JPH09272088A - 姿勢入力装置 - Google Patents

姿勢入力装置

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JPH09272088A
JPH09272088A JP11110496A JP11110496A JPH09272088A JP H09272088 A JPH09272088 A JP H09272088A JP 11110496 A JP11110496 A JP 11110496A JP 11110496 A JP11110496 A JP 11110496A JP H09272088 A JPH09272088 A JP H09272088A
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JP
Japan
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slit
rotational displacement
axis
yoke
angle detection
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Application number
JP11110496A
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English (en)
Inventor
Ryohei Takada
亮平 高田
Seiichi Marumoto
清一 丸元
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量であり、かつ入力の忠実性を損なう
ことがない姿勢入力装置を提供する。 【解決手段】 互いに直交するとともに、一点で交差
し、それぞれ回転可能なレバー軸5,第1スリットヨー
ク軸9,第2スリットヨーク軸10を有し、各軸5,
9,10の回転変位角に基づいて遠隔操作装置に対して
姿勢を入力するための姿勢入力装置1であって、各軸毎
5,9,10に設けられ、それぞれ各軸5,9,10の
回転変位角を検出する回転変位角検出手段7,13,1
6と、各軸5,9,10の交差点に設けられ、少なくと
も2軸まわりの回転を許容する球面軸受8と、少なくと
も2軸の回転角度検出機構及び回転支持機構の外側に設
けられ、各軸5,9,10の交差点の中心を包囲すると
ともに、3軸まわり方向に傾動可能で、操作者が握持可
能な握持殻4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作装置に対
して姿勢を入力するための姿勢入力装置に関し、特に、
操作性を損なうことなく、小型化、軽量化できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の姿勢入力装置の一例とし
て、いわゆるジョイスティックと呼ばれる姿勢入力装置
がある。このジョイスティックは、握持部をx軸あるい
はy軸の合成方向に傾け、握持部に連絡した可変抵抗器
の電圧変化に基づき、握持部のx軸方向及びy軸方向の
変位量を取り出している。また、握持部の中心線を回転
中心として握持部を回転させ、握持部に連絡した可変抵
抗器の電圧変化に基づき、握持部の回転変位量、すなわ
ちz軸方向の変位量を取り出している。このようにし
て、合計3軸まわりの変位量を取り出すことができ、こ
の変位量に応じて、x軸,y軸,z軸方向の位置指令ま
たは速度指令を発生させて、遠隔操作装置を制御してい
る。
【0003】また、他の姿勢入力装置の例として、力覚
型の姿勢入力装置がある。この力覚型の姿勢入力装置
は、操作者が握持部に伝えた力を歪み検出装置により歪
みとして検出し、この歪みが増幅信号処理された後、デ
ジタル信号に変換されて遠隔操作装置のコントローラに
送出される装置である。
【0004】また、他の姿勢入力装置の例として、操作
者の力による入力方法と、操作者が操作する握持部等の
変位による入力方法との中間的な姿勢入力装置がある。
この姿勢入力装置は、例えば、特開平4−176581
