JPH09271708A - 処理方法及び処理装置 - Google Patents

処理方法及び処理装置

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JPH09271708A
JPH09271708A JP11113996A JP11113996A JPH09271708A JP H09271708 A JPH09271708 A JP H09271708A JP 11113996 A JP11113996 A JP 11113996A JP 11113996 A JP11113996 A JP 11113996A JP H09271708 A JPH09271708 A JP H09271708A
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恭満 山口
Yoshitaka Matsuda
義隆 松田
Satoru Kawasaki
川崎  哲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用電力の省力化、処理精度の向上及び製品
歩留まりの向上を図れるようにすること。 【解決手段】 LCD基板Gに処理液を供給し、LCD
基板Gを第1の加速度で所定回転数まで回転させて処理
液を拡散した後、LCD基板Gの回転を停止すると共
に、LCD基板Gを回転保持するスピンチャック10と
カップ20を相対的に接触させて処理室21内を気密状
態にし、この気密状態下でLCD基板G及びカップ20
を上記第1の加速度より小さい第2の加速度で所定回転
数で回転することにより、LCD基板Gの表面に塗膜を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、LCD
基板等の被処理体に処理液を供給して処理する処理方法
及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示ディスプレイ(LC
D)装置の製造工程においては、LCD基板(ガラス基
板)上に、例えば、ITO(Indium Tin O
xide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半
導体製造工程に用いられるものと同様なフォトリソグラ
フィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォトレジ
ストに転写しこれを現像処理する処理方法が採用されて
いる。
【0003】一般に、この処理方法に用いられる装置
は、矩形状のLCD基板(以下に基板という)の表面に
処理液例えばレジスト液を塗布して基板の表面に薄い塗
膜を形成するために、基板と共に基板を収容する処理室
を有するカップを回転させて基板上にレジスト塗膜を形
成する回転カップ式塗布装置が使用されている。この回
転カップ式塗布装置は、図9に示すように、基板Gを載
置するスピンチャック10と、基板G及びスピンチャッ
ク10の上部及び外周側を包囲する処理室21を有する
カップ20と、カップ20の開口部を開閉する蓋体30
とを具備し、スピンチャック10及びカップ20を同一
のモータ1にタイミングベルト2で連結して、同時に回
転するように構成されている。
【0004】上記のように構成される回転カップ式塗布
装置によりレジスト塗膜を形成するには、まず、ロボッ
トアーム40によって蓋体30を上方に持ち上げ、この
状態で基板搬送機構のアーム(図示せず)によって基板
Gをカップ20上に搬送し、スピンチャック10上に載
置する。そして、基板Gをスピンチャック10上に例え
ば真空吸着等によって保持した後、図示しない塗布液供
給ノズルが移動してきて、基板G上に処理液であるレジ
スト液を滴下させる。そして、塗布液供給ノズルが退避
すると、再度ロボットアーム40が作動してカップ20
上に蓋体30を被着して密閉処理室21を形成する。こ
の状態でスピンチャック10、カップ20、蓋体30及
び基板Gを一体に回転することにより、この際の遠心力
により基板Gの上表面にレジスト液の塗膜を形成するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体デバイスの高集積化、微細化及び基板の大型化に伴
い、カップ20も大型化する必要がある。しかしなが
ら、カップが大型となると、重量も嵩むために慣性力が
増え加速が制限されてしまい、所期の目的の加速度を得
るために時間がかかり、処理能力の低下を招くと共に、
製品歩留まりの低下を招くという問題が生じる。
【0006】大型のカップを所期の目的の加速度で回転
する手段として、モータを大型なものに代えることが考
