JPH09269745A - 交通標識装置用面光源素子および交通標識装置 - Google Patents

交通標識装置用面光源素子および交通標識装置

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JPH09269745A
JPH09269745A JP1571597A JP1571597A JPH09269745A JP H09269745 A JPH09269745 A JP H09269745A JP 1571597 A JP1571597 A JP 1571597A JP 1571597 A JP1571597 A JP 1571597A JP H09269745 A JPH09269745 A JP H09269745A
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JP1571597A
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Masaharu Oda
雅春 小田
Kazukiyo Chiba
一清 千葉
Yasuko Hayashi
泰子 林
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い明るさを有するとともに、光出射面内で
の均一な輝度分布が得られる交通標識装置用の面光源素
子を提供する。 【解決手段】 光源と、該光源に対向する少なくとも一
つの光入射面およびこれと略直交する光出射面を有する
導光体と、導光体の光出射面に載置された光変角シート
とからなり、導光体の光出射面およびその裏面の少なく
とも一方の面が平均傾斜角(θa)0.5〜25゜の凹
凸面からなる梨地面から構成され、導光体の光出射面内
においける輝度のバラツキ度(R%)が450%以下で
ある交通標識装置用面光源素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路や一般道
路における種々の案内標識や交通標識等の交通標示装置
に使用される面光源素子およびそれを用いた交通標識装
置に関するものであり、さらに詳しくは、高い明るさを
有するとともに、光出射面内での均一な輝度分布が得ら
れる交通標識装置用面光源素子および交通標識装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速道路や一般道路での案内標識
や交通標識等の交通標識装置においては、夜間の視認
性、判読性を高めるために、内部照明方式と外部照明方
式の2つの照明方式が採用されていた。内部照明方式で
は、メタクリル板等の半透明のプラスッチク板に切抜き
や印刷等によって文字、図形、写真等を形成して標示板
とし、この標示板の内側にバックライトとなる光源を配
置し、この光源により標示板を照らすようにしたもので
あり、光源としては直管形または環形の蛍光灯が一般的
に使用されている。また、外部照明方式では、表示内容
を形成した標示板の前面側の上方、下方、側方等に光源
を配置し、この光源により標示板の全面を照らすように
したもので、光源としては直管形の蛍光灯が一般的に使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような交通標識装
置においては、標示板の全面上の輝度分布、すなわち輝
度の最大値/最小値の値が非常に大きくなり、このよう
な方式では輝度分布の小さい均一な明るさを有する交通
標識装置を得ることは困難であった。この傾向は、外部
照明方式において特に著しいものであった。そこで、本
発明は、高い明るさを有するとともに、光出射面内での
均一な輝度分布が得られる標示装置用の面光源素子およ
び標示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の交通
標識装置用面光源素子は、光源と、該光源に対向する少
なくとも一つの光入射面およびこれと略直交する光出射
面を有する導光体と、導光体の光出射面に載置された光
変角シートとからなり、該導光体の光出射面およびその
裏面の少なくとも一方の面が平均傾斜角(θa)0.5
〜25゜の凹凸面からなる梨地面から構成され、導光体
の光出射面における輝度のバラツキ度(R%)が450
%以下であることを特徴とするものである。また、本発
明の交通標識装置は、上記のような構成からなる面光源
素子の光出射面側に標示板を配置したことを特徴とする
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の交通標識用面光源素子
は、図1に示したように、光源2と、この光源2に対向
する少なくとも一つの光入射面およびこれと略直交する
光出射面を有する導光体1と、導光体1の光出射面に載
置された光変角シート3とから構成される。このような
面光源素子において、光源2から導光体1中に入射した
光は、臨界角を超える分布の光が導光体1の面で全反射
