JPH09271074A - 通信装置および情報提供局 - Google Patents

通信装置および情報提供局

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JPH09271074A
JPH09271074A JP8106248A JP10624896A JPH09271074A JP H09271074 A JPH09271074 A JP H09271074A JP 8106248 A JP8106248 A JP 8106248A JP 10624896 A JP10624896 A JP 10624896A JP H09271074 A JPH09271074 A JP H09271074A
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JP
Japan
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communication device
data
voice
traffic information
telephone
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Application number
JP8106248A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ito
泰雄 伊藤
Yasuhiro Hama
安浩 浜
Naoki Ushiki
直樹 牛来
Takashi Sugawara
隆 菅原
Satoshi Kitano
聡 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話モードからデータ通信モードに自動的に
切り替えることが可能な通信装置を提供する。 【解決手段】 交通情報通信装置1は、接続される電話
機4の種別を識別し、ナビゲーション装置2から交通情
報の取得要求があると、識別した機種と同一機種の情報
提供局6の電話機に自動発信する。情報提供局6との回
線が接続されると、音声モードが設定され、利用者と情
報提供局6間で、「帝国ホテルまでいきたいのですが」
「かしこまりました。データを送信します。」といった
音声による応答が行われる。その後、情報提供局6から
交通情報通信装置1に識別コードと帝国ホテルの座標デ
ータが送信される。交通情報通信局1では、識別コード
の受信を検出すると、音声モードからデータ通信モード
に自動的に切替えて座標データを受信し、ナビゲーショ
ン装置2に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信装置に係り、例え
ば、ナビゲーション装置と共に使用され、電話機により
交通情報、目的地等の座標データ、目的地までの探索経
路情報などの各種の情報を提供する情報提供局との間で
情報通信を行う通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地理に不案内な運転者に対して目
的地まで経路案内を行うナビゲーション装置が実用化さ
れている。このナビゲーション装置では、液晶等のディ
スプレイに地図を表示し、その上に、入力された目的
地、経路探索により探索した目的地までの経路、走行中
の自車位置、およびそれまでの走行軌跡等が重ねて表示
される。運転者は、このディスプレイを逐次参照するこ
とで自分が進むべき進路情報を得ることができ、進路方
向の指示に従って移動することで目的地に到達すること
ができる。
【0003】このような従来のナビゲーション装置で
は、上記のように目的地までのルートを知ることができ
るが、その道路の渋滞状況などは知ることができない。
これを解決するために、その渋滞までも考慮に入れた交
通情報を情報提供局から通信によって提供してくれる会
員制サービスがあり、このサービスはATIS(アティ
ス)と呼ばれている。このATISにより情報提供局
(ATISセンター)から通信によって得られる交通情
報は、現時点における、一般幹線道路と首都高速道路の
渋滞情報、特定区間の所要時間、首都高速道路の閉鎖状
況、駐車場の利用状況、道路工事情報などである。さら
に、出発地点と目的地点を情報提供局に送れば、これに
基づいて、現時点の渋滞情報も考慮した最短の経路が探
索され、その探索したデータを情報提供局から入手でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ナビゲーシ
ョン装置と上述の情報提供局との通信による情報の送受
信を行う場合、音声とデータという異なる2形態の情報
を送受信する必要がある。例えば、ユーザが情報提供局
から目的地の座標データを得る場合、まず目的地名称の
連絡や、名称を了解した旨の返事や、その目的地の座標
データこれから送信する旨の連絡といった内容の会話が
音声により通話される。その後、情報提供局から目的地
の座標データがユーザに送信される。
【0005】このように、音声とデータといった異なる
2形態の情報を送受信するため、音声からデータの送受
信に切り替わる場合、情報提供局からの「これからデー
タを送信します」といったメッセージの後、ユーザが通
話モードからデータ通信モードに切り替えるという操作
が必要であり煩雑であった。このモード切替えの操作を
行う場合には、ユーザと情報提供局間での切替えを依頼
するための通話が必要であるため、通話時間も長くなっ
ていた。
【0006】そこで、本発明は、電話機により情報提供
局との通信が可能な通信装置であって、通話モードから
データ通信モードに自動的に切り替えることが可能な通
信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、電話機により情報提供局との通信が可能な通信装置
であって、前記電話機を介して前記情報提供局との間で
音声の通信を行う音声通信手段と、前記電話機を介して
前記情報提供局との間でデータの通信を行うデータ通信
手段と、データの送信を示す識別情報の受信を検出する
識別情報検出手段と、この識別情報検出手段で識別情報
の受信を検出した場合に、前記音声通信信手段による通
話モードからデータ通信手段によるデータ通信モードに
切替えるモード切替え手段と、を通信装置に具備させて
前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の通信装置をナビゲー
ション装置に適用した場合の好適な実施の形態につい
て、図1から図4を参照して詳細に説明する。 実施形態の概要 図1は本実施形態の概要を説明するためのものである。
この図1に示すように、本実施形態の通信装置としての
