JPH09265021A - マルチコアファイバ、これを用いた光増幅器、この光増幅器を用いた光増幅中継装置及び光増幅分配装置 - Google Patents

マルチコアファイバ、これを用いた光増幅器、この光増幅器を用いた光増幅中継装置及び光増幅分配装置

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JPH09265021A
JPH09265021A JP8074793A JP7479396A JPH09265021A JP H09265021 A JPH09265021 A JP H09265021A JP 8074793 A JP8074793 A JP 8074793A JP 7479396 A JP7479396 A JP 7479396A JP H09265021 A JPH09265021 A JP H09265021A
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cores
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 40dB前後の高利得域においては、利得の
波長特性の平坦性が満足できる値にならない。 【解決手段】 コア1gに対し、その周囲にコア1a〜
1fが配設される。コア1a〜1gの各々には希土類元
素及びAlが共添加されており、その各々には屈折率n
P のプライマリークラッド層2が被覆されている。この
ような構成のロッドは束ねた状態にして、屈折率n
C (nC >nP )のセカンダリクラッド層3の中心部に
配設される。コア1gは屈折率nWC、コア1a〜1fは
屈折率nWOを有するが、両者はnWO>nWCの関係にあ
る。この構成により、コア1gを伝搬するパワーが低く
なり、他のコア1a〜1fとのパワーバランスが取れる
ようになる結果、波長の平坦性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得の波長特性の
平坦性が要求されるマルチコアファイバ、これを用いた
光増幅器、この光増幅器を用いた光増幅中継装置及び光
増幅分配装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバのコア内にEr(エル
ビウム)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)等
の希土類元素を添加した光ファイバ増幅器が実用レベル
に達するようになってきた。特に、Erを添加した光フ
ァイバ増幅器は、1.55μm帯において高利得、高飽
和出力を有することから、種々のシステムへの適用が考
えられている。その中でも1.53μmから1.56μ
m波長帯の信号光を数波以上用いた波長多重伝送による
高速、大容量、長距離伝送や光CATV(CableTelevis
ion)システムへの適用が注目されている。このような
システムへのEr添加光ファイバ増幅器の適用に対して
は、光S/N特性やクロストーク特性の劣化を抑えるた
めに、上記使用波長帯におけるEr添加光ファイバ増幅
器の利得が平坦であることが重要である。
【0003】このような高利得及び平坦化を達成するた
めに、本発明者らは先に図16に示すようなEr添加マ
ルチコアファイバ、及びこのEr添加マルチコアファイ
バを用いた図17に示すような光増幅器を提案してい
る。まず、用いられるEr添加マルチコアファイバ37
は、図16に示すように、プライマリークラッド層32
の中に希土類元素(例えばEr)と、Al(アルミニウ
ム)を共添加したコア31-1〜31-7を備えたガラスロ
ッド34を複数本(図では7本)を集合し、更に、これ
らガラスロッド34の周囲をクラッド33で覆った構造
にしたものである。このような光ファイバを用いること
により、高利得化及び利得の波長特性の平坦化を達成す
ることができる。
【0004】この達成については、2つの理由をあげる
ことができる。まず、第1の理由は、Er添加マルチコ
アファイバはAlの添加濃度が従来のようなコアが1つ
のEr添加ファイバに対して十分に多くできることであ
る。第2の理由は、従来の光ファイバでコア内の励起光
のパワーを低くしていった場合、波長1.535μm付
近の利得のピークが減少し、徐々に平坦な利得−波長特
性になり、更にパワーを低くするに従って波長1.53
μm側の短波長域の利得が下がり、1.56μm側の長
波長域の利得が上がる、いわゆる短波長から長波長に向
けて右上がりの利得−波長特性になるため、励起光を低
くしていくと利得が非常に低くなり、光増幅器として使
えないことがわかっていたが、このEr添加マルチコア
ファイバは逆にこの原理を積極的に利用するようにした
からである。すなわち、図示のように、Erが添加され
た各々のコア31-1〜31-7内に励起光と信号光がほぼ
均等に伝搬するように各々のコア径Dとコア間隔dを最
適化すれば、コア31-1〜31-7の各々の内部を伝搬し
ていった信号光の増幅利得は低くなるものの、その波長
特性はほぼ平坦になり、所望の長さを伝搬して行った後
ではコア31-1〜31-7の各々の内部で増幅された信号
が重畳されることになり、且つその利得の波長特性がほ
ぼ平坦になることを利用している。
【0005】次に、上記した原理による図17の光増幅
器の構成、及びこれに対する利得の波長特性を評価した
結果について説明する。Er添加マルチコアファイバ3
7にはコア間隔dが1.3μm、各々のコア径が約2μ
m、クラッド径が125μm、コアとクラッドとの比屈
折率差Δが1.45%、モードフィールド径が約8.8
μm、各々のコア内のErとAlの添加量が400pp
mと8500ppm、ファイバ長が約45mのものを用
いた。このEr添加マルチコアファイバ37の両端には
光が逆方向に伝搬するのを防止するためのアイソレータ
35a,35bが接続され、この各々の内側にはWDM
(波長分割多重:Wavelength Division Multiplexing)
カプラ36a,36bが設けられている。アイソレータ
35aには信号光S1 が入力され、アイソレータ35b
から増幅された信号光S2 が出力される。
【0006】このWDMカプラ36a,36bの各々に
は、励起用半導体レーザ38a,38bに接続された光
ファイバ39a,39bが結合され、励起用半導体レー
ザ38a,38bで生成された励起光40a,40bが
Er添加マルチコアファイバ37に伝搬できるように構
成されている。アイソレータ35aを経由して信号光S
1 が入光されているとき、励起用半導体レーザ38aで
短い波長のレーザ光を生成し、このレーザ光をWDMカ
プラ36aを介してEr添加マルチコアファイバ37に
入射させると、イオンのあるエネルギー準位が励起さ
れ、誘導放出による増幅作用が生じる。増幅された光信
号S2 はEr添加マルチコアファイバ37からアイソレ
ータ35bを通して外部へ出力される。同様に、励起用
半導体レーザ38bで生成されたレーザ光は、Er添加
マルチコアファイバ37に対して後方向から入射され、
上記した原理で光増幅を行う。ここでは、前後から励起
光を付与しているが、前又は後のいずれか一方でもよ
い。
【0007】ここで、励起光40a,40bの波長を
0.98μmとし、励起光40aの励起光パワーが70
mW、励起光40bの励起光パワーが80mWとなるよ
うにした。これらの値は、利得の波長特性が平坦化に適
していたことから決定した値である。図16の構成にお
ける利得の波長特性を測定したのが図18である。すな
わち、信号光パワーSpが−37dB、−27dB、−
17dB、−9dBの各場合について、夫々の利得の波
長特性を測定した結果である。図18から明らかなよう
に、広い波長範囲にわたって利得が平坦化されているこ
