JPH09274133A - 相関器と画像相関器、信号加算器、画像処理回路及びこれらを用いた自動焦点カメラ - Google Patents

相関器と画像相関器、信号加算器、画像処理回路及びこれらを用いた自動焦点カメラ

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JPH09274133A
JPH09274133A JP9012595A JP1259597A JPH09274133A JP H09274133 A JPH09274133 A JP H09274133A JP 9012595 A JP9012595 A JP 9012595A JP 1259597 A JP1259597 A JP 1259597A JP H09274133 A JPH09274133 A JP H09274133A
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image
circuit
correlator
output
signal
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JP9012595A
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Shigetoshi Sugawa
成利 須川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の相関値を検出し、回路規模が小さく、
且つ高精度で高速で正確な相関演算を可能とすることで
ある。 【解決手段】 複数の情報信号群の相関を検出する相関
器において、各情報信号群から選択された一組のセル信
号を比較してそれらのうちの最大値又は最小値を検出す
るための検出手段と、比較すべきセル信号の組合せを変
更するための組合せ変更手段と、該検出手段からの出力
信号を演算するための演算手段と、該変更手段により得
られた演算結果を基準信号と比較する比較手段とを有す
ることを特徴とする。画像相関器において、複数の画像
を記憶する複数のメモリと、複数のメモリのアドレスを
シフトする選択スイッチと、一方の各メモリセル信号と
他方のメモリとアドレスをシフトして信号の最大値又は
最小値を検出する検出回路と、検出回路の画素毎の出力
中隣接する出力の差分を出力する隣接差分出力回路とを
備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相関器や、画像相
関器、或いは画像処理回路やビデオ信号の動き検出器や
自動焦点カメラ等の画像処理装置に関し、特に動画画像
において特定部分の動きを検出し追随することを可能と
する画像相関器、及び所定の静止画に対して別個に設け
た静止画との相関度を検出して前記所定の静止画がどの
程度の差異を有するのかを判定するのに好適な画像処理
装置及びそれらを装置に好ましく用いられる信号加算器
に関する。
【0002】
【背景技術】画像相関器又は画像比較器とは、次のよう
なものとして扱う。一つの画像と基準となる比較画像と
をそれぞれ多数のメモリ素子に記憶し、それぞれに対応
するポイント毎に、例えばカラー画像であれば画像の輝
度と色相と彩度とを比較し、モノカラー画像であれば輝
度を比較する。そして、比較の結果どの程度近似してい
るのかを、例えば輝度レベル差が20dB以上を示す”
0”から、ほぼ0dBを示す”1”の範囲でどの程度の
相関度かを割り出すことで判断する。2つの画像が、画
像全体としてどの程度近似しているのかを判断して画像
相関を取るようなことができる。
【0003】それでも、静止画同士の相関度を検出する
場合は時間的余裕により、演算処理数が多くてもどうに
か可能である。一方、特定の画像の動きを画像相関器に
よって判断・追随する場合には、最初の画像の形状認識
と所定時間(例えば1フレーム分)経過した後の比較画
像の形状認識とで相関比較する。そして、相関が高けれ
ば殆ど同一の画像と判断され、相関が低ければ全く異な
る画像であると判断される。例えば、最初の画像と比較
画像とが四角形状の表示領域上で横方向にずれている場
合には、比較画像を横方向にずらせて相関を取の場合、
相関の最大値が得られるズレ量が横方向に移動した量と
なる。また、同様に最初の画像と比較画像とが四角形状
の表示領域上で縦方向にずれている場合には、比較画像
を縦方向にずらせて相関をとり、相関係数が最大となる
ズレ量が検出できれば、そのズレ量が縦方向に移動した
量であることと判断できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このズレ量
を測定することは、1画素ずつずらせて画像全体を比較
して相関量を測定し、相関量が最大になる画素量を求め
る必要があり、極めて多数の画像信号の記憶量と、画像
全体をずらす演算回路と、相関をとる演算回路数とを要
求される。これを通常の動画で実行しようとすることは
現在の技術レベルでは困難であり、一般の要求は強いけ
れど、実現が難しい問題である。
【0005】また、画像の相関を取る場合の前提とし
て、特定画像と基準の比較画像とのマッチング技術が要
求される場合がある。この場合、エッジ検出技術等を用
いて、画像の濃度の局所的パターンがステップ状である
ような画像の点を見い出し、任意の与えられた濃度のパ
ターンが存在する点を見つける技術をマッチング技術と
いう。画像にパターンをマッチさせる場合は、マッチさ
せるべきパターンがステップや傾斜、線、点のような簡
単なパターンや、ある既知の対象物を表す”テンプレー
ト(型板:Template)”を用いる。例えば監視システム
から得られた画像に標的のテンプレートを当てはめた
り、航行システムから得られた画像に標的のテンプレー
トを当てはめたり、空の画像に星のパターンのテンプレ
ートを当てはめたりする。実際例として、パターンそれ
自身が画像の一部であって、そのパターンを基にして他
の画像の一部とマッチさせたりする。この場合、異なる
視点から撮った同じシーンの2枚の画像を用いて、2枚
の画像の2つの部分がシーンの同一の場所を表すと同定
できたとすると、立体視の視差が測定できる。こうして
シーン中の対象物の高さや距離が決定できる。また異な
った時刻に撮った2枚の画像を用いると、シーン中の対
象物の相対的な動きを測定することができる。即ち、マ
ッチング技術が実行されて、後に、又は並行的に追跡技
術、例えばラスタ追跡、多方向追跡の技術等を施して、
動画の動きを追随できるようになる。しかしながら、か
かる画像マッチング技術や追跡技術等は並列パイプライ
ン型演算や大処理高速演算が可能でなければ、リアルタ
イムに達成することは困難である。
【0006】具体的には、手振れ検出を例に挙げてのべ
る。画像認識による動き検出でこのパターンマッチング
技術が良く使用されている。撮った画像を1コマ前の画
像と比較して動きを検出する。例えば8×8画素程度を
取り出して、前の画像とマッチングをとり、例えばx方
向に2画素、y方向に3画素動いたところでマッチング
が取れたとすると、それが手振れ量となる。数式で表現
すると、 e(ξ,η)=Σ|g0(x−ξ,y−η)ーg1(x,
y)| となり、e(ξ,η)が最小となる(ξ,η)が動きベ
クトルとなる。最近のマイコンには、この演算を簡単に
する相関演算命令を備えたもの、例えばμPD7833
5もある。しかし、上記と同様にリアルタイムで多数の
画素を備えた画像に対応することができず、特に1ポイ
ントずつずらせて最小点を求めていると演算量が膨大に
なるので、未だにリアルタイムで相関を取ることは困難
である。
【0007】上述のごとく、画像相関をとること自体が
極めて困難であり、特にリアルタイムで動画の動きを検
出することは難しい。
【0008】また、2つの画像の相関値が最大となる画
素シフト量を演算・出力することを、回路規模が小さ
く、且つ高精度な相関演算を可能とする装置で行うこと
は難しい。
【0009】次に、画像相関器に用いられる加算器につ
いて述べる。従来、アナログ信号の加算回路としては、
各入力端子から各抵抗を介して低入力インピーダンスの
共通端子に入力し、共通端子を一方の入力とするOPア
ンプを用いるのが一般的である。このOPアンプの他方
の入力に固定電圧を供給する。このOPアンプのゲイン
は、各入力端子に接続される抵抗の値によって、一定ゲ
インを得ることができる。従って、各入力端子に供給さ
れる入力電圧に所定の重み付けを持たせることもでき
る。
【0010】しかしながら、当該OPアンプを用いた加
算回路は、所要面積が大きく、特にデジタル信号を扱う
デジアナ混在の基板上に形成することは困難であった。
従って、OPアンプの占有面積ばかりでなく、アナログ
回路とデジタル回路とを接続するスペースも必要であ
る。よって、回路の小型化、接続の信頼性等の点で、満
足のいく加算器がなかった。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明は上記各種の困難性を解
決するもので、複数の情報信号群の相関を検出する相関
器において、各情報信号群から選択された一組のセル信
号を比較して、それらのうちの最大値又は最小値を検出
