JPH09274396A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09274396A
JPH09274396A JP8083639A JP8363996A JPH09274396A JP H09274396 A JPH09274396 A JP H09274396A JP 8083639 A JP8083639 A JP 8083639A JP 8363996 A JP8363996 A JP 8363996A JP H09274396 A JPH09274396 A JP H09274396A
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signal
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color
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Tahei Ishiwatari
太平 石渡
Yujiro Nomura
雄二郎 野村
Yoshiro Koga
欣郎 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 潜像形成手段に同期した水平同期信号と
像担持体または/及び転写手段に同期した垂直同期信号
との位相差を計測し、計測された位相差に基づき転写手
段を制御する。 【効果】 水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれを簡
単な構成かつ比較的短時間の補正により防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタやファク
シミリや複写機等に用いられる電子写真方式による画像
形成装置に関し、さらに詳しくは、複数色の画像を重畳
して最終画像としてカラー画像を形成するカラー画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置においては、
一般に、感光体等の像担持体上に順次形成された複数色
の画像を順次転写手段もしくは転写手段上に担持された
転写材に重畳転写することにより、カラー画像を形成す
る。そのため、色重ねを行う場合に色ずれを防止するこ
とが非常に重要となっている。したがって、像担持体上
の各色画像それぞれについて転写手段との先端位置合せ
を行う必要がある。
【0003】しかしながら、従来のカラー画像形成装置
においては、転写手段と潜像形成手段が非同期で制御さ
れているために、転写手段もしくは転写手段上に担持さ
れる転写材の先端位置を検出するための同期信号(垂直
同期信号)と潜像形成手段を制御するための同期信号
(水平同期信号)との間に位相ずれが生じた場合、その
位相ずれが色ずれとして生じてしまうという問題があっ
た。
【0004】このような問題を解決する方法として、特
開平4−195071号公報には潜像形成手段の駆動源
と転写手段の駆動源を共通の基準信号発生手段に基づい
て制御する方法が開示されている。また、特開平2−2
82276号公報や特開平4−459号公報には、垂直
同期信号と水平同期信号の位相差に基づいて潜像形成手
段を、具体的には回転多面鏡を駆動するためのモータを
制御する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−195071号公報に開示されているように、単に
潜像形成手段の駆動源と転写手段の駆動源を共通の基準
信号発生手段に基づいて制御するだけでは、垂直同期信
号と水平同期信号の位相ずれを完全に防止することはで
きない。
【0006】例えば、転写手段と転写手段の駆動源との
間に滑りが生じる場合には、垂直同期信号と水平同期信
号との間にはやはり位相ずれが生じてしまうという問題
がある。この滑りは転写手段とその駆動源の駆動伝達に
ベルトを用いる場合等に生ずる。特に、転写手段として
可撓性を有する無端ベルトを用いる場合には、転写ベル
トと転写ベルトを駆動するローラとの間の滑りが直接的
に位相ずれとして現れるために重要な問題となる。当然
ながら、従来のカラー画像形成装置においても、転写手
段と転写手段の駆動源との間に、特に画像形成中に、大
きな滑りが生じるような場合は実用上問題となるため、
そのような滑りを最小限にするように設計されてはい
る。しかしながら、同一位置に重ねられるべきn色目の
画像の走査線とn+1色目の画像の走査線が、転写手段
と転写手段の駆動源との間の滑りにより、微小にずれて
重ねられてしまうような、すなわち各色画像形成毎に画
像後端の走査線において水平同期信号1周期分以下の微
小な色ずれが生ずるような程度の滑りを機械的に防止す
るためには多大なコストを要する。一方、このような転
写手段と転写手段の駆動源との間の滑りによる微小な色
ずれは、同一の最終画像を形成する間に累積され、例え
ば、4色の画像を重ね合わせる場合、水平同期信号最大
4周期分の色ずれを生じさせる。したがって、少なくと
も、各色画像形成毎に画像先端位置で垂直同期信号と水
平同期信号の位相ずれを補正し、両者の位相を合わせる
ことが必要である。また、n色目の画像とn+1色目の
画像の間の非画像形成領域(色間領域)において、転写
手段と転写手段の駆動源との間に滑りが生じるような場
合も同様である。
【0007】さらに例えば、転写手段としてベルトを用
いる場合には、転写手段として剛体の円筒状ドラムを用
いる場合と比較すると、温度や湿度の影響によるベルト
の伸縮が大きいため、環境の変動に伴い垂直同期信号と
水平同期信号の位相ずれが生じ、やはり色ずれが生じる
という問題がある。
【0008】さらに、潜像形成手段の駆動源と転写手段
の駆動源を共通の基準信号発生手段に基づいて制御する
ためには、当然、潜像形成手段と転写手段の一方の基準
信号の周波数を他方に合わせなければならず、設計上問
題となる。また、一般に潜像形成手段と転写手段のそれ
ぞれの駆動源は隔たった位置に配置されるため、基準信
号発生手段から潜像形成手段と転写手段までの信号伝達
経路が長くなり、信号伝達経路上に雑信号が入り、両者
の駆動が不安定になりやすいという問題がある。また、
一般に潜像形成手段としては回転多面鏡が用いられる
が、回転多面鏡の偏向面の向きと潜像形成手段の駆動源
との基準信号の位相は必ずしも一致しない、すなわち色
重ねの間で紙詰まり等により潜像形成手段が一時的に停
止した等の場合には基準信号と水平同期信号の位相が潜
像形成手段の一時停止前後でずれてしまうという問題が
ある。
【0009】また、特開平2−282276号公報や特
開平4−459号公報に開示されているように、垂直同
期信号と水平同期信号の位相差に基づいて潜像形成手段
の駆動源を制御する方法では、一般に回転多面鏡を駆動
するためのモータは転写手段を駆動するためのモータと
比較して極めて高い(1桁以上)周波数、回転数で駆動
されるために、垂直同期信号と水平同期信号の位相ずれ
を補正するのに要する時間が長くなり、ひいては画像形
成速度が遅くなるという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
装置は、上記の課題を解決するものであって、潜像形成
手段に同期した信号を発生する第1の同期信号発生手段
と、像担持体または/及び転写手段に同期した信号を発
生する第2の同期信号発生手段と、を有する画像形成装
置において、第1の同期信号発生手段から発生した信号
と第2の同期信号発生手段から発生した信号との位相差
を計測する計測手段と、計測手段により計測された位相
差に基づき転写手段の駆動速度を制御する制御手段を有
することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明のカラー画像形成装置は、
第2の同期信号発生手段が転写手段に同期した信号を発
生することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明のカラー画像形成装置は、
計測手段が第2の同期信号発生手段から発生した信号を
基準として第1の同期信号発生手段から発生した信号と
の位相差を計測することを特徴とする。
【0013】さらに、本発明のカラー画像形成装置は、
第1の同期信号発生手段から発生した信号と第2の同期
信号発生手段から発生した信号との位相差に基づき制御
手段が転写手段を実質的に減速制御することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づき本発明を詳
しく説明する。
【0015】図1は本発明の画像形成装置の駆動制御系
を示す概略構成図である。
【0016】水平同期検出器71は水平同期信号を発生
し、垂直同期検出器40は垂直同期信号を発生する。
【0017】計測手段100は水平同期信号と垂直同期
信号との位相差を計測する。
【0018】制御手段101は計測手段100により計
測された水平同期信号と垂直直同期信号の位相差に基づ
き転写手段102を、具体的には、転写手段の駆動速度
を制御する。
【0019】本発明の実施の一形態である画像形成装置
は、図1に示される駆動制御系により、図2に示される
構成の画像形成装置が制御されるものであって、さら
に、図2に示される構成の画像形成装置の潜像形成手段
としては、図3に示されるレーザー走査光学系が用いら
れている。
【0020】さて、図1に示される本発明の画像形成装
置の駆動制御系についてさらに詳しく説明する前に、ま
ず、図2に示される画像形成装置の全体構成及び図3に
示される潜像形成手段であるレーザー走査光学系につい
て説明する。
【0021】図2は本発明の画像形成装置の一実施例の
全体構成を示す装置断面図であり、カラー画像記録が可
能なプリンタ装置である。この実施例の概略動作を図2
で説明する。
【0022】図2において、潜像担持体である感光体1
はニッケル電鋳管または表面にアルミ層をコーティング
したポリエチレンテレフタレート樹脂などの無端ベルト
基材上に有機感光体を塗布して構成され、その内周に当
接して矢印A方向に回転する感光体駆動ローラ2によっ
