JPH09267309A - 圧縮処理木材の製造方法 - Google Patents

圧縮処理木材の製造方法

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JPH09267309A
JPH09267309A JP10635296A JP10635296A JPH09267309A JP H09267309 A JPH09267309 A JP H09267309A JP 10635296 A JP10635296 A JP 10635296A JP 10635296 A JP10635296 A JP 10635296A JP H09267309 A JPH09267309 A JP H09267309A
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wood
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pressing
compressed
hot
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Ryoichi Hasegawa
良一 長谷川
Moriyasu Tomita
守泰 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で木材を充分に圧縮することので
きる、圧縮処理木材の製造方法を提供する。 【解決手段】 スギ材を乾燥後、ホットプレスによる圧
締と解圧を繰り返すことで、その木材を圧縮する。木材
は、特に圧締された表層部の密度が増加し、その表面は
硬化する。さらに、ホットプレスによる圧締と解圧を繰
り返すことで、圧締時における木材内部に発生する水蒸
気等の気体が、解圧の度に順次木材の外部に放出される
ので、一度に連続して圧締する場合とは異なり、水蒸気
が木材の内部に閉じこめられてその水蒸気が木材に亀裂
を発生させるようなことを、有効に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮処理木材の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、スギ材のような表面が柔
らかい木材は、表面硬度を必要とする床材等には不適と
され使用されていなかった。そこで、スギ材のような表
面が柔らかい木材でも床材等として使用できるよう、圧
縮することで密度を増加させ、その表面を硬化すること
が考えられた。その圧縮の方法として、ロールによる圧
縮や、プレスによる圧縮が行われるようになった。ロー
ルによる圧縮は、板状に加工された木材を、加熱されて
回転するロールの間を通すことで、その木材を圧縮する
ものであり、木材表層部の密度が増加して、その表面が
硬化されるものであった。また、プレスによる圧縮は、
窯内の水蒸気の雰囲気の中で、板状に加工された木材を
プレスするものであり、同様に、その表面が硬化される
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のロー
ルによる木材の圧縮は、木材がロールを通過する瞬間の
み圧縮を受けるものであり、その時間が短いので、木材
に充分な圧縮を与えることができず、その結果必要な木
材の表面硬度を得ることが困難であった。また、プレス
による圧縮は、水蒸気の雰囲気の中で行うものであり、
その設備が大がかりとなるという欠点があった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、簡易な方法で木材を充分に圧縮することのできる、
圧縮処理木材の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る圧縮処理
木材の製造方法は、前記目的を達成するために、次の構
成からなる。すなわち、木材を乾燥後、その木材にホッ
トプレスによる圧締と解圧を繰り返すことで、その木材
を圧縮することを特徴とする。これにより、木材には、
ホットプレスにより、木材全体に圧力が加えられて、木
材の特に圧締された表層部の密度が増加し、その表面は
硬化する。さらに、ホットプレスによる圧締と解圧を繰
り返すことで、圧締時における木材内部に発生する水蒸
気等の気体が、解圧の度に順次木材の外部に放出される