するための検出手段と、比較すべきセル信号の組合せを
変更するための組合せ変更手段と、該検出手段からの出
力信号を演算するための演算手段と、該組合せ変更手段
により定められたセル信号の組合せに応じて得られた演
算結果を基準信号と比較する比較手段とを有することを
特徴とする。
【0012】また、本発明による信号加算器は、個々に
信号が入力される複数の第1の半導体層と、前記複数の
第1の半導体層の一部にそれぞれ重なる複数の第1のゲ
ートと、前記各第1のゲートの一部にそれぞれ重なる複
数の第2のゲートと、前記各複数の第2のゲートの一部
と重なる第3のゲートと、前記第3のゲートの一部と重
なる第2の半導体層とからなることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明は、複数の画像の相関を検
出する画像相関器において、前記複数の画像をそれぞれ
記憶する複数のメモリと、当該複数のメモリのアドレス
をシフトする選択スイッチと、前記複数のメモリのうち
一方の各メモリセルの信号と他方のメモリからのアドレ
スをシフトした各メモリセルの信号との最大値又は最小
値を検出する検出回路と、前記検出回路の画素毎の出力
中隣接する出力の差分を出力する隣接差分出力回路とを
備えたことを特徴とする。
【0014】また、本発明による画像処理回路は、画像
に対応した信号を蓄積する複数のメモリセルを具備する
第1、第2の画像メモリと、前記第1の画像メモリの前
記各メモリセルを読み出して所定の画素分シフトするマ
ルチプレクスセレクタと、前記第1の画像メモリのメモ
リセルの信号と前記第2の画像メモリのメモリセルの信
号とを比較し、最大値又は最小値を検出する検出手段
と、前記メモリセルの最大値又は最小値とをメモリセル
に隣接するメモリセルの最大値又は最小値との差をとる
隣接差分出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、複数の画像の相関を検出
する画像相関器において、前記複数の画像を記憶する複
数のメモリと、当該複数のメモリのアドレスをシフトす
る選択スイッチと、一方の前記メモリの各メモリセルに
蓄積された信号と他方の前記メモリのアドレスをシフト
したメモリセルに蓄積された信号とを比較し、一方のメ
モリセルに蓄積された信号を出力する検出手段とを備え
たことを特徴とする。また、本発明は、複数の画像の相
関を検出する画像相関器において、前記複数の画像を記
憶するメモリと、前記メモリの出力をシフトするマルチ
プレクスセレクタと、前記メモリの出力とシフトされた
出力とを比較し、シフト量毎に比較結果を取り出す相関
手段と、前記相関手段の出力が最大となる前記シフト量
を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明は、所定の画像に対して別個
に設けた画像との相関度を検出して前記所定の画像がど
の程度の差異を有するのかを判定する画像処理回路にお
いて、前記所定の画像を読み取り横方向に配置した複数
個の第1の光電変換素子と、前記別個に設けた画像を読
み取り横方向に配置した複数個の第2の光電変換素子
と、前記複数個の第1の光電変換素子に対応して前記第
1の光電変換素子の出力を縦方向に順次記憶する第1の
メモリと、前記複数個の第2の光電変換素子に対応して
前記第2の光電変換素子の出力を縦方向に順次記憶する
第2のメモリと、前記第2のメモリの出力を前記縦方向
に対して横方向にシフトするマルチプレクスセレクタ
と、前記第1のメモリの出力と前記横方向にシフトする
シフト量毎に前記第2のメモリの出力を取り出した出力
との相関をとる相関手段と、前記相関手段の出力が最大
となるシフト量を判定する判定手段とを備えたことを特
徴とする。 さらに、本発明は、自動焦点カメラにおい
て、上記画像相関器、画像処理回路を用いたことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明による画像相関器のブ
ロック図を示す。本例では、最大値又は最小値の検出手
段としてピーク検出回路を、組合せ変更手段としてマル
チプレクスセレクタを、演算手段として加算回路を、比
較手段としてZCD回路を用いている。
【0018】図1において、1は信号源であり、光に反
応して電気信号に変換する光電変換素子を複数個並べて
A像とB像とを読み取るセンサを有している。2は必要
に応じて設けられ、センサ1からの画像信号からノイズ
成分を除去して信号を直接転送する転送部である。3は
センサ1の素子数に応じたメモリセルを有し、転送部2
から転送されてきた画像信号を一時的に記録するメモリ
である。4はメモリ3からの一方の画像信号を1素子
(1セル)分ずつ、又は2素子(2セル)分ずつ等のよ
うに水平方向にずらせつつ出力したり、又は垂直方向の
相関を得る場合にはフレームの特定部分の画像信号を1
フレーム分ずつ又は2フレーム分ずつずらせて出力する
変更手段(選択スイッチ)としてのマルチプレクス(以
下、「MPX」と称する)セレクタである。5はMPX
セレクタ4の対象画素の出力毎にピーク信号を出力する
検出回路である。9はピーク検出回路の対象画素毎のピ
ーク出力中隣接する画素のピーク出力の差を検出する隣
接差分検出回路である。6は隣接差分検出回路9の出力
を和算して出力する演算回路としての加算回路である。
7は加算回路6の和算出力を次段の回路に最適なレベル
にレベルシフトするアンプである。8は最大相関点を検
出するためのゼロクロス検出(ZCD)回路である。
【0019】次に各ブロックについて説明する。まず、
センサ1に用いられる好適な回路を図2を参照しつつ説
明する。センサ1はCMOSプロセスにより形成され、
フォトダイオード11と、フォトダイオード11の上部
に形成された電極とフォトダイオード間のキャパシタ1
7と、フォトダイオード11に蓄積された光電電荷を転
送する転送MOSトランジスタ12と、光電電荷をソー
スホロワにより増幅するアンプMOSトランジスタ13
と、アンプMOSトランジスタ13のゲート電極部の電
位をリセットするリセットMOSトランジスタ14と、
アンプMOSトランジスタ13のソースに接続されるス
イッチMOSトランジスタ15とから構成される。これ
らの転送MOSトランジスタ12とリセットMOSトラ
ンジスタ14とスイッチMOSトランジスタ15のゲー
トは走査回路からのタイミング制御信号によって駆動さ
れ、各フォトダイオード11の光電電荷を効率よく増幅
して出力する。また、アンプMOSトランジスタ13の
ソース側の負荷は垂直出力線16に接続された負荷MO
Sトランジスタ18で構成され、この負荷MOSトラン
ジスタ18のゲートも適当なタイミングで制御される。
【0020】このセンサ1の動作は次の通りである。ま
ずフォトダイオード11のカソードとアンプMOSトラ
ンジスタ13のゲート電位とをMOSトランジスタ14
でリセットし(リセット動作)、リセット終了後、所定
時間外部画像を受けてフォトダイオード11の光電荷を
蓄積し(蓄積動作)、転送MOSトランジスタ12とス
イッチMOSトランジスタ15と負荷MOSトランジス
タ18とを導通して光電荷を読み出す(読み出し動
作)。再びリセット動作、蓄積動作、読み出し動作とい
う一連の動作をこの順序で繰り返す。こうして、センサ
1から画素信号を読み出す。センサ1としては、フォト
ダイオードが1次元、又は2次元に複数個配置されたも
のが用いられ、特に、高解像度センサ用には数万個以上
のフォトダイオードが用いられる。本実施形態では、A
像とB像用に、1次元又は2次元状に配置されたフォト
ダイオードから、各行毎に順次読み出し、転送回路2に
出力し、各画素毎に大小を比較する。
【0021】つぎに、転送部2は、単にスイッチングM
OSトランジスタで構成できる。他のタイミング制御信
号と同期して出力信号を次段のメモリに転送する。ま
た、この転送回路に暗電荷のノイズ成分を消去する回路
構成を付加してもよい。
【0022】メモリ3には、上記センサ1とほぼ同一構
成で、フォトダイオード11の代わりにキャパシタが配
置され、転送回路2からの信号電荷をキャパシタに蓄積
する回路が好適に用いられる。信号電荷を蓄積する書込
タイミングでは、リセットMOSトランジスタと転送M
OSトランジスタとをオンして書き込み、キャパシタに
蓄積した電荷をリセットするリセットタイミングでは、
同様にリセットMOSトランジスタと転送MOSトラン
ジスタとをオンしてリセットし、信号電荷の読出タイミ
ングでは、転送MOSトランジスタとスイッチMOSト
ランジスタと負荷MOSトランジスタのゲート電極にタ
イミング制御信号が供給されて、アンプMOSトランジ
スタのゲート・ソースを介してキャパシタの信号電荷を
読み出す。従って、メモリは蓄積信号の非破壊度が大き
いメモリである。よって、次段のMPXセレクタ4で相
関を取るためにメモリから信号が複数回読み出されるが
この間メモリに蓄積された電荷は破壊されないので同じ
信号が読み出されることになる。
【0023】上記センサ1と転送回路2とメモリ3と
は、全てCMOSプロセスにより一体的に形成すること
が可能であり、また別々に形成して組み合わせても良い
