を、演
算により得る。このために、例えば、次の式が用いられ
る。
なる太陽電池の出力電流I2に対する出力電圧V2を、演
算により得る。このために、例えば、次の式が用いられ
る。
【0004】 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI
2(T2−T1) この式の中で、 温度T1:標準太陽電池の温度 日射量E1:標準太陽電池に対する日射量 出力電圧V1:温度T1および日射量E1が所定状態に保
たれたときの標準太陽電池の出力電圧 出力電流I1:温度T1および日射量E1が所定状態に保
たれたときの標準太陽電池の出力電流 直列抵抗RS:標準太陽電池の直列抵抗 変化α:温度が1[℃]変化したときの標準太陽電池の
短絡電流ISCの変化 変化β:温度が1[℃]変化したときの標準太陽電池の
開放電圧VOCの変化 補正係数K:標準太陽電池の補正係数 である。標準太陽電池は、あらかじめ選択されたもので
ある。
2(T2−T1) この式の中で、 温度T1:標準太陽電池の温度 日射量E1:標準太陽電池に対する日射量 出力電圧V1:温度T1および日射量E1が所定状態に保
たれたときの標準太陽電池の出力電圧 出力電流I1:温度T1および日射量E1が所定状態に保
たれたときの標準太陽電池の出力電流 直列抵抗RS:標準太陽電池の直列抵抗 変化α:温度が1[℃]変化したときの標準太陽電池の
短絡電流ISCの変化 変化β:温度が1[℃]変化したときの標準太陽電池の
開放電圧VOCの変化 補正係数K:標準太陽電池の補正係数 である。標準太陽電池は、あらかじめ選択されたもので
ある。
【0005】測定者は、これらの式に、シミュレーショ
ン対象の太陽電池の温度T2と日射量E2を代入すると、
シミュレーション対象の太陽電池の出力電流I2に対す
る出力電圧V2を得る。つまり、先の2つの式を用いる
ことにより、標準太陽電池の出力電圧V1と出力電流I1
が、温度と日射量を任意状態に保ったときの、シミュレ
ーション対象の太陽電池の出力電圧V2と出力電流I2に
変換される。
ン対象の太陽電池の温度T2と日射量E2を代入すると、
シミュレーション対象の太陽電池の出力電流I2に対す
る出力電圧V2を得る。つまり、先の2つの式を用いる
ことにより、標準太陽電池の出力電圧V1と出力電流I1
が、温度と日射量を任意状態に保ったときの、シミュレ
ーション対象の太陽電池の出力電圧V2と出力電流I2に
変換される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に述べ
た、2つの式を用いる演算方法には、測定者が標準太陽
電池の出力電圧V1と出力電流I1を実測で得る必要があ
るという問題がある。標準太陽電池の出力電圧V1と出
力電流I1のデータは、太陽電池に対する温度と日射量
を一定の状態に保ったときのものである。したがって、
このデータを得るために、標準太陽電池を温度T1およ
び日射量E1の状態に保って、出力電圧V1と出力電流I
1を実測する必要がある。
た、2つの式を用いる演算方法には、測定者が標準太陽
電池の出力電圧V1と出力電流I1を実測で得る必要があ
るという問題がある。標準太陽電池の出力電圧V1と出
力電流I1のデータは、太陽電池に対する温度と日射量
を一定の状態に保ったときのものである。したがって、
このデータを得るために、標準太陽電池を温度T1およ
び日射量E1の状態に保って、出力電圧V1と出力電流I
1を実測する必要がある。
【0007】この発明の目的は、このような問題点を解
決し、任意状態に保ったときの標準太陽電池の実測を不
要にして、シミュレーション対象の太陽電池の出力電流
と出力電圧を精度良く演算することができる太陽電池の
シミュレーション方法を提供することにある。
決し、任意状態に保ったときの標準太陽電池の実測を不
要にして、シミュレーション対象の太陽電池の出力電流
と出力電圧を精度良く演算することができる太陽電池の
シミュレーション方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、あらかじめ選択されると共に温
度T1および日射量E1が基準状態に保たれたときの標準
太陽電池の出力電圧V1に対する出力電流I1と、基準状
態に保たれたときの標準太陽電池の直列抵抗RSと、基
準状態の温度が1[℃]変化したときの短絡電流ISCの
変化αおよび開放電圧VOCの変化βとを保持し、シミュ
レーション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2が入力
されると、保持している出力電圧V1に対する出力電流
I1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化αと、開放
電圧VOCの変化βとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する。
め、請求項1の発明は、あらかじめ選択されると共に温
度T1および日射量E1が基準状態に保たれたときの標準
太陽電池の出力電圧V1に対する出力電流I1と、基準状
態に保たれたときの標準太陽電池の直列抵抗RSと、基
準状態の温度が1[℃]変化したときの短絡電流ISCの
変化αおよび開放電圧VOCの変化βとを保持し、シミュ
レーション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2が入力
されると、保持している出力電圧V1に対する出力電流
I1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化αと、開放