ので、一度に連続して圧締する場合と異なり、水蒸気が
木材の内部に閉じこめられてその水蒸気が木材に亀裂を
発生させるようなことを、有効に防ぐことができる。
【0006】また、乾燥後、互いに対向する面の少なく
とも一方の面に接着剤が塗布されて、密接して並べられ
た複数の木材に、ホットプレスによる圧締と解圧を繰り
返すことで、それらの木材を圧縮してもよい。これによ
り、前記と同様の効果が得られるとともに、木材の圧縮
処理と同時に、ホットプレスによる圧力や熱を受けて、
木材は互いに接着される。
【0007】また、前記木材は、スギ等の針葉樹の辺材
もしくは主に辺材からなることが望ましい。一般に、ス
ギ等の針葉樹は、広葉樹に比して、柔らかいので、圧縮
を容易に行うことができ、また、その針葉樹の辺材もし
くは主に辺材の部位からなる木材は、心材もしくは主に
心材からなる部位に比べ、比重が小さいため圧縮が一層
容易である。
【0008】また、前記ホットプレスの熱盤温度を20
0℃から260℃の範囲内とするのが望ましい。この温
度により、効果的に木材を圧縮することができる。つま
り、200℃未満では、圧縮後の戻りが顕著で平滑な表
面を得がたく、また、260℃を越えると木材表面の熱
分解による劣化が顕著になる。
【0009】また、ホットプレスによる木材の圧縮率を
10%から40%の範囲内とするのが望ましい。これに
より、木材の特に表層部の密度が増加して、有効な表面
硬さが得られる。
【0010】また、前記ホットプレスの圧締時間の合計
を15分以上とするのが望ましい。これにより、圧縮後
の戻りを少なくすることができる。
【0011】また、前記木材の乾燥を、含水率10%以
下にするのが望ましい。これにより、ホットプレス時の
木材内部の水蒸気の発生が少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明に係る圧縮処理木材の製
造方法は、木材を乾燥後、ホットプレスにより、圧締と
解圧を繰り返すことにより、圧縮処理された木材を製造
するものである。もっとも、良好な圧縮効果を得るため
に、何時間圧締して何時間解圧するか、また、それぞれ
何回圧締および解圧を繰り返すか、さらに、圧締時間の
合計を何時間にするかは、処理木材の厚さおよび含水
率、圧縮率、ホットプレスの熱盤温度等の条件によって
相対的に選択決定されるものであって、けして後述する
実施例の数値に限定されるものではない。
【0013】この製造方法により、圧縮処理木材は、ホ
ットプレスにより、木材全体に圧力が加えられるため、
木材の特に圧締された表層部の密度が増加して、その表
面は硬化して耐摩耗性が向上するとともに、水に濡れが
たく、かつ、浸透が抑制されて撥水性も向上する。さら
に、その表面の光沢度が増すとともに、表面はブラウン
系の色彩を帯びるようになる。この光沢度の増加によ
り、その後に塗装する場合には、塗料がのりやすく、塗
装工程の短縮化が期待できる。また、ブラウン系の色彩
となることにより、この圧縮処理木材を、例えば、洋間
に使用する場合に、そのブラウン系の色彩をそのまま利
用することにより、塗装を省くことも可能である。
【0014】また、この製造方法における、ホットプレ
スによる圧締と解圧との繰り返しにより、圧締時におけ
る木材内部に発生する水蒸気等の気体が、解圧の度に順
次木材の外部に放出されて、一度に連続して圧締する場
合とは異なり、水蒸気が木材の内部に閉じこめられてそ
の水蒸気が木材に亀裂を発生させるようなことを、有効
に防ぐことができる。したがって、圧縮処理前の木材の
乾燥においても、その含水率は、低いほどホットプレス
時の木材内部に発生する水蒸気の量は少なくなり、好ま
しくは、20%以下、特に10%以下とすると顕著な効
果が得られることとなる。
【0015】圧縮処理する木材は、例えば、スギ材、赤
マツ材、ヒノキ材等の針葉樹が好ましく、特にこれら針
葉樹の辺材もしくは主に辺材からなるのが特に好まし
い。ここで、主に辺材とは、辺材部が多く占めている木
材をいう。針葉樹は、広葉樹に比して、柔らかいので、
圧縮を容易に行うことができ、また、その針葉樹の辺材
もしくは主に辺材の部位からなる木材は、心材もしくは
主に心材からなる部位に比べ、比重が小さいため圧縮が
一層容易であり、かつ抽出成分が少ないため圧縮表面が