交通情報通信装置1にはナビゲーション装置2と電話機
4が接続され、音声およびデータが情報提供局6との間
で送受信される。交通情報通信装置1は、接続される電
話機4の種別(種類)を識別し、ナビゲーション装置2
から交通情報の取得の要求があると、情報提供局6にあ
る複数機種の電話機のうち、識別した機種と同一機種の
電話機に対して自動発信する。電話機4と情報提供局6
間の回線が接続されると、まず音声モードが設定され、
利用者と情報提供局6との間で音声による通話が行われ
る。
【0009】すなわち、図1に示すように、利用者が
「帝国ホテルまでいきたいのですが」というように音声
により目的地を連絡すると、情報提供局6のオペレータ
から「かしこまりました。データを送信します。」とい
った音声による応答がある。その後、情報提供局6から
電話機4を介して交通情報通信装置1に、識別コードが
送信され、さらに、帝国ホテルの座標データ(東経、北
緯)が送信される。交通情報通信局1では、識別コード
の受信を検出すると、音声モードからデータ通信モード
に自動的に切替えて座標データを受信し、ナビゲーショ
ン装置2に供給する。このように、本実施形態では、識
別コードを検出して自動的に音声モードからデータ通信
モードに自動切替えを行うので、煩わしい切替え操作を
利用者が行う必要がなく、また切替え依頼の通話が不要
なので通話時間を短くすることができる。
【0010】実施形態の詳細 次に実施形態の詳細について説明する。図2は、通信装
置のシステムの構成を示すブロック図である。この実施
の形態の通信装置は、図2に示すように、交通情報通信
装置1とナビゲーション装置2とが、機能拡張ユニット
3を介してデータの授受が可能に接続されている。ま
た、交通情報通信装置1には複数機種の電話機4が接続
され、ナビゲーション装置2からの要求に応じて所望の
交通情報や経路探索に関する各種情報を得るために、電
話機4および電話回線(図示せず)を介して情報提供局
6との間で通信できるように構成されている。交通情報
通信装置1に接続できる電話機4は、携帯電話機や自動
車電話などである。この交通情報通信装置1には、図示
しないマイクとスピーカとを備えたハンズフリーユニッ
ト5が接続され、このハンズフリーユニット5のマイク
とスピーカとを使用することにより、利用者は電話機4
の受話器を取らずに、情報提供局6のオペレータと会話
ができるように構成される。
【0011】また、交通情報通信装置1は、図2に示す
ように、音声通信部1aと、データ通信部1bと、識別
コード検出部1cと、通信モード切替え部1dを備えて
いる。音声通信部1aは通話モードにおいて情報提供局
5間での音声の送受信を行う。データ通信部1bはデー
タ通信モードにおいて情報提供局5との間でデータの送
受信を行い、このデータ通信部1bが受信したデータは
ナビゲーション装置2に供給される。識別コード検出部
1cは、情報提供局6からデータ送信される前に送信さ
れる識別コードを検出する。通信モード切替え部1d
は、識別コードが検出された場合に、音声通信部1aか
らデータ通信部1bに切替えるようになっている。
【0012】図3は、図2に示した交通情報通信装置1
の詳細な構成を示すブロック図である。この交通情報通
信装置1は、図3に示すように、CPU(中央処理装
置)11を備え、このCPU11は、後述のように、デ
ータ処理を行うとともに各部の動作を制御する。CPU
11には、CPU11が後述のように行うデータ処理や
各部の動作を制御するための手順(プログラム)をあら
かじめ格納したROM(リード・オンリ・メモリ)11
aと、各種のデータを一時的に格納するRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)11bとが内蔵されている。C
PU11には、外部ユニットデータ交換手段12と音声
データ処理手段13とがバスを介して接続されている。
【0013】外部ユニットデータ交換手段12には、R
OM(リード・オンリ・メモリ)14、不揮発性メモリ
15、およびインターフェース16が接続されている。
インターフェース16は、機能拡張ユニット3を介して
ナビゲーション装置2と接続されている。ROM14に
は、機能拡張ユニット3が交通情報通信装置1を制御す
るためのプログラムが格納されており、機能拡張ユニッ
ト3中の図示しないCPU(中央処理装置)は、ROM
14内に格納されるプログラムの内容に従って、交通情
報通信装置1を制御するようになっている。インターフ
ェース16は、例えばPCカード規格に規定される様な
標準インターフェースである。従って、機能拡張ユニッ
ト3には、前記の規格に準拠するインターフェースを有
するメモリカード等が実装可能である。メモリカードが
実装される場合、例えばナビゲーション装置2の作業用
メモリの拡大、またはナビゲーション装置2への地図情
報等の情報提供に使うことができる。
【0014】交通情報通信装置1は、ハンズフリーユニ
ット5のマイクおよびスピーカと接続するインターフェ
ース17を備えるとともに、各種電話機と接続するイン
ターフェース18を備えている。インターフェース18
には、情報提供局6に設置される各種電話機に対応し
て、9600bpsデータ通信が可能なディジタル96
00携帯電話機4a、2400bpsデータ通信が可能
なディジタル2400携帯電話機4b、アナログ式携帯
電話機4c、その他の各種電話機が接続できるようにな
っている。インターフェース18には、交通情報通信装
置1に対して外部から入力するアナログ形態の音声信号
とディジタル形態のデータ信号との切換えを行う切換ス
イッチ19の切換接点と、交通情報通信装置1から外部
に出力する音声信号とデータ信号との切換えを行う切換
スイッチ20の切換接点とが接続されている。
【0015】切換スイッチ19の一方の固定接点はCP
U11に接続され、その他方の固定接点は信号増幅器
(AMP)21の入力側に接続されている。信号増幅器
21の出力側は、フィルタ22の入力側に接続されてい
る。フィルタ22の出力側は、A/Dコンバータ23の
入力側に接続されている。さらに、A/Dコンバータ2
3の出力側は、音声データ処理手段13に接続されてい
る。切換スイッチ19の他方の固定接点は、さらにスイ
ッチ24を介して信号増幅器(AMP)25の入力側に
接続されている。この信号増幅器(AMP)25の出力
側は、インターフェース17を介してハンズフリーユニ
ット5のスピーカ(図示せず)に接続されている。
【0016】切換スイッチ20の一方の固定接点は、C
PU11からのデータを外部に取り出すためにCPU1
1に接続され、その他方の固定接点は、信号増幅器26
からの出力信号と信号増幅器27からの出力信号と選択