とがわかる。
【0008】図19はEr添加マルチコアファイバ37
のコア間隔dと利得が最大値から1dB低下した場合の
帯域幅(以下、「1dB帯域幅」という)との関係を実
験的に求めてプロットしたものであり、図18の場合と
同様に信号光パワーSpをパラメータにしている。コア
間隔dが0の場合、従来のEr添加光ファイバ増幅器
(所謂コアが一個の構造のもの)の特性である。図19
から明らかなように、Er添加マルチコアファイバ増幅
器の方が利得の波長特性が平坦になることを示してお
り、かつコア間隔dを大きくするほど、1dB帯域幅は
広がることを示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のEr添
加マルチコアファイバ増幅器によると、利得が或るレベ
ル以下では平坦な波長特性が得られるものの、40dB
前後の高利得域においては、利得の波長特性は満足な結
果が得られなかった。そこで本発明は、高利得時でも十
分な平坦特性を得ることのできるマルチコアファイバ、
これを用いた光増幅器、この光増幅器を用いた光増幅中
継装置及び光増幅分配装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、希土類元素が添加された複数のコア
を所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され
たマルチコアファイバにおいて、前記複数のコアは、中
心部に配置され、前記所定の屈折率より大きい第1の屈
折率を有した第1のコアと、この第1のコアの外側に配
置され、前記第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有
した第2のコアとよりなる構成にしている。
【0011】この構成によれば、第2のコアに対し、第
1のコアの屈折率を小さくすることにより、第1のコア
内を伝搬するパワーは低下し、第1のコア内と第2のコ
ア内を伝搬するパワーとが等しくなり、パワーアンバラ
ンスが無くなる。この結果、利得の波長特性の平坦特性
を良好にすることができる。前記第1及び第2のコア
は、希土類元素に加えてAlが添加され、前記クラッド
層は前記第1及び第2のコアを被覆するプライマリーク
ラッド層と、前記プライマリークラッド層の外側に設け
られたセカンダリクラッド層とにより構成することがで
きる。
【0012】この構成によれば、希土類元素のほかにA
lを添加することにより、最も吸収及び散乱損失の小さ
くすることができ、屈折率の調整をAlにより行うこと
ができる。また、プライマリークラッド層とセカンダリ
クラッド層とに分けることにより、比屈折率差Δを大き
くすることができ、高効率(=高利得)の光増幅器用光
ファイバを得ることができる。
【0013】前記プライマリークラッド層は、前記セカ
ンダリクラッド層より屈折率を小さくすることができ
る。この構成によれば、プライマリークラッド層の屈折
率とセカンダリクラッド層の屈折率を異ならせた光ファ
イバを製作するのに適し、高効率(=高利得)の光増幅
器用の光ファイバを得ることができる。
【0014】また、前記第1及び第2のコアは、SiO
2 系ガラス、SiO2 −GeO2 系ガラス、あるいはS
iO2 −GeO2 −P2 5 系ガラスにAlが少なくと
も5000ppm、及びErが少なくとも200ppm
添加した構成にすることができる。この構成によれば、
希土類元素とAlを共添加した場合、最も吸収及び散乱
損失の小さくすることができるが、屈折率の調整はAl
でしか行えない。ところが、SiO2 にGeO2 又はP
2 5 を添加することにより、比屈折率差Δを大きくす
ることができ、高効率(=高利得)の光増幅器用光ファ
イバを得ることができる。
【0015】上記の目的は、希土類元素が添加された複
数のコアをクラッド層で被覆して構成されたマルチコア
ファイバにおいて、前記複数のコアは、それら複数のコ
アの中心部に配置された第1のコアと、この第1のコア
の外側に配置され、前記第1のコアの希土類元素添加量
よりも多い量の希土類元素を含む第2のコアより構成の
マルチファイバによっても達成される。
【0016】この構成によれば、第1のコアに添加する
希土類元素の量を第2のコアの添加量よりも少なくする
ことにより、第1のコアを伝搬する信号光パワー、励起
光パワー及びErの添加量によって定まる増幅度と、周
囲の第2のコアを伝搬する信号光パワー、励起光パワー
及びErの添加量によって定まる増幅度とをほぼ等しく
することができる。この結果、利得の波長特性を平坦化
することができる。
【0017】前記第1及び第2のコアは、前記希土類元
素が径方向に分布するように添加するのが望ましい。こ
の構成によれば、各コア内を伝搬する信号光パワー及び
励起光パワーの分布に近い形状に希土類元素を添加した
ことになり、高利得を得ることができる。前記第1のコ
アは、前記クラッド層の屈折率より大きく、前記第2の
コアの屈折率より小さい構成にすることができる。
【0018】この構成によれば、Erの添加量の調整に
よる効果に加え、第2のコアに対し、第1のコアの屈折
率を小さくすることにより、第1のコア内を伝搬するパ
ワーは低下し、第1のコア内と第2のコア内を伝搬する
パワーとが等しくなり、パワーアンバランスが無くな
る。この結果、利得の波長特性の平坦特性を良好にする
ことができる。前記第1及び第2のコアは、希土類元素
に加えてAlが添加され、前記クラッド層は前記第1及
び第2のコアを被覆するプライマリークラッド層と、前
記プライマリークラッド層の外側に設けられたセカンダ
リクラッド層とにより構成することができる。
【0019】この構成によれば、希土類元素のほかにA
lを添加することにより、最も吸収及び散乱損失の小さ
くすることができ、屈折率の調整をAlにより行うこと
ができる。また、プライマリークラッド層とセカンダリ
クラッド層とに分けることにより、比屈折率差Δを大き
くすることができ、高効率(=高利得)の光増幅器用光
ファイバを得ることができる。前記プライマリークラッ
ド層は、前記セカンダリクラッド層より屈折率が小さい
構成にすることができる。
【0020】この構成によれば、プライマリークラッド
層の屈折率とセカンダリクラッド層の屈折率を異ならせ
た光ファイバを製作するのに適し、高効率(=高利得)
の光増幅器用の光ファイバを得ることができる。前記第
1及び第2のコアは、SiO2 系ガラス、SiO2 −G
eO2 系ガラス、あるいはSiO2 −GeO2 −P2
5 系ガラスにAlが少なくとも5000ppm、及びE
rが少なくとも200ppmが添加された構成にするこ
とができる。
【0021】この構成によれば、希土類元素とAlを共
添加した場合、最も吸収及び散乱損失の小さくすること
ができるが、屈折率の調整はAlでしか行えない。とこ
ろが、SiO2 にGeO2 又はP2 5 を添加すること
により、比屈折率差Δを大きくすることができ、高効率
(=高利得)の光増幅器用光ファイバを得ることができ
る。更に、上記した本発明の目的は、希土類元素が添加
された複数のコアを所定の屈折率を有したクラッド層で
被覆して構成され、前記複数のコアは、中心部に配置さ
れ、前記所定の屈折率より大きい第1の屈折率を有した
第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、前記
第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有した第2のコ
アより構成されたマルチコアファイバと、このマルチコ
アファイバの入力側、出力側、又は両側に設けられたW
DM回路と、このWDM回路に励起光を供給するための
励起用光源と、前記WDM回路と入力端又は出力端との
