JPH09271686A - 媒体撹拌粉砕機 - Google Patents

媒体撹拌粉砕機

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JPH09271686A
JPH09271686A JP8673596A JP8673596A JPH09271686A JP H09271686 A JPH09271686 A JP H09271686A JP 8673596 A JP8673596 A JP 8673596A JP 8673596 A JP8673596 A JP 8673596A JP H09271686 A JPH09271686 A JP H09271686A
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Masaharu Katayama
正治 片山
Saburo Yashima
三郎 八嶋
Kazuaki Arakawa
和明 荒川
Shuji Shiozaki
修司 塩崎
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FUAIMATETSUKU KK
Kurimoto Ltd
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FUAIMATETSUKU KK
Kurimoto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンが摩耗したり、目詰りが生じたり
することがなく、高揚程のポンプも必要とせず、常にシ
ャープな粒度分布を有する生産粒子を効率よく生産でき
る媒体撹拌粉砕機を提供すること。 【解決手段】 竪型の筒状本体2内に上下端開口の中空
の回転軸13を下端開口部が筒状本体の底面からやや浮き
上がった状態で設け、この回転軸の外周面に複数の撹拌
羽根16を設け、この撹拌羽根によって粉砕媒体と被砕物
を撹拌することにより被砕物を粉砕する粉砕機1であ
る。被砕物を回転軸13内に供給する供給管25を設けると
ともに、撹拌羽根16より上方となる筒状本体2の側壁を
貫通して製品出口管6を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉砕媒体を用い
て被砕物を微細な粒子に粉砕する媒体撹拌粉砕機(撹拌
ミル)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の粉砕機として、例えば実公平3
−41789号公報や実開昭60−155957号公報
を挙げることができる。前者は該公報の第1図から明ら
かなように、竪型の粉砕タンク内に撹拌棒とともにアジ
テータを構成する回転軸を下端部がタンクの底面からや
や浮き上がった状態で設け、この回転軸の外周面に複数
の撹拌棒を設けている。この装置では、アジテータの撹
拌棒の撹拌によって粉砕タンク底面の被砕料供給口へポ
ンプで供給される被砕料を被砕料同志あるいは被砕料と
破砕媒体との摩擦によって微細な粒子に粉砕し、この粉
砕した粒子だけをタンク上部の環状板と撹拌軸に取付け
られたフィルタとの隙間より通過させ、製品出口管から
排出する。
【0003】また、後者は該公報の第1図から明らかな
ように、竪型の処理塔内に中空の回転軸を下端部が処理
塔の底面からやや浮き上がった状態で設け、この回転軸
の外周面にスクリュー羽根を設けている。処理塔の一側
上部に製品排出口を設け、この排出口には補集装置が接
続されているとともに、処理塔の他側上部に原料を供給
するためのロータリバルブを有する供給管が設けられて
いる。この装置では、スクリュー羽根の撹拌によって処
理塔の供給管から処理塔内に供給される被砕物を被砕物
同志あるいは被砕物と破砕媒体との摩擦によって微細な
粒子に粉砕し、この粉砕した生産粒子だけを、図示省略
した送風機により回転軸内の上部より下部へ、そして処
理塔へと送られる空気により上昇気流として製品排出口
から排出する。排出された生産粒子は補集装置で補集さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者は被砕
料供給口に破砕媒体が逆流しないようにスクリーンが設
けられているため、スクリーンが破砕媒体により摩耗し
易く、目詰りが生じ易く、さらに上部の環状板と撹拌軸
に取付けられたフィルタとの僅かな隙間より被砕料を通
過させるために高揚程のポンプを必要とするなどの問題
点がある。また、後者は被砕物が処理塔の上方より撹拌
表層面に投入されるため、上昇気流を撹乱して粉砕され
た生産粒子の上昇を妨げるとともに、未粉砕あるいは充