えられるが、大型のモータを用いて、常時スピンチャッ
ク及びカップを同時に回転するには、使用電力が増大す
るという問題がある。また、大型のモータを用いること
により、装置が大型となり、塗布装置を組み込む塗布・
現像処理システムや設備が大型となるという問題もあ
る。
【0007】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、被処理体と被処理体を収容する処理室を有する
カップを効率よく回転させて、使用電力の省力化、処理
精度の向上及び製品歩留まりの向上を図れるようにした
処理方法及び処理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の処理方法は、保持手段により保持されて
回転する被処理体の表面に処理液を供給すると共に、こ
の被処理体及びこの被処理体を外気雰囲気から遮断する
処理室を有するカップを回転して、処理を施す処理方法
を前提とし、 上記被処理体に処理液を供給する工程
と、 上記被処理体を第1の加速度で所定回転数まで回
転させて被処理体上に処理液を拡散する工程と、 上記
被処理体の回転を停止すると共に、上記保持手段とカッ
プを相対的に接触させて上記処理室内を気密状態にする
工程と、 上記被処理体及びカップを上記第1の加速度
より小さい第2の加速度で所定回転数で回転して、被処
理体の表面に塗膜を形成する工程と、を有することを特
徴とする(請求項1)。
【0009】この発明の第1の処理装置は、被処理体を
保持すると共に回転する保持手段と、上記保持手段の上
部及び外周部を包囲する処理室を有する回転可能なカッ
プと、上記カップの開口部を開閉可能に閉塞する蓋体と
を具備する処理装置を前提とし、 上記保持手段を回転
駆動する第1の駆動手段と、 上記第1の駆動手段の駆
動伝達部を接続又は切り離す切換手段と、 上記カップ
を回転駆動する第2の駆動手段と、 上記保持手段とカ
ップとを相対的に接離移動する移動手段と、上記保持手
段とカップの接触部を気密にする気密手段と、上記移動
手段により上記保持手段とカップが接触した際、保持手
段とカップとを同時に回転し得るように係合する係合手
段と、を具備することを特徴とする(請求項2)。
【0010】この発明の第2の処理装置は、上記第1の
処理装置と同様、被処理体を保持すると共に回転する保
持手段と、上記保持手段の上部及び外周部を包囲する処
理室を有する回転可能なカップと、上記カップの開口部
を開閉可能に閉塞する蓋体とを具備する処理装置を前提
とし、 上記保持手段を回転駆動する駆動手段と、上記
保持手段とカップとを相対的に接離移動する移動手段
と、 上記保持手段とカップの接触部を気密にする気密
手段と、 上記移動手段により上記保持手段とカップが
接触した際、保持手段とカップとを同時に回転し得るよ
うに係合する係合手段と、を具備することを特徴とする
(請求項3)。
【0011】この発明によれば、被処理体に処理液を供
給し、被処理体を第1の加速度で所定回転数まで回転さ
せて処理液を拡散した後、被処理体の回転を停止すると
共に、被処理体を回転保持する保持手段とカップを相対
的に接触させて処理室内を気密状態にし、この気密状態
下で被処理体及びカップを上記第1の加速度より小さい
第2の加速度で所定回転数で回転することにより、被処
理体の表面に塗膜を形成することができる。したがっ
て、使用電力を省力化することができ、塗布膜の均一化
が図れると共に、製品歩留まりの向上を図ることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。 ◎第一実施形態 図1はこの発明に係る処理装置の第一実施形態を示す断
面図である。ここでは、従来の処理装置と同じ部分には
同一符号を付して説明する。
【0013】上記処理装置は、基板Gを載置するスピン
チャック10と、基板G及びスピンチャック10の上部
及び外周側を包囲する処理室21を有するカップ20
と、カップ20の開口部を開閉する蓋体30と、スピン
チャック10を回転駆動する第1の駆動手段である第1
のモータ11と、カップ20を回転駆動する第2の駆動
手段である第2のモータ22と、スピンチャック10を
垂直方向に移動する昇降シリンダ12(移動手段)と、
カップ20の外側に待機し、使用時に基板Gの中心部上
方に移動する処理液供給ノズル13とで主要部が構成さ
れている。
【0014】この場合、上記スピンチャック10の載置
部10aの外周側下面には、カップ20の底面上部に当
接してスピンチャック10とカップ20との間を気密に
して処理室21内を気密状態にする気密手段例えばシー
ル部材14が取り付けられている。なお、このシール部
