JP2010200456A - モータロータ - Google Patents

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【課題】スリーブ部材の内径仕上げ加工を省略でき、さらに部品点数を削減できるモータロータを提供する。
【解決手段】回転軸2を軸周りに囲む円筒スリーブ形状を成し、油切り部18cとインナスリーブ部18dとからなるスリーブ部材18と、インナスリーブ部18dを軸周りに囲む永久磁石19と、インナスリーブ部18dを軸周りに囲むとともに前記永久磁石19を両側から挟む2本のエンドリング20、21と、それらを軸周りに締め付け状態で囲む中空円筒形のアーマリング22と、からなるモータロータ13において、インナスリーブ部18dの、ある一定範囲の内径が、油切り部18cの内径よりも大きく作られており、さらに油切り部18cとインナスリーブ部18dが一体にできていることを特徴としている。この構造により、従来までモータロータ13の組み立て後に行なっていたスリーブ部材18の内径仕上げ加工を省略でき、また、部品数を削減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動過給機に搭載される電動機に好適なモータロータに関する。
内燃機関の向上のために、内燃機関の排気ガスで駆動し吸気を圧縮して過給する過給機(「ターボチャージャ」とも称される。)が広く用いられている。また、過給機の回転軸と同軸上に電動機を組み込み、コンプレッサの回転駆動を加速補助することにより、加速応答性等を改善した過給機も用いられている。このような電動機による電動アシスト機能をもつ過給機を電動過給機という。
この種の電動過給機の構成について簡単に説明すると、回転軸の両端にタービンインペラとコンプレッサインペラが連結されてなる過給機ロータが、ハウジング内に回転自在に支持されている。ハウジングには電動機が内蔵されている。回転軸の同軸上に電動機の回転子(モータロータ)が固定され、ハウジングの内部であって回転子の周囲に電動機の固定子(モータステータ)が配置されている。内燃機関からの排気ガスがタービンインペラに供給されると、タービンインペラが回転駆動され、タービンインペラに連結されたコンプレッサインペラが回転駆動されることにより、吸気を圧縮して内燃機関に供給する。またこのとき、電動機によってコンプレッサインペラの回転駆動が補助される。
このような電動過給機のモータロータが、下記特許文献1に開示されている。図1は、特許文献1に開示された、従来の電動過給機のモータロータと油切り部材の拡大断面図である。このモータロータは、過給機の回転軸101に挿着されたインナスリーブ102と、インナスリーブ102を軸周りに囲む永久磁石103及び一対のエンドリング104と、永久磁石103とエンドリング104を軸周りに囲む中空円筒形のアーマリング105とからなる。アーマリング105は、ロータの最高回転数において大きな遠心力が作用する状況でも、永久磁石103やエンドリング104を十分に保持できるよう焼き嵌めされている。
また、インナスリーブ102のタービンインペラ側にはシールプレート106とスラストベアリング107との間の位置に回転軸101を軸周りに囲む油切り部材108が設けられている。油切り部材108は回転軸101に固定され、回転軸101と共に回転する。また、油切り部材108にはシール部材109が設けられており、油切り部材108とシールプレート106との間が液密にシールされている。
また、別の形態の電動過給機のモータロータが、下記特許文献2に開示されている。図2は、特許文献2の図4に開示された、従来の電動過給機のモータロータの断面図である。このモータロータは、過給機の回転軸に挿着されたインナスリーブ201と、インナスリーブ201を軸周りに囲む永久磁石202と、永久磁石202を軸周りに囲む中空円筒形のアーマリング203とからなる。アーマリング203は、ロータの最高回転数において大きな遠心力が作用する状況でも、永久磁石202を十分に保持できるよう焼き嵌めされている。インナスリーブ201の内面のうち両端以外の部分は、インナスリーブ201の両端の内面と比べて内径が大きく作られている。なお、図示しないが、特許文献2にモータロータにおいても、インナスリーブ201に隣接した位置に油切り部材が配置される。
特開2007−336737号公報 米国特許第6,085,527号明細書