を繰り返して導光体1中を伝搬する。導光体1の表面に
粗面部分を形成した場合には、粗面部分に到達した光の
うち粗面に対して臨界角以内の光は屈折して導光体1の
外へ出射し、臨界角を超える光は全反射して導光体1を
伝搬する。これは、光の進行方向が、スネルの法則に従
って媒体の屈折率と入射した面の法線に対する光の入射
角によって決定されることによる。
【0006】図2に、凹凸を有する梨地面での光の屈折
および反射を模式的に示した。臨界角以内の入射角iで
凹凸部の斜面に入射した光Aは、スネルの法則によりn
sini=sini’(nは導光体の屈折率)の関係を
満足する出射角i’で導光体1外に出射する。一方、臨
界角を超える入射角kで入射した光Bは、角度k’
(k’=k)で反射して導光体1内を伝搬する。一旦、
粗面部分に入射して反射した光は、次に粗面部分に入射
する際に入射角が変化するため、導光体1外へ出射する
光が再び生じることになる。本発明者等は、面光源素子
において、ある点での光の出射強度(I)と光入射面端
での出射光強度(I0 )との関係は、出射率(α)、光
入射面端からの距離(L’)および導光体1の厚さ
(t)によって、実験的に次の(1)式で表されること
を見出した。
【0007】
【数1】 I=I0(1−α/100)L'/t ・・・ (1) (1)式から、導光体1の長さ(L)と厚さ(t)が決
定すれば、出射率(α)によって光出射面内での輝度の
均一性が決定されることがわかる。なお、厚さtmmの
導光体1の出射率(α)は、導光体1の光入射面端から
20mm間隔で輝度の測定を行い、光入射面端からの距
離(L’)と導光体1の厚さ(t)との比(L’/t)
と輝度の対数のグラフから、その勾配(K)を求めて、
次の(2)式によって求められる。
【0008】
【数2】α=(1−10K)×100 ・・・ (2) 本発明においては、輝度分布の均一性の尺度として、次
の(3)式で示されるバラツキ度(R%)を用いて、面
光源素子における輝度分布の均一性についての評価およ
び検討を行った。バラツキ度(R%)は、導光体1のほ
ぼ中央部(光源2の長手方向に関する中央部)において
光入射面端から20mm離れた点から対向する端部まで
の範囲内を20mm間隔で輝度測定を行い、測定輝度の
最大値(Imax )、測定輝度の最小値(Imin )、測定
輝度の平均値(Iav)を求め、次の(3)式によって求
める。
【0009】
【数3】 R%={(Imax−Imin)/Iav}×100 ・・・ (3) その結果、出射率(α)とバラツキ度(R%)とは、導
光体1の長さ(L)と厚さ(t)に依存して特定の関係
にあることが見出され、出射率(α)が大きくなるとバ
ラツキ度(R%)はそれに伴って増加し、出射率(α)
が一定であれば導光体1の長さ(L)と厚さ(t)の比
(L/t)が大きくなるに従ってバラツキ度(R%)も
大きくなる。すなわち、一定の大きさの導光体1におい
ては、導光体1の光出射面内での輝度分布の均一性(バ
ラツキ度)は、導光体1からの出射率(α)に依存する
ものであり、出射率(α)を制御することによって輝度
分布の均一性を図ることができることを見出した。
【0010】一方、本発明者等は、導光体1の表面に形
成した凹凸形状を有する粗面において、凹凸形状を近似
的に1つの勾配を有する斜面であると考えると、粗面を
構成する凹凸の勾配に依存して、導光体1から出射する
光の出射方向や出射率が変化することを見出した。ここ
で、この勾配としてISO4287/1−1987で規
定される平均傾斜角(θa)を用いることができる。す
なわち、平均傾斜角(θa)が大きくなると、導光体1
からの出射光は光出射面の法線方向に近づいた出射光と
なる。また、平均傾斜角(θa)が大きくなると、それ
に伴って導光体1からの出射率も高くなる。このことか
ら、面光源素子の光出射面内での輝度分布の均一性は、
導光体1からの出射率を低くすることによって高めるこ
とができ、平均傾斜角(θa)を小さくすれば均一化が
図れることを見出した。高速道路や一般道路の案内標識
や交通標識等の交通標識装置において使用される面光源
素子としては、そのバラツキ度(R%)が450%以下
であれば、要求される輝度分布の均一性を満足すること
を見出し、このためには粗面を構成する凹凸の平均傾斜
角(θa)を25゜以下とすることが必要であることを
見出した。また、このような標示装置に使用する面光源
素子としては、そのバラツキ度(R%)は好ましくは3
00%以下であり、さらに好ましくは200%以下であ
る。
【0011】従って、面光源素子の光出射面内における
輝度分布の均一化を図るためには、導光体1の光出射面
およびその裏面の少なくとも一方の面が平均傾斜角(θ
a)0.5〜25゜、好ましくは0.5〜7.5゜の凹
凸を有する粗面から構成するが必要である。これは、粗
面を構成する凹凸の平均傾斜角(θa)が0.5゜未満
であると、光出射面からの出射光の出射角が大きくな
