JPH09269091A - フレキシブルチューブ用継手装置 - Google Patents

フレキシブルチューブ用継手装置

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Publication number
JPH09269091A
JPH09269091A JP12385696A JP12385696A JPH09269091A JP H09269091 A JPH09269091 A JP H09269091A JP 12385696 A JP12385696 A JP 12385696A JP 12385696 A JP12385696 A JP 12385696A JP H09269091 A JPH09269091 A JP H09269091A
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JP
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ring
flexible tube
push
seal
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Application number
JP12385696A
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English (en)
Inventor
Masaru Naohara
大 猶原
Toshio Shibabuchi
利夫 柴渕
Nobuhiko Hayashi
延彦 林
Kazuya Samura
一也 佐村
Hideo Hirabayashi
秀雄 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Onda Mfg Co Ltd
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Onda Mfg Co Ltd
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Sangyo Co Ltd, Osaka Gas Co Ltd, Onda Mfg Co Ltd, Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd filed Critical Shinwa Sangyo Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手装置では、円形断面のシールリング61
が変形してシールしている状態であるので、ガスがシー
ル用溝62から外部に漏れるのが阻止されている状態と
なっており、ガス管体52とフレキシブルチューブ56
とを継いだ際にガス漏れが検出できない。 【解決手段】 筒状本体11と押し輪19の大径部19
Aとの突き合わせ端面間で、外部からの水の浸入を防止
するとともに、フレキシブルチューブ38から漏れ出た
ガスを端面間から外部へ逃がすための環状体25を圧着
し、この環状体25を、押し輪19の小径部19Bの大
径部19A側に外嵌するワッシャ45と、このワッシャ
45の筒状本体11側に重ねられた不織布46とから構
成し、ワッシャ45の途中にはガス漏れ検知用スリット
47を形成し、このガス漏れ検知用スリット47を、筒
状本体11の雌ねじ部14と押し輪19の雄ねじ部20
との螺合部分に連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス配管に使用さ
れるフレキシブルチューブ用継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス配管に使用されるフレキシ
ブルチューブ用継手装置には、図14に示すような構成
のものが知られている。
【0003】すなわち、筒状本体51はガス管体52に
螺着され、筒状本体51の内部には、当接面53が形成
されている。筒状本体51内に押し輪54が螺合され、
その内周にはリテーナ55が嵌着されている。
【0004】押し輪54内に、フレキシブルチューブ5
6が、外被体57を所定山数(通常は4山分)だけ剥離
した状態で挿通され、その先端部がリテーナ55内の内
端から筒状本体51内に所定量(1山分)だけ突出され
ている。
【0005】リテーナ55はリング状に形成され、その
内端には複数の弾性突片58が分割形成されている。各
弾性突片58内には、金属製のインサート59がそれぞ
れ埋設形成され、これらのインサート59には、フレキ
シブルチューブ56の外周の谷部に係合する爪部60が
形成されている。
【0006】このように構成されたフレキシブルチュー
ブ用継手装置には、従来、ガスが継手外部に漏れるのを
防止するための断面円形のシールリング61が設けら