特許文献1の電動過給機の製造工程において、アーマリング105が強い焼き嵌めにより永久磁石103やエンドリング104を強力に締めるにあたり、その焼き締めの圧力により永久磁石103やエンドリング104が囲む部分のインナスリーブ102の内壁が内側に変形してしまう。そのため、インナスリーブ102を回転軸101に嵌めるためには、モータロータの組み立て後に、インナスリーブ102の内径を大きくする加工(内径仕上げ加工)を実施する必要があった。したがって、内径仕上げ加工を実施する分、組み立て工程を自動化する際の工程が多くなり、コストが高くなってしまっていた。
さらに、油切り部材108とインナスリーブ102を別々に作製していたため、部品点数が増加し、幾何公差を厳しく管理する必要があった。したがって、これもコストが高くなる原因であった。
また、特許文献2の電動過給機のインナスリーブ201は、特許文献1のインナスリーブ102と比べると、内径仕上げ加工のときにインナスリーブ201の内壁を削る面積を減らすことができる。しかし、内径仕上げ加工を実施する必要がある点では特許文献1と変わらず、コストが高くなってしまっていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、内径仕上げ加工を省略でき、さらに部品点数を削減できるモータロータを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明にかかるモータロータは、以下の技術的手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるモータロータは、軸方向の両端面を構成する第1端面及び第2端面を有し回転軸を軸周りに囲む円筒スリーブ形状を成し、該第1端面から第2端面に向かって所定位置まで軸方向に延びる油切り部と、該油切り部に一体に結合し前記第2端面まで軸方向に延びるインナスリーブ部とからなるスリーブ部材と、前記インナスリーブ部を軸周りに囲む永久磁石と、前記インナスリーブ部を軸周りに囲むとともに前記永久磁石の前記第1端面側にある一端面に接する第1エンドリングと、前記インナスリーブ部を軸周りに囲むとともに前記永久磁石の他端面に接する第2エンドリングと、前記永久磁石、前記第1エンドリング及び前記第2エンドリングを軸周りに締め付け状態で囲む中空円筒形のアーマリングと、を備え、前記油切り部は、内面において前記回転軸と接触して前記回転軸に同心に嵌合し、前記インナスリーブ部の内径は、前記第1エンドリングの前記第1端面側の端面よりも第1端面側の位置から、前記第2端面までの範囲にわたって、前記油きり部の内径よりも大きい、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、永久磁石と一対のエンドリングのある部分のインナスリーブ部の内径を、あらかじめ変形すると見込まれる分大きくしておくことができるため、モータロータの組み立ての後にインナスリーブの内壁を削る内径仕上げ加工の工程を省略することができ、工程が減った分コストを安くすることができる。
さらに、油切り部材とインナスリーブを一体化することによって、部品点数を削減できるので、幾何公差を緩めることができ、コストを削減することができる。
また、前記スリーブ部材の前記第2端面は、前記第2エンドリングの反永久磁石側の端面と面一になっている、ことを特徴とする。
このようにスリーブ部材のインナスリーブ部を構成することにより、コンプレッサインペラとモータロータの接触面積を増やすことができ、コンプレッサインペラをより安定して回転させることができる。
本発明によれば、内径加工を省略でき、さらに部品点数を削減できるという優れた効果が得られる。
従来の特許文献1のモータロータと油切り部材の構成を示す図である。 従来の特許文献2のモータロータの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるモータロータを有する電動機を備えた電動過給機の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるモータロータの構成を示す図である。 図4に示すスリーブ部材の断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるモータロータの構成を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明の第1実施形態にかかるモータロータを有する電動機を備えた電動過給機の全体構成図である。この図において、電動過給機1は、回転軸2、コンプレッサインペラ3、電動機4、およびハウジングを備える。ハウジングは、この例では、ベアリングハウジング5、タービンハウジング6、及びコンプレッサハウジング7からなる。