分に粉砕されていない被砕物がそのまま製品排出口から
排出されるという問題がある。
【0005】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、スクリーンが摩耗したり、目詰りが生じ
たりすることがなく、高揚程のポンプも必要とせず、常
にシャープな粒度分布を有する生産粒子を効率よく生産
できる媒体撹拌粉砕機を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、竪型の筒状本体内に上下端開口
の中空の回転軸を下端開口部が筒状本体の底面からやや
浮き上がった状態で設け、この回転軸の外周面に複数の
撹拌羽根を設け、この撹拌羽根によって粉砕媒体と被砕
物を撹拌することにより被砕物を粉砕する粉砕機であっ
て、被砕物を回転軸内に供給する供給管を設けるととも
に、撹拌羽根より上方となる筒状本体の側壁を貫通して
製品出口管を設けている。請求項2の発明は、請求項1
において、撹拌羽根を回転軸の外周面に円周方向及び上
下方向とも所定間隔をおいて複数設けている。請求項3
の発明は、請求項1又は2において、撹拌羽根より上方
で、製品出口管より下方の回転軸の外周面に撹拌羽根で
上向きに流れる被砕物と粉砕媒体を下向きに流して循環
させる整流羽根を設けている。
【0007】請求項4の発明は、請求項1又は2におい
て、撹拌羽根を上下方向に仕切ってそれぞれ撹拌羽根の
ある区画室を形成するように複数の区画板を製品出口管
より下方の回転軸の外周面に上下方向に所定の間隔をお
いて設けるとともに、各区画室内の撹拌羽根の上方の回
転軸の外周面に撹拌羽根で上向きに流れる被砕物と粉砕
媒体を下向きに流して循環させる整流羽根を設けてい
る。請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに
おいて、ホッパ部と中空の本体部からなる中空部材を本
体部が回転軸内に位置し、ホッパ部が回転軸の上端開口
部と供給管の間に位置するように固設し、この中空部材
内に供給管からホッパ部に供給される被砕物を本体部内
を経て回転軸の下端開口部側へ移送するスクリューフィ
ーダーを設けている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の最適な実施の形
態を示す縦断正面図である。1は媒体撹拌粉砕機で、竪
型の筒状本体2を具え、この本体の下方部に仕切部材3
によって粉砕室5が形成されている。仕切部材3は環状
の仕切板3aと、該板の内周縁から上向きに連接された
円筒部3bから構成されており、円筒部3bには製品出
口管6が本体2の側壁を貫通して一体に連接されてい
る。7は仕切板3aより下方の本体2内を内外に仕切る
円筒状の仕切り体で、この仕切り体7の内側が粉砕室5
に形成される。仕切り体7の外側となる筒状本体2の側
壁との間は粉砕室5内の撹拌による昇温を防止するため
の環状冷却室8に形成されている。冷却室8の下部に冷
媒(水)入口10、上部に出口11が設けられている。
【0009】粉砕室5内には上下端開口の中空の回転軸
13が下端開口部を粉砕室5の底面からやや浮き上がった
状態で、上端開口部を円筒部3bを通って本体2内の上
部に位置するように、本体2の側壁に取付部材14を介し
て設けた軸受15で垂下支持されている。回転軸13の粉砕
室5内における外周面には回転軸13の回転により粉砕媒
体bと被砕物aを撹拌して被砕物aを粉砕する撹拌羽根
16が円周方向に複数個、かつ上下方向に等間隔をおいて
多段に設けられている。この実施の形態では、4個かつ
4段構成となっており、図1に破線で表されているよう
に最下段と下から3段目の撹拌羽根16aは垂線に対して
45゜傾斜し、最上段と上から3段目の撹拌羽根16bは垂
線と同向きになっている。
【0010】21は整流羽根で、最上段の撹拌羽根16の上
方の回転軸13の外周面に円周方向に複数個(4個)取り
付けられている。整流羽根21は回転軸13に近づくほどそ
の表面積が大きくなるようになっており、しかも図1に
破線で表されているように下端から上端に向けて内向き
に湾曲した形状を呈し、これによって撹拌羽根16による
撹拌作用によりその外側に沿って上向きに流れてくる被
砕物aと媒体bを矢印のように回転軸13側に掻き寄せて
方向転換させ、回転軸13に沿って下向きに流して循環さ
せるようになっている。22は整流羽根21と仕切板3aの
間の回転軸13に取り付けられた環状板で、この環状板22
により仕切板3aとの間を粉砕室5内で循環している媒
体bが通らない狭い隙間δに形成している。24は回転軸
13に取り付けられたプーリであり、本体2外に設けた図
示しない駆動モ−タによりベルト伝導によって駆動さ
