JPH09268830A - 軸ロック装置 - Google Patents

軸ロック装置

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Publication number
JPH09268830A
JPH09268830A JP7490296A JP7490296A JPH09268830A JP H09268830 A JPH09268830 A JP H09268830A JP 7490296 A JP7490296 A JP 7490296A JP 7490296 A JP7490296 A JP 7490296A JP H09268830 A JPH09268830 A JP H09268830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
bracket
tubular portion
main body
torque
Prior art date
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Pending
Application number
JP7490296A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Matsuzaki
信夫 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Kato Spring Works Co Ltd
Original Assignee
KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Kato Spring Works Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by KATO SPRING SEISAKUSHO KK, Kato Spring Works Co Ltd filed Critical KATO SPRING SEISAKUSHO KK
Priority to JP7490296A priority Critical patent/JPH09268830A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸ロック装置において、小型化・軽量化を図
り、かつ低コストで製作でき、高い耐久性を備えること
を課題とする。 【解決手段】 第1ブラケット2と第2ブラケット3を
シャフト4により開閉可能に連結してなる軸ロック装置
1であって、前記第1ブラケットおよび第2ブラケット
は、板金で形成されるとともに、前記シャフトを摩擦接
触状態で嵌入するための第1筒状部2bおよび第2筒状
部3bがカーリング加工で形成され、カーリング方向を
同じくした第1筒状部および第2筒状部にシャフトが嵌
入される技術が採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯用コ
ンピューター、電子手帳等のディスプレイ部に用いら
れ、該ディスプレイ部を任意の角度で位置固定すること
ができる軸ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用コンピューター(例えば、ラップ
トップ型等のパソコン)、ワープロ、電子手帳等の各種
の情報機器のディスプレイ部は、通常キーボード等を備
えた本体に閉じた状態で収納されており、また本体から
開いた状態で使用される。そして、使用する際において
は、使用状態や使用場所等の条件により照明等の光がデ
ィスプレイ部の画面で反射する等の理由で画面上の文字
や絵等が見づらいことがあるため、ディスプレイ部を本
体に対して任意の角度で位置固定することができるよう
になっている。
【0003】ディスプレイ部を本体に対して任意の角度
で位置固定するための軸ロック装置としては、例えば、
実開平1−135397号公報に開示されているもの等
があげられる。この軸ロック装置は、可動軸と、この可
動軸と同一径を有して可動軸の両側に設けられた固定軸
と、可動軸と固軸とに密接状態で外挿されるバネとを備
える構造のものであり、可動軸が一方に回転すると、一
方の固定軸に密接状態で外挿されている部分のバネが縮
径してロックトルクを生じるとともに、他方の固定軸に
密接状態で外挿されている部分のバネが拡径してスリッ
プトルクを生じ、このロックトルクとスリップトルクと
の和が可動軸に作用してディスプレイ部を任意の角度で
位置固定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の軸ロック装置は、バネの力によってディスプ
レイ部を任意の角度で位置固定するため、バネはある程
度の径を確保しなければならず、よって該軸ロック装置
の小型化・軽量化には限界があった。また、可動軸とこ
の可動軸の中央の大径部を挟んだ両側の固定側とにバネ
が密接状態で外挿されていることが必要であるため、可
動軸の大径部および両側の固定軸の外径が実質的に同一
であることを必要とするので、バネ等の部品を必要とす
ることや高い寸法精度が要求されることによって、製造
コストが高くなってしまうという問題があった。また、
可動軸をどちらに回転させても、常にバネが可動軸と摩
擦摺動するため、トルク特性が劣化し易いという不都合
があった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、小型化・軽量化を図り、かつ低コストで製作で
き、耐久性に優れた軸ロック装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の軸ロック装置として、第1ブラケットと第2ブラケッ
トをシャフトにより開閉可能に連結してなる軸ロック装
