JPH09266957A

JPH09266957A - 健康運動用具

Info

Publication number: JPH09266957A
Application number: JP10455596A
Authority: JP
Inventors: Takamasa Soejima; 隆正副島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-04-01
Filing date: 1996-04-01
Publication date: 1997-10-14

Abstract

(57)【要約】【解決手段】天然ゴム製の紐状の伸長部材本体１１の
長手方向に間隔をおいて多数の突起部１２を一体的に形
成した長尺体を、両端部を両手で持って引っ張ったり、
首筋や足先に掛け回して引っ張ったり、また、身体の各
部に巻き付けて使用する。【効果】使用時に、伸長部材本体に形成された突起部
が身体に局所的に接触し圧迫することで、指圧と同様な
作用を身体に及ぼし、伸長部材本体の引っ張り抵抗に基
づく筋力トレーニング効果に加えて、指圧効果を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、健康増進や身体鍛
練のための健康運動用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から健康増進や身体鍛練のために各
種の機器や用具が使用されている。この種の機器や用具
は、トレーニングセンターのような専門の施設に設置さ
れるものだけでなく、家庭でも使用することができる機
器や用具も数多くあり、目的に応じた機器や用具が選択
使用されている。

【０００３】たとえば、筋力トレーニングを目的とした
用具として、各種の抵抗体を用いた機器や用具、おもり
などが使用されている。これらの機器や用具のなかで、
身体各部の筋力のトレーニング用として、合成樹脂製あ
るいは天然ゴム製の長尺チューブや、複数個の輪を連結
したものなどが広く使用されている。

【０００４】このような筋力トレーニング用具として、
実用新案登録第３０１２９２８号公報に記載の筋力トレ
ーニング用チューブがある。この公報には、従前から使
用されている断面円形のチューブ、および改良された偏
平な断面形状のチューブが記載されている。偏平チュー
ブは円形チューブに比して、巻き取り易くかつ巻き取り
状態が維持でき、また握り易く、繰り返しの使用にも十
分な耐久性を有するとされている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の筋力
トレーニング用チューブは、腕や脚の筋肉、首筋や腹筋
などの強化をはかるのが使用目的であり、長尺チューブ
の両端部を両手で持って引っ張ったり、首筋や足先に掛
け回して引っ張ったりして、このときのチューブの抵抗
力を利用して、筋力のトレーニングを行うものである。
このためのチューブとしては、単純な円形または偏平な
形状の中空のチューブで、その使用目的を達することが
できる。

【０００６】しかし、このようなたんなる中空のチュー
ブでは、チューブを引っ張ったときの抵抗力を利用する
だけの使用法にとどまり、使用時にチューブを手で持っ
たり、身体の各部に掛け回したりしていながら、チュー
ブが身体に接触したり圧迫したりする際の身体に作用す
る力を有効に利用することができない。

【０００７】一般に、健康増進や身体鍛練のための機器
や用具は、健康増進と身体鍛練の両方を目的としたもの
と、いずれか一方を主目的としたものとがあるが、従来
の合成樹脂あるいは天然ゴムを素材として引っ張り抵抗
を利用する形式の用具は、その使用範囲は身体鍛練用に
限られたものであった。

【０００８】本発明が解決すべき課題は、合成樹脂ある
いは天然ゴムを素材とした伸長部材を用いて、健康増進
と身体鍛練の両方の用途に使用して効果的な健康運動用
具を得ることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の健康運動用具
は、合成樹脂あるいは天然ゴムを素材とした伸長部材本
体の長手方向に間隔をおいて突起部を形成したことを特
徴とする。ここで、前記突起部を、伸長部材本体よりも
硬質の素材で形成することができる。

【００１０】さらに、前記突起部を含めて伸長部材本体
を合成樹脂製あるいは天然ゴム製のチューブで包囲する
こともできる。

【００１１】健康運動用具の全体形状は、両端が繋がっ
ていない長尺体のもの、両端部を接続した環状のもの、
全体を環状に一体的に成形したもの、複数個の環状体を
連結したものなどに形成することができる。

【００１２】これら各形状の健康運動用具は、従来の筋
力トレーニング用チューブと同様な方法で使用できるこ
とはもちろん、そのほかに、身体の胴部、腿、腕、指な
どに巻き付けるなどして、健康用具として使用すること
もできる。本発明の健康運動用具は、伸長部材本体の長
手方向に突起部が形成されているので、使用時にこれら
の突起部が身体に局所的に接触し圧迫することで、指圧
と同様な作用を身体に及ぼし、伸長部材本体の引っ張り
抵抗に基づく筋力トレーニング効果に加えて、いわゆる
指圧効果を得ることができる。