て回転駆動される。尚、本実施例では、潜像担持体とし
て、感光体駆動ローラ2によりベルト状の感光体1を駆
動する構成を用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、潜像担持体として、周知の感光体ドラムを用
いることもできる。また、感光体駆動ローラ2の周長
(潜像担持体として感光ドラムを用いる場合はその周
長)は中間転写媒体16の周長の整数分の1であること
が望ましい。
【0023】感光体1の外周には、帯電手段として帯電
ローラ3が配置され、図示しない高圧電源から約−12
00Vの電圧が印加され、感光体1に当接回転しながら
感光体1の表面を一様に帯電させる。ここで、帯電ロー
ラ3の周長は感光体1の周長の約数となるように構成さ
れている。尚、本実施例では帯電手段として帯電ローラ
3を用いたが、コロナ帯電器を用いることも可能であ
る。
【0024】帯電手段によって表面が一様に帯電された
感光体1は、潜像形成手段であるレーザー走査光学系4
によって第1色目として例えばブラックの画像情報に応
じて選択的に走査露光されることにより、ブラック用の
静電潜像が形成される。
【0025】ここで、本実施例において潜像形成手段と
して用いたレーザー走査光学系4について図3を用いて
説明する。図3はレーザー走査光学系4の斜視図であ
る。
【0026】半導体レーザー11より射出されたレーザ
ービームは、コリメータレンズ12により略平行なビー
ム断面形状に整形される。整形されたビームはシリンド
リカルレンズ13によって、図示しないモータにより回
転駆動される回転多面鏡14の偏向面15上に走査方向
に平行な線像を結ぶよう結像する。回転多面鏡14によ
り偏向された光束は、2枚のレンズ51a、51bで構
成されfθ特性を有する走査レンズ51によって、集束
ビームとなる。この偏向された集束ビームは折り返しミ
ラー61で反射され方向を変え、被走査面上に所定のス
ポット形状に結像される。また、偏向されたビームは被
走査面の走査に先立ち、同期検出用ミラー72で反射さ
れ、水平同期検出器71に入射し、走査毎の信号処理に
必要な同期信号(水平同期信号)を発生する。これらの
構成要素は、プラスチックで一体に成形された光学ベー
ス91に固定されている。尚、本実施例では潜像形成手
段としてレーザー走査光学系4を用いたが、LEDアレ
イまたは液晶シャッタ等の露光光学系等を用いることも
可能である。
【0027】さて、図2に戻り、本実施例の概略動作に
ついてさらに説明する。
【0028】レーザー走査光学系4の感光体回転方向下
流側には、感光体1を感光体駆動ローラ2に当接させる
方向に付勢する感光体補助ローラ5が配置され、感光体
補助ローラ5からの駆動力を円滑に感光体1へ伝達する
と同時に、現像装置の離接動作等によって感光体1上の
露光位置がずれることを防止している。
【0029】感光体補助ローラ5の感光体回転方向下流
側には、現像剤としてそれぞれブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローのトナーを貯蔵し、感光体1に対して離
接自在な現像装置6、7、8、9が配置されている。
【0030】レーザー走査光学系4で形成されたブラッ
ク用の静電潜像は感光体1の矢印A方向への回転に伴
い、予め二点鎖線位置から矢印B方向に移動して感光体
1と圧接されたブラック現像装置6によって現像され、
ブラックのトナー像が形成される。この時、他の色の現
像装置7、8、9は感光体1から離間されている。
【0031】現像装置の感光体回転方向下流側には、感
光体1に隣接して中間転写媒体16が転写媒体ローラ1
7、18、19に掛け回されており、感光体1の周速度
と同一速度で駆動されている。本実施例においては、図
示しないハイブリッド型ステッピングモータを駆動源と
して感光体1及び中間転写媒体16を駆動している。具
体的には、ステッピングモータは図示しないギア等によ
る駆動伝達系により感光体駆動ローラ2と連結され、さ
らに感光体駆動ローラ2と転写媒体ローラ17または1
8の少なくとも一方とは図示しないギアで連結された構
成として、感光体1及び中間転写媒体16を同期させて
駆動している。
【0032】尚、本実施例においては、感光体駆動ロー
ラ2と転写媒体ローラ17または18の一方を機械的に
連結する構成としたが、感光体1と中間転写媒体16と
の間に静電気力あるいは摩擦力を作用させることにより
中間転写媒体16を感光体1に直接的に従動させる構成
としてもよい。また、本実施例においては、中間転写媒
体16と転写媒体ローラ17または18との摩擦力によ
り転写媒体ローラ17または18から中間転写媒体16
へ駆動伝達する構成としたが、中間転写媒体16と転写
媒体ローラ17または18との間の滑りを防止するため
に、中間転写媒体16の内周面にギア様の歯を設け、さ
らにそれと噛み合うように転写媒体ローラ17または1
8の表面にも同様に歯を設けて、歯付きベルトをギヤに
より駆動する構成としたり、中間転写媒体16の両端周
面に等間隔に複数の貫通孔を設け、さらにそれと噛み合
うように転写媒体ローラ17または18の両端周面に突
起を設けて、スプロケット駆動する構成としてもよい。
また、本実施例においては、潜像担持体と転写手段は同
一の駆動源により駆動される構成としたが、潜像担持体
と転写手段は独立して別々の駆動源により駆動する構成
としてもよい。またさらに、本実施例においては、ステ
ッピングモータのローターの歯数とステッピングモータ
の出力軸に取り付けられたギアの歯数の関係を一方が他
方の整数倍となるように構成しており、このためステッ
ピングモータのステップ応答時のトルク変動に起因する
色重ね時の色ずれを防止することができる。
【0033】中間転写媒体16は、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の材質に
対してカーボン等の導電剤を付与し、適度の導電抵抗を
有する導電性フィルムとして構成してある。
【0034】また、中間転写媒体16は、中間転写媒体
16の特定位置を検出するための図示しないインデック
ス部を少なくとも1つ有する。インデックス部は中間転
写媒体16の表面あるいは裏面の特定領域の光学的特性
や磁気的特性を他の領域と異ならしめる標識や穴等によ
り構成される。中間転写媒体16の駆動に伴い図示しな
いインデックス部が移動し、垂直同期検出器40とイン
デックス部が対向する位置において、垂直同期検出器4
0はインデックス部を検出して色重ね毎の信号処理に必
要な同期信号(垂直同期信号)を発生する。尚、本実施
例においては、中間転写媒体16にインデックス部を設
け、これを検出することにより垂直同期信号を得る構成
としたが、感光体1にインデックス部を設け、これを検
出して垂直同期信号を得る構成としてもよい。ただし、
中間転写媒体16としてベルトを用いる構成では、ベル
トの伸縮やベルトと駆動伝達系との間の滑りが生じる場
合があるため、感光体1のインデックスを検出するより
も中間転写媒体16のインデックス部を検出して垂直同
期信号を得る構成とする方がより高い精度で色重ねを行
うことが出来るので好ましい。
【0035】転写媒体ローラ17または18は図示しな
い高圧電源に接続され、図示しないスイッチ手段で選択
的に高電圧が印加される。また、感光体1は転写媒体ロ
ーラ17および18間に支持された中間転写媒体8と一
次転写部20で当接している。前述のように、感光体1
の表面に形成されたブラックのトナー像は感光体1の矢
印A方向への回転に伴って一次転写部20に至る。この
時、転写媒体ローラ17または18には図示しない高圧
電源から約+2000Vの電圧が印加され、一次転写部
20で感光体1の表面に形成されたブラックのトナー像
が中間転写媒体16に転写される。
【0036】中間転写媒体16にブラックのトナー像を
転写した感光体1は更に矢印A方向へ回転し、クリーナ
ーブレード等で構成された感光体クリーナ21によって
感光体1の表面に残留するトナーが掻き取られ、更に、
除電器22によって感光体1の表面を一様に露光して感
光体1上の残存電荷が除去され、再び画像形成が可能と
なる。
【0037】所望のブラックのトナー像が中間転写媒体
16にすべて転写されると、ブラック現像装置6は矢印
Bとは逆方向に移動し、当初の待機位置に退避する。
【0038】引き続き、第1色目と同様の手順で第2色
目から第4色目の画像(マゼンタ、シアン、イエロー)
が中間転写媒体16上に順次重ね合わせて転写される。
【0039】中間転写媒体16へのカラートナー像の重
ね合わせが終了すると、記録シート載置台23に積み重
ねて載置された記録シート24は、給紙ローラ25で給
送が開始され、図示しない摩擦分離式または爪分離式の
1枚分離手段で最上部の1枚のみが給送される。1枚分
離して給送された記録シート24の搬送方向先端は図示
しないクラッチ手段で駆動が一時的に解除されて停止し
たレジストローラ26に至る。記録シート24は搬送方
向先端がレジストローラ26のニップ部と当接すること
で斜め送りが補正され、中間転写媒体16に重ね合わさ
れたカラートナー像の位置と同期してレジストローラ2
6が図示しないクラッチ手段によって駆動を開始するこ
とで二次転写部27の方向に給送が再開される。これに
より、記録シート24は二次転写部27に至る。
【0040】二次転写部27に記録シート24の先端が
進入すると、二次転写ローラ28には図示しない高圧電
源から約+2500Vの電圧が印加され、中間転写媒体
16の表面に形成されたカラートナー像が記録シート2
4の表面に転写される。カラートナー像の転写を終えた
中間転写媒体16にはクリーナーブレード等で構成され
た転写媒体クリーナ29が矢印E方向へ移動して当接
し、中間転写媒体16の表面に残留したトナーが掻き取
られ、掻き取りが終了すると転写媒体クリーナ29は矢
印Eとは逆方向へ移動して退避する。
【0041】カラートナー像が転写された記録シート2
4は、ベルト搬送装置30によって搬送され、内部に棒
状のハロゲンランプ31を備えたヒートローラ32と、
ヒートローラ32に加圧当接して回転する加圧ローラ3