的に外部に取り出すための切換スイッチ28の切換接点
に接続されている。信号増幅器26の入力側は、インタ
ーフェース17を介してハンズフリーユニット5のマイ
ク(図示せず)に接続されている。また、信号増幅器2
7の入力側は、フィルタ29の出力側に接続されてい
る。フィルタ29の入力側は、D/Aコンバータ30の
出力側に接続されている。さらに、D/Aコンバータ3
0の入力側は、音声データ処理手段13に接続されてい
る。
【0017】さらに、信号増幅器21、信号増幅器2
7、信号増幅器26、および信号増幅器25には、各増
幅器の利得を制御するために、制御信号Sig1〜Si
g4がCPU11から供給されるように構成される。ま
た、スイッチ24、切換スイッチ19、切換スイッチ2
0、および切換スイッチ28には、各スイッチの開閉ま
たは切換を制御するための制御信号Sig5〜Sig8
が、CPU11から供給されるように構成される。
【0018】図4は、ナビゲーション装置2の構成を表
したものである。このナビゲーション装置2は、図4に
示すように、演算部40を備えている。この演算部40
には、タッチパネルとして機能するディスプレイ41a
とこのディスプレイ41aの周囲に設けられた操作用の
スイッチ41bとを含む表示部41と、この表示部41
のタッチパネルやスイッチ41bからの入力を管理する
スイッチ入力類管理部42と、現在位置測定部43と、
速度センサ44と、地図情報記憶部45と、音声認識部
46と、音声出力部47と、電話番号テーブル記憶部5
3と、機能拡張ユニット3が接続されている。
【0019】現在位置測定部43は、緯度と経度による
座標データを検出することで、車両が現在走行または停
止している現在位置を検出する。この現在位置測定部4
3には、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGP
S(Global Position System)レシーバ48と、路上に配
置されたビーコンからの位置情報を受信するビーコン受
信装置49と、方位センサ50と、距離センサ51とが
接続され、現在位置測定部43はこれらからの情報を用
いて車両の現在位置を測定するようになっている。
【0020】方位センサ50は、例えば、地磁気を検出
して車両の方位を求める地磁気センサ、車両の回転角速
度を検出しその角速度を積分して車両の方位を求めるガ
スレートジャイロや光ファイバジャイロ等のジャイロ、
左右の車輪センサを配置しその出力パルス差(移動距離
の差)により車両の旋回を検出することで方位の変位量
を算出するようにした車輪センサ、等が使用される。距
離センサ51は、例えば、車輪の回転数を検出して計数
し、または加速度を検出して2回積分するもの等の各種
の方法が使用される。なお、GPSレシーバ48とビー
コン受信装置49は単独で位置測定が可能であるが、G
PSレシーバ48やビーコン受信装置49による受信が
不可能な場所では、方位センサ50と距離センサ51の
双方を用いた推測航法によって現在位置を検出するよう
になっている。
【0021】地図情報記憶部45は、地図データ記憶
部、交差点データ記憶部、ノードデータ記憶部、探索経
路データ記憶部、道路データ記憶部を備えている。これ
ら各記憶部には、経路探索を行うと共に、探索した経路
に沿って案内図を表示したり、交差点や経路途中におけ
る特徴的な写真やコマ図を出したり、交差点までの残り
距離、次の交差点での進行方向を表示したり、その他の
案内情報を出力するための各種データが格納されてい
る。各記憶部は、例えば、フロッピーディスク、ハード
ディスク、CD−ROM、光ディスク、磁気テープ、I
Cカード、光カード等の各種記憶装置が使用される。
【0022】音声認識部46には、人間の音声や、電話
番号に対応した発信音が入力されるマイク52が接続さ
れている。音声出力部47は、音声を電気信号として出
力する音声出力用IC54と、この音声出力用IC54
の出力をディジタル−アナログ変換するD/Aコンバー
タ55と、変換されたアナログ信号を増幅するアンプ5
6とを備えている。アンプ56の出力端にはスピーカ5
7が接続されている。
【0023】電話番号テーブル記憶部53には、情報提
供局6が備えている各機種毎の電話番号が格納されてい
る。すなわち、情報提供局6には、9600bpsデー
タ通信が可能なディジタル9600携帯電話機、240
0bpsデータ通信が可能なディジタル2400携帯電
話機、アナログ式携帯電話機、その他の各種電話機が多
数設置されており、これら各機種の電話番号が電話番号
テーブル記憶部53に格納されている。そして、交通情
報通信装置1のインターフェース18に接続された電話
機と同一機種の電話番号が電話番号テーブル記憶部53
から読みだされ、交通情報通信装置1に通知されるよう
になっている。
【0024】演算部40は、速度センサ44および地図
情報記憶部45に接続された地図データ読込部58と、
地図描画部59と、地図データ読込部58および地図描
画部59を管理する地図管理部60と、地図描画部60
および表示部41に接続された画面管理部61と、スイ
ッチ入力類管理部42および音声認識部46に接続され
た入力管理部62と、音声出力部47の音声出力用IC
54に接続された音声出力管理部63と、交通情報通信
装置1との通信制御の管理を行う通信管理部64、およ
び、地図管理部60、画面管理部61、入力管理部6
2、音声出力管理部63、通信管理部64を管理する全
体管理部65とを備えている。この演算部40は、CP
U(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等を備
え、CPUがRAMをワーキングエリアとしてROMに
格納されたプログラムを実行することによって、上記の
各構成を実現するようになっている。
【0025】ここで、以上のように説明したナビゲーシ
ョン装置2の動作の概要について説明する。このナビゲ
ーション装置2は、ディスプレイ41aやマイク52か
ら車両の運転者によって目的地が入力されると、演算部
40は、現在位置測定部43からの入力データによって
現在位置を検出し、現在位置から入力された目的地まで
の最適経路の探索を、地図情報記憶部45の各データに
よって開始する。この探索が終了すると、ディスプレイ
41aに地図が表示され、その地図上に、入力された目
的地、経路探索により探索した目的地までの経路、自車
位置等が重ねて表示される。車両の走行が開始される
と、ディスプレイ41aには、さらに走行軌跡等が重ね
て表示される。従って、運転者は、このディスプレイ4
1aを逐次参照することで自分が進むべき進路情報を得
ることができる。
