JPH09265963A - ランプ装置および照明装置 - Google Patents

ランプ装置および照明装置

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JPH09265963A
JPH09265963A JP7594396A JP7594396A JPH09265963A JP H09265963 A JPH09265963 A JP H09265963A JP 7594396 A JP7594396 A JP 7594396A JP 7594396 A JP7594396 A JP 7594396A JP H09265963 A JPH09265963 A JP H09265963A
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JP
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lead wire
lamp
sealing
bulb
metal layer
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JP7594396A
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English (en)
Inventor
Masaharu Baba
正治 馬場
Masayasu Ishizuka
昌泰 石塚
Akira Hashima
明良 橋間
Masamitsu Nagano
正光 長野
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PEARL DENKYU SEISAKUSHO KK
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
PEARL DENKYU SEISAKUSHO KK
Toshiba Lighting and Technology Corp
Harison Denki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無口金ランプのバルブのガラスと密着性がよ
くリークなどの発生の虞がないとともに封着作業が容易
な封着用リード線を有するランプ装置およびこのランプ
装置を用いた照明装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 芯線2Aの外面に銅層2B、耐酸化性の
高い中間金属層2Cおよび中間金属層2Cより耐酸化性
の低い最外金属層2Dを重層して形成したガラス封着用
リード線2を軟質ガラスからなるバルブ1の封着部11
に封着し、上記バルブ1内のリード線22に電気的に接
続された電極3を有する無口金形ランプLと、電気絶縁
性物質からなる基体4にランプ装着孔41およびリード
線挿通孔42が形成されたソケットSとを具備し、上記
ソケットSのランプ装着孔41にランプLのバルブ1を
装着するとともにリード線挿通孔42にランプDから導
出したリード線23を挿通してなるランプ装置およびこ
のランプ装置を装着した照明装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスバルブ内に
発光源としてフィラメントまたは放電電極を封入した無
口金形の電球や蛍光ランプなどを、合成樹脂などの電気
絶縁性物質で形成したソケットに装着してなるランプ装
置およびこのランプ装置を用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ランプたとえば電球や蛍光ランプなど
は、ガラスバルブ内にフィラメントの蒸発を抑え発光効
率を高めるためあるいは発光放電媒体としてアルゴンな
どの希ガスを封入し、このバルブ内を気密に保ってい
る。ランプを構成するバルブとステムとは、ほぼ同じ熱
膨張率のガラス相互であるので融着して容易に気密が保
持できるが、フィラメントへの通電をなさしめる導入導
体としては金属線が必要で、軟質ガラス封着用のリード
線としてはガラス部材との熱膨張率を近ずけたジュメッ
ト線がよく知られ、また、多用されている。
【0003】このジュメット線はガラスに対する熱膨張
率および融着性の点から完成されたもので、Fe(鉄)
−Ni(ニッケル)合金芯線の上にCu(銅)層が形成
され、さらに、このCu(銅)層の表面にはガラスとの
融着の際その酸化速度をやや鈍らせ過度の酸化を防ぐた
め水分のない硼砂(B4 7 Na2 )の薄膜、いわゆる
ボレーション処理がなされている。そして、このボレー
ション処理した封着用リード線と軟質ガラスとの封着は
780〜820℃程度で行なわれ、ガラス質の硼砂(B
4 7 Na2 )がステムのガラスと融合するとともに封
着用リード線の表面のCu2 O(亜酸化銅)膜がガラス
中に拡散してガラスと密着した高気密度の封着ができ
る。
【0004】そして、この封着用リード線をガラスとの
封着部のみに用いる、たとえばバルブ内のフィラメント
を保持する内部リード線部分、ガラスとの封着部分およ
びバルブ外の口金の端子に接続される外部リード線部分
の各部を別部材の3部品で構成したリード線を使用する
場合もあるが、表示用の小形ランプなどの場合内部リー
ド線部および外部リード線部をも封着用のリード線を共
通して用いる、リード線を単一の部材で構成することも
ある。
【0005】無口金電球などリード線を単一の部材で構
成する場合、フィラメントは内部リード線に叩き込みあ
るいは挟み込まれることによって継線保持されるのが一
般的であるが、硼砂(B4 7 Na2 )は電気絶縁物で
ありこの硼砂(B4 7 Na2 )膜が破壊して、かつ、
Cu(銅)層などの導電体と直接接触していないとフィ
ラメントと内部リード線との接続が不確実、かつ、不安
定であって、この継線部における電気抵抗に瞬間的な変
動が起こり易いということがあった。すなわち、リード
