JPH09268993A - 流体機械 - Google Patents
流体機械Info
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- JPH09268993A JPH09268993A JP8022596A JP8022596A JPH09268993A JP H09268993 A JPH09268993 A JP H09268993A JP 8022596 A JP8022596 A JP 8022596A JP 8022596 A JP8022596 A JP 8022596A JP H09268993 A JPH09268993 A JP H09268993A
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- flow passage
- cooling
- intake air
- rotors
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Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 慣性モ−メントを小さくしながら、ロ−タを
充分に冷却する。 【解決手段】 ロ−タ本体77、81にロ−タ軸47、
39を固定したロ−タ35、37と、流体の流入口と流
出口とを有するケ−シング13と、ロ−タ本体77の歯
すじ部83に形成された空洞部87と、ロ−タ軸47に
形成され軸方向端部に開口を有する流通路93と、流通
路93と空洞部87とを連通する連通路101とを備
え、流通路93と連通路101と空洞部87とに冷却媒
体を通してロ−タ35を冷却することを特徴とする。
充分に冷却する。 【解決手段】 ロ−タ本体77、81にロ−タ軸47、
39を固定したロ−タ35、37と、流体の流入口と流
出口とを有するケ−シング13と、ロ−タ本体77の歯
すじ部83に形成された空洞部87と、ロ−タ軸47に
形成され軸方向端部に開口を有する流通路93と、流通
路93と空洞部87とを連通する連通路101とを備
え、流通路93と連通路101と空洞部87とに冷却媒
体を通してロ−タ35を冷却することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ス−パ
−チャ−ジャのコンプレッサに用いられる流体機械に関
する。
−チャ−ジャのコンプレッサに用いられる流体機械に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、互いに噛み合う一対のロ−タを用
いる流体機械では、流体の洩れを低減し効率を高めるた
めに、回転中の各ロ−タの接触がある程度許容されてお
り、このときのロ−タ間の当たりを和らげ、摩耗を防止
し、ロ−タ間の隙間を小さくする目的で、各ロ−タの表
面にテフロン(登録商標)などでコ−ティングが施され
る。また、コ−ティング後は、ならし運転によって各ロ
−タのコ−ティング層を互いに接触させて適度に削り落
とし、各ロ−タが温度膨張したときロ−タ間の過度の当
たりを防止する。
いる流体機械では、流体の洩れを低減し効率を高めるた
めに、回転中の各ロ−タの接触がある程度許容されてお
り、このときのロ−タ間の当たりを和らげ、摩耗を防止
し、ロ−タ間の隙間を小さくする目的で、各ロ−タの表
面にテフロン(登録商標)などでコ−ティングが施され
る。また、コ−ティング後は、ならし運転によって各ロ
−タのコ−ティング層を互いに接触させて適度に削り落
とし、各ロ−タが温度膨張したときロ−タ間の過度の当
たりを防止する。
【0003】ロ−タの温度変化が大きいと、温度膨張に
よる低温時と高温時の寸法変化が大きくなってコ−ティ
ング層を厚くすることが必要になり、コ−ティング層を
厚くすれば、ならし運転の時間もそれだけ長くなってコ
ストの上昇を招く。
よる低温時と高温時の寸法変化が大きくなってコ−ティ
ング層を厚くすることが必要になり、コ−ティング層を
厚くすれば、ならし運転の時間もそれだけ長くなってコ
ストの上昇を招く。
【0004】図5の圧縮機301は特開昭59−115
492号公報に記載されたものであり、ロ−タ軸30
3、305に貫通路307、309を設け、ポンプ31
1からのオイルをオイルク−ラ313で冷却してこれら
の貫通路307、309に流し、ロ−タ315、317
を冷却するように構成されている。
492号公報に記載されたものであり、ロ−タ軸30
3、305に貫通路307、309を設け、ポンプ31
1からのオイルをオイルク−ラ313で冷却してこれら
の貫通路307、309に流し、ロ−タ315、317
を冷却するように構成されている。
【0005】ロ−タ315、317を冷却すれば、温度
上昇と寸法変化とが低減され、ロ−タ315、317間
の隙間を最小の値に保つことができ、性能が向上すると
共に、コ−ティング層を擦り合わせるためのならし運転
を省略可能にしている。
上昇と寸法変化とが低減され、ロ−タ315、317間
の隙間を最小の値に保つことができ、性能が向上すると
共に、コ−ティング層を擦り合わせるためのならし運転
を省略可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、圧縮機30
1ではロ−タ軸303、305の貫通路307、309
を介してロ−タ315、317を冷却しているから冷却
効率が悪く、ロ−タ315、317の寸法変化を低減す
る効果が不充分である。従って、ロ−タ315、317
間の隙間は高温時に強く当たらないように決めなければ
ならず、それより低温の通常使用時に隙間が大きくなっ
て圧縮機301の効率が悪化する。また、そのためにコ
−ティング層はある程度厚くしなければならず、従っ
て、ならし運転の省略も難しい。
1ではロ−タ軸303、305の貫通路307、309
を介してロ−タ315、317を冷却しているから冷却
効率が悪く、ロ−タ315、317の寸法変化を低減す
る効果が不充分である。従って、ロ−タ315、317
間の隙間は高温時に強く当たらないように決めなければ
ならず、それより低温の通常使用時に隙間が大きくなっ
て圧縮機301の効率が悪化する。また、そのためにコ
−ティング層はある程度厚くしなければならず、従っ
て、ならし運転の省略も難しい。
【0007】更に、ロ−タ315、317の冷却効率が
悪いと、吐き出し温度が高くなり、圧縮機301の断熱
温度効率が低下する。
悪いと、吐き出し温度が高くなり、圧縮機301の断熱
温度効率が低下する。
【0008】また、流体機械のロ−タは慣性モ−メント
が大きいと、原動機の回転変化に対するレスポンスが低
下し、消費駆動力が増大して原動機の燃費が低下し、原
動機との間を断続するクラッチが大型になるなどの問題
が生じるから、ロ−タの歯すじ部に空洞部を設けて中空
構造にし、慣性モ−メントを小さくすることがある。
が大きいと、原動機の回転変化に対するレスポンスが低
下し、消費駆動力が増大して原動機の燃費が低下し、原
動機との間を断続するクラッチが大型になるなどの問題
が生じるから、ロ−タの歯すじ部に空洞部を設けて中空
構造にし、慣性モ−メントを小さくすることがある。
【0009】しかし、このような中空ロ−タは温度変化
による変形が大きいから、冷却効率が悪いければ、流体
機械の効率が低下し、コ−ティング層が厚くなり、なら
し運転時間が長くなるなどの問題がそれだけ大きくな
る。
による変形が大きいから、冷却効率が悪いければ、流体
機械の効率が低下し、コ−ティング層が厚くなり、なら
し運転時間が長くなるなどの問題がそれだけ大きくな
る。
【0010】そこで、この発明は、ロ−タの慣性モ−メ
ントを小さくできる上に、ロ−タが充分に冷却されるこ
とにより、効率が向上すると共に、コ−ティング層を薄
くし、ならし運転時間を短くできる流体機械の提供を目
的とする。
ントを小さくできる上に、ロ−タが充分に冷却されるこ
とにより、効率が向上すると共に、コ−ティング層を薄
くし、ならし運転時間を短くできる流体機械の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の流体機械は、