3、34で構成された定着装置に至り、カラートナー像
が転写された記録シート24が加熱加圧しながら挟持搬
送されてトナー像が定着される。トナー像が定着された
記録シート24は排紙ローラ群35によって装置外部へ
と排出され、カラー画像記録が完了する。
【0042】尚、本実施例においては、転写手段として
中間転写媒体16を用い、この中間転写媒体上において
順次色重ねを行い、さらに記録シート24に色重ねされ
た画像を一括して転写する構成としたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、中間転写媒体16上に記録
シート24を機械的あるいは静電的に担持せしめた後、
記録シート24上に直接順次色重ねを行い、色重ねが終
了した後に中間転写媒体16から記録シート24を剥離
する構成であってもよい。また、本実施例においては、
転写手段として無端ベルトを用いたが、ドラムを用いる
構成としてもよい。その他、本発明は本実施例の構成に
限定されないことはもちろんである。
【0043】さて、ここで、以上のように構成された画
像形成装置の駆動制御系について図1を用いて説明す
る。図1は本発明の画像形成装置の一実施例の駆動制御
系を示す概略構成図である。
【0044】水平同期検出器71は水平同期信号を発生
し、垂直同期検出器40は垂直同期信号を発生する。
【0045】計測手段100は水平同期信号と垂直同期
信号との位相差を計測する。水平同期信号と垂直同期信
号の位相差を計測する際の時間精度は、水平同期信号1
周期に要する時間よりも充分に短いことが必要であり、
少なくとも水平同期信号1周期に要する時間の8分の1
以上の時間精度で、より好ましくは16分の1以上の時
間精度であることが好ましい。具体的には、例えば、水
平同期信号1周期よりも充分に高い周波数のクロックパ
ルスを発生する図示しないクロックパルス発振器からの
パルス数を計数することにより、水平同期信号と垂直同
期信号の位相差を計測することができる。
【0046】制御手段101は計測手段100により計
測された水平同期信号と垂直同期信号の位相差に基づき
転写手段102を、特にその駆動速度を制御する。
【0047】転写手段102は、前述のように、中間転
写媒体16、転写媒体ローラ17、18、19、図示し
ない駆動源及び駆動伝達系により構成される。さらに具
体的には、本実施例においては駆動源としてステッピン
グモータを用い、制御手段101は図示しないパルス発
振器からステッピングモータへ入力されるパルス速度
(単位時間当たりのパルス数)を制御する、もしくはス
テッピングモータのステップ角を制御する。制御手段1
01が、水平同期信号と垂直同期信号の位相差を補正す
るために、転写手段の駆動速度または駆動源の駆動パタ
ーンを決定する方法としては、計測手段100により計
測された水平同期信号と垂直同期信号の位相差及びその
位相差を補正するために許容される時間(画像形成開始
までの時間)に基づき演算する方法や、予め水平同期信
号と垂直同期信号の位相差及びその位相差を補正するた
めに許容される時間に基づき転写手段の駆動速度または
駆動源の駆動パターンを設定したルックアップテーブル
を参照する方法を用いることができる。尚、本実施例に
おいては制御手段101は転写手段102の駆動源を制
御する構成としたが、駆動伝達系の一部に電磁クラッチ
等のクラッチ機構を設け、制御手段101がこのクラッ
チ機構を制御する構成としてもよい。ただし、クラッチ
機構の応答時間は比較的遅いため、より高速に転写手段
を制御するためにはステッピングモータを直接的に制御
する構成とした方が好ましい。
【0048】また本実施例においては、前述のように、
転写手段102の駆動源であるステッピングモータは感
光体1をも駆動する構成としている。レーザー走査光学
系4が画像情報に応じて感光体1を走査露光する際のス
テッピングモータの駆動速度は、レーザー走査光学系4
が1.7本の走査線を形成する間にステッピングモータ
がステップ角1.8度で1ステップ駆動するように設定
されている。さらに本実施例においては、ステッピング
モータ単体の慣性モーメントがステッピングモータによ
り駆動される被駆動系全体の慣性モーメントよりも充分
に小さくなるように構成されている。すなわち、本実施
例においては、被駆動系全体がフライホイール効果を生
じることにより、ステッピングモータがスルー領域(ス
テッピングモータが実質的に連続的に駆動される領域)
においてステップ駆動毎に速度変動を生じることなく平
滑に駆動することができるため、1ステップ駆動毎にレ
ーザー走査光学系4が1を越える数の走査線を形成する
構成としても、走査線をほぼ等間隔に形成することがで
きる。さらにこのような構成とすることにより、本実施
例とは逆に複数ステップ駆動毎に1走査線を形成する場
合と比較すると、ステッピングモータへ入力するパルス
数(単位走査線当たり)を少なくすることができるため
に、ステッピングモータを制御するCPU等の制御手段
の負荷を少なくすることができる。さらにまた、このよ
うな構成とすることにより、ステッピングモータから感
光体1を駆動伝達する系の減速比を小さくして駆動伝達
系による機械振動等による色ずれを防止しつつ、副走査
方向の走査線密度の高い画像を形成することができる。
【0049】尚、本発明は、制御手段101が計測手段
100により計測された水平同期信号と垂直直同期信号
の位相差に基づき転写手段102を制御するところにそ
の本質があり、その範囲を逸脱しない限りにおいて、本
実施例の上記の構成、例えば転写手段の駆動源や駆動速
度等に限定されるものではない。
【0050】以下、本実施例の画像形成装置の動作を示
すタイミング図を用いて、本発明について詳細に説明す
る。
【0051】(実施例1)本発明の画像形成装置の動作
を示す一実施例のタイミング図を図4に示す。
【0052】図4は、水平同期信号を基準として垂直同
期信号との位相差を計測し、その位相差に基づいて転写
手段を制御する例を示すものである。
【0053】本実施例においては、転写手段である中間
転写媒体にはインデックス部が1つ設けられ、中間転写
媒体が1周する毎に垂直同期信号を1回発生する。ここ
で図4において、中間転写媒体のインデックス部が、垂
直同期検出器との対向部を通過し垂直同期信号が発生す
る位置をxで示す。中間転写媒体が駆動されることによ
り、中間転写媒体のインデックス部は位置xからさらに
移動し、位置xから所定距離Lだけ離れた位置yを通過
して、中間転写媒体が1周すると再び位置xに戻り、画
像形成動作が行われている間はこの運動が繰り返し行わ
れる。尚、後述のように本実施例では、中間転写媒体の
インデックス部が位置yに到達した時点と一致して画像
データ信号に基づきレーザー走査光学系による潜像形成
が開始されるように、制御手段が中間転写媒体を制御す
る構成となっており、即ち、位置yは画像先端の位置に
一意に対応する。より正確に説明すると、中間転写媒体
上での画像先端の位置は、中間転写媒体のインデックス
部が位置yに到達してからさらに感光体周面上での露光
位置(潜像形成位置)から一次転写部までの距離z分だ
け進んだ位置y+zとなる。
【0054】また図4において、中間転写媒体のインデ
ックス部の位置の軌跡が成す傾きは、中間転写媒体表面
の駆動速度を示すものであって、少なくとも画像データ
信号に基づき潜像形成が開始されてから、その画像後端
が一次転写部を通過し終えるまでは、色重ねにおいて色
ずれが生じないように、一定の速度Viで駆動される。
【0055】計測手段は、基準となる水平同期信号が発
生することにより初期値に設定されるとともに時間計測
を開始し、垂直同期信号が発生するまでの時間を計測す
る。具体的には基準となる水平同期信号の立ち下がりか
ら垂直同期信号の立ち下がりまでの時間t0を計測す
る。尚、水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測方
法は、例えば、前回の垂直同期信号が発生した後に発生
した水平同期信号を計数し、水平同期信号の計数値が所
定値に達した時の水平同期信号を基準としてそれ以降に
発生した垂直同期信号までの位相差を計測する方法や、
水平同期信号が発生する毎に計測手段を初期値に設定す
るとともに水平同期信号の立ち下がりから時間計測を開
始することを繰り返し、垂直同期信号の立ち上がり後は
垂直同期信号発生直前の水平同期信号を基準として、そ
れ以降に発生した水平同期信号により計測手段が初期値
に戻ることを禁止して、そのまま時間計測を継続し、垂
直同期信号の立ち下がりまでの時間を位相差として計測
する方法等があるが、何れの方法を用いることも可能で
ある。
【0056】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。本実施例では、計測手段が水平同期信号と
垂直同期信号との位相差を計測する間の中間転写媒体の
駆動速度は潜像形成時の駆動速度と同じ速度Viで駆動
している。ただし、計測手段が水平同期信号と垂直同期
信号との位相差を計測する間の中間転写媒体の駆動速度
は、必ずしも潜像形成時もしくは一次転写時の速度と等
しい必要はなく、一定の速度であればよい。また、計測
手段が水平同期信号と垂直同期信号との位相差を計測す
る間のみ、転写手段を駆動するステッピングモータを潜
像形成時のステップ角よりも小さい角度で駆動(マイク
ロステップ駆動)する構成としてもよい。
【0057】本実施例においては、垂直同期信号の立ち
下がり以降に発生した水平同期信号を計数し、その計数
値が所定値に達した時に、潜像形成が許可されて画像デ
ータ信号が発生し、レーザー走査光学系により色毎の画
像形成が開始される。
【0058】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、計測
手段による水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測
が終了してから画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同期信号
