JPH09273933A - 角速度センサ - Google Patents
角速度センサInfo
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- JPH09273933A JPH09273933A JP8082317A JP8231796A JPH09273933A JP H09273933 A JPH09273933 A JP H09273933A JP 8082317 A JP8082317 A JP 8082317A JP 8231796 A JP8231796 A JP 8231796A JP H09273933 A JPH09273933 A JP H09273933A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カーナビゲーションや車姿勢制御用などに用
いる角速度センサにおいて、小型化、低価格化、高性能
化、一括工法化を実現することを目的とする。 【解決手段】 検出電極4を介して背中合わせに接合さ
れ、一方の振動腕2a,3aに駆動電極5,6,10,
11が設けられ、他方の振動腕2b,3bにモニタ電極
8,12が設けられた圧電体よりなる音叉振動体Iと、
この音叉振動体Iの音叉基部における音叉振動の幅方向
または厚み方向のいずれか一方の不動面に対して設けた
支持部材9とを有する角速度センサであって、前記音叉
振動体Iの中央の対称面に対して対称に配置された1対
の振動腕2c,3c,2d,3dを有し、上記音叉振動
体Iに与えられるコリオリ力によるトーション振動を相
殺するキャンセル振動体IIを備えた。
いる角速度センサにおいて、小型化、低価格化、高性能
化、一括工法化を実現することを目的とする。 【解決手段】 検出電極4を介して背中合わせに接合さ
れ、一方の振動腕2a,3aに駆動電極5,6,10,
11が設けられ、他方の振動腕2b,3bにモニタ電極
8,12が設けられた圧電体よりなる音叉振動体Iと、
この音叉振動体Iの音叉基部における音叉振動の幅方向
または厚み方向のいずれか一方の不動面に対して設けた
支持部材9とを有する角速度センサであって、前記音叉
振動体Iの中央の対称面に対して対称に配置された1対
の振動腕2c,3c,2d,3dを有し、上記音叉振動
体Iに与えられるコリオリ力によるトーション振動を相
殺するキャンセル振動体IIを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーナビゲーション
や車姿勢制御用などに用いられる角速度センサに関する
ものである。
や車姿勢制御用などに用いられる角速度センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】角速度センサとして振動型で音叉形状の
ものは、音叉振動体を電気的に駆動させ、これを駆動振
動とし、音叉中心軸方向の角速度入力時に駆動振動によ
る速度を持つ音叉振動腕各部に働くコリオリ力による検
出振動を利用している。この検出振動は音叉の厚み方向
の振動で、2本の音叉振動腕が音叉中心軸に対して互い
に偶力として働く。この種の従来型の音叉形状をした角
速度センサは、音叉振動体の支持として駆動振動の不動
点支持を利用するのが主流であった。すなわち、音叉振
動は左右の振動腕が対称に運動するので、音叉基部にお
いては音叉振動の幅、厚み方向の不動点として音叉対称
面上に不動面があり、この不動面上に支持用のピン、板
などを形成又は接続するのが常であった。これは駆動振
動の不動点を支持することにより、支持部に接続される
支持外装部への振動の漏洩結合を防ぐためであり、この
ことにより駆動振動のエネルギー効率を高めて感度向上
を図り、漏洩結合の温度変化に起因するオフセットの温
度変化を抑制するものである。
ものは、音叉振動体を電気的に駆動させ、これを駆動振
動とし、音叉中心軸方向の角速度入力時に駆動振動によ
る速度を持つ音叉振動腕各部に働くコリオリ力による検
出振動を利用している。この検出振動は音叉の厚み方向
の振動で、2本の音叉振動腕が音叉中心軸に対して互い
に偶力として働く。この種の従来型の音叉形状をした角
速度センサは、音叉振動体の支持として駆動振動の不動
点支持を利用するのが主流であった。すなわち、音叉振
動は左右の振動腕が対称に運動するので、音叉基部にお
いては音叉振動の幅、厚み方向の不動点として音叉対称
面上に不動面があり、この不動面上に支持用のピン、板
などを形成又は接続するのが常であった。これは駆動振
動の不動点を支持することにより、支持部に接続される
支持外装部への振動の漏洩結合を防ぐためであり、この
ことにより駆動振動のエネルギー効率を高めて感度向上
を図り、漏洩結合の温度変化に起因するオフセットの温
度変化を抑制するものである。
【0003】一方、コリオリ力は偶力なので回転トルク
を生じ、音叉振動腕だけでなく支持部や支持外装部を含
む全体に作用する。コリオリ力による支持部や支持外装
部のトーション振動の振幅を決定するのはコリオリ力に
対するこの回転振動のトーションアドミタンスであり、
これは支持部の形状によるトーション弾性、及び支持
部、支持外装部の質量によるトーション慣性の2つによ
って決定される。
を生じ、音叉振動腕だけでなく支持部や支持外装部を含
む全体に作用する。コリオリ力による支持部や支持外装
部のトーション振動の振幅を決定するのはコリオリ力に
対するこの回転振動のトーションアドミタンスであり、
これは支持部の形状によるトーション弾性、及び支持