り、プリズムシート等の変角部材を使用しても十分に法
線方向へ出射光を向けることができなくなるためであ
る。逆に、粗面を構成する凹凸の平均傾斜角(θa)が
25゜を超えると、標示装置の面光源素子として輝度分
布の均一性が損なわれるためである。好ましくは、粗面
を構成する凹凸の平均傾斜角(θa)が1〜5゜の範囲
であり、さらに好ましくは1.5〜4゜の範囲である。
【0012】本発明の面光源素子に使用される導光体1
としては、その大きさは特に限定されるものではない
が、本発明の効果をより顕著に発揮させるためには導光
体1の長さ(L)と厚さ(t)との比(L/t)が20
0以下の導光体1として使用することが好ましい。L/
tが200を超えると、導光体1の粗面を構成する凹凸
の平均傾斜角(θa)を小さくしても、光出射面内での
輝度の均一性が十分に図れない傾向にあるためであり、
さらに好ましくは150以下である。
【0013】本発明において、導光体1としては、ガラ
スや合成樹脂等の透明板状体を使用することができる。
合成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の高透明性の種々
の合成樹脂を用いることができ、この樹脂を押出成形、
射出成形等の通常の成形方法で板状体に成形することに
よって導光体を製造することができる。特に、メタクリ
ル樹脂が、その光線透過率の高さ、耐熱性、力学的特
性、成形加工性にも優れており、導光体用材料として最
適である。このようなメタクリル樹脂とは、メタクリル
酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチ
ルが80重量%以上であることが好ましい。また、導光
体1中には、光拡散剤や微粒子等を混入してもよい。
【0014】導光体1に特定の平均傾斜角(θa)の凹
凸を有する粗面を形成する加工方法としては、平均傾斜
角(θa)が特定の範囲となれば特に限定されるもので
はないが、例えば、フッ酸等を用いた化学エッチングに
よって粗面を形成した型、ガラスビーズ等の微粒子を吹
き付けて粗面化した型等を用いて、加熱プレス等によっ
て粗面を転写する方法、印刷法等によって透明な凹凸物
質を塗布あるいは付着する方法、導光体1をブラスト法
やエッチング法等によって直接加工する方法等が挙げら
れる。また、柱状のプリズム列、レンチキュラーレンズ
列、多角形状列等のレンズ列を多数平行に形成したレン
ズ面としたり、マイクロレンズ状、多角錐状、円錐状等
の光学素子を多数配列したレンズ面とする等の機構が挙
げられる。
【0015】本発明の面光源素子は、上記のような導光
体1の一方の端部に蛍光灯等の光源2を配置し、光出射
面と対向する裏面には、反射フィルム等によって反射層
5が形成される。光源2から導光体1へ有効に光を導入
するために、光源および導光体1の光入射面を内側に反
射剤を塗布したケースやフィルムで覆うように構成され
る。また、導光体1としては、板状、くさび状、船型状
等の種々の形状のものが使用できる。
【0016】本発明の面光源素子においては、通常、導
光体1からの出射光の出射方向は、光出射面の法線から
60〜80゜の指向性を持った光となるため、出射光を
法線方向等の特定方向へ変角させるために、導光体1の
上に光変角シート3が載置される。この場合、使用され
る光変角シート3としては、拡散シートや少なくとも一
方の面に多数のレンズ単位が平行に形成されたレンズ面
を有するレンズシート等が使用される。導光体1からの
出射光の方向が法線方向の角度が大きい場合には、多数
のレンズ単位が平行に形成されたレンズ面を有するレン
ズシートが適している。このようなレンズシートに形成
されるレンズ形状は、目的に応じて種々の形状のものが
使用され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレン
ズ形状、波型形状等が挙げられる。レンズシートのレン
ズ単位のピッチは30μm〜0.5mm程度とすること
が好ましく、プリズムシートを使用する場合には、その
プリズム頂角は導光体からの出射光の出射角に応じて適
宜選定されるが、一般的には50〜120゜の範囲とす
ることが好ましい。また、プリズムシートの向きについ
ても、導光体からの出射光の出射角に応じて適宜選定さ
れ、レンズ面が導光体側となるように載置してもよい
し、逆向きに載置してもよい。通常、平均傾斜角(θ
a)が0.5〜7.5゜の範囲の光出射面を有する導光
体では、頂角が50〜70゜のプリズムシートをプリズ
ム面が導光体側となるように載置することによって、ほ
ぼ導光体の光出射面の法線方向の出射光とすることがで
きる。
【0017】本発明の面光源素子においては、光変角シ
ート3は、必要に応じて複数枚を重ね合わせて使用する
ことができる。例えば、2枚のレンズシートを使用する
場合には、2枚のレンズシートが、それぞれのレンズ列
が角度をなしてまたは平行するように積層して使用する
ことができる。レンズシートは、それぞれのレンズ面が