号公報に「操作形マニピュレータ用操作装置」として開
示されている。この操作形マニピュレータ用操作装置
は、操作用グリップと、高剛性の力伝達部材と、基台
と、前記力伝達部材と操作用グリップとの間に挿設され
るバネ部材と、前記力伝達部材と基台との間に装着され
る力覚センサとを備え、この力覚センサは、前記グリッ
プに作用する操作力に基づいて出力し、この出力が操作
形マニピュレータに対する操作指令になるようにして構
成されている。
【0005】また、他の姿勢入力装置の例として、外部
回転支持機構を有する姿勢入力装置がある。この外部回
転支持機構を有する姿勢入力装置は、握持部から離れて
回転支持部を設け、握持部と回転支持部との間を複数の
回転可能な関節部とリンク部材により連絡するととも
に、回転支持部には、重力バランスを取るためのウエイ
トを取り付けてある。
【0006】また、他の姿勢入力装置の例として、握持
部の中心近傍が回転中心となるような外部回転支持機構
を有する姿勢入力装置がある。この姿勢入力装置は、例
えば、特開平6−238585号公報に「操作型ロボッ
トの指令発生装置」として開示されている。このオペレ
ータ、すなわち操作者の操縦にしたがって動作する操作
型ロボットの指令発生装置は、オペレータが把持する把
持部を設け、回転中心の延長線が上記把持部内の一点で
交差するように設けた多自由度リンク機構と、上記多自
由度リンク機構の各回転変位量を計測する変位量計測手
段と、上記多自由度リンク機構を支持する支持部と、上
記支持部を介して把持部に作用するオペレータの並進力
を検出する力覚センサ手段と、動作させるロボットの姿
勢指令を上記多自由度リンク機構の変位量計測手段か
ら、位置指令を上記力覚センサ手段から求める演算手段
とを備えて構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遠隔操作装
置を操作するための姿勢入力に際しては、空間的な角度
を指示する必要がある。すなわち、遠隔操作装置の作業
用ツールに対して、方向の指示が必要となる場合があ
る。
【0008】このとき、上記したような一般的なジョイ
スティックでは、回転角を検出するための検出装置を軸
まわりに回転させることにより、作業ツールに対する方
向の指示を行う。しかし、操作者の操作点は、レバー等
からなる握持部を介して与えられるため、あたかも並進
運動で入力操作を行っているかのような操作感となって
しまい、並進方向を傾動方向に解釈しなおすため、操作
に違和感があり、直感的で自然な操作が行えないという
問題点があった。
【0009】また、上記したように操作者が加えた力に
より姿勢入力を行う力覚型の姿勢入力装置では、装置を
小型化することができるものの、姿勢入力の指令が速度
指令に限定されてしまい、指令した角度や角速度の大き
さを直感的に把握しにくいという問題点があった。
【0010】また、上記した特開平4−176581号
公報に開示された「操作形マニピュレータ用操作装置」
では、操作しようとする空間的な角度の方向と、操作者
が加える力の方向が一致して、自然な操作感が得られる
が、大きな偏角を吸収するとともに、連続的な力の特性
を持たせるためには、バネ部材を大型のものとしなけれ
ばならず、またバネ部材を保持する力伝達部材も大きく
なって、装置全体が大型化するという問題点があった。
【0011】また、上記した外部回転支持機構を有する
姿勢入力装置では、外部に支持手段を設けているため、
装置全体が大型化して重くなってしまう。特に、位置の
3自由度と、姿勢の3自由度とを片手で入力するような
装置、例えば、6自由度マスターアームにおいては、一
般に姿勢3軸機構を位置3軸機構の入力機構に上乗せす
るので、手先側が重くなることで、装置全体が著しく大
きくなるという問題点があった。
【0012】上記した特開平6−238585号公報に
開示された「操作型ロボットの指令発生装置」は、回転
運動の中心が把持部、すなわちオペレータの掌の中にあ
り、操作の方向と遠隔操作装置の傾動の方向が一致して
自然な操作感が得られるが、多自由度リンク機構を把持