のは勿論である。
【0024】つぎに、MPXセレクタ4は、一方のメモ
リ3から読み出された各画素素子の出力を1素子ずつず
らせつつピーク検出回路5に出力するものある。画像の
相関度の最大値を求めるために、順次読み出された各メ
モリセルの出力端子を選択して左右にシフトして出力す
る。例えば、各画素(セル)が256個である場合、順
次左側に最大256回のシフトで相関度を求める動作が
一巡することとなる。また、相関を取る画像について、
図1においては左右の画像を比較する例を示している
が、左右の画像はそれぞれ時間をずらせた同一対象物の
画像であっても、又は同一対象物を同時に別位置にある
センサで撮影した画像であってもよい。相関度を取る目
的によって、種々の変形が可能である。MPXセレクタ
4は例えばアナログ形式のシフトレジスタで構成した
り、マイクロコンピュータでメモリの読出し出力線をマ
トリクス回路に入力して選択出力してもよい。
【0025】ピーク検出回路5はA像又はB像の情報を
格納したメモリのメモリ素子毎にピーク値を出力するも
ので、相関がないとしても2つのセルの出力のうちいず
れかの大きいレベルの出力が得られる。例えば、npn
トランジスタ51と52のうちエミッタ出力電圧レベル
の高いほうの電圧が次段の隣接差分出力回路に入力され
る。同様に、npnトランジスタ53と54の組、及び
55と56の組においても、エミッタ出力電圧レベルの
高いほうの信号が次段の隣接差分出力回路に入力され
る。
【0026】隣接差分出力回路9は、セル毎にピーク値
を検出されたセルのピーク出力と隣接するセルのピーク
値を検出されたピーク出力との差分を出力する。
【0027】つぎに、加算回路6は各セルのピーク出力
と隣接するセルのピーク出力との差分出力毎に、その差
分出力電荷を各キャパシタ63に蓄積し、その後各キャ
パシタ63の電荷の合計電荷を和算キャパシタ64に格
納する。具体的には、各差分出力をスイッチMOSトラ
ンジスタ61をオンして、各差分出力ごとに別々に各キ
ャパシタ63に蓄積し、次に和算MOSトランジスタ6
2をオンして各キャパシタ63の電荷の合計電荷を和算
キャパシタ64に格納する。機能的には低インピーダン
スでアナログメモリであるキャパシタ63を充電するこ
とになる。ここで、各キャパシタ63の容量をCとし、
各キャパシタ63の電圧をV1,V2とすると、和算キャ
パシタ64に格納される電圧Vは、 V=(CV1+CV2)/(C+2C) となり、結果的に各キャパシタ63の電圧の平均値が和
算キャパシタ64に格納されることになる。
【0028】アンプ7は加算回路6の和算キャパシタ6
4に格納された加(和)算出力を増幅する回路である。
例えば1画素ずつずらせた出力を取るタイミング毎にス
イッチMOSトランジスタ71をオンする。直流カット
用で基準DCレベルを適切なレベルに設定するための結
合コンデンサ(クランプ容量)72は加(和)算出力か
らDCオフセットを除去してレベルシフトを可能とす
る。リセットMOSトランジスタ73はアンプの入力部
の電位一回の和算出力の入力毎にリセットしつつ、増幅
器74で増幅する。こうして、次段の所望の電圧を検出
する回路(以下、「ZCD回路」又は「ゼロクロスディ
テクタ」と称する)の精度を確保できるような所定のゲ
インで増幅がなされる。
【0029】ZCD回路8は、スイッチMOSトランジ
スタ81〜83を例えば1セル(画素)ずつずらせた出
力を取るタイミング毎にそれぞれを1つずつオンし、時
系列ラッチキャパシタ84〜86に各タイミング毎の出
力を格納する。各出力の最小値の格納された部位をA像
とB像との画像の相関最大部位として出力する。
【0030】ゼロクロス点検出回路(ZCD回路)8の
詳細な説明の前に、当該回路に公的に用いられるνMO
Sトランジスタの構造について説明する。νMOSトラ
ンジスタは、並列処理性、閾値可変制御性、A/D融合
性において他にない特徴を生み出すことのできる4端子
デバイスであり、センサとのプロセス整合性もよく、一
枚の基板上に形成したオンチップ入力画像処理におい
て、その特徴を有効に発揮できる性格を有している。
【0031】図3において、n個の入力端子には、多入
力端子電圧V1,V2,V3,……Vn91が入力され
るが、これらの入力端子は共通のフローティングゲート
92にそれぞれキャパシタ結合されている。各キャパシ
タに入力された電荷の和がフローティングゲート92と
MOS構造のソース・ドレイン間の領域とで構成される
キャパシタの容量により分割され、インバータの入力電
圧となり、これに応じたインバータの出力が得られる。
当該インバータ出力は通常入力部の電位がリセット状態
にあるセンスアンプに入力され、インバータ出力が高い
場合には高感度のデジタル出力のハイレベル出力を得る
ことができる。
【0032】上記のνMOSトランジスタにおける多入
力端子に容量結合するフローティングゲートを設けたν
MOSトランジスタを、上記の加算回路6や、ZCD回
路8や、その他小規模で高速な且つアナログ/デジタル
変換回路に用いることで、各回路の省スペース化が達成
され、また簡易に高速演算又は最大値や最小値等の演算
結果を得ることができる。
【0033】図4にZCD回路8の4入力によるゼロク
ロス点を検出するZCD回路の回路図例を示す。このゼ
ロクロス点に相当する画素(セル)のずらし量で定まる
位置が相関最大位置となる。図4において、21〜24
は2入力ゲートをもつ上述したνMOSトランジスタで
ある。それぞれ信号入力端子と所定電圧を供給するリセ
ット電圧入力端子とがフローティングゲートに結合して
いる。25〜28はνMOSトランジスタ21〜24の
出力とこのフローティングゲートとを接続して、フロー
ティングゲートの電位をリセットするリセットMOSト
ランジスタ、31〜34はνMOSトランジスタ21〜
24の出力を反転するインバータ、35〜37は隣接す
る各インバータの出力を入力とするNAND回路であ
る。
【0034】ここで、各入力端子の入力電圧をV1>V2
>VR>V3>V4とする。リセット端子に電位VRを設定
すれば、インバータ31,32にハイ、インバータ3
3,34にローが出力され、NAND35にローが出力
され、NAND36にハイが出力され、NAND37に
ローが出力される。従って、丁度VRと入力電圧のクロ
スポイント入力電圧V2と入力電圧V3との間であること
が検出される。
【0035】高精度の入力画像相関器の駆動方法につい
て、図5を参照して、より詳しく説明する。クロックN
O.1,2,……3m+2,3m+3,3m+4に対し
て、例えばB像をMPXセレクタ4で順次シフトした例
を示している。第1シフトにおける作用はクロック毎
に、第1クロックでリセット、第2クロックでMPXセ
レクタとピーク検出と差分検出と和算回路のキャパシタ
充電とを行ない、第3クロックで和算キャパシタに和算
結果を充電し、第4クロックでレベルシフト、アンプ動
作ZCDラッチを行う。このように、4クロック動作毎
に順次シフト動作し、第2シフトでは第1シフトのZC
Dラッチ終了から2クロック遅れてZCDラッチし、順
次3クロックずつ遅れてZCD回路8にラッチされる。
その後全セルについてラッチし終えて、ZCD回路8に
よるゼロクロスポイントを検出し、そのゼロクロス点を
示すシフト部位が得られる。これが最大相関を示すシフ
ト部位である。
【0036】図6に、図1に示す各ブロックの状態図を
示す。本例は、A像とB像との比較画像がー5画素分ず
れている場合であり、ー5シフト部位が相関値最大を示
す部位となっている例である。図6の(A)はCMOS
メモリの出力を示し、横軸に48ビットの画素を、縦軸
に出力電圧を示している。図6の(B)は入力の光量が
小さい場合の例を示している。図6の(C)の横軸は、
48ビット(画素)を正負に分けたシフト量を、縦軸は
ZCDラッチ電圧を示している。最小シフト量がゼロク
ロスするー5ビットのシフト量に対応した像が最も相関
が高いことを示している。図6の(D)は光量が小さい
場合(ZCDラッチ電圧のレベルが低い場合)を示して
いる。図6の(E)は、ZCD回路のインバータ出力と
画素ずれ量との関係ととZCD回路のNAND回路出力
と画素ずれ量との関係を示している。ー5画素ずれたと
きだけにNAND回路からハイレベルが出力されること
がわかる。これは図6の(D)の場合でも正確に検出で
きる。
【0037】上記実施形態では、CMOSプロセスによ
り製造されるCMOS型センサとCMOS型メモリを用
いた例を示したが、ホトトランジスタのエミッタに容量
負荷を接続したイメージセンサやCCDを信号源として
もよい。
【0038】(第2の実施形態)上述の画像相関器を用
いた、銀塩式カメラやビデオカメラ等で焦点を自動的に
合わせるAFセンサについて、図7及び図8を参照しつ
つ説明する。AFセンサに、1次元空間アナログ信号相
関演算を小規模な回路で高精度に行えるシステムを搭載
できれば、自動焦点装置は優れたものとなる。
【0039】図7において、焦点を合わせる対象物49
からの反射光は、メインレンズ48を介して主ミラー4
5、サブミラー44、フィールドレンズ43、メガネレ
ンズ42をそれぞれ通って、センサ41に至る。センサ