部、支持外装部の質量によるトーション慣性の2つによ
って決定される。
【0004】上記従来の角速度センサは支持部が音叉対
称面に集中しており、このトーション弾性が小さい。従
って、コリオリ力に対してトーション振動の振幅が大き
くなる傾向があった。このトーション振動は角速度セン
サとしては不要な振動であり、オフセット増大や感度低
下の原因となる。そこで従来の音叉型角速度センサは、
特別に検出振動を行う部分を振動腕に設け、その厚みを
小さくして、トーション振動に対して検出振動の振幅を
相対的に増大するような措置をとっていた。
称面に集中しており、このトーション弾性が小さい。従
って、コリオリ力に対してトーション振動の振幅が大き
くなる傾向があった。このトーション振動は角速度セン
サとしては不要な振動であり、オフセット増大や感度低
下の原因となる。そこで従来の音叉型角速度センサは、
特別に検出振動を行う部分を振動腕に設け、その厚みを
小さくして、トーション振動に対して検出振動の振幅を
相対的に増大するような措置をとっていた。
【0005】図5にこの種の従来型の角速度センサの構
成を示す。図5において16は金属よりなる音叉振動
体、17,18は音叉の振動腕、19,20は振動腕の
上部に設けた検出振動部、9は音叉基部に接続して音叉
を与える支持部、21は支持部に接続される支持外装部
である。なお、22,23,24,25は音叉振動に駆
動力を与えたり、検出振動を検出するための圧電体であ
る。上記のように、支持部は基部の音叉中心軸上に接続
された支持ピンにより構成され、検出振動部は音叉腕上
に独立して設けられ、検出振動方向の厚みを薄くしてあ
る。
成を示す。図5において16は金属よりなる音叉振動
体、17,18は音叉の振動腕、19,20は振動腕の
上部に設けた検出振動部、9は音叉基部に接続して音叉
を与える支持部、21は支持部に接続される支持外装部
である。なお、22,23,24,25は音叉振動に駆
動力を与えたり、検出振動を検出するための圧電体であ
る。上記のように、支持部は基部の音叉中心軸上に接続
された支持ピンにより構成され、検出振動部は音叉腕上
に独立して設けられ、検出振動方向の厚みを薄くしてあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子デバイスは
小型化、低価格化してきており、角速度センサにおいて
もマイクロ化、単純構造化する必要がある。そのため
に、材料としては駆動検出手段と音叉振動体を圧電体や
水晶のような同一材料で構成し、工法もマルチブレード
切削研磨やエッチング等の一括工法を採用する必要があ
る。しかし、上記従来の角速度センサでは、バイアス駆
動振動への駆動効率を上げ、角速度検出部の音叉腕の厚
み弾性を柔らかくするために、音叉腕上部に検出振動部
を設け、検出振動の感度を向上するために振動厚みを薄
く設計しなければならない。これは音叉腕の構造を複雑
にすることになり、小型化、低価格化、一括工法化の大
きな障害となっている。
小型化、低価格化してきており、角速度センサにおいて
もマイクロ化、単純構造化する必要がある。そのため
に、材料としては駆動検出手段と音叉振動体を圧電体や
水晶のような同一材料で構成し、工法もマルチブレード
切削研磨やエッチング等の一括工法を採用する必要があ
る。しかし、上記従来の角速度センサでは、バイアス駆
動振動への駆動効率を上げ、角速度検出部の音叉腕の厚
み弾性を柔らかくするために、音叉腕上部に検出振動部
を設け、検出振動の感度を向上するために振動厚みを薄
く設計しなければならない。これは音叉腕の構造を複雑
にすることになり、小型化、低価格化、一括工法化の大
きな障害となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の角速度センサ
は、検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振
動腕に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極
が設けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振
動体の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方
向のいずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを
有する角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の
対称面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、
上記音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーショ
ン振動を相殺するキャンセル振動体を備えたものであ
る。
は、検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振
動腕に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極
が設けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振
動体の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方
向のいずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを
有する角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の
対称面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、
上記音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーショ
ン振動を相殺するキャンセル振動体を備えたものであ
る。
【0008】この本発明によれば、キャンセル振動体の
2本の振動腕を音叉振動体の2本の振動腕の音叉振動と
は逆相に音叉共振させることによりコリオリ力によるト
ーション振動をキャンセルすることができ、感度を向上
させることができる。また、音叉振動腕の構造が単純で
あるため、角速度センサの小型化及び低価格化を実現す
ることができる。
2本の振動腕を音叉振動体の2本の振動腕の音叉振動と
は逆相に音叉共振させることによりコリオリ力によるト
ーション振動をキャンセルすることができ、感度を向上
させることができる。また、音叉振動腕の構造が単純で
あるため、角速度センサの小型化及び低価格化を実現す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振
動腕に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極
が設けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振
動体の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方
向のいずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを
有する角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の
対称面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、
上記音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーショ
ン振動を相殺するキャンセル振動体を備えた角速度セン
サであり、キャンセル振動体の2本の振動腕を音叉振動
体の2本の振動腕の音叉振動とは逆相に音叉共振させる
ことによりコリオリ力によるトーション振動をキャンセ
ルすることができ、感度を向上させることができる。ま
た、駆動振動のエネルギー効率を高めて感度向上を図
り、漏洩結合の温度変化に起因するオフセットの温度変
化を抑制することができる。さらに、音叉振動腕の構造
が単純であるため、角速度センサの小型化及び低価格化
を実現することができる。
は、検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振
動腕に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極
が設けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振
動体の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方
向のいずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを
有する角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の
対称面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、
上記音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーショ
ン振動を相殺するキャンセル振動体を備えた角速度セン
サであり、キャンセル振動体の2本の振動腕を音叉振動
体の2本の振動腕の音叉振動とは逆相に音叉共振させる
ことによりコリオリ力によるトーション振動をキャンセ
ルすることができ、感度を向上させることができる。ま
た、駆動振動のエネルギー効率を高めて感度向上を図
り、漏洩結合の温度変化に起因するオフセットの温度変
化を抑制することができる。さらに、音叉振動腕の構造
が単純であるため、角速度センサの小型化及び低価格化
を実現することができる。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の角速度センサにおいてキャンセル振動体は圧電
体より構成され、音叉振動体と一体に形成したもので、
同一材料で構成されるため、低価格化を実現することが
できる。
1記載の角速度センサにおいてキャンセル振動体は圧電
体より構成され、音叉振動体と一体に形成したもので、
同一材料で構成されるため、低価格化を実現することが
できる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、キャン
セル振動体は音叉振動体のいずれの不動面にも直交関係
にある音叉振動体の中央の対称面に対して対称に配置さ
れ、上記1対の振動腕のそれぞれが、上記音叉振動体の
各振動腕に連続して設けられたもので、加工が容易で、
小型化を実現することができる。
セル振動体は音叉振動体のいずれの不動面にも直交関係
にある音叉振動体の中央の対称面に対して対称に配置さ
れ、上記1対の振動腕のそれぞれが、上記音叉振動体の
各振動腕に連続して設けられたもので、加工が容易で、
