JPH0927056A - 画像識別方法および画像識別装置 - Google Patents

画像識別方法および画像識別装置

Info

Publication number
JPH0927056A
JPH0927056A JP7173087A JP17308795A JPH0927056A JP H0927056 A JPH0927056 A JP H0927056A JP 7173087 A JP7173087 A JP 7173087A JP 17308795 A JP17308795 A JP 17308795A JP H0927056 A JPH0927056 A JP H0927056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
pattern
reference image
compressed
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7173087A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Takeda
高幸 竹田
Naohiro Watanabe
尚洋 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7173087A priority Critical patent/JPH0927056A/ja
Publication of JPH0927056A publication Critical patent/JPH0927056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D5/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of coins, e.g. for segregating coins which are unacceptable or alien to a currency
    • G07D5/005Testing the surface pattern, e.g. relief

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Coins (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイン、メダル等の識別に際しデータの処理
量の低減が図れ、かつ、コインなどの画像歪み、位置ず
れ、部分的欠陥などに起因する識別精度の低下を防止出
来る方法を提供する。 【構成】 コイン表面の凹凸模様を高分解能に読み取
る。この高分解能の読み取りで得た画像データ11aに
基づいてコインの中心位置を算出する。この算出した中
心位置を基準にして前記画像データ11aを、コインの
模様部の分布が判別できる範囲で圧縮する。この圧縮し
た画像データ11bと予め用意した基準画像データとに
基づいて前記凹凸模様を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コインやメダル等の
表面に形成された精細な凹凸模様で構成される表面模様
を識別するための方法およびその実施に好適な装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コインやメダルの表面模様を認識し識別
する方法として、凹凸模様のパターンマッチング法が容
易に考えられるが、表面に刻印されている凹凸模様は細
線画像であり高分解能で読み取る必要がある点と、また
識別対象物が任意回転角で読み取られることから各種回
転角のデータを用い照合する必要がある点から、そのま
までは処理すべきデータ量が膨大になり処理時間が長く
かかる。これを解決する方法として、例えば特開平3−
290786号公報や特開平4−195477号公報に
開示の技術では、リング状のウインドや放射状のウイン
ドを設定して表面模様におけるこのウインド内のデータ
のみを識別処理に用いている。また、特開平6−125
48号公報に開示の技術では、表面模様における小面積
のデータを用いて硬貨の回転角、貨種、真偽を先ず識別
し、その後に大面積のデータを用いて真偽識別を詳細に
行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
いずれの方法もその識別対象物の表面に刻印された凹凸
模様の細線画像を用い識別対象物を識別しようとする方
法であるため、刻印されている凹凸の深さや傾きに影響
されて凹凸模様の細線画像を忠実に抽出すること自体が
困難となることが多い。また、長期間使用されたコイン
やメダルなどでは凹凸模様自体に摩耗による欠けや切れ
が生じているので抽出される細線画像自体が欠けや切れ
の多い画像となり、このため、基準画像とのパターンマ
ッチングの際に良好な照合結果が得られないことがあ
る。また、一般的なパターンマッチング法で細線画像の
照合を行なうと、画像の歪みや位置ずれによって照合精
度が著しく低下するという問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の画像
識別方法によれば、表面に凹凸模様を有する画像識別対
象物の該凹凸模様を識別するに当たり、先ずこの凹凸模