41で受けた光量は光電変換により電気信号に変換さ
れ、それは画像信号としてマイコン46に電送される。
そこで焦点が合致していない場合にはモータ47を駆動
して再度画像を読み取るように動作し、焦点が合致する
までこの動作を繰り返し行う。この場合、図8には、合
焦の場合、メインレンズ48が前ピンの場合、後ピンの
場合のそれぞれの光束経路とセンサ出力を示している。
両センサ出力レベルが最大の場合を合焦と判定する。こ
の場合、例えばA像のセンサの各画素出力を基準とし、
B像のセンサの各画素出力を1画素分ずつずらせながら
A像とB像との相関をとり、両センサの配置的相関のズ
レ量が所定ビット(画素)であって、当該相関度の一番
高いズレ量がこの所定ビットと合致したときに合焦と判
定する。例えば前ピンの場合、相関ピークが所定ビット
よりも少なくなるので、メインレンズ48を後方にずら
せるようにモータ47にマイコン46から指示をだす。
そして、合焦の判定結果が出るまで、この動作を継続し
て行う。この際、上述の画像相関器を用いれば、高速に
正確に画像のズレビットを検出することができる。ま
た、これによりマイコン46の負担が軽くなり、マイコ
ンの処理能力を他の機能に振り分けることも可能であ
る。
【0040】また、従来はこの相関を取る場合にマイコ
ンのソフトウェアで行って高速化を図っていたが、図1
に示した画像相関器をイメージセンサにZCD回路を内
蔵すれば、マイコンにおけるメモリ量の増大を伴わず、
画像演算のスピードをアップし、上述したように、リア
ルタイムに高速で小規模の構成でオートフォーカス機能
を達成できる。
【0041】以上説明したように、上述した本実施形態
による画像相関器は、2つの画像の相関値が最大となる
画素シフト量をイメージセンサオンチップで演算・出力
することが可能であり、時系列的に画素シフトを行うこ
とにより、回路規模が小さく、且つ高精度で正確な相関
演算を達成できる。
【0042】又、本画像相関器をAFセンサに用いれ
ば、カメラに搭載のマイコンの負荷を削減して、正確高
速な画像相関をとって、自動焦点ポイントを検出でき
る。
【0043】(第3の実施形態)図9は本発明による画
像相関器のブロック図を示す。本例は、第1の実施形態
と異なり、比較手段としてWTA回路を用いている。図
9において、1は信号源であり光に反応して電気信号に
変換する光電変換素子を複数個並べたセンサである。2
は必要に応じて設けられ、センサ1からの画像信号から
ノイズ成分を除去して又は電気信号を直接転送する転送
部である。3はセンサの素子数に応じて転送部2から転
送されてきた画像信号を一時的に記録するメモリであ
る。4はメモリ3からの画像信号を1素子(1セル)分
ずつ、2素子(2セル)分ずつ等のように水平方向に移
動しつつ出力するマルチプレクス(以下、「MPX」と
称する)セレクタである。5はMPXセレクタ4の出力
毎にピーク信号を出力するピーク検出回路である。6は
ピーク検出回路5の出力を和算して出力する加算回路、
7は加算回路6の和算出力を次段のウィナーテークオー
ル回路(以下、「WTA回路」と称する)に最適なレベ
ルにレベルシフトするアンプである。WTA回路8はい
わゆる速い者勝ち的な出力レベルを出力するWTA回路
である。
【0044】次に各ブロックについて説明する。まず、
センサ1の回路は、図2に示したものと同じである。セ
ンサ1としては、フォトダイオード11が1次元、又は
2次元に複数個配置されたものが用いられ、特に、高解
像度用には数万個以上のフォトダイオードが用いられ
る。また、本実施形態では、A像とB像用に、1次元又
は2次元状に配置されたフォトダイオード11から、各
行毎に順次読み出し、転送回路2に出力し、各画素毎に
大小を比較する。
【0045】つぎに、転送回路2も、第1実施形態に用
いられるものと同様である。
【0046】メモリ3も、第1実施形態と同じものが用
いられる。MPXセレクタ4も、第1実施形態と同じも
のが用いられる。
【0047】ピーク検出回路5も、第1実施形態と同じ
ものが用いられる。この回路は、左右の対応する画像の
対象画素毎にピーク値を出力するもので、相関が100
%あれば各画素の出力レベルは一致し、相関がなければ
出力レベルの高いほうの画素の出力が得られる。例え
ば、npnトランジスタ51と52のうちエミッタ出力
電圧レベルの高いほうの電圧に対応した電荷が次段のキ
ャパシタ63に蓄積される。同様に、npnトランジス
タ53と54、及び55と56とでは、エミッタ出力電
圧レベルの高いほうに対応した電荷が次段のキャパシタ
63に蓄積される。 和算回路6も、第1実施形態と同
じものが用いられる。和算回路6は各一対の画素のピー
ク値のそれぞれを対応するキャパシタに蓄積し、その後
各キャパシタの電荷の合計電荷を和算キャパシタに格納
する。具体的には、各一対の画素同士のピーク値を検出
した後スイッチMOSトランジスタ61をオンして、各
画素ごとにキャパシタ63に蓄積し、次に和算MOSト
ランジスタ62をオンして各キャパシタの電荷の合計電
荷を和算キャパシタ64に格納する。機能的には低イン
ピーダンスでアナログメモリであるキャパシタ63を充
電することになる。ここで、各キャパシタの容量をCと
し、各キャパシタ63の電圧をV1,V2,V3とする
と、和算キャパシタ64に格納される電圧Vは、 V=(CV1+CV2+CV3)/(C+3C) となり、結果的に各電圧の平均値が和算キャパシタ64
に格納される。
【0048】アンプ7も、第1実施形態と同じものが用
いられる。和算回路6の和算キャパシタ64に格納され
た和算出力は、スイッチMOSトランジスタ71が、例
えば1画素ずつずらせた出力を取るタイミング毎にオン
することで出力される。和算出力は、直流カットの結合
コンデンサ(クランプ容量)72によりDCオフセット
を除去されて増幅器74に入力される。和算出力は、リ
セットMOSトランジスタ73によりリセットされたア
ンプの入力部のリセット電圧に応じてレベルシフトさ
れ、増幅器74により次段のMOSトランジスタの精度
を確保できるような所定のゲインで増幅される。
【0049】WTA回路8は、スイッチMOSトランジ
スタ81〜83を例えば1セル(画素)ずつずらせた出
力を取るタイミング毎にそれぞれ1つずつオンしつつ、
時系列ラッチキャパシタ84〜86に各タイミングの出
力を格納する。各出力の最小値の格納された部位を左右
の画像の相関最大部位として出力する。
【0050】また、本実施形態においても、前述したν
MOSトランジスタを、上記の和算回路6や、後述する
WTA回路8や、その他小規模で高速な且つアナログ/
デジタル変換回路に用いることができる。これにより、
各回路の省スペース化と簡易な高速演算又は最大値や最
小値等の演算結果を得ることができる。
【0051】図10にWTA回路8の2入力による電圧
ランプアップを検出するWTA回路の回路図を示す。ラ
ンプアップ入力端子YRにランプパルス電圧が印加され
るとその時の入力端子YINの最大電圧を示す出力端子Y
OUTだけがハイ出力を示し、他の出力端子はロー出力と
なる。即ち、図10において、時系列ラッチキャパシタ
84〜86の夫々からラッチ電圧が入力端子YIN11
1,112に入力され、CMOSプロセスによって形成
された各キャパシタC1に入力され、CMOSプロセス
によって形成されたいわゆるνMOSインバータ11
7,118の出力にセンスアンプインバータ119,1
20から各出力YOUTを出力すると共にNAND121
に入力され、NAND121の出力は各ランプスイッチ
MOSトランジスタ113,114のゲートとインバー
タ122の入力に接続され、インバータ122の出力は
各νMOSインバータ117,118の出力をフィード
バックするループを開閉するスイッチMOSトランジス
タ115,116のゲートに入力される。
【0052】そこで、徐々に増加するランプ電圧が入力
されると、図11に示すように、より高い入力電圧VIN
はνMOSインバータの出力をハイレベルとなり、それ
により他の低い入力電圧のνMOSインバータの出力を
ローレベルのままに維持される。このように、WTA回
路8をνMOSインバータで構成することにより、一度
の電圧ランプアップによって、容易に且つ簡易に相関度
の高い最大値を有する位置を検出することができる。
【0053】高精度な入力画像相関器の駆動方法につい
て図12を参照して詳述する。クロックNO.1,2,
……3m+2,3m+3,〜4m+3に対して、第1シ
フトにおける作用はクロック毎に、第1クロックでリセ
ット、第2クロックでMPXセレクタとピーク検出と和
算回路のキャパシタ充電とを行ない、第3クロックで和
算キャパシタに和算結果を充電し、第4クロックでレベ
ルシフトしてアンプ動作してWTAラッチする。このよ
うに4クロックで順次動作する。第2シフトでは第1シ
フトのWTAラッチ終了から2クロック遅れてWTAラ
ッチし、順次3クロック遅れてWTA回路8にラッチさ
れる。その後全画素についてラッチし終えて、WTA回
路8によるWTAランプアップをとり、その最大値を示
すシフト部位を出力する。こうして最大相関を示すシフ
ト部位を求める。