回転軸2は、タービンインペラ8を一端(図で左端)に有する。この例において、タービンインペラ8は回転軸2に一体的に形成されているが、本発明はこれに限定されず、タービンインペラ8を別に取り付ける構成であってもよい。
コンプレッサインペラ3は、回転軸2の他端(図で右端)に軸端ナット9により一体で回転するように連結されている。
ベアリングハウジング5は、回転軸2のラジアル荷重を受けるジャーナル軸受10と、スラスト荷重を受けるスラストベアリング11を内蔵し、ジャーナル軸受10及びスラストベアリング11により回転軸2が回転自在に支持されている。また、ベアリングハウジング6は、ジャーナル軸受10及びスラストベアリング11を潤滑するための図示しない潤滑油流路を有している。
タービンハウジング6は、タービンインペラ8を回転可能に囲み、かつベアリングハウジング5に連結されている。このタービンハウジング6は、内部に外部から排ガスが導入されるスクロール室6aと、スクロール室6aからタービンインペラ8まで排ガスを案内する環状に形成された流路6bを有する。
さらに、流路6bには、複数のノズル翼12が周方向に一定の間隔で配置されている。このノズル翼12は、可変ノズル翼であり、その間に形成される流路面積を変化できることが好ましいが、本発明はこれに限定されず固定ノズル翼であってもよい。また、流路6bにノズル翼12の無い形態であってもよい。
コンプレッサハウジング7は、コンプレッサインペラ3を回転可能に囲み、かつベアリングハウジング5に連結されている。このコンプレッサハウジング7は、内部に圧縮空気が導入されるスクロール室7aと、コンプレッサインペラ3からスクロール室7aまで圧縮空気を案内する環状に形成されたディフューザ7bを有する。
電動過給機は、モータロータ13およびモータステータ14を有する。モータロータ13は、電動機の回転子であり、モータステータ14は、電動機の固定子である。モータロータ13とモータステータ14によりブラシレスの交流電動機が構成される。
この交流電動機は、回転軸2の高速回転(例えば少なくとも10〜20万rpm)に対応でき、かつ加速時の回転駆動と減速時の回生運転ができることが好ましい。またこの交流電動機の駆動電圧は、車両に搭載されたバッテリの直流電圧と同一あるいはそれより高いことが好ましい。
上述のように構成された電動過給機では、エンジンからスクロール室6aにより排気ガスが導入されると、排気ガスによりタービンインペラ8が回転駆動される。すると、タービンインペラ8に回転軸2を介して連結されたコンプレッサインペラ3が回転駆動され、コンプレッサインペラ3により吸気が圧縮されてエンジンに供給される。またこのとき、電動機4によってコンプレッサインペラ3の回転駆動が補助される。
電動過給機1は、流路形成スリーブ15とシール壁16を備える。流路形成スリーブ15は、モータステータ14の外周面及びベアリングハウジング5の内周面と密着し、ベアリングハウジング5との間に液密の水冷ジャケット15aを構成する。この水冷ジャケット15aには、図示しない冷却水供給口と冷却水排出口から冷却水が供給され排出される。ベアリングハウジング5と流路形成スリーブ15との間には、水冷ジャケット15aの内外を液密にシールするシール部材17a,17b(例えばOリング)が介装されている。
シール壁16は、ベアリングハウジング5とコンプレッサハウジング7の間に流路形成スリーブ15のフランジ部15bと共に軸方向に共締めされる。このシール壁16は、コンプレッサハウジング7とモータステータ14との間を仕切り、かつ流路形成スリーブ15のコンプレッサ側に密着している。
図4は、図3に示したモータロータ13の第1実施形態の拡大図である。図4に示すように、第1実施形態にかかるモータロータ13は、回転軸2と、回転軸2を軸周りに囲む円筒スリーブ形状のスリーブ部材18と、そのスリーブ部材の外側に回転軸2を軸周りに囲む永久磁石19と、スリーブ部材の外側に回転軸2を軸周りに囲むとともに永久磁石19を軸方向両側から挟む第1エンドリング20および第2エンドリング21と、永久磁石19及び一対のエンドリング20、21を軸周りに締め付け状態で囲む中空円筒形のアーマリング22と、からなる。