様を高分解能に読み取る。次に、このように高分解能の
読み取りで得た画像データに基づいて前記対象物の中心
位置を算出する。次に、該算出した中心位置を基準にし
て前記画像データを、前記対象物表面の模様部の分布が
判別できる範囲で圧縮する。そして、該圧縮した画像デ
ータと予め用意した基準画像データとに基づいて前記凹
凸模様を識別する。
【0005】また、この発明の画像識別装置によれば、
凹凸模様を高分解能に読み取るための読取手段と、該読
取手段により得た画像データに基づいて前記対象物の中
心位置を算出する中心位置算出手段と、該算出した中心
位置を基準にして前記画像データを、前記対象物表面の
模様部の分布が判別できる範囲で圧縮する画像圧縮手段
と、該圧縮した画像データと予め用意した基準画像デー
タとを照合する照合手段とを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の画像識別方法によれば、算出した中
心位置を基準に画像データの圧縮がなされるので位置誤
差や量子化誤差の少ない圧縮画像が得られる。また、こ
の圧縮は模様部の分布が判別できる範囲で所望の圧縮比
でなされるから、凹凸模様の特徴を損なうことなく処理
すべきデータ量の削減が図れる。また、模様の分布によ
り凹凸模様の識別がなされるから、読み取り画像の画像
歪み、位置ずれ、部分的欠陥などに起因する識別精度の
低下を軽減できる。
【0007】また、この発明の画像識別装置によれば、
所定の読取手段、中心位置算出手段、画像圧縮手段およ
び照合手段を具えたので、上記画像識別方法の実施を容
易とする。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図3を参照してこの発明の実施
例について説明する。ただし、説明に用いる各図はこの
発明を理解出来る程度に概略的に示してある。
【0009】1.装置の説明 はじめに、この発明の画像識別方法の実施に好適な画像
識別装置の実施例を説明する。この説明を図1に示した
画像識別装置の構成図を主に参照して行う。
【0010】この図1において、11は識別対象物とし
ての例えばコイン、13は識別対象物11の表面の凹凸
模様を高分解能で読み取るための読取手段(図中では凹
凸模様読取手段と示している)をそれぞれ示す。この読
取手段13は、この場合、識別対象物11からの反射光
量に応じた電気信号を出力する高分解能のイメージセン
サ13aと、該イメージセンサ13aから出力される電
気信号をディジタル信号に変換するためのA/D変換部
13bと、該変換されたディジタル信号すなわち凹凸模
様に対応する画像データであってここでは多値の画像デ
ータ(多値のディジタル信号)を格納するための読取信
号記憶部13cとで構成してある。識別対象物を高分解
能に読み取って得られる画像データの理解を深めるた
め、識別対象物として用いたコインが500円硬貨であ
る場合でかつこれを例えば400dpi(ドットパーイ
ンチ)の分解能で読み取って得た画像データ11aの例
を、図2(A)に示した。なお高分解能の程度である
が、これは識別対象物の種類や識別装置に要求される仕
様などを主に考慮して決める。
【0011】さらに、図1において、15は中心位置算
出手段を示す。この中心位置算出手段15は、読取手段
13により得た画像データ11a(図2(A)参照)に
基づいて前記識別対象物11の中心位置を算出するもの
である。この中心位置算出手段15は、任意好適な構成
のものとできる。例えば、読み取り信号記憶部13cか
ら入力される画像データ11aを背景のレベルより若干
高いレベルに設定した閾値で2値化して表面模様のない
画像データを求め、それの重心位置を求めることによっ
て中心位置を求める構成のものとできる。なお、この中
心位置算出手段15は、場合によっては後述の輪郭抽出
部17aによって抽出されたデータに基づいて当該中心
位置を求める構成のものでも良い。
【0012】さらに図1において17は画像圧縮手段を
示す。この画像圧縮手段17は中心位置算出手段15に
よって算出された中心位置を基準にして前記読取信号記
憶部13cに格納してある画像データ11aを、前記対
象物表面の模様部(図2(B)参照。詳細は後述する)
の分布が判別できる範囲の所望の比で圧縮するものであ
る。この実施例の場合の画像圧縮手段17は、輪郭抽出
部17aと圧縮部17bと圧縮画像記憶部17cとで構
成してある。ここで輪郭抽出部17aは、例えば、読取
信号記憶部13cに記憶された画像データ11aを入力
し、該画像データから濃淡変化の大きなエッジあるいは
線分である輪郭画素要素を抽出することによりコイン表
面に刻印された凹凸模様の精細な線画像を出力するもの
で構成出来る。あるいは、該画像データ11aに濃淡変
化の高周波成分を強調するフィルタ処理を施して2値化
することによりコイン表面に刻印された凹凸模様の精細
な線画像を出力するもので構成出来る。また、圧縮部1
9は、輪郭抽出部17で抽出された線画像の模様線の密
集部を1つの模様群として塗りつぶす様にして、上記画
像データを圧縮する(詳細は後述の方法説明の項で説明
する。)。圧縮した画像データの理解を深めるため、図
2(A)に示した画像データ11aを50dpi相当の
分解能に圧縮した画像データの例を、図2(B)に示し
た。なお、この発明においては図2(B)に11bxで