相手側ロ−タと噛み合う歯すじ部を有するロ−タ本体
と、このロ−タ本体の軸孔に固定されたロ−タ軸とを有
する一対のロ−タと、各ロ−タを回転可能に内包すると
共に、各ロ−タの噛み合い開始側に設けられた流体の流
入口及び各ロ−タの噛み合い終了側に設けられた流体の
流出口とを有するケ−シングと、前記ロ−タ本体の歯す
じ部に形成され、軸方向端部に開口部を有する空洞部
と、ロ−タ軸に形成され軸方向端部に開口部を有する流
通路と、流通路と空洞部とを連通する連通路とを備え、
これらの流通路と連通路と空洞部とに冷却媒体を通して
ロ−タを冷却することを特徴とする。
相手側ロ−タと噛み合う歯すじ部を有するロ−タ本体
と、このロ−タ本体の軸孔に固定されたロ−タ軸とを有
する一対のロ−タと、各ロ−タを回転可能に内包すると
共に、各ロ−タの噛み合い開始側に設けられた流体の流
入口及び各ロ−タの噛み合い終了側に設けられた流体の
流出口とを有するケ−シングと、前記ロ−タ本体の歯す
じ部に形成され、軸方向端部に開口部を有する空洞部
と、ロ−タ軸に形成され軸方向端部に開口部を有する流
通路と、流通路と空洞部とを連通する連通路とを備え、
これらの流通路と連通路と空洞部とに冷却媒体を通して
ロ−タを冷却することを特徴とする。
【0012】このように、請求項1の流体機械は、ロ−
タ本体の歯すじ部に設けた空洞部とロ−タ軸に設けた流
通路とを連通路で連通し、これらに冷却媒体を流してロ
−タを冷却するように構成されており、ロ−タ軸の貫通
路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べて、ロ−タの
冷却効率が大きく向上する。
タ本体の歯すじ部に設けた空洞部とロ−タ軸に設けた流
通路とを連通路で連通し、これらに冷却媒体を流してロ
−タを冷却するように構成されており、ロ−タ軸の貫通
路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べて、ロ−タの
冷却効率が大きく向上する。
【0013】また、径方向内側のロ−タ軸に設けられた
流通路と径方向外側のロ−タ本体の空洞部とを連通させ
たことによって遠心ポンプが形成され、ロ−タが回転す
ると冷却媒体が流通路から空洞部へ移動し、冷却効率を
高める。
流通路と径方向外側のロ−タ本体の空洞部とを連通させ
たことによって遠心ポンプが形成され、ロ−タが回転す
ると冷却媒体が流通路から空洞部へ移動し、冷却効率を
高める。
【0014】従って、ロ−タの温度上昇が防止され、熱
膨張によるロ−タの当たりが防止されるから、ロ−タ間
の隙間を小さくすることができ、流体機械の効率が向上
する。
膨張によるロ−タの当たりが防止されるから、ロ−タ間
の隙間を小さくすることができ、流体機械の効率が向上
する。
【0015】また、ロ−タが互いに当たらないから、ロ
−タの寿命が向上すると共に、ロ−タ表面のコ−ティン
グ層を薄くすることができ、ならし運転によりコ−ティ
ング層の擦り合わせをする時間が短くなり、それだけコ
ストを低減できる。
−タの寿命が向上すると共に、ロ−タ表面のコ−ティン
グ層を薄くすることができ、ならし運転によりコ−ティ
ング層の擦り合わせをする時間が短くなり、それだけコ
ストを低減できる。
【0016】更に、ロ−タを介して流体が冷却されるか
ら、吐き出し温度が低くなり、流体機械の断熱温度効率
が向上する。
ら、吐き出し温度が低くなり、流体機械の断熱温度効率
が向上する。
【0017】また、遠心ポンプ作用によって冷却媒体の
流れが発生するように構成されているから、従来例と異
なってポンプが不要になり、それだけ低コストで実施で
きる。
流れが発生するように構成されているから、従来例と異
なってポンプが不要になり、それだけ低コストで実施で
きる。
【0018】更に、ロ−タ本体の歯すじ部に空洞部を形
成して中空構造にしたことにより、ロ−タの慣性モ−メ
ントが小さくなり、原動機の回転変化に対するレスポン
スが向上し、消費駆動力が低減されて原動機の燃費が向
上し、原動機と流体機械とを断続するクラッチを小型に
できる。
成して中空構造にしたことにより、ロ−タの慣性モ−メ
ントが小さくなり、原動機の回転変化に対するレスポン
スが向上し、消費駆動力が低減されて原動機の燃費が向
上し、原動機と流体機械とを断続するクラッチを小型に
できる。
【0019】また、空洞部によりロ−タ本体を軽量にし
たから、ロ−タ本体とロ−タ軸とをピンで固定する必要
がなくなり、それだけ低コストになる。
たから、ロ−タ本体とロ−タ軸とをピンで固定する必要
がなくなり、それだけ低コストになる。
【0020】更に、空洞部を形成した中空構造のロ−タ
は温度変化に敏感であるが、この空洞部を利用してロ−
タを冷却する構成は、慣性モ−メントを小さくしなが
ら、上記のように、極めて冷却効率が良いから、空洞部
を形成したことによる効率の低下や、コ−ティング層が
厚くなり、ならし運転時間が長くなることなどを防止し
ている。
は温度変化に敏感であるが、この空洞部を利用してロ−
タを冷却する構成は、慣性モ−メントを小さくしなが
ら、上記のように、極めて冷却効率が良いから、空洞部
を形成したことによる効率の低下や、コ−ティング層が
厚くなり、ならし運転時間が長くなることなどを防止し
ている。
【0021】請求項2の流体機械は、請求項1記載の流
体機械であって、前記流通路の開口部が流入口に開放さ
れたことを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
体機械であって、前記流通路の開口部が流入口に開放さ
れたことを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0022】これに加えて、流通路の開口をケ−シング
の流入口に開放したから、遠心ポンプ作用によって流入
口から流体が流通路に流入し、ロ−タが効率良く冷却さ
れる。
の流入口に開放したから、遠心ポンプ作用によって流入
口から流体が流通路に流入し、ロ−タが効率良く冷却さ
れる。
【0023】また、この流体機械を、流入口から高圧の
流体を与えて回転を取り出す流体ポンプに用いたとき
は、流入口からロ−タ軸の流通路に流体が押し込まれる
から、冷却効率が更に向上する。
流体を与えて回転を取り出す流体ポンプに用いたとき
は、流入口からロ−タ軸の流通路に流体が押し込まれる
から、冷却効率が更に向上する。
【0024】請求項3の流体機械は、請求項1記載の流
体機械であって、前記冷却媒体が、過給機で加圧された
エンジン吸気を冷却するインタ−ク−ラの冷却吸気であ
ることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
体機械であって、前記冷却媒体が、過給機で加圧された
エンジン吸気を冷却するインタ−ク−ラの冷却吸気であ
ることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0025】これに加えて、冷却媒体にインタ−ク−ラ
の冷却吸気を用いたことにより、ロ−タは極めて効果的
に冷却される。
の冷却吸気を用いたことにより、ロ−タは極めて効果的
に冷却される。
【0026】また、冷却媒体にインタ−ク−ラの冷却吸
気を用いたことにより、従来例と異なってポンプが不要
になるから、それだけ低コストに構成できる。
気を用いたことにより、従来例と異なってポンプが不要
になるから、それだけ低コストに構成できる。
【0027】請求項4の流体機械は、請求項1または請
求項3記載の流体機械であって、各ロ−タがエンジンの
駆動力によって回転駆動され、加圧した吸気をインタ−
ク−ラ介してエンジンに供給すると共に、前記流出口の
出口温度を温度センサで検知し、この出口温度が設定値
を超えると、コントロ−ラによって操作されるバルブに
よってインタ−ク−ラの冷却吸気を前記流通路に導くこ
とを特徴とし、請求項1または請求項3の構成と同等の
効果を得る。
求項3記載の流体機械であって、各ロ−タがエンジンの
駆動力によって回転駆動され、加圧した吸気をインタ−
ク−ラ介してエンジンに供給すると共に、前記流出口の
出口温度を温度センサで検知し、この出口温度が設定値