間に設けられたアイソレータとを備えたマルチコアファ
イバを用いた光増幅器によって達成される。
【0022】この構成によれば、コアの屈折率に配慮し
た希土類添加マルチコアファイバは利得の波長特性の平
坦特性に優れ、これをWDM回路と組み合わせることに
より励起用のレーザ光を希土類添加マルチコアファイバ
に注入でき、これによって光増幅を行わせることができ
る。この結果、利得の波長特性の平坦特性を確保しなが
ら高利得化を図ることができる。更に、上記の目的は、
希土類元素が添加された複数のコアを所定の屈折率を有
したクラッド層で被覆して構成され、前記複数のコア
は、それら複数のコアの中心部に配置された第1のコア
と、前記第1のコアの外側に配置され、前記第1のコア
の希土類元素添加量よりも多い量の希土類元素を含む第
2のコアより構成されたマルチコアファイバと、このマ
ルチコアファイバの入力側、出力側、又は両側に設けら
れたWDM回路と、このWDM回路に励起光を供給する
ための励起用光源と、前記WDM回路と入力端又は出力
端との間に設けられたアイソレータとを備えた構成の光
増幅器によっても達成される。
【0023】この構成によれば、第2のコアの希土類元
素添加を量を第1のコアより多くした希土類添加マルチ
コアファイバは利得の波長特性の平坦特性に優れ、これ
をWDM回路と組み合わせることにより励起用のレーザ
光を希土類添加マルチコアファイバに注入でき、これに
よって光増幅を行わせることができる。この結果、利得
の波長特性の平坦特性を確保しながら高利得化を図るこ
とができる。前記光増幅器における励起光は、0.98
μm帯又は1.48μm帯の波長を用いることができ
る。
【0024】この構成によれば、0.98μm帯の波長
は、より低い雑音指数で且つ利得の波長特性の平坦な増
幅器を得るのに寄与し、また、1.48μm帯の波長は
高信頼に高い利得を得るのに寄与する。また、上記した
本発明の目的は、希土類元素が添加された複数のコアを
所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
前記複数のコアは、中心部に配置され、前記所定の屈折
率より大きい第1の屈折率を有した第1のコアと、前記
第1のコアの外側に配置され、前記第1の屈折率より大
きい第2の屈折率を有した第2のコアより構成されたマ
ルチコアファイバと、このマルチコアファイバの入力
側、出力側、又は両側に設けられたWDM回路と、この
WDM回路に励起光を供給するための励起用光源と、前
記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられたア
イソレータと、このマルチコアファイバの光増幅器の入
力側、出力側、又は両側に接続した分散シフトファイバ
とを備えた構成の光増幅中継装置によって達成される。
【0025】この構成によれば、利得の波長特性の平坦
特性を確保しながら高利得化を図りながら、分散シフト
ファイバと希土類添加マルチコアファイバのモードフィ
ールド径が非常に近い値であるため、情報信号の伝送を
低接続損失で行うことのできる光増幅中継装置を得るこ
とができる。また、上記の目的は、希土類元素が添加さ
れた複数のコアを所定の屈折率を有したクラッド層で被
覆して構成され、前記複数のコアは、それら複数のコア
の中心部に配置された第1のコアと、前記第1のコアの
外側に配置され、前記第1のコアの希土類元素添加量よ
りも多い量の希土類元素を含む第2のコアより構成され
たマルチコアファイバと、このマルチコアファイバの入
力側、出力側、又は両側に設けられたWDM回路と、こ
のWDM回路に励起光を供給するための励起用光源と、
前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
アイソレータと、前記マルチコアファイバの光増幅器の
入力側、出力側、又は両側に接続した分散シフトファイ
バとを備えた構成の光増幅中継装置によって達成され
る。
【0026】この構成によれば、利得の波長特性の平坦
特性を確保しながら高利得化を図りながら、分散シフト
ファイバと希土類添加マルチコアファイバのモードフィ
ールド径が非常に近い値であるため、情報信号の伝送を
低接続損失で行うことのできる光増幅中継装置を得るこ
とができる。更に、前記光増幅中継装置において、分散
シフトファイバの途中に分散補償デバイスを接続した構
成にすることができる。
【0027】この構成によれば、高速、大容量の情報を
より長距離へ伝送しようとする場合に問題となるファイ
バの分散値が、分散補償デバイスによって補償される。
したがって、利得の波長特性の平坦特性及び高利得化を
確保しながら、大容量の情報を高速に遠方へ伝送するこ
とができる。また、前記光増幅中継装置において、その
入力側、出力側、又は両側に光合分波回路を設けること
ができる。
【0028】この構成によれば、光合分波回路によって
波長多重が行え、この波長多重した信号光を希土類添加
マルチコアファイバ及び分散シフトファイバを通過させ
ることにより、長距離伝送が可能になる。更に、上記し
た本発明の目的は、希土類元素が添加された複数のコア
を所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成さ
れ、前記複数のコアは、中心部に配置され、前記所定の
屈折率より大きい第1の屈折率を有した第1のコアと、
前記第1のコアの外側に配置され、前記第1の屈折率よ
り大きい第2の屈折率を有した第2のコアより構成され
たマルチコアファイバと、このマルチコアファイバの入
力側、出力側、又は両側に設けられたWDM回路と、こ
のWDM回路に励起光を供給するための励起用光源と、
前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
アイソレータを備えた光増幅器と、この光増幅器の出力
側に設けられ、この光増幅器より出力された増幅後の光
信号を複数の異なる波長に分配出力する光スターカプラ
とを設けた構成のマルチコアファイバ光増幅分配装置に
よっても達成される。
【0029】この構成によれば、希土類添加マルチコア
ファイバを用いた光増幅によって利得の波長特性の平坦
特性を確保しながら増幅された信号光が光スターカプラ
によって分配され、複数の加入者へ波長多重化された情
報信号をほぼ均等に、且つS/Nの劣化及びクロストー
ク特性の劣化を極めて低い値にして伝送することができ
る。また、上記した本発明の目的は、希土類元素が添加
された複数のコアを所定の屈折率を有したクラッド層で
被覆して構成され、前記複数のコアは、それら複数のコ
アの中心部に配置された第1のコアと、前記第1のコア
の外側に配置され、前記第1のコアの希土類元素添加量
よりも多い量の希土類元素を含む第2のコアより構成さ
れたマルチコアファイバと、このマルチコアファイバの
入力側、出力側、又は両側に設けられたWDM回路と、
このWDM回路に励起光を供給するための励起用光源
と、前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けら
れたアイソレータを備えた光増幅器と、この光増幅器の
出力側に設けられ、この光増幅器より出力された増幅後
の光信号を複数の異なる波長に分配出力する光スターカ
プラとを備えた構成の光増幅分配装置によっても達成さ
れる。
【0030】この構成によれば、希土類添加マルチコア
ファイバを用いた光増幅によって利得の波長特性の平坦
特性を確保しながら増幅された信号光が光スターカプラ
によって分配され、複数の加入者へ波長多重化された情
報信号をほぼ均等に、且つS/Nの劣化及びクロストー
ク特性の劣化を極めて低い値にして伝送することができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は本発明によるEr添加マ