材14はカップ20の底面に取り付けてもよい。また、
第1のモータ11及び第2のモータ22は制御手段例え
ばCPU50(中央演算処理装置)によって回転が制御
されるように構成されている。また、CPU50によっ
て昇降シリンダ12は昇降制御されるようになってい
る。
【0015】上記スピンチャック10は、第1のモータ
11の駆動によって回転される回転軸10bを介して水
平方向に回転可能になっており、また回転軸10bに連
結される昇降シリンダ12の駆動によって垂直方向に移
動し得るように構成されている。この場合、回転軸10
bは、固定カラー15の内周面にベアリング16aを介
して回転可能に装着される回転内筒17の内周面に嵌着
されるスプライン軸受18に摺動可能に連結されてい
る。スプライン軸受18には従動プーリ19aが装着さ
れており、従動プーリ19aには、第1のモータ11の
駆動軸11aに装着された駆動プーリ19bとの間にタ
イミングベルト19cが掛け渡されている。したがっ
て、第1のモータ11の駆動によってタイミングベルト
19cを介して回転軸10bが回転してスピンチャック
10が回転される。また、第1のモータ11には、動力
伝達部を接続又は切り離す切換手段例えば電磁クラッチ
11bが付設されており、上記CPU50からの信号に
よって電磁クラッチ11bがON,OFFし得るように
なっている。
【0016】また、回転軸10bの下部側は図示しない
筒体内に配設されており、筒体内において回転軸10b
はバキュームシール部60を介して昇降シリンダ12の
駆動によって回転軸10bが垂直方向に移動し得るよう
になっている。
【0017】上記カップ20の底面に、スピンチャック
10の載置部10aを摺動可能に嵌合する凹状受部20
aが設けられ、かつこの凹状受部20aの内周面と載置
部10aの外周面との間に、互いに係脱可能な係合凹部
20bと係合凸部10cが設けられて係合手段20Aが
構成されている(図2及び図3参照)。
【0018】このように構成することにより、第1のモ
ータ11すなわちスピンチャック10の回転を停止した
状態で、昇降シリンダ12を作動してスピンチャック1
0を下降し、スピンチャック10の載置部10aをカッ
プ20の凹状受部20a内に移動すると共に、シール部
材14を接触させ、かつ係合凹部20bと係合凸部10
cを係合させることができる。なおこの場合、係合凹部
20bと係合凸部10cの位置合せは、サーボモータ等
にて形成される第1のモータ11の回転角を制御するこ
とにより行うことができる。
【0019】なお、上記説明では、カップ20の底面に
設けられた嵌合受部20d内にスピンチャック10の載
置部10aを嵌合させているが、必ずしもこのような構
造とする必要はなく、嵌合受部20dを設けずにスピン
チャック10とカップ20とを係合させてもよい。ま
た、上記説明では、係合手段20Aが、カップ20に設
けられる係合受部20eと、スピンチャック10に設け
られる係合凸部10cとで構成される場合について説明
したが、逆にしてもよい。すなわち、カップ10に係合
凸部を設け、スピンチャック10に係合凹部を設けても
よい。
【0020】また、カップ20は、上記固定カラー15
の外周面にベアリング16bを介して装着される回転外
筒23の上端部に固定される連結筒24を介して取り付
けられており、回転外筒23に装着される従動プーリ2
5aと第2のモータ22の駆動軸22aに装着される駆
動プーリ25bに掛け渡されるタイミングベルト25c
によって第2のモータ22からの駆動がカップ20に伝
達されてカップ20が水平方向に回転されるように構成
されている。なお、固定カラー15と回転内筒17及び
回転外筒23との対向面にはラビリンスシール(図示せ
ず)が介在されて回転処理時に下部の駆動系からカップ
20内にごみが侵入するのを防止している。
【0021】また、カップ20では、側壁20cが上方
側に向って縮径されたテーパ面となっており、この側壁
の上端が内側に向って内向きフランジ20dが形成され
ている。そして、カップ20の内向きフランジ20dに
は周方向に適宜間隔をおいて給気孔26が穿設され、下
部周辺部すなわち側壁20cの下部側の周方向の適宜位
置には排気孔27が穿設されている。このように給気孔
26と排気孔27を設けることにより、カップ20が回
転する際に、給気孔26から処理室21内に流れる空気
が排気孔27から外部に流れるので、カップ20の回転
時に処理室21内が負圧になるのを防止することがで
き、処理後にカップ20から蓋体30を開放する際に大
きな力を要することなく、蓋体を容易に開放することが
できる。
【0022】なお、カップ20の外周側には中空リング