電圧VOCの変化βとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する。
【0009】請求項2の発明は、あらかじめ選択される
と共に温度T1および日射量E1が基準状態に保たれたと
きの標準太陽電池の出力電圧V1に対する出力電流I
1と、基準状態に保たれたときの標準太陽電池の直列抵
抗RSと、基準状態の温度が1[℃]変化したときの短
絡電流ISCの変化αおよび開放電圧VOCの変化βと、あ
らかじめ設定された補正係数Kとを保持し、シミュレー
ション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2が入力され
ると、保持している出力電圧V1に対する出力電流I
1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化αと、開放電
圧VOCの変化βと、補正係数Kとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI
2(T2−T1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する。
と共に温度T1および日射量E1が基準状態に保たれたと
きの標準太陽電池の出力電圧V1に対する出力電流I
1と、基準状態に保たれたときの標準太陽電池の直列抵
抗RSと、基準状態の温度が1[℃]変化したときの短
絡電流ISCの変化αおよび開放電圧VOCの変化βと、あ
らかじめ設定された補正係数Kとを保持し、シミュレー
ション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2が入力され
ると、保持している出力電圧V1に対する出力電流I
1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化αと、開放電
圧VOCの変化βと、補正係数Kとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI
2(T2−T1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する。
【0010】請求項3の発明は、請求項2記載の太陽電
池のシミュレーション方法において、補正係数Kは、標
準太陽電池のものであることを特徴とする。
池のシミュレーション方法において、補正係数Kは、標
準太陽電池のものであることを特徴とする。
【0011】請求項1,2,3の発明は、温度T1を2
5[℃]にすると共に、日射量E1を1000[W/
m2]にした基準状態に標準太陽電池を保ったときの、
標準太陽電池のデータを用いる。このデータは、標準太
陽電池の性能を示すものとして、広く用いられている。
5[℃]にすると共に、日射量E1を1000[W/
m2]にした基準状態に標準太陽電池を保ったときの、
標準太陽電池のデータを用いる。このデータは、標準太
陽電池の性能を示すものとして、広く用いられている。
【0012】請求項4の発明は、請求項1,2または3
記載の太陽電池のシミュレーション方法において、演算
で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電流ー
電圧特性曲線を描くことを特徴とする。
記載の太陽電池のシミュレーション方法において、演算
で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電流ー
電圧特性曲線を描くことを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1,2または3
記載の太陽電池のシミュレーション方法において、演算
で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電力ー
電圧特性曲線を描くことを特徴とする。
記載の太陽電池のシミュレーション方法において、演算
で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電力ー
電圧特性曲線を描くことを特徴とする。
【0014】請求項4,5の発明により、シミュレーシ
ョン対象の太陽電池の電流ー電圧特性や、電力ー電圧特
性を得る。
ョン対象の太陽電池の電流ー電圧特性や、電力ー電圧特
性を得る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
図面を用いて説明する。
【0016】図2は、この発明を実施するための演算シ
ステムの一例を示すブロック図である。この演算システ
ムでは、複数の太陽電池セルを備える太陽電池モジュー
ルを、シミュレーション用の太陽電池とする。
ステムの一例を示すブロック図である。この演算システ
ムでは、複数の太陽電池セルを備える太陽電池モジュー
ルを、シミュレーション用の太陽電池とする。
【0017】演算システムは、太陽電池の情報を入力す
るための入力装置1と、情報を例えば磁気的に記憶する
外部記憶装置2と、制御装置3と、処理した情報を表示
する表示装置4と、処理した情報をプリントアウトする
出力装置5とを備える。
るための入力装置1と、情報を例えば磁気的に記憶する
外部記憶装置2と、制御装置3と、処理した情報を表示
する表示装置4と、処理した情報をプリントアウトする
出力装置5とを備える。
【0018】演算システムでは、あらかじめ選択された
太陽電池を標準太陽電池とする。そして、日射量E1と
温度T1を基準状態に保ったときの、標準太陽電池の特
性が利用される。基準状態は、1000[W/m2]の
放射照度と25[℃]のモジュール温度に、標準太陽電
池を保った状態である。
太陽電池を標準太陽電池とする。そして、日射量E1と