と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、中間転
写媒体の駆動速度を制御する。
【0059】図4に即して説明すると、水平同期信号と
垂直同期信号の位相差の計測が終了してから画像形成が
開始されるまでの間に、制御手段は中間転写媒体の駆動
速度を速度Vc1となるように制御し、中間転写媒体の
インデックス部が位置yに到達した時、即ち、潜像形成
開始位置において水平同期信号と垂直同期信号の位相差
が実質的に0もしくは一定値となるように制御し、中間
転写媒体のインデックス部が位置yに到達した以降は、
中間転写媒体の駆動速度を潜像形成時の速度Viとなる
ように制御する。尚、水平同期信号と垂直同期信号の位
相ずれを補正するために中間転写媒体の駆動速度を速度
Vc1に制御している領域において、転写手段を駆動す
るステッピングモータを潜像形成時のステップ角よりも
小さい角度で駆動する構成としてもよい。また、水平同
期信号と垂直同期信号の位相ずれを補正するために中間
転写媒体の駆動速度を速度Vc1に制御している領域と
その前後の領域での中間転写媒体の駆動速度が大きく異
なる場合、例えば、水平同期信号と垂直同期信号の位相
差を計測している領域での中間転写媒体の速度(本実施
例では潜像形成時と同じ)に対し速度Vc1がかなり増
速している場合や、速度Vc1に対して潜像形成時の速
度Viがかなり増速している場合等には、転写手段を駆
動するステッピングモータがパルス発振器からステッピ
ングモータへ入力されるパルス速度に追従できず脱調
(ミスステップ)し易いため、水平同期信号と垂直同期
信号の位相ずれを補正するために中間転写媒体の駆動速
度を速度Vc1に制御している領域においては、その領
域の前後の速度差を考慮して、速度Vc1をスローアッ
プもしくはスローダウン制御することにより、脱調を防
止することができる。また、水平同期信号と垂直同期信
号の位相差を計測している領域での中間転写媒体の速度
に対し速度Vc1がかなり増速あるいは減速している場
合や、速度Vc1に対して潜像形成時の速度Viがかな
り増速あるいは減速している場合で、さらに、本実施例
のように転写手段としてベルトを用いる場合において
は、加減速時に瞬間的にベルトとそれを駆動するローラ
の間に滑りが生ずる場合があり、したがって、速度切替
時にそのような滑りが生じないようにする点からも、速
度切替時の前後の速度差を考慮して、転写手段の駆動速
度をスローアップもしくはスローダウン制御することが
好ましい。尚、中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1に
制御している領域を例にとって説明したが、以下、この
実施例1以外の実施例においても、特に断りのない限
り、水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれを補正する
ために中間転写媒体の駆動速度を制御している領域にお
いては、例えば中間転写媒体の駆動速度を速度Vc2に
制御している領域でも速度Vc1に制御している領域と
全く同様な手順で制御される。
【0060】さて、このようにしてn色目の画像が形成
された後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返さ
れる。即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と垂直同
期信号の位相差t1が計測され、それに応じて中間転写
媒体は、中間転写媒体のインデックス部が位置yに到達
した時点で画像形成が開始されるように、速度Vc2で
駆動され、さらに中間転写媒体のインデックス部が位置
yに到達した後は中間転写媒体は速度Viに制御される
ことにより、n色目の画像及びn+1色目の画像の形成
を開始した時点での水平同期信号と垂直同期信号の位相
差を実質的に同一とし、n色目の画像とn+1色目の画
像とが色ずれすることなく色重ねすることができる。
【0061】(実施例2)本発明の画像形成装置の動作
を示す他の実施例のタイミング図を図5に示す。
【0062】図5は、垂直同期信号を基準として水平同
期信号との位相差を計測し、その位相差に基づいて転写
手段を制御する例を示すものである。図4と同じものに
ついては同一の符号とし、説明は省略する。
【0063】さて、本実施例は、計測手段が、水平同期
信号ではなく垂直同期信号を基準として、水平同期信号
と垂直同期信号の位相差を計測する点が、実施例1と異
なる。
【0064】本実施例においては、計測手段は、基準と
なる垂直同期信号が発生することにより初期値に設定さ
れるとともに時間計測を開始し、水平同期信号が発生す
るまでの時間を計測する。具体的には基準となる垂直同
期信号の立ち下がりからそれ以降に発生した水平同期信
号の立ち下がりまでの時間t0を計測する。尚、水平同
期信号と垂直同期信号の位相差の計測方法は、例えば、
垂直同期信号の立ち下がりからそれ以降に発生した最初
の水平同期信号の立ち下がりまでの位相差を計測する方
法や、垂直同期信号の立ち下がりからそれ以降に発生し
た水平同期信号を計数し、計数値が所定値に達した時の
水平同期信号の立ち下がりまでの位相差を計測する方法
等があるが、何れの方法を用いることも可能である。ま
た、中間転写媒体上のインデックス部が垂直同期検出器
と対向する位置にないにも関らず、中間転写媒体上のゴ
ミをインデックス部と誤って検出してしまったり、ある
いは垂直同期検出器から計測手段等の間の信号線に雑音
等が入ることによって誤って垂直同期信号が発生してし
まい、それの結果として計測手段及び制御手段が誤作動
することを防ぐために、垂直同期信号が発生してから次
の垂直同期信号が発生するはずの時間を見込んで、例え
ば水平同期信号が所定計数値に達するまでの間は、垂直
同期信号の発生を検出しない、もしくは、垂直同期信号
を検出しても計測手段または制御手段による垂直同期信
号と水平同期信号の位相ずれの補正のための動作を禁止
する構成としてもよい。
【0065】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。
【0066】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、計測
手段による水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測
が終了してから画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同期信号
と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、中間転
写媒体の駆動速度(速度Vc1)を制御する。
【0067】さて、このようにしてn色目の画像が形成
された後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返さ
れる。即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と垂直同
期信号の位相差t1が計測され、それに応じて中間転写
媒体は、中間転写媒体のインデックス部が位置yに到達
した時点で画像形成が開始されるように、速度Vc2で
駆動され、さらに中間転写媒体のインデックス部が位置
yに到達した後は中間転写媒体は速度Viに制御される
ことにより、n色目の画像及びn+1色目の画像の形成
を開始した時点での水平同期信号と垂直同期信号の位相
差を実質的に同一とし、n色目の画像とn+1色目の画
像とが色ずれすることなく色重ねすることができる。
【0068】本実施例は、実施例1のように垂直同期信
号と比較して発生頻度が極めて高い水平同期信号を常時
監視する必要がなく、垂直同期信号を基準とし、この信
号を検出してから水平同期信号の監視を開始する構成で
あるため、実施例1と比較すると、計測手段に対する負
荷が少なく、より簡単な構成で水平同期信号と垂直同期
信号の位相差を補正することができる。
【0069】(実施例3)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図6に示す。
【0070】図6は、水平同期信号と垂直同期信号の位
相ずれを補正するために中間転写媒体の駆動速度を制御
している領域において、その速度を実質的に減速制御す
る例を示すものである。図5と同じものについては同一
の符号とし、説明は省略する。
【0071】さて、本実施例は、計測手段により計測さ
れた水平同期信号と垂直同期信号の位相差に基づいて制
御手段が中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1及びVc
2に制御している領域において、制御手段がその速度V
c1及びVc2を実質的に減速制御する点が、実施例2
と異なる。
【0072】本実施例においては、計測手段は、基準と
なる垂直同期信号が発生することにより初期値に設定さ
れるとともに時間計測を開始し、水平同期信号が発生す
るまでの時間t0を計測する。
【0073】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。
【0074】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、計測
手段による水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測
が終了してから画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同期信号
と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、中間転
写媒体の駆動速度(速度Vc1)を減速制御する。
【0075】このようにしてn色目の画像が形成された
後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返される。
