JPH09270010A - 顔画像の特徴量認識装置 - Google Patents

顔画像の特徴量認識装置

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JPH09270010A
JPH09270010A JP8101904A JP10190496A JPH09270010A JP H09270010 A JPH09270010 A JP H09270010A JP 8101904 A JP8101904 A JP 8101904A JP 10190496 A JP10190496 A JP 10190496A JP H09270010 A JPH09270010 A JP H09270010A
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Masayuki Kaneda
雅之 金田
Tsutomu Nasu
勉 那須
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ数が削減されて処理速度が高まるとと
もに、長髪が眼尻にかかった場合でも眼の特徴量を確実
に特定できる顔画像の特徴量認識装置を提供することを
目的としている。 【解決手段】 カメラ11で運転者の顔を撮影し、AD
変換器12で各画素の濃度をデジタルデータ化して画像
メモリ13に蓄積する。画像データ演算回路14は、画
像メモリ13から顔を縦に横断する数10列の画素列を
呼び出して、画素列に沿った濃度値を相加平均する。相
加平均された濃度値のピークを抽出点として取り出し、
隣接する画素列の縦方向に近接した抽出点を順次連結し
て顔面を横切る複数の曲線を顔の特徴量として抽出す
る。顔を縦に横切る頭髪は横方向に連結される抽出点群
を形成しないから、眼尻に交差していても眼の特徴量と
混同されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔の画像データを
演算処理して顔の特徴量を形成する顔画像の特徴量認識
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顔の画像データを演算処理して顔の特徴
量を抽出することにより、人物を特定したり、視線の方
向を検知したり、居眠り/覚睡の区別を判定したりする
種々の装置が開発されている。画像データは、画素ごと
の明るさを多数の階調段階(濃度値、輝度)で表現した
膨大なデータであるから、このような装置では、画像デ
ータを早期に絞り込んでデータ数を削減し、演算数を節
約して処理速度を確保している。例えば、特開平7−1
81012号公報に示される居眠り警報装置では、顔の
画像データから顔の特徴量の1つである眼の開度指標を
求めているが、その処理過程では、画像データの濃度値
を白黒で二値化する、画面の不必要な部分に黒いマスク
領域を設定して黒部分の個数を減じる、個々の島状の黒
部分をそれぞれひとかたまりに扱ってラベリングする等
によりデータ数を削減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−18101
2号公報に示される処理では、眼の位置検出を行うため
に以下の3つのステップを踏む必要があるため、画像処
理や演算にかなりの時間を要する。 (1)濃度値の二値化やノイズ除去を主とした画像デー
タの前処理 (2)眼の横方向の位置を特定するための顔幅検出(ラ
ベリング、粒子除去、白画素の連続性の判定等) (3)眼の縦方向の位置検出(各ラベルの重心座標と面
積値とフィレ径の判定等) つまり、濃度値が二値化されているとは言え、個々の島
状の黒部分ごとに数100〜数万の画素を含んでいるた
め、これらの処理の1つ1つの演算にかなりの時間がか
かる。従って、処理の周期を短縮して判定の追従性や信
頼性を高めることが困難であり、演算装置の小型化や他
の演算処理の割り込み処理も困難であった。
【0004】また、顔面上の黒部分を個々に分離した状
態でラベリングを行うため、眼に該当する黒部分に他の
黒部分が連続した状態、例えば、長髪が眼尻にかかった
場合には、白黒に二値化された画像上で眼に該当する黒
部分が他の黒部分と一体化して眼に該当する黒部分を特
定できなくなる。
【0005】本発明は、演算されるデータ量が削減され
て処理速度が高まるとともに、長髪が眼尻にかかった場
合でも眼に対応する特徴量を正確に特定できる顔画像の