を超えると、コントロ−ラによって操作されるバルブに
よってインタ−ク−ラの冷却吸気を前記流通路に導くこ
とを特徴とし、請求項1または請求項3の構成と同等の
効果を得る。
【0028】また、エンジンが高速回転すると流出口の
吸気圧力が上昇するから、バイパスバルブで過剰な圧力
を逃がして吸気圧力を一定にすることが行われるが、断
熱圧縮による流出口の温度上昇を温度センサで検知し、
この出口温度が設定値を超えるとインタ−ク−ラの冷却
吸気を流通路の開口部に導くように構成したことによっ
て、必要なときだけロ−タを効率よく冷却できる。
吸気圧力が上昇するから、バイパスバルブで過剰な圧力
を逃がして吸気圧力を一定にすることが行われるが、断
熱圧縮による流出口の温度上昇を温度センサで検知し、
この出口温度が設定値を超えるとインタ−ク−ラの冷却
吸気を流通路の開口部に導くように構成したことによっ
て、必要なときだけロ−タを効率よく冷却できる。
【0029】その上、ロ−タの冷却系がこのように吸気
のバイパス機能を果たすから、従来のバイパス系統が不
要になり、それだけ低コストになる。
のバイパス機能を果たすから、従来のバイパス系統が不
要になり、それだけ低コストになる。
【0030】また、このように、エンジンと流体機械の
高速回転時(高温時)にロ−タを冷却して吸気温度を下
げることによって、両方の容積効率が向上する。
高速回転時(高温時)にロ−タを冷却して吸気温度を下
げることによって、両方の容積効率が向上する。
【0031】更に、従来は捨てられていた冷却吸気を冷
却媒体として利用することによってエネルギ−が回収さ
れ、エンジン燃費が向上する。
却媒体として利用することによってエネルギ−が回収さ
れ、エンジン燃費が向上する。
【0032】更に、ロ−タ本体の歯すじ部に空洞部を形
成して中空構造にしたことにより、ロ−タの慣性モ−メ
ントが小さくなり、エンジン回転に対するレスポンスが
向上すると共に、消費駆動力が低減されてエンジン燃費
が向上し、エンジンとの間を断続する電磁クラッチを小
型にできる。
成して中空構造にしたことにより、ロ−タの慣性モ−メ
ントが小さくなり、エンジン回転に対するレスポンスが
向上すると共に、消費駆動力が低減されてエンジン燃費
が向上し、エンジンとの間を断続する電磁クラッチを小
型にできる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の第1実施形
態を説明する。この実施形態は請求項1、2の特徴を備
えており、図1はこの実施形態を用いたス−パ−チャ−
ジャ1を示している。左右の方向は図1での左右の方向
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
態を説明する。この実施形態は請求項1、2の特徴を備
えており、図1はこの実施形態を用いたス−パ−チャ−
ジャ1を示している。左右の方向は図1での左右の方向
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0034】図1のように、ス−パ−チャ−ジャ1は、
入力プ−リ3、増速ギヤ組5、タイミングギヤ組7、ス
クリュ−式コンプレッサ9(実施形態の流体機械)など
から構成されている。
入力プ−リ3、増速ギヤ組5、タイミングギヤ組7、ス
クリュ−式コンプレッサ9(実施形態の流体機械)など
から構成されている。
【0035】入力プ−リ3はベアリング11によりコン
プレッサケ−シング13(ケ−シング)に支承されてい
ると共に、入力軸15にスプライン連結され、ボルト1
7とワッシャ19とで固定されている。入力プ−リ3は
ベルトを介してクランクシャフト側のプ−リに連結され
ている。このクランクシャフト側プ−リには電磁クラッ
チが組み込まれており、エンジンとス−パ−チャ−ジャ
1との断続を行う。
プレッサケ−シング13(ケ−シング)に支承されてい
ると共に、入力軸15にスプライン連結され、ボルト1
7とワッシャ19とで固定されている。入力プ−リ3は
ベルトを介してクランクシャフト側のプ−リに連結され
ている。このクランクシャフト側プ−リには電磁クラッ
チが組み込まれており、エンジンとス−パ−チャ−ジャ
1との断続を行う。
【0036】こうして、入力プ−リ3はエンジンの駆動
力によりこの電磁クラッチを介して回転駆動される。
力によりこの電磁クラッチを介して回転駆動される。
【0037】入力軸15はケ−シング13の内部でボ−
ルベアリング21により支承されている。入力軸15に
装着されたカラ−23とケ−シング13との間にはシ−
ル25が配置され、オイル洩れを防止している。
ルベアリング21により支承されている。入力軸15に
装着されたカラ−23とケ−シング13との間にはシ−
ル25が配置され、オイル洩れを防止している。
【0038】増速ギヤ組5は互いに噛み合った大径と小
径の増速ギヤ27、29から構成されており、タイミン
グギヤ組7は互いに噛み合った大径と小径のタイミング
ギヤ31、33から構成されている。また、コンプレッ
サ9は雄型と雌型のスクリュ−ロ−タ35、37を備え
ている。
径の増速ギヤ27、29から構成されており、タイミン
グギヤ組7は互いに噛み合った大径と小径のタイミング
ギヤ31、33から構成されている。また、コンプレッ
サ9は雄型と雌型のスクリュ−ロ−タ35、37を備え
ている。
【0039】大径の増速ギヤ27は入力軸15の右端部
に一体形成されており、小径の増速ギヤ29は、大径の
タイミングギヤ31と共に、雌型スクリュ−ロ−タ37
(相手側ロ−タ)のロ−タ軸39にキ−41で連結さ
れ、ナット43で脱落を防止されている。また、小径の
タイミングギヤ33は、テーパリング固定機構45を介
して雄型スクリュ−ロ−タ35のロ−タ軸47に固定さ
れている。
に一体形成されており、小径の増速ギヤ29は、大径の
タイミングギヤ31と共に、雌型スクリュ−ロ−タ37
(相手側ロ−タ)のロ−タ軸39にキ−41で連結さ
れ、ナット43で脱落を防止されている。また、小径の
タイミングギヤ33は、テーパリング固定機構45を介
して雄型スクリュ−ロ−タ35のロ−タ軸47に固定さ
れている。
【0040】このテーパリング固定機構45は、各スク
リュ−ロ−タ35、37を互いに接触しないように噛み
合わせた状態で、タイミングギヤ33をタイミングギヤ
31に噛み合わせた後、ナット49を締め付けてロック
し、各スクリュ−ロ−タ35、37を回転方向に位置決
めする。
リュ−ロ−タ35、37を互いに接触しないように噛み
合わせた状態で、タイミングギヤ33をタイミングギヤ
31に噛み合わせた後、ナット49を締め付けてロック
し、各スクリュ−ロ−タ35、37を回転方向に位置決
めする。
【0041】各スクリュ−ロ−タ35、37のロ−タ軸
47、39は、左端部をボ−ルベアリング51、53に
よってケ−シング13に支承されている。また、ロ−タ
軸47の右端部はカラ−55とロ−ラ−ベアリング57
とによってケ−シング13に支承され、ロ−タ軸39の
右端部はカラ−59とロ−ラ−ベアリング61とによっ
てケ−シング13に支承されている。
47、39は、左端部をボ−ルベアリング51、53に
よってケ−シング13に支承されている。また、ロ−タ
軸47の右端部はカラ−55とロ−ラ−ベアリング57
とによってケ−シング13に支承され、ロ−タ軸39の
右端部はカラ−59とロ−ラ−ベアリング61とによっ
てケ−シング13に支承されている。
【0042】ケ−シング13には、スクリュ−ロ−タ3
5、37の右端側に吸入口(流入口)が設けられ、スク
リュ−ロ−タ35、37の左端側に吐出口(流出口)が
設けられている。
5、37の右端側に吸入口(流入口)が設けられ、スク
リュ−ロ−タ35、37の左端側に吐出口(流出口)が
設けられている。
【0043】また、ロ−タ軸47、39の左端部に装着
されたカラ−63、65とケ−シング13との間にはシ
−ル67、69が配置され、右端部のカラ−55、59
とケ−シング13との間にはシ−ル71、73が配置さ
れ、更に、カラ−55とケ−シング13との間には他の
シ−ル75が配置され、それぞれエア洩れを防止してい
る。