れ、回転軸13を回転させる。25は被砕物aと溶媒を回転
軸13内にその上端開口部から供給する供給管である。
【0011】この実施の形態の作用を説明する。被砕物
aが溶媒(水や有機溶媒)と混合されてスラリーとし
て、供給管25より回転軸13内にその上端開口部から供給
されると、被砕物aは回転軸13内を通って下端開口部か
ら粉砕室5の下部に流入する。粉砕室5内に流入した被
砕物aは回転軸13とともに回転する攪拌羽根16の攪拌作
用によって、被砕物a同志あるいは媒体bとの摩擦によ
って粉砕される。粉砕された被砕物aは供給管25より連
続して供給され、粉砕室5の下部に流入するスラリー状
被砕物aにより媒体bとともに粉砕室5内を上向きに流
れる。この上向きに流れる被砕物aは45°傾斜した撹拌
羽根16aの撹拌作用により冷却室8に近い側では撹拌羽
根16aの周速が大きいので大きな上昇力が加えられ、反
対に回転軸13に近い側では撹拌羽根16aの周速が小さい
ので小さな上昇力が加えられる。このようにして上昇力
を付与されて上向きに流れる被砕物aは粉砕室5内上部
において回転軸13に近づくほど表面積が大きくなってお
り、しかも湾曲した形状を呈する整流羽根21により回転
軸13に近い側ほど大きな下降力が加えられる。このよう
なことにより被砕物aは図1に矢印で示したように回転
軸13に近い側では下向きに流れ、反対に冷却室8に近い
側では上向きに流れるという循環を繰り返すことにな
る。
【0012】このように溶媒や媒体bとともに粉砕室5
内を循環する被砕物aは、次第に微細な生産粒子cに粉
砕される。そして微細になった生産粒子cは溶媒ととも
に隙間δを通って製品出口管6からオーバフローして排
出される。粉砕室5内で循環している媒体bは比重が大
きいために、整流羽根21により粉砕室5内を下方に押し
戻される。
【0013】この実施の形態においては、被砕物aは溶
媒や媒体bとともに粉砕室5内を循環して次第に細かく
粉砕される。また、整流羽根21により強制的な循環が繰
り返されるので、より細かく粉砕されるとともに、比重
の大きい媒体bは確実に粉砕室5へ押し戻される。この
実施の形態においては、また、実公平3−41789号
公報記載の装置のように、砕料供給口にスクリーンを必
要としないため、スクリーンの摩耗や目詰りなどの問題
が生じない。さらに、被砕物aを媒体と混合してスラリ
ーとしてポンプで圧送する方法を採る場合であっても、
回転軸13の上端開口部までの揚程を考慮すればよく、揚
程の低いポンプでも十分である。さらにまた、実開昭6
0−155957号公報記載の装置のように、被砕物a
が撹拌表層面に投入されないので、上昇気流の撹乱によ
る生産粒子cの上昇を妨げや、未粉砕の被砕物aなどが
そのまま排出されるという問題がなく、粉砕されて細か
くなった生産粒子cだけが、製品出口管6より排出され
るので、常にシャープな粒度分布を有する生産粒子cを
効率よく生産できる。
【0014】図2は別の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。この実施の形態においては垂線と同向きの撹拌羽
根16が上下方向に前記実施の形態の撹拌羽根16bよりも
いくぶん広い間隔をおいて設けられ、この撹拌羽根16を
仕切ってそれぞれ撹拌羽根16のある区画室18を粉砕室5
内に形成するように複数の環状の区画板17を製品出口管
6より下方の回転軸13の外周面に上下方向に所定の間隔
をおいて設けている。また、各区画室18内の撹拌羽根16
の上方の回転軸13の外周面に撹拌羽根16で上向きに流れ
る被砕物aと粉砕媒体bを下向きに流して循環させる整
流羽根21を設けている。そのほかの構成は前記実施の形
態と同様であるので、同様の部分には同一符号を付して
説明を省略する。
【0015】この実施の形態の作用を説明する。被砕物
aが溶媒と混合されてスラリーとして、供給管25より回
転軸13内にその上端開口部から供給されると、被砕物a
は回転軸13内を通って下端開口部から粉砕室5の下部に
流入する。粉砕室5内は複数の区画室18に分割されてお
り、各区画室18は回転軸13に取り付けられた撹拌羽根16
と整流羽根21が回転しているので、各区画室18内で、ス
ラリーは回転軸13に近い側では下向きに流れ、反対に冷
却室8に近い側では上向きに流れるという循環を繰り返
している。そして、最下段の区画室18に流入したスラリ
ーは、被砕物a同志あるいは媒体bとの摩擦によって粉
砕される。粉砕された被砕物aは供給管25より連続して
供給されるスラリー状被砕物aにより押し上げられて、
一段上の区画室18に流入する。この区画室18に流入した
被砕物aも同様な破砕作用を受け、さらに細かく粉砕さ