特徴量認識装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、顔の
画像データを処理して顔の特徴量を抽出する顔画像の特
徴量認識装置において、顔の縦方向の画素列に沿って画
素の濃度を検出し、前記画素列における濃度の局所的な
高まりごとに1個づつの画素を定めて抽出点とし、隣接
する画素列の画素列方向に近接した抽出点を連結して顔
の横方向に伸びる曲線群を抽出するものである。
【0007】請求項2の発明は、顔を撮像して画面上の
画素ごとに濃度を数値化する画像入力手段と、前記画素
ごとに数値化された濃度値を記憶する記憶手段とを有す
る顔画像の特徴量認識装置において、顔の縦方向の画素
列に沿って前記濃度値を前記記憶手段から取り出し、前
記画素列上の前記濃度値の片方向のピークを代表する画
素を特定して抽出点とする抽出手段と、隣接する画素列
の抽出点を比較して、画素列方向に近接する抽出点を1
つにグループ化する形成手段とを有するものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の構成におけ
る抽出手段が、1つの画素を含んで連続した複数の画素
の濃度値を平均化して1つの画素の濃度値とし、平均化
された濃度値の微分値が一方向に反転する画素を抽出点
とするものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または3の構
成における形成手段が、連結された抽出点の個数が所定
値を越えるグループだけを選択するものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の構成におけ
る形成手段が、連結された抽出点のグループの中心位置
に対応する1組の座標値からなる候補点データを形成す
るものである。
【0011】
【作用】請求項1の顔画像の特徴量認識装置では、顔を
横方向に横断する複数の曲線で顔画像の特徴量を表現す
る。個々の曲線は、画像の明るい部分を横方向に横断す
る暗い部分を代表しており、眼、眉、口等にそれぞれ該
当する。鼻の影、額の髪の毛、頬の線等、顔画像を縦方
向に横断する暗い部分は、画素列上に局所的なピークが
形成されにくく、仮にピークが形成されて抽出点となっ
ても横方向に連結される他の抽出点が存在しないから振
り落とされる。顔の両側の線や頬にかかる頭髪も、同様
に、抽出点とはなりにくく、横方向に連結される抽出点
が存在しないから、振り落とされる。特徴量として抽出
される曲線は、一般的には弓型に湾曲して顔を横方向に
横断する。1つの曲線を構成するデータ数は、曲線が交
差する画素列の数を越えることがない。
【0012】請求項2の顔画像の特徴量認識装置では、
撮像した顔の画素ごとの濃度値が記憶手段に蓄積され、
抽出手段は、記憶手段から必要な画素列を呼び出して抽
出点を求める。抽出点は、眼、眉、口、ほくろ等、濃度
値の局所的な高まり(反転画像では局所的なへこみ)に
対して1個づつ特定される。そして、抽出点を横方向に
連結するグループ化によって、ほくろ(点)や鼻すじ
(縦線)のような顔の横方向に連続しない抽出点が振り
落される。
【0013】請求項3の顔画像の特徴量認識装置では、
濃度値の局所的な高まりの中心点が抽出点として選択さ
れる。平均化によって画素列に沿った濃度値の小さな変
化が平滑されて濃度値の大きな変化が残る。濃度値の大
きな変化を微分演算してそのピークが特定される。微分
値が一方向(正から負または負から正)に反転する画素
(位置)が暗さのピークを表しており、それぞれ眼、
眉、口等のほぼ中心位置に対応する。微分値が逆方向に
反転する画素は、眼、眉、口等の暗い部分の中間に位置
する明るさのピークに対応しており、抽出点とされるこ
となく捨てられる。
【0014】請求項4の顔画像の特徴量認識装置では、
鼻の穴等に対応する連続する長さが短いグループが振り
落されて、眼、眉、口のように顔の横方向に長く連続す
るグループだけが残る。
【0015】請求項5の顔画像の特徴量認識装置では、
抽出点のグループごとに候補点データを1個づつ形成す
る。グループを形成する抽出点群の平均的な画素列
(縦)方向の座標値と、連結開始の画素列と連結終了の
画素列の中央に対応する横方向の座標値とが求められ、
抽出点のグループがそれぞれ画面上の1個の候補点で代
表される。画面上の候補点の相対位置関係から、それぞ
れのグループが眼、眉、口のいずれに対応するかを判別