示した部分すなわち網点を付した各部分を模様部と称
し、11byで示した部分すなわち白色の各部分を非模
様部と称することにする。圧縮画像記憶部17cは、こ
の圧縮した画像データ11bを格納するものである。
【0013】さらに図1において19は照合手段を示
す。この場合の照合手段19は圧縮した画像データと予
め用意した基準画像データとを照合する照合部19a
と、基準画像データを格納する基準画像記憶部19bと
で構成してある。図2(B)に示した圧縮した画像デー
タ11bを識別するため用いられる基準画像データ31
の一例を、図3に示した(詳細は後述する。)。ただ
し、この基準画像データ31の場合は、年号部のように
コインの発行年度によって文字が変更されて模様自体が
一部変化する部分についてはこの領域(図3中Pで示す
領域)が全て模様部とされるようにマスクをかけてしま
っている(この理由については後述する。)。なお、基
準画像データ31の場合も、圧縮した画像データ11b
と同様、図3に31aで示した部分すなわち網点を付し
た各部分を模様部と称し、31bで示した部分すなわち
白色の各部分を非模様部と称することにする。ここでこ
の実施例の場合の照合部19は、圧縮した画像データと
基準画像データとを順次に照合すると共に、基準画像デ
ータにおける照合される点が非模様部に当たりかつ圧縮
した画像データにおける照合される点が模様部に当たる
場合この点を不一致点とし、両者が模様部に当たる場合
この点を一致点と判定するものとしている。ところで、
画像識別対象物を読取手段13(詳細にはイメージセン
サ13a)にセットする際一般的にはイメージセンサ1
3aに対する画像識別対象物11の回転角度は不特定状
態であることが多い。そこで、この発明の場合照合に用
いる基準画像データとして、この不特定な回転角度を考
慮して各種回転角度に対応した複数の基準画像データを
それぞれ用意する。複数の基準画像データを用意する場
合例えば次の(1) または(2) の方法で行なえる。(1).あ
る特定の回転角度での基準画像データのみを基準画像記
憶部19bに記憶しておき、照合部19aがこの1つの
基準画像データから計算により回転角度が異なる基準画
像データを順次に作成する方法。(2).所定回転角度ごと
の基準データをあらかじめ基準画像記憶部19bにそれ
ぞれ格納しておく方法。また、回転角度が不特定な状態
で読み取った画像データを圧縮した画像データ(これを
角度不特定な圧縮画像データという。)の最終識別にお
いて用いる基準画像データを、上記回転角度を考慮して
複数用意された基準画像データのうちのどれとするか
は、ここでは照合部19aが決定する。またこの決定は
ここでは次のように行っている。すなわち、回転角度を
考慮して複数用意された基準画像データにおける非模様
部となっている点のみに着目し、この着目点と照合され
る前記角度不特定な圧縮画像データにおける点が模様部
に当る場合はこの点は不一致点とする。複数用意された
基準画像データと角度不特定な圧縮画像データとのそれ
ぞれの照合において求められる上記不一致点の累積個数
が最少となる時の回転角度におけるデータを最終識別用
の基準画像データとする。照合処理の際、および回転角
度を考慮した複数の基準画像データからいずれを最終識
別用の基準画像データとするかの決定処理の際に、基準
画像データにおける非模様部となっている点にのみ着目
した処理をする理由は後述の方法説明の項において行
う。
【0014】さらに、図1において21は識別手段を示
す。この識別手段21は照合手段19で得た照合結果に
基づいて凹凸模様を識別する。特にこの場合の識別手段
21は、照合手段19の照合部19aから入力された不
一致点の累積個数と、前記一致点の累積個数とを予め定
めた許容値範囲と比較して前記圧縮した画像データと基
準画像データとの一致/不一致の識別をするものとして
いる(詳細は後述するの方法説明の項において行な
う)。
【0015】2.方法の説明 次に、画像識別方法の実施例について図1および図2
(A)、(B)、図3を参照して説明する。
【0016】コイン11が図示しない搬送手段によりイ
メージセンサ13aと対向する位置まで搬送され、そし
てその表面の凹凸模様がイメージセンサ13aによって
高分解能に読み取られる。この読み取り信号はA/D変
換部13bでディジタル信号に変換された後、読取信号
記憶部13cに画像データとして格納される。これに限
られないが、この実施例では400dpi(ドットパー
インチ)の分解能でコイン11の表面の凹凸模様を読み
取って画像データ11aを得ている(図2(A))。
【0017】読取信号記憶部13cに格納された画像デ
ータ11aは中心位置算出手段15に入力される。中心
位置算出手段15はこの画像データ11aに基づいて前
記対象物の中心位置(X0 ,Y0 )を算出する。例え
ば、既に説明したように、画像データ11aを背景のレ
ベルより若干高く設定した閾値で2値化して表面模様の
ない画像データとしその重心位置を求めることによって
中心位置を算出する。
【0018】また、輪郭抽出部17aはコイン11の表
面に刻印された凹凸模様の精細な2値の線画像を抽出す
る。圧縮部17bは輪郭抽出部17aで抽出した精細な
2値の線画像を、上記算出した中心位置(X0 ,Y0
を基準にして縦横すなわちX方向およびY方向共に1/