状のドレンカップ28が配設されており、カップ20の
排気孔27から排出される排気と共にカップ20から飛
散されたミストを回収し得るようになっている。
【0023】上記蓋体30は、上面に載置部31が突設
されており、この載置部31の下に挿入されるロボット
アーム40の上下動によって、カップ20の開口部20
eを開閉し得るようになっている。なお、蓋体30は回
転処理時にはカップ20の開口部20eに固定されて一
体に回転される必要がある。この固定手段として、例え
ばカップ20の上部に固定ピン(図示せず)を突出し、
蓋体30にこの固定ピンに嵌合する嵌合凹所(図示せ
ず)を設けることにより、蓋体30をカップ20に固定
することができる。なおこの場合、固定ピンと嵌合凹所
の位置合せは、サーボモータ等にて形成される第2のモ
ータ22の回転角を制御することによって行うことがで
きる。
【0024】また、上記第1のモータ11及び第2のモ
ータ22には、それぞれエンコーダ71,72が取り付
けられており、これらエンコーダ71,72によって検
出された検出信号が制御手段であるCPU50に伝達さ
れ、CPU50にて比較演算された出力信号に基づいて
第1のモータ11及び第2のモータ22の回転が制御さ
れるようになっている。
【0025】上記のように構成することにより、第1の
モータ11を所定の加速度例えば1000rpm/se
cを経て所定の回転数例えば1000〜1500rpm
まで回転した後、第1のモータ11の回転を停止すると
共に、電磁クラッチ11bをOFFにして第1のモータ
11を空転状態にし、第2のモータ22を所定の加速度
例えば500rpm/secで所定の回転数例えば10
00〜1500rpmに回転することができる。したが
って、第1のモータ11と第2のモータ22の負荷容量
を可及的に少なくすることができるので、消費電力の省
力化及び装置の小型化が図れる。
【0026】また、CPU50からの出力信号を上記昇
降シリンダ12に伝達することにより、上記第1のモー
タ11すなわちスピンチャック10の回転が停止した
後、昇降シリンダ12を下降して、シール部材14をカ
ップ20の底面に接触させて処理室21内を気密にする
ことができる。
【0027】なお、上記説明では、昇降シリンダ12を
作動させてスピンチャック10を下降させ、スピンチャ
ック10とカップ20の底面とを接触させる場合につい
て説明したが、昇降シリンダ12に代えて他の移動手段
によってスピンチャック10を垂直方向に移動させても
よい。また、スピンチャック10に対してカップ20を
垂直方向に移動させてスピンチャック10とカップ20
の底面とを接触させるようにしてもよい。
【0028】◎第二実施形態 図4はこの発明に係る処理装置の第二実施形態を示す断
面図である。
【0029】第二実施形態は、1つの駆動手段でスピン
チャック10とカップ20を回転するようにした場合で
ある。すなわち、上記第一実施形態の第2のモータ22
を用いずにモータ11A(駆動手段)によりスピンチャ
ック10を回転駆動するように形成し、上記第一実施形
態と同様に上記カップ20の底面とスピンチャック10
の載置部10aとの間に互いに係脱可能な係合手段20
Aを設けた場合である(図2及び図3参照)。なお、第
二実施形態において、その他の部分は上記第一実施形態
と同じであるので同一部分には同一符号を付して、その
説明は省略する。
【0030】上記のように構成することにより、上記モ
ータ11Aすなわちスピンチャック10の回転を停止し
た状態で、昇降シリンダ12を作動してスピンチャック
10を下降し、スピンチャック10の載置部10aをカ
ップ20の凹状受部20a内に移動すると共に、シール
部材14を接触させ、かつ係合凹部20bと係合凸部1
0cを係合させ、この状態で、再度モータ11Aを駆動
させてスピンチャック10とカップ20を同時に回転す
ることができる。
【0031】次に、この発明の処理方法について、図5
ないし図7を参照して説明する。 ★第1の処理方法 上記第一実施形態の処理装置を用いて処理を行うには、
まず、昇降シリンダ12を駆動してスピンチャック10
を上昇させ、図示しない搬送機構のアームによって搬送
される基板Gをスピンチャック10に載置する(図5
(a)参照)。基板Gを搬送した搬送機構のアームが後
退すると共に、スピンチャック10がカップ20に接触
しない位置に下降し、その状態で基板Gの上方に処理液
供給ノズル13が移動し、ノズル13から基板表面に処
理液例えばレジスト液を滴下(供給)する(図5(b)
参照)。レジスト液を滴下した後、ノズル13は待機位
置に後退すると共に、蓋体30が下降してカップ20の
開口部を閉塞する。次に、第1のモータ11を駆動して