置であって、前記第1ブラケットおよび第2ブラケット
は、板金で形成されるとともに、前記シャフトを摩擦接
触状態で嵌入するための第1筒状部および第2筒状部が
カーリング加工で形成され、カーリング方向を同じくし
た第1筒状部および第2筒状部にシャフトが嵌入される
技術が採用される。
【0007】この軸ロック装置では、カーリング方向を
同じくした第1および第2ブラケットの第1筒状部およ
び第2筒状部にシャフトが嵌入されるので、第1および
第2ブラケットのいずれか一方を回転させ、他方を定位
置に固定した場合、例えば第1ブラケットを、シャフト
を軸にカーリング方向に回転させると、第1ブラケット
はシャフトと緩みトルクが発生してスリップ(すなわ
ち、シャフトに対して回転)するとともに、第2ブラケ
ットはシャフトと締まりトルクが発生し、該締まりトル
クが前記第1ブラケットでの緩みトルクより大きい(通
常、緩みトルクは締まりトルクに対して60%〜65
%)ことにより、第2ブラケットはシャフトと一体化し
て回転する。逆に、第2ブラケットを、シャフトを軸に
カーリング方向と逆方向に回転させると、第2ブラケッ
トはシャフトと緩みトルクが発生してスリップするとと
もに、第1ブラケットはシャフトと締まりトルクが発生
し、該締まりトルクが前記第2ブラケットでの緩みトル
クより大きいことにより、第1ブラケットはシャフトと
一体化する。すなわち、回転方向によって、ブラケット
に発生するトルクが異なるとともに、シャフトに対して
回転するブラケットが交互に替わる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
1から図3を参照しながら説明する。これらの図におい
て符号1は軸ロック装置、2は第1ブラケット、3は第
2ブラケット、4はシャフトである。
【0009】軸ロック装置1は、図1および図2に示す
ように、板金(SUS304CSP等)によって形成さ
れている第1ブラケット2および第2ブラケット3と、
これらをそれぞれ取り付けた円柱状の金属丸棒(例え
ば、炭素鋼)であるシャフト4とから構成されている。
前記第1ブラケット2には取付用孔2aが3つ形成さ
れ、情報機器等のディスプレイ部5の両側部内面にネジ
6によってそれぞれ固定されている。また、前記第2ブ
ラケット3には取付用孔3aが3つ形成され、情報機器
等の本体7の両側部上面にネジ6によってそれぞれ固定
されている。
【0010】また、前記第1ブラケット2および第2ブ
ラケット3は、図3の(a)(b)に示すように、それ
ぞれの側部に前記シャフト4を摩擦接触状態で嵌入する
ための第1筒状部2bおよび第2筒状部3bがカーリン
グ加工で形成されている。該カーリング加工は、前記板
金の一辺側の縁をプレスや旋盤等で丸める加工法であ
る。前記第1筒状部2bおよび第2筒状部3bはカーリ
ング方向(図中の矢印方向)が同じ方向に設定され、こ
れらにシャフト4が嵌入されて、いわゆる圧入状態とさ
れている。
【0011】前記第1筒状部2bおよび第2筒状部3b
は、カーリング方向に沿って2つのスリット2d,3d
がそれぞれ形成され、3分割されている。また、前記第
1筒状部2bおよび第2筒状部3bは、それぞれの長さ
および内径が同一に形成されており、かつシャフト4と
の所定のトルクが得られるようにシャフト4の外径より
所定量小径に設定されている。すなわち、前記第1ブラ
ケット2および第2ブラケット3は、異なる位置に取り
付けられるが同一の部材である。
【0012】なお、シャフト4は、その端部に図示しな
い止め輪等を設けることにより抜け止めが施されてい
る。また、第1ブラケット2および第2ブラケット3の
第1筒状部2bおよび第2筒状部3bの内面、すなわち
摩擦摺動面にグリスが塗布されている。
【0013】上記構成により、軸ロック装置1では、カ
ーリング方向を同じくして第1ブラケット2および第2
ブラケット3の第1筒状部2bおよび第2筒状部3b
に、シャフト4が嵌入されるので、ディスプレイ部5を
本体7に対して閉める場合には、第1ブラケット2が、
シャフト4を軸にカーリング方向(図1中の矢印X)に
回転する。このとき、第1ブラケット2はシャフト4と
緩みトルクが発生してスリップ(すなわち、シャフト4
に対して回転)するとともに、第2ブラケット3はシャ
フト4と締まりトルクが発生し、該締まりトルクが前記
第1ブラケット2での緩みトルクより大きいことによ
り、第2ブラケット3はシャフト4と一体化する。
【0014】すなわち、第2筒状部3bに発生するトル
クが第1筒状部2bより大きくなるので、シャフト4は
第2筒状部3bで制動されて第2ブラケット3に対して
回転しない。シャフト4が制動されているので、第1ブ
ラケット2はシャフト4の回転を伴わずに、ディスプレ
イ部5とともにシャフト4に対して相対的に回転する。
【0015】また、逆に、ディスプレイ部5を本体7に
対して開ける場合には、第1ブラケット2が、シャフト
4を軸にカーリング方向と逆方向(図1中の矢印Y)に
回転する。このとき、第2ブラケット3はシャフト4と
緩みトルクが発生してスリップするとともに、第1ブラ
ケット2はシャフト4と締まりトルクが発生し、該締ま
りトルクが前記第2ブラケット3での緩みトルクより大
きいことにより、第1ブラケット2はシャフト4と一体
化する。すなわち、回転方向によって、ブラケットに発
生するトルクが異なるとともに、シャフト4に対して回
転するブラケットが交互に替わる。
【0016】したがって、ディスプレイ部5は、第2ブ
ラケット3が取り付けられている本体7に対して相対的
にブラケットの緩みトルクを発生させて回転するととも
に、本体7に対してディスプレイ部5の角度が任意に位
置固定され、見開き状態で支持される。
【0017】上記の軸ロック装置1では、第1ブラケッ
ト2および第2ブラケット3が同一部品であるととも