【0026】このようナビゲーション装置2における経
路案内において、情報提供局6とから所定の交通情報や
ナビゲーション情報を得ることにより、渋滞等を避けた
経路を探索したり、また目的地の座標データを取得した
り、更に、目的地までの経路探索を情報提供局6で行っ
てもらいその探索経路情報を取得することで、適切な経
路案内や迅速な経路探索を行うことができる。
【0027】以下、情報提供局6からこれらの情報を取
得するための、電話回線による通信を動作について説明
する。まず、交通情報通信装置1のインターフェース1
8に接続されている電話機4a〜4cの種別を、交通情
報通信装置1が識別する方法について説明する。電話機
4a〜4cの種別が、デジタル式携帯電話機またはアナ
ログ式携帯電話機かについては、例えば、インタフェー
ス18に接続するケーブルとそのジャックを異ならせて
おき、検出信号によりその差異を検出することによって
識別できる。
【0028】また、接続されているディジタル式携帯電
話機が、ディジタル9600携帯電話機4aまたはディ
ジタル2400携帯電話機4bかの識別は、CPU11
が通信機器制御信号CSを電話機に対して送出して特定
の問い合わせをすることにより、その応答の違いによっ
て確認できる。具体的には、例えばNTT移動通信網株
式会社製の電話機の場合には、ディジタル9600携帯
電話機しかサポートしていない非電話サービス要求コマ
ンドを電話機に送り、返答するものがディジタル960
0携帯電話機4aと識別し、その返答がないものをディ
ジタル2400携帯電話機4bと識別する。CPU11
は、その識別した電話機の種別を外部ユニットデータ交
換手段12及びインターフェース16を介して機能拡張
ユニット3に通知する。さらに機能拡張ユニット3は、
電話機の種別をナビゲーション装置2に通知する。
【0029】ところで、ナビゲーション装置2の利用者
は、必要に応じて、交通情報通信装置1を動作させるこ
とにより、情報提供局6から渋滞情報、交通事故情報、
工事情報等の交通情報や、現在位置や目的地の座標デー
タ、目的地までの経路探索を行った探索経路情報等のナ
ビゲーション情報などの各種情報の取得(入手)ができ
る。この交通情報の取得は、交通情報通信装置1のイン
ターフェース18に接続されている電話機4a〜4cが
自動発信できるか否かによって、ナビゲーション装置2
および交通情報通信装置1の動作が異なる。
【0030】すなわち、電話機4a〜4cが自動発信で
きる場合には、利用者がナビゲーション装置2のディス
プレイ41aやマイク52の使用により、情報提供局6
からの交通情報の取得開始の指示を行うと、この指示が
ナビゲーション装置2から交通情報通信装置1に対して
転送され、これを条件に、後述のように交通情報通信装
置1が動作を開始する。一方、電話機4が自動発信でき
ない場合にも、自動発信できる場合と同様に、利用者が
ナビゲーション装置2のディスプレイ41aやマイク5
2の使用により、交通情報の取得開始の指示を行う。す
ると、この指示を受けたナビゲーション装置2は、利用
者が電話機4を手動の操作によって発信させるようにす
る旨を、利用者向け情報伝達手段により利用者に通知す
る。すなわち、ナビゲーション装置2のディスプレイ4
1aに表示したり、または音声出力部47に接続される
スピーカ57に音声出力することで、利用者に通知す
る。
【0031】次に、交通情報通信装置1に、自動発信で
きるディジタル9600携帯電話機4aまたはディジタ
ル2400携帯電話機4bのいずれかのディジタル携帯
電話機が接続されている場合の交通情報通信装置1の動
作について説明する。この場合には、上記のように、ナ
ビゲーション装置2から、機能拡張ユニット3に対して
自動発信開始の指示を送出すると、この指示を受けた機
能拡張ユニット3は、交通情報通信装置1に対して自動
発信開始の指示を送出する。その際、ナビゲーション装
置2は、既に交通情報通信装置1から通知されている、
インターフェース18に接続された電話機4a、4bの
機種識別結果に基づいて、電話番号テーブル記憶部53
から同一機種の電話番号を読み出し、自動発信開始の指
示と同時に、機能拡張ユニット3と交通情報通信装置1
に通知する。なお、これに代えて、発信先の電話番号を
交通情報通信装置1の内部のROM14または不揮発性
メモリ15にあらかじめ記憶させておき、これを機能拡
張ユニット3が読み出して交通情報通信装置1に通知す
る構成であっても良い。
【0032】このようにして、自動発信開始の指示を受
け付けた交通情報通信装置1は、CPU11から通信機
器制御信号CSの出力を行い、ディジタル9600携帯
電話機4aまたはディジタル2400携帯電話機4bが
自動発信の動作を行うように制御する。この際、CPU
11は、通信機器制御信号CSを使用することによっ
て、情報提供局6とデータ通信できる状態ではなく情報
提供局6のオペレータと通話できる状態で接続するよう
に、ディジタル9600携帯電話機4aまたはディジタ
ル2400携帯電話機4bの動作を制御する。また、こ
の際には、ディジタル9600携帯電話機4aとディジ
タル2400携帯電話機4bとでは、通信機器制御信号
CSとして送出する制御コマンドの内容が一部異なるの
で、いずれの携帯電話機が接続されているかを上述のよ
うにして識別し、その識別した電話機の種別に応じた制
御コマンドを生成する。
【0033】ナビゲーション装置2は、交通情報通信装
置1が自動発信を開始した旨をディスプレイ41aに表
示したり、または音声出力部47に接続されるスピーカ
57に音声出力することで、利用者に通知する。引き続
き、交通情報通信装置1は、通信機器制御信号CSを介
して、ディジタル9600携帯電話機4aまたはディジ
タル2400携帯電話機4bからの自動発信による回線
接続の正否情報を得る。この回線接続の正否情報は、機
能拡張ユニット3を介してナビゲーション装置2に伝達
される。ナビゲーション装置2は、この伝達された回線
接続の正否情報を、ディスプレイ41aに表示したり、
または音声出力部47に接続されるスピーカ57に音声
出力することで、利用者に通知する。
【0034】このようにしてディジタル9600携帯電
話機4aまたはディジタル2400携帯電話機4bが電
話回線を介して情報提供局6の電話機と接続されると、
“通話モード”に移行する。この“通話モード”とは、
利用者と情報提供局6のオペレータとが会話を行うモー
ドである。この“通話モード”に移行すると、ディジタ
ル9600携帯電話機4aまたはディジタル2400携
帯電話機4bから交通情報通信装置1への入力信号は音
声信号のため、この入力信号が音声信号増幅器21およ
びスイッチ24に入力されるように、CPU11は、制