スピンチャック10を所定の加速度(第1の加速度)例
えば1000rpm/secで所定回転数例えば100
0〜1500rpmまで回転して、基板G上のレジスト
液を拡散すなわち振り切る(図5(c)参照)。
【0032】レジスト液を振り切った後、CPU50か
らの信号を受けて第1のモータ11は停止する。そし
て、CPU50からの信号を受けて昇降シリンダ12が
作動してスピンチャック10が下降し、スピンチャック
10とカップ20を接触させてシール部材14によって
処理室21内を気密状態にすると共に、スピンチャック
10とカップ20とを係合させる(図5(d)参照)。
このスピンチャック10とカップ20とを係合させた
後、電磁クラッチ11bをOFF状態にする。なお、電
磁クラッチ11bをOFF状態にするかわりにモータ1
1の励磁をOFF状態にしてもよい。
【0033】この気密状態において、CPU50からの
信号により第2のモータ22が駆動してカップ20を上
記スピンチャック10の加速度より小さい所定の加速度
(第2の加速度)例えば500rpm/secで回転す
ると、このカップ20と係合するスピンチャック10が
同時に回転され、スピンチャック10すなわち基板Gと
カップ20が同回転数(例えば1000〜1500rp
m)で回転して、レジスト液が拡散塗布されて所定の膜
厚例えば1〜3μm{下線部の数値は適切ですか?不適
切な場合には適切な数値を御教示下さい。}のレジスト
塗膜が形成される(図5(e)参照)。
【0034】上記のようにして所定時間経過した後、カ
ップ20の減速回転数の加速・減速の限界値より低い加
速度でスピンチャック10及びカップ20を接触させた
まま、第2のモータ22を減速した後、停止して処理作
業を終了する。
【0035】上記処理工程を回転数と時間との関係で表
わすと、図7に示すようになる。すなわち、まず、スピ
ンチャック10が第1の加速度例えば1000rpm/
secでAsec(1〜1.5sec)で所定の回転数
R(1000〜1500rpm)まで回転させてBse
c(0〜3sec)間レジスト液の拡散(振り切り)を
行った後、Csec(1〜1.5sec)間で停止す
る。そして、スピンチャック10が停止した状態で、ス
ピンチャック10とカップ20が相対的に近接して係合
すると共に気密状態となり、この気密状態下で、カップ
20が第2の加速度例えば500rpm/secで所定
時間Dsec(2〜3sec)後に所定の回転数(10
00〜1500rpm)まで回転させて所定時間Ese
c(10〜20sec)レジスト液を拡散塗布する。そ
の後、スピンチャック10及びカップ20が同回転数で
減速し停止して処理作業を終了する{減速・停止時間F
sec(2〜3sec)}。
【0036】★第2の処理方法 上記第二実施形態の処理装置を用いて処理を行うには、
上記第一実施形態の場合と同様に、まず、昇降シリンダ
12を駆動してスピンチャック10を上昇させ、図示し
ない搬送機構のアームによって搬送される基板Gをスピ
ンチャック10に載置する(図6(a)参照)。基板G
を搬送した搬送機構のアームが後退すると共に、スピン
チャック10がカップ20に接触しない位置に下降し、
その状態で基板Gの上方に処理液供給ノズル13が移動
し、ノズル13から基板表面に処理液例えばレジスト液
を滴下(供給)する(図6(b)参照)。レジスト液を
滴下した後、ノズル13は待機位置に後退すると共に、
蓋体30が下降してカップ20の開口部を閉塞する。次
に、モータ11Aを駆動してスピンチャック10を所定
の加速度(第1の加速度)例えば1000rpm/se
cで所定回転数例えば1000〜1500rpmまで回
転して、基板G上のレジスト液を拡散すなわち振り切る
(図6(c)参照)。
【0037】レジスト液を振り切った後、CPU50か
らの信号を受けてモータ11Aは停止する。そして、C
PU50からの信号を受けて昇降シリンダ12が作動し
てスピンチャック10が下降し、スピンチャック10と
カップ20を接触させてシール部材14によって処理室
21内を気密状態にすると共に、スピンチャック10と
カップ20とを係合させる(図6(d)参照)。
【0038】この気密状態において、CPU50からの
信号により再度モータ11Aが駆動してスピンチャック
10を回転すると共に、スピンチャック10と共にカッ
プ20を上記スピンチャック10の加速度より小さい所
定の加速度(第2の加速度)例えば500rpm/se
cで回転すると、スピンチャック10すなわち基板Gと
カップ20が同回転数(例えば1000〜1500rp
m)で回転して、レジスト液が拡散塗布されて所定の膜
厚例えば1〜3μmのレジスト塗膜が形成される(図6