nの圧縮を行って圧縮した画像データ11bを得る。こ
の圧縮した画像データ11bは圧縮画像記憶部17cに
記憶される。ここで圧縮比1/nにおけるnは、対象物
表面の模様部の分布が判別できる範囲でかつ識別精度を
良好にできる範囲で大きい方が良い。データ処理量をよ
り低減できるからである。この実施例の場合のように識
別対象物が図2(A)に示す画像データが得られるコイ
ン11である場合は、圧縮した画像のデータが50dp
i程度の分解能に相当するものとなるのが良いことがこ
の出願にかかる発明者の実験でわかっているので、画像
データ11aを縦横共に1/8に圧縮することで、圧縮
した画像データ11bを得ている。画像データ11aを
縦横共に1/8に圧縮する処理は、画像データ11aを
8×8=64画素のウインドで順次走査してゆきこのウ
インド中に黒画素が所定個以上(1個以上の場合があっ
ても良い。)ある場合このウインドに対応する64個の
画素を黒画素に置き換えそうでない場合は白画素に置き
換えるという方法で行える。このような圧縮処理で得ら
れる圧縮した画像データ11bは、各模様部の位置、大
きさ、形状等の概略分布を示す画像データとなる(図2
(B))。
【0019】次に、照合手段19の照合部19aは、基
準画像記憶部19bに格納されている基準画像データを
所定角度ずつ回転させて得たデータを、圧縮画像記憶部
17cに格納されている圧縮した画像データとそれぞれ
照合する。ここで照合に用いる基準画像データは、既に
説明したように、1つの基準画像データを元に所定回転
角度ずつずらしたデータを計算により求めても良いし、
基準画像記憶部19bにあらかじめ回転角度をずらした
複数の基準画像データを記憶させたものでも良い。また
用いる基準画像データ(1つの場合、複数の場合いずれ
も含む)は、模様部を実際の模様部より所定量膨張させ
たものとするのが良い。識別対象である圧縮した画像デ
ータが画像歪みや位置ずれが多少あるものであってもそ
の模様部が基準画像データにおける模様部に包含される
ようにするためである。模様部を実際の模様部より所定
量膨張させた基準画像データは、例えば複数枚のコイン
を読み取って作成したそれぞれの圧縮した画像データの
論理和をとることによって、あるいは、公知の画像処理
アルゴリズムを用いた膨張処理によって作成することが
できる。さらに、既に説明したが、基準画像データは年
号部に当る領域が全て模様部とされるようにマスクをか
けたものとしている(この理由は後述する。)。次に、
回転角度を考慮して複数用意された基準画像データを、
識別対象である角度不特定な圧縮画像データとそれぞれ
照合する。この照合は、複数用意された基準画像データ
それぞれにおける模様部となっている点をそれぞれ
「1」、非模様部となっている点をそれぞれ「0」とし
たとき、該基準画像データにおける照合される点が非模
様部すなわち「0」に当りかつ該圧縮した画像データに
おける照合される点が模様部すなわち「1」に当る場合
はこの点は不一致点とし、両者が模様部すなわち「1」
に当る場合はこの点は一致点とする。そして、複数用意
された基準画像データそれぞれと不特定な圧縮した画像
データとの照合ごとに、不一致点の累積個数および一致
点の累積個数をそれぞれ求める。
【0020】識別対象である圧縮した画像データと基準
画像データとが同種の識別対象物から作成されたもので
ある場合、上記方法で求まる不一致点の個数は両画像デ
ータの回転角度が一致したときに0ないしは極めて小さ
い値を示すことは上記の不一致点の求め方から明らかで
ある。なぜなら、基準画像データと同種の識別対象であ
る圧縮した画像データの回転角度が一致している状態で
は、模様部を膨張させて作成した基準画像データの非模
様部に識別対象側の圧縮した画像データの模様部がはみ
出すことがないはずだからである。したがって、回転角
度を考慮して複数用意された基準画像データと、識別対
象である圧縮した画像データとのそれぞれの照合が終え
たら、不一致点の累積個数が最小となる照合が回転角度
が一致した場合の照合であると判定して、その照合結果
である不一致点の累積個数と一致点の累積個数とを照合
部19aは識別手段21に出力する。上述の不一致点を
求める原理から見て、基準画像データとして年号部に当
る領域が全て模様部とされるようにマスクをかけたもの
を用い得る理由も理解されるであろう。すなわち、基準
画像データにおける非模様部に着目して不一致点を求め
ることとした場合は、年号部のように模様が変わる領域
は最初から全てを模様部として扱うこととしてしまった
方が簡易に処理でき、かつ認識精度の低下要因を減らせ
るからである。
【0021】次に、識別手段21は、照合手段19の照
合部19aから入力された不一致点と一致点との累積個
数を予め設定した許容値範囲と比較して、識別対象であ
る圧縮した画像データと基準画像データとの一致/不一
致の識別をしてその結果を出力する。この許容値範囲は
実験等によって求めて決定する。ただし識別対象である
画像データと基準画像データとが同種の識別対象物から
作成されたものである場合、不一致点の累積個数は0な
いし極めて小さい値を示し、一致点の累積個数はある範
囲内の値を示す。したがって、不一致点についての許容
値範囲は許容最大値n1 とでき、一致点の許容値範囲は
2 〜n3 の範囲ということになる。このためこの場合