れた後、最上段の区画室18に流入して、粉砕作用を受け
た後、微細になった生産粒子cは溶媒とともに製品出口
管6からオーバーフローして排出される。
【0016】この実施の形態においては粉砕室5が区画
板17によって複数の区画室18に分割されており、粉砕さ
れて細かくなった被砕物aだけが、上段の区画室18に流
入する。また、区画室18内で循環している媒体bは比重
が大きいために区画室18内を下方に押し戻される。被砕
物aをより細かく粉砕するには被砕物aの滞留時間を長
くする必要がある。そのためには粉砕室5を大きくする
必要があるが、あまり大きくすると被砕物aと粉砕媒体
bの流れの乱れを生じ粉砕効率に悪影響を及ぼす恐れが
ある。しかし、この実施の形態では、区画板17によって
粉砕室5を複数の区画室18に分割し、各区画室18の径と
高さの関係を適正な比にできるので、流れに乱れを生じ
る恐れがなく、より細かい生産粒子cを効率よく生産で
きる。
【0017】図3は別の実施の形態を示す縦断正面図、
図4はその全体の系統図である。この実施の形態は大部
分の構成が図1に示す実施の形態と同様であるので、同
様の部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部
分についてのみ説明を行うこととする。この実施の形態
においては、一体に形成されたホッパ部31と中空の本体
部32からなる中空部材33が、本体部32を回転軸13内に位
置させ、ホッパ部31を回転軸13の上端開口部と供給管25
の間に位置させて、本体2の側壁に固定部材35を介して
回転軸13と同心状に垂下固設されている。中空部材33内
には供給管25からホッパ部31に供給される被砕物aを本
体部32内を経て回転軸13の下端開口部側へ移送するスク
リューフィーダー37が設けられている。
【0018】スクリューフィーダー37はスクリュ−羽根
38を具えたスクリュ−軸39からなっていて、該軸の上端
部が本体2の頂壁に設けた軸受筒41で垂下支持され、モ
ータ43で駆動されて回転されるようになっている。45は
戻り管で、製品出口管6から一旦排出された生産粒子c
を図4に示す分級機50により分級し、粗粉だけをホッパ
部31に戻すためのものである。中空部材33の本体部32と
回転軸13との隙間は空気又は溶媒の流通路46となってい
る。48は円筒3bの上端開口部に被着された密閉蓋であ
り、これにより粉砕室5は密閉状になる。図4に示すよ
うに、媒体撹拌粉砕機1は、分級機50、バグフィルタ52
及びブロア54と接続されている。
【0019】この実施の形態の作用を説明する。まず、
乾式の場合であるが、この場合には分級機50では生産粒
子cが微粉と粗粉に分級され、粗粉は前記のように再び
粉砕機1へ返され、微粉はバグフィルタ52で補集され、
空気がブロア54より排出される。粗粉が粉砕機1のホッ
パ部31に戻された状態で、被砕物aが供給管25よりホッ
パ部31に供給されると、被砕物aはモータ43の駆動によ
って回転するスクリューフィーダー37により粉砕室5の
下部に移送される。スクリューフィーダー37の移送によ
り粉砕室5内に流入された被砕物aは回転軸13とともに
回転する攪拌羽根16の攪拌作用によって、被砕物a同志
あるいは媒体bとの摩擦によって微細な生産粒子cに粉
砕される。そして図4のように製品出口管6がブロア54
と接続し、密閉状になった粉砕室5がこのブロア54の運
転により負圧になることにより、流通路46の上部より粉
砕室5の下部へ空気が流入する。粉砕室5の上部は密閉
蓋48によって密閉状になっているので、他から空気が入
ることはない。前記のように粉砕室5の下部に流入した
空気は、断面積の大きい粉砕室5内では低速の上昇流と
なり、この低速の上昇流に乗る微粉のみが上方に移動し
製品出口管6から排出される。上昇流に乗らない粗粉は
粉砕室5内を循環しながら微粉になるまで粉砕される。
【0020】次に湿式の場合であるが、この場合にはホ
ッパ部31に被砕物aが、流通路46に図示しない供給手段
によって溶媒(水または有機溶媒)が供給されると、溶
媒はそのままストレートに粉砕室5の下部に流入され、
被砕物aはモータ43の駆動によって回転するスクリュー
フィーダー37により粉砕室5の下部に移送される。そし
て両者は粉砕室5内で回転軸13とともに回転する攪拌羽
根16の攪拌作用によって混合され、かつ微細な生産粒子
cに粉砕される。細かく粉砕された生産粒子cは溶媒と
ともに製品出口管6からオーバフローにより排出され
る。被砕物aと溶媒を予め混合する必要がないので被砕
物aをポンプを用いずに粉砕機1のホッパ部31に供給す
ることができる。