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図13を参照して、運転席
制御に適用した実施例を説明する。本実施例では、運転
者の顔の画像から眼、眉、口等の複数の特徴量を抽出
し、これらの中から片方の眼の特徴量を特定する。図1
に示すように、自動車のインストパネルには、CCD画
像素子を用いたカメラ11が設置されており、運転中の
運転者の顔が一定方向、一定角度で連続的に撮像され
る。カメラ11で撮像された画像のうち、0.1秒ごと
の1フレームの画像が、AD変換器12に送出される。
【0017】AD変換器12は、画素ごとのアナログ電
圧を256段階のデジタル値に変換して画像メモリ13
に蓄積する。画像メモリ13は、図6に示されるよう
に、縦480画素、横512画素の個々の画素に8ビッ
トづつの濃度値を記憶保持する。画像データ演算回路1
4は、画像メモリ13に蓄積された1フレームの画像を
用いて顔の特徴量を抽出する。顔の特徴量認識回路15
は、抽出された複数の顔の特徴量から片方の眼の特徴量
を特定する。ミラー、シート制御回路16は、特定され
た片方の目の特徴量から目の高さを識別して、ミラーの
角度とシートの高さを調整する。
【0018】実施例における画像処理は、図2のフロー
チャートに従って実行される。ステップ110では、カ
メラ11によって運転者の顔を含む車室内の画像が撮影
され、AD変換器12によって画素の濃度がデジタル値
に変換される。ステップ120では、画像メモリ13に
1フレームの画像に対応する画像データが蓄積される。
ステップ130では、画像メモリ13に蓄積された膨大
な画像データの中から顔の縦方向の画素列が図7に示す
ように選択される。画面の中央部分に等間隔で数10
列、X方向の10画素ごとに1列の画素列が設定され
る。1列の画素列はY方向に480個の画素を有し、画
素列ごとに全画素の濃度値を画像データ演算回路14に
送出可能である。
【0019】ステップ140では、それぞれの画素列の
濃度値を演算処理して抽出点となる画素(Y座標置)を
特定する。画素列上の濃度値の大きな変化を求め、その
局所的なピークを抽出点とする。処理手順を図3に示
す。
【0020】ステップ141では、図7の左側から順番
に、画素列ごとの全画素の濃度値を呼び出す。ステップ
142では、画素列上の濃度値を相加平均して、画素列
上の濃度値の変化曲線から高い周波数成分を除去した相
加平均濃度値を求める。例えば、図7に示す画素列Xa
からは図8の(a)、画素列Xbからは図9の(a)に
示すような相加平均濃度値が抽出される。ステップ14
3では、相加平均濃度値を微分する。図8の(a)に示
す相加平均濃度値では(b)に示す微分値となり、図9
の(a)に示す相加平均濃度値では(b)に示す微分値
となる。
【0021】ステップ144では、微分値から、相加平
均濃度値の暗さのピークに対応するY座標値を求める。
微分値が負から正に反転するY座標値は、暗さのピーク
に対応して、眼、眉、口等をそれぞれ代表する1個づつ
のY座標値となる。微分値が正から負に反転するY座標
値は、眼、眉等の中間位置に対応する明るさのピーク位
置であるから実施例では使用しない。図8の(a)に示
す相加平均濃度値では(b)に示す微分値となり、微分
値が負から正に反転するY座標値p1、p2、p3、p
4、p5が抽出される。これらの中で手前の微分値のピ
ークがしきい値(破線)以下となるY座標値p1、p
2、p5が抽出点とされる。手前の微分値のピークを判
別することで、顔面のしわや凹凸が抽出点となることを
回避している。図9の(a)に示す相加平均濃度値で
は、(b)に示す微分値が負から正に反転するY座標値
p1、p2、p3が抽出されるが、いずれも手前の微分
値のピークがしきい値(破線)以下とならず、抽出点が
形成されない。
【0022】ステップ145では、最後の画素列、図7
の右端の画素列であるか否かを判定する。最後の画素列
であれば、全部の画素列で抽出点を特定済みであるか
ら、ステップ150へ進む。最後の画素列でなければス
テップ141へ進み、次の画素列の濃度値データによる
抽出点の特定を開始させる。このようにして、図10に
示すように、画素列ごとに0〜4個程度の抽出点A1、
A2、A3、A4が特定される。画素列Xcでは、抽出
点A1、A2、画素列Xdでは抽出点A1、A2、A
3、A4が特定される。