即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と垂直同期信号
の位相差t1が計測され、それに応じて中間転写媒体
は、中間転写媒体のインデックス部が位置yに到達した
時点で画像形成が開始されるように、速度Vc2で減速
制御されながら駆動され、さらに中間転写媒体のインデ
ックス部が位置yに到達した後は中間転写媒体は速度V
iに制御されることにより、n色目の画像及びn+1色
目の画像の形成を開始した時点での水平同期信号と垂直
同期信号の位相差を実質的に同一とし、n色目の画像と
n+1色目の画像とが色ずれすることなく色重ねするこ
とができる。
【0076】さてここで、本実施例の特徴である、水平
同期信号と垂直同期信号の位相ずれを補正するための、
中間転写媒体の駆動速度の減速制御について、さらに説
明する。
【0077】本実施例においては、水平同期信号と垂直
同期信号の位相差が如何なる値であっても、中間転写媒
体の駆動速度を速度Vc1及びVc2に制御している領
域において、制御手段はその速度Vc1及びVc2を実
質的に減速制御するように構成される。
【0078】図6に即して本実施例を説明する。まず、
垂直同期信号の立ち下がり以降に発生した水平同期信号
の計数値が所定値に達した時に潜像形成が許可されて画
像データ信号が発生し、色毎の画像形成が開始される
が、この水平同期信号の計数値を充分に大きく設定(垂
直同期信号が発生してから画像形成が開始するまでの時
間を充分に長く設定)する。つまり、中間転写媒体の駆
動速度を速度Vc1及びVc2に制御している領域を時
間的に充分に長く設定する。このような設定下におい
て、もし、中間転写媒体が、水平同期信号と垂直同期信
号の位相差を計測している領域における中間転写媒体の
駆動速度(潜像形成時と同じ)のまま駆動された場合
に、中間転写媒体のインデックス部がどのような軌跡を
描くか模式的に示すのが図6中の破線である。すなわ
ち、もし、中間転写媒体が、水平同期信号と垂直同期信
号の位相差を計測している領域における中間転写媒体の
駆動速度のまま駆動された場合、中間転写媒体のインデ
ックス部は、水平同期信号と垂直同期信号の位相差が如
何なる値であろうとも、必ず画像データ信号が発生する
前に位置yに到達することとなる。したがって、本実施
例においては、水平同期信号と垂直同期信号の位相差t
0及びt1が如何なる値であっても、水平同期信号と垂
直同期信号の位相差を補正するために、制御手段は中間
転写媒体の速度Vc1及びVc2を実質的に減速制御す
ることとなる。尚、中間転写媒体の駆動速度を速度Vc
1及びVc2に制御している領域において、制御手段が
その速度を実質的に減速制御するように構成するための
方法は、前記の方法には限定されず、例えば、垂直同期
信号の立ち下がり以降に発生した水平同期信号の計数値
を基準として画像形成を開始する場合、n色目の画像形
成開始の基準となる水平同期信号の計数値の設定pより
もn+1色目の画像形成開始の基準となる水平同期信号
の計数値の設定qを大きくする(例えばq=p+1)方
法や、水平同期信号と垂直同期信号の位相差に応じて画
像形成開始の基準となる水平同期信号の計数値の設定を
増減する、等の方法により行うことができる。
【0079】本実施例においては、制御手段は中間転写
媒体を速度Vc1及びVc2に制御する時に常時減速制
御を行う構成としたため、ステッピングモータがパルス
発振器から入力されるパルス速度に追従できず脱調(ミ
スステップ)することがなく、安定して中間転写媒体の
駆動速度を制御することができるため、n色目の画像と
n+1色目の画像とが色ずれすることなく色重ねするこ
とができる。
【0080】(実施例4)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図7に示す。
【0081】図7は、1色目の画像形成時には水平同期
信号と垂直同期信号の位相差を補正せず、2色目以降の
画像形成時には、水平同期信号と垂直同期信号の位相差
が1色目と同じとなるように補正する例を示すものであ
る。図6と同じものについては同一の符号とし、説明は
省略する。
【0082】さて、本実施例は、1色目の画像形成時に
は水平同期信号と垂直同期信号の位相差を補正しない
点、2色目以降の画像形成時には水平同期信号と垂直同
期信号の位相差を補正するが、水平同期信号と垂直同期
信号の位相差が1色目と同じとなるように補正する点
が、実施例3と異なる。
【0083】本実施例においては、まず1色目の画像形
成に先立ち、計測手段は、基準となる垂直同期信号が発
生することにより初期値に設定されるとともに時間計測
を開始し、水平同期信号が発生するまでの時間t0を計
測する。この計測結果は図示しない記憶手段に記憶保持
される。
【0084】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、潜像形成時の
駆動速度である速度Viで駆動される。
【0085】制御手段は、1色目の画像形成時において
は、中間転写媒体の駆動速度を変更せずにそのまま潜像
形成時の速度Viを維持する。
【0086】このようにして1色目の画像が形成され
る。
【0087】次に、引き続いて、2色目の画像形成が開
始される。
【0088】2色目の画像形成に先立ち、計測手段は、
基準となる垂直同期信号が発生することにより初期値に
設定されるとともに時間計測を開始し、水平同期信号が
発生するまでの時間t1を計測する。
【0089】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、1色目と同じ
速度で駆動される。
【0090】制御手段は、既に記憶手段に保持されてい
る1色目の水平同期信号と垂直同期信号の位相差t0
と、計測手段により計測された2色目の水平同期信号と
垂直同期信号の位相差t1に基づき、計測手段による水
平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してか
ら画像データ信号が発生し画像形成が開始されるまでの
時間を見込み、その時間内に水平同期信号と垂直同期信
号の位相差が1色目と同じ量となるように、中間転写媒
体の駆動速度を制御する。具体的には、例えば、1色目
の水平同期信号と垂直同期信号の位相差t0と2色目の
水平同期信号と垂直同期信号の位相差t1の差分を計算
し、この差分が0となるように、2色目の画像におい
て、制御手段は中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1に
制御する。
【0091】このようにして1色目及び2色目の画像が
形成された後、さらに3色目以降の画像形成が2色目と
同様に繰り返される。即ち、画像形成に先立ち、水平同
期信号と垂直同期信号の位相差t1が計測され、それに
応じて中間転写媒体は、中間転写媒体のインデックス部
が位置yに到達した時点で画像形成が開始されるよう
に、制御手段により駆動速度が制御され(実施例3の図
7中の速度Vc2に相当)、さらに中間転写媒体のイン
デックス部が位置yに到達した後は中間転写媒体は速度
Viに制御されることにより、1色目の画像及び2色目
以降の画像の形成を開始した時点での水平同期信号と垂
直同期信号の位相差を実質的に同一とし、1色目の画像
と2色目以降の画像とが色ずれすることなく色重ねする
ことができる。
【0092】(実施例5)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図8に示す。
【0093】図8は、画像データ信号が発生し画像形成
が開始されるよりも前に、水平同期信号と垂直同期信号
の位相差の補正を終了させる例を示すものである。図6
と同じものについては同一の符号とし、説明は省略す
る。
【0094】さて、本実施例は、画像データ信号が発生
し画像形成が開始されるよりも前に、水平同期信号と垂
直同期信号の位相差の補正を終了させる点が、実施例3
と異なる。
【0095】本実施例においては、計測手段は、基準と
なる垂直同期信号が発生することにより初期値に設定さ
れるとともに時間計測を開始し、水平同期信号が発生す
るまでの時間t0を計測する。
【0096】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。
【0097】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、その
位相差を補正するための制御を、計測手段による水平同
期信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してから開
始する。ここで、制御手段は、水平同期信号と垂直同期
信号の位相差の計測が終了後から画像データ信号が発生
し画像形成が開始される時間よりも所定の時間分だけ短
い時間を見込み、その時間内に水平同期信号と垂直同期
信号の位相ずれが補正されるように、中間転写媒体の駆
動速度を制御する。即ち、制御手段は、画像形成が開始
される時点よりも所定の時間分だけ手前で、水平同期信
号と垂直同期信号の位相差の補正を終了するように構成
される。
【0098】図8に即してさらに説明する。水平同期信
号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、制御手段は中
間転写媒体の駆動速度を速度Vc1に制御する。制御手
段が中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1に制御開始す
るのは、計測手段が水平同期信号と垂直同期信号の位相
差の計測が終了してからである。ところで、n色目の画
像の画像形成が開始されるのは、潜像形成が許可されて
画像データ信号が発生した時点であり、本実施例におい
ては、垂直同期信号の立ち下がり以降に発生した水平同
期信号の計数値が所定値に達した時点である。制御手段
は、n色目の画像形成が開始される時点よりも所定の時
間分だけ手前で、水平同期信号と垂直同期信号の位相差
t0の補正が終了するように、中間転写媒体の駆動速度
を速度Vc1に設定し制御する。本実施例においては、