【0054】図13に、図9に示す各ブロックの状態図
を示す。本例では、左右の比較画像が5画素分ずれてい
る例であり、ー5画素シフト部位が相関値最大を示す部
位となっている例である。図13の(A)はメモリセル
の出力を示し、横軸に48ビットの画素を、縦軸に出力
電圧を示している。図13の(B)は入力の光量が小さ
い場合の例を示している。図13の(C)は、横軸に4
8ビット(画素)を正負に分けたズレ量を、縦軸にWT
Aラッチ電圧を示している。WTAラッチ電圧が最小と
なるー5ビットのシフト量の時の最も相関が高いことを
示している。図13の(D)は光量が小さいためにWT
Aラッチ電圧のレベルが低い場合を示している。図13
の(E)は、WTAランプアップに対してー5シフトし
たWTA出力の状態を時系列的に示したものである。他
のWTA出力はローレベルのままである。
【0055】尚、画像比較器は画像相関器の一部の機能
を達成するために用いられるもので、図9のMPXセレ
クタ4、ピーク検出器5、和算回路6、アンプ7、WT
A回路8とで左右の画像を比較すると共に相関度までを
も検出することができる。特に、同じ半導体素子作製プ
ロセスで各ブロックが作製されることにより、小型で高
速の画像比較を達成できる。
【0056】本画像相関器において、ピーク検出部5の
NPNトランジスタをPNPバイポーラトランジスタに
置き換えれば、A像とB像の相関量として、それぞれ対
応画素毎に最小値信号が検出されることとなる。このと
きは、WTA回路では最大値を検出すれば、同様の相関
演算ができ、その最大値を示すシフト量が相関最大を示
すポイントとなる。
【0057】また、ピーク検出部5に各一対の対応画素
毎にピーク信号を検出する最大値検出回路と最小の信号
を検出する最小値検出回路とを並列に設け、シフト量毎
にそれぞれの総和をとり、その総和の差分をとれば、そ
の差分がA像とB像の相関量としての絶対値変化分とな
る。このときは、WTA回路で、ランプ電圧VR近傍の
最小値を検出すれば、同様の相関演算が可能である。
【0058】(第4の実施形態)上述の第3の実施形態
による画像相関器を用いた、銀塩式カメラやビデオカメ
ラ等で焦点を自動的に合わせるAFセンサについて、前
述の図7,8を参照しつつ説明する。
【0059】図7において、焦点を合わせる対象物49
からの反射光は、メインレンズ48を介して主ミラー4
5、サブミラー44、フィールドレンズ43、メガネレ
ンズ42をそれぞれ通って、センサ41に至る。センサ
41で受けた光は光電変換され、出力信号がマイコン4
6に電送される。焦点が合致していない場合にはモータ
47を駆動して再度画像を読み取る。焦点が合致するま
でこの動作を継続する。この場合、図8は、合焦の場
合、と、メインレンズ48が前ピンの場合、後ピンの場
合の各場合における光束経路とセンサ出力を示してい
る。両センサ出力レベルが最大の場合を合焦と判定す
る。この場合、上述の画像相関器を用い、例えばA像の
センサの各画素出力を基準とし、B像のセンサの各画素
出力を1画素分ずつずらせながらA像とB像との相関を
とり、両センサの配置的相関のズレ量が所定ビット(画
素)であって、当該相関度の一番高いズレ量がこの所定
ビットと合致したときに合焦と判定する。例えば前ピン
の場合相関ピークが所定ビットよりも少なくなるので、
メインレンズ48を後方にずらせるようにモータ47に
マイコン46から指示をだす。この動作を合焦の判定結
果が出るまで行う。この際、上述の画像相関器を用いる
ので、高速に正確に画像のズレビットを検出することが
でき、マイコン46の負担が軽くなる。これにより、マ
イコン46の処理を、他の機能に振り分けることも可能
である。
【0060】以上説明したように、本実施形態による画
像比較器や画像相関器は、2つの画像の相関値が最大と
なる画素シフト量をイメージセンサオンチップで演算・
出力することが可能であり、時系列的に画素シフトを行
うことにより、回路規模が小さく、且つ高精度な相関演
算を達成できる。
【0061】又、本画像相関器をAFセンサに用いれ
ば、カメラに搭載のマイコンの負荷を削減して、正確高
速な画像相関をとって、自動焦点ポイントを検出でき
る。
【0062】(第5の実施形態)次に、本発明の信号加
算器について述べる。本実施形態は、特に多数の入力端
子を有して多数のアナログ信号を一括的に加算できるア
ナログ信号加算器及びこれを用いた画像相関器に関する
ものである。
【0063】前述したとおり、従来のアナログ信号の加
算器としては、各入力端子から各抵抗を介して低入力イ
ンピーダンスの共通端子に入力し、共通端子を一方の入
力とするOPアンプを用いていた。このOPアンプの他
方の入力に固定電圧を供給すると、このOPアンプのゲ
インは、各入力端子に接続される抵抗の値によって、一
定となる。従って、各入力端子に供給される入力電圧に
所定の重み付けを持たせることができる。
【0064】しかしながら、当該OPアンプを用いた加
算回路は、所要面積が大きく、特にデジタル信号を扱う
デジアナ混在の基板上に形成することは困難であった。
従って、OPアンプの占有面積ばかりでなく、アナログ
回路とデジタル回路とを接続するスペースも必要であ
る。
【0065】そこで、本実施形態の加算器においては、
個々に信号が入力される複数の第1の半導体層と、前記
複数の第1の半導体層の一部にそれぞれ重なる複数の第
1のゲートと、前記各第1のゲートの一部にそれぞれ重
なる複数の第2のゲートと、前記各複数の第2のゲート
の一部と重なる第3のゲートと、前記第3のゲートの一
部と重なる第2の半導体層とを有する。
【0066】図14は、本発明によるアナログ信号加算
器の主要構造図を示し、図14(A)はこの平面図を、
図14(B)はこの断面図を示す。図15はこの等価回
路図を示している。
【0067】図14において、131はn型不純物をイ
オン注入し、及び/又は拡散により基板に導入して形成
した半導体層である。こり半導体層131の入力端子I
N1〜3に入力電圧が供給される接続線とオーミックコ
ンタクトしている。この半導体層131と基板であるp
型シリコン基板との間に等価的にキャパシタ1141〜
143が存在する。これは、例えば各々1pF程度の容
量値をもつ。132は多結晶である、例えば硼素をドー
プした第1のポリシリコンで、絶縁層136を介して半
導体層131の端部の上に重ねて形成される。このゲー
ト132が等価的に形成されたn型MOSトランジスタ
151〜153が等価的に形成されている。133は絶
縁層136を介して第1のポリシリコンゲートの端部の
上に重ねた多結晶の第2のポリシリコンゲートである。
このゲート133は、等価的にはキャパシタ145〜1
47を形成している。このポリシリコン層133の下部
には空乏層又は反転層が形成される。この空乏層の厚さ
はp型シリコン中のドナー濃度で決まる。134は多結
晶の第3のポリシリコンゲートであり、第2のポリシリ
コン132の端部の下に重ねて形成され、3つの第2の
ポリシリコンゲート133に対して共通ゲートとなって
いる。等価的にはこのゲート133はn型MOSトラン
ジスタ145〜147のゲートになっている。135は
第2の半導体層であり、絶縁層136を介して第3のポ
リシリコンゲートの端部の下に重ねて形成される。この
半導体層135は、基板にn型不純物を導入して形成さ
れ、等価的にはキャパシタ181となっている。
【0068】図16にアナログ信号加算器のエネルギー
順位を説明する概念図を示す。図16(A)は第1、第
3のポリシリコンゲートGA2,4がローレベルであ
り、入力端子IN1〜3のいずれかに図に示す電荷電圧
が印加されてキャパシタ141〜143に蓄積されてい
る状態図を示している。キャパシタC181部分のエネ
ルギー順位が高いのはリセット電位を示しているからで
ある。
【0069】次に、ゲートGA2の電位をハイレベルと
すると、図16(B)に示す状態となり、キャパシタC
12に蓄積されていた電荷がC142とC146に分配
されて平均化される。このとき、キャパシタ142の当
初の電位をV0とすると、平均化された電位は、 C142V0/(C142+C146) ………(1) となる。こうして、第1の半導体層から第2のポリシリ
コンゲートには入力信号の電荷が、第1の半導体層の容
量と第2のポリシリコンゲートの容量との間で分割され
て転送される。
【0070】次に、ゲートGA2の電位をローレベルと
し、ゲートGA4の電位をハイレベルとすると、図16
(C)に示す状態となり、リセット電位に加えてキャパ
シタC51に電荷が移動する。このとき、キャパシタC51
に蓄積される電位は、リセット電位に、 C142C146V0/(C142+C146)・C181 ………(2) を加えた電位となる。こうして、入力された印加電圧は
電荷レベルで出力される。また、他の入力端子に印加さ
れた電位は、第1の半導体層131から順次ポリシリコ
ン層132,133,134を介して、共通端子として
の第2の半導体層135で電荷レベルを合算・加算さ