小型化を実現することができる。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、キャン
セル振動体は音叉振動体の幅方向の不動面に一致した音
叉振動体の中央の対称面に対して対称に配置され、上記
1対の振動腕のそれぞれが上記音叉振動体の各振動腕の
側方にあって同一方向に配置されたもので、加工が容易
で、小型化を実現することができる。
セル振動体は音叉振動体の幅方向の不動面に一致した音
叉振動体の中央の対称面に対して対称に配置され、上記
1対の振動腕のそれぞれが上記音叉振動体の各振動腕の
側方にあって同一方向に配置されたもので、加工が容易
で、小型化を実現することができる。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、キャン
セル振動体の1対の振動腕のそれぞれは、上記音叉振動
体の各振動腕と同一方向に配置したもので、小型化を実
現することができる。
セル振動体の1対の振動腕のそれぞれは、上記音叉振動
体の各振動腕と同一方向に配置したもので、小型化を実
現することができる。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1において1は一体成形されたH型
の圧電体で、音叉振動体I及びキャンセル振動体IIより
構成されており、この圧電体1は、前記音叉振動体の音
叉基部における音叉振動の幅方向の不動面にて支持部材
9と接続されている。前記圧電体1は、図1に示すよう
にH型の第1、第2の圧電体2,3を同じくH型をした
Ag−Pd系の検出電極4を介して重合させ、一体焼成
することにより形成されたものである。また、前記第
1、第2の圧電体2,3のそれぞれ一方の振動腕2a,
2b,3a,3bの検出電極4とは反対の面、つまり外
部に表出している面には縦長形状のAg−Pd系の電極
5,6,7,8,10,11,12,13を印刷し、焼
き付けにより設けている。これらの電極の内、5,6,
10,11が駆動電極、7,8,12,13がモニタ電
極となっている。すなわち図2に示すように振動腕2
a,3aの重合体において、検出電極4を介して対角線
上にある駆動電極5,11には第1の駆動電源14が接
続され、またそれにクロスする対角線上の駆動電極6,
10には第2の駆動電源15が接続されている。これら
の第1、第2の駆動電源14,15はそれぞれ駆動電極
5,11及び6,10に音叉共振させるための交流信号
を供給するのであるが、これらの第1、第2の駆動電源
14,15から供給される信号は逆相状態になってい
る。また、モニタ側となる振動腕2b,3bにおいて
は、対角線上のモニタ電極7,13が共に接地端子に接
続され、それにクロスする対角線上のモニタ電極8,1
2はモニタ検出端子に接続されている。また、振動腕2
a,3aはその厚み方向に対して同方向に電界強度3k
V/mmで分極し、また、振動腕2b,3bもそれとは
反対方向ではあるが厚み方向と同方向に電界強度3kV
/mmで分極する。
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1において1は一体成形されたH型
の圧電体で、音叉振動体I及びキャンセル振動体IIより
構成されており、この圧電体1は、前記音叉振動体の音
叉基部における音叉振動の幅方向の不動面にて支持部材
9と接続されている。前記圧電体1は、図1に示すよう
にH型の第1、第2の圧電体2,3を同じくH型をした
Ag−Pd系の検出電極4を介して重合させ、一体焼成
することにより形成されたものである。また、前記第
1、第2の圧電体2,3のそれぞれ一方の振動腕2a,
2b,3a,3bの検出電極4とは反対の面、つまり外
部に表出している面には縦長形状のAg−Pd系の電極
5,6,7,8,10,11,12,13を印刷し、焼
き付けにより設けている。これらの電極の内、5,6,
10,11が駆動電極、7,8,12,13がモニタ電
極となっている。すなわち図2に示すように振動腕2
a,3aの重合体において、検出電極4を介して対角線
上にある駆動電極5,11には第1の駆動電源14が接
続され、またそれにクロスする対角線上の駆動電極6,
10には第2の駆動電源15が接続されている。これら
の第1、第2の駆動電源14,15はそれぞれ駆動電極
5,11及び6,10に音叉共振させるための交流信号
を供給するのであるが、これらの第1、第2の駆動電源
14,15から供給される信号は逆相状態になってい
る。また、モニタ側となる振動腕2b,3bにおいて
は、対角線上のモニタ電極7,13が共に接地端子に接
続され、それにクロスする対角線上のモニタ電極8,1
2はモニタ検出端子に接続されている。また、振動腕2
a,3aはその厚み方向に対して同方向に電界強度3k
V/mmで分極し、また、振動腕2b,3bもそれとは
反対方向ではあるが厚み方向と同方向に電界強度3kV
/mmで分極する。
【0015】前記第1、第2の駆動電源14,15から
前記駆動電極5,6,10,11に信号が供給される
と、振動腕2a,3aは図2における横方向に振動する
ことになり、同時に振動腕2b,3bも共振して横方向
に振動することになる。また、これと同時に振動腕2
c,3c及び2d,3dも共振して横方向に振動し始め
るが、前記振動腕2a,3a及び2b,3bとは位相が
ほぼ180°異なった振動となる。この様な内外方向へ
の振動を繰り返している状況において、角速度が加えら
れると、コリオリ力が加わり振動腕2a,3a,2b,