れ、このシールリング61は、押し輪54の雄ねじ部5
4aの基部に嵌合され、筒状本体51の雌ねじ部51a
側端部には、押し輪54の螺進時にシールリング61を
密着するためのシール用溝62が形成されている。
【0007】このように構成されたフレキシブルチュー
ブ用継手装置において、フレキシブルチューブ56の先
端部が1山分だけ突出した状態で押し輪54を螺進させ
ることにより、フレキシブルチューブ56の突出端部
が、リテーナ55の爪部60と筒状本体51の当接面5
3との間で圧潰されて当接面53に密着する。またシー
ルリング61はシール用溝62内で断面が変形してガス
漏れを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフレキシブ
ルチューブ用継手装置において、押し輪54を螺進させ
てガス管体52とフレキシブルチューブ56とを継いだ
際に、フレキシブルチューブ56の突出端部が、リテー
ナ55の爪部60と筒状本体51の当接面53との間で
うまく圧潰されない場合がある。
【0009】この場合、ガスが雄ねじ部54a、雌ねじ
部51aの螺合部やインサート59間を通ってシール用
溝62から外部に漏れようとする状態となるが、上記の
フレキシブルチューブ用継手装置では、円形断面のシー
ルリング61が変形してシールしている状態であるの
で、ガスがシール用溝62から外部に漏れるのが阻止さ
れている状態となっており、ガス管体52とフレキシブ
ルチューブ56とを継いだ際にガス漏れが検出できな
い。しかし、長期の使用によりシールリング61が次第
に劣化してクラックなどが生じると、その部分からガス
が漏れ出し、危険であるといった課題がある。
【0010】そこで本発明は、管体とフレキシブルチュ
ーブとを継いだ際であってもガス漏れを検出し得るフレ
キシブルチューブ用継手装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、ガス管体に一側が取付けられる筒状本体と、こ
の筒状本体に他側から取付けられる押し輪と、この押し
輪の内端に取付けられ、押し輪内に挿通されたフレキシ
ブルチューブの外周の谷部に係合可能な爪部を有するリ
テーナとを備え、フレキシブルチューブをリテーナの内
端から筒状本体内に所定量だけ突出させた状態で押し輪
を推進させることにより、押し輪内に挿通されたフレキ
シブルチューブの突出端部を、爪部と筒状本体の内部に
形成した当接面に密着させるようにし、押し輪は、筒状
本体に他側から挿入される小径部とこの小径部に連設さ
れた大径部とから構成され、小径部に、筒状本体の他側
内面に形成したシール用溝に嵌合して筒状本体と押し輪
とをシールするためのシールリングが外嵌され、シール
リングは、押し輪に当接する内側の帯状部と、この帯状
部の筒状本体側外周に連設されるとともに先端部が、押
し輪の大径部側に形成した可撓用溝に対して傾倒可能な
鋭角状に形成されたシール部とを有し、押し輪の大径部
の小径部側端面に、押し輪の半径方向に沿うとともにシ
ール用溝に連通するガス漏れ検知用溝が形成されたもの
である。
【0012】押し輪の大径部側に、シールリングに並べ
て配置されるとともに筒状本体の端面と押し輪の大径部
との間に圧着される環状のワッシャ部材が外嵌され、こ
のワッシャ部材にはその半径方向に沿って、シール用溝
に連通するガス漏れ検知用溝が形成されたものである。
【0013】シールリングは、その円周上の所定間隔置
きに補強断面が形成されたものである。またシールリン
グのシール部の先端部が鋭角状に形成され、あるいはシ
ール部の先端部が円弧状に形成されたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。まず本発明の実施の第一形態を
図1〜図12に基づいて説明すると、これは、管体(ガ
ス管)13と、フレキシブルチューブ38とに介装され
る筒状本体11が設けられ、この筒状本体11は、一端
外周の雄ねじ部12において管体13に螺着され、その
他端内周には雌ねじ部14が形成されている。
【0015】筒状本体11内の中央部には、円環状の当
接面15が形成され、その外周に形成した溝部16内に
はシールリング17が嵌着されている。筒状本体11の
内周面には、雌ねじ部14と溝部16との間においてテ
ーパ面18が形成されており、その内径は溝部16に向
かって次第に小さく形成されている。
【0016】後述のチューブ本体39の先端部を当接面
15に圧接するための筒状の押し輪19が設けられ、こ
の押し輪19の小径部19B外周に、前記筒状本体11
の雌ねじ部14に螺合する雄ねじ部20が形成され、そ
の内端部には、チューブ本体39の先端部を当接面15
側に押圧するためのリテーナ26が配置され、押し輪1
9の小径部19B内端部に環状の係止突起29が係止す
る係止溝21が形成されている。