の識別手段21は、不一致点の累積個数が許容最大値n
1 以内でかつ一致点の累積個数が許容範囲(例えばn2
〜n3 )以内にある場合は識別結果は一致である旨の結
果を出力し、それ以外は不一致である旨の結果を出力す
る。
【0022】上述においてはこの発明の実施例について
説明したがこの発明は上述の実施例に限られない。例え
ば上述の実施例では不一致点の累積個数と一致点の累積
個数とを求めてこれを予め定めた許容値範囲と比較して
識別結果を得る例を説明したが、上記の不一致点の累積
個数と識別対象である圧縮した画像データにおける模様
部に当る点の総個数とを予め定めた許容値範囲と比較し
て識別結果を求めても良い。識別対象である圧縮した画
像データにおける模様部の総個数は、該画像データに含
まれる模様部の多少を示すものであり回転角度を考慮し
て複数用意された基準画像データそれぞれとの照合でも
一定の値になるので、識別対象物を特定するパラメータ
として利用できるからである。この場合は回転角度を考
慮して複数用意された基準画像データそれぞれとの照合
処理において不一致点の累積個数が最小となる値を求め
れば良く一致点を求める処理が不要となるから、照合手
段19での処理をより簡略化できるという効果も得られ
る。
【0023】また、前記の一致点の累積個数を上記の圧
縮した画像データにおける模様部の総個数から不一致点
の累積個数を減じて求め、前記同様に不一致点の累積個
数と計算により求めた一致点の累積個数とを許容値範囲
と比較して識別結果を求めても良い。
【0024】さらに、上述の実施例ではx,y座標系を
そのまま1/nに圧縮したが、圧縮方法はこれに限定さ
れることなく、例えばrθ座標系に圧縮変化することも
可能である。その場合は、コイン表面の精細な模様の塊
をひとつの模様群となるようにして各模様群の位置、大
きさ、形状等の概略分布を示す画像とすれば良い。rθ
系へ変換することで照合時の基準画像データの回転処理
を簡略化することが可能になる。
【0025】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の画像識別方法によれば、識別対象である凹凸模様
を高分解能に読み取り、この読み取りで得た画像データ
に基づいて前記対象物の中心位置を算出し、該算出した
中心位置を基準にして前記画像データを、前記対象物表
面の模様部の分布が判別できる範囲で圧縮し、該圧縮し
た画像データと予め用意した基準画像データとに基づい
て前記凹凸模様を識別する。このため、処理すべきデー
タ量の大幅な削減と処理時間の短縮が可能となり、か
つ、読み取り画像の画像歪み、位置ずれ、部分的欠陥な
どに起因する識別精度の低下を防止出来る。
【0026】また、この発明の画像識別装置によれば、
所定の読取手段、中心位置算出手段、画像圧縮手段およ
び照合手段を具えたので、上記画像識別方法の実施を容
易とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像識別装置の実施例の説明図である。
【図2】(A)は画像データの説明図であり、(B)は
圧縮した画像データの説明図である。
【図3】基準画像データの説明図である。
【符号の説明】
11:識別対象物 11a:高分解能で読取って得た画像データ 11b:圧縮した画像データ 11bx:模様部 11by:非模様部 13:凹凸模様読取手段 15:中心位置算出手段 17:画像圧縮手段 19:照合手段 21:識別手段 31:基準画像データ 31a:模様部 31b:非模様部 P:マスクをかけて模様部とした部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸模様を有する画像識別対象物
    の該凹凸模様を識別するに当たり、 該凹凸模様を高分解能に読み取り、 該高分解能の読み取りで得た画像データに基づいて前記
    対象物の中心位置を算出し、 該算出した中心位置を基準にして前記画像データを、前
    記対象物表面の模様部の分布が判別できる範囲で圧縮
    し、 該圧縮した画像データと予め用意した基準画像データと
    に基づいて前記凹凸模様を識別することを特徴とする画
    像識別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像識別方法におい
    て、 前記圧縮した画像データと予め用意した基準画像データ
    とに基づく識別は、以下の様に行なうことを特徴とする
    画像識別方法。 (i).前記圧縮した画像データおよび前記基準画像デ
    ータそれぞれを、模様の有無で2値化したデータとす
    る。 (ii).該圧縮した画像データと該基準画像データとを
    順次に照合して、該基準画像データにおける照合される
    点が非模様部に当りかつ該圧縮した画像データにおける
    照合される点が模様部に当る場合はこの点は不一致点と
    し、両者が模様部に当る場合はこの点は一致点とし、 前記不一致点の累積個数と、前記一致点の累積個数また
    は前記圧縮した画像データにおける模様部となっている
    点の総個数とを、予め定めた許容値範囲と比較して前記
    圧縮した画像データと基準画像データとの一致/不一致
    の識別をする。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像識別方法