(e)参照)。
【0039】上記のように、スピンチャック10を回転
してレジスト液の振り切りを行った後、スピンチャック
10を停止してスピンチャック10とカップ20を接触
させた後、両者を同時に回転してレジスト塗膜を形成す
ることにより、使用電力の省力化を図ることができ、ま
た、レジスト膜厚の均一化が図れると共に、製品歩留ま
りの向上が図れる。
【0040】上記のように構成されるこの発明の処理装
置は単独の装置として使用することができる他、その他
の処理装置例えば洗浄装置、熱処理装置や現像装置と組
み合せた塗布・現像処理システムに適用して使用するこ
とができる。次に、塗布・現像処理システムに適用した
場合について説明する。
【0041】上記塗布・現像処理システムは、例えば図
8に示すように、基板を搬入・搬出するローダ部80
と、基板Gの第1の処理部90Aと、中継部81を介し
て上記第1の処理部90Aに連接される第2の処理部9
0Bとで主に構成され、第2の処理部90Bには受渡し
部82を介してレジスト膜に所定の微細パターンを露光
するための露光装置83が連接可能となっている。
【0042】上記ローダ部80は、未処理の基板Gを収
容するカセット84及び処理済みの基板Gを収容するカ
セット84aを載置するカセット載置台85と、このカ
セット載置台85上の処理、未処理のカセット84,8
4aとの間で基板Gの搬出入を行うべく水平(X,Y)
方向、垂直方向(Z)方向への移動及び回転(θ)可能
な基板搬出入ピンセット86とで構成されている。
【0043】また、上記第1の処理部90Aは、X、
Y、Z方向の移動及びθ回転可能なメインアーム100
の搬送路101の一方側に、基板Gをブラシ洗浄するブ
ラシ洗浄装置91と、基板Gを高圧ジェット水で洗浄す
るジェット水洗浄装置92と、基板Gの表面を疎水化処
理するアドヒージョン処理装置93と、基板Gを所定温
度に冷却する冷却処理装置94とを配置し、搬送路10
1の他方側に、この発明の処理装置であるレジスト塗布
装置95及び塗布膜除去装置96を配置して構成されて
いる。
【0044】上記第2の処理部90Bは、第1の処理部
90Aと同様にX、Y、Z方向の移動及びθ回転可能な
メインアーム100aを有し、このメインアーム100
aの搬送路101a側の一方側に、レジスト液塗布の前
後で基板Gを加熱してプリベークまたはポストベークを
行う加熱装置97を配置し、搬送路101aの他方側
に、現像装置98を配置している。なお、上記中継部8
1は、必要に応じてこの中継部81を第1の処理部90
A及び第2の処理部90Bから引出して、第1の処理部
90Aまたは第2の処理部90B内に作業員が入って補
修や点検等を容易に行うことができるようになってい
る。
【0045】なお、上記受渡し部82には、基板Gを一
時待機させるためのカセット82aとこのカセット82
aとの間で基板Gの出し入れを行う搬送用ピンセット8
2bと、基板Gの受渡し台82cが設けられている。
【0046】上記の構成の塗布・現像処理システムにお
いては、カセット84内に収容された未処理の基板G
は、ローダ部80の搬出入ピンセット86によって取り
出された後、第1の処理部90Aのメインアーム100
に受け渡され、そして、ブラシ洗浄装置91またはジェ
ット水洗浄装置92内に搬送され、この洗浄装置91,
92内にて洗浄される。この後、基板Gは、アドヒージ
ョン処理装置93による疎水化処理が施され、冷却処理
装置94にて冷却された後、レジスト塗布装置95にて
上述したような工程により処理液例えばレジスト液が塗
布され、レジスト膜すなわち感光膜が塗布形成され、こ
れに引続いて塗布膜除去装置96によって基板Gの周辺
部の不要なレジスト膜が除去される。そして、このレジ
スト膜が加熱装置97にて加熱されてベーキング処理が
施された後、露光装置83にて所定のパターンが露光さ
れる。そして、露光後の基板Gは現像装置98内に搬送
され、所定の現像液により現像された後にリンス液によ
り現像液が洗い出され現像処理を完了する。そして、現
像処理された処理済みの基板Gはローダ部80のカセッ
ト84a内に収容された後に、搬出されて次の処理工程
へ向けて移送される。
【0047】なお、上記実施形態では、この発明の処理
装置をLCD基板の塗布装置に適用した場合について説
明したが、この発明の処理装置は、LCD基板以外の被
処理体例えば半導体ウエハの塗布装置やその他の各種処
理手段を具備する処理装置にも適用できることは勿論で
ある。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、被処理体に処理液を
供給し、被処理体を第1の加速度で所定回転数まで回転