3bと振動腕2c,3c,2d,3dは互いに逆方向に
たわみ、振動腕2a,3a,2b,3bによるたわみ量
が角速度信号として検出電極4を介して取り出されるこ
とになる。
前記駆動電極5,6,10,11に信号が供給される
と、振動腕2a,3aは図2における横方向に振動する
ことになり、同時に振動腕2b,3bも共振して横方向
に振動することになる。また、これと同時に振動腕2
c,3c及び2d,3dも共振して横方向に振動し始め
るが、前記振動腕2a,3a及び2b,3bとは位相が
ほぼ180°異なった振動となる。この様な内外方向へ
の振動を繰り返している状況において、角速度が加えら
れると、コリオリ力が加わり振動腕2a,3a,2b,
3bと振動腕2c,3c,2d,3dは互いに逆方向に
たわみ、振動腕2a,3a,2b,3bによるたわみ量
が角速度信号として検出電極4を介して取り出されるこ
とになる。
【0016】以上のように本実施形態の角速度センサ
は、圧電体により一体成形され、振動腕の構造も単純で
あるため、小型化及び低価格化を実現することができ
る。また、音叉振動体Iの振動腕2a,2b,3a,3
bをキャンセル振動体の振動腕2c,3c,2d,3d
の音叉振動とは逆相に音叉共振させることにより、コリ
オリ力によるトーション振動をキャンセルすることがで
き、感度を向上させることができる。
は、圧電体により一体成形され、振動腕の構造も単純で
あるため、小型化及び低価格化を実現することができ
る。また、音叉振動体Iの振動腕2a,2b,3a,3
bをキャンセル振動体の振動腕2c,3c,2d,3d
の音叉振動とは逆相に音叉共振させることにより、コリ
オリ力によるトーション振動をキャンセルすることがで
き、感度を向上させることができる。
【0017】(実施の形態2)図3において1は一体成
形された4脚音叉型の圧電体で、音叉振動体I及びキャ
ンセル振動体IIより構成されており、この圧電体1は前
記音叉振動体の音叉基部における音叉振動の幅方向の不
動面にて支持部材9と接続されている。図3における圧
電体1は図1における圧電体1とキャンセル振動体IIの
2本の振動腕2c,3c,2d,3dの配置が異なるだ
けで基本的には同じ構造であるので、同一構成部分には
同一番号を付して詳細な説明を省略する。
形された4脚音叉型の圧電体で、音叉振動体I及びキャ
ンセル振動体IIより構成されており、この圧電体1は前
記音叉振動体の音叉基部における音叉振動の幅方向の不
動面にて支持部材9と接続されている。図3における圧
電体1は図1における圧電体1とキャンセル振動体IIの
2本の振動腕2c,3c,2d,3dの配置が異なるだ
けで基本的には同じ構造であるので、同一構成部分には
同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0018】動作についても基本的には実施の形態1に
おけるものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
おけるものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0019】以上のように本発明の角速度センサは、実
施の形態1で述べたように低価格化、感度向上、オフセ
ットの安定といった効果を実現することができる。
施の形態1で述べたように低価格化、感度向上、オフセ
ットの安定といった効果を実現することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の角速度センサは、
検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振動腕
に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極が設
けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振動体
の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方向の
いずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを有す
る角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の対称
面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、上記
音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーション振
動を相殺するキャンセル振動体を備えたもので、前記キ
ャンセル振動体の振動腕を前記音叉振動体の振動腕の音
叉振動とは逆相に音叉共振させることによりコリオリ力
によるトーション振動をキャンセルすることができ、感
度を向上させることができる。さらに、同一材料で構成
されているため、加工が容易で、センサの小型化、低価
格化を実現することができる。
検出電極を介して背中合わせに接合され、一方の振動腕
に駆動電極が設けられ、他方の振動腕にモニタ電極が設
けられた圧電体よりなる音叉振動体と、この音叉振動体
の音叉基部における音叉振動の幅方向または厚み方向の
いずれか一方の不動面に対して設けた支持部材とを有す
る角速度センサであって、前記音叉振動体の中央の対称
面に対して対称に配置された1対の振動腕を有し、上記
音叉振動体に与えられるコリオリ力によるトーション振
動を相殺するキャンセル振動体を備えたもので、前記キ