線に通電してもフィラメントが不所望に点滅することが
あった。特に、この抵抗の変動は電球に振動が加わった
ときなどに多く発生していた。
【0006】また、外部リード線は口金を有する電球の
場合は口金の金属端子部と半田付けや溶接などの手段で
接続され、無口金電球の場合は封着部と端子とが単なる
圧接による接続で、リード線の表面に絶縁膜があるとこ
れまた電気的な接続が不安定で電球に不所望な点滅を起
こすなどの問題があった。また、リード線を内部、外部
リード線および封着用リード線の3部品で構成したもの
は、互いの端面を突合わせ溶接によって接合している
が、溶接部に硼砂(B4 7 Na2 )分の混融があると
接合強度の低下を招くことがあった。また、上記リード
線を用いたランプは、リード線に形成した硼砂(B4
7 Na2 )が剥がれタングステンフィラメントに付着す
るとフィラメントを短絡して、ランプの寿命を短くする
こともある。
【0007】さらに、上記硼砂(B4 7 Na2 )膜を
形成した封着用リード線は、硼砂(B4 7 Na2 )膜
の吸湿性が高いため、保管状態が悪いと変質して気密性
の高い封着ができないなど、乾燥庫での保管を要し長期
保管が好ましくないなどのこともある。
【0008】そこで、電気的な接続部分となる部位に形
成された硼砂(B4 7 Na2 )膜を酸処理により除去
することが行われていたが、除去処理や除去した後にメ
ッキ処理などの後処理を行う作業が環境問題などで実施
困難な状態になってきている。
【0009】また、バルブ内に水銀(Hg)を封入した
蛍光ランプなどにおいては、上記封着用リード線あるい
はボレーションを施していない最外層をCu(銅)層と
した封着用リード線では還元作用によって表面に清浄な
Cu(銅)層があらわれ、Hg(水銀)と反応してCu
(銅)・Hg(水銀)アマルガムが形成され、このアマ
ルガムの結晶化応力によりCu2 O(亜酸化銅)膜層の
剥離が起こり封着用リード線の表面に黒しみができ、こ
れが起因して封着用リード線とガラスとの封着部にリー
クを発生することがある。さらに、外部リード線として
最外層をCu(銅)層とした封着用リード線を用いた場
合Cu(銅)層は酸化し易く、また、化学的にも耐蝕性
に劣り上述したと同様に早期に電気的な導通が不具合に
なることがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記の問題を
解消するものとして、Fe(鉄)−Ni(ニッケル)合
金芯線の表面あるいは芯線上のCu(銅)層の表面にN
i(ニッケル)層を形成した封着用リード線が開発され
た。このNi(ニッケル)層を形成した封着用リード線
もガラスとの封着に際しては、Ni(ニッケル)層を酸
化させガラスとの気密封着を行なわせるようにしている
が、封着作業時同時に封着用リード線に酸化膜を形成さ
せることは、加熱条件が微少に変化しても酸化膜の量や
質が変わりそのコントロールが難しいばかりか、Ni
(ニッケル)の酸化物は下地層との密着性が悪いうえに
ガラスに溶解し難く、大気中の加熱で酸化膜を形成する
と封着性が低下するということがある。
【0011】また、芯線の最外層の表面を予め酸化処理
しておくことも試したが、封着性の点では優れている
が、封着作業時の大気中での加熱で酸化が進行し酸化膜
の膜厚が過度に厚くなってしまうことがあった。この酸
化膜の膜厚が10μm以上にもなると、膜中で連続泡な
どが生じ気密性を損ないリーク発生の要因となることが
あった。また、たとえばCu(銅)層を酸化し過ぎると
黒色の酸化銅(CuO)を生じ、この酸化銅(CuO)
はガラスとの融着が悪く、したがって、バルブ封着の
際、温度が高すぎると過酸化して酸化銅(CuO)を生
じ、ガラスとの密着ができずリークの原因となる。
【0012】特に、無口金ランプの場合、ランプは口金
を有してなく合成樹脂やゴム製などのソケットに装着し
て使用される。そして、発生は僅かではあるがリークな
どの原因によって短寿命品が発生すると一部のものはラ
ンプ部分の交換で済むが、大部分のものはランプとソケ
ットとの電気的接続がリード線を孔内に挿通させるとか
巻き付けるなどの手段で行われていて、ランプ部分の交
換には手間を要するため、ランプが不点となるとソケッ
トをも共に破棄していて、無口金ランプの短寿命は省資
源に逆行するとともに経済的にも損失が大であった。
【0013】本発明は上記問題点を除去し、無口金ラン
プのバルブのガラスと密着性がよくリークなどの発生の
虞がないとともに封着作業が容易な封着用リード線を有
するランプ装置およびこのランプ装置を用いた照明装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ランプ装置は、芯線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間
金属層および中間金属層より耐酸化性の低い最外金属層
を重層して形成したガラス封着用リード線を軟質ガラス
からなるバルブの封着部に封着し、上記バルブ内の封着
用リード線に電気的に接続された電極を有する無口金形
ランプと、電気絶縁性物質からなる基体にランプ装着孔
およびリード線挿通孔が形成されたソケットとを具備
し、上記ソケットのランプ装着孔にランプのバルブを装
着するとともにリード線挿通孔にランプから導出したリ
ード線を挿通してなることを特徴とする。
【0015】封着線の最外表面に軟質ガラスとの封着性
のよい金属層を、また、この最外金属層の下層側にはこ
の金属層より耐酸化性の高い中間金属層を形成してある
ので、この最外金属層が大気中での加熱によって軟質ガ
ラスとの封着性のよい緻密な酸化膜となり、溶融したガ
ラスがよく酸化膜中に拡散して気密性の高い封着が得ら
れる。また、表面の最外金属層が過酸化した場合は下部
の耐酸化性の高い中間金属層がこれを補完して良好な封
着を行わせることができ、ガラスとリード線間にはリー
クなどの発生がない。
【0016】したがって、気密性の高い封着を行うこと