【0017】押し輪19の大径部19A内周に内周溝部
22が形成され、この内周溝部22内にはパッキン23
が嵌着され、押し輪19の小径部外周中央に外周溝部2
4が形成され、この外周溝部24にはシールリング25
が嵌着され、前記筒状本体11の端部内周面には、シー
ルリング25が挿入される環状のシール用溝11Aが形
成されている。また大径部19Aの小径部19B側端面
には、所定角度(例えば45°)置きに押し輪19の中
心へ向かう(押し輪19の半径方向に沿う)直線状に形
成されるとともにシール用溝11Aに連通するガス漏れ
検知用溝19Cが形成されている。
【0018】図6および図7に示すように、前記リテー
ナ26は、合成樹脂によりリング状に形成された嵌着部
27と、その嵌着部27の内端に分割して突出形成され
た複数(4個)の弾性突片28とからなり、嵌着部27
の内周面に前記係止突起29が形成され、この係止突起
29が係止溝21に係合することにより、リテーナ26
が押し輪19の内端外周に係止保持されている。
【0019】前記リテーナ26の各弾性突片28内に、
図7に示すような金属板よりなるインサート30が埋設
され、これらインサート30の内端には、爪部31が中
心に向かって突出形成され、各インサート30は、すり
割り部32を介してほぼ円筒状に配置されるように、薄
板状の連結片33により拡開可能に一体的に形成され、
各インサート30の内周面に溝部34が形成されてい
る。
【0020】そしてリテーナ26を形成する際には、合
成樹脂がインサート30のすり割り部32を通して、各
インサート30の外周側から内周側に注入され、さらに
そこから各溝部34内に挿入硬化されて、インサート3
0が弾性突片28内に抜け止め保持される。従って各す
り割り部32の両側縁には、樹脂層35が形成される。
【0021】このようなリテーナ26の弾性突片28の
内端面が押し輪19の内端面との接合面36とされ、リ
テーナ26が押し輪19の内端部の外周に嵌着されたと
き、この接合面36が押し輪19の内端面に接合され
る。
【0022】そして、リテーナ26の各弾性突片28の
外周面に所定間隔置きで軸線方向へ延びるように、スリ
ット37が形成され、このスリット37の形成によって
各弾性突片28の拡開方向への弾性変形を容易にしてい
る。
【0023】図4および図5に示すように、前記シール
リング25は、スリーブ状の本体部45と、この本体部
45に基部が一体的に形成されるとともに雄ねじ部20
側から大径部19A側に向けて鋭角先端が本体部45に
離反するように傾斜した断面三角形のシール部46とか
ら形成され、シール部46の大径部19A側には、シー
ル部46の撓みを許容するための断面三角形の可撓用溝
47が形成され、このシールリング25は周方向に沿っ
て同一の断面に形成されている。
【0024】図3に示すように、前記フレキシブルチュ
ーブ38は、金属よりなる蛇腹状の前記チューブ本体3
9と、このチューブ本体39の外周に被覆された合成樹
脂製の外被体40とから構成されている。そして、図1
に示すように、チューブ本体39の端部から所定山数
(4山分)だけ外被体40を剥離した状態でフレキシブ
ルチューブ38が押し輪19内に挿通される。このと
き、チューブ本体39の外周の所定の谷部にリテーナ2
6の爪部31が係合されるとともに、チューブ本体39
の端部がリテーナ26の内端から筒状本体11内に所定
量(2山分)だけ突出されている。
【0025】同図の41に示すものは、押し輪19の大
径部19Aと筒状本体11の端面との間に介装されて筒
状本体11に押し輪19を螺合する際に用いられるスペ
ーサで、このスペーサ41は、合成樹脂により所定の厚
さに形成されていて、その下部には嵌着凹部42および
一対の弾性挟持片43が形成されている。
【0026】そしてこのスペーサ41の嵌着により、筒
状本体11に対する押し輪19の螺合位置が所定位置に
規制され、この状態で押し輪19内にフレキシブルチュ
ーブ38を挿通したとき、そのチューブ本体39の端部
をリテーナ26の内端から2山分だけ確実に突出させる
ことができる。
【0027】上記のように構成されたフレキシブルチュ
ーブ用継手装置について作用を説明すると、まず筒状本
体11にフレキシブルチューブ38を接続する場合に
は、押し輪19内端部に内端部にリテーナ26を取付け
る。このとき、リテーナ26の各弾性突片28をその弾
性力に抗して拡開させながら、リテーナ26を押し輪1
9の内端部の外周に嵌着することにより、リテーナ26
の取付け作業を容易に行うことができる。
【0028】その後、押し輪19の外周にスペーサ41
を、一対の弾性挟持片43の弾性力に抗して嵌着する。
この状態で、押し輪19の雄ねじ部20を筒状本体11
の雌ねじ部14に螺合すると、押し輪19は、筒状本体
11に対してスペーサ41により規制される所定位置ま