されたカラ−63、65とケ−シング13との間にはシ
−ル67、69が配置され、右端部のカラ−55、59
とケ−シング13との間にはシ−ル71、73が配置さ
れ、更に、カラ−55とケ−シング13との間には他の
シ−ル75が配置され、それぞれエア洩れを防止してい
る。
【0044】プ−リ3から入力したエンジンの駆動力
は、増速ギヤ組5で増速され、タイミングギヤ組7を介
してスクリュ−ロ−タ35、37を回転駆動する。駆動
されたコンプレッサ9は、ケ−シング13の吸入口から
吸入した吸気をスクリュ−ロ−タ35、37間で軸方向
左方に圧送し、吐出口から吐き出してエンジンに供給す
る。
は、増速ギヤ組5で増速され、タイミングギヤ組7を介
してスクリュ−ロ−タ35、37を回転駆動する。駆動
されたコンプレッサ9は、ケ−シング13の吸入口から
吸入した吸気をスクリュ−ロ−タ35、37間で軸方向
左方に圧送し、吐出口から吐き出してエンジンに供給す
る。
【0045】スクリュ−ロ−タ35は、ロ−タ本体77
の軸孔79にロ−タ軸47を固定して構成されており、
スクリュ−ロ−タ37も同様にロ−タ本体81の軸孔に
ロ−タ軸39を固定して構成されている。
の軸孔79にロ−タ軸47を固定して構成されており、
スクリュ−ロ−タ37も同様にロ−タ本体81の軸孔に
ロ−タ軸39を固定して構成されている。
【0046】ロ−タ本体77は周方向等間隔に配置され
たスクリュ−状の3本の歯すじ部83を備えており、雌
型スクリュ−ロ−タ37のロ−タ本体81はこの歯すじ
部83と噛み合うスクリュ−状の4本の歯すじ部85を
備えている。
たスクリュ−状の3本の歯すじ部83を備えており、雌
型スクリュ−ロ−タ37のロ−タ本体81はこの歯すじ
部83と噛み合うスクリュ−状の4本の歯すじ部85を
備えている。
【0047】ロ−タ本体77の各歯すじ部83には空洞
部87が形成されており、空洞部87の左側には壁部8
9が設けられ、右側には開口91が設けられている。壁
部89は空洞部87を閉塞し、コンプレッサ9の吐出側
と吸入側間の圧洩れを防止している。
部87が形成されており、空洞部87の左側には壁部8
9が設けられ、右側には開口91が設けられている。壁
部89は空洞部87を閉塞し、コンプレッサ9の吐出側
と吸入側間の圧洩れを防止している。
【0048】スクリュ−ロ−タ35のロ−タ軸47には
吸入口側に開口した流通路93と、この流通路93と連
通した連通孔95が形成されており、ロ−タ本体77に
は空洞部87と連通した連通孔97が形成されている。
また、ロ−タ軸47には連通孔95と連通孔97とを連
通する環状溝99が形成されている。
吸入口側に開口した流通路93と、この流通路93と連
通した連通孔95が形成されており、ロ−タ本体77に
は空洞部87と連通した連通孔97が形成されている。
また、ロ−タ軸47には連通孔95と連通孔97とを連
通する環状溝99が形成されている。
【0049】連通孔95と環状溝99と連通孔97とに
よって流通路93と空洞部87とを連通する連通路10
1が構成されている。
よって流通路93と空洞部87とを連通する連通路10
1が構成されている。
【0050】上記のように、径方向内側のロ−タ軸47
に設けた流通路93と径方向外側のロ−タ本体77の空
洞部87とを連通させたことによって遠心ポンプが形成
され、スクリュ−ロ−タ35が回転するとその遠心力に
よって吸気が流通路93から連通路101を介して空洞
部87へ移動し、この遠心ポンプ作用によって吸気は流
入口と流通路93と連通路101と空洞部87との間で
循環し、スクリュ−ロ−タ35を冷却する。
に設けた流通路93と径方向外側のロ−タ本体77の空
洞部87とを連通させたことによって遠心ポンプが形成
され、スクリュ−ロ−タ35が回転するとその遠心力に
よって吸気が流通路93から連通路101を介して空洞
部87へ移動し、この遠心ポンプ作用によって吸気は流
入口と流通路93と連通路101と空洞部87との間で
循環し、スクリュ−ロ−タ35を冷却する。
【0051】回転中に高温になるロ−タ本体77の歯す
じ部83は、空洞部87に吸気を流すことによって特に
効果的に冷却される。
じ部83は、空洞部87に吸気を流すことによって特に
効果的に冷却される。
【0052】各ロ−タ本体77、81の径方向表面には
テフロンのコ−ティン層が形成されている。ス−パ−チ
ャ−ジャ1は組付け後ならし運転を行い、各スクリュ−
ロ−タ35、37のコ−ティン層を擦り合わせて、各ス
クリュ−ロ−タ35、37の隙間を所望の値に整えてい
る。
テフロンのコ−ティン層が形成されている。ス−パ−チ
ャ−ジャ1は組付け後ならし運転を行い、各スクリュ−
ロ−タ35、37のコ−ティン層を擦り合わせて、各ス
クリュ−ロ−タ35、37の隙間を所望の値に整えてい
る。
【0053】こうして、ス−パ−チャ−ジャ1が構成さ
れている。
れている。
【0054】ス−パ−チャ−ジャ1は、上記のように、
スクリュ−ロ−タ35の各歯すじ部83に空洞部87を
設けて中空構造にし、慣性モ−メントを小さくしたか
ら、エンジン回転数の変化に対するレスポンスが向上す
ると共に、ス−パ−チャ−ジャ1の消費駆動力が軽減し
てエンジン燃費が改善される。また、ス−パ−チャ−ジ
ャ1とエンジンとを断続する電磁クラッチを小型にでき
る。
スクリュ−ロ−タ35の各歯すじ部83に空洞部87を
設けて中空構造にし、慣性モ−メントを小さくしたか
ら、エンジン回転数の変化に対するレスポンスが向上す
ると共に、ス−パ−チャ−ジャ1の消費駆動力が軽減し
てエンジン燃費が改善される。また、ス−パ−チャ−ジ
ャ1とエンジンとを断続する電磁クラッチを小型にでき
る。
【0055】これに加えて、上記のように、ロ−タ本体
77の空洞部87に吸気を通すことによって、ロ−タ軸
の貫通路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べて、ス
クリュ−ロ−タ35の冷却効率が大きく向上している。
77の空洞部87に吸気を通すことによって、ロ−タ軸
の貫通路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べて、ス
クリュ−ロ−タ35の冷却効率が大きく向上している。
【0056】こうして、スクリュ−ロ−タ35の温度上
昇が防止され、熱膨張によるスクリュ−ロ−タ35、3
7の当たりが防止されるから、スクリュ−ロ−タ35、
37間の隙間を小さく設定することができ、ス−パ−チ
ャ−ジャ1(コンプレッサ9)の効率が向上する。
昇が防止され、熱膨張によるスクリュ−ロ−タ35、3
7の当たりが防止されるから、スクリュ−ロ−タ35、
37間の隙間を小さく設定することができ、ス−パ−チ
ャ−ジャ1(コンプレッサ9)の効率が向上する。
【0057】また、スクリュ−ロ−タ35、37が互い
に当たらないから、スクリュ−ロ−タ35、37の寿命
が向上すると共に、スクリュ−ロ−タ35、37表面の
テフロンコ−ティング層を薄くすることができ、このコ
−ティングを削るためのならし運転が短くなり、それだ
けコストを低減できる。
に当たらないから、スクリュ−ロ−タ35、37の寿命
が向上すると共に、スクリュ−ロ−タ35、37表面の
テフロンコ−ティング層を薄くすることができ、このコ
−ティングを削るためのならし運転が短くなり、それだ
けコストを低減できる。
【0058】更に、スクリュ−ロ−タ35を介して吸気
が冷却されるから、コンプレッサ9の吐き出し温度が低
くなり、断熱温度効率が向上する。
が冷却されるから、コンプレッサ9の吐き出し温度が低
くなり、断熱温度効率が向上する。
【0059】また、空洞部87を設けてロ−タ本体77
を軽量化したから、ロ−タ本体77とロ−タ軸47とを
ピンで固定する必要がなくなり、それだけ低コストにな
る。
を軽量化したから、ロ−タ本体77とロ−タ軸47とを
ピンで固定する必要がなくなり、それだけ低コストにな
る。
【0060】このように、スクリュ−ロ−タ35は極め
て冷却効率が良いから、中空構造にして慣性モ−メント
を小さくしながら、空洞部87を形成したことによる吐
き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚くなるこ
と、ならし運転時間が長くなることなどを防止してい
る。
て冷却効率が良いから、中空構造にして慣性モ−メント
を小さくしながら、空洞部87を形成したことによる吐
き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚くなるこ
と、ならし運転時間が長くなることなどを防止してい
る。
【0061】これに加えて、上記のように、スクリュ−
ロ−タ35の回転による遠心ポンプ作用によって吸気が
循環するように構成したから、従来例と異なってポンプ
が不要になり、それだけ低コストに実施できる。
ロ−タ35の回転による遠心ポンプ作用によって吸気が
循環するように構成したから、従来例と異なってポンプ
が不要になり、それだけ低コストに実施できる。
【0062】次に、図2ないし図4により、本発明の第
2実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、3、
4の特徴を備えている。図2はこの実施形態を用いたス
−パ−チャ−ジャ103を示し、図4はス−パ−チャ−
ジャ103を用いたエンジンの吸気系を示している。な
お、左右の方向は図2での左右の方向であり、符号を与
えていない部材等は図示されていない。
2実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、3、
4の特徴を備えている。図2はこの実施形態を用いたス
−パ−チャ−ジャ103を示し、図4はス−パ−チャ−
ジャ103を用いたエンジンの吸気系を示している。な
お、左右の方向は図2での左右の方向であり、符号を与
えていない部材等は図示されていない。
【0063】図4のように、この吸気系は、エアクリ−
ナ105、ス−パ−チャ−ジャ103、ON−OFFバ
ルブ107(バルブ)、温度センサ109、コントロ−
ラ111、インタ−ク−ラ113、吸気マニホ−ルド1
15などから構成されている。
ナ105、ス−パ−チャ−ジャ103、ON−OFFバ
ルブ107(バルブ)、温度センサ109、コントロ−
ラ111、インタ−ク−ラ113、吸気マニホ−ルド1
15などから構成されている。
【0064】後述のように、エンジンの駆動力によって
ス−パ−チャ−ジャ103が回転すると、吸気はエアク
リ−ナ105を通ってス−パ−チャ−ジャ103で加圧
され、インタ−ク−ラ113で冷却されて吸気マニホ−
ルド115からエンジンに供給される。
ス−パ−チャ−ジャ103が回転すると、吸気はエアク
リ−ナ105を通ってス−パ−チャ−ジャ103で加圧
され、インタ−ク−ラ113で冷却されて吸気マニホ−
ルド115からエンジンに供給される。
【0065】図2のように、ス−パ−チャ−ジャ103
は、入力プ−リ117、電磁クラッチ119、タイミン
グギヤ組121、スクリュ−式コンプレッサ123(第
2実施形態の流体機械)などから構成されている。
は、入力プ−リ117、電磁クラッチ119、タイミン
グギヤ組121、スクリュ−式コンプレッサ123(第
2実施形態の流体機械)などから構成されている。
【0066】入力プ−リ117はベアリング125によ
りコンプレッサケ−シング127(ケ−シング)に支承
されている。入力プ−リ117はベルトを介してクラン
クシャフト側のプ−リに連結されており、エンジンの駆
動力によって回転駆動される。
りコンプレッサケ−シング127(ケ−シング)に支承
されている。入力プ−リ117はベルトを介してクラン
クシャフト側のプ−リに連結されており、エンジンの駆
動力によって回転駆動される。
【0067】電磁クラッチ119は、電磁コイル12
9、磁気回路131、ア−マチャ133、ばね135、
フランジ部材137などから構成されている。
9、磁気回路131、ア−マチャ133、ばね135、
フランジ部材137などから構成されている。
【0068】磁気回路131は入力プ−リ117に磁性
金属を組み込んで形成され、電磁コイル129の磁力を
ア−マチャ133へ導く。
金属を組み込んで形成され、電磁コイル129の磁力を
ア−マチャ133へ導く。
【0069】ア−マチャ133はばね135とビス13
9、139とによってフランジ部材137に連結されて
いる。フランジ部材137は入力側のロ−タ軸141に
スプライン連結され、ボルト143で固定されている。
9、139とによってフランジ部材137に連結されて
いる。フランジ部材137は入力側のロ−タ軸141に
スプライン連結され、ボルト143で固定されている。
【0070】電磁コイル129が励磁されると、ばね1
35が撓んでア−マチャ133が入力プ−リ117の磁
気回路131に吸着し、エンジンの回転がロ−タ軸14
1に伝達される。電磁コイル129の励磁を停止する
と、ばね135の力によってア−マチャ133が入力プ
−リ117から離れ、ロ−タ軸141がエンジンから切
り離される。
35が撓んでア−マチャ133が入力プ−リ117の磁
気回路131に吸着し、エンジンの回転がロ−タ軸14
1に伝達される。電磁コイル129の励磁を停止する
と、ばね135の力によってア−マチャ133が入力プ
−リ117から離れ、ロ−タ軸141がエンジンから切
り離される。
【0071】こうして、電磁クラッチ119によりエン
ジンとス−パ−チャ−ジャ103との断続が行われる。
ジンとス−パ−チャ−ジャ103との断続が行われる。
【0072】ロ−タ軸141にはカラ−145が装着さ
れ、このカラ−145とケ−シング127との間にはシ
−ル147が配置されてケ−シング127外部へのオイ
ル洩れを防止している。
れ、このカラ−145とケ−シング127との間にはシ
−ル147が配置されてケ−シング127外部へのオイ
ル洩れを防止している。
【0073】タイミングギヤ組121は互いに噛み合っ
た大径と小径のタイミングギヤ149、151から構成
されている。また、コンプレッサ123は雌型と雄型の
スクリュ−ロ−タ153、155を備えている。
た大径と小径のタイミングギヤ149、151から構成
されている。また、コンプレッサ123は雌型と雄型の
スクリュ−ロ−タ153、155を備えている。
【0074】雌型のスクリュ−ロ−タ153はロ−タ本
体157の軸孔159に前記の入力側ロ−タ軸141を
固定して構成され、雄型のスクリュ−ロ−タ155はロ
−タ本体161の軸孔163にロ−タ軸165を固定し
て構成されている。
体157の軸孔159に前記の入力側ロ−タ軸141を
固定して構成され、雄型のスクリュ−ロ−タ155はロ
−タ本体161の軸孔163にロ−タ軸165を固定し
て構成されている。
【0075】図3のように、ロ−タ本体161は周方向
等間隔に配置されたスクリュ−状の3本の歯すじ部16
7を備えており、ロ−タ本体157はこの歯すじ部16
7と噛み合うスクリュ−状の4本の歯すじ部169を備
えている。
等間隔に配置されたスクリュ−状の3本の歯すじ部16
7を備えており、ロ−タ本体157はこの歯すじ部16
7と噛み合うスクリュ−状の4本の歯すじ部169を備
えている。
【0076】ロ−タ本体161の各歯すじ部167には
空洞部171が形成されている。空洞部171の左側に
は壁部173が設けられ、右側には開口175が設けら
れている。壁部173は空洞部171を閉塞し、コンプ
レッサ123の吐出側と吸入側間の圧洩れを防止してい
る。
空洞部171が形成されている。空洞部171の左側に
は壁部173が設けられ、右側には開口175が設けら
れている。壁部173は空洞部171を閉塞し、コンプ
レッサ123の吐出側と吸入側間の圧洩れを防止してい
る。
【0077】各スクリュ−ロ−タ153、155のロ−
タ軸141、165は、左端部をボ−ルベアリング17
7、179によって、また右端部をロ−ラ−ベアリング
181、183によって、それぞれケ−シング127に
支承されている。また、ロ−タ軸141、165の左端
側とケ−シング127との間にはシ−ル185、187
が配置され、右端部とケ−シング127との間にはシ−
ル189、191が配置され、それぞれエア洩れを防止
している。
タ軸141、165は、左端部をボ−ルベアリング17