ができ、ランプを長寿命化できる。また、この発明のリ
ード線はバルブ内における最外表面のCu(銅)層は酸
化が少なく良好な導電体であり、この部分に継線したフ
ィラメントは接触不良とならず、確実な電気的接続とフ
ィラメントの保持をなす。また、バルブ外においては、
最外層のCu(銅)層部分までが酸化しても、この酸化
膜は容易に剥がすことができ、剥がすことによってNi
(ニッケル)層からなる中間金属層が露出して、この外
部リード線を直接に端子板に押付けて接触させること
も、あるいは端子板に半田付けを行うことも可能であ
る。なお、最外層のCu(銅)層の層厚は好ましくは
0.5〜2.5μm、実用的には0.1〜3μmあれば
よかった。
【0017】本発明の請求項2記載のランプ装置は、芯
線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間金属層および中間
金属層より耐酸化性の低い最外金属層を重層して形成し
たガラス封着用リード線を軟質ガラスからなるバルブの
封着部に封着し、上記バルブ内の封着用リード線に電気
的に接続された電極を有する無口金形ランプと、電気絶
縁性物質からなる基体にランプ装着孔およびリード線挿
通孔が形成されるとともに基体の外側面に端子部を設け
てなるソケットとを具備し、上記ソケットのランプ装着
孔にランプのバルブを装着するとともにリード線挿通孔
にランプから導出したリード線を挿通してその先端部を
端子部に接続してなることを特徴とする。
【0018】基体の外側面に設けた端子部に酸化膜を剥
がした外部リード線を圧着するなどのことにより接続で
き、上記請求項1に記載と同様な作用を奏する。
【0019】本発明の請求項3記載のランプ装置は、芯
線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間金属層および中間
金属層より耐酸化性の低い最外金属層を重層して形成し
たガラス封着用リード線を軟質ガラスからなるバルブの
封着部に封着し、上記バルブ内の封着用リード線に電気
的に接続された電極を有する無口金形ランプと、電気絶
縁性物質からなる基体にランプ装着孔およびリード線挿
通孔が形成されるとともに基体の外側面に基体の軸方向
に所定の間隔を隔て係止用突起部を設けてなるソケット
とを具備し、上記ソケットのランプ装着孔にランプのバ
ルブを装着するとともにリード線挿通孔にランプから導
出したリード線を挿通してその先端部を係止用突起部に
係止してなることを特徴とする。
【0020】基体の外側面に形成した突起部にリード線
を接続し、かつ、他方の突起部との間でリード線を挟圧
して接続したので、電気的な接続を確実に行うことがで
きるなど、上記請求項1に記載と同様な作用を奏する。
【0021】本発明の請求項4記載のランプ装置は、芯
線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間金属層および中間
金属層より耐酸化性の低い最外金属層を重層して形成し
たガラス封着用リード線を軟質ガラスからなるバルブの
封着部に封着するとともに導出したリード線を封着部外
面に添設し、上記バルブ内の封着用リード線に電気的に
接続された電極を有する無口金形ランプと,電気絶縁性
物質からなる基体に一対の端子金具を収容する装着孔が
形成されるとともに基体の外側面に基体の軸方向に所定
の間隔を隔て係止用突起部を設けてなるソケットとを具
備し上記ソケットの端子金具がランプバルブの封着部お
よびリード線を挟圧して支持するとともに電気的接続を
していることを特徴とする。
【0022】ランプが通常、ウエッジランプと呼ばれて
いる、封着部を圧潰して成形し、この圧潰部に外部リー
ド線を添わせ配設したランプにおいても、上記請求項1
ないし請求項3に記載と同様な作用を奏する。
【0023】本発明の請求項5記載のランプ装置は、リ
ード線が、単一線であることを特徴とする。
【0024】内部リード線部、外部リード線部および封
着線部に一本のリード線を共用して使用しても、フィラ
メントや外部端子との接続時に導電的になんら支障が生
じることがない。また、この場合は他の線材との溶接な
どが不要であるとともに材料も節約できる。
【0025】本発明の請求項6記載のランプ装置は、リ
ード線の最外金属層が、形成されていない部分を有し、
この最外金属層を形成していない部分を封着部外に延在
していることを特徴とする。
【0026】上記請求項5に記載と同様な作用を奏する
ほか、最外金属層の剥離が容易で、単一線で内部リード
線部や外部リード線部の製作を簡単に行うことができ
る。
【0027】本発明の請求項7記載のランプ装置は、封
着用リード線が、少なくとも一方の端部に内部リード線
または/および外部リード線を接続していることを特徴
とする。
【0028】封着用リード線の端部に内部リード線また
はおよび外部リード線を容易に接続することができる。
【0029】本発明の請求項8記載のランプ装置は、封
着用リード線の芯線が、Fe−Ni合金、Fe−Ni−
Cr合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mo−Co−
Si合金、Fe−Co合金、Ptから選ばれたものであ
ることを特徴とする。
【0030】対応するガラス材質や価格などに応じ種々
の芯線や金属層材料を選ぶことができる。
【0031】本発明の請求項9記載のランプ装置は、封
着用リード線の中間金属層が、Ni、Cr、ステンレス
鋼のグループから選ばれた少なくとも一つの金属または
合金であることを特徴とする。
【0032】上記請求項8に記載と同様な作用を奏す
る。また、中間金属層は一層に限らず、芯線や金属層の
保護のため、あるいは熱膨張率差を段階的に合わせるな
どのため、さらに第二の中間金属層など、下層の外側表
面に順次重層した複数層であってもよい。
【0033】本発明の請求項10記載のランプ装置は、
封着用リード線の最外金属層が、Cu、Ni、Cr、
W、Moのグループから選ばれた少なくとも一つの金属