平滑に仕上がる。そして、この辺材もしくは主に辺材か
らなる木材で、特に無節材は、比重、含水率が均一であ
るためさらに好ましい。
【0016】また、ホットプレスの温度、つまりその熱
盤温度は、200℃から260℃の範囲内であるのが望
ましいが、これは、200℃未満では、圧縮後の戻りが
顕著であるため平滑な表面が得がたく、また、260℃
を越えると、木材表面の熱分解による劣化が顕著になる
と考えられるからである。ここで、さらに望ましいホッ
トプレスの熱盤温度は、220℃から250℃の範囲内
である。これは、熱盤温度が220℃から250℃の範
囲内において、表面光沢度の高い圧縮処理木材が得ら
れ、また、220℃未満では、表面のブラウン系への色
彩の変化がさほど大きくないからである。
【0017】また、ホットプレスによる木材の圧縮率を
10%から40%の範囲内とすると、有効な表面硬さが
得られる。
【0018】また、前記ホットプレスの圧締時間の合計
を15分以上とすると、圧縮後の戻りを少ないくするこ
とができるが、さらに、調湿を行い、その後に塗装等に
よる固定処理を行うことにより、より寸法の安定した圧
縮木材が得られる。
【0019】また、ホットプレスの熱盤は、その両面を
加熱したものであっても、処理が必要な木材の面側とな
る一方の面を加熱するものであってもよい。
【0020】また、前述の圧縮処理木材の製造方法を利
用して、木材の圧縮処理と同時に、複数の木材を幅方向
につなぐ幅はぎを行うこともできる。以下にその手順を
説明する。まず、木材を乾燥後、その木材を切削して、
複数の、例えば、断面矩形の板材を得る。その後、それ
らの板材を、例えば、横に密接して並べる。ここで、そ
れらの板材の互いに対向して接する面の少なくとも一方
の面には、接着剤、例えば、熱硬化樹脂接着剤を予め塗
布しておく。そして、前述の圧縮処理木材の製造方法と
同様に、上下方向から、ホットプレスによる圧締と解圧
を繰り返すことで、それらの板材を圧縮する。こうする
ことで、板材の圧縮処理と同時に、それらの板材は、ホ
ットプレスによる圧力や熱を受けて互いに接着されて幅
はぎが行われ、工程の短縮化が図られる。
【0021】
【実施例】以下、この発明に係る圧縮処理木材の製造方
法の実施例を実験データに基づいて説明する。
【0022】試片は、木材として、30年生のスギを、
厚さ3cmに荒挽きし、約2ヶ月天然乾燥を行い、含水
率を15から20%に調整して、その後、プレーナーで
所定の厚さに切削した板材である。次に、その試片をホ
ットプレスにより圧締するのであるが、そのホットプレ
スの熱盤温度は250℃とした。そして、ホットプレス
による試片の圧縮率は、辺材試片については、10%
(厚さ20mm→18mm)、25%(厚さ20mm→
15mm)、40%(厚さ20mm→12mm)の3種
類とした。また、心材試片については、10%(20m
m→18mm)15%(厚さ21.2mm→18m
m)、20%(22.5mm→18mm)、25%(2
4mm→18mm)の4種類とした。ホットプレスによ
る圧締は、連続して圧締するのではなく、圧締時間の合
計が6〜8分となるまでは、30秒の圧締と10秒の解
圧を繰り返し、その後は、1分の圧締と10秒の解圧を
繰り返して、圧締時間の合計を15分とした(圧締パタ
ーンA、B、C)。ここで、最初の30秒の圧締は、3
0秒間かけて所定の圧縮率になるように圧締し、それ以
降の圧締は、一気に所定の圧縮率まで圧締した。もっと
も、心材試片については、圧締時間の合計が8分となる
までは、10〜20秒の圧締と10秒の解圧を繰り返
し、その後は、1分の圧締と5秒の解圧を繰り返して、
圧締時間の合計を15分とした圧締パターンについても
データを採った(圧締パターンD、E、F)。表1は、
その処理条件および、ホットプレス後の表面状態を示
す。
【0023】
【表1】
【0024】この表1から明らかなように、心材試片に
ついては、良好な結果を得たものもあるも、解圧間隔を
短くして解圧数を増やしても、平滑な表面の調整は概し
て困難であった。これに対して、主に辺材試片の表面状
態は、良好である。ただ、一部に心材側に割れがみられ
るものがある。このように、主に辺材の試片は、少なく
とも圧締時間の合計が6分となるまで、30秒の圧締と
10秒の解圧を繰り返せば、その後は、1回の圧締時間
を1分としても、40%の圧縮率までほぼ割れが発生せ