7、179によって、また右端部をロ−ラ−ベアリング
181、183によって、それぞれケ−シング127に
支承されている。また、ロ−タ軸141、165の左端
側とケ−シング127との間にはシ−ル185、187
が配置され、右端部とケ−シング127との間にはシ−
ル189、191が配置され、それぞれエア洩れを防止
している。
【0078】大径のタイミングギヤ149は雌型スクリ
ュ−ロ−タ153のロ−タ軸141の外周に圧入されて
おり、小径のタイミングギヤ151はナット193で雄
型スクリュ−ロ−タ155のロ−タ軸165に固定され
ている。
ュ−ロ−タ153のロ−タ軸141の外周に圧入されて
おり、小径のタイミングギヤ151はナット193で雄
型スクリュ−ロ−タ155のロ−タ軸165に固定され
ている。
【0079】各タイミングギヤ149、151は、各ス
クリュ−ロ−タ153、155を互いに接触しないよう
に噛み合わせた状態で、ナット193で回転方向に位置
決めされる。
クリュ−ロ−タ153、155を互いに接触しないよう
に噛み合わせた状態で、ナット193で回転方向に位置
決めされる。
【0080】プ−リ117から入力したエンジンの駆動
力は、タイミングギヤ組121を介してスクリュ−ロ−
タ153、155を回転駆動する。
力は、タイミングギヤ組121を介してスクリュ−ロ−
タ153、155を回転駆動する。
【0081】コンプレッサ123が駆動されると、各ス
クリュ−ロ−タ153、155の右端側に設けられた吸
入口(流入口)から、上記のようにエアクリ−ナ105
を通った吸気が吸入され、スクリュ−ロ−タ153、1
55の間で軸方向左方に圧送され、左端側に設けられた
吐出口(流出口)から吐き出され、インタ−ク−ラ11
3で冷却されてエンジンに供給される。
クリュ−ロ−タ153、155の右端側に設けられた吸
入口(流入口)から、上記のようにエアクリ−ナ105
を通った吸気が吸入され、スクリュ−ロ−タ153、1
55の間で軸方向左方に圧送され、左端側に設けられた
吐出口(流出口)から吐き出され、インタ−ク−ラ11
3で冷却されてエンジンに供給される。
【0082】図2と図3のように、スクリュ−ロ−タ1
55のロ−タ軸165には吸入口側に開口した流通路1
95と、この流通路195と連通した連通孔197とが
形成されており、ロ−タ本体167には空洞部171と
連通した連通孔199が形成されている。また、ロ−タ
軸165にはこれらの連通孔197と連通孔199とを
連通する環状溝201が形成されている。図3のよう
に、各連通孔197、199は周方向等間隔にそれぞれ
3箇設けられ、環状溝201を介して互いに対抗してい
る。
55のロ−タ軸165には吸入口側に開口した流通路1
95と、この流通路195と連通した連通孔197とが
形成されており、ロ−タ本体167には空洞部171と
連通した連通孔199が形成されている。また、ロ−タ
軸165にはこれらの連通孔197と連通孔199とを
連通する環状溝201が形成されている。図3のよう
に、各連通孔197、199は周方向等間隔にそれぞれ
3箇設けられ、環状溝201を介して互いに対抗してい
る。
【0083】連通孔197と環状溝201と連通孔19
9とによって流通路195と空洞部171とを連通する
連通路203が構成されている。
9とによって流通路195と空洞部171とを連通する
連通路203が構成されている。
【0084】図2のように、ロ−タ軸165の流通路1
95にはパイプ205が相対回転自在に貫入している。
このパイプ205はケ−シング127に固定され、エア
ホ−ス207によってON−OFFバルブ107に接続
されている。図4のように、ON−OFFバルブ107
の他側はインタ−ク−ラ113の出口側に接続されてい
る。
95にはパイプ205が相対回転自在に貫入している。
このパイプ205はケ−シング127に固定され、エア
ホ−ス207によってON−OFFバルブ107に接続
されている。図4のように、ON−OFFバルブ107
の他側はインタ−ク−ラ113の出口側に接続されてい
る。
【0085】また、温度センサ109はケ−シング12
7の吐出口に取り付けられており、吸気の吐き出し温度
を検知して、検知信号をコントロ−ラ111に送る。コ
ントロ−ラ111は吸気の吐き出し温度が設定値を超え
るとON−OFFバルブ107を開放し、ON−OFF
バルブ107が開放されると、インタ−ク−ラ113で
冷却された高圧の吸気が流通路195に吹き込み、連通
路203から空洞部171を介して吸入口へ戻る。
7の吐出口に取り付けられており、吸気の吐き出し温度
を検知して、検知信号をコントロ−ラ111に送る。コ
ントロ−ラ111は吸気の吐き出し温度が設定値を超え
るとON−OFFバルブ107を開放し、ON−OFF
バルブ107が開放されると、インタ−ク−ラ113で
冷却された高圧の吸気が流通路195に吹き込み、連通
路203から空洞部171を介して吸入口へ戻る。
【0086】このように、流通路195と連通路203
と空洞部171とを循環する冷却吸気によってスクリュ
−ロ−タ155が冷却される。
と空洞部171とを循環する冷却吸気によってスクリュ
−ロ−タ155が冷却される。
【0087】また、遠心ポンプ作用により、スクリュ−
ロ−タ155の回転に伴って吸気の循環が促進されて冷
却効率を高めると共に、図2のように、ロ−タ本体16
1の連通孔199は開口175側に傾斜しているから、
吸気の循環が更に促進される。
ロ−タ155の回転に伴って吸気の循環が促進されて冷
却効率を高めると共に、図2のように、ロ−タ本体16
1の連通孔199は開口175側に傾斜しているから、
吸気の循環が更に促進される。
【0088】回転中に高温になるロ−タ本体161の歯
すじ部167は、空洞部171に吸気を流すことによっ
て特に効果的に冷却される。
すじ部167は、空洞部171に吸気を流すことによっ
て特に効果的に冷却される。
【0089】各ロ−タ本体157、161の径方向表面
にはテフロンのコ−ティン層が形成されている。ス−パ
−チャ−ジャ103は組付け後ならし運転を行い、スク
リュ−ロ−タ153、155のコ−ティン層を擦り合わ
せて、スクリュ−ロ−タ153、155間の隙間を所望
の値に整えている。
にはテフロンのコ−ティン層が形成されている。ス−パ
−チャ−ジャ103は組付け後ならし運転を行い、スク
リュ−ロ−タ153、155のコ−ティン層を擦り合わ
せて、スクリュ−ロ−タ153、155間の隙間を所望
の値に整えている。
【0090】こうして、ス−パ−チャ−ジャ103が構
成されている。
成されている。
【0091】ス−パ−チャ−ジャ103は、上記のよう
に、スクリュ−ロ−タ155の歯すじ部167に空洞部
171を設けて中空構造にし、慣性モ−メントを小さく
したから、エンジン回転数の変化に対するレスポンスが
向上すると共に、ス−パ−チャ−ジャ103の消費駆動
力が軽減してエンジン燃費が改善される。また、ス−パ
−チャ−ジャ103とエンジンとを断続する電磁クラッ
チ119を小型にできる。
に、スクリュ−ロ−タ155の歯すじ部167に空洞部
171を設けて中空構造にし、慣性モ−メントを小さく
したから、エンジン回転数の変化に対するレスポンスが
向上すると共に、ス−パ−チャ−ジャ103の消費駆動
力が軽減してエンジン燃費が改善される。また、ス−パ
−チャ−ジャ103とエンジンとを断続する電磁クラッ
チ119を小型にできる。
【0092】これに加えて、上記のように、ロ−タ本体
161の空洞部171に吸気を通すことによって、ロ−
タ軸の貫通路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べ
て、スクリュ−ロ−タ155の冷却効率が大きく向上し
ている。
161の空洞部171に吸気を通すことによって、ロ−
タ軸の貫通路からロ−タ全体を冷却する従来例に較べ
て、スクリュ−ロ−タ155の冷却効率が大きく向上し
ている。
【0093】こうして、スクリュ−ロ−タ155の温度
上昇が防止され、熱膨張によるスクリュ−ロ−タ15
3、155の当たりが防止されるから、スクリュ−ロ−
タ153、155間の隙間を小さく設定することがで