【0023】ステップ150では、画素列ごとに求めた
抽出点をX方向に連結してグループ化する。処理手順を
図4に示す。ステップ151では、画素列の抽出点デー
タを順番に呼び出す。ステップ152、153では、隣
接する画素列の抽出点についてY座標値が比較される。
隣接する画素列の抽出点のY座標値の差が10画素以下
であれば、ステップ154へ進んで連結データが形成さ
れる。差が所定範囲を越える(グループ化できない)と
判断された場合はステップ155へ進んで連結データは
形成されない。連結データは、発生したグループごとに
順番に付与されるグループ番号、グループの左端の抽出
点の属する画素列の番号(X座標値に対応)で分類し
て、連結された抽出点の個数(画素列数)とY座標値を
メモリに記憶し、画素列を処理するごとに記憶内容を書
き替えて形成される。ステップ155では、最後の画素
列であるか否かを判定する。最後の画素列であれば、全
部の画素列でグループ化を判定済みであるから、ステッ
プ160へ進む。最後の画素列でなければ、ステップ1
51へ進み、次の画素列の抽出点によるグループ化の判
定を開始させる。
【0024】ステップ150における処理を図11を用
いて簡単に説明する。ここでは、画素列を11本として
説明する。図11に示すように画素列1〜11でそれぞ
れ特定された抽出点は、抽出点ごとにグループ番号G、
連結個数N、Y座標値を付与されて連結データを形成す
る。図11に示される34個の抽出点は、10個のグル
ープにまとめられている。
【0025】ステップ160では、図1に示す画像デー
タ演算回路14が、図5に示す手順に従って不必要な連
結データを除去し、最終的に必要な連結データについて
だけ候補点データを形成する。ステップ161では、メ
モリから連結データをグループ番号の順に1個づつ呼び
出す。ステップ162、163では、連結データの連結
データ数を評価する。連結データ数が5個以上であれ
ば、次のステップ164へ進んで候補点データを形成す
る。連結データ数が5個未満であれば(鼻の穴等)、ス
テップ165へ進んで候補点データを形成しない。例え
ば、図10に示す抽出点群からは、図12に示すよう
に、両方の眼および眉、鼻の影、口にそれぞれ相当する
6個の抽出点のグループG1〜G6が残される。ここで
は、残された6個のグループについて左から右、上から
下方向に順番に番号を付け直している。
【0026】候補点データは、残された抽出点のグルー
プをそれぞれ画面上の1個づつの候補点で代表させる1
組の座標値、すなわち、そのグループに属する抽出点の
Y座標値の平均値(高さ)と、グループの左右の両端の
画素列の中央のX座標値で構成される。例えば、図12
に示す抽出点のグループG1〜G6は、図13に示す画
面上の6個の候補点K1〜K6で代表される。ステップ
165では、最後の連結データであるか否かを判定す
る。最後の連結データであれば、全部の連結データを評
価済みであるから、ステップ170へ進む。最後の連結
データでなければステップ161へ進み、次の連結デー
タの評価を開始させる。
【0027】ステップ170では、図1に示す顔の特徴
量認識回路15が、候補点データを評価して複数の候補
点の中から片方の眼の候補点を特定する。例えば、図1
3に示す6個の候補点K1〜K6の場合、Y座標値の大
きい(低い)候補点K5、K6を中心にして中央の検出
ゾーンZCを形成する。検出ゾーンZCの外側には、Y
座標値の小さい(高い)候補点K1、K3と候補点K
2、K4をそれぞれ中心にして左右の検出ゾーンZL、
ZRを設定する。そして、左側の検出ゾーンZLに含ま
れる2つの候補点K1、K3と中央の検出ゾーンZCに
含まれる候補点K6の高さ差、候補点K1、K3の位置
関係に基づいて片方の眼に対応する候補点K3が特定さ
れる。ステップ180では、図1に示すミラー、シート
制御回路16が、特定された片方の眼の特徴量、すなわ
ち運転者の眼の高さに適合させてミラーの角度やシート
高さを調整する。
【0028】実施例の画像処理によれば、画素列ごとに
画素の濃度値を呼び出して、画面の左側から右側へ1方
向に同じ演算処理を繰り返し、また、画素列ごとの限ら
れた大きさのデータしか扱わないから、特開平7−18
1012号公報に示される処理に比較して処理プログラ
ムが単純になる。そして、画素列が増えても同じ処理の
繰り返し回数が増すだけで、処理内容自体は変化しな
い。また、演算された抽出点から連結グループを形成し