n色目の画像形成が開始される時点の水平同期信号の計
数値の1つ前(即ち、n色目の画像形成が開始される時
点の水平同期信号よりも水平同期信号1周期分早く)
で、水平同期信号と垂直同期信号の位相差t0の補正が
終了するように、中間転写媒体の駆動速度を制御する。
制御手段は、n色目の画像形成が開始される時点よりも
所定の時間分だけ手前で、水平同期信号と垂直同期信号
の位相差t0の補正を終了させると、中間転写媒体の駆
動速度を潜像形成開始よりも前に、潜像形成時の速度V
iに制御する。
【0099】制御手段は、色毎の画像形成が開始される
よりも所定の時間分だけ手前で、水平同期信号と垂直同
期信号の位相差t0の補正が終了するように、中間転写
媒体の駆動速度を制御するが、この所定の時間分とは、
中間転写媒体の駆動速度を、水平同期信号と垂直同期信
号の位相差を補正するための速度Vc1から潜像形成時
の速度Viへ切換える時に、その駆動速度が速度Viに
安定するまでの時間を見込んだ時間である。本実施例に
おいては、この所定の時間分として、前述の様に水平同
期信号1周期分の時間を見込んだが、この所定の時間分
は、駆動源として用いるモータの応答特性によりそれぞ
れ異なるものであって、本実施例に限定されるものでは
ない。
【0100】さて、このようにしてn色目の画像が形成
された後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返さ
れる。即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と垂直同
期信号の位相差t1が計測され、それに応じて中間転写
媒体は速度Vc2で駆動され、さらに中間転写媒体のイ
ンデックス部が位置yに到達するよりも所定の時間分手
前から、中間転写媒体は速度Viに制御されることによ
り、n色目の画像及びn+1色目の画像の形成を開始し
た時点での水平同期信号と垂直同期信号の位相差を実質
的に同一とし、n色目の画像とn+1色目の画像とが色
ずれすることなく色重ねすることができる。
【0101】本実施例においては、制御手段は、色毎の
画像形成が開始されるよりも所定の時間分だけ手前、即
ち、中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1及びVc2か
ら速度Viへ切換える時にその駆動速度が速度Viに安
定するまでの時間を見込んだ時間分だけ手前で、水平同
期信号と垂直同期信号の位相差の補正が終了するよう
に、中間転写媒体の駆動速度を制御する構成としたた
め、中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1及びVc2か
ら速度Viへ切換えた直後に中間転写媒体の駆動速度が
過渡的に不安定となっても、画像先端及びその近傍にお
いて色ずれが生ずることがなく、安定して中間転写媒体
の駆動速度を制御することができるため、n色目の画像
とn+1色目の画像とが色ずれすることなく色重ねする
ことができる。
【0102】(実施例6)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図9に示す。
【0103】図9は、色毎の画像形成に先立ち、複数の
垂直同期信号を発生し、その垂直同期信号のうち少なく
とも1つを基準として水平同期信号との位相差を計測
し、その位相差に基づいて転写手段を制御する例を示す
ものである。図5と同じものについては同一の符号と
し、説明は省略する。
【0104】本実施例においては、転写手段である中間
転写媒体にはインデックス部が2つ設けられ、中間転写
媒体が1周する毎に垂直同期信号を2回発生する。ここ
で図9において、中間転写媒体のそれぞれのインデック
ス部に対応して発生する垂直同期信号をそれぞれ第1の
垂直同期信号V1、第2の垂直同期信号V2で示す。ま
た、第2の垂直同期信号が発生する位置をxで示す。
【0105】本実施例を図9に即して説明する。まず、
第1の垂直同期信号が発生することにより、画像形成装
置は画像形成を開始するための前準備処理を開始する。
前準備処理とは、例えば、レーザー走査光学系の回転多
面鏡の回転動作や現像に用いられる現像装置の移動動作
や現像装置内部の現像剤の撹伴や定着装置の温度制御動
作等、画像形成に関る種々の処理が対象となる。本実施
例においては、前準備処理として、水平同期信号と垂直
同期信号の位相差を計測するための計測手段の立ち上げ
動作を行う。即ち、第1の垂直同期信号が発生すること
を検出して、計測手段を立ち上げてから、第2の垂直同
期信号が発生するのを待ち受ける。このような構成とす
ることにより、計測手段を常時動作させる必要がないた
め、CPU等の計測手段の負荷を低減することができ
る。
【0106】第1の垂直同期信号により立ち上げられた
計測手段は、第2の垂直同期信号を基準として、時間計
測を開始し、水平同期信号が発生するまでの時間を計測
する。具体的には基準となる第2の垂直同期信号の立ち
下がりからそれ以降に発生した水平同期信号の立ち下が
りまでの時間t0を計測する。
【0107】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。尚、第1の垂直同期信号が発生してから計
測手段が水平同期信号と第2の垂直同期信号との位相差
を計測を終了するまでの時間t3において、転写手段を
駆動するステッピングモータを潜像形成時のステップ角
よりも小さい角度で駆動する構成としてもよい。
【0108】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、計測
手段による水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測
が終了してから画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同期信号
と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、中間転
写媒体の駆動速度(速度Vc1)を制御する。
【0109】さて、このようにしてn色目の画像が形成
された後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返さ
れる。即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と第2の
垂直同期信号の位相差t1が計測され、それに応じて中
間転写媒体は、中間転写媒体の第2の垂直同期信号に対
応するインデックス部が位置yに到達した時点で画像形
成が開始されるように、速度Vc2で駆動され、さらに
中間転写媒体の第2の垂直同期信号に対応するインデッ
クス部が位置yに到達した後は中間転写媒体は速度Vi
に制御されることにより、n色目の画像及びn+1色目
の画像の形成を開始した時点での水平同期信号と垂直同
期信号の位相差を実質的に同一とし、n色目の画像とn
+1色目の画像とを色ずれすることなく色重ねすること
ができる。
【0110】(実施例7)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図10に示す。
【0111】図10は、色毎の画像形成に先立ち、複数
の垂直同期信号を発生し、その垂直同期信号のうち少な
くとも1つを基準として水平同期信号との位相差を計測
し、その位相差に基づいて転写手段を制御し、さらにま
た別の垂直同期信号を基準として水平同期信号と垂直同
期信号の位相差を計測する例を示すものである。図9と
同じものについては同一の符号とし、説明は省略する。
【0112】本実施例においては、実施例6と同様に、
転写手段である中間転写媒体にはインデックス部が2つ
設けられ、中間転写媒体が1周する毎に垂直同期信号を
2回発生する。ここで図10において、中間転写媒体の
それぞれのインデックス部に対応して発生する垂直同期
信号をそれぞれ第1の垂直同期信号V1、第2の垂直同
期信号V2で示す。また、第1の垂直同期信号が発生す
る位置をxで示す。また、第1及び第2の垂直同期信号
それぞれに対応する中間転写媒体のそれぞれのインデッ
クス部間の距離を距離Lvで示す。
【0113】本実施例を図10に即して説明する。ま
ず、第1の垂直同期信号が発生し、計測手段は第1の垂
直同期信号を基準として、時間計測を開始し、水平同期
信号と垂直同期信号の位相差を計測する。具体的には基
準となる第1の垂直同期信号の立ち下がりからそれ以降
に発生した水平同期信号の立ち下がりまでの時間t0を
計測する。
【0114】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。
【0115】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、その
位相差を補正するための制御を、計測手段による水平同
期信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してから開
始する。ここで、制御手段は、計測手段による水平同期
信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してから第2
の垂直同期信号が発生するまでの距離を見込み、その距
離内に水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれが補正さ
れるように、中間転写媒体の駆動速度を制御する。具体
的には、本実施例においては、計測手段による水平同期
信号と垂直同期信号の位相差の計測時の中間転写媒体の
駆動速度は速度Viであるので、n色目の画像形成にお
ける、水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測が終
了してから第2の垂直同期信号が発生するまでの距離
は、Lv−Vi・t0 で表され、この距離を見込み、
その距離内に水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれが
補正されるように、制御手段は中間転写媒体の駆動速度