または合金であることを特徴とする。
【0034】上記請求項8に記載と同様な作用を奏す
る。
【0035】本発明の請求項11記載のランプ装置は、
電極が、発光するフィラメントまたは放電電極であるこ
とを特徴とする。
【0036】ランプとしては、透光性の軟質ガラス製の
バルブを用いる、小形電球、他の汎用の電球やグローラ
ンプ、ネオン管などの放電ランプなどひろい範囲のもの
に適用できるものである。また、グローランプなどの放
電ランプの場合はフィラメントは電極と呼び変えられ、
また、フィラメント電極でなく、金属板、金属棒や金属
塊からなる冷陰極であってもよい。また、これらフィラ
メント(電極)は、封着線に直接継線せずに他の部材を
介して電気的接続と機械的な保持がなされていればよ
い。
【0037】本発明の請求項12記載の照明装置は、配
線導体が配設された基板と、この基板の切欠部に取付け
られた上記請求項1ないし請求項11のいずれか一に記
載のランプ装置とを具備していることを特徴とする。
【0038】ランプ装置のソケット本体自体や本体の係
止突起部が、基板の切欠部に嵌合や挟圧することによっ
て保持されるとともにリード線などを介して電気的に接
続される。
【0039】本発明の請求項13記載の照明装置は、端
子ピンが配設された基板と、この端子ピンにソケット本
体が嵌挿して取付けられた上記請求項1ないし請求項1
1のいずれか一に記載のランプ装置とを具備しているこ
とを特徴とする。
【0040】端子ピンにソケット本体を嵌挿することに
よって、ランプ装置の保持と電気的接続がなされる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2を参照して説明する。図1は自動車などのメ
ータの基板に取付けられ表示用や照明用に使われる小形
無口金電球をソケットに装着しているランプ装置の縦断
面図、図2はガラス封着用リード線の横断面を示す。
【0042】図1のランプ装置Dは、無口金電球Lとソ
ケットSとからなり、この電球Lは外径が約5mm、全
長が約10mmのソーダライムガラスまたは鉛ガラス製
(熱膨脹率(30〜300℃)が85〜105×10
-7 /℃ -1 )の透光性バルブ1を備え、このガラスバ
ルブ1の閉塞した封着部11内には一対の封着用リード
線2,2が封着されている。この封着用リード線2は、
全体の熱膨脹率(30〜300℃)はたとえば95〜1
00×10 -7 /℃ -1 で、所定長さたとえば約15m
mに切断され、封着線部(被封着部)21とバルブ1内
に延在する内部リード線22部分およびバルブ1外に延
在する外部リード線23部分とを共通する単一線からな
る。
【0043】そして、バルブ1内の内部リード線22,
22の先端部間には発光源としてタングステン線を巻回
したフィラメント3がクランプや溶接などの手段で継線
してある。また、封着部11からバルブ1外に延出した
外部リード線23,23は互いに接触しないよう分けら
れている。なお、上記バルブ1内にはアルゴンなどの不
活性ガスが封入されるか、あるいは真空雰囲気にしてあ
る。
【0044】また、ソケットSは合成樹脂やゴムなどの
電気絶縁性材料からなる長四角形状の基体4の上面側に
はバルブ1が装着される装着孔41が、また、この装着
孔41の底面には封着部11から延出した外部リード線
23,23の挿通孔42,42が、また、ホルダ4を縦
貫して係止孔43,43が形成してあって、この係止孔
43,43内には外部リード線23,23の先端側が挿
通されている。
【0045】このような構成のランプ装置Dは、配線導
体51,51が配設された配線基板5の端子ピン52,
52に、上記外部リード線23,23の先端側が挿通し
てあるホルダ4の係止孔43,43を差込むことによっ
て電気的接続と、機械的な支持がなされる。すなわち、
電源(図示しない。)−配線導体51,51−端子ピン
52,52−外部リード線23,23−封着線部(被封
着部)21−内部リード線22,22−フィラメント3
へと回路が形成されフィラメント3を点灯させることが
できる。
【0046】そして、上記電球Lのバルブ1の封着部1
1に封着されたリード線2,2は、ここでは全体がガラ
ス封着用リード線をなし、図2にその横断面を拡大して
示すように中心にはたとえばFe(鉄)50重量%−N
i(ニッケル)50重量%の合金からなる直径約0.3
mmで半径方向の熱膨脹率(30〜300℃)が95〜
100×10 -7 /℃ -1 の芯線2Aを有し、この芯線
2Aの周囲外側表面には封着用リード線2の全体の重さ
に対して約25重量%に相当する量のCu(銅)層2B
が形成され、このCu(銅)層2Bの表面にはたとえば
Ni(ニッケル)からなる層厚が約0.6μmの耐酸化
性の高い中間金属層2Cが形成され、さらに、この中間
金属層2Cの外側表面には上記中間金属層2Cより耐酸
化性の低いたとえばCu(銅)層からなる層厚が約1μ
mの最外金属層2Dが形成されている。
【0047】そして、この電球Lはバルブ1にリード線
2,2を封着する作業時に、封着部11においてバルブ
1を溶融加熱するバーナ熱がバルブ1に近接する封着線
部(被封着部)21をも加熱し、大気中にある最外表面
のCu(銅)層部分が酸化して緻密なCu2 O(亜酸化
銅)となり、バルブ1のガラスがこの層内に拡散してい
き両者は密着して高い気密性が得られる。なお、バルブ
1内における最外表面のCu(銅)層2Dは酸化が少な
く良好な導電体であり、この部分に継線したフィラメン
ト3は接触不良とならず、確実な電気的接続とフィラメ
ント3の保持をなす。
【0048】さらに詳述すると、本発明に係わるリード
線2は最外表面のCu(銅)層2Dの下部にこのCu
(銅)層2Dより耐酸化性および耐蝕性に優れたNi
(ニッケル)層からなる中間金属層2Cが形成してある
ので、大気中における通常の加熱では問題なくCu
(銅)層2D部分が緻密なCu2 O(亜酸化銅)となり
ガラスと融着でき、また、たとえ加熱が強すぎて上記封
着線部(被封着部)21の最外表面のCu(銅)層2D