ルチコアファイバの第1の実施の形態を示し、(a)は
断面図、(b)は(a)におけるA−A′、B−B′、
C−C′の各断面における屈折率分布を示している。
【0032】本発明によるマルチコアファイバの構成を
説明する前に、本発明による構成のマルチコアファイバ
を発明するに至った経緯について説明する。Er添加マ
ルチコアファイバに波長0.98μmの励起光及び波長
1.55μmの信号光を入射させたときのEr添加マル
チコアファイバ内を1m伝搬した状態における各々のコ
ア内のパワー分布を理論解析したところ、図14(図
中、(a)はファイバ断面図、(b)は波長0.98μ
mにおけるコア間隔d−パワー入射/出射特性を示す)
及び図15(波長1.55μmにおけるコア間隔d−パ
ワー入射/出射特性を示す)の結果を得た。いずれもパ
ワー比とコア間隔との関係を示し、横軸は各々のコアの
間隔d、縦軸は各々のコアに入射したパワーと出射した
パワーとの比を示している。
【0033】発明者らの理論解析によれば、図14及び
図15の(a)におけるA−A軸と、B−B軸と、C−
C軸とが対称であることから、周辺部の各々のパワー比
は等しくなる。したがって、図14及び図15では中心
部のコア内のパワー比と周辺部のコア内のパワー比の夫
々の最小値及び最大値をプロットしている。まず、図1
4について説明すると、波長0.98μmの励起光に対
してはコア間隔dが小さいと、中心部及び周辺部のパワ
ー比の最小値と最大値との間には大きな差がある。つま
り、励起光は各々のコア内を大きな振動を伴いながら伝
搬しており、中心部のコア内と周辺部のコア内のパワー
とに大幅なパワーアンバランスが生じる。ところが、コ
ア間隔dを徐々に大きくしていくと、パワーアンバラン
スは小さくなり、コア間隔dが1.3〜1.5μmの範
囲では中心部及び周辺部のコア内のパワーが近似した値
になってくることが判明した。
【0034】また、波長1.55μmの信号光に対する
図15においても同様の傾向を示しており、各々のコア
内に励起光及び信号光をほぼ均等に分配して伝搬させる
ためのコア間隔dの最適値は1.3〜1.5μmの範囲
にあることが判明した。しかし、以上の結果からわかる
ように、中心部のコア内と周辺部のコア内を伝搬するパ
ワーには未だアンバランスがあり、図18に示したよう
に、利得の波長特性の平坦性を劣化させる原因になって
いると考えられる。
【0035】そこで本発明においては、図14及び図1
5における中心部のコアと周辺部のコア内を伝搬するパ
ワーがより等しくなるように、中心部のコアの屈折率
(nWC)を周囲に配置したコアの屈折率(nwo)よりも
低い値にし、中心部のコア内を伝搬するパワーが低下す
るようにしている。これにより、中心部のコア内を伝搬
するパワーと周辺部のコア内を伝搬するパワーとをほぼ
等しくすることができ、利得の波長特性の平坦性を改善
することができる。
【0036】次に、以上の考えを具体化した本発明の実
施の形態について図1の(a)を基に説明する。コア1
a〜1gはプライマリークラッド層2によって被覆され
ている。コア1a〜1gにはErとAlが共添加されて
いる。そして、コア1a〜1gは1本(コア1g=第1
のコア)を中心に据え、これを取り囲むようにして他の
6本(コア1a〜1f=第2のコア)が一体的に束ねら
れている。これらコア1a〜1gは、更にセカンダリク
ラッド層3で被覆されている。このセカンダリクラッド
層3の屈折率をnC とするとき、コア1a〜1fの屈折
率はnWO、中心のコア1gの屈折率はnWCというように
異なる値に設定される。すなわち、セカンダリクラッド
層3の屈折率nC に対してコア1a〜1gの屈折率nWO
は、nWO>nC になるように設定され、コア1gの屈折
率nWCに対してコア1a〜1gの屈折率nWOは、nWC
WOに設定される。また、プライマリークラッド層2の
屈折率nP は、セカンダリクラッド層3の屈折率nC
対し、nC =nP に設定している。
【0037】図1の(b)は図1の(a)におけるA−
A′、B−B′、C−C′の各断面における屈折率分布
を示している。中心のコア1gの屈折率nWCは、周囲の
コア1a〜1gの屈折率nWOよりも低くなるように設定
され、中心のコア1gを伝搬する信号光(波長1.53
〜1.57μm帯)と励起光(0.98μm帯或いは
1.48μm帯)のパワー量を図14の場合の値に比べ
て抑えたことにより、コア1a〜1g内の光のパワー量
の略均等分配化が図れるため、利得の波長特性を更に平
坦化することができる。
【0038】なお、図1に示す構成のEr添加マルチコ
アファイバのコア材料は、SiO2−GeO2 −Al2
3 にErを添加したものである。また、プライマリー
クラッド層2及びセカンダリクラッド層3はSiO2
用いている。具体的例を示せば、セカンダリクラッド層
3の外径を125μm、コア1a〜1gのコア外径を約
1.9μm、コア1a〜1gのコア間隔を約1.3μ
m、中心のコア1gの屈折率nWCを1.478、コア1
a〜1fの屈折率nWOを1.4795、プライマリーク
ラッド層2の屈折率nP 及びセカンダリクラッド層3の
屈折率nC を1.458、コア1a〜1g内のErとA
lの添加量を夫々400ppmと8,500ppmにし
た。なお、コア1a〜1gの間隔約1.3μmはプライ
マリークラッド層2の厚みで制御した。
【0039】そして、図15に示した構成によって利得
特性及び1dB帯域幅特性を測定した。これにより、図
2及び図3に示すような結果が得られた。図2及び図3
から明らかなように、小信号入力(Sp=−37dB
m)のときの利得の波長特性は平坦化されている。すな
わち、従来では1dB帯域幅(利得が1dB低下する帯
域幅)は約15nmであったが、本発明によれば、約2
2nmに拡大することができた。また、コア1a〜1g
内のAl添加量を17,000ppmにした場合、上記
小信号入力時の1dB帯域幅は約26nmに拡げること
ができた。
【0040】図4は本発明によるEr添加マルチコアフ
ァイバの第2の実施の形態を示し、(a)は断面図、
(b)は図4の(a)におけるA−A′、B−B′、C
−C′の各断面における屈折率分布を示している。図1
の構成がプライマリークラッド層2の屈折率nP に対し
てセカンダリクラッド層3の屈折率nC を、nC =nP
にしていたのに対し、この構成では、図1におけるプラ
イマリークラッド層2の屈折率nP とカンダリクラッド
層3の屈折率nC を異なる値(nC >nP )に設定して
いる。例えば、セカンダリクラッド層3の屈折率nC
1.458にしたとき、プライマリークラッド層2の屈
折率nP はフッ素を添加することにより、1.448に
している。この設定によれば、コア1a〜1fの屈折率
WOとプライマリークラッド層2の屈折率nP の比屈折
率差ΔO を2.15%、コア1gの屈折率nWCとプライ
マリークラッド層2の屈折率nP の比屈折率差ΔC
2.03%とし、図1のファイバよりも比屈折率差を大
きくすることができる。この結果、信号光及び励起光の
各々のコア内への閉じ込めを強くすることができる。こ
の結果、図1の構成よりも利得を約2dBほど高くで
き、かつ、1dB帯域幅を図1の構成のファイバと同程
度の値を得ることができた。
【0041】なお、図4に示す構成のEr添加マルチコ
アファイバのコア材料は、SiO2−GeO2 −Al2
3 にErを添加したものである。また、プライマリー
クラッド層2にはSiO2 にFを添加したものを用い、
セカンダリクラッド層3にはSiO2 を用いている。図
5は本発明によるEr添加マルチコアファイバの第3の
実施の形態を示し、(a)は断面図、(b)は図5の
(a)におけるA−A′、B−B′、C−C′の各断面
における屈折率分布を示している。