を速度Vc1に制御する。
【0116】制御手段は、第2の垂直同期信号が発生し
た時点で、水平同期信号と垂直同期信号の位相差t0の
補正が終了したと見なし、中間転写媒体の駆動速度を潜
像形成時の速度Viに制御する。
【0117】また、第2の垂直同期信号が発生した時点
で、計測手段は、第1の垂直同期信号と水平同期信号の
位相差を計測した時と同様にして、第2の垂直基準信号
を基準として、時間計測を開始し、水平同期信号と第2
の垂直同期信号の位相差tc1を計測する。
【0118】さらに水平同期信号と第2の垂直同期信号
との位相差tc1が所定値以下である場合には、水平同
期信号と垂直同期信号の位相ずれが補正されたと判断し
て、n色目の画像の画像形成動作を継続し、第2の垂直
同期信号の立ち下がり以降に発生した水平同期信号の計
数値が所定値に達した時点で潜像形成を許可し画像デー
タ信号が発生する。しかし、水平同期信号と第2の垂直
同期信号との位相差tc1が所定値を越える場合には、
水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれが充分に補正さ
れなかったと判断する。
【0119】水平同期信号と第2の垂直同期信号との位
相差tc1が所定値を越えた場合、本実施例において
は、潜像形成を禁止し、潜像形成を行わずにそのまま中
間転写媒体を駆動し、再度、前記手順に従って、第1及
び第2の垂直同期信号に基づく計測手段及び制御手段に
よる処理を行い、水平同期信号と第2の垂直同期信号と
の位相差tc1が所定値以下となるまで、これを繰り返
す構成とした。
【0120】尚、水平同期信号と第2の垂直同期信号と
の位相差tc1が所定値を越えた場合のその後の処理方
法は、本実施例に限定されるものではない。例えば、潜
像形成を禁止するのみならず全ての画像形成動作を停止
する方法を用いることもできる。また別の方法として
は、そのまま実施例2等と同様にn色目の画像の画像形
成動作を継続する方法を用いることもできる。具体的に
は、計測手段により計測された水平同期信号と第2の垂
直同期信号の位相差tc1に基づき、制御手段は、計測
手段による水平同期信号と第2の垂直同期信号の位相差
の計測が終了してから画像データ信号が発生し画像形成
が開始されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同
期信号と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、
中間転写媒体の駆動速度を再度制御し、画像形成が開始
される時点(本実施例では、第2の垂直同期信号の立ち
下がり以降に発生した水平同期信号の計数値が所定値に
達した時)で水平同期信号と垂直同期信号の位相ずれが
補正されたとして、中間転写媒体の駆動速度を速度Vi
に制御するとともに、潜像形成を許可しn色目の画像の
画像形成を行う方法を用いることもできる。この方法で
は、本実施例で用いた方法と比較すると、水平同期信号
と第2の垂直同期信号との位相差tc1が所定値を越え
た場合に中間転写媒体上に色重ねせずに空回しすること
なく画像形成が行えるので、より好ましい。
【0121】さて、このようにしてn色目の画像が形成
された後、次のn+1色目の画像形成が同様に繰り返さ
れる。即ち、画像形成に先立ち、水平同期信号と第1の
垂直同期信号の位相差t1が計測され、それに応じて中
間転写媒体は速度Vc2で駆動され、さらに第2の垂直
同期信号の発生により、中間転写媒体は速度Viで駆動
されるとともに、水平同期信号と第2の垂直同期信号の
位相差tc2が計測され、その位相差tc2が所定値以
下である場合にn+1色目の画像が形成されることによ
り、または、その位相差tc2が所定値を越える場合に
は再度位相ずれを補正した後にn+1色目の画像が形成
されることにより、n色目の画像及びn+1色目の画像
の形成を開始した時点での水平同期信号と垂直同期信号
の位相差をより正確に同一とし、n色目の画像とn+1
色目の画像とを色ずれすることなく色重ねすることがで
きる。
【0122】(実施例8)本発明の画像形成装置の動作
を示すまた別の実施例のタイミング図を図11に示す。
【0123】図11は、2色目以降の画像形成時には、
水平同期信号と垂直同期信号の位相差が1色目とは異な
る所定値となるように補正する例を示すものである。図
5と同じものについては同一の符号とし、説明は省略す
る。
【0124】さて、本実施例は、2色目以降の画像形成
時には水平同期信号と垂直同期信号の位相差を補正する
が、水平同期信号と垂直同期信号の位相差が1色目とは
異なる所定値となるように補正する点が、実施例2と異
なる。
【0125】本実施例においては、まず1色目の画像形
成に先立ち、計測手段は、基準となる垂直同期信号が発
生することにより初期値に設定されるとともに時間計測
を開始し、水平同期信号が発生するまでの時間を計測す
る。具体的には基準となる垂直同期信号の立ち下がりか
らそれ以降に発生した水平同期信号の立ち下がりまでの
時間t0を計測する。
【0126】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、一定の速度で
駆動される。
【0127】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t0に基づき、計測
手段による水平同期信号と垂直同期信号の位相差の計測
が終了してから画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、その時間内に水平同期信号
と垂直同期信号の位相ずれが補正されるように、中間転
写媒体の駆動速度(速度Vc1)を制御する。
【0128】このようにして、実施例2と同様に、1色
目の画像が形成される。
【0129】次に、引き続いて、2色目の画像形成が開
始される。
【0130】2色目の画像形成に先立ち、計測手段は、
基準となる垂直同期信号が発生することにより初期値に
設定されるとともに時間計測を開始し、水平同期信号が
発生するまでの時間t1を計測する。
【0131】中間転写媒体は、計測手段が水平同期信号
と垂直同期信号との位相差を計測する間、1色目と同じ
速度で駆動される。
【0132】制御手段は、計測手段により計測された水
平同期信号と垂直同期信号の位相差t1に基づき、その
位相差を補正するための制御を、計測手段による水平同
期信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してから開
始する。ここで、制御手段は、計測手段による水平同期
信号と垂直同期信号の位相差の計測が終了してから潜像
形成が許可され画像データ信号が発生し画像形成が開始
されるまでの時間を見込み、かつ、画像形成が開始され
る時点で1色目とは異なる所定値だけ水平同期信号と垂
直同期信号の位相差が生じるように、中間転写媒体の駆
動速度を速度Vc2に制御する。具体的には、本実施例
においては、1色目の画像の場合は、その画像先端位置
を中間転写媒体のインデックス部が位置yに到達した位
置に相当するように制御し、2色目の画像の場合は、そ
の画像の先端位置を中間転写媒体のインデックス部が位
置yからさらに距離Δmだけ進んだ位置に相当するよう
に制御する。言い換えると、制御手段は、1色目の画像
の場合は、中間転写媒体のインデックス部が位置yに到
達した時点で水平同期信号と垂直同期信号の位相差が補
正されるように中間転写媒体の駆動速度を速度Vc1に
制御し、2色目の画像の場合は、中間転写媒体のインデ
ックス部が位置yではなく位置yから距離Δmだけ進ん
だ位置y+Δmに到達した時点で水平同期信号と垂直同
期信号の位相差が補正されるように中間転写媒体の駆動
速度を速度Vc2に制御する。
【0133】制御手段は、水平同期信号と垂直同期信号
の位相差の補正を終了させると、中間転写媒体の駆動速
度を潜像形成時の速度Viに制御する。
【0134】さて、このようにして1色目及び2色目の
画像が形成された後、3色目以降の画像形成が2色目と
同様に繰り返される。即ち、画像形成に先立ち、水平同
期信号と垂直同期信号の位相差が計測され、それに応じ
て中間転写媒体の駆動速度が制御され、さらに中間転写
媒体のインデックス部が位置y+Δmに到達する時点で
位相差が補正(即ち、1色目の画像とは異なる所定の位
相差が形成)され、中間転写媒体は速度Viに制御され
ることにより、1色目の画像と2色目以降の画像では、
その画像の先端位置を所定距離だけずらして、2色目以
降の画像ではその画像の先端位置は同一の位置で色重ね
することができる。
【0135】このような構成とすることにより、中間転
写媒体とそれを駆動する駆動伝達系の間に滑りが生じた
り、あるいはまた、中間転写媒体自体が温度や湿度等の
環境変動に伴い伸縮する場合について、色重ねの精度の
高い画像を形成することができる。
【0136】本実施例の特徴についてさらに詳細に説明
する。例えば、中間転写媒体とそれを駆動する転写媒体
ローラの間に滑りが生ずる場合について説明する。ま
ず、中間転写媒体とそれを駆動する転写媒体ローラの間
に滑りが全く生じない場合もしくは再現性のある定常的
な滑りが生ずる場合、このような画像形成装置において
は、1色目と2色目以降の画像について、水平同期信号
と垂直同期信号の位相差をその画像の先端位置で同一と
なるように補正した場合、その先端位置及び後端位置は
同一となり、色重ね誤差は実質的に0%となる。ここで
色重ね誤差とは、同一位置に重ねられるべきn色目の画
像の走査線とn+1色目の画像の走査線が全く色ずれが
なく重ねられた場合を0%、n+1色目の画像の走査線
が重ねられるべきn色目の画像の走査線ではなくそれに
隣接した走査線に重ねられた場合(水平同期信号と垂直
同期信号の位相差が水平同期信号1周期分である場合)
を100%として示す。さらに色重ね誤差が画像前端部
方向(副走査位置が進む方向)に生じた場合は符号を
負、画像後端部側(副走査位置が遅れる方向)に生じた
場合には符号を正で示す。さて、しかしながら、中間転
写媒体と転写媒体ローラの間に再現性のない微小な滑り