させて処理液を拡散した後、被処理体の回転を停止する
と共に、被処理体を回転保持する保持手段とカップを相
対的に接触させて処理室内を気密状態にし、この気密状
態下で被処理体及びカップを上記第1の加速度より小さ
い第2の加速度で所定回転数で回転することにより、被
処理体の表面に塗膜を形成することができるので、使用
電力を省力化することができ、塗布膜の均一化が図れる
と共に、製品歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置の第一実施形態を示す概略
断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図2の要部分解斜視図である。
【図4】この発明の処理装置の第二実施形態を示す断面
図である。
【図5】第1の処理方法の工程を示す説明図である。
【図6】第2の処理方法の工程を示す説明図である。
【図7】処理方法の回転数と時間との関係を示すグラフ
である。
【図8】この発明の処理装置を適用した塗布・現像処理
システムを示す斜視図である。
【図9】従来の処理装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
G LCD基板(被処理体) 10 スピンチャック(保持手段) 10a 載置部 10c 係合凸部 11 第1のモータ(第1の駆動手段) 11b 電磁クラッチ(切換手段) 11A モータ(駆動手段) 12 昇降シリンダ(移動手段) 13 処理液供給ノズル 14 シール部材(気密手段) 20 カップ 20A 係止手段 20a 凹状受部 20b 係合凹部 21 処理室 22 第2のモータ(第2の駆動手段) 30 蓋体 50 CPU(中央演算処理装置;制御手段) 71,72 エンコーダ
フロントページの続き (72)発明者 松田 義隆 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 の4 東京エレクトロン九州株式会社大津 事業所内 (72)発明者 川崎 哲 山梨県韮崎市穂坂三ツ沢650 東京エレク トロン九州株式会社山梨開発センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持手段により保持されて回転する被処
    理体の表面に処理液を供給すると共に、この被処理体及
    びこの被処理体を外気雰囲気から遮断する処理室を有す
    るカップを回転して、処理を施す処理方法において、 上記被処理体に処理液を供給する工程と、 上記被処理体を第1の加速度で所定回転数まで回転させ
    て被処理体上に処理液を拡散する工程と、 上記被処理体の回転を停止すると共に、上記保持手段と
    カップを相対的に接触させて上記処理室内を気密状態に
    する工程と、 上記被処理体及びカップを上記第1の加速度より小さい
    第2の加速度で所定回転数で回転して、被処理体の表面
    に塗膜を形成する工程と、を有することを特徴とする処
    理方法。
  2. 【請求項2】 被処理体を保持すると共に回転する保持
    手段と、上記保持手段の上部及び外周部を包囲する処理
    室を有する回転可能なカップと、上記カップの開口部を
    開閉可能に閉塞する蓋体とを具備する処理装置におい
    て、 上記保持手段を回転駆動する第1の駆動手段と、 上記第1の駆動手段の駆動伝達部を接続又は切り離す切
    換手段と、 上記カップを回転駆動する第2の駆動手段と、 上記保持手段とカップとを相対的に接離移動する移動手
    段と、 上記保持手段とカップの接触部を気密にする気密手段
    と、 上記移動手段により上記保持手段とカップが接触した
    際、保持手段とカップとを同時に回転し得るように係合
    する係合手段と、を具備することを特徴とする処理装
    置。
  3. 【請求項3】 被処理体を保持すると共に回転する保持
    手段と、上記保持手段の上部及び外周部を包囲する処理
    室を有する回転可能なカップと、上記カップの開口部を
    開閉可能に閉塞する蓋体とを具備する処理装置におい
    て、 上記保持手段を回転駆動する駆動手段と、 上記保持手段とカップとを相対的に接離移動する移動手
    段と、 上記保持手段とカップの接触部を気密にする気密手段
    と、 上記移動手段により上記保持手段とカップが接触した
    際、保持手段とカップとを同時に回転し得るように係合
    する係合手段と、を具備することを特徴とする処理装
    置。
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