【0042】図1、図4においては、SiO2 −GeO
2 −Al2 3 をコアの主材料としたEr添加マルチコ
アファイバの構成について説明したが、図5ではSiO
2 −Al2 3 をコアの主材料にしたEr添加マルチコ
アファイバの構成について説明する。中心のコア1g
は、SiO2 −Al2 3 にErを添加した材料で構成
されている。Al2 3 の量は5〜6%とできるだけ多
く添加(最大60,000ppm)している。コア1a
〜1fは、中心のコア1gよりも屈折率を大きくするた
め、Erを添加したSiO2 −Al2 3 (中心のコア
1gとほぼ同量のAl23 を添加)に屈折率調整用と
して少量のGeO2 或いはP2 5 を添加した材料で構
成している。なお、中心のコア1gにおいても、P2
5 を添加してもよい。SiO2 −Al2 3 ガラスの実
現可能な屈折率の上限値は、1.478程度であること
から、比屈折率差Δをあまり大きくすることはできな
い。この比屈折率差Δを大きくしたいときには、図6で
説明するようにフッ素を添加したSiO2 を用いてプラ
イマリークラッド層2を構成し、プライマリークラッド
層2の屈折率を下げればよい。
【0043】図5の構成によるマルチコアファイバの特
徴は、各々のコアにAl2 3 をできるだけ多く添加
し、かつ周囲のコア1a〜1fにGeO2 或いはP2
5 を添加し、中心のコア1gよりも屈折率を大きくする
ことにより、利得の波長特性の平坦化をより広い帯域に
わたって実現することにある。また、各々のコアに対し
てP2 5 を添加することにより、Erをより多く、よ
り均一に添加するための補助的な役割を持たせることが
できるほか、より高利得に、そして利得の波長特性を平
坦化するのにも有効である。
【0044】図6は本発明によるEr添加マルチコアフ
ァイバの第4の実施の形態を示し、(a)は断面図、
(b)は図6の(a)におけるA−A′、B−B′、C
−C′の各断面における屈折率分布を示している。図6
のマルチコアファイバは、図1の構成に対し、各々にプ
ライマリークラッド層2を施したコア1a〜1gを一体
化したものに対し、その周囲を円筒状に中間層100で
覆い、この中間層100をセカンダリクラッド層3で覆
う構成にしている。中間層100の材料には、Fを添加
したSiO2 を用いることができ、その直径は10〜1
00μmの範囲が好ましい。
【0045】図6の構成によれば、図4の構成と同様な
屈折率分布を持たせることができ、比屈折率差を大きく
して信号光及び励起光の各々をコア内に閉じ込める効果
を高くすることができる。なお、図1、図4、図5及び
図6の構成においては、各図の(b)に示すように、コ
ア1a〜1g内の屈折率分布をステップ状にしたが、ス
テップ状に限定されるものではなく、径方向に緩やかな
分布を有していてもよい。また、プライマリークラッド
層2及び中間層100内の屈折率も同様にステップ状以
外の分布であってもよい。
【0046】図7及び図8は、図1、図4、図5及び図
6の(a)におけるA−A′、B−B′、C−C′の各
断面のEr添加濃度分布の一例を示した図である。この
ように、コア1a〜1f内のEr添加濃度も、図7に示
すようなステップ状、或いは図8に示すように径方向に
緩やかな分布をもっていてもよい。これまで説明した第
1〜第4の実施の形態は、中心のコア1gの屈折率を周
囲のコア1a〜1fの屈折率よりも低くすることによ
り、中心のコア1gを伝搬するパワーを低下させ、周囲
のコア1a〜1fを伝搬するパワーとほぼ等しくなるよ
うにして利得の波長特性を広帯域にわたって平坦にした
ものであるが、この手段によらず、図7及び図8に示さ
れるように、中心のコア1gに添加するErの量を周囲
のコア1a〜1fのEr添加量よりも少なくする手段の
みを用いても中心のコア1gを伝搬する信号光パワー、
励起光パワーとErの添加量によって決まる増幅度と、
周囲のコア1a〜1fを伝搬する信号光パワー、励起光
パワーとErの添加量によって決まる増幅度とをほぼ等
しくなるようにして、利得の波長特性を平坦化すること
ができる。
【0047】また、上記の中心のコア1gの屈折率を周
囲のコア1a〜1fの屈折率よりも低く構成する手段
と、上記の中心のコア1gに添加するErの量を周囲の
コア1a〜1fに添加するErの量よりも少なく構成す
る手段を組み合わせてもよく、両者を組み合わせれば、
利得の波長特性を平坦化するのに都合が良い。すなわ
ち、中心のコア1gの屈折率を周囲のコア1a〜1fの
屈折率よりも低くして中心のコア1gを伝搬する信号光
パワー及び励起光パワーを抑えると共に、中心のコア1
gに添加するErの量を周囲のコア1a〜1fに添加す
るErの量よりも少なめにして増幅度を少し抑えること
により、結果的に全てのコア1a〜1gの各々の信号光
パワーの増幅度の均一化を図ることができる。このよう
に両方の手段を組み合わせれば、Er添加マルチコアフ
ァイバの設計において、より自由度を持たせることがで
きる。
【0048】例えば、所望の特性を得るために、中心の
コア1gの屈折率の低下の度合いとEr添加量の低下の
度合いは、種々の組み合わせが考えられ、屈折率の低下
の度合いが小さい場合には、Er添加量の低下の度合い
を大きくすればよいし、屈折率の低下の度合いが大きい
場合には、Er添加量の低下の度合いを小さくすればよ
い。
【0049】図9は本発明によるEr添加マルチコアフ
ァイバを用いた光増幅器の第1の実施の形態を示す接続
図である。Er添加マルチコアファイバ4の両端にはレ
ンズ5a,5bが配設され、このレンズ5a,5bの各
々に面してWDM回路6a,6bが配設されている。ま
た、WDM回路6a,6bに対する鉛直線に対し、レン
ズ5a,5bに対し対称な角度位置にレンズ7a,7b
が配設されている。更にWDM回路6a,6bの外側に
はバルク構造のアイソレータ8a,8bを介してレンズ
9a,9bが配設され、このレンズ9a及びレンズ9b
に面して、入力側ファイバ10a及び出力側ファイバ1
0bが配設されている。また、レンズ7a,7bに面し
て光ファイバ11a,11bが配設され、この光ファイ
バ11a,11bの各々の端部には励起用半導体レーザ
12a,12b(励起光13a,13bを発生)の各々
が配設されている。そして、光ファイバ10aには信号
光S1 が入光され、光ファイバ10bからは増幅された
信号光S2 が出力される。なお、各レンズは、非平行光
を平行光に変換するために用いられる。
【0050】ここで、WDM回路6a,6bは、ガラス
基板上にSiO2 とTiO2 膜の低屈折率層と高屈折率
層を交互に形成した干渉膜フィルタで構成され、信号光
を透過させ、かつ励起光を反射させる特性を有する回路
である。なお、アイソレータ8a,8b及びWDM回路
6a,6bにファイバ型構造のものを用いない理由は、
Er添加マルチコアファイバ4の比屈折率差Δが大きい
ため、ファイバ型構造のものを使った場合、モードフィ
ールド整合回路を設けねばならなくなり、これによる損
失が生じるのを避けるためである。
【0051】入力側ファイバ10aに入光された信号光
1 は、レンズ9a、アイソレータ8a及びWDM回路
6aを介してEr添加マルチコアファイバ4へ送られる
が、同時にWDMカプラ6aには励起用半導体レーザ1
2aから励起光13aが付与される。Er添加マルチコ
アファイバ4に入射された励起光13aは、イオンのあ
るエネルギー準位を励起し、誘導放出による増幅作用が
生じる。ここで増幅された光信号S2 は、Er添加マル
チコアファイバ4からレンズ5b、WDM回路6b、ア
イソレータ8bを順次経由して出力側ファイバ10bへ
送出される。同様に、励起用半導体レーザ12bで生成
された励起光13bは、Er添加マルチコアファイバ4
に対して後方向から入射され、上記した原理で光増幅を