部分が過酸化しても下部のNi(ニッケル)層からなる
中間金属層2Cは過酸化されず、ガラスは上記最外表面
のCu(銅)層2D部分およびNi(ニッケル)層から
なる中間金属層2Cに拡散していき高い気密性の封着が
行える。
【0049】また、芯線2A上にCu(銅)層2Bを介
在させた封着用リード線2は、ジュメット線などでは知
られていることであり、このようなCu(銅)層2Bを
形成すると芯線2Aと中間金属層2Cとの熱膨張率差を
吸収でき、芯線2A外側表面に形成した多重層に発生し
易い剥離などを低減できる作用効果を奏する。
【0050】このように、軟質ガラスのバルブ1の封着
用に用いられるリード線2の封着線部(被封着部)21
は、熱膨張率が封着されるガラスの熱膨張率と近似して
いることは必須であり、この封着線部(被封着部)21
に形成される中間金属層2Cの熱膨張率も上記芯線2A
およびバルブ1と同じか近似していれば,応力もないか
あっても僅かであり、中間金属層2Cの形成に当たって
その層厚は芯線2Aの熱膨張率に合わせ適宜決めれば、
封着部11にリークや歪みによるクラックなどの発生が
ない。
【0051】また、封着作業などにより上記リード線2
の封着線部(被封着部)21に連続する外部リード線2
3部分の最外層のCu(銅)層2D部分までが酸化して
も、この酸化膜は容易に剥がすことができ、剥がすこと
によってNi(ニッケル)層からなる中間金属層2Cが
露出して、この外部リード線13を直接にピン端子52
や端子板に押付けて接触させることも、あるいは端子板
に半田付けを行うことも可能である。
【0052】このような構成のリード線2の製造は、外
径を所定寸法に仕上げた芯線2Aの外側表面に所定層厚
のCu(銅)をめっきしてCu(銅)層2Bを形成し、
この外側表面に所定層厚のNi(ニッケル)をめっきし
て中間金属層2Cを形成し、さらに、この中間金属層2
Cの外側表面に所定層厚のCu(銅)層からなる最外金
属層2Dを形成することによって得たり、あるいは所定
寸法より大径の芯線2にCu(銅)層2Bを形成するC
u(銅)スリーブと、中間金属層2Cを形成するNi
(ニッケル)スリーブと、最外金属層2Dを形成するC
u(銅)スリーブとを重ねて被せ圧延することによって
所定径と層厚さのものを得ればよい。
【0053】また、上記リード線2を用い電球Lを製造
し、外部リード線23を引張り封着部からの封着線部2
1の抜けや切断の状況を調べる強度試験、電球Lの封着
部11を熱湯と冷水に交互に浸漬してクラックの発生を
みる熱衝撃試験および電球Lを10%シアン化カリウム
水溶液(at20℃)中に20分間浸漬して封着線部
(被封着部)21界面部分におけるリークの発生状況を
高周波検査によって行うリーク試験などで、上記電球L
は従来のリード線を用いた電球に比べ同等以上の優れた
結果を示した。(なお、これらの試験条件は実使用に比
べ相当過酷なものである。)また、図3ないし図5は本
発明ランプ装置の他の実施の形態を示し、図中,図1と
同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
これら図3ないし図5に示すものはランプ装置Dのソケ
ットSの構成が上記実施の形態とは異なる。図3のラン
プ装置Dは電気絶縁性物質からなる基体4にランプ装着
孔41およびリード線挿通孔(図示しない。)が形成さ
れるとともに基体4の外側面に端子板44,44が設け
てある。なお、45,45は基体4の上面側に形成した
係止突起、46,46は端子板44,44に形成した係
止突起である。そして、ランプ装着孔41に上記実施の
形態と同じ電球Lのバルブ1を装着するとともにリード
線挿通孔にバルブ1の端部から導出した外部リード線2
3,23を挿通してその先端部を端子板44,44に溶
接、半田付けや押圧などの手段で接続している。
【0054】このランプ装置Dの配線基板(図示しな
い。)などへの取付は、たとえば基板に基体4の上面側
とほぼ同形に形成したソケット装着孔にランプ装置Dを
差込み、係止突起45,45および46,46で基板を
上下から挟みつけるようにして係止する。そしてこのと
き、両側の端子板44,44が基板の配線導体と当接し
て電気的な接続がなされる。
【0055】このような構成としても、上記実施の形態
と同様に電球Lの封着線部21からのリークやクラック
などの発生がなく、また、外部リード線23部も端子板
44との接続には支障なく、上記実施の形態と同様な作
用効果を奏する。
【0056】また、図4は電気絶縁性物質からなる基体
4にランプ装着孔41およびリード線挿通孔(図示しな
い。)が形成されるとともに基体4下方側には円盤状の
突出した係止突起47が、また、この係止突起47と所
定の間隔を隔てた外側面には一対の係止突起45,45
が設けられている。なお、48,48は円盤状の係止突
起47に形成された切溝である。そして、ランプ装着孔
41に上記実施の形態と同じ電球Lのバルブ1を装着す
るとともにリード線挿通孔にバルブ1の端部から導出し
たリード線23,23を挿通させて本体4の底面に沿わ
せ、その先端部を円盤状係止突起47に形成した切溝4
8,48に巻き付けて係止してある。
【0057】このランプ装置Dの配線基板(図示しな
い。)などへの取付は、たとえば基板に基体4の上面側
とほぼ同形に形成したソケット装着孔にランプ装置Dを
差込み、円盤状の係止突起47が配線基板に当接したら
ソケットSを回動する。この回動によって円盤状の係止
突起47と上方側の係止突起45,45とが基板を上下
から挟みつけるようにして係止固定される。そしてこの
とき、円盤状の係止突起47に形成した切溝48,48
に巻回されている外部リード線23が基板の配線導体と
圧接して電気的な接続がなされる。
【0058】このような構成としても、上記実施の形態
と同様に電球Lの封着線部21からのリークやクラック
などの発生がなく、また、外部リード線23部の表面に
酸化物の付着もなく係止突起47と配線導体との間にあ