で螺入される。
【0029】一方、フレキシブルチューブ38について
は、予めチューブ本体39の端部から所定山数(4山
分)だけ外被体40を剥離しておく。この状態で、フレ
キシブルチューブ38を押し輪19内に挿通すると、リ
テーナ26の各弾性突片28が弾性力に抗して拡開変形
されながら、各インサート30の爪部31がチューブ本
体39の外周の山部を乗り越えて、所定の谷部に係合す
る。そしてチューブ本体39の端部がリテーナ26の内
端から筒状本体11内に、所定量(2山分)だけ突出す
る。
【0030】このときリテーナ26が押し輪19の内端
部の外周に嵌着されているため、リテーナ26の各弾性
突片28は拡開方向へ容易に弾性変形する。また各弾性
突片28の外周には、一対のスリット37がそれぞれ形
成されているため、弾性突片28の拡開変形は一層容易
になる。このため、弾性突片28の分割数が少なくて
も、フレキシブルチューブ38を押し輪19内へ簡単に
挿通させることができる。従って、リテーナ26の構造
を簡素化して、その製作コストを低減することができ
る。
【0031】またリテーナ26の各弾性突片28の拡開
方向に弾性変形しやすいため、その弾性突片28の長さ
を短くしても、押し輪19内へのフレキシブルチューブ
38の挿通操作が困難になることはない。従って、継手
装置全体の軸線方向の長さを短くすることができて、継
手装置全体を小型に形成することができる。
【0032】その後、押し輪19の外周からスペーサ4
1を取外し、押し輪19を筒状本体11に対して螺進さ
せると、図2に示すように、リテーナ26の各弾性突片
28が筒状本体11内のテーパ面18に係合し、自体の
弾性力に抗して縮径方向に変形する。
【0033】この状態で、押し輪19の螺進に伴い、チ
ューブ本体39の突出端部がインサート30の爪部31
と筒状本体11の当接面15との間で圧潰され、この圧
潰部分の端面が筒状本体11の当接面15に密接される
とともに、圧潰部分の外周縁が筒状本体11内のシール
リング17に密接される。なお図3の仮想線で示すよう
に、押し輪19は、大径部19Aの端面が筒状本体11
の端面に当接するまで螺進させる。
【0034】このようにすることにより、シールリング
25がシール用溝11Aに挿入され、シールリング25
のシール部46がシール用溝11Aの外壁面に押圧され
て撓み、気密状態となる。
【0035】ところで、場合によっては、圧潰部分の外
周縁が筒状本体11内のシールリング17にうまく密接
されない場合も考えられ、このとき、ガスがリテーナ2
6のスリット37から、筒状本体11と押し輪19との
螺合部分を通過してシール用溝11Aに到り、筒状本体
11の外部へ漏れ出ようとする。
【0036】そしてこのような場合、従来のシールリン
グではその断面が円形であったために、ガスがシール用
溝から外部に漏れるのが阻止されている状態となってお
り、ガス管体とフレキシブルチューブとを継いだ際にガ
ス漏れが検出できなかったが、本発明の実施の形態によ
れば、圧潰部分の外周縁が筒状本体11内のシールリン
グ17にうまく密接されないことにより漏れ出たガスの
圧力(内圧)により、シールリング25のシール部46
の先端部が可撓用溝47内にわずかに撓んで、シール用
溝11Aの外壁面から離れ、押し輪19の大径部19A
の端面と筒状本体11の端面とが当接していても、ガス
がガス漏れ検知用溝19Cから筒状本体11の外部へ漏
れ出る。
【0037】これにより、長期、短期の使用にかかわる
ことなく、管体13とフレキシブルチューブ38とを接
続した際に、即座にガス漏れを検知することができ、従
って、安全な継手を提供することができる。
【0038】また本装置を家屋の壁に沿って鉛直方向で
使用するような場合、水滴は押し輪19の大径部19A
の縁部から筒状本体11側へ落下するので、押し輪19
の大径部19Aの端面と筒状本体11の端面との接触部
分からは水は浸入しにくいが、仮に可撓用溝47に浸入
してきた場合には、その水(外圧)によりシール部46
の鋭角先端が押されるので、筒状本体11内に侵入する
のを防止できる。
【0039】ところで、フレキシブルチューブ38の取
付けのために、外被体40に釘やビスなどの取付け具
(図示せず)を挿通場合があり、このとき仮に取付け具
がチューブ本体39に到達してしまった場合、外被体4
0は合成樹脂製であるためにガスが漏れないが、チュー
ブ本体39は金属製であるため、この破損箇所からガス
が漏れる。
【0040】そしてチューブ本体39から漏れたガスの
一部は、押し輪19と外被体40との隙間を通って、内
周溝部22に到るが、パッキン23によって外部へ漏れ
出るのは阻止される。
【0041】しかしこの漏れたガスの一部は、インサー
ト30のすり割り部32、リテーナ26のスリット3
7、筒状本体11と押し輪19との螺合部分を通過して