    において、 前記高分解能読み取り時に用いる読取手段に対し前記画
    像識別対象物の回転角度が不特定状態で該対象物が配置
    され当該読み取りがなされる場合の前記識別に用いる基
    準画像データは、以下の様に決定することを特徴とする
    画像識別方法。 (a).前記不特定状態で配置されて読み取った画像デ
    ータを圧縮した画像データ(角度不特定な圧縮画像デー
    タ)および前記基準画像データそれぞれを、模様の有無
    で2値化したデータとする。 (b).該基準画像データを各種回転角度で回転させた
    データをそれぞれ用意し、該各種回転角度で回転させた
    基準画像データを前記角度不特定な基準画像データに対
    しそれぞれ以下の(c)の手順で照合する。 (c).前記回転させた基準画像データにおける非模様
    部となっている点のみに着目し、この着目点と照合され
    る前記角度不特定な圧縮画像データにおける点とが模様
    部に当る場合はこの点は不一致点として前記各種回転角
    度の基準画像データ毎にその累積個数を求め、該不一致
    点の累積個数が最少となる時の回転角度における基準画
    像データを前記識別に用いる基準画像データとする。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画
    像識別方法において、 前記基準画像データは、模様部を実際の模様部より所定
    量膨張させたものとすることを特徴とする画像識別方
    法。
  5. 【請求項5】 表面に凹凸模様を有する画像識別対象物
    の該凹凸模様を識別する画像識別装置において、 該凹凸模様を高分解能に読み取るための読取手段と、 該読取手段により得た画像データに基づいて前記対象物
    の中心位置を算出する中心位置算出手段と、 該算出した中心位置を基準にして前記画像データを、前
    記対象物表面の模様部の分布が判別できる範囲で圧縮す
    る画像圧縮手段と、 該圧縮した画像データと予め用意した基準画像データと
    を照合する照合手段とを具えたことを特徴とする画像識
    別装置。
JP7173087A 1995-07-10 1995-07-10 画像識別方法および画像識別装置 Pending JPH0927056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173087A JPH0927056A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 画像識別方法および画像識別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173087A JPH0927056A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 画像識別方法および画像識別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0927056A true JPH0927056A (ja) 1997-01-28

Family

ID=15953968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7173087A Pending JPH0927056A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 画像識別方法および画像識別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0927056A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102764A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Asahi Seiko Co Ltd ディスク判別方法、ディスク判別装置およびディスク選別装置
KR101413113B1 (ko) * 2012-11-08 2014-08-06 주식회사 쓰리디산업영상 신관의 결함 여부 판독방법 및 장치
JP2017184804A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184807A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184805A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184803A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184808A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184806A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