上側または下側のいずれの方向となるように載置するこ
とができ、また、双方のレンズシートのレンズ面が反対
方向となるように載置することもできる。本発明の面光
源素子においては、導光体に隣接する一枚目のレンズシ
ートをレンズ面が導光体側となり、そのレンズ列が光源
と平行となるように載置し、さらに2枚目のレンズシー
トをレンズ面が導光体と反対側となり、そのレンズ列が
1枚目のレンズシートのレンズ列と直交するように載置
することが好ましい。この時、レンズシートとしてプリ
ズムシートを使用する場合には、1枚目のプリズムシー
トは頂角50〜70゜のものを使用し、2枚目のプリズ
ムシートは頂角が80〜100゜のものを使用すること
が好ましい。
【0018】このようなレンズシートは、可視光透過率
が高く、屈折率の比較的高い材料を用いて製造すること
が好ましく、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、塩化ビニル系樹脂、活性エネルギー線硬化型
樹脂等が挙げられる。中でも、レンズシートの耐擦傷
性、取扱い性、生産性等の観点から活性エネルギー線硬
化型樹脂が好ましい。また、レンズシートには、必要に
応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブル
ーイング剤、顔料、拡散剤等の添加剤を添加することも
できる。レンズシートを製造する方法としては、押出成
形、射出成形等の通常の成形方法が使用できる。活性エ
ネルギー線硬化型樹脂を用いてレンズシートを製造する
場合には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリ
ルイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の透明樹脂か
らなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、
活性エネルギー線硬化型樹脂によってレンズ部を形成す
る。まず、所定のレンズパターンを形成したレンズ型に
活性エネルギー線硬化型樹脂液を注入し、透明基材を重
ね合わせる。次いで、透明基材を通して紫外線、電子線
等の活性エネルギー線を照射し、活性エネルギー線硬化
型樹脂液を重合硬化して、レンズ型から剥離してレンズ
シートを得る。
【0019】本発明の面光源素子においては、上記した
ような光変角シート3の他に、拡散シート、カラーフィ
ルター、偏光膜等、光学的に光を変角、集束、拡散させ
たり、その光学特性を変化させる種々の光学素子を使用
することができる。このようにして構成された面光源素
子の光出射面側には、メタクリル板等の半透明のプラス
ッチク板に切抜きや印刷等によって案内文字、交通標示
等を形成した標示板4が載置され、交通標識装置が構成
される。
【0020】本発明において、光源2としては、一般的
な直管型の蛍光灯が使用できるが、高速道路等のように
光源2の交換作業のために交通を遮断して行う必要があ
る場合等には、複数の光ファイバーから構成されるライ
ンライトを用いて別途設置された光源から光を伝送する
ことが好ましい。このようなラインライトを用いた場合
の交通標識装置の一例を図3に示した。図中6は、高輝
度光を出力するメタルハライドランプ等の光源からの光
を伝送する多芯光ケーブルであり、複数の光ファイバー
7を束ねて構成されている。8は多芯光ケーブルに接続
された標示部、9は多芯光ケーブル6と標示部8との接
続を行う接続部である。
【0021】標示部8は、一端部11aに光ファイバー
7の光出射端が接続され、前記の如き梨地面が形成され
た光出射面11bから光を出射する導光体11と、導光
体11の光出射面11b側に配置されたプリズムシート
12と、プリズムシート12の外側に配置され光を散乱
させる散乱板13と、散乱板13の外側に配置される標
示板14と、導光体11の他の表面11cに設けられた
反射シート15と、反射シート15の外側に設けられた
裏板16とから構成されている。これら散乱体13から
裏板16はボルト等によって接続され一体化されてい
る。接続部9は、長尺の板体21aに複数の光ファイバ
ー挿入穴22がその短辺方向に沿って形成され、挿入さ
れた光るファイバー7を同形状の板体21bにより挟持
して固定する口金21によって、光ファイバー7を導光
体11に当接した状態で固定している。このように、光
源は多芯光ケーブル6を介して標示部8内の導光体11
に接続されているため、光源の交換が必要な場合にも単
に光源を交換するだけでよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。平均傾斜角(θa) ISO4287/1−1987に従って求めた。触針と
して010−2528(1μmR、55゜円錐、ダイヤ
モンド)を用いた触針式表面粗さ計(東京精器社製サー
フコム570A)にて、粗面の表面粗さを駆動速度0.