行う。ここでは、前後双方向から励起光を付与している
が、前側又は後側のいずれか一方からでもよい。
【0052】このEr添加マルチコアファイバ4の両端
には、光が逆方向に伝搬するのを防止するためのアイソ
レータ8a,8bが接続され、この各々の内側にはWD
Mカプラ6a,6bが設けられている。アイソレータ8
aには信号光S1 が入力され、アイソレータ8bから増
幅された信号光S2 が出力される。図10は本発明によ
るEr添加マルチコアファイバを用いた光増幅器の第2
の実施の形態を示す接続図である。
【0053】図10の光増幅器は、図9の構成に対しW
DMカプラ6a,6bとアイソレータ8a,8bの配置
を入れ換えたところに特徴がある。他の構成について
は、図9の通りであるので、説明は省略する。この場
合、アイソレータ8aは信号光及び励起光を図の右方向
へ透過させる特性のものを用いる必要がある。すなわ
ち、信号光の波長帯(1.53〜1.56μm)を透過
させるだけでなく、励起光の波長帯(0.98μm帯或
いは1.48μm帯)も透過させることのできる広帯域
なアイソレータを用いる。
【0054】図10のように、アイソレータ8a,8b
をWDMカプラ6a,6bの後段に設けることにより、
Er添加マルチコアファイバ4側から反射してきた信号
光のみならず、励起光も阻止することができるため、信
号光側の光源及び励起用半導体レーザ12aの動作を安
定に保持することができる。また、励起用半導体レーザ
12bからの励起光13bがEr添加マルチコアファイ
バ4内を伝搬し、アイソレータ8aで反射され、再びE
r添加マルチコアファイバ4内を伝搬するので、励起光
をより効率良く増幅に寄与させることができ、結果的に
高利得化を図ることができる。
【0055】図11は図9に示した光増幅器を用いて構
成した光増幅分配装置の構成例を示す接続図である。図
9に示した光増幅器に対し、光スターカプラ14を接続
することにより増幅分配装置が構成される。つまり、図
8の出力側ファイバ10bに光スターカプラ14を接続
することにより、増幅後の光信号を分配して得た複数の
信号出力光15を得ることができる。
【0056】光スターカプラ14には、入力がN(N:
1,2)で出力がM(M:≧2)のものが用いられ、そ
の入力の一方が出力側ファイバ10bに接続される。こ
こでは、Nを「2」、Mを「16」としているが、Nは
1でもよく、また、Mは「4」,「8」,「32」,
「64」等にすることができる。更に、光スターカプラ
14には、ファイバ型構造、導波路型構造のいずれも用
いることができる。
【0057】なお、出力側ファイバ10bと光スターカ
プラ14の入力側ファイバのモードフィールド径をEr
添加マルチコアファイバのモードフィールド径にほぼ等
しくしておくと、より低損失で且つ反射光を無くして光
スターカプラ14の出力側から増幅ならびに分配された
出力光15を取り出すことができる。図12は図9に示
した光増幅器を用いて構成した光増幅中継装置の構成例
を示す接続図である。
【0058】図12に示すように、同一仕様の複数の分
散シフトファイバ16a,16b,16cが用いられ、
その相互間には図9に示した構成のEr添加マルチコア
ファイバ増幅器17a,17bが配設されている。更
に、分散シフトファイバ16cの出力側には光増幅器1
7cが配設されている。分散シフトファイバ16aの入
力側には光合分波回路18aの出力ポート19aが接続
され、光増幅器17cの出力端には光合分波回路18b
の入力ポート20bが接続されている。また、光合分波
回路18aは入力ポート20aを備え、波長λ1 〜λ8
の光信号が入力される。更に、光合分波回路18bは出
力ポート19bを備え、波長λ1 〜λ8 の増幅された各
光信号が個別に出力される。
【0059】図12の構成においては、波長λ1 〜λ8
の光信号が光合分波回路18aに入力されると、光合分
波回路18aで波長多重された光信号は分散シフトファ
イバ16a,16b,16cを介して光増幅器17a,
17b,17cに順次供給され、光増幅が行われる。最
後に、光合分波回路18bによって夫々の波長(波長λ
1 〜λ8 )の信号光に分離して出力する。このとき、光
増幅器17a,17b,17cの小信号入力時の利得の
波長特性は上記した様に広帯域にわたって平坦であるの
で、より多くの情報を夫々の波長の光信号に乗せて、よ
り長距離に伝送することが可能になる。また、出力ポー
ト19bにおける各チャンネルのS/N及び光クロスト
ーク特性を高性能に維持することができる。
【0060】更に、分散シフトファイバ16a,16
b,16cと光増幅器17a,17b,17cのモード
フィールド径を接近した値にすることにより、低反射、
低損失の光伝送系を構成することができる。つまり、低
ノイズフィギュアで高速、大容量の情報を長距離に伝送
することが可能になる。なお、図12においては、波長
多重数を8チャンネルとしたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、「16」、「32」、「64」、
「128」等のチャンネル数にすることができる。更
に、分散シフトファイバ及び光増幅器の数は各3個とし
たが、任意にすることができる。
【0061】図13は光増幅中継装置の他の構成例を示
す接続図である。ここに示す増幅中継装置は、図12の
構成において、その光増幅器17cに代え、ファイバ型
又は導波路型の分散補償デバイス21を用いた構成にし
ている。図12の構成で大容量の情報を高速に長距離伝
送しようとすれば、ファイバの分散特性が問題になる。
この問題を解決するため、分散補償デバイス21を設け
ている。
【0062】なお、上記の各実施の形態において、コア
1a〜1gは、Erを添加する例について説明したが、
これに代えてPr(プラセオジム)、Nd、Yb(イッ
テルビウム)、Sm(サマリウム)、Ce(セリウム)
等の希土類元素を用いることができる。また、希土類元
素は、上記の内の少なくとも2種を添加することができ
る。
【0063】また、コア1a〜1gの主材料は、SiO
2 系(SiO2 にGe、P、Al、Ti、B、F等の屈
折率制御用の添加物を少なくとも1種を添加したも
の)、フッ化物系、多成分系材料のいずれかを用いるこ
とができる。更に、プライマリークラッド層2及びセカ
ンダリクラッド層3は、SiO2 或いは上記SiO
2 系、フッ化物系、多成分系のいずれかの材料を用いる
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、第1のコ
アと、該第1のコアの近傍に配置された第2のコアとを
含み、第1のコアは第2のコアより小さい屈折率にした
ことにより、各コアのパワーバランスがとれ、利得の波
長特性を広帯域にわたって平坦にすることができる。
【0065】また、前記コアと前記第2のコアの各々を
プライマリークラッド層で被覆し、これらの外周をセカ
ンダリクラッド層で被覆する構成にすれば、プライマリ
ークラッド層の屈折率nP とセカンダリクラッド層の屈
折率nC を異ならせたファイバを製作するのに適し、高
効率(=高利得)の光増幅器用の光ファイバを得ること
ができる。
【0066】更に、クラッドの中心部に配置された第1
のコアの希土類元素添加量を、周囲に配置される第2の
コアの希土類元素添加量よりも少なくすることにより、
第1のコアを伝搬する信号光パワー、励起光パワー及び
Erの添加量によって定まる増幅度と、周囲の第2のコ
アを伝搬する信号光パワー、励起光パワー及びErの添
加量によって定まる増幅度とをほぼ等しくすることがで
きる。このため、利得の波長特性を平坦化することがで
きる。
【0067】また、本発明は、利得の波長特性の平坦特
性を良好にした希土類添加マルチコアファイバと、WD