【0021】尚、この実施の形態は図1の実施の形態を
ベースにしているが、ほかに図示は省略したが、図2の
実施の形態をベースにしてもよい。この実施の形態にお
いても、前記の図1,2の実施の形態と同様な効果が期
待できる。特に、この実施の形態にあっては低速の上昇
流に乗る微粉のみが上方に移動し製品出口管6から排出
されるので、細かく粉砕された生産粒子cだけを安定し
て生産できる。
【0022】各実施の形態における撹拌羽根16、整流羽
根21は好ましい一例を示したにすぎず、同一の機能を有
するものであれば、そのほかの形状、構造のものも含む
ことは言うまでもない。また、被砕物aの供給も必ずし
も実施の形態のように回転軸13の上端開口部から行わな
くともよい。
【0023】
【発明の効果】この発明は前記のような構成からなり、
従来のように被砕料供給口にスクリーンを設けることが
ないので、スクリーンが摩耗したり、目詰りが生じたり
するという問題がない。しかも、従来のような高揚程の
ポンプも必要としない。また、被砕物が供給管から中空
の回転軸内に供給され、回転軸内を経て下端開口部から
筒状本体名内に供給され、従来のように処理塔の上方よ
り撹拌表層面に投入されることがないため、常にシャー
プな粒度分布を有する生産粒子を効率よく生産できると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の最適な実施の形態を説明する縦断正
面図である。
【図2】別の実施の形態を示す縦断正面図である。
【図3】さらに別の実施の形態を示す縦断正面図であ
る。
【図4】全体の系統図である。
【符号の説明】
1 媒体撹拌粉砕機 2 筒状本体 3 仕切部材 5 粉砕室 6 製品出口管 8 冷却室 13 回転軸 16 撹拌羽根 17 区画板 18 区画室 21 整流羽根 25 供給管 31 ホッパ部 32 本体部 33 中空部材 37 スクリューフィーダー 45 戻り管 50 分級機 52 バグフィルタ 54 ブロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 正治 東京都港区新橋3丁目4番5号 新橋フロ ンティアビル5階 株式会社ファイマテッ ク内 (72)発明者 八嶋 三郎 宮城県仙台市若林区二軒茶屋2番8号 (72)発明者 荒川 和明 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 塩崎 修司 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型の筒状本体内に上下端開口の中空の
    回転軸を下端開口部が筒状本体の底面からやや浮き上が
    った状態で設け、この回転軸の外周面に複数の撹拌羽根
    を設け、この撹拌羽根によって粉砕媒体と被砕物を撹拌
    することにより被砕物を粉砕する粉砕機であって、被砕
    物を回転軸内に供給する供給管を設けるとともに、撹拌
    羽根より上方となる筒状本体の側壁を貫通して製品出口
    管を設けたことを特徴とする媒体撹拌粉砕機。
  2. 【請求項2】 撹拌羽根を回転軸の外周面に円周方向及
    び上下方向とも所定間隔をおいて複数設けた請求項1記
    載の媒体撹拌粉砕機。
  3. 【請求項3】 撹拌羽根より上方で、製品出口管より下
    方の回転軸の外周面に撹拌羽根で上向きに流れる被砕物
    と粉砕媒体を下向きに流して循環させる整流羽根を設け
    た請求項1又は2記載の媒体撹拌粉砕機。
  4. 【請求項4】 撹拌羽根を上下方向に仕切ってそれぞれ
    撹拌羽根のある区画室を形成するように複数の区画板を
    製品出口管より下方の回転軸の外周面に上下方向に所定
    の間隔をおいて設けるとともに、各区画室内の撹拌羽根
    の上方の回転軸の外周面に撹拌羽根で上向きに流れる被
    砕物と粉砕媒体を下向きに流して循環させる整流羽根を
    設けた請求項1又は2記載の媒体撹拌粉砕機。
  5. 【請求項5】 ホッパ部と中空の本体部からなる中空部
    材を本体部が回転軸内に位置し、ホッパ部が回転軸の上
    端開口部と供給管の間に位置するように固設し、この中
    空部材内に供給管からホッパ部に供給される被砕物を本
    体部内を経て回転軸の下端開口部側へ移送するスクリュ
    ーフィーダーを設けた請求項1ないし4のいずれかに記
    載の媒体撹拌粉砕機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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