れ、等価的なキャパシタC181に、 [(C141C145V1)/{(C141+C145)・C181}] +[(C142C146V2)/{(C142+C146)・C181}] +[(C143C147V3)/{(C143+C147)・C181}] ……(3) の電荷電位が現れ、リセット電位を加えた出力が得られ
る。但し、V1〜V3は各入力端子に供給された電圧であ
る。ここで、図16(C)に示すように、第2のポリシ
リコンゲート3のキャパシタ145〜147に蓄積され
た電荷は、第2の半導体層135のキャパシタ181に
その信号電荷を完全に転送されるようにすることができ
る。
【0071】本実施形態では、3入力の例を示したが、
4つ以上の多数の入力端子を設けた場合においても、上
述のように供給された各入力電圧の総和を求める加算を
行なうことができる。また、上記(3)式中、MOS形
成プロセスでの自己整合により、実質的にC141=C142
=C143、C145=C146=C147となる。
【0072】ここで、C141(=C142=C143)をC145
(=C146=C147)よりも小さく、C145をC181よりも
大きくすることで、加算ゲインを1より大きくすること
もできる。例えば、C141:C145:C181=1:2:0.
5であれば、加算ゲインは(3)式により4/3とな
る。
【0073】上記のアナログ加算回路では、半導体層に
+層を用いて、電子をキャリアとした例を示したが、
正孔をキャリアとする場合には、n型基板又はn型半導
体層をもつ基板にp+層を形成したものであってもよ
い。
【0074】また、上記アナログ加算回路の集積化プロ
セスは、通常のウェーハプロセスとテストとパッケージ
ングの工程で作製でき、ウェーハプロセスでは素子分
離、ゲート・ソース・ドレイン形成、配線形成の工程
で、特にゲート形成時には通常のゲート形成工程を2回
繰り返すことにより、図14の(B)に示す構造を得る
ことができる。
【0075】具体的には、シリコン基板を所望のパター
ンにより選択酸化し、フィールド絶縁膜を作る。続いて
熱酸化によりゲート絶縁膜を形成する。次に、ドープさ
れたポリシリコン層を成膜し、第1のポリシリコンゲー
ト132及び第3のポリシリコンゲート134をパター
ニングして形成する。次に、熱酸化により絶縁膜を形成
した後再びドープされたポリシリコン層を成膜し、第2
のポリシリコンゲート133をパターニング形成する。
更に、イオン注入法により拡散層131,135を形成
する。こうして本実施形態の加算回路の要素部分が完成
する。
【0076】図14では、第2のポリシリコンゲート1
33の両端部が第1及び第3のポリシリコンゲート13
2,134の端部上に絶縁層を介して重なっている構造
を示したが、第1、第3のポリシリコンゲート132,
134の端部が第2のポリシリコンゲート133の上に
重ねられた構造でもよい。
【0077】また、第2のポリシリコンゲート133の
下の空乏層の代わりに、不純物濃度1016cm-3〜10
18cm-3,深さ(厚さ)0.05μm〜0.4μmのn型
層を設けてもよい。の (第6の実施形態)図17に画像相関器の一例を示すブ
ロック図を示す。図において、160はA像とB像との
ライン画像メモリである。少なくとも一方には複数の光
電変換素子を複数設けてもよい。A像としては比較・相
関を取られる画像を書き込み、各画素毎に対応するメモ
リ素子に信号電荷を格納する。一方B像では、基準とな
る画像を各画素毎に対応するメモリ素子に記憶し、静止
画の相関のためには予め基準となる画像を記憶し、動画
の場合にはA像と異なる時間の画像を記憶して格納して
おく。161はMPXセレクタであり、入力画素信号に
対して1画素ずつずらせて出力するものであり、場合に
よっては2画素ずつ、3画素ずつ毎にずらせて出力す
る。この際、ライン毎に相関を取る場合にはA像又はB
像側のいずれかに設け、2次元でのエリア画像の相関を
取るときは両像に設けてもよい。162はA像の画像と
B像の所定画素分ずらした画像とを各画像素子毎にピー
ク値を検出するピーク検出回路である。この場合、2つ
の画素レベルを比較して高い方の画素レベルを出力す
る。
【0078】また、163はアナログ信号加算回路で、
上述の実施形態5で説明したアナログ加算回路を用いる
ことができる。本回路は、ピーク検出回路162で検出
された各画素ごとのピーク値を合算して総和の画像信号
を出力する。164は特開平6〜53431号公報によ
り開示されたWTA(Winner take all)回路で、画像
信号の総和をMPX回路161でずらせた画像毎に入力
され、その画像信号の総和の最大値(最小値)を示す画
像ズレ点を検出する。この最大値(最小値)を示す画像
ズレ点がA像とB像との相関が一番取れることを示して
いる。
【0079】本画像相関器では、画像メモリ160、M
PX回路161、各画素ピーク検出回路162、アナロ
グ信号加算回路163、WTA回路164をオンチップ
で形成することも可能であり、特にCMOSプロセスと
コンパチブルなプロセスで形成することで、小規模化
で、処理速度が高く、信頼性の高い素子を安価に得るこ
とができる。特に、アナログ信号加算回路163は、例
えば画素メモリの画素数が256画素であっても、もっ
と多数の画素であっても、大規模な構成とする必要がな
く、ゲートへの制御パルスの供給で2クロック程度で加
算出力値を得ることができる。
【0080】上述の実施形態では、画像相関の最大値
(最小値)を検出するWTA回路を用いた例を示した
が、より正確な相関最大値を検出するために、対象画像
のシフトした画像の画素と基準画像の画素との最大値を
検出して、画素的に隣接した最大値の差分をとり、その
画像全体の差分の総和をシフト量に対してプロットして
ゆき、ZCD回路でゼロクロス検出することも可能であ
る。WTA回路やZCD回路は、前述したとおりであ
る。
【0081】このZCD回路について、前述の図4を参
照しつつ説明する。図4にはZCD回路の4入力による
ゼロクロス点を検出する回路図例を示す。このゼロクロ
ス点が対象画像と基準画像との画素のずらし量を示し、
このずらし量の画素点が画像同志の相関最大位置を示
す。図4において、81〜84は2ゲートのいわゆるν
MOSトランジスタであり、それぞれ各入力端子V1〜
V4と所定電圧を供給するリセット端子VRとを2ゲート
に接続する。25〜28はνMOSトランジスタ81〜
84の出力とこのνMOSトランジスタ81〜84のフ
ローティングゲートとをオン・オフしてリセットするリ
セットMOSトランジスタ、51〜54はνMOSトラ
ンジスタ81〜84の出力を反転するインバータ、35
〜37は隣接する各インバータの出力を入力とするNA
NDである。
【0082】ここで、各入力端子の入力電圧をV1>V2
>VR>V3>V4とする。こうして、リセット端子に電
位VRを設定すれば、インバータ51,52にハイ、イ
ンバータ53,54にローが出力され、NAND35に
ローが出力され、NAND36にハイが出力され、NA
ND37にローが出力される。従って、丁度電位VRと
入力電圧のクロスポイントが検出される。こうして、そ
の画像全体の差分の総和をシフト量に対してプロットし
てゆき、ZCD回路でゼロクロス点を検出することで、
対象画像と基準画像との最大相関ポイントを検出するこ
とができる。
【0083】この場合、差分の総和を出力するブロック
に上述のアナログ信号加算器を用いることができ、アナ
ログ信号加算器とZCD回路とをオンチップとすること
も可能である。
【0084】本実施形態では、画像相関器にアナログ信
号加算器を用いる例を示したが、アナログ信号加算器と
デジタル信号を出力するWTA回路又はZCD回路と
で、アナデシ混在の基板上に形成できる。また、アナロ
グ信号加算器は一般に信号処理系で多方面に活用でき、
画像信号処理回路ばかりでなく他の演算回路等に用いて
もよく、上記実施形態に限定されるものではない。
【0085】以上説明したように、本実施形態によるア
ナログ信号加算器はアナログの入力信号について容量分
割と完全空乏電荷転送を可能とし、MOSプロセスによ
り小規模で、高速駆動によって加算結果を容易に得るこ
とができる。また画像相関器等の信号処理回路に用いる
ことにより、半導体基板上に配置することで、さらなる
高機能の小型化をも可能とすることができる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、画像相関器の場合だけ
でなく、2つの画像の相関値が最大となる画素シフト量
をイメージセンサオンチップで演算・出力することが可
能であり、時系列的に画素シフトを行うことにより、回
路規模が小さく、且つ高精度で正確な相関演算を達成で
きる。又、本画像相関器をAFセンサに用いれば、カメ
ラに搭載のマイコンの負荷を削減して、正確高速な画像
相関をとって、自動焦点ポイントを検出できる。
【0087】又、本発明によれば、画像比較器や画像相
関器は、2つの画像の相関値が最大となる画素シフト量
をイメージセンサオンチップで演算・出力することが可
能であり、時系列的に画素シフトを行うことにより、回
路規模が小さく、且つ高精度な相関演算を達成できる。
【0088】また、本発明によれば、信号加算器とした
場合も含め、アナログの入力信号について容量分割と完