【００１３】また、伸長部材本体を手で握って、あるい
は手に巻いて引っ張る際に、突起部が滑り止めの機能を
果たすので、握力の弱い人手でも強い力で引っ張ること
ができる。

【００１４】さらに、突起部による圧迫作用が強すぎる
場合は、突起部を含む伸長部材本体を合成樹脂製あるい
は天然ゴム製のチューブで包囲することによって、突起
部による圧迫作用を適度に弱めるように調節することも
できる。

【００１５】本発明の健康運動用具は、用具自体を巻い
たり折り畳んだりして全体が嵩張らないようにすること
ができるので、携帯に便利であり、何時でも何処でも手
軽に使用することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態におけ
る健康運動用具を示す斜視図、図２は図１の部分拡大図
である。本実施形態の健康運動用具１０は、伸長部材本
体１１の長手方向に間隔をおいて多数の突起部１２を形
成した長尺体である。

【００１７】伸長部材本体１１および突起部１２は、天
然ゴムを素材として一体的に成形したものであり、全体
の長さは約２ｍ、伸長部材本体１１は外径約８ｍｍの紐
状体、突起部１２は直径約１２ｍｍの球状体である。突
起部１２は、伸長部本体１１の長手方向に約１０ｍｍの
間隔をおいて形成されている。

【００１８】図３は本発明の他の実施形態における健康
運動用具の一部を示す斜視図である。本実施形態の健康
運動用具２０は、図１に示した健康運動用具１０と同様
な長尺体２１を、チューブ２３で包囲したものである。

【００１９】チューブ２３は、天然ゴム製のチューブ
で、内径が約１２ｍｍであり、長尺体２１を内部に収め
たときに突起部２２の表面がチューブ２３の内面に密着
して、チューブ２３と長尺体２１は同時に伸縮し、通常
の使用状態のもとではチューブ２３内で長尺体２１が動
くことはない。

【００２０】本実施形態の健康運動用具２０の場合は、
突起部２２を含む長尺体２１全体がチューブ２３で包囲
されているので、図１の健康運動用具１０の場合に比べ
ると、突起部２２による圧迫作用は弱められる。したが
って、図１の健康運動用具１０では突起部１２の圧迫作
用が強すぎるときに、本実施形態のように長尺体２１を
チューブ２３で包囲して、突起部２２の圧迫作用を適度
に弱めるように調節して使用することができる。また、
弾性度の異なる長尺体２１とチューブ２３の組合せによ
り、健康運動用具２０全体の引張り抵抗力を調節するこ
とができる。

【００２１】図４は本発明のさらに他の実施形態におけ
る健康運動用具を示す平面図である。本実施形態の健康
運動用具３０は、天然ゴムを素材として、伸長部材本体
３１の長手方向に間隔をおいて多数の突起部３２を形成
し、全体を環状に一体的に成形したものである。

【００２２】健康運動用具３０の円形の外径は約１ｍ、
伸長部材本体３１は外径約６ｍｍの紐状体、突起部３２
は直径約１０ｍｍの球状体である。突起部３２は、伸長
部本体３１の長手方向に約１０ｍｍの間隔をおいて形成
されている。

【００２３】この健康運動用具３０の場合も、従来のリ
ング状の体操用具と同様な方法で使用することができ、
また、身体の各部に巻き付けて使用することにより突起
部３２の指圧効果を得ることができる。さらに、この健
康運動用具３０と同様な環状体をチューブ（図示せず）
で包囲して使用することもできる。

【００２４】図５は本発明の健康運動用具の使用方法の
例を示す図である。同図の（ａ）〜（ｃ）は図１の健康
運動用具１０の使用例であり、（ａ）は立った姿勢で両
端部を両足で押さえた健康運動用具１０の中程を両手で
握って引っ張っている状態、（ｂ）は胸の回りに健康運
動用具１０を巻き付けた状態、（ｃ）は椅子を利用し
て、椅子に掛け回した健康運動用具１０を両手で引っ張
っている状態をそれぞれ示す。