御信号Sig7により切換スイッチ19の接点を図示の
上側に切り換える。さらに、CPU11は、制御信号S
ig5によりスイッチ24の接点が閉じるように制御す
る。
【0035】この結果、ディジタル9600携帯電話機
4aまたはディジタル2400携帯電話機4bからの音
声信号は信号増幅器25に入力されて増幅され、この増
幅された信号がハンズフリーユニット5のスピーカに供
給されるので、スピーカから信号に応じた音声が聞こえ
る。信号増幅器25の利得は、CPU11からの制御信
号Sig4により可変でき、この可変によりハンズフリ
ーユニット5からのスピーカからの音量が可変できる。
【0036】CPU11は、交通情報通信装置1に接続
されるディジタル9600携帯電話機4aまたはディジ
タル2400携帯電話機4bに応じた利得になるよう
に、制御信号Sig4により信号増幅器25の利得を制
御する。また、利用者がナビゲーション装置2に対して
ハンズフリーユニット5の音量を変更する指示を出すこ
とにより、ナビゲーション装置2からの音量変更指示が
機能拡張ユニット3を介して交通情報通信装置1に伝達
されるので、その指示に基づいてCPU11は、制御信
号Sig4を操作して信号増幅器25の利得を制御す
る。
【0037】CPU11は、ハンズフリーユニット5の
マイクの音声信号を信号増幅器26で増幅して、この増
幅した信号を交通情報通信装置1の外部に出力するため
に、制御信号Sig6により切換スイッチ28の接点を
図示の位置から上側に切り換えると同時に、制御信号S
ig8により切換スイッチ20の接点を図示の位置から
上側に切り換える。従って、ハンズフリーユニット5の
利用者のマイクからの音声出力信号は、インターフェー
ス17を介して信号増幅器26に供給され、この信号増
幅器26で増幅されたのち、切換スイッチ28、切換ス
イッチ20、およびインタフェース18を介し、ディジ
タル9600携帯電話機4aまたはディジタル2400
携帯電話機4bに供給される
【0038】信号増幅器26の利得は、CPU11から
の制御信号Sig3により可変でき、この可変により、
交通情報通信装置1に接続されるディジタル9600携
帯電話機4aまたはディジタル2400携帯電話機4b
へ出力する信号の大きさを可変できる。そのため、CP
U11は、ディジタル9600携帯電話機4aまたはデ
ィジタル2400携帯電話機4bが必要とする利得にな
るように、制御信号Sig3により信号増幅器26の利
得を制御する。
【0039】これらの一連の動作により、利用者は、ハ
ンズフリーユニット5によって交通情報通信装置1に接
続されるディジタル9600携帯電話機4aまたはディ
ジタル2400携帯電話機4bを介し、情報提供局6の
オペレータとの会話可能となる。この会話においては、
利用者は、必要に応じて現時点における、一般幹線道路
と首都高速道路の渋滞情報、特定区間の所要時間、首都
高速道路の閉鎖状況、駐車場の利用状況、または道路工
事情報などの交通情報を入手したい旨をオペレータに対
して伝える。さらに、利用者が、目的地点までの渋滞情
報を考慮した最短経路の探索結果の入手を望む場合に
は、利用者は、出発地点と目的地点をオペレータに伝え
る。
【0040】そして、上述の会話が終了すると、“会話
モード”から“データ通信モード”に移行する。この
“データ通信モード”とは、交通情報通信装置1と情報
提供局6とが携帯電話機を介してデータの交換を行うモ
ードである。この“データ通信モード”に移行する移行
条件は、情報提供局6から交通情報通信装置1への識別
コードの送出による。次に、交通情報通信装置1が情報
提供局6からの識別コードを受信する動作を説明する。
【0041】上記のように、ディジタル9600携帯電
話機4aまたはディジタル2400携帯電話機4bから
の音声信号は、ハンズフリーユニット5の供給されると
同時に信号増幅器21にも供給されている。信号増幅器
21は利得の調整が可能であり、CPU11は、接続さ
れるディジタル9600携帯電話機4aまたはディジタ
ル2400携帯電話機4bに応じた利得になるように、
制御信号Sig1によりその利得を制御する。信号増幅
器21で増幅された音声信号は、フィルタ22により高
周波成分がカットされたのち、A/Dコンバータ23に
よりA/D変換されて音声データ処理手段13に取り込
まれる。音声データ処理手段13内に取り込まれた音声
データは、ディジタルフィルタリング等の処理を施され
たのち、CPU11に供給される。
【0042】CPU11では、入力されたディジタル音
声データ中に識別コードが含まれているか否か、つまり
識別コードを受信したかどうかを識別する。この識別
は、入力されたディジタル音声データについて、信号の
周波数、信号送出時間、または信号の振幅など識別コー
ドの特徴を常時突き合わせることにより行う。具体的に
は、例えば識別コードが、1500Hzの正弦波であっ
て300ms連続送出とする場合には、CPUP11は
入力されたデジタル音声データを例えば50ms単位で
ブロック化し、1 ブロック内で音量ピーク点をカウント
することにより、入力音声の周波数を算出する。ただ
し、そのピーク点のカウントだけでは誤認識の可能性が
あるので、ピーク点と次のピーク点の時間が特に短い、
又は長い箇所がある場合には、そのブロックは識別コー
ドではないとする判断を加えても良い。さらに、各ピー
ク値が均一ではない場合、そのブロックは識別コードで
はないとする判断を加えても良い。
【0043】このような動作により、識別コードと判断
したブロックが4つ以上連続した場合、識別コードを受
信したと判断する。通常の会話では、1500Hzとい
う単一周波数の音声が200ms以上も続くことはまず
あり得ないので、音声を識別コードと誤認識する可能性
は低い。また、現状のデジタル式携帯電話に用いられて
いる音声圧縮方式VSELPは、1500Hzの正弦波
を比較的忠実に再現するので、識別コードを受けたのに
認識できない可能性も低い。なお、上記の識別コード
は、2つ以上の周波数の合成波であっても良い。この場
合には、音声データ処理手段16内の2つ以上のディジ
タルフィルタを並列に動作させて、2つ以上の周波数を
分離したのち、その分離したディジタル音声データをC
PU11に供給することにより、CPU11の処理の負
担を軽くすることが出来る。さらに、上記の識別コード
の実現方法においては、周波数を段階的に変化させても
良く、または音量を段階的に変化させても良い。
【0044】このような一連の処理により、交通情報通
信装置1が情報提供局6からの識別コードを受信する
と、交通情報通信装置1は、機能拡張ユニット3に対し
て識別コードの受信ステータスを送る。交通情報通信装