温度T1を基準状態に保ったときの、標準太陽電池の特
性が利用される。基準状態は、1000[W/m2]の
放射照度と25[℃]のモジュール温度に、標準太陽電
池を保った状態である。
【0019】このような基準状態での標準太陽電池の特
性が入力装置1に入力される。このとき、入力される特
性は、標準太陽電池の出力電圧V1と出力電流I1の組で
ある。出力電圧V1と出力電流I1は、基準状態で測定さ
れた値である。そして、出力電圧V1と出力電流I1の組
が標準太陽電池の各動作点を示す。
性が入力装置1に入力される。このとき、入力される特
性は、標準太陽電池の出力電圧V1と出力電流I1の組で
ある。出力電圧V1と出力電流I1は、基準状態で測定さ
れた値である。そして、出力電圧V1と出力電流I1の組
が標準太陽電池の各動作点を示す。
【0020】この特性が入力されると、制御装置3は、
図1に示すように、各動作点A1の出力電流I1と出力電
圧V1とを、外部記憶装置2に記憶させる(ステップS
1)。標準太陽電池の各動作点A1(V1,I1)により
表される特性が、図3に示す曲線101である。この曲
線101が、標準太陽電池の電流ー電圧特性曲線であ
る。
図1に示すように、各動作点A1の出力電流I1と出力電
圧V1とを、外部記憶装置2に記憶させる(ステップS
1)。標準太陽電池の各動作点A1(V1,I1)により
表される特性が、図3に示す曲線101である。この曲
線101が、標準太陽電池の電流ー電圧特性曲線であ
る。
【0021】ステップS1の後、標準太陽電池のパラメ
ータが入力装置1に入力される。このパラメータは、基
準状態に保たれた標準太陽電池の直列抵抗RSおよび短
絡電流ISC、基準状態に保たれた場合に温度が1[℃]
変化したときの、標準太陽電池の短絡電流ISCの変化α
および開放電圧VOCの変化β、補正係数Kである。この
実施の形態では、補正係数Kとして、標準太陽電池のも
のが用いられる。制御装置3は、このパラメータを外部
記憶装置2に記憶させる(ステップS2)。
ータが入力装置1に入力される。このパラメータは、基
準状態に保たれた標準太陽電池の直列抵抗RSおよび短
絡電流ISC、基準状態に保たれた場合に温度が1[℃]
変化したときの、標準太陽電池の短絡電流ISCの変化α
および開放電圧VOCの変化β、補正係数Kである。この
実施の形態では、補正係数Kとして、標準太陽電池のも
のが用いられる。制御装置3は、このパラメータを外部
記憶装置2に記憶させる(ステップS2)。
【0022】ステップS1,S2により、標準太陽電池
に関するデータを記憶している状態のときに、シミュレ
ーション用の太陽電池、つまり演算対象の太陽電池が設
置された状態の日射量E2と温度T2が入力装置1に入力
される。入力が終了すると、制御装置3は、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) (1) の式を用いて、標準太陽電池の出力電流I1を、出力電
流I2に変換する(ステップS3)。標準太陽電池は、
基準状態にあるので、式(1)の中で、 放射照度E1=1000[W/m2] 温度T1=25[℃] である。この後、制御装置3は、 V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI2(T2−T1) (2) の式を用いて、標準太陽電池の出力電圧V1を、出力電
圧V2に変換する(ステップS4)。式(2)の中の補
正係数K[Ω/℃]、つまり、ステップS2で入力され
た補正係数Kは、曲線補正因子である。曲線補正因子
は、出力電圧V2を修正するためのものである。この曲
線補正因子は、太陽電池の種類、例えば単結晶太陽電
池、多結晶太陽電池、アモルファス太陽電池に応じて、
ゼロ、またはゼロとは異なる値に決められる。
に関するデータを記憶している状態のときに、シミュレ
ーション用の太陽電池、つまり演算対象の太陽電池が設
置された状態の日射量E2と温度T2が入力装置1に入力
される。入力が終了すると、制御装置3は、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) (1) の式を用いて、標準太陽電池の出力電流I1を、出力電
流I2に変換する(ステップS3)。標準太陽電池は、
基準状態にあるので、式(1)の中で、 放射照度E1=1000[W/m2] 温度T1=25[℃] である。この後、制御装置3は、 V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI2(T2−T1) (2) の式を用いて、標準太陽電池の出力電圧V1を、出力電
圧V2に変換する(ステップS4)。式(2)の中の補
正係数K[Ω/℃]、つまり、ステップS2で入力され
た補正係数Kは、曲線補正因子である。曲線補正因子
は、出力電圧V2を修正するためのものである。この曲
線補正因子は、太陽電池の種類、例えば単結晶太陽電
池、多結晶太陽電池、アモルファス太陽電池に応じて、
ゼロ、またはゼロとは異なる値に決められる。
【0023】ステップS4により、図3に示すように、
基準状態に設置されたときの標準太陽電池の各動作点A
1(V1,I1)は、放射照度E2、温度T2の任意状態に
設置されたときの演算対象の太陽電池の動作点A
2(V2,I2)に変換される。
基準状態に設置されたときの標準太陽電池の各動作点A
1(V1,I1)は、放射照度E2、温度T2の任意状態に
設置されたときの演算対象の太陽電池の動作点A
2(V2,I2)に変換される。
【0024】また、制御装置3は、各動作点A2(V2,
I2)を結ぶことで、放射照度E2、温度T2の状態に設
置された演算対象の太陽電池の電流ー電圧特性を示す曲