部と別に設けるので、基本的には外部回転支持機構を有
する姿勢入力装置であり、やはり大きく重くなるという
問題点を有している。
【0013】遠隔操作装置に対する姿勢入力装置は、人
間の手の運動を計測する装置であるため、高い即応性が
要求される。したがって、姿勢入力装置において、装置
の大型化と重量の増加は、入力の速応性を損なうことと
なり、最も避けるべき要因である。
【0014】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑み提案されたもので、高い即応性を備
えるとともに、入力の忠実性を損なうことがない姿勢入
力装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を説明す
る。請求項1記載の発明は、互いに直交するとともに、
一点で交差し、それぞれ回転可能な3軸を有し、各軸の
回転変位角に基づいて遠隔操作装置に対して姿勢を入力
するための姿勢入力装置であって、各軸毎に設けられ、
それぞれ各軸の回転変位角を検出する回転変位角検出手
段と、上記各軸の交差点に設けられ、少なくとも2軸ま
わりの回転を許容する回転支持手段と、少なくとも2軸
の回転角度検出機構及び回転支持機構の外側に設けら
れ、上記各軸の交差点の中心を包囲するとともに、3軸
まわり方向に傾動可能で、操作者が握持可能な握持殻と
を備えている。
【0016】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、握持殻は、操作者の掌中に
収まる。
【0017】したがって、上記した発明によれば、次の
ような作用を奏する。すなわち、請求項1記載の発明で
は、姿勢入力装置を操作するには、握持殻を掌で包み込
むようにして握持し、握持殻に対して所望の操作を加え
る。握持殻の操作に伴い各軸が回転し、各軸の回転変位
角は、回転変位角検出手段により検出される。そして、
回転変位角検出手段により検出した各軸の回転変位角に
基づいて、遠隔装置に対する姿勢入力が行われる。回転
支持手段の一部もしくは全部が握持殻の内側に付設され
ているので、内側に付設された回転支持手段は、オペレ
ータの掌を回避する構造をとる必要がなく、小型軽量に
設計製作することが可能になり、入力の速応性が期待で
きる。しかも、各軸の交差点の中心を包囲しているた
め、忠実性を損なうことがない。また、基台との連絡は
棒状の部材のみとなるので、回転支持手段とオペレータ
の腕との干渉を回避しやすい構造となり、どの回転軸方
向も、大きな回転の可動範囲をとることができる。
【0018】請求項2記載の発明では、姿勢入力装置を
操作する際に、握持殻が操作者の掌中に収まっているた
め、オペレータの傾動操作する方向と、遠隔操作装置の
回転方向が3軸ともによく一致して、自然で直感的な操
作感が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態の一例を説明する。図1,図2は、本発明に
係る姿勢入力装置の第1実施例を示したもので、図1
は、姿勢入力装置の概略構成を説明するための断面図、
図2は、回転角度検出機構及び回転支持機構の具体的構
成を説明するための斜視図である。
【0020】尚、図1と図2とでは、姿勢入力装置を構
成する機器の形状及び位置が若干異なっているが、この
差違は、図1が姿勢入力装置の概略構成を示したもので
あるのに対して、図2が姿勢入力装置の具体的構成を示
したことによる。したがって、両図面に示した姿勢入力
装置を構成する機器は、図1及び図2に示したどちらの
構成であってもよく、その形状及び位置の相違にかかわ
らず、同様の作用を奏するものである。
【0021】本発明の第1実施例に係る姿勢入力装置1
は、図1に示すように、基台2から上方に向かって設け
た上向き半球状の支持殻3と、この支持殻3の外側を覆
うとともに、下面が開放した球状の握持殻4とを備えて
いる。
【0022】上記した握持殻4は、操作者の掌中に収ま
る大きさとなっている。具体的には、直径約60mmの
球の下面を開放して構成されている。尚、握持殻4の形
状は、操作者が掌中に収めて握持できる形状であれば他