シール用溝11Aに到り、筒状本体11の外部へ漏れ出
ようとする。従って、この場合も、チューブ本体39の
胴体部分から漏れ出たガスの圧力により、シールリング
25のシール部46の先端部が可撓用溝47内にわずか
に撓んで、シール用溝11Aの外壁面から離れ、ガスが
筒状本体11の外部へ漏れ出る。よって、フレキシブル
チューブ38を取付ける際にチューブ本体39に破損箇
所が生じた場合であっても、ガス漏れを検知することが
できる。
【0042】このように本発明の実施の第一形態によれ
ば、押し輪19の外周に形成した外周溝部24にシール
リング25を嵌着し、筒状本体11の端部内周面に、シ
ールリング25が挿入されるシール用溝11Aを形成
し、シールリング25に、スリーブ状の本体部45に基
部が一体的に形成されるとともに先端が本体部45に離
反するように傾斜したシール部46を形成し、シール部
46の大径部19A側には、シール部46の撓みを許容
するための可撓用溝47を形成したので、押し輪19の
螺進に伴い、シールリング25のシール部46がシール
用溝11Aの外壁面に押圧されて撓み、気密状態となっ
たとき、チューブ本体39の圧潰部分の外周縁が筒状本
体11内のシールリング17にうまく密接されなかった
場合や、チューブ本体39が破損した場合、シールリン
グ25のシール部46が可撓用溝47側に撓み、シール
用溝11Aから、筒状本体11の外部へガスが漏れ出る
ので、即座にガス漏れを検出することができる。
【0043】次に図13に基づいて本発明の実施の第二
形態を説明すると、これは、大径部19Aの端面にガス
漏れ検知用溝19Cを形成する代わりに、押し輪19の
大径部19A側に、シールリング25に並べて配置され
るとともに筒状本体11の端面と押し輪19の大径部1
9Aとの間に圧着される環状のワッシャ部材48が外嵌
され、このワッシャ部材48にはその半径方向に沿っ
て、シール用溝11Aに連通する直線状のガス漏れ検知
用溝49が形成されたものである。
【0044】この実施の第二形態によれば、ガスの圧力
によってシールリング25のシール部46が可撓用溝4
7側に撓むと、ガスはシール用溝11Aからワッシャ部
材48のガス漏れ検知用溝49を通って外部に漏れるの
で、上記実施の第一形態と同様に、即座にガス漏れを検
出することができる。
【0045】他の作用効果は上記実施の第一形態と同様
である。なお上記実施の形態において、シールリング2
5はスリーブ状の本体部45とシール部46とから周方
向に同一の断面に形成したがこれに限定されるものでは
なく、図8〜図10に示すように、周方向の途中箇所の
断面を例えば90°置きあるいは180°置きに変更、
すなわち、シール部46をその先端を鈍角とした三角形
に形成して補強部49とするようにしてもよい。
【0046】またシールリング25は、スリーブ状の本
体部45と、断面三角形のシール部46とから形成した
がこれに限定されるものではなく、例えば図11に示す
ように、シール部46の先端部を円弧状に形成するよう
にしてもよいし、また図12に示すように、シール部4
6を本体部45の中央に垂直に立設するようにして先端
部を円弧状に形成するようにしてもよく、この場合も上
記実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0047】またガス漏れ検知用溝19C,49は、そ
れぞれ押し輪19の半径方向、ワッシャ部材48に沿う
直線状に形成したがこれに限定されるものではなく、例
えばそれぞれ押し輪19の半径方向、ワッシャ部材48
に沿う湾曲した形状に形成してもよいことは勿論であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、ガス管体に一側が取付けられる筒状本体と、この筒
状本体に他側から取付けられる押し輪とを備え、押し輪
は、筒状本体に他側から挿入される小径部とこの小径部
に連設された大径部とから構成され、小径部に、筒状本
体の他側内面に形成したシール用溝に嵌合して筒状本体
と押し輪とをシールするためのシールリングが外嵌さ
れ、シールリングは、押し輪に当接する内側の帯状部
と、この帯状部の筒状本体側外周に連設されるとともに
先端部が、押し輪の大径部側に形成した可撓用溝に対し
て傾倒可能な鋭角状に形成されたシール部とを有したの
で、内部で漏れたガス圧で押圧されてシールリングのシ
ール部が可撓用溝側に撓み、ガスが筒状本体の外部へ漏
れ出るので、ガス漏れの検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示す継手装置のフレ
キシブルチューブの先端部が圧潰されていない状態の全
体断面図である。
【図2】同じくフレキシブルチューブの先端部が圧潰さ
れた状態の全体断面図である。
【図3】同じくシールリングの変形状態を示す拡大断面
図である。