って電気的接続には支障なく、上記実施の形態と同様な
作用効果を奏する。
【0059】また、図5は、通常ウエッジ形ランプと呼
ばれている電球LがソケットSに装着されたランプ装置
Dである。
【0060】上記ウエッジ形の電球Lはリード線2,2
が導出される側のバルブ1の端部は、ピンチャーなどで
押圧して中間部の横方向に延びる凹溝12、12を有す
る圧潰封着部11を備え、封着部11から導出された外
部リード線23,23が接触しないよう圧潰封着部11
の両面にそれぞれ1本づつ別け添わせて設けている。
【0061】そして、ソケットSは基体4に一対の端子
金具6,6およびランプを装着する装着孔41が、基体
4中央部には円盤状の突出した係止用突起部47が、ま
た、基体4の上方側には切欠部49,49が形成されて
いるとともに外側面には上記の係止用突起部47と所定
の間隔を隔て一対の係止用突起部45,45が設けられ
ている。
【0062】また、上記の端子金具6はリン青銅やステ
ンレスなどの金属板からなるもので、基板61の上方側
には接触端子部62が、また、基板61両側のほぼ直角
に折曲げ連設した部分には端子片63,63が対面して
立設してある。そして、この端子片63,63の上方側
は湾曲したばね状をなしている。また、64,64は基
板61の両側に突出した突部である。
【0063】そして、これらの装着は、上記基体4の装
着孔41内に一対の端子金具6,6を挿入し、ついで、
電球Lの圧潰封着部11を端子金具6,6の上方から挿
入する。この電球Lを挿入していき凹溝12、12と、
端子片63,63の上方側の湾曲している部分とが合致
すことによって電球Lは装着固定される。このとき、外
部リード線23は添設された圧潰封着部11と端子金具
6の端子片63,63との間で強く圧接されて電気的に
接続する。なお、一旦、装着孔41内に装着された端子
金具6は突部64,64,…によって逆行は防止され、
相当強力に引張らない限り抜け出ない。
【0064】また、上記の装着は、電球Lの圧潰封着部
11に端子金具6,6を装着した後、これを基体4の装
着孔41内に挿入してもよい。
【0065】このランプ装置Dの場合も、上記実施の形
態と同様に、たとえば基板に基体4の上面側とほぼ同形
に形成したソケット装着孔にランプ装置Dを差込み回動
すれば、円盤状の係止用突起部47と上方側の係止用突
起部45,45とが基板を上下から挟みつけるようにし
て係止固定される。そしてこのとき、基体4の上方側の
切欠部49から外方に突出している接触端子部62が基
板の配線導体と圧接して電気的な接続がなされる。
【0066】このような構成のランプ装置Dも、上記実
施の形態と同様に電球Lの封着線部21からのリークや
クラックなどの発生がなく、また、外部リード線23部
の表面に酸化物の付着もなく圧潰封着部11と端子金具
6の端子片63,63との間で強く圧接されているので
電気的接続には支障なく、上記実施の形態と同様な作用
効果を奏する。
【0067】また、上記実施の形態ではリード線2の最
外金属層2DをCu(銅)で形成したが、この最外金属
層2DをCu(銅)合金で形成することもできる。たと
えばFe(鉄)58重量%−Ni(ニッケル)42重量
%の合金からなる直径約0.3mmで半径方向の熱膨脹
率(30〜300℃)が45〜60×10 -7 /℃ - 1
の芯線2Aの周囲外側表面にメッキ処理などにより層厚
が約19μmのCu(銅)層2Bを形成し、このCu
(銅)層2Bの外側表面に中間金属層2Cとして層厚が
約1.5μmのNi(ニッケル)層を形成し、さらに、
このNi(ニッケル)層の外側表面にはこのNi(ニッ
ケル)より耐酸化性の低いCu(銅)層からなる層厚が
約0.2μmの最外金属層2Dを形成する。
【0068】そして、この線材を約900℃の還元雰囲
気で熱処理して、Ni(ニッケル)とCu(銅)とを拡
散させ最外表面にCu(銅)−Ni(ニッケル)合金を
生成させる。
【0069】このような構成のリード線2を、小形電球
Lなどで使用される軟質ガラスで形成したバルブ1と封
着すると、上述した実施の形態と同様にバルブ1を溶融
加熱するバーナ熱がバルブ1に近接する封着線部21部
分をも加熱し、大気中にある最外表面のCu(銅)−N
i(ニッケル)合金層中に存在するCu(銅)が酸化し
て緻密なCu2 O(亜酸化銅)をつくり、バルブ1のガ
ラスがこの層内に拡散していき両者は密着して高い気密
性が得られる。このとき、リード線2の最外金属層2D
とバルブ1のガラスとの界面からガラス側の約5μmに
までCu(銅)が拡散しているのが確認された。
【0070】この場合、リード線2は芯線2Aに近い周
囲部分には耐酸化性および耐蝕性に優れたNi(ニッケ
ル)層2Cが、最外表面部分には薄いCu(銅)−Ni
(ニッケル)合金層2Dが形成されているので、大気中
における通常の加熱では問題なくCu(銅)−Ni(ニ
ッケル)合金層2D中のCu(銅)部分が緻密なCu2
O(亜酸化銅)となりガラスと融着でき、また、たとえ
加熱が強すぎてCu(銅)部分が過酸化しても合金層2
D中および下部のNi(ニッケル)層2Cは過酸化され
ず、ガラスは上記最外表面の合金層2D中およびNi
(ニッケル)層からなる中間金属層2Cに拡散していき
高い気密性の封着が行える。
【0071】また、上記実施の形態ではリード線2とし
て、ガラスとの封着線部21、内部リード線22、外部
リード線23を単一の線材からなるものについて説明し
たが、単一線でなく、たとえば3っの線材、すなわち封
着部に埋設される部分のみを封着線21とし、この封着
線部21の端部に別材質の内部リード線22および外部
リード線23を溶接などで接続したものでもよい。一般
的に封着部11はガラスと金属との異質の部材の接合で
あり、封着線部21は電流容量などを勘案してできる限
り細いものがよい。また、内部リード線22はフィラメ
ントや電極などを支持して振動や衝撃に耐えねばならな
いので大径化するなどして強靭性を保たねばならない。
また、外部リード線23はランプを安全に点灯し、異常