全空乏電荷転送を可能とし、MOSプロセスにより小規
模で、高速駆動によって加算結果を容易に得ることがで
きる。また画像相関器等の信号処理回路に用いることに
より、半導体基板上に配置することで、さらなる高機能
の小型化をも可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像相関器のブロック図である。
【図2】本発明による光電変換素子の具体的例を示す回
路図である。
【図3】本発明による光電変換素子用のνMOSトラン
ジスタの構造図である。
【図4】本発明による画像相関器のZCD回路の具体例
を示す回路図である。
【図5】本発明による画像相関器の動作状態図である。
【図6】本発明による画像相関器の各部の状態図であ
る。
【図7】本発明によるAFセンサの概念図と構成図と状
態図である。
【図8】本発明によるAFシステムの動作を説明するた
めの模式図である。
【図9】本発明による別の画像相関器のブロック図であ
る。
【図10】本発明による2入力のWTA回路の具体的例
を示す回路図である。
【図11】本発明によるWTA回路の動作を説明するた
めの模式図である。
【図12】本発明による別の画像相関器のタイミングチ
ャートである。
【図13】本発明による別の画像相関器の動作状態図で
ある。
【図14】本発明による信号加算器の平面図と断面図で
ある。
【図15】本発明による信号加算器の等価回路図であ
る。
【図16】本発明による信号加算器のエネルギー準位を
転送状態毎に示す状態図である。
【図17】本発明による信号加算器を用いた画像相関器
のブロック図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 転送回路 3 メモリ 4 MPXセレクタ 5 ピーク検出回路 6 和算回路 7 アンプ 8 ZCD回路 9 隣接差分出力回路 46 マイコン 47 モータ 48 メインレンズ 90 WTA回路 131 第1の拡散層 132 第1のポリシリコン層 133 第2のポリシリコン層 134 第3のポリシリコン層 135 第2の拡散層 141〜143 キャパシタ 151〜153 MOSトランジスタ 145〜147 キャパシタ 171〜173 MOSトランジスタ 181 第2の拡散層のキャパシタ 160 画像メモリ 161 MPXセレクタ 162 各画素ピーク検出回路 163 アナログ加算回路 164 WTA回路

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報信号群の相関を検出する相関
    器において、 各情報信号群から選択された一組のセル信号を比較し
    て、それらのうちの最大値又は最小値を検出するための
    検出手段と、 比較すべきセル信号の組合せを変更するための組合せ変
    更手段と、 前記検出手段からの出力信号を演算するための演算手段
    と、 前記組合せ変更手段により定められたセル信号の組合せ
    に応じて得られた演算結果を基準信号と比較する比較手
    段と、を有することを特徴とする相関器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の相関器において、前記
    変更手段は、2つの情報信号のうち少なくとも一方のア
    ドレスをシフトする選択スイッチであることを特徴とす
    る相関器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の相関器において、前記
    変更手段はマルチプレクスセレクタであることを特徴と
    する相関器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の相関器において、前記
    検出手段は、ピーク検出回路でであることを特徴とする
    相関器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の相関器において、前記
    検出手段は、ボトム検出回路でであることを特徴とする
    相関器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の相関器において、前記
    検出手段は、前記変更手段からの出力線を一組ずつ共通
    に接続する回路を有することを特徴とする相関器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の相関器において、前記
    検出手段は、前記変更手段からの出力線が制御電極に接
    続されたトランジスタと、該トランジスタの主電極を一
    組ずつ共通に接続した回路であることを特徴とする相関
    器。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の相関器において、前記
    演算手段は加算回路を含むことを特徴とする相関器。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の相関器において、前記
    演算手段は減算回路と加算回路を含むことを特徴とする
    相関器。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の相関器において、前
    記演算手段は、複数の入力端子に接続された複数のコン
    トロールゲートと、該複数のコントロールゲートと容量
    結合するフローティングゲートと、を有する素子である
    ことを特徴とする相関器。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の相関器において、前
    記演算手段は、複数の入力端子にそれぞれ接続された第
    1の半導体領域群と、3つのゲートと、出力端子に接続
    された第2の半導体領域と、を有することを特徴とする
    相関器。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の相関器において、
    前記3つのゲートのうち隣接する2つのゲートの端部が
    互いにかさなっていることを特徴とする相関器。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の相関器において、前
    記比較器は、ゼロクロス検出回路であることを特徴とす
    る相関器。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の相関器において、前
    記比較器は、WTA回路であることを特徴とする相関
    器。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の相関器において、前
    記比較器は、セル信号の組合せに応じた演算結果を保持
    する容量を有することを特徴とする相関器。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の相関器において、前
    記複数の情報信号群は、画像情報であることを特徴とす
    る相関器。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の相関器において、前
    記複数の情報信号群は、信号源からの信号を蓄積するメ
    モリに蓄積された信号群であることを特徴とする相関
    器。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の相関器において、
    前記信号源は、光電変換素子であることを特徴とする相
    関器。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の相関器において、当
    該相関器は1チップICから構成されていることを特徴
    とする相関器。
  20. 【請求項20】 個々に信号が入力される複数の第1の
    半導体層と、前記複数の第1の半導体層の一部にそれぞ
    れ重なる複数の第1のゲートと、前記各第1のゲートの
    一部にそれぞれ重なる複数の第2のゲートと、前記各複
    数の第2のゲートの一部と重なる第3のゲートと、前記
    第3のゲートの一部と重なる第2の半導体層とからなる
    ことを特徴とする信号加算器。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記第2のゲートは前記第1のゲートと前記第3の
    ゲートとの各端部の上に形成されることを特徴とする信
    号加算器。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記第1のゲートと前記第3のゲートは、ポリシリ
    コンからなることを特徴とする信号加算器。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の信号加算器におい
    て、前記ポリシリコンは、周期律表III族又はV族に属す
    る原子を含むことを特徴とする信号加算器。