ず均質な表面の調整が可能であった。なお、辺材試片全
体の密度は、最初0.40g/立方センチメートルであ
ったものが、0.41(圧縮率10%)、0.48(圧
縮率25%)、0.59(圧縮率40%)に増加した。
【0025】図1および図2は、ホットプレス後の辺材
試片の性能を評価したものであり、順に、耐摩耗性、表
面硬さを示す。図1の摩耗特性は、テーバー式摩耗試験
機AB−101を用い、500回転後の損失重量と厚さ
変化(8カ所)を測定したものである。ここで辺材試片
の回転数は毎分約60回転、荷重は摩耗輪を含め100
0g、研磨紙はS−42を使用した。摩耗による重量減
少量と厚さ減少量は、ともに圧縮率が高いほど少なく、
圧縮率40%で無処理材と比べて約1/2、圧縮率25
%で約1/3に抑制された。
【0026】図2の表面硬さは、1試片当たり20ヶ所
のブリネル硬さを測定したものである。表面硬さは、圧
縮率40%で無処理材の約2倍となり、カツラやセンな
みのブリネル硬さを示しており、硬さの必要な床材とし
ても、充分使用できるものである。
【0027】表2は、ホットプレス後の辺材試片の表面
の撥水性を示したものである。
【0028】
【表2】
【0029】この撥水性は、自動接触角測定装置を用
い、水滴下10秒後の接触角を早材、晩材毎に測定した
ものである。無処理材の接触角に比べ、圧縮した試片で
は接触角は格段に大きくなっており、水に対して極めて
濡れにくくなったことがわかる。また、浸透の難易を調
べるために、測定環境25±2℃において、直径約2m
mの水滴を高さ1cmから圧縮した試片の表面に滴下
し、部材内部に完全に浸透するまでの時間を測定した。
その結果、無処理材では、約15分間程度で浸透してし
まったが、圧縮した試片は、50分前後となり極端に遅
く、圧縮処理により水の浸透が抑制されることもわかっ
た。ただし、圧縮率40%の試片では、接触角、完全浸
透時間ともに早材部での値が、他の圧縮した試片に比べ
て落ちており、熱分解による試片表面の微細な劣化が考
えられる。
【0030】その他、圧縮処理により、表面の光沢度が
増し、また、材色が、ブラウン系の色彩となることもわ
かった。
【0031】なお、木材は、辺材の無節材が特に良く、
裏面に節がある場合は、くり貫きを行うと、割れが発生
しにくいこともわかった。
【0032】次に、含水率を10%以下に調整した辺材
試片に、熱盤温度200℃から260℃の範囲内におい
て、ホットプレスによる圧縮を加えた例につき実験デー
タに基づいて説明する。すなわち、試片は、スギを、荒
挽きし、乾燥を行い、含水率を10%以下に調整して、
その後、プレーナーで25.3mmの厚さにして、主に
辺材からなる試片を作製した。次に、その試片をホット
プレスにより圧縮するのであるが、そのホットプレスは
両面加熱とし、その熱盤温度は200℃から260℃の
範囲内で、20゜または10゜毎に設定した。そして、
ホットプレスによる試片の圧縮率は、30%(厚さ2
5.3mm→18mm)とした。また、ホットプレスに
よる圧縮は、最初は30秒の圧締と10秒の解圧を繰り
返し、圧締時間の合計が6分となったところで、その後
は、1分の圧締と10秒の解圧を繰り返して、初期から
の圧締時間の合計を15分とした。ここで、前述した圧
縮処理木材の製造方法と同様に、最初の30秒の圧締
は、30秒間かけて所定の圧縮率になるように圧締し、
それ以降の圧締は、一気に所定の圧縮率まで圧締した。
なお、ホットプレスは、その熱盤面に、ステンレス板
(SUS316)の表面を400番の研磨仕上げ(バネ
バフ使用)したものを当てて、使用した。その結果、試
片のホットプレス後の表面状態は、割れがなく良好であ
り、その性能評価結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】ここで、試片は、各温度毎に、8試片用意
し、その平均値を示す。また、光沢度、材色および表面
のブリネル硬さは、1試片当たり5ヶ所測定した平均値
を示す。含水率は、全乾法により測定した。また、光沢
度は、光沢計(日本電色工業製PG−3D)を使用し、
入射角60゜での測定値である。また、材色は、色彩色
差計(ミノルタCR−210)により測定した。表3か
らわかるように、光沢度は、熱盤温度が220℃から2
50℃において高い値となった。材色は、圧縮後はブラ