発生時には溶断して他への影響を防止するなど、このリ
ード線2においては単なる電力供給だけでなく他の役割
を備えているものである。
【0072】なお、本発明は上記実施の形態に限るもの
ではなく、リード線としては実施の形態に示すガラス封
着用リード線の単一線、あるいは封着線部、内部リード
線および外部リード線の3っの線材を接続した3部品線
に限らず、封着線部と内部リード線を共用しこれに外部
リード線を接続したものや封着部線と外部リード線を共
用しこれに内部リード線を接続した2部品線であっても
よい。
【0073】また、リード線全体がガラス封着用リード
線からなる単一線であっても、封着部に位置する以外の
部分たとえば外部リード線として用いられる部分には中
間金属層または/および最外金属層が形成されていなく
てもよく、この場合は他の線材との溶接などが不要であ
るとともに材料も節約できる。
【0074】また、ガラス封着用リード線を構成する芯
線の材質は、Fe(鉄)−Ni(ニッケル)合金に限ら
ず、Fe(鉄)−Ni(ニッケル)−Cr(クロム)合
金、Fe(鉄)−Ni(ニッケル)−Co(コバルト)
合金、、Fe(鉄)−Mo(モリブデン)−Co(コバ
ルト)−Si(ケイ素)合金、、Fe(鉄)−Co(コ
バルト)合金、Pt(白金)などから選ばれたもので、
線材の半径方向の熱膨張率が85〜105×10 -7
-1 の範囲内にある封着される軟質ガラスと同じか近似
した値のものであればよい。
【0075】また、ガラス封着用リード線を構成する中
間金属層の材質は、Ni(ニッケル)のほかCr(クロ
ム)、ステンレス鋼などのグループから選ばれた少なく
とも一っの金属または合金であってもよい。
【0076】また、ガラス封着用リード線を構成する最
外金属層の材質は、Cu(銅)のほかNi(ニッケ
ル)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Mo(モ
リブデン)のグループから選ばれた少なくとも一っの金
属または合金であってもよい。
【0077】また、リード線の各線材はランプの構造、
目的、形式、定格、負荷、用途、価格などに応じて適宜
選択して決めればよい。
【0078】また、ガラス封着線部は圧潰型封着、焼き
細め封着などその手段は問わない。さらに、本発明のラ
ンプ装置は配線基板などに装着されて、自動車用やAV
機器などの表示やパイロットあるいは照明用の照明装置
として汎く使用できるものである。
【0079】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3に記載の発明に
よれば、ランプのガラスバルブの封着部にリード線に起
因するリークや歪みによるクラックなどの発生がなく長
寿命のランプが提供でき、定格寿命中におけるソケット
込みのランプ装置の交換が低減でき、メンテナンスの手
間が省ける。また、外部リード線部分における接触抵抗
が増えることもなく、相手方導電部材との圧接、溶接、
半田付けなどの作業および電気的接続に問題がなかっ
た。
【0080】請求項5および請求項6に記載の発明によ
れば、上記請求項1に記載と同様な効果がある。
【0081】請求項7ないし請求項10に記載の発明に
よれば、ランプ電流、バルブのガラス材質やリード線線
径などに応じて種々の材質のリード線を選択することに
よって、上記請求項1に記載と同様な効果がある。
【0082】請求項11に記載の発明によれば、ランプ
として電球や放電ランプに適用して、上記請求項1に記
載と同様な効果がある。
【0083】請求項12および請求項13に記載の発明
によれば、配線基板に取付けられた上記ランプ装置は、
上記請求項1に記載と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるランプ装置の実施の形態を示す
縦断面図である。
【図2】本発明に係わるガラス封着用リード線を拡大し
て示す横断面図である。
【図3】本発明に係わるランプ装置の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図4】本発明に係わるランプ装置の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図5】本発明に係わるランプ装置の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
D:ランプ装置 L:無口金ランプ(電球) 1:ガラスバルブ 11:封着部 2:リード線 21:封着線部(被封着部) 22:内部リード線 23:外部リード線 2A:芯線 2B:Cu(銅)層 2C:中間金属層 2D:最外金属層 3:電極(フィラメント) S:ソケット 4:基体 41:ランプ装着孔 42:リード線挿通孔 44:端子板 45,46,47:係止用突起部 6:端子金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 昌泰 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 橋間 明良 大阪府門真市中町1番29号 株式会社パー ル電球製作所内 (72)発明者 長野 正光 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリ ソン電機株式会社今治工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間
    金属層および中間金属層より耐酸化性の低い最外金属層
    を重層して形成したガラス封着用リード線を軟質ガラス
    からなるバルブの封着部に封着し、上記バルブ内の封着
    用リード線に電気的に接続された電極を有する無口金形
    ランプと;電気絶縁性物質からなる基体にランプ装着孔
    およびリード線挿通孔が形成されたソケットと;を具備
    し上記ソケットのランプ装着孔にランプのバルブを装着