【００２５】これらの使用方法は従来の筋力トレーニン
グ用チューブと同様な使用方法であるが、本実施形態の
場合、健康運動用具１０には突起部１２が形成されてい
るので、足裏や掌、胸や背中には突起部１２による指圧
効果が得られ、また、健康運動用具１０を握った手が滑
ることがなく、握力の弱い人手でも強い力で引っ張るこ
とができる。

【００２６】図５の（ｄ）は図３の健康運動用具２０の
使用例であり、図３の健康運動用具２０を指に巻き付け
た状態を示す。この場合、長尺体２１がチューブ２３で
包囲されていることにより、突起部２２の圧迫作用と全
体の引張り抵抗力が過度にならないように調節され、健
康運動用具２０を巻き付けた指には適度な指圧効果が得
られる。

【００２７】図５の（ｅ）〜（ｇ）は図４の健康運動用
具３０の使用例であり、（ｅ）は片足先に引っかけた健
康運動用具３０を片手で引っ張っている状態、（ｆ）は
両足先に引っかけた健康運動用具３０を両手で持って引
っ張っている状態、（ｇ）は両手両膝をついた姿勢で、
胴部に掛け回した健康運動用具３０のを両手で押さえて
いる状態をそれぞれ示す。

【００２８】これらの使用方法も従来の筋力トレーニン
グ用チューブと同様な使用方法であるが、本実施形態の
場合も、健康運動用具３０には突起部３２が形成されて
いるので、足裏や掌、腰回りには突起部３２による指圧
効果が得られる。

【００２９】なお、上記の各実施形態における健康運動
用具の全体形状および寸法はそれぞれ例を示したものに
過ぎず、本発明の健康運動用具の全体形状および寸法
は、上記の実施形態における形状寸法に限られるもので
はなく、伸長部材本体、突起部およびチューブの形状寸
法は実用的な範囲で任意に設定することができる。

【００３０】また、素材の材質も、天然ゴムや合成樹脂
のなかから任意に選択することができる。たとえば、伸
長部材本体と突起部とを別個に製作し、伸長部材本体を
天然ゴム製とし、突起部をゴムより硬質な合成樹脂製と
して、全体としての柔軟性を保つとともに、突起部の指
圧効果を高めるようにすることもできる。

【００３１】

【発明の効果】本発明により以下の効果を奏することが
できる。

【００３２】（１）弾力性のある伸長部材本体の長手方
向に間隔をおいて突起部を形成したことにより、従来の
筋力トレーニング用チューブと同様な方法で使用できる
とともに、身体の胴部、腿、腕、指などに巻き付けるな
どして、健康用具として使用することもできる。

【００３３】（２）健康運動用具の使用時に、伸長部
材本体に形成された突起部が身体に局所的に接触し圧迫
することで、指圧と同様な作用を身体に及ぼし、伸長部
材本体の引っ張り抵抗に基づく筋力トレーニング効果に
加えて、指圧効果を得ることができる。

【００３４】（３）伸長部材本体よりも硬質の素材で突
起部を形成することにより、突起部の指圧効果をより高
めることができる。

【００３５】（４）突起部を有することにより、伸長部
材本体を手で握ったときに手が滑ることがなく、握力の
弱い人手でも強い力で引っ張ることができる。

【００３６】（５）突起部を含む伸長部材本体をチュー
ブで包囲することにより、突起部の圧迫作用の強さを適
度に調節することができる。

【００３７】（６）用具自体を巻いたり折り畳んだりし
て全体が嵩張らないようにすることができて携帯に便利
であり、何時でも何処でも手軽に使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態における健康運動用具を示
す斜視図である。

【図２】図１の健康運動用具の部分拡大図である。

【図３】本発明の他の実施形態における健康運動用具
の一部を示す斜視図である。

【図４】本発明のさらに他の実施形態における健康運
動用具を示す平面図である。

【図５】健康運動用具の使用方法の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１０，２０，３０健康運動用具１１，３１伸長部材本体１２，２２，３２突起部２１長尺体２３チューブ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂あるいは天然ゴムを素材とした
伸長部材本体の長手方向に間隔をおいて突起部を形成し
た健康運動用具。
【請求項２】前記突起部を伸長部材本体よりも硬質の
素材で形成した請求項１記載の健康運動用具。
【請求項３】前記突起部を含めて伸長部材本体を合成
樹脂製あるいは天然ゴム製のチューブで包囲した請求項
１または２記載の健康運動用具。