CN108921831A (zh) * 2018-06-22 2018-11-30 吉林大学 一种基于图像处理技术的污损硬币识别方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236471A (ja) * 1993-02-08 1994-08-23 Glory Ltd 硬貨識別方法
JPH06274736A (ja) * 1993-03-24 1994-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 貨幣識別装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236471A (ja) * 1993-02-08 1994-08-23 Glory Ltd 硬貨識別方法
JPH06274736A (ja) * 1993-03-24 1994-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 貨幣識別装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101413113B1 (ko) * 2012-11-08 2014-08-06 주식회사 쓰리디산업영상 신관의 결함 여부 판독방법 및 장치
JP2014102764A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Asahi Seiko Co Ltd ディスク判別方法、ディスク判別装置およびディスク選別装置
JP2017184804A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184807A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184805A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184803A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184808A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2017184806A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
CN108921831A (zh) * 2018-06-22 2018-11-30 吉林大学 一种基于图像处理技术的污损硬币识别方法
CN108921831B (zh) * 2018-06-22 2021-05-25 吉林大学 一种基于图像处理技术的污损硬币识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2302656C2 (ru) Система идентификации изображений
US6763127B1 (en) Apparatus and method for fingerprint recognition system
CN105184225B (zh) 一种多国纸币图像识别方法和装置
CN101114335A (zh) 全角度快速指纹识别方法
US5974200A (en) Method of locating a machine readable two dimensional barcode within an image
JPH0927056A (ja) 画像識別方法および画像識別装置
CN111461102A (zh) 防伪识别方法、装置、设备终端和可读存储介质
JP4062987B2 (ja) 画像の領域分割方法、画像の領域分割装置、画像の領域分割プログラム
US7010154B2 (en) Money identifying method and device
CN107527423B (zh) 纸币防伪识别方法及纸币识别装置
KR20070041816A (ko) 모폴로지를 이용한 지문영상의 방향성 검출장치 및검출방법
JPH1114557A (ja) 硬貨認識装置
JP2005031901A (ja) 硬貨識別装置および方法
JP4114375B2 (ja) 識別装置
JP3718613B2 (ja) 画像イメージによる硬貨真偽判定方法及び装置
CN117436907B (zh) 基于手机扫描点阵码和数字水印结合的防伪信息溯源方法
Patel et al. Improve fingerprint and recognition using both minutiae based and pattern based method
JPH04268989A (ja) 文字認識方法及び装置
JPH04268987A (ja) 文字認識装置
JP2964594B2 (ja) マーク検査方法
JP2001331837A (ja) 硬貨識別方法および装置
JPH09305709A (ja) 画像認識方法及びその装置
CN111967510A (zh) 一种基于图像目标识别定位的方法
JPH08180235A (ja) コイン識別装置
Półrolniczak Investigation of fingerprint verification algorithm based on local centers method

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020702