図4において、スリーブ部材18のタービンインペラ側には、スラストベアリング11が配置されている。スラストベアリング11は、スリーブ部材18と回転軸2との間に挟まれ回転軸2及びスリーブ部材18と一体となって回転する円板状のスラストカラー23と、スラストカラー23の両側に対向配置されスラストカラー23の軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング24及びコンプレッサ側スラストベアリング25とを備える。
図示例の永久磁石19は、軸方向に分割されていない構成であるが、軸方向に分割された(輪切りにされた)複数のリング状磁石の間に樹脂などの絶縁材料を介在させた構成としてもよく、この構成により鉄損を減らすことができる。
第1エンドリング20は永久磁石19のタービンインペラ側に設置され、第2エンドリング21は永久磁石19のコンプレッサインペラ側に設置される。また、両エンドリング20、21は、永久磁石19の端面に接した状態で設置される。
本実施形態では、回転軸2に挿着された中空円筒形のスリーブ部材18の外周に中空円筒形の永久磁石19とエンドリング20、21が弱いしまり嵌めで嵌合している。この本実施形態のモータロータ13は、その軸方向両側から他の部材に挟まれて回転軸2と一体になって回転する。
また、アーマリング22は、モータロータ13の最高回転数において大きな遠心力が作用する状況でも永久磁石19及びエンドリング20、21が空転しないよう、永久磁石19及びエンドリング20、21に対して十分な圧縮荷重を付与できる程度の強い焼き嵌めにより永久磁石19及びエンドリング20、21に嵌合している。このアーマリング22と第1エンドリング20および第2エンドリング21は、非磁性体材料からなる。
スリーブ部材18は軸方向に延びた円筒スリーブ形状をしており、軸方向の両端面を構成する第1端面18a及び第2端面18bを有する。第1端面18aは、図示例では、スラストカラー23に接している。第2端面18bは、コンプレッサインペラ3に接している。
また、スリーブ部材18の第1端面18aと第2端面18bの間には、周方向に延びるリング溝26が形成されている。リング溝26には、シールプレート27とスリーブ部材18との間を液密にシールする環状のシール部材28が嵌合している。このようなシール構造により、スラストベアリング11側から飛散する潤滑油のコンプレッサインペラ側への浸入が阻止される。シールプレート27は、この例ではベアリングハウジング5に固定され、コンプレッサ側スラストベアリング25とコンプレッサインペラ3の間を仕切っている。
図5は図4に示すスリーブ部材18の断面図である。図5に示すように、スリーブ部材18は、第1端面18aから第2端面18bに向かって所定位置(図示例ではリング溝26の位置)まで延びる油切り部18cと、油切り部18cに一体に結合し上記の所定位置(図示例ではリング溝26の位置)から第2端面18bまで軸方向に延びるインナスリーブ部18dとからなる。油切り部18cとインナスリーブ部18dは一体成形されている。
なお、上記の所定位置は、油切り部材としての機能をもつ部分と、インナスリーブとしての機能をもつ部分との境界となる位置として定義されるものである。したがって、図4の構成例ではリング溝26の位置が上記の所定位置となっているが、リング溝26を設けないシール構造を採用する場合は、シール構造によってシールされる部位が上記の所定位置となる。
油切り部18cは潤滑油を高速回転による遠心力で半径方向外方に振り飛ばす働きをしている。また、油切り部18cは、内面において回転軸2と接触して回転軸2に同心に嵌合している。すなわち、油切り部18cの内径d1は、内面が回転軸2の外周面と接触し、回転軸2に同心に嵌合する大きさに設定されている。
インナスリーブ部18dの内径d2は、第1エンドリング20の第1端面18a側の端面20aよりも第1端面18a側の位置から第2端面18bまでの範囲にわたり、油切り部18cの内径d1よりも大きく作られている。すなわち、組み立て作業において、スリーブ部材18に永久磁石19と2本のエンドリング20、21とを弱いしまり嵌めではめた後、アーマリング22を強い焼き嵌めにより永久磁石19とエンドリング20、21とに嵌合させると、インナスリーブ部18dにおける永久磁石19とエンドリング20、21とが嵌合している部分の内径が圧縮荷重によって縮小する。そのため、あらかじめ圧縮荷重による変形量を見積もり、見積もった変形量の分を加味して、内径縮小後も回転軸の外径より大きくなるようにインナスリーブ部18dの内径を大きく作る。