の形状であってもよく、例えば、円筒状であってもよ
い。また、大きさは、直径約30mmから100mm程
度までが適切である。
【0023】上記した握持殻4には、図1,図2に示す
ように、その内部に、握持殻4の内面から突出し、握持
殻4の中心を通るレバー軸5を設けてある。このレバー
軸5が、姿勢入力装置1のz軸と一致する場合を、中立
位置として傾動されていない状態とする。
【0024】上記したレバー軸5には、図1,図2に示
すように、軸方向の中程に球状部6を設け、先端部にレ
バー軸5の回転変位角を検出するための第1回転変位角
検出装置7を取り付けてある。また、レバー軸5の球状
部6には、その外周面に球面軸受8が取り付けてあり、
この球面軸受8は、支持殻3内の上部に固定されてい
る。
【0025】上記した球面軸受8には、図1,図2に示
すように、球面軸受8の中心で互いに直交して交差する
x軸及びy軸に沿って、それぞれ球面軸受8の外周面か
ら外方に向かって突出する第1スリットヨーク軸9及び
第2スリットヨーク軸10を設けてある。尚、この第1
スリットヨーク軸9(x軸)及び第2スリットヨーク軸
10(y軸)は、上記したz軸と互いに直交するととも
に、球面軸受8の回転中心で交差する。
【0026】上記した第1スリットヨーク軸9の両端部
には、図1,図2に示すように、第1スリットヨーク軸
9の両端部間を連絡する下向き円弧板状の第1スリット
ヨーク11が、第1スリットヨーク軸9に対して回転可
能に取り付けてある。この第1スリットヨーク11に
は、そのほぼ中程に、円弧方向に沿って第1スリット1
2が設けてある。また、第1スリットヨーク軸9の一端
部と、第1スリットヨーク11の一端部との間には、第
1スリットヨーク軸9と第1スリットヨーク11との回
転角の差異、すなわち回転変位角を検出するための第2
回転変位角検出装置13を取り付けてある。
【0027】上記した第2スリットヨーク軸10の両端
部には、図1,図2に示すように、第1スリットヨーク
11の上方に位置し、第2スリットヨーク軸10の両端
部間を連絡する下向き円弧板状の第2スリットヨーク1
4が、第2スリットヨーク軸10に対して回転可能に取
り付けてある。この第2スリットヨーク14には、その
ほぼ中程に、円弧方向に沿って第2スリット15が設け
てある。また、第2スリットヨーク軸10の一端部と、
第2スリットヨーク14の一端部との間には、図2に示
すように、第2スリットヨーク軸10と第2スリットヨ
ーク14との回転角の差異、すなわち回転変位角を検出
するための第3回転変位角検出装置16を取り付けてあ
る。
【0028】そして、上記したレバー軸5の先端部が、
互いに直交する第1スリット12及び第2スリット15
に一連に挿通している。また、レバー軸5は、第1スリ
ット12及び第2スリット15に対して、軸方向に回転
可能である。レバー軸5の先端部には、回転止めスライ
ダー17が、第1スリットヨーク11の円弧方向にスラ
イド可能に、第1スリット12と嵌合して取り付けられ
ている。上記回転止めスライダー17は、上記レバー軸
5を軸方向に回転可能に保持し、その一端が上記第1回
転変位角検出装置7に取り付けられる。
【0029】したがって、握持殻4をレバー軸5周りに
回転させると、握持殻4は、レバー軸5を中心として回
転し、回転止めスライダー17とレバー軸5との、軸周
りの回転角の差異として、回転変位量が第1回転変位角
検出装置7により検出される。
【0030】また、握持殻4を第1スリットヨーク軸9
(x軸)周りに傾動させると、第2スリット14内をレ
バー軸5が移動するとともに、第1スリットヨーク11
が、その軸止点を中心として回転する。この時、第1ス
リットヨーク軸9は、上記支持殻により保持されている
ので、x軸周りに回転することはなく、x軸の回転変位
量が第2回転変位角検出装置13により検出される。
【0031】また、握持殻4を第2スリットヨーク軸1
0(y軸)周りに傾動させると、第1スリット12内を
レバー軸5が移動するとともに、第2スリットヨーク1
4が、その軸止点を中心として回転する。この時、第2