M回路と組み合わせて光増幅器を構成したので、利得の
波長特性の平坦性を確保しながら高利得化を図ることが
できる。更に、希土類元素を添加するに際し、第1のコ
アの屈折率を第2のコアの屈折率より小さくすることに
より、第1のコアと第2のコアの各々を伝搬する信号光
パワー、励起光パワー、及び希土類元素によって決まる
増幅度をほぼ等しくすることができる。
【0068】また、本発明は、希土類添加マルチコアフ
ァイバを用いた光増幅器に分散シフトファイバを付加す
ることにより、分散シフトファイバと希土類添加マルチ
コアファイバのモードフィールド径を非常に近い値にす
ることができ、情報信号の伝送を低接続損失で行うこと
が可能になる。また、本発明は、分散シフトファイバ及
び光合分波回路を付加することにより、波長多重が行
え、この波長多重した信号光を各ファイバに通せば、利
得の波長特性の平坦性及び高利得を維持しながらの長距
離伝送が可能な光増幅中継装置を得ることができる。
【0069】また、本発明は、分散シフトファイバに分
散補償デバイスを接続した構成にしたので、高速、大容
量の情報をより長距離へ伝送しようとする場合に問題と
なるファイバの分散値が、分散補償デバイスによって補
償される。したがって、利得の波長特性の平坦特性及び
高利得化を確保しながら、大容量の情報を高速に遠方へ
伝送することが可能な光増幅中継装置を得ることができ
る。
【0070】更に、本発明は、希土類添加マルチコアフ
ァイバを用いた光増幅器に光スターカプラを設け、増幅
後の光信号を複数の異なる波長に分配出力するようにし
たので、希土類添加マルチコアファイバを用いた光増幅
によって利得の波長特性の平坦特性を確保しながら増幅
された信号光が光スターカプラによって分配され、複数
の加入者へ波長多重化された情報信号をほぼ均等に、且
つS/Nの劣化及びクロストーク特性の劣化を極めて低
い値にして伝送することが可能な光増幅分配装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチコアファイバの第1の実施
の形態を示す断面図である。
【図2】図1のマルチコアファイバにおける波長−利得
特性図である。
【図3】図1のマルチコアファイバにおけるコア間隔−
帯域幅特性図である。
【図4】本発明によるEr添加マルチコアファイバの第
2の実施の形態を示し、(a)は断面図、(b)は
(a)におけるA−A′、B−B′、C−C′の各断面
における屈折率分布を示している。
【図5】本発明によるEr添加マルチコアファイバの第
3の実施の形態を示し、(a)は断面図、(b)は
(a)におけるA−A′、B−B′、C−C′の各断面
における屈折率分布を示している。
【図6】本発明によるEr添加マルチコアファイバの第
4の実施の形態を示し、(a)は断面図、(b)は
(a)におけるA−A′、B−B′、C−C′の各断面
における屈折率分布を示している。
【図7】本発明に係るコア内のEr添加濃度の分布(ス
テップ状の分布)例を示す分布特性図である。
【図8】本発明に係るコア内のEr添加濃度の分布(径
方向に緩やかな分布)例の他の例を示す分布特性図であ
る。
【図9】本発明によるEr添加マルチコアファイバを用
いた光増幅器の第1の実施の形態を示す接続図である。
【図10】本発明によるEr添加マルチコアファイバを
用いた光増幅器の第2の実施の形態を示す接続図であ
る。
【図11】図9に示した光増幅器を用いて構成した光増
幅分配装置の構成例を示す接続図である。
【図12】図9に示した光増幅器を用いて構成した光増
幅中継装置の構成例を示す接続図である。
【図13】光増幅中継装置の他の構成例を示す接続図で
ある。
【図14】波長0.98μmにおけるコア間隔d−パワ
ー入射/出射特性図である。
【図15】波長1.55μmにおけるコア間隔d−パワ
ー入射/出射特性図である。
【図16】従来のEr添加マルチコアファイバの一例を
示す断面図である。
【図17】図16に示したEr添加マルチコアファイバ
を用いた光増幅器を示す接続図である。
【図18】図17の構成のEr添加マルチコアファイバ
における利得の波長特性を測定した波長−利得特性図で
ある。
【図19】マルチコアファイバのコア間隔dと光増幅器
の1dB帯域幅の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f 周囲のコア 1g 中心のコア 2 プライマリークラッド層 3 セカンダリクラッド層 4 Er添加マルチコアファイバ 6a,6b WDM回路 8a,8b アイソレータ 12a,12b 励起用半導体レーザ 13a,13b 励起光 14 光スターカプラ 16a,16b,16c 分散シフトファイバ 17a,17b 光増幅器 18a,18b 光合分波回路 21 分散補償デバイス 100 中間層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/07 H01S 3/07 3/17 3/17

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素が添加された複数のコアを所
    定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成されたマ
    ルチコアファイバにおいて、 前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れ、前記所定の屈折率より大きい第1の屈折率を有した
    第1のコアと、 前記第1のコアの外側に配置され、前記第1の屈折率よ
    り大きい第2の屈折率を有した第2のコアより構成され
    ることを特徴とするマルチコアファイバ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のコアは、希土類元素
    に加えてAlが添加され、 前記クラッド層は前記第1及び第2のコアを被覆するプ
    ライマリークラッド層と、前記プライマリークラッド層
    の外側に設けられたセカンダリクラッド層とにより構成
    されることを特徴とする請求項1記載のマルチコアファ
    イバ。
  3. 【請求項3】 前記プライマリークラッド層は、前記セ
    カンダリクラッド層より屈折率が小さいことを特徴とす
    る請求項2記載のマルチコアファイバ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び前記第2のコアは、SiO
    2 系ガラス、SiO 2 −GeO2 系ガラス、あるいはS
    iO2 −GeO2 −P2 5 系ガラスにAlが少なくと
    も5000ppm、及びErが少なくとも200ppm
    添加されていることを特徴とする請求項2記載のマルチ
    コアファイバ。
  5. 【請求項5】 希土類元素が添加された複数のコアをク
    ラッド層で被覆して構成されたマルチコアファイバにお
    いて、 前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れた第1のコアと、 前記第1のコアの外側に配置され、前記第1のコアの希
    土類元素添加量よりも多い量の希土類元素を含む第2の
    コアより構成されることを特徴とするマルチコアファイ
    バ。
  6. 【請求項6】 前記第1のコアと第2のコアは、前記希
    土類元素が各々のコア内で径方向に分布するように添加
    されていることを特徴する請求項5記載のマルチコアフ
    ァイバ。
  7. 【請求項7】 前記第1のコアは、前記クラッド層の屈
    折率より大きく、前記第2のコアの屈折率より小さいこ