て、連結グループの数を絞り込み、候補点データという
小さなデータを形成して眼の特徴量を特定する過程は、
さらに小さなデータと単純な演算/比較で足りる。ま
た、濃度値の二値化やノイズ除去を主とした画像データ
の前処理、眼の横方向の位置を特定するための顔幅検
出、眼の縦方向の位置検出のいずれの処理も行う必要が
無い。従って、画像処理に必要な演算数やメモリ容量が
少なくて済み、演算素子の性能が多少低くても足り、装
置を小型軽量に構成したり、他の用途の演算装置で割り
込み処理させて画像処理することも可能となる。
【0029】また、顔の縦方向に画素列を選択して、暗
さの局所的なピークとなるY座標値を抽出点とするか
ら、生え際、顔の両端、顔に縦方向にかかる髪の毛等は
抽出点となる可能性が低い。仮に抽出点とされた場合で
も、水平方向に連結される抽出点が存在して連結される
個数が5以上という条件に満たない抽出点は自動的に排
除されるから、生え際、顔の両端、皺や凹凸、直射日光
による影等によって不必要な候補点が形成されて眼の特
定を誤る心配が無い。従って、眼に髪の毛がかかってい
る場合でも、少なくとも髪の毛にかかるまでの眼の線の
連結データや候補点データが問題無く形成され、髪の毛
がかかっていない場合と同様の手順で眼の開度指標を演
算できる。
【0030】なお、図2のフローチャート中、ステップ
110が発明の画像入力手段、ステップ120が発明の
記憶手段、ステップ130、140が発明の抽出手段、
ステップ150、160が発明の形成手段にそれぞれ対
応する。また、実施例では、眼の検出高さに基づいてシ
ート高さ等を調整する用途を説明したが、本発明は、人
物を特定したり、視線の方向を検知したり、特開平7−
181012号公報に示されるように居眠り/覚睡の区
別を判定する用途にも応用可能である。また、実施例で
は、眼、眉等が高い濃度値(暗い階調段階)となるよう
な画像で処理を行ったが、階調を反転した画像(眼、眉
等が低い濃度値となる)を用いてもよい。
【0031】また、実施例では、AD変換器12以降の
処理をすべてデジタル演算で行うこととしたが、画素列
に沿った濃度値の相加平均を求めるまでの処理をアナロ
グ信号回路で行うこととしてもよい。例えば、撮像管を
用いたカメラで縦方向に走査線を設定し、顔を縦方向に
横切る走査線に沿った輝度信号をローパスフィルターに
通じて高周波成分を除去した後、10本の走査線ごとに
1本の走査線分の輝度信号を抜き出してサンプリングに
よりAD変換する。また、実施例では図7に示すように
X方向の10画素ごとに1本の画素列を選択したが、さ
らに細かい刻みで多数の画素列を選択してもよい。画素
列が増えても同じ処理の繰り返し回数が増すだけで、基
本的な処理内容は変化しない。画素列を増すことで、特
徴量の曲線の湾曲状態をより精密に写し取れ、より小さ
な連結許容幅を設定して抽出点の連結間違いを回避でき
る。図13に示すように検出ゾーンZLが設定された
後、検出ゾーンZLのみで高密度に画素列を設定して、
左側の眼の曲線を構成する抽出点の数を増し、その弓型
形状をさらに詳しく検出することとしてもよい。
【0032】なお、図14に示すように運転者が眼鏡を
かけている場合、図13に示される検出ゾーンZLに
は、図15に示すように、眼と眉に対応する抽出点のグ
ループG3、G5に加えて、眼鏡の上下の縁に対応する
抽出点のグループG1、G7が残ってしまう。図15で
は、残された9個のグループについて左から右、上から
下方向に順番に番号を付け直しており、眼、眉と符号の
関係が図12とは一致しない。しかし、このような場合
でも、本実施例では、上述したように、検出ゾーンZL
における候補点の上下関係に加えて、検出ゾーンZLの
複数の候補点と検出ゾーンZCの口の候補点の高さ差も
評価しているため、眼に対応するグループG5を誤り無
く特定できる。検出ゾーンZLに4個の候補点が形成さ
れる場合、下から2番目の候補点が眼と判定されて眼鏡
の縁に対応する候補点データが振り落とされ、運転者が
眼鏡をかけていない場合と同様な手順で眼の特徴量が特
定される。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、例えば、眼に
かかる画素列の数と同じ個数の座標値で眼の弓形形状を
特定できるから、眼の画像に含まれる画素全部を扱う場
合に比較してデータ数が大幅に削減される。眼の画像に
含まれる画素全部を扱って重心を求める処理に比較し