線102を描く。この曲線を表示装置4に表示し、また
出力装置5に出力する。
I2)を結ぶことで、放射照度E2、温度T2の状態に設
置された演算対象の太陽電池の電流ー電圧特性を示す曲
線102を描く。この曲線を表示装置4に表示し、また
出力装置5に出力する。
【0025】さらに、制御装置3は、演算した出力電流
と出力電圧とから電力を演算する。そして、この電力と
出力電圧とから、電力ー電圧特性曲線を求めて、表示装
置4に表示し、また出力装置5に出力する。
と出力電圧とから電力を演算する。そして、この電力と
出力電圧とから、電力ー電圧特性曲線を求めて、表示装
置4に表示し、また出力装置5に出力する。
【0026】このように、この実施の形態により、演算
対象の太陽電池を任意の状態に置いたときの、出力電流
I2と出力電圧V2を演算で得ることができる。このとき
用いる標準太陽電池の各動作点およびパラメータは、こ
の太陽電池を基準状態に保ったときに測定される値であ
る。これらの値は、太陽電池の特性を示すデータとして
公表され、一般的に広く用いられている。この実施の形
態では、このパラメータを用いるので、パラメータの実
測を不要にすることができる。
対象の太陽電池を任意の状態に置いたときの、出力電流
I2と出力電圧V2を演算で得ることができる。このとき
用いる標準太陽電池の各動作点およびパラメータは、こ
の太陽電池を基準状態に保ったときに測定される値であ
る。これらの値は、太陽電池の特性を示すデータとして
公表され、一般的に広く用いられている。この実施の形
態では、このパラメータを用いるので、パラメータの実
測を不要にすることができる。
【0027】なお、この実施の形態では、標準太陽電池
の各動作点の値およびパラメータをそれぞれ入力した
が、特にこれに限定されない。例えば、外部記憶装置3
にあらかじめ記憶してもよい。
の各動作点の値およびパラメータをそれぞれ入力した
が、特にこれに限定されない。例えば、外部記憶装置3
にあらかじめ記憶してもよい。
【0028】また、この実施の形態は、太陽電池モジュ
ールを対象としたが、特にこれに限定されない。例え
ば、太陽電池セルにもこの発明が適用可能である。
ールを対象としたが、特にこれに限定されない。例え
ば、太陽電池セルにもこの発明が適用可能である。
【0029】さらに、この実施の形態では、補正係数K
として標準太陽電池のものを用いたが、特にこれに限定
されない。例えば、シミュレーション用の太陽電池や、
他の太陽電池の値を用いてもよい。
として標準太陽電池のものを用いたが、特にこれに限定
されない。例えば、シミュレーション用の太陽電池や、
他の太陽電池の値を用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1,2,
3の発明によれば、シミュレーション対象の太陽電池を
任意状態に設置したときの照度E2と温度T2を入力する
だけで、任意状態に保ったときの、シミュレーション対
象の太陽電池の出力電流I2と出力電圧V2を演算でき
る。このとき用いる標準太陽電池のデータは、この太陽
電池の性能を示すものとして広く用いられている。請求
項1,2,3の発明がこのデータを用いるので、標準太
陽電池の実測を不要にすることができる。
3の発明によれば、シミュレーション対象の太陽電池を
任意状態に設置したときの照度E2と温度T2を入力する
だけで、任意状態に保ったときの、シミュレーション対
象の太陽電池の出力電流I2と出力電圧V2を演算でき
る。このとき用いる標準太陽電池のデータは、この太陽
電池の性能を示すものとして広く用いられている。請求
項1,2,3の発明がこのデータを用いるので、標準太
陽電池の実測を不要にすることができる。
【0031】また、請求項4,5の発明によれば、演算
した出力電流と出力電圧とを用いて、任意状態のときの
シミュレーション対象の太陽電池の電流ー電圧特性曲線
や電力ー電圧特性曲線を描くことができる。
した出力電流と出力電圧とを用いて、任意状態のときの
シミュレーション対象の太陽電池の電流ー電圧特性曲線
や電力ー電圧特性曲線を描くことができる。
【図1】制御手順を示すフローチャートである。
【図2】この発明を実施するための演算システムの一例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】太陽電池の特性を変換する様子を示す図であ
る。
る。
ステップS1〜ステップS4 処理過程
Claims (5)
- 【請求項1】 あらかじめ選択されると共に温度T1お
よび日射量E1が基準状態に保たれたときの標準太陽電
池の出力電圧V1に対する出力電流I1と、基準状態に保
たれたときの標準太陽電池の直列抵抗RSと、基準状態
の温度が1[℃]変化したときの短絡電流ISCの変化α
および開放電圧VOCの変化βとを保持し、 シミュレー
ション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2が入力され
ると、保持している出力電圧V1に対する出力電流I
1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化αと、開放電
圧VOCの変化βとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する太陽電池のシミュレー
ション方法。 - 【請求項2】 あらかじめ選択されると共に温度T1お
よび日射量E1が基準状態に保たれたときの標準太陽電
池の出力電圧V1に対する出力電流I1と、基準状態に保
たれたときの標準太陽電池の直列抵抗RSと、基準状態
の温度が1[℃]変化したときの短絡電流ISCの変化α