き、ス−パ−チャ−ジャ103(コンプレッサ123)
の効率が向上する。
上昇が防止され、熱膨張によるスクリュ−ロ−タ15
3、155の当たりが防止されるから、スクリュ−ロ−
タ153、155間の隙間を小さく設定することがで
き、ス−パ−チャ−ジャ103(コンプレッサ123)
の効率が向上する。
【0094】また、スクリュ−ロ−タ153、155が
互いに当たらないから、スクリュ−ロ−タ153、15
5の寿命が向上すると共に、スクリュ−ロ−タ153、
155のテフロンコ−ティング層を薄くすることがで
き、このコ−ティング層を削るためのならし運転が短く
なり、それだけコストを低減できる。
互いに当たらないから、スクリュ−ロ−タ153、15
5の寿命が向上すると共に、スクリュ−ロ−タ153、
155のテフロンコ−ティング層を薄くすることがで
き、このコ−ティング層を削るためのならし運転が短く
なり、それだけコストを低減できる。
【0095】更に、スクリュ−ロ−タ155を介して吸
気が冷却されるから、コンプレッサ123の吐き出し温
度が低くなり、断熱温度効率が向上する。
気が冷却されるから、コンプレッサ123の吐き出し温
度が低くなり、断熱温度効率が向上する。
【0096】また、空洞部171によりロ−タ本体16
1を軽量にしたから、ロ−タ本体161とロ−タ軸16
5とをピンで固定する必要がなくなり、それだけ低コス
トになる。
1を軽量にしたから、ロ−タ本体161とロ−タ軸16
5とをピンで固定する必要がなくなり、それだけ低コス
トになる。
【0097】このように、スクリュ−ロ−タ155の冷
却効率が極めて良いから、中空構造にして慣性モ−メン
トを小さくしながら、空洞部171を形成したことによ
る吐き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚くな
ること、ならし運転時間が長くなることなどを防止して
いる。
却効率が極めて良いから、中空構造にして慣性モ−メン
トを小さくしながら、空洞部171を形成したことによ
る吐き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚くな
ること、ならし運転時間が長くなることなどを防止して
いる。
【0098】これに加えて、ス−パ−チャ−ジャ103
では、断熱圧縮による吐出口の温度上昇を温度センサ1
09で検知し、この出口温度が設定値を超えるとインタ
−ク−ラ113の冷却吸気を導いてスクリュ−ロ−タ1
55を冷却するように構成したから、必要なときだけス
クリュ−ロ−タ155を効率よく冷却できる。
では、断熱圧縮による吐出口の温度上昇を温度センサ1
09で検知し、この出口温度が設定値を超えるとインタ
−ク−ラ113の冷却吸気を導いてスクリュ−ロ−タ1
55を冷却するように構成したから、必要なときだけス
クリュ−ロ−タ155を効率よく冷却できる。
【0099】その上、インタ−ク−ラ113から冷却吸
気が戻るのは、エンジンが高速回転しス−パ−チャ−ジ
ャ103(コンプレッサ123)の出口温度が上昇した
ときであり、このようにスクリュ−ロ−タ155の冷却
系が吸気のバイパス機能を果たすから、エンジンの高速
回転時にバイパスバルブで過剰な圧力を逃がして吸気圧
力を一定にする従来のバイパス系統が不要になり、それ
だけ低コストになる。
気が戻るのは、エンジンが高速回転しス−パ−チャ−ジ
ャ103(コンプレッサ123)の出口温度が上昇した
ときであり、このようにスクリュ−ロ−タ155の冷却
系が吸気のバイパス機能を果たすから、エンジンの高速
回転時にバイパスバルブで過剰な圧力を逃がして吸気圧
力を一定にする従来のバイパス系統が不要になり、それ
だけ低コストになる。
【0100】また、エンジンとコンプレッサ123の高
速回転時(高温時)にスクリュ−ロ−タ155を冷却し
て吸気温度を下げることにより、両方の容積効率が向上
する。
速回転時(高温時)にスクリュ−ロ−タ155を冷却し
て吸気温度を下げることにより、両方の容積効率が向上
する。
【0101】更に、従来は捨てられていた冷却吸気を冷
却媒体として利用することによってエネルギ−が回収さ
れ、エンジン燃費が向上する。
却媒体として利用することによってエネルギ−が回収さ
れ、エンジン燃費が向上する。
【0102】これに加えて、インタ−ク−ラ113から
の冷却吸気を利用することにより、従来例と異なってポ
ンプが不要になり、それだけ低コストで実施できる。
の冷却吸気を利用することにより、従来例と異なってポ
ンプが不要になり、それだけ低コストで実施できる。
【0103】なお、本発明の流体機械では、一対のロ−
タの両方に空洞部を設け冷却媒体で冷却しても良い。
タの両方に空洞部を設け冷却媒体で冷却しても良い。
【0104】また、本発明の流体機械は、スクリュ−式
のロ−タでなく、例えば、捩じれのない繭型断面のロ−
タを用いてもよい。
のロ−タでなく、例えば、捩じれのない繭型断面のロ−
タを用いてもよい。
【0105】更に、本発明の流体機械は、コンプレッサ
やブロワ−のように回転を流体圧に変換するものだけで
なく、流体圧を与えて回転を取り出すモ−タとして用い
てもよい。
やブロワ−のように回転を流体圧に変換するものだけで
なく、流体圧を与えて回転を取り出すモ−タとして用い
てもよい。
【0106】
【発明の効果】請求項1の流体機械は、ロ−タ本体の歯
すじ部に設けた空洞部とロ−タ軸に設けた流通路とを連
通し、これらに冷却媒体を流すことによってロ−タを冷
却するように構成したから、ロ−タ軸の貫通路からロ−
タ全体を冷却する従来例に較べて、ロ−タの冷却効率が
大きく向上した。
すじ部に設けた空洞部とロ−タ軸に設けた流通路とを連
通し、これらに冷却媒体を流すことによってロ−タを冷
却するように構成したから、ロ−タ軸の貫通路からロ−
タ全体を冷却する従来例に較べて、ロ−タの冷却効率が
大きく向上した。
【0107】また、径方向内側のロ−タ軸に設けられた
流通路と径方向外側のロ−タ本体の空洞部とを連通させ
たことによって遠心ポンプが形成され、ロ−タが回転す
ると冷却媒体が流通路から空洞部に流れて、冷却効率を
高める。
流通路と径方向外側のロ−タ本体の空洞部とを連通させ
たことによって遠心ポンプが形成され、ロ−タが回転す
ると冷却媒体が流通路から空洞部に流れて、冷却効率を
高める。
【0108】この冷却によってロ−タの温度上昇が防止
され、熱膨張によるロ−タの当たりが防止されるから、
ロ−タ間の隙間を小さくすることができ、流体機械の効
率が向上する。
され、熱膨張によるロ−タの当たりが防止されるから、
ロ−タ間の隙間を小さくすることができ、流体機械の効
率が向上する。
【0109】ロ−タが互いに当たらないから、ロ−タの
寿命が向上すると共に、ロ−タ表面のコ−ティング層を
薄くすることができ、ならし運転によりコ−ティング層
の擦り合わせをする時間が短くなり、それだけコストを
低減できる。
寿命が向上すると共に、ロ−タ表面のコ−ティング層を
薄くすることができ、ならし運転によりコ−ティング層
の擦り合わせをする時間が短くなり、それだけコストを
低減できる。
【0110】更に、ロ−タを介して流体が冷却されるか
ら、吐き出し温度が低くなり、流体機械の断熱温度効率
が向上する。
ら、吐き出し温度が低くなり、流体機械の断熱温度効率
が向上する。
【0111】また、遠心ポンプ作用によって冷却媒体の
流れが発生するから、従来例と異なってポンプが不要に
なり、それだけ低コストで実施できる。
流れが発生するから、従来例と異なってポンプが不要に
なり、それだけ低コストで実施できる。
【0112】また、空洞部によりロ−タ本体を軽量にし
たから、ロ−タ本体とロ−タ軸とをピンで固定する必要
がなくなり、それだけ低コストになる。
たから、ロ−タ本体とロ−タ軸とをピンで固定する必要
がなくなり、それだけ低コストになる。
【0113】更に、空洞部を利用してロ−タを冷却する
構成は、慣性モ−メントを小さくしながら、上記のよう
に、極めて冷却効率が良いから、空洞部を形成したこと
による吐き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚
くなること、ならし運転時間が長くなることなどを防止
している。
構成は、慣性モ−メントを小さくしながら、上記のよう
に、極めて冷却効率が良いから、空洞部を形成したこと
による吐き出し効率の低下、及び、コ−ティング層が厚
くなること、ならし運転時間が長くなることなどを防止
している。
【0114】請求項2の流体機械は、流通路の開口部を
流入口に開放したことにより、請求項1の構成と同等の
効果を得ると共に、遠心ポンプ作用によって流体が流入
口から流通路に流入し、ロ−タが効率良く冷却される。
流入口に開放したことにより、請求項1の構成と同等の
効果を得ると共に、遠心ポンプ作用によって流体が流入
口から流通路に流入し、ロ−タが効率良く冷却される。
【0115】また、流体機械を、流入口から高圧の流体
を与えて回転を取り出す流体ポンプに用いたときは、流
入口からロ−タ軸の流通路に流体が押し込まれるから、
ロ−タの冷却効率が更に向上する。
を与えて回転を取り出す流体ポンプに用いたときは、流
入口からロ−タ軸の流通路に流体が押し込まれるから、
ロ−タの冷却効率が更に向上する。
【0116】請求項3の流体機械は、過給機で加圧され
たエンジン吸気を冷却するインタ−ク−ラの冷却吸気を
冷却媒体に用いることにより、請求項1の構成と同等の
効果を得ると共に、インタ−ク−ラの冷却吸気によって
ロ−タが極めて効果的に冷却される。
たエンジン吸気を冷却するインタ−ク−ラの冷却吸気を
冷却媒体に用いることにより、請求項1の構成と同等の
効果を得ると共に、インタ−ク−ラの冷却吸気によって
ロ−タが極めて効果的に冷却される。
【0117】また、冷却媒体にインタ−ク−ラの冷却吸
気を用いたことにより、従来例と異なってポンプが不要
になるから、それだけ低コストで実施できる。
気を用いたことにより、従来例と異なってポンプが不要
になるから、それだけ低コストで実施できる。
【0118】請求項4の流体機械は、請求項1または請
求項3の構成と同等の効果を得ると共に、断熱圧縮によ
る流出口の温度上昇を温度センサで検知し、この出口温
度が設定値を超えるとインタ−ク−ラの冷却吸気をロ−
タ軸の開口部に導くように構成したことによって、必要
なときだけロ−タを効率よく冷却できる上に、このよう
にロ−タの冷却系が吸気のバイパス機能を果たすから、
従来のバイパス系統が不要になり、それだけ低コストに
できる。
求項3の構成と同等の効果を得ると共に、断熱圧縮によ
る流出口の温度上昇を温度センサで検知し、この出口温
度が設定値を超えるとインタ−ク−ラの冷却吸気をロ−
タ軸の開口部に導くように構成したことによって、必要
なときだけロ−タを効率よく冷却できる上に、このよう
にロ−タの冷却系が吸気のバイパス機能を果たすから、
従来のバイパス系統が不要になり、それだけ低コストに
できる。
【0119】また、エンジンと流体機械の高速回転時
(高温時)にロ−タを冷却して吸気温度を下げることに
よって、両方の容積効率が向上する。
(高温時)にロ−タを冷却して吸気温度を下げることに
よって、両方の容積効率が向上する。
【0120】更に、従来は捨てられていた冷却吸気を冷
却媒体として利用しエネルギ−を回収するから、エンジ
ン燃費が向上する。
却媒体として利用しエネルギ−を回収するから、エンジ
ン燃費が向上する。
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図であり、各
ロ−タはそれぞれの歯すじに沿って切断されている。
ロ−タはそれぞれの歯すじに沿って切断されている。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図であり、各
ロ−タはそれぞれの歯すじに沿って切断されている。
ロ−タはそれぞれの歯すじに沿って切断されている。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】第2実施形態を用いたエンジンの吸気系を示す
システム図である。
システム図である。
【図5】従来例の断面図である。
9、123 スクリュ−式コンプレッサ(流体機械) 13、127 コンプレッサケ−シング(ケ−シング) 35、155 雄型スクリュ−ロ−タ(ロ−タ) 37、153 雌型スクリュ−ロ−タ(相手側ロ−タ) 39、47、141、165 ロ−タ軸 77、81、157、161 ロ−タ本体 83、167 歯すじ部 87、171 空洞部 93、195 流通路 101、203 連通路 107 ON−OFFバルブ(バルブ) 109 温度センサ 111 コントロ−ラ 113 インタ−ク−ラ
Claims (4)
- 【請求項1】 相手側ロ−タと噛み合う歯すじ部を有す
るロ−タ本体と、このロ−タ本体の軸孔に固定されたロ
−タ軸とを有する一対のロ−タと、各ロ−タを回転可能
に内包すると共に、各ロ−タの噛み合い開始側に設けら
れた流体の流入口及び各ロ−タの噛み合い終了側に設け
られた流体の流出口とを有するケ−シングと、前記ロ−
タ本体の歯すじ部に形成され、軸方向端部に開口部を有
する空洞部と、ロ−タ軸に形成され軸方向端部に開口部
を有する流通路と、流通路と空洞部とを連通する連通路
とを備え、これらの流通路と連通路と空洞部とに冷却媒
体を通してロ−タを冷却することを特徴とする流体機
械。 - 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記流通
路の開口部が流入口に開放されたことを特徴とする流体
機械。 - 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、前記冷却
媒体が、過給機で加圧されたエンジン吸気を冷却するイ
ンタ−ク−ラの冷却吸気であることを特徴とする流体機
械。 - 【請求項4】 請求項1または請求項3記載の発明であ
って、各ロ−タがエンジンの駆動力によって回転駆動さ
れ、加圧した吸気をインタ−ク−ラ介してエンジンに供
給すると共に、前記流出口の出口温度を温度センサで検
知し、この出口温度が設定値を超えると、コントロ−ラ
によって操作されるバルブによってインタ−ク−ラの冷
却吸気を前記流通路に導くことを特徴とする流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022596A JPH09268993A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022596A JPH09268993A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 流体機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268993A true JPH09268993A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13712427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8022596A Pending JPH09268993A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09268993A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036049A1 (en) * | 2002-10-14 | 2004-04-29 | The Boc Group Plc | Screw pump |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP8022596A patent/JPH09268993A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036049A1 (en) * | 2002-10-14 | 2004-04-29 | The Boc Group Plc | Screw pump |
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