スリットヨーク軸10は、上記支持殻3により保持され
ているので、y軸周りに回転することはなく、y軸の回
転変位量が第3回転変位角検出装置16により検出され
る。
【0032】そして、これらの回転及び傾動を複合する
ことにより、握持殻4を、球面軸受8の中心に対して3
軸まわり方向に傾動させることができ、その回転変位量
は、第1回転変位角検出装置7,第2回転変位角検出装
置13,第3回転変位角検出装置16により検出され、
遠隔操作装置に対する変動姿勢を入力することができ
る。
【0033】尚、上記した第1回転変位角検出装置7
と、第2回転変位角検出装置13と、第3回転変位角検
出装置16とは、例えばポテンショメータやエンコーダ
等から構成され、これらの回転変位角検出装置7,1
3,16が、回転変位角検出手段として機能する。ま
た、上記した球面軸受8が回転支持手段として機能す
る。また、上記した第1スリットヨーク11及び第2ス
リットヨーク14と、各回転変位角検出装置7,13,
16とが回転角度検出機構として機能し、基台2及び支
持殻3と、球面軸受8とが回転支持機構として機能す
る。
【0034】次に、図3,図4に基づき、本発明に係る
姿勢入力装置の第2実施例を説明する。図3,図4は、
本発明に係る姿勢入力装置の第2実施例を示したもの
で、図3は、姿勢入力装置の概略構成を説明するための
断面図、図4は、回転角度検出機構及び回転支持機構の
具体的構成を説明するための斜視図である。
【0035】尚、図3と図4とでは、姿勢入力装置を構
成する機器の形状及び位置が若干異なっているが、この
差違は、図3が姿勢入力装置の概略構成を示したもので
あるのに対して、図4が姿勢入力装置の具体的構成を示
したことによる。したがって、両図面に示した姿勢入力
装置を構成する機器は、図3及び図4に示したどちらの
構成であってもよく、その形状及び位置の相違にかかわ
らず、同様の作用を奏するものである。
【0036】本発明の第2実施例に係る姿勢入力装置2
0は、図3に示すように、基台21から上方に向かって
突出するとともに、基台21に対して回転可能に設けた
支持軸22と、この支持軸22の上部に回転可能に取り
付けられ、支持軸22の上部を覆う下向き半球状の握持
殻23とを備えている。この支持軸22が、姿勢入力装
置20のz軸となる。
【0037】上記した支持軸22には、図3,図4に示
すように、軸方向の中程に球状部24を設け、基端部に
支持軸22の回転変位角を検出するための第1回転変位
角検出装置25を取り付けてある。第1回転変位角検出
装置25は、基台21に対して固定して取り付けられて
いる。支持軸22は、軸受36によりz軸周りに回転可
能に支持され、軸受36は、保持材37により基台21
に取り付けられている。また、支持軸22の球状部24
には、その外周面に球面軸受26を回転可能に取り付け
てあり、この球面軸受26は、握持殻23内に位置する
ように、握持殻23に固定されている。
【0038】上記した握持殻23は、操作者の掌中に収
まる大きさとなっている。具体的には、直径約60mm
の下向きの半球として構成されている。尚、握持殻23
の形状は、操作者が掌中に収めて握持できる形状であれ
ば他の形状であってもよく、例えば、円筒状であっても
よい。大きさは、直径約30mmから100mm程度ま
でが適切である。
【0039】上記した球面軸受26には、図3に示すよ
うに、球面軸受26の中心で互いに直交して交差するx
軸及びy軸に沿って、それぞれ球面軸受26の外周面下
部から外方に向かって突出する第1スリットヨーク軸2
7及び第2スリットヨーク軸28を設けてある。尚、こ
の第1スリットヨーク軸27及び第2スリットヨーク軸
28は、互いに直交するとともに、第1スリットヨーク
軸27と第2スリットヨーク軸28とレバー軸22と
は、球面軸受26の回転中心で交差する。
【0040】尚、上記した第1スリットヨーク軸27及
び第2スリットヨーク軸28は、図4に示すように、球
面軸受26の外周面下部からその片側に向かってのみ設
けてもよい。
【0041】上記した第1スリットヨーク軸27の両端