03mm/秒で測定した。この測定により得られたチャ
ートより、その平均線を差し引いて傾斜を補正し、下記
(4)〜(5)式によって計算して求めた。
【0023】
【数4】 Δa=(1/L)∫0 L|(d/dx)f(x)|dx ・・・ (4)
【0024】
【数5】θa=tan-1Δa ・・・ (5) 実施例1 ガラス板の表面を、粒径125〜149μmのガラスビ
ーズ(不二製作所社製FGB−120)を用いて、ガラ
ス板から吹付けノズルまでの距離を10cmとして、吹
付け圧力4Kg/cm2 でブラスト処理を行った。その
後、フッ酸処理を行うことによりブラスト面の化学エッ
チングを行い、電鋳によりレプリカ型を取って得た電鋳
型を用いて、10mm(厚さ)、一辺が600mm、他
辺が1220mmの透明アクリル樹脂板の一方の表面に
熱転写によって粗面を転写し導光体とした。得られた導
光体の平均傾斜角度(θa)は2.0゜であった。
【0025】得られた導光体の600mmの一つの端面
および他の二方の端面に銀蒸着したPETフィルムを粘
着加工して貼り付け、粗面化した光出射面と対向する裏
面に銀蒸着したPETフィルムをテープ止めして反射面
を形成した。導光体の残りの一つの端面に直管型の蛍光
灯を設置し、導光体の光出射面上にPETフィルムに屈
折率1.53のアクリル系紫外線硬化樹脂で、頂角63
゜、ピッチ50μmのプリズム列を平行に多数形成した
プリズムシートを、プリズム面が導光体の光出射面側に
向くように載置して面光源素子とした。得られた面光源
素子のバラツキ度(R%)を求めて表1に示した。得ら
れた面光源素子を用いて、そのプリズムシート上に交通
案内標示を印刷した透明アクリル板を配置して交通標識
を構成したところ、明るく、均一なものが得られた。
【0026】実施例2 鏡面仕上げをしたステンレス板の表面を、粒径125〜
149μmのガラスビーズ(不二製作所社製FGB−1
20)を用いて、ステンレス板から吹付けノズルまでの
距離を10cmとして、吹付け圧力4Kg/cm2 でブ
ラスト処理を行った。このステンレス板の型を用いて、
厚さ10mm、一辺が600mm、他辺が1220mm
の透明アクリル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗
面を転写し導光体とした。得られた導光体の平均傾斜角
度(θa)は2.9゜であった。実施例1と同様にして
面光源素子を組み立て、得られた面光源素子のバラツキ
度(R%)を求めて表1に示した。得られた面光源素子
を用いて、そのプリズムシート上に交通案内標示を印刷
した透明アクリル板を配置して交通標識を構成したとこ
ろ、明るく、非常に均一なものが得られた。
【0027】実施例3、比較例1 ブラスト処理のガラスビーズとして粒径74〜88μm
(不二製作所社製FGB−200)を用いた以外は、実
施例2と同様にして厚さ10mm、一辺が600mm、
他辺が620mm、1220mmの2種類の透明アクリ
ル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写し導
光体を得た。得られた導光体の平均傾斜角度(θa)は
7.9゜であった。実施例1と同様にして面光源素子を
組み立て、得られた面光源素子のバラツキ度(R%)を
求めて表1に示した。得られた面光源素子を用いて、そ
のプリズムシート上に交通案内標示を印刷した透明アク
リル板を配置して交通標識を構成したところ、実施例3
の面光源素子を用いたものでは、明るく、均一なものが
得られたが、比較例1の面光源素子を用いたものでは、
光源と反対側の端面で十分な明るさが得られなかった。
【0028】実施例4、比較例2 ブラスト処理のガラスビーズとして粒径53〜62μm
(不二製作所社製FGB−300)を用いた以外は、実
施例2と同様にして厚さ10mm、一辺が600mm、
他辺が620mm、1220mmの2種類の透明アクリ
ル樹脂板の一方の表面に熱転写によって粗面を転写し導
光体とした。得られた導光体の平均傾斜角度(θa)は
15.5゜であった。実施例1と同様にして面光源素子
を組み立て、得られた面光源素子のバラツキ度(R%)
を求めて表1に示した。得られた面光源素子を用いて、
そのプリズムシート上に交通案内標示を印刷した透明ア
クリル板を配置して交通標識を構成したが、実施例4の
面光源素子を用いたものでは、明るく、均一なものが得