置1の識別コードの受信を条件に、“通話モード”か
ら”データ通信モード”に変更すると交通情報通信装置
1が判断した場合、または機能拡張ユニット3が判断し
交通情報通信装置1に通知した場合、交通情報通信装置
1は”データ通信モード”に移行する。
【0045】この”データ通信モード”に移行すると、
CPU11は、まず通信機器制御信号を用いて、接続さ
れるディジタル9600携帯電話機4aまたはディジタ
ル2400携帯電話機4bがデータ通信モードに移行す
るように制御する。この際、ディジタル9600携帯電
話機4aと、ディジタル2400携帯電話機4bとで
は、CPU11から通信機器制御信号として送出する制
御コマンドの内容が一部異なるので、上述にように接続
される携帯電話機を識別した際の識別結果を用いて、接
続される携帯電話機の機種に応じた制御コマンドをCP
U11が生成する。
【0046】さらに、”データ通信モード”に移行する
と、ディジタル9600携帯電話機4aまたはディジタ
ル2400携帯電話機4から交通情報通信装置1へ入力
される入力信号は、音声信号からディジタルデータに変
更されるので、このディジタルデータをCPU11に供
給するために、CPU11は制御信号Sig7により切
り替えスイッチ19の接点を上側から下側に切り替え
る。また、交通情報通信装置1から外部のディジタル9
600携帯電話機4aまたはディジタル2400携帯電
話機4bに出力される出力信号は、ハンズフリーユニッ
ト5からの音声信号を、CPU11からのディジタルデ
ータに変更する必要がある。そのため、CPU11は、
制御信号Sig8の操作により切り替えスイッチ20の
接点を上側から下側に切り替える。この動作と同時に、
CPU11は、制御信号Sig5によりスイッチ24の
接点を閉状態から開状態に制御するとともに、ハンズフ
リーユニット5のスピーカの出力をミュートする。
【0047】この結果、交通情報通信装置1は、ディジ
タル9600携帯電話機4aまたはディジタル2400
携帯電話機4を介して、情報提供局6との間でディジタ
ルデータの通信が可能となる。その後は、ディジタル9
600携帯電話機4aまたはディジタル2400携帯電
話機4bを用いてRCR STD−27D「ディジタル
方式自動車電話システム標準規格」に準じたデータ通信
を行い、交通情報通信装置1と情報提供局6とは必要な
情報の授受を行う。このようにして情報提供局6から交
通情報通信装置1が受信した情報は、機能拡張ユニット
2を介してナビゲーション装置2に伝達される。同様
に、ナビゲーション装置2からの情報は、機能拡張ユニ
ット3を介して交通情報通信装置6に伝送されたのち、
交通情報通信装置1からディジタル9600携帯電話機
4aまたはディジタル2400携帯電話機4bを介して
情報提供局6に送られる。さらに、ナビゲーション装置
2は、情報提供局6から得た情報を、ディスプレイ41
aに表示したり、または音声出力部47に接続されるス
ピーカ57に音声出力することにより、利用者に伝達す
る。
【0048】このようにして、交通情報通信装置1が情
報提供局6から必要な情報の受け取りが終了すると、交
通情報通信装置1のCPU11は、情報提供局6に対し
て情報受信完了通知を送出するとともに、通信機器制御
信号によりディジタル9600携帯電話機4aまたはデ
ィジタル2400携帯電話機4bを制御して電話回線を
切断する。交通情報通信装置1からの情報受信完了通知
を受け取った情報提供局6側でも電話回線を切断する。
【0049】次に、交通情報通信装置1に、アナログ式
携帯電話機4cが接続されている場合の動作について説
明する。この場合には、自動発信を行うことができない
ので、ナビゲーション装置2は、ディスプレイ41aに
よる表示、または音声出力部47に接続されるスピーカ
57による音声出力によって、利用者に対してアナログ
式携帯電話機4cの手動による発信を促すメッセージを
通知する。この際、インターフェース18に接続される
電話機4a〜4bの機種の識別結果が、上記のようにナ
ビゲーション装置2に通知されているので、発信先であ
る情報提供局6に設置される電話機の電話番号は、その
通知されている機種の電話機と同一機種の電話番号であ
る。そこで、この電話番号を、電話番号テーブル記憶部
53から読み出し、上記のメッセージ通知の際に、ディ
スプレイ41aに表示したり、音声出力部47に接続さ
れるスピーカ57による音声出力させる。
【0050】ナビゲーション装置2からの発信を促すメ
ッセージに基づき、利用者がアナログ式携帯電話機4c
を操作すると、電話回線が接続される。この電話回線の
接続当初は、交通情報通信装置1は、”通話モード”と
なる。この“通話モード”は、利用者と情報提供局のオ
ペレータとが会話を行うモードであり、交通情報通信装
置1の各部の動作は、上述のディジタル式携帯電話機の
“通話モード”の場合と同様であるので、その詳細な説
明は省略する。利用者と情報提供局6のオペレータとの
会話が終えると、“通話モード”から“データ通信モー
ド”に移行する。
【0051】この“データ通信モード”は、交通情報通
信装置1と情報提供局6とがデータの交換を行うモード
であり、“データ通信モード”への移行条件は、情報提
供局6から送出される識別コードを交通情報通信装置1
の受信することである。この交通情報通信装置1の識別
コードの受信動作は、上述のディジタル式携帯電話機の
場合と同様であるので、その詳細な説明は省略する。交
通情報通信装置1が情報提供局6からの識別コードを受
信すると、交通情報通信装置1は、機能拡張ユニット3
に対して識別コードの受信ステータスを送る。交通情報
通信装置1の識別コードの受信を条件に、“通話モー
ド”から”データ通信モード”に変更すると交通情報通
信装置1が判断した場合、または機能拡張ユニット3が
判断し交通情報通信装置1に通知した場合、交通情報通
信装置1は”データ通信モード”に移行する。
【0052】この際、アナログ式携帯電話4cと、交通
情報通信装置1との間ので授受を行う信号は、V.22
等のモデム規格に基づくモデム信号となる。これらモデ
ム信号の送信動作及び受信動作は、上述の識別コードの
送出動作と、受信動作とほとんど同様であり、以下に説
明する。次に、交通情報通信装置1が、V. 22等のモ
デム規格に基づくモデム信号をアナログ式携帯電話機4
cに送出する動作について説明する。交通情報通信装置
1内のCPU11は、内蔵するROM11aまたはRA
M11bに格納されたモデム信号データを、定期的に音
声データ処理手段16に転送する。この音声データ処理
手段16は、モデム信号データをD/Aコンバータ30
に対して、D/Aコンバータ30のD/A変換のタイミ