に、バネ等の部品が不要であり、部品点数を削減するこ
とができる。また、ディスプレイ部5を開く場合と閉じ
る場合で、シャフト4に対して回転するブラケットが替
わるので、ディスプレイ部5の開閉に伴うブラケットと
シャフト4との摩擦頻度が低下して耐久性が向上する。
【0018】そして、どちらの回転方向でも、シャフト
4に対して回転するブラケットは、締まりトルクより経
験的にトルクダウン率が低いことが分かっている緩みト
ルクだけを回転側に使用するので、耐久性がさらに向上
する。さらに、シャフト4と、第1ブラケット2または
第2ブラケット3とを溶接して固定する等の加工作業が
不要である。
【0019】
【発明の効果】本発明の軸ロック装置によれば、以下の
効果を奏する。 (1)カーリング方向を同じくして第1ブラケットおよ
び第2ブラケットの第1筒状部および第2筒状部にシャ
フトを嵌入するので、第1ブラケットおよび第2ブラケ
ットを同一の部品とすることができ、バネ等も不要であ
ることから、部品点数を削減して低コスト化を図ること
ができるとともに、小型化・軽量化を図ることができ
る。したがって、本発明の軸ロック装置は、より低価格
化かつコンパクト化が進められる携帯用コンピュータ等
の情報機器に用いて好適である。 (2)カーリング方向を同じくして第1筒状部および第
2筒状部にシャフトが嵌入されるので、回転方向によっ
て、ブラケットに発生するトルクが異なるとともに、シ
ャフトに対して回転するブラケットが交互に替わること
によって、ブラケットとシャフトとの摩擦頻度が低下し
て耐久性を向上させることができ、長期間トルク特性を
維持することができる。 (3)どちらの回転方向でも、シャフトに対して回転す
るブラケットは、締まりトルクより経験的にトルクダウ
ン率が低いことが分かっている緩みトルクだけを回転側
に使用するので、耐久性をさらに向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸ロック装置の一実施形態を採用
した情報機器を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る軸ロック装置の一実施形態を示す
平面図である。
【図3】図2のA線矢視図およびB線矢視図である。
【符号の説明】
1 軸ロック装置 2 第1ブラケット 2b 第1筒状部 3 第2ブラケット 3b 第2筒状部 4 シャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブラケットと第2ブラケットをシャ
    フトにより開閉可能に連結してなる軸ロック装置であっ
    て、 前記第1ブラケットおよび第2ブラケットは、板金で形
    成されるとともに、前記シャフトを摩擦接触状態で嵌入
    するための第1筒状部および第2筒状部がカーリング加
    工で形成され、 カーリング方向を同じくした第1筒状部および第2筒状
    部にシャフトが嵌入されることを特徴とする軸ロック装
    置。
JP7490296A 1996-03-28 1996-03-28 軸ロック装置 Pending JPH09268830A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7490296A JPH09268830A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 軸ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7490296A JPH09268830A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 軸ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09268830A true JPH09268830A (ja) 1997-10-14

Family

ID=13560794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7490296A Pending JPH09268830A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 軸ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09268830A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079577A (ja) * 2012-12-21 2013-05-02 Shimonishi Giken Kogyo Kk ヒンジ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013079577A (ja) * 2012-12-21 2013-05-02 Shimonishi Giken Kogyo Kk ヒンジ

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A131 Notification of reasons for refusal

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Effective date: 20060110

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060606

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20061010

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