    するとともにリード線挿通孔にランプから導出したリー
    ド線を挿通してなることを特徴とするランプ装置。
  2. 【請求項2】 芯線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間
    金属層および中間金属層より耐酸化性の低い最外金属層
    を重層して形成したガラス封着用リード線を軟質ガラス
    からなるバルブの封着部に封着し、上記バルブ内の封着
    用リード線に電気的に接続された電極を有する無口金形
    ランプと;電気絶縁性物質からなる基体にランプ装着孔
    およびリード線挿通孔が形成されるとともに基体の外側
    面に端子部を設けてなるソケットと;を具備し上記ソケ
    ットのランプ装着孔にランプのバルブを装着するととも
    にリード線挿通孔にランプから導出したリード線を挿通
    してその先端部を端子部に接続してなることを特徴とす
    るランプ装置。
  3. 【請求項3】 芯線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間
    金属層および中間金属層より耐酸化性の低い最外金属層
    を重層して形成したガラス封着用リード線を軟質ガラス
    からなるバルブの封着部に封着し、上記バルブ内の封着
    用リード線に電気的に接続された電極を有する無口金形
    ランプと;電気絶縁性物質からなる基体にランプ装着孔
    およびリード線挿通孔が形成されるとともに基体の外側
    面に基体の軸方向に所定の間隔を隔て係止用突起部を設
    けてなるソケットと;を具備し上記ソケットのランプ装
    着孔にランプのバルブを装着するとともにリード線挿通
    孔にランプから導出したリード線を挿通してその先端部
    を係止用突起部に係止してなることを特徴とするランプ
    装置。
  4. 【請求項4】 芯線の外面に銅層、耐酸化性の高い中間
    金属層および中間金属層より耐酸化性の低い最外金属層
    を重層して形成したガラス封着用リード線を軟質ガラス
    からなるバルブの封着部に封着するとともに導出したリ
    ード線を封着部外面に添設し、上記バルブ内の封着用リ
    ード線に電気的に接続された電極を有する無口金形ラン
    プと;電気絶縁性物質からなる基体に一対の端子金具を
    収容する装着孔が形成されるとともに基体の外側面に基
    体の軸方向に所定の間隔を隔て係止用突起部を設けてな
    るソケットと;を具備し上記ソケットの端子金具がラン
    プバルブの封着部およびリード線を挟圧して支持すると
    ともに電気的接続をしていることを特徴とするランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 リード線は、単一線であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載のラン
    プ装置。
  6. 【請求項6】 リード線は、最外金属層が形成されてい
    ない部分を有し、この最外金属層を形成していない部分
    を封着部外に延在していることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか一に記載のランプ装置。
  7. 【請求項7】 封着用リード線は、少なくとも一方の端
    部に内部リード線または/および外部リード線を接続し
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れか一に記載のランプ装置。
  8. 【請求項8】 封着用リード線の芯線が、Fe−Ni合
    金、Fe−Ni−Cr合金、Fe−Ni−Co合金、F
    e−Mo−Co−Si合金、Fe−Co合金、Ptから
    選ばれたものであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれか一に記載のランプ装置。
  9. 【請求項9】 封着用リード線の中間金属層が、Ni、
    Cr、ステンレス鋼のグループから選ばれた少なくとも
    一つの金属または合金であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項4のいずれか一に記載のランプ装置。
  10. 【請求項10】 封着用リード線の最外金属層が、C
    u、Ni、Cr、W、Moのグループから選ばれた少な
    くとも一つの金属または合金であることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか一に記載のランプ装
    置。
  11. 【請求項11】 電極が、発光するフィラメントまたは
    放電電極であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか一に記載のランプ装置。
  12. 【請求項12】 配線導体が配設された基板と;この基
    板の切欠部に取付けられた上記請求項1ないし請求項1
    1のいずれか一に記載のランプ装置と;を具備している
    ことを特徴とする照明装置。
  13. 【請求項13】 端子ピンが配設された基板と;この端
    子ピンにソケット本体が嵌挿して取付けられた上記請求
    項1ないし請求項11のいずれか一に記載のランプ装置
    と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100722632B1 (ko) * 2004-10-13 2007-05-28 도시바 라이텍쿠 가부시키가이샤 봉착용 리드선 및 냉음극 형광램프
CN113853660A (zh) * 2019-07-24 2021-12-28 肖特(日本)株式会社 气密端子

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