  24. 【請求項24】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記第3のゲートは、前記複数の第2ゲートに共通
    の層で形成されていることを特徴とする信号加算器。
  25. 【請求項25】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記第3のゲートは、前記複数の第2ゲート数と同
    数設けられていることを特徴とする信号加算器。
  26. 【請求項26】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記複数の第1のゲートには、同時にパルス電圧が
    印加されることを特徴とする信号加算器。
  27. 【請求項27】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記複数の第3のゲートには、それぞれ独立的にパ
    ルス電圧が印加されることを特徴とする信号加算器。
  28. 【請求項28】 請求項20に記載の信号加算器におい
    て、前記信号加算器はCMOSプロセスにより形成され
    ることを特徴とする信号加算器。
  29. 【請求項29】 前記第1及び第2の半導体層は、イオ
    ン注入工程により形成されることを特徴とする請求項2
    0に記載の信号加算器。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2の半導体層と前記第
    1又は第2のゲートとは、自己整合していることを特徴
    とする請求項20に記載の信号加算器。
  31. 【請求項31】 前記信号加算器は、絶縁ゲート型トラ
    ンジスタからなる光電変換素子を有していることを特徴
    とする請求項20に記載の信号加算器。
  32. 【請求項32】 前記光電変換素子は、非破壊読み出し
    型の素子であることを特徴とする請求項20に記載の信
    号加算器。
  33. 【請求項33】 複数の画像の相関を検出する画像相関
    器において、 前記複数の画像をそれぞれ記憶する複数のメモリと、当
    該複数のメモリのアドレスをシフトする選択スイッチ
    と、前記複数のメモリのうち一方の各メモリセルの信号
    と他方のメモリからのアドレスをシフトした各メモリセ
    ルの信号との最大値又は最小値を検出する検出回路と、
    前記検出回路の画素毎の出力中隣接する出力の差分を出
    力する隣接差分出力回路とを備えたことを特徴とする画
    像相関器。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の画像相関器におい
    て、さらに前記隣接差分出力回路の差分出力毎に差分を
    格納するキャパシタと、各差分を加算する加算器と、前
    記加算器の出力をクランプして増幅するアンプと、前記
    アンプの出力を前記シフト毎にラッチする時系列ラッチ
    回路と、時系列ラッチ回路の出力から所望の出力電圧を
    検出する検出回路とを備えたことを特徴とする画像相関
    器。
  35. 【請求項35】 画像に対応した信号を蓄積する複数の
    メモリセルを具備する第1、第2の画像メモリと、前記
    第1の画像メモリの前記各メモリセルを読み出して所定
    の画素分シフトするマルチプレクスセレクタと、前記第
    1の画像メモリのメモリセルの信号と前記第2の画像メ
    モリのメモリセルの信号とを比較し、最大値又は最小値
    を検出する検出手段と、前記メモリセルの最大値又は最
    小値とをメモリセルに隣接するメモリセルの最大値又は
    最小値との差をとる隣接差分出力手段とを備えたことを
    特徴とする画像処理回路。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の画像処理回路にお
    いて、さらに前記隣接差分出力回路の差分を前記画素メ
    モリ分加算する加算手段と、前記加算手段の出力を前記
    シフト毎にラッチする時系列ラッチ手段と、前記時系列
    ラッチ回路の出力から所望の出力電圧を検出する検出手
    段とを備えたことを特徴とする画像処理回路。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載の画像処理回路にお
    いて、前記所望の出力電圧はシフト量に対してゼロクロ
    スする電圧であることを特徴とする画像処理回路。
  38. 【請求項38】 請求項34に記載の画像相関器を用い
    たことを特徴とする自動焦点カメラ。
  39. 【請求項39】 請求項36に記載の画像処理回路を用
    いたことを特徴とする自動焦点カメラ。
  40. 【請求項40】 複数の画像の相関を検出する画像相関
    器において、 前記複数の画像を記憶する複数のメモリと、当該複数の
    メモリのアドレスをシフトする選択スイッチと、一方の
    前記メモリの各メモリセルに蓄積された信号と他方の前
    記メモリのアドレスをシフトしたメモリセルに蓄積され
    た信号とを比較し、一方のメモリセルに蓄積された信号
    を出力する検出手段とを備えたことを特徴とする画像相
    関器。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の画像相関器におい
    て、さらに、前記シフトしたシフト量のうち前記比較し
    た出力が最大値又は最小値となる前記シフト量を判定す
    る判定手段とから構成されることを特徴とする画像相関
    器。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の画像相関器におい
    て、前記判定手段にウィナーテークオール回路を用いた
    ことを特徴とする画像相関器。
  43. 【請求項43】 請求項41に記載の画像相関器におい
    て、前記ウィナーテークオール回路には多入力端子にキ
    ャパシタを結合し、該キャパシタを共通端子としてセン
    スアンプに接続したνMOSトランジスタを用いたこと
    を特徴とする画像相関器。
  44. 【請求項44】 複数の画像の相関を検出する画像相関
    器において、 前記複数の画像を記憶するメモリと、 前記メモリの出力をシフトするマルチプレクスセレクタ
    と、 前記メモリの出力とシフトされた出力とを比較し、シフ
    ト量毎に比較結果を取り出す相関手段と、 前記相関手段の出力が最大となる前記シフト量を判定す
    る判定手段とを備えたことを特徴とする画像相関器。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の画像相関器におい
    て、前記判定手段にウィナーテークオール回路を用い、
    前記ウィナーテークオール回路には多入力端子にキャパ
    シタを結合し、該キャパシタを共通端子としてセンスア
    ンプに接続したνMOSトランジスタを用いたことを特
    徴とする画像相関器。
  46. 【請求項46】 所定の画像に対して別個に設けた画像
    との相関度を検出して前記所定の画像がどの程度の差異
    を有するのかを判定する画像処理回路において、 前記所定の画像を読み取り横方向に配置した複数個の第
    1の光電変換素子と、前記別個に設けた画像を読み取り
    横方向に配置した複数個の第2の光電変換素子と、前記
    複数個の第1の光電変換素子に対応して前記第1の光電
    変換素子の出力を縦方向に順次記憶する第1のメモリ
    と、前記複数個の第2の光電変換素子に対応して前記第
    2の光電変換素子の出力を縦方向に順次記憶する第2の
    メモリと、前記第2のメモリの出力を前記縦方向に対し
    て横方向にシフトするマルチプレクスセレクタと、前記
    第1のメモリの出力と前記横方向にシフトするシフト量
    毎に前記第2のメモリの出力を取り出した出力との相関
    をとる相関手段と、前記相関手段の出力が最大となるシ
    フト量を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする
    画像処理回路。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の画像処理回路にお
    いて、前記相関手段と前記判定手段にウィナーテークオ
    ール回路を用い、前記ウィナーテークオール回路には多
    入力端子にキャパシタを結合し、該キャパシタを共通端
    子としてセンスアンプに接続したνMOSトランジスタ
    を用いたことを特徴とする画像処理回路。
  48. 【請求項48】 請求項42に記載の画像相関器を用い
    たことを特徴とする自動焦点カメラ。
  49. 【請求項49】 請求項46に記載の画像処理回路を用
    いたことを特徴とする自動焦点カメラ。
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