JPH09264155A - オフセットピストンエンジン - Google Patents

オフセットピストンエンジン

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JPH09264155A
JPH09264155A JP7483096A JP7483096A JPH09264155A JP H09264155 A JPH09264155 A JP H09264155A JP 7483096 A JP7483096 A JP 7483096A JP 7483096 A JP7483096 A JP 7483096A JP H09264155 A JPH09264155 A JP H09264155A
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piston
crankshaft
offset
valve
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登 山王堂
Hitoshi Takahashi
均 高橋
Hiroyuki Makino
博行 牧野
Minoru Nakamura
稔 中村
Shohei Kasagi
将平 笠置
Ikurou Hara
幾朗 原
Takahiro Okuyama
高弘 奥山
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • F02B75/228Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement with cylinders arranged in parallel banks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ軸線をクランクシャフト軸線に対し
て側方にオフセットしたオフセットピストンエンジンに
おいて、ピストンの横方向のスラスト力が増加する圧縮
行程中或いは膨張行程中に、前記スラスト力に起因する
ピストン及びシリンダ間の摺動抵抗を低減する。 【解決手段】 第1シリンダ61 はその第1シリンダ軸
線Lc1 をクランクシャフト軸線Lsに対してクランク
シャフト回転方向進み側に距離Dだけオフセットされ、
第2シリンダ62 はその第2シリンダ軸線Lc2 をクラ
ンクシャフト軸線Lsに対してクランクシャフト回転方
向遅れ側に距離Dだけオフセットされる。第1シリンダ
1 のピストン71 のピストンピン91 は、第1シリン
ダ軸線Lc 1 よりもクランクシャフト回転方向進み側に
距離dだけオフセットされ、第2シリンダ62 のピスト
ン72 のピストンピン92 は、第2シリンダ軸線Lc2
よりもクランクシャフト回転方向遅れ側に距離dだけオ
フセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダの軸線を
クランクシャフトの軸線の側方にオフセットしたオフセ
ットピストンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】排気行程→吸気行程→圧縮行程→膨張行
程を繰り返すエンジンは、吸気バルブ及び排気バルブが
共に閉弁する圧縮行程及び膨張行程においてコネクティ
ングロッドに加わる圧縮力が大きくなる。このとき、コ
ネクティングロッドがシリンダ軸線と平行であれば、ピ
ストン側壁をシリンダ側壁に圧接するスラスト力が発生
することはないが、コネクティングロッドがシリンダ軸
線に対して傾斜していると、その傾斜角度が増加するほ
ど