【図4】同じくシールリングの単体斜視図である。
【図5】同じくシールリングの断面図である。
【図6】同じくリテーナの単体斜視図である。
【図7】同じくインサートの単体斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示すシールリングの
単体斜視図である。
【図9】同じく正面図である。
【図10】同じく補強部分の断面図である。
【図11】他の実施の形態を示すシールリングの断面図
である。
【図12】別の実施の形態を示すシールリングの断面図
である。
【図13】本発明の実施の第二形態の要部拡大断面図で
ある。
【図14】従来の継手装置の全体断面図である。
【符号の説明】
11 筒状本体 11A シール用溝 15 当接面 17 シールリング 19 押し輪 19A 押し輪の大径部 19C ガス漏れ検知用溝 25 シールリング 26 リテーナ 28 弾性突片 30 インサート 31 爪部 37 弾性突片のスリット 38 フレキシブルチューブ 39 チューブ本体 40 外被体 41 スペーサ 43 弾性挟持片 45 本体部 46 シール部 47 可撓用溝 48 ワッシャ部材 49 ガス漏れ検知用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000231121 日本鋼管継手株式会社 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 (72)発明者 猶原 大 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 林 延彦 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 (72)発明者 佐村 一也 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 (72)発明者 平林 秀雄 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス管体に一側が取付けられる筒状本体
    と、この筒状本体に他側から取付けられる押し輪と、こ
    の押し輪の内端に取付けられ、押し輪内に挿通されたフ
    レキシブルチューブの外周の谷部に係合可能な爪部を有
    するリテーナとを備え、フレキシブルチューブをリテー
    ナの内端から筒状本体内に所定量だけ突出させた状態で
    押し輪を推進させることにより、押し輪内に挿通された
    フレキシブルチューブの突出端部を、爪部と筒状本体の
    内部に形成した当接面に密着させるようにしたフレキシ
    ブルチューブ用継手装置において、押し輪は、筒状本体
    に他側から挿入される小径部とこの小径部に連設された
    大径部とから構成され、小径部に、筒状本体の他側内面
    に形成したシール用溝に嵌合して筒状本体と押し輪とを
    シールするためのシールリングが外嵌され、シールリン
    グは、押し輪に当接する内側の帯状部と、この帯状部の
    筒状本体側外周に連設されるとともに、内圧を受けて押
    し輪の大径部側に形成した可撓用溝に対して傾倒するシ
    ール部とを有したことを特徴とするフレキシブルチュー
    ブ用継手装置。
  2. 【請求項2】 シールリングは、その円周上の所定間隔
    置きに補強断面が形成されたことを特徴とする請求項1
    記載のフレキシブルチューブ用継手装置。
  3. 【請求項3】 シールリングのシール部の先端部が鋭角
    状に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のフレキシブルチューブ用継手装置。
  4. 【請求項4】 シールリングのシール部の先端部が円弧
    状に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のフレキシブルチューブ用継手装置。
  5. 【請求項5】 押し輪の大径部の小径部側端面に、押し
    輪の半径方向に沿うとともにシール用溝に連通するガス
    漏れ検知用溝が形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のフレキシブルチューブ用継手装置。
  6. 【請求項6】 押し輪の大径部側に、シールリングに並
    べて配置されるとともに筒状本体の端面と押し輪の大径
    部との間に圧着される環状のワッシャ部材が外嵌され、
    このワッシャ部材にはその半径方向に沿って、シール用
    溝に連通するガス漏れ検知用溝が形成されたことを特徴
    とする請求項1記載のフレキシブルチューブ用継手装
    置。
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