    とを特徴とする請求項5記載のマルチコアファイバ。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2のコアは、希土類元素
    に加えてAlが添加され、 前記クラッド層は前記第1及び第2のコアを被覆するプ
    ライマリークラッド層と、前記プライマリークラッド層
    の外側に設けられたセカンダリクラッド層とにより構成
    されることを特徴とする請求項5記載のマルチコアファ
    イバ。
  9. 【請求項9】 前記プライマリークラッド層は、前記セ
    カンダリクラッド層より屈折率が小さいことを特徴とす
    る請求項5記載のマルチコアファイバ。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のコアは、SiO2
    系ガラス、SiO2−GeO2 系ガラス、あるいはSi
    2 −GeO2 −P2 5 系ガラスにAlが少なくとも
    5000ppm、及びErが少なくとも200ppm添
    加されていることを特徴とする請求項5記載のマルチコ
    アファイバ。
  11. 【請求項11】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れ、前記所定の屈折率より大きい第1の屈折率を有した
    第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、前記
    第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有した第2のコ
    アより構成されたマルチコアファイバと、 前記マルチコアファイバの入力側、出力側、又は両側に
    設けられたWDM回路と、 前記WDM回路に励起光を供給するための励起用光源
    と、 前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
    アイソレータとを具備することを特徴とするマルチコア
    ファイバを用いた光増幅器。
  12. 【請求項12】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れた第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、
    前記第1のコアの希土類元素添加量よりも多い量の希土
    類元素を含む第2のコアより構成されたマルチコアファ
    イバと、 前記マルチコアファイバの入力側、出力側、又は両側に
    設けられたWDM回路と、 前記WDM回路に励起光を供給するための励起用光源
    と、 前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
    アイソレータとを具備することを特徴とするマルチコア
    ファイバを用いた光増幅器。
  13. 【請求項13】 前記励起光は、波長が0.98μm帯
    または1.48μm帯であることを特徴とする請求項1
    1又は12記載のマルチコアファイバを用いた光増幅
    器。
  14. 【請求項14】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れ、前記所定の屈折率より大きい第1の屈折率を有した
    第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、前記
    第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有した第2のコ
    アより構成されたマルチコアファイバと、 前記マルチコアファイバの入力側、出力側、又は両側に
    設けられたWDM回路と、 前記WDM回路に励起光を供給するための励起用光源
    と、 前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
    アイソレータと、 前記マルチコアファイバの光増幅器の入力側、出力側、
    又は両側に接続した分散シフトファイバとを具備するこ
    とを特徴とするマルチコアファイバを用いた光増幅中継
    装置。
  15. 【請求項15】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れた第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、
    前記第1のコアの希土類元素添加量よりも多い量の希土
    類元素を含む第2のコアより構成されたマルチコアファ
    イバと、 前記マルチコアファイバの入力側、出力側、又は両側に
    設けられたWDM回路と、 前記WDM回路に励起光を供給するための励起用光源
    と、 前記WDM回路と入力端又は出力端との間に設けられた
    アイソレータと、 前記マルチコアファイバの光増幅器の入力側、出力側、
    又は両側に接続した分散シフトファイバとを具備するこ
    とを特徴とするマルチコアファイバを用いた光増幅中継
    装置。
  16. 【請求項16】 前記分散シフトファイバは、途中に分
    散補償デバイスが接続されていることを特徴とする請求
    項14又は15記載のマルチコアファイバを用いた光増
    幅中継装置。
  17. 【請求項17】 装置の入力側、出力側、又は両側に光
    合分波回路を設けたことを特徴とする請求項14、15
    又は16記載のマルチコアファイバを用いた光増幅中継
    装置。
  18. 【請求項18】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れ、前記所定の屈折率より大きい第1の屈折率を有した
    第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、前記
    第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有した第2のコ
    アより構成されたマルチコアファイバと、このマルチコ
    アファイバの入力側、出力側、又は両側に設けられたW
    DM回路と、このWDM回路に励起光を供給するための
    励起用光源と、前記WDM回路と入力端又は出力端との
    間に設けられたアイソレータを備えた光増幅器と、 前記光増幅器の出力側に設けられ、この光増幅器より出
    力された増幅後の光信号を複数の異なる波長に分配出力
    する光スターカプラとを具備することを特徴とするマル
    チコアファイバを用いた光増幅分配装置。
  19. 【請求項19】 希土類元素が添加された複数のコアを
    所定の屈折率を有したクラッド層で被覆して構成され、
    前記複数のコアは、それら複数のコアの中心部に配置さ
    れた第1のコアと、前記第1のコアの外側に配置され、
    前記第1のコアの希土類元素添加量よりも多い量の希土
    類元素を含む第2のコアより構成されたマルチコアファ
    イバと、このマルチコアファイバの入力側、出力側、又
    は両側に設けられたWDM回路と、このWDM回路に励
    起光を供給するための励起用光源と、前記WDM回路と
    入力端又は出力端との間に設けられたアイソレータを備
    えた光増幅器と、 前記光増幅器の出力側に設けられ、この光増幅器より出
    力された増幅後の光信号を複数の異なる波長に分配出力
    する光スターカプラとを具備することを特徴とするマル
    チコアファイバを用いた光増幅分配装置。
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