および開放電圧VOCの変化βと、あらかじめ設定された
補正係数Kとを保持し、 シミュレーション対象の太陽電池の温度T2と日射量E2
が入力されると、保持している出力電圧V1に対する出
力電流I1と、直列抵抗RSと、短絡電流ISCの変化α
と、開放電圧VOCの変化βと、補正係数Kとから、 I2=I1+ISC{(E2/E1)−1}+α(T2−T1) V2=V1+β(T2−T1)−RS(I2−I1)−KI
2(T2−T1) の式を用いて、シミュレーション対象の太陽電池の出力
電流I2と出力電圧V2を演算する太陽電池のシミュレー
ション方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の太陽電池のシミュレーシ
ョン方法において、 補正係数Kは、標準太陽電池のものであることを特徴と
する太陽電池のシミュレーション方法。 - 【請求項4】 請求項1,2または3記載の太陽電池の
シミュレーション方法において、 演算で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電
流ー電圧特性曲線を描くことを特徴とする太陽電池のシ
ミュレーション方法。 - 【請求項5】 請求項1,2または3記載の太陽電池の
シミュレーション方法において、 演算で得た出力電流I2および出力電圧V2を用いて、電
力ー電圧特性曲線を描くことを特徴とする太陽電池のシ
ミュレーション方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218696A JPH09275219A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 太陽電池のシミュレーション方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218696A JPH09275219A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 太陽電池のシミュレーション方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275219A true JPH09275219A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13767419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8218696A Pending JPH09275219A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 太陽電池のシミュレーション方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09275219A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003005849A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Ntt Power & Building Facilities Inc | 太陽電池発電システムシミュレータ |
JP2003008035A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-10 | Ntt Power & Building Facilities Inc | 太陽電池発電量シミュレータ |
DE10305662A1 (de) * | 2003-02-12 | 2004-09-09 | Pv-Engineering Gmbh | Verfahren zur Serieninnenwiderstandsmessung von photovoltaischen Zellen und Modulen (PV-Modulen) |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8218696A patent/JPH09275219A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003005849A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Ntt Power & Building Facilities Inc | 太陽電池発電システムシミュレータ |
JP2003008035A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-10 | Ntt Power & Building Facilities Inc | 太陽電池発電量シミュレータ |
DE10305662A1 (de) * | 2003-02-12 | 2004-09-09 | Pv-Engineering Gmbh | Verfahren zur Serieninnenwiderstandsmessung von photovoltaischen Zellen und Modulen (PV-Modulen) |
DE10305662B4 (de) * | 2003-02-12 | 2006-03-23 | Pv-Engineering Gmbh | Verfahren zur Serieninnenwiderstandsmessung von photovoltaischen Zellen und Modulen (PV-Modulen) |
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