部には、図3に示すように、第1スリットヨーク軸27
の両端部間を連絡する上向き円弧板状の第1スリットヨ
ーク29が、第1スリットヨーク軸27に対して回転可
能に取り付けてある。この第1スリットヨーク29に
は、そのほぼ中程に、円弧方向に沿って第1スリット3
0が設けてある。また、第1スリットヨーク軸27の一
端部と、第1スリットヨーク29の一端部との間には、
第1スリットヨーク軸27と第2スリットヨーク29と
の回転角の差異、すなわち回転変位角を検出するための
第2回転変位角検出装置31を取り付けてある。
【0042】上記した第2スリットヨーク軸28の両端
部には、図3に示すように、第1スリットヨーク29の
下方に位置し、第2スリットヨーク軸28の両端部間を
連絡する上向き円弧板状の第2スリットヨーク32が、
第2スリットヨーク軸28に対して回転可能に取り付け
てある。この第2スリットヨーク32には、そのほぼ中
程に、円弧方向に沿って第2スリット33が設けてあ
る。また、第2スリットヨーク軸28の一端部と、第2
スリットヨーク32の一端部との間には、図4に示すよ
うに、第2スリットヨーク軸28と第2スリットヨーク
32との回転角の差異、すなわち回転変位角を検出する
ための第3回転変位角検出装置34を取り付けてある。
【0043】そして、図3,図4に示すように、上記し
た支持軸22の先端部が、互いに直交する第1スリット
30及び第2スリット33に一連に挿通している。レバ
ー軸22の先端部には、回転止めスライダー35が、第
1スリットヨーク29の円弧方向にスライド可能に、第
1スリット30と嵌合して取り付けられている。上記回
転止めスライダー35は、上記レバー軸22に回転不能
に取り付けられる。
【0044】したがって、握持殻23を支持軸22周り
に回転させると、握持殻23に連接している第1スリッ
トヨーク軸27及び第1スリットヨーク29もz軸周り
に回転する。第1スリットヨーク29のy軸周りの傾動
の有無にかかわらず、回転止めスライダー35もz軸周
りに回転する。このため、上記支持軸22は、基台21
に対してz軸周りに回転し、回転変位量が第1回転変位
角検出装置25により検出される。
【0045】また、握持殻23をx軸周りに傾動させる
と、第2スリットヨーク32は、x軸周りに公転し、第
2スリット33の範囲で支持軸22をスライドさせる。
第1スリットヨーク軸27は、x軸周りに回転するが、
第1スリットヨーク29は、基台29に対して不動であ
る。このため、x軸の回転変位量が、第2回転変位角検
出装置31により検出される。
【0046】また、握持殻23をy軸周りに傾動させる
と、第1スリットヨーク29は、y軸周りに公転し、第
2スリット33の範囲で支持軸22をスライドさせる。
第2スリットヨーク軸28は、y軸周りに回転するが、
第2スリットヨーク32は、基台21に対して不動であ
る。このため、y軸の回転変位量が、第3回転変位角検
出装置34により検出される。
【0047】そして、これらの回転及び傾動を複合する
ことにより、握持殻23を、球面軸受26の中心に対し
て3軸周りに傾動させることができ、その回転変位量
は、第1回転変位角検出装置25,第2回転変位角検出
装置31,第3回転変位角検出装置34により検出さ
れ、遠隔操作装置に対する変動姿勢を入力することがで
きる。
【0048】尚、上記した第1回転変位角検出装置25
と、第2回転変位角検出装置31と、第3回転変位角検
出装置34とは、例えばポテンショメータやエンコーダ
等から構成され、これらの回転変位角検出装置25,3
1,34が、回転変位角検出手段として機能する。ま
た、この実施例では、上記した球面軸受26と軸受36
が回転支持手段として機能する。また、上記した第1ス
リットヨーク29及び第2スリットヨーク32と、各回
転変位角検出装置25,31,34とが回転角度検出機
構として機能し、球面軸受26と第1スリットヨーク軸
27と第2スリットヨーク軸28とが回転支持機構とし
て機能する。この実施例では、球状部24と球面軸受2
6の回転支持機構は、ユニバーサルジョイントでも達成