ャンセル振動体の振動腕を前記音叉振動体の振動腕の音
叉振動とは逆相に音叉共振させることによりコリオリ力
によるトーション振動をキャンセルすることができ、感
度を向上させることができる。さらに、同一材料で構成
されているため、加工が容易で、センサの小型化、低価
格化を実現することができる。
【0021】さらに、前記音叉振動体の音叉基部におけ
る音叉振動の幅方向または厚み方向のいずれか一方の不
動面にて支持部材と接続されているため、駆動振動のエ
ネルギー効率を高めて感度向上を図り、漏洩結合の温度
変化に起因するオフセットの温度変化を抑制することが
できる。
る音叉振動の幅方向または厚み方向のいずれか一方の不
動面にて支持部材と接続されているため、駆動振動のエ
ネルギー効率を高めて感度向上を図り、漏洩結合の温度
変化に起因するオフセットの温度変化を抑制することが
できる。
【図1】本発明の角速度センサの第1の実施形態を示す
斜視図
斜視図
【図2】同センサの要部を示す模式図
【図3】本発明の角速度センサの他の実施形態を示す斜
視図
視図
【図4】同センサの要部を示す模式図
【図5】(a)従来の角速度センサを示す正面図 (b)同センサの斜視図
I 音叉振動体 II キャンセル振動体 1 圧電体 2a 振動腕 2b 振動腕 2c 振動腕 2d 振動腕 3a 振動腕 3b 振動腕 3c 振動腕 3d 振動腕 4 検出電極 5 駆動電極 6 駆動電極 7 モニタ電極 8 モニタ電極 9 支持部材 10 駆動電極 11 駆動電極 12 モニタ電極 13 モニタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 博史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 寺田 二郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 昌良 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 検出電極を介して背中合わせに接合さ
れ、一方の振動腕に駆動電極が設けられ、他方の振動腕
にモニタ電極が設けられた圧電体よりなる音叉振動体
と、この音叉振動体の音叉基部における音叉振動の幅方
向または厚み方向のいずれか一方の不動面に対して設け
た支持部材とを有する角速度センサであって、前記音叉
振動体の中央の対称面に対して対称に配置された1対の
振動腕を有し、上記音叉振動体に与えられるコリオリ力
によるトーション振動を相殺するキャンセル振動体を備
えた角速度センサ。 - 【請求項2】 キャンセル振動体は圧電体より構成さ
れ、音叉振動体と一体に形成した請求項1記載の角速度
センサ。 - 【請求項3】 キャンセル振動体は音叉振動体のいずれ
の不動面にも直交関係にある音叉振動体の中央の対称面
に対して対称に配置され、上記1対の振動腕のそれぞれ
が、上記音叉振動体の各振動腕に連続して設けられた請
求項1記載の角速度センサ。 - 【請求項4】 キャンセル振動体は音叉振動体の幅方向
の不動面に一致した音叉振動体の中央の対称面に対して
対称に配置され、上記1対の振動腕のそれぞれが、上記
音叉振動体の各振動腕の側方にあって同一方向に配置さ
れた請求項1記載の角速度センサ。 - 【請求項5】 キャンセル振動体の1対の振動腕のそれ
ぞれは、上記音叉振動体の各振動腕と同一方向に配置し
た請求項4記載の角速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8082317A JPH09273933A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 角速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8082317A JPH09273933A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 角速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09273933A true JPH09273933A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13771198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8082317A Pending JPH09273933A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 角速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09273933A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006308359A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Kyocera Kinseki Corp | 慣性センサ素子及び慣性センサ素子の製造方法 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8082317A patent/JPH09273933A/ja active Pending
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