られたが、比較例2の面光源素子を用いたものでは、光
源と反対側の端面で十分な明るさが得られなかった。
【0029】実施例5、比較例3 真鍮板に電気放電処理を行うことにより粗面を形成した
真鍮板の型を用いて、厚さ10mm、一辺が600m
m、他辺が300mm、620mmの導光体を得た。得
られた導光体の平均傾斜角度(θa)は24.0゜であ
った。実施例1と同様にして面光源素子を組み立て、得
られた面光源素子のバラツキ度(R%)を求めて表1に
示した。得られた面光源素子を用いて、そのプリズムシ
ート上に交通案内標示を印刷した透明アクリル板を配置
して交通標識を構成したが、実施例5の面光源素子を用
いたものでは、明るく、均一なものが得られたが、比較
例3の面光源素子を用いたものでは、光源と反対側の端
面で十分な明るさが得られなかった。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜5の面光源素子では、光出射面内での輝度のバラツ
キ度(R%)が450%以下と均一性に優れており、交
通案内や交通標識等の交通標識装置用の面光源素子とし
て十分に実用可能なものであった。一方、比較例1〜3
の面光源素子では、光出射面内での輝度のバラツキ度
(R%)が450%を超えるものであり、輝度の均一性
が十分に得られているものではなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明は、導光体の光出射面およびそれ
と対向する裏面の少なくとも一方の面を、平均傾斜角
(θa)が0.5〜25゜の凹凸面からなる梨地面とす
ることによって、高い明るさを有するとともに、光出射
面内での均一な輝度分布が得られ、交通案内や交通標識
等に使用される交通標識装置用として適した面光源素子
を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面光源素子の構成を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の導光体の粗面における光の光路を示す
概略図である。
【図3】本発明の交通標識装置の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・ 導光体 2 ・・・ 光源 3 ・・・ 光変角シート 4 ・・・ 標示板 5 ・・・ 反射層 6 ・・・ 多芯光ケーブル 7 ・・・ 光ファイバー 8 ・・・ 標示部 9 ・・・ 接続部 11 ・・・ 導光体 12 ・・・ プリズムシート 13 ・・・ 散乱体 14 ・・・ 標示板 15 ・・・ 反射シート 16 ・・・ 裏板 21 ・・・ 口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰子 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源に対向する少なくとも一
    つの光入射面およびこれと略直交する光出射面を有する
    導光体と、導光体の光出射面に載置された光変角シート
    とからなり、該導光体の光出射面およびその裏面の少な
    くとも一方の面が平均傾斜角(θa)0.5〜25゜の
    凹凸面からなる梨地面から構成され、導光体の光出射面
    における輝度のバラツキ度(R%)が450%以下であ
    ることを特徴とする交通標識装置用面光源素子。
  2. 【請求項2】 導光体の光出射面あるいはその裏面に形
    成された梨地面が、平均傾斜角(θa)0.5〜7.5
    ゜の凹凸面からなることを特徴とする請求項1記載の交
    通標識装置用面光源素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の面光源素子の光出射面側
    に標示板を配置したことを特徴とする交通標識装置。
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WO2024115783A1 (fr) * 2022-12-02 2024-06-06 Valeo Vision Guide de lumière surfacique flexible pour véhicule
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