ングに合致したタイミングで転送する。なお、音声デー
タ処理手段16の内部に、モデム信号データを内蔵して
おき、このモデム信号データを、D/Aコンバータ30
のD/A変換のタイミングに合致したタイミングで、D
/Aコンバータ30に対して転送するようにしても良
い。
【0053】このようにして、D/Aコンバータ30か
ら出力されるD/A変換されたモデム信号は、フィルタ
29により高周波成分をカットされたのち、信号増幅器
27により増幅される。この信号増幅器27は、CPU
11からの制御信号Sig2により利得が調整され、こ
の利得が適切値になるように制御信号Sig2により制
御される。そして、信号増幅器27から出力されるモデ
ム信号がアナログ式携帯電話機4cに供給されるよう
に、CPU11は、切換スイッチ28の接点を制御信号
Sig6により下側に切り替えると同時に、切換スイッ
チ20の接点を制御信号Sig8により上側に切り替え
る。従って、このような動作により、交通情報通信装置
1からのモデム信号は、アナログ式携帯電話機4cに向
けて出力される。
【0054】次に、交通情報通信装置1がアナログ式携
帯電話機4cからのモデム信号を受信する場合の動作に
ついて説明する。この場合には、アナログ式携帯電話機
4cからのアナログ信号(モデム信号)が交通情報通信
装置1の音声データ処理手段16のみに供給され、ハン
ズフリーユニット5には供給されないように、CPU1
1は、切換スイッチ19の接点を制御信号Sig7によ
り上側に切り替えると同時に、スイッチ24の接点を制
御信号Sig5により開状態にする。これにより、アナ
ログ式携帯電話機4cからのアナログ信号は、インター
フェース18、および切換スイッチ19を経て信号増幅
器21で増幅されたのち、フィルタ22で高周波成分が
カットされ、A/Dコンバータ23でA/D変換されて
音声データ処理手段16に取り込まれる。ここで、信号
増幅器21は、CPU11からの制御信号Sig1によ
り利得が調整可能であり、この利得が適切値になるよう
に制御信号Sig1により調整される。
【0055】音声データ処理手段16に取り込まれたデ
ィジタル形態のモデム信号は、音声データ処理手段16
内でディジタルフィルタリング等の所定の処理が施され
たのち、CPU11に供給される。CPU11では、デ
ジタル信号処理によりモデム信号のシンボルを識別す
る。このようにして情報提供局6から交通情報通信装置
1が受信した情報は、機能拡張ユニット3を介してナビ
ゲーション装置2に伝達される。同様に、ナビゲーショ
ン装置2からの情報は、機能拡張ユニット3を介して交
通情報通信装置1に伝送されたのち、交通情報通信装置
1からアナログ式携帯電話機4cを介して情報提供局6
に送られる。さらに、ナビゲーション装置2は、情報提
供局6から得た情報を、ディスプレイ41aに表示した
り、または音声出力部47に接続されるスピーカ57に
音声出力することにより、利用者に伝達する。
【0056】このようにして、交通情報通信装置1が情
報提供局6から必要な情報の受け取りが終了すると、交
通情報通信装置1のCPU11は、情報提供局6に対し
て情報受信完了通知を送出する。この情報受信完了通知
を受け取った情報提供局6は、電話回線を切断する。ア
ナログ式携帯電話4cが接続の場合は、交通情報通信装
置1からは電話回線の切断が出来ないので、情報提供局
6側からの電話回線の切断を待つことになる。この際、
ナビゲーション装置2は、利用者に電話機の回線の切断
を促すメッセージを、ディスプレイ41aに表示した
り、または音声出力部47に接続されるスピーカ57で
音声出力するようにするのが好ましい。
【0057】以上説明したように本発明の実施の形態に
よれば、音声で情報提供局に問い合わせるだけで必要な
データを受信することができ、ナビゲーション装置の利
用者による操作を簡単にすることがきる。特に、自動的
に音声モードからデータ通信モードに切り替わるので、
全体の操作が楽であり、通話時間の短縮で通信コストも
低下することができる。自ら電話切断するため、局側で
切断されていなくても電話回線を接続し続けることがな
くなる。また、接続する電話機4の種別を識別し、この
識別された結果に応じて、電話機4が、情報提供局6の
対応する同一機種の電話機に対して自動発信するように
したので、同一機種の電話機との間で通信ができる。従
って、接続する電話機4の機種の違いにかかわらず、通
信確立時間を短縮できるので、利用者の待ち時間による
ストレスが軽減される。さらに、全体として通信時間が
短縮できるので、通信コストの軽減化が図れる。さら
に、電話機4の機種の識別と、電話機4の自動発信の指
示を自動的に行うようにしたので、利用者の操作が容易
であり、間違い電話を無くすこともできる。さらに、本
発明の実施の形態では、電話機4が自動発信できない場
合には、情報提供局6の対応する同一機種の電話機の電
話番号を使用者に通知するようにしたので、使用者はそ
の電話番号を使用することにより、同一機種の電話機と
の間で通信が可能になる。従って、電話機4が自動発信
できない場合でも、上述と同様な効果が得られる。
【0058】なお、以上の説明では、交通情報通信装置
1に接続される電話機は、携帯電話機として説明してき
たが、この携帯電話機に代えて自動車電話を交通情報通
信装置1に接続するようにしても良い。さらに、この実
施の形態では、交通情報通信装置1が通信する相手先を
交通情報を提供する情報提供局6として説明したが、こ
の情報提供局6は何らかの情報を提供する機関であれば
良く、その情報の内容も交通情報に限らない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電話機により情報提供局との通信が可能な通信装置にお
いて、通話モードからデータ通信モードに自動的に切り
替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概要についての説明図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の通信装置を含むシステム
の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す通信装置の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2および図3に示すナビゲーション装置の詳