可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0050】請求項1記載の発明では、姿勢入力装置を
操作するための握持殻は、各軸の交差点の中心を包囲
し、支持手段、回転変位角検出手段が、握持殻内部に構
成されている。したがって、握持殻の内側に付設された
回転支持手段は、オペレータの掌を回避する構造を取る
必要がないので、小型軽量に設計製作することが可能と
なり、入力の速応性が改善され、掌の中に回転中心があ
るので忠実性を損なわない。また、基台との接続は棒状
の部材のみとなるので、どの回転軸方向も、大きな回転
の可動範囲をとることができる。
【0051】請求項2記載の発明では、握持殻は、操作
者の掌中に収まっている。したがって、オペレータの傾
動操作する方向と、遠隔操作装置の回転方向が3軸とも
によく一致して、自然で直感的な操作感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る姿勢入力装置の概略構成を説
明するための断面図である。
【図2】第1実施例に係る回転角度検出機構及び回転支
持機構の具体的構成を説明するための斜視図である。
【図3】第2実施例に係る姿勢入力装置の概略構成を説
明するための断面図である。
【図4】第2実施例に係る回転角度検出機構及び回転支
持機構の具体的構成を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1〜17 第1実施例 1 姿勢入力装置 2 基台 3 支持殻 4 握持殻 5 レバー軸 6 球状部 7 第1回転変位角検出装置 8 球面軸受 9 第1スリットヨーク軸 10 第2スリットヨーク軸 11 第1スリットヨーク 12 第1スリット 13 第2回転変位角検出装置 14 第2スリットヨーク 15 第2スリット 16 第3回転変位角検出装置 17 回転止めスライダー 20〜37 第2実施例 20 姿勢入力装置 21 基台 22 支持軸 23 握持殻 24 球状部 25 第1回転変位角検出装置 26 球面軸受 27 第1スリットヨーク軸 28 第2スリットヨーク軸 29 第1スリットヨーク 30 第1スリット 31 第2回転変位角検出装置 32 第2スリットヨーク 33 第2スリット 34 第3回転変位角検出装置 35 回転止めスライダー 36 軸受 37 保持材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交するとともに、一点で交差し、
    それぞれ回転可能な3軸を有し、各軸の回転変位角に基
    づいて遠隔操作装置に対して姿勢を入力するための姿勢
    入力装置であって、 各軸毎に設けられ、それぞれ各軸の回転変位角を検出す
    る回転変位角検出手段と、 上記各軸の交差点に設けられ、少なくとも2軸まわりの
    回転を許容する回転支持手段と、 少なくとも2軸の回転角度検出機構及び回転支持機構の
    外側に設けられ、上記各軸の交差点の中心を包囲すると
    ともに、3軸まわり方向に傾動可能で、操作者が握持可
    能な握持殻と、を備えたことを特徴とする姿勢入力装
    置。
  2. 【請求項2】握持殻は、操作者の掌中に収まることを特
    徴とする請求項1記載の姿勢入力装置。
JP11110496A 1996-04-09 1996-04-09 姿勢入力装置 Withdrawn JPH09272088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005535368A (ja) * 2002-06-19 2005-11-24 オーストラリアン・シミュレーション・コントロール・システムズ・プロプライエタリー・リミテッド 改良型コンピュータゲームコントローラ
KR100912104B1 (ko) * 2008-02-14 2009-08-13 한국과학기술연구원 강성 발생 장치, 강성 제어 방법 및 이를 구비하는 로봇머니퓰레이터의 조인트

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