が生じている場合には、同様に水平同期信号と垂直同期
信号の位相差を同一となるように補正した場合、その先
端位置は同一となり、色重ね誤差は実質的に0%となる
が、滑りが生じた位置から後の画像については、滑りの
大きさに応じた色ずれが生じる。この色ずれは、必ず画
像後端部方向に生じ、必ず色重ね誤差の符号は正とな
る。したがって、2色目以降の画像について、水平同期
信号と垂直同期信号の位相差を1色目の画像とは異なら
せるように補正した場合、具体的には、1色目の画像に
対し2色目の画像をその画像の先端位置において、色重
ね誤差が負、例えば−50%、となるようにした場合、
実施例2と同様な構成の画像形成装置では、中間転写媒
体と転写媒体ローラの間に滑りが生じ、仮に、画像最後
端の画像において色重ね誤差が100%であったとする
ならば、本実施例の画像形成装置においては、画像最後
端の画像における色重ね誤差は50%と抑えられ、当該
頁の画像全体として見ると、より色重ねの良好な画像を
形成することができる。また、例えば、画像形成装置の
電源投入直後に画像形成を行う場合について説明する。
一般に画像形成装置の電源投入直後は定着装置の昇温が
激しく、画像形成装置内部の温度もそれにつれて急上昇
する。そのため、中間転写媒体が熱膨張し、その周長が
徐々に伸びる。このような環境下では、1色目と2色目
以降の画像について、水平同期信号と垂直同期信号の位
相差を同一となるように補正した場合、仮に、その先端
位置は同一で、色重ね誤差は実質的に0%であったとし
ても、その後端位置では色重ね誤差が生じる。さらに著
しい場合には、画像の先端位置においても色重ね誤差が
生じる。この色重ね誤差の方向は、必ず機内温度の変動
方向に応じて生じるものであり、例えば、機内温度が上
昇方向にある場合には、必ず画像後端部方向に生じ、必
ず色重ね誤差の符号は正となる。したがって、2色目以
降の画像について、水平同期信号と垂直同期信号の位相
差を1色目の画像とは異ならせるように補正した場合、
具体的には、1色目の画像に対し2色目の画像をその画
像の先端位置において、色重ね誤差が負となるようにし
た場合、画像全体として見ると、色重ね誤差を低減する
ことができ、より色重ねの良好な画像を形成することが
できる。また、本実施例では、2色目以降の画像につい
て、水平同期信号と垂直同期信号の位相差を1色目の画
像とは異ならせるように補正し、かつ、2色目以降の画
像の水平同期信号と垂直同期信号の位相差は同一となる
よう補正したが、2色目以降の画像の水平同期信号と垂
直同期信号の位相差もそれぞれ異なる値としてもよい。
例えば、機内温度を検知しながら、その機内温度に応じ
て色毎の水平同期信号と垂直同期信号の位相差を変更す
る構成としてもよい。また例えば、色毎の画像をそれぞ
れスクリーン角の異なる万線スクリーンで形成し、これ
を重ね合わせる構成として、色毎の画像に応じて水平同
期信号と垂直同期信号の位相差をそれぞれ異なる所定値
となるように補正してもよい。また、水平同期信号と垂
直同期信号の位相差を計測している領域での中間転写媒
体の速度に対し速度Vc1及びVc2がかなり増速ある
いは減速している場合や、速度Vc1及びVc2に対し
て潜像形成時の速度Viがかなり増速あるいは減速して
いる場合で、さらに、本実施例のように転写手段として
ベルトを用いる場合においては、加減速時に瞬間的にベ
ルトとそれを駆動するローラの間に滑りが生ずる場合が
ある。このような場合においては、速度切替時に生じる
そのような滑りの量を見込んで、転写手段の駆動速度を
制御することにより、水平同期信号と垂直同期信号の位
相ずれをより精度良く補正することができる。具体的に
は、速度切替時に生じるそのような滑りの量をΔmとし
て見込んで、水平同期信号と垂直同期信号の位相差が補
正されるように、各色画像毎に、速度切替時の前後の速
度差に基づいてΔmをそれぞれに設定して転写手段の駆
動速度を制御する構成としてもよい。また、中間転写媒
体1周期当たりに発生する転写手段と転写手段の駆動源
との間の滑り量を計測し、この滑り量をΔmとして見込
んで、水平同期信号と垂直同期信号の位相差が補正され
るように転写手段の駆動速度を制御する構成としてもよ
い。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、第1の同期信号発生手
段から発生した潜像形成手段に同期した信号と第2の同
期信号発生手段から発生した像担持体または/及び転写
手段に同期した信号との位相差を計測手段により計測
し、計測された位相差に基づき制御手段が転写手段を制
御することにより、水平同期信号と垂直同期信号の位相
ずれを簡単な構成かつ比較的短時間の補正により防止す
ることができる。
【0138】さらに、本発明によれば、第2の同期信号
発生手段が転写手段に同期した信号を発生することによ
り、転写手段の伸縮や転写手段とその駆動源との間に滑
りが生じた場合でも、水平同期信号と垂直同期信号の位
相ずれをさらに良好に防止することができる。
【0139】さらに、本発明によれば、計測手段が第2
の同期信号発生手段から発生した信号を基準として第1
の同期信号発生手段から発生した信号との位相差を計測
することにより、水平同期信号と垂直同期信号の位相ず
れをより簡単な構成で防止することができる。
【0140】さらに、本発明によれば、第1の同期信号
発生手段から発生した信号と第2の同期信号発生手段か
ら発生した信号との位相差に基づき制御手段が転写手段
を実質的に減速制御することにより、転写手段の駆動速
度の制御を安定して行うことができ、水平同期信号と垂
直同期信号の位相ずれを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置における駆動制御系を示
す概略構成図である。
【図2】本発明の実施例にける画像形成装置の全体構成
を示す装置断面図である。
【図3】本発明の実施例における画像形成装置のレーザ
ー走査光学系を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図5】本発明の実施例2における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図6】本発明の実施例3における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図7】本発明の実施例4における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図8】本発明の実施例5における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図9】本発明の実施例6における画像形成装置の動作
を示すタイミング図である。
【図10】本発明の実施例7における画像形成装置の動
作を示すタイミング図である。
【図11】本発明の実施例8における画像形成装置の動
作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1…感光体 2…感光体駆動ローラ 3…帯電ローラ 4…レーザー走査光学系 5…感光体補助ローラ 6…ブラック現像装置 7…シアン現像装置 8…マゼンタ現像装置 9…イエロー現像装置 11…半導体レーザー 12…コリメータレンズ 13…シリンドリカルレンズ 14…回転多面鏡 15…偏向面 16…中間転写媒体 17、18、19…転写媒体ローラ 20…一次転写部 21…感光体クリーナ 22…除電器 23…記録シート載置台 24…記録シート 25…給紙ローラ 26…レジストローラ 27…二次転写部 28…二次転写ローラ 29…転写媒体クリーナ 30…ベルト搬送装置 31…ハロゲンランプ 32…ヒートローラ 33、34…加圧ローラ 35…排紙ローラ群 40…垂直同期検出器 51…走査レンズ 61…折り返しミラー 71…水平同期検出器 72…同期検出用ミラー 81…被走査面(感光体) 91…光学ベース
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/14 G03G 21/00 372 H04N 1/04 H04N 1/04 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体上に潜像を形
    成する潜像形成手段と、前記像担持体上の潜像を可視像
    化する現像手段と、前記像担持体上に順次形成された複
    数の可視像を順次重畳転写することにより最終画像を形
    成する転写手段と、前記潜像形成手段に同期した信号を
    発生する第1の同期信号発生手段と、前記像担持体また
    は/及び前記転写手段に同期した信号を発生する第2の
    同期信号発生手段と、を有するカラー画像形成装置にお
    いて、第1の同期信号発生手段から発生した信号と第2
    の同期信号発生手段から発生した信号との位相差を計測
    する計測手段と、前記計測手段により計測された位相差
    に基づき前記転写手段の駆動速度を制御する制御手段を
    有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第2の同期信号発生手段は、前記転写手
    段に同期した信号を発生することを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記計測手段は、第2の同期信号発生手
    段から発生した信号を基準として第1の同期信号発生手
    段から発生した信号との位相差を計測することを特徴と
    する請求項2記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、第1の同期信号発生手
    段から発生した信号と第2の同期信号発生手段から発生
    した信号との位相差に基づき前記転写手段を実質的に減
    速制御することを特徴とする請求項3記載のカラー画像
    形成装置。
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