細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 交通情報通信装置 2 ナビゲーション装置 3 機能拡張ユニット 4 電話機 4a ディジタル9600携帯電話機 4b ディジタル9600携帯電話機 4c アナログ式携帯電話機 5 ハンズフリーユニット 6 情報提供局 11 CPU(中央処理装置) 12 外部ユニットデータ交換手段 13 音声データ処理手段 14 ROM(リード・オンリ・メモリ) 15 不揮発性メモリ 16、17、18 インターフェース 19、20、28 切換スイッチ 21、25、26、27 信号増幅器 22、29 フィルタ 23 A/Dコンバータ 24 スイッチ 30 D/Aコンバータ 40 演算部 41 表示部 41a ディスプレイ 45 地図情報記憶部 46 音声認識部 47 音声出力部 53 電話番号テーブル記憶部 52 マイク 61 画面管理部 60 地図管理部 62 入力管理部 65 全体管理部 64 通信管理部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 通信装置および情報提供局
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】本発明は、通信装置および情報提供局に係
り、例えば、電話機により交通情報、目的地等の座標デ
ータ、目的地までの探索経路情報などの各種の情報をナ
ビゲーション装置に提供する情報提供局、および、ナビ
ゲーション装置と共に使用され、情報提供局との間で情
報通信を行う通信装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そこで、本発明は、電話機により情報提供
局との通信が可能な通信装置であって、通話モードから
データ通信モードに自動的に切り替えることが可能な通
信装置を提供することを第1の目的とする。また、本発
明は、電話機により通信装置との通信が可能な情報提供
局であって、通話モードからデータ通信モードに自動的
に切り替えることが可能な情報提供局を提供することを
第2の目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、ナビゲーション装置に接続され、音声モード又はデ
ータ通信モードのいずれかのモードを選択可能なディジ
タル電話機を介して情報提供局との通信が可能な通信装
置であって、前記情報提供局と音声モードで音声の通信
を行う音声通信手段と、前記情報提供局とデータ通信モ
ードでデータの通信を行うデータ通信手段と、音声モー
ドで音声の通信を行っている間に、識別コードの受信を
検出する識別コード検出手段と、この識別コード検出手
段で識別コードを受信した場合に、前記音声通信信手段
による音声モードからデータ通信手段によるデータ通信
モードに切替えるモード切替え手段と、通信装置に具備
させて前記第1の目的を達成する。請求項2に記載した
発明では、請求項1に記載した通信装置において、前記
情報提供局との回線が接続されると、まず音声モードを
設定する手段を具備させる。請求項3に記載した発明で
は、請求項1または、請求項2のいずれかに記載した通
信装置において、前記データ通信手段により必要なデー
タの受信が終了すると、前記回線を切断する手段を具備
させる。請求項4に記載の発明では、ナビゲーション装
置に接続された通信装置に対し、音声モード又はデータ
通信モードのいずれかのモードを選択可能なディジタル
電話機を介して通信する情報提供局であって、前記通信
装置と音声モードで音声の通信を行う音声通信手段と、
前記通信装置とデータ通信モードでデータの通信を行う
データ通信手段と、音声モードで音声の通信を行ってい
る間に、データ送信を示す識別コードを前記通信装置に
送信する手段と、この識別コードを送信する手段で前記
通信装置に識別コードを送信した場合に、前記音声通信
手段による音声モードからデータ通信手段によるモード
に切替えるモード切替え手段と、を情報提供局に具備さ
せて前記第2の目的を達成する。請求項5に記載した発
明では、請求項4に記載した情報提供局において、前記
通信装置との回線が接続されると、まず音声モードを設
定する手段を具備させる。請求項6に記載した発明で
は、請求項4または、請求項5のいずれかに記載した情
報提供局において、前記データ通信手段により前記通信
装置から情報受信完了通知を受信すると、前記回線を切
断する手段を具備させる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この”データ通信モード”に移行すると、
CPU11は、まず通信機器制御信号CSを用いて、接
続されるディジタル9600携帯電話機4aまたはディ
ジタル2400携帯電話機4bがデータ通信モードに移
行するように制御する。この際、ディジタル9600携
帯電話機4aと、ディジタル2400携帯電話機4bと
では、CPU11から通信機器制御信号として送出する
制御コマンドの内容が一部異なるので、上述にように接
続される携帯電話機を識別した際の識別結果を用いて、
接続される携帯電話機の機種に応じた制御コマンドをC
PU11が生成する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】請求項1、請求項2、および、請求項3に
記載した発明によれば、電話機により情報提供局との通
信が可能な通信装置において、通話モードからデータ通
信モードに自動的に切り替えることができる。請求項
4、請求項5、および、請求項6に記載した発明によれ
ば、電話機により通信装置との通信が可能な情報提供局
であって、通話モードからデータ通信モードに自動的に
切り替えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 隆 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 北野 聡 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機により情報提供局との通信が可能
    な通信装置であって、 前記電話機を介して前記情報提供局との間で音声の通信
    を行う音声通信手段と、 前記電話機を介して前記情報提供局との間でデータの通
    信を行うデータ通信手段と、 データの送信を示す識別情報の受信を検出する識別情報
    検出手段と、 この識別情報検出手段で識別情報の受信を検出した場合
    に、前記音声通信信手段による通話モードからデータ通
    信手段によるデータ通信モードに切替えるモード切替え
    手段と、を具備することを特徴とする通信装置。
JP8106248A 1996-04-03 1996-04-03 通信装置および情報提供局 Pending JPH09271074A (ja)

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