したがって、スリーブ部材18は、油切り部18cの内面と、インナスリーブ部18dの油切り部に近い一部の内面とで回転軸2に嵌合することで、回転軸2に対して半径方向に位置決めされている。
上述したように、従来のモータロータ(図1)では、組み立て工程において、インナスリーブ102に永久磁石103やエンドリング104、及びアーマリング105を嵌合させた後にインナスリーブ102の内径仕上げ加工を実施する必要があったが、本発明のモータロータでは、インナスリーブ部18dにおいてアーマリング22の嵌合により圧縮荷重を受けて内径が縮小した部分の内径が、回転軸2の外径よりも大きいので、内径仕上げ加工を省略することができる。これにより、組み立て作業の工程を減らすことができるばかりでなく、その分のコストを削減することができる。
また、従来別々の部品であった油切り部材とインナスリーブを一体化し、一つのスリーブ部材18として製作することにより、部品数が減った分、幾何公差を緩めることができ、またコストを削減することができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係るモータロータの構成を示す図である。第2実施形態は、スリーブ部材18の第2端面18bと第2エンドリング21の永久磁石19と反対側の端面21aとが面一になっている。そのほかの構成は、第1実施形態と同様である。
この構成により、スリーブ部材18の第2端面18bだけでなく、第2エンドリング21の永久磁石19と反対側の端面21aもコンプレッサインペラ3の背面側の端面と接触させることができる。これにより、コンプレッサインペラ3を第1実施形態よりもより安定して回転させることができる。
なお、その他の効果として、スリーブ部材18の内径仕上げ加工を省略することができる点、部品数が減った分、幾何公差を緩めることができる点、及びコストを削減できる点は、第1実施形態と同様である。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 電動過給機
2 回転軸
3 コンプレッサインペラ
4 電動機
8 タービンインペラ
13 モータロータ
14 モータステータ
18 スリーブ部材
18a 第1端面
18b 第2端面
18c 油切り部
18d インナスリーブ部
19 永久磁石
20 第1エンドリング
20a 第1エンドリング20の第1端面18a側の端面
21 第2エンドリング
21a 第2エンドリングの永久磁石19と反対側の端面
22 アーマリング
26 リング溝
d1 油切り部の内径
d2 インナスリーブ部の内径

Claims (2)

  1. 軸方向の両端面を構成する第1端面及び第2端面を有し回転軸を軸周りに囲む円筒スリーブ形状を成し、該第1端面から第2端面に向かって所定位置まで軸方向に延びる油切り部と、該油切り部に一体に結合し前記第2端面まで軸方向に延びるインナスリーブ部とからなるスリーブ部材と、
    前記インナスリーブ部を軸周りに囲む永久磁石と、
    前記インナスリーブ部を軸周りに囲むとともに前記永久磁石の前記第1端面側にある一端面に接する第1エンドリングと、
    前記インナスリーブ部を軸周りに囲むとともに前記永久磁石の他端面に接する第2エンドリングと、
    前記永久磁石、前記第1エンドリング及び前記第2エンドリングを軸周りに締め付け状態で囲む中空円筒形のアーマリングと、を備え、
    前記油切り部は、内面において前記回転軸と接触して前記回転軸に同心に嵌合し、
    前記インナスリーブ部の内径は、前記第1エンドリングの前記第1端面側の端面よりも第1端面側の位置から、前記第2端面までの範囲にわたって、前記油切り部の内径よりも大きい、ことを特徴とするモータロータ。
  2. 前記スリーブ部材の前記第2端面は、前記第2エンドリングの反永久磁石側の端面と面一になっている、ことを特徴とする請求項1に記載のモータロータ。
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