て、複数の曲線から眼の曲線を特定する処理は簡単で済
む。従って、演算速度が低く、メモリの割り当ても小さ
い小型の演算装置でも顔の特徴量を求める画像処理を高
速に実行できる。
【0034】請求項2の発明によれば、顔の横方向に現
れる濃度値のピークや、顔の横方向に連結されない濃度
値のピークが排除されるから、顔を縦方向に横切る影や
目尻にかかる髪の毛によって、眼等の必要な特徴量の特
定が妨げられない。
【0035】請求項3の発明によれば、平均化によって
画素列方向に近接した抽出点が形成されないから、隣接
する画素列における間違った抽出点をグループ化する心
配が無い。また、平均化によって形成された濃度値のピ
ークを抽出点とするから、眼や眉の形に正確に沿った特
徴量の曲線を形成でき、眼の開度指標等を求める際の誤
差が抑制される。
【0036】請求項4の発明によれば、連結数の少ない
抽出点のグループが振り落とされるから、必要最小限に
絞り込んだ抽出点とグループの中で、眼や口の特徴量を
特定すればよく、間違った特徴量を選択しないで済む。
【0037】請求項5の発明によれば、絞り込まれたグ
ループをそれぞれ1個の候補点で代表させるから、特徴
量の曲線をそのまま扱う場合に比較して相対位置の判定
を効率的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の警報装置の説明図である。
【図2】警報装置の動作のフローチャートである。
【図3】抽出点を求める処理のフローチャートである。
【図4】連結データを形成する処理のフローチャートで
ある。
【図5】候補点を選択する処理のフローチャートであ
る。
【図6】顔画像の説明図である。
【図7】画素列の設定の説明図である。
【図8】画素列に沿った濃度値の説明図である。
【図9】画素列に沿った濃度値の説明図である。
【図10】抽出点の分布の説明図である。
【図11】抽出点をグループ化する処理の説明図であ
る。
【図12】抽出点のグループの分布の説明図である。
【図13】候補点の分布の説明図である。
【図14】顔画像の説明図である。
【図15】抽出点のグループの分布の説明図である。
【符号の説明】
11 カメラ 12 AD変換器 13 画像メモリ 14 画像データ演算回路 15 顔の特徴量認識回路 16 ミラー、シート制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔の画像データを処理して顔の特徴量を
    抽出する顔画像の特徴量認識装置において、 (1)顔の縦方向の画素列に沿って画素の濃度を検出
    し、 (2)前記画素列における濃度の局所的な高まりごとに
    1個づつの画素を定めて抽出点とし、 (3)隣接する画素列の画素列方向に近接した抽出点を
    連結して顔の横方向に伸びる曲線群を抽出することを特
    徴とする顔画像の特徴量認識装置。
  2. 【請求項2】 顔を撮像して画面上の画素ごとに濃度を
    数値化する画像入力手段と、 前記画素ごとに数値化された濃度値を記憶する記憶手段
    とを有する顔画像の特徴量認識装置において、 顔の縦方向の画素列に沿って前記濃度値を前記記憶手段
    から取り出し、前記画素列上の前記濃度値の片方向のピ
    ークを代表する画素を特定して抽出点とする抽出手段
    と、 隣接する画素列の抽出点を比較して、画素列方向に近接
    する抽出点を1つにグループ化する形成手段とを有する
    ことを特徴とする顔画像の特徴量認識装置。
  3. 【請求項3】 前記抽出手段は、1つの画素を含んで連
    続した複数の画素の濃度値を平均化して1つの画素の濃
    度値とし、平均化された濃度値の微分値が一方向に反転
    する画素を抽出点とすることを特徴とする請求項2記載
    の顔画像の特徴量認識装置。
  4. 【請求項4】 前記形成手段は、連結された抽出点の個
    数が所定値を越えるグループだけを選択することを特徴
    とする請求項2または3記載の顔画像の特徴量認識装
    置。
  5. 【請求項5】 前記形成手段は、連結された抽出点のグ
    ループの中心位置に対応する1組の座標値からなる候補
    点データを形成することを特徴とする請求項4記載の顔
    画像の特徴量認識装置。
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