ウン系の色彩を帯びるようになるが、熱盤温度が高くな
る程、黒さを増した。その材色の変化の程度は、熱盤温
度が200℃においては、△Eab*の値が8.59と
低いが、220℃以上では、高い値となった。表面のブ
リネル硬さは、熱盤温度230℃から240℃において
高く、熱盤温度200℃および260℃においても、そ
の値は1.5以上となった。このように、熱盤温度20
0℃から260℃の範囲内において、表面硬さの改善効
果がみられた。
【0035】また、この実験例においては、圧縮処理前
の含水率を10%以下とすることで、より不良率の少な
い安定した圧縮処理木材が得られることがわかった。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る圧縮処理木材の製造方法によれば、
次の効果がある。
【0037】請求項1に記載された圧縮処理木材の製造
方法によれば、ホットプレスという簡易な方法で木材を
充分に圧縮することができる。
【0038】また、請求項2に記載された圧縮処理木材
の製造方法によれば、ホットプレスという簡易な方法で
木材を充分に圧縮することができるとともに、木材の圧
縮処理と同時に、それら木材を互いに接着することがで
きる。
【0039】また、請求項3に記載された圧縮処理木材
の製造方法によれば、木材の圧縮を容易に行うことがで
きる。
【0040】また、請求項4に記載された圧縮処理木材
の製造方法によれば、効果的に木材を圧縮することがで
きる。
【0041】また、請求項5に記載された圧縮処理木材
の製造方法によれば、有効な木材の表面硬さを得ること
ができる。
【0042】また、請求項6記載された圧縮処理木材の
製造方法によれば、安定した圧縮処理木材を得ることが
できる。
【0043】また、請求項7記載された圧縮処理木材の
製造方法によれば、木材内部に発生した水蒸気による木
材の亀裂の発生を効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る圧縮処理木材の製造方法の一実
施例における辺材試片の摩耗特性を示す図である。
【図2】おなじく、表面硬さを示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を乾燥後、その木材にホットプレス
    による圧締と解圧を繰り返すことで、その木材を圧縮す
    ることを特徴とする圧縮処理木材の製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥後、互いに対向する面の少なくとも
    一方の面に接着剤が塗布されて、密接して並べられた複
    数の木材に、ホットプレスによる圧締と解圧を繰り返す
    ことで、それらの木材を圧縮することを特徴とする圧縮
    処理木材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記木材は、スギ等の針葉樹の辺材もし
    くは主に辺材からなることを特徴とする請求項1または
    2に記載の圧縮処理木材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ホットプレスの熱盤温度を200℃
    から260℃の範囲内とすることを特徴とする請求項3
    に記載の圧縮処理木材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ホットプレスによる木材の圧縮率を
    10%から40%の範囲内とすることを特徴とする請求
    項4に記載の圧縮処理木材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ホットプレスの圧締時間の合計を1
    5分以上とすることを特徴とする請求項5に記載の圧縮
    処理木材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記木材の乾燥を、含水率10%以下に
    することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項
    に記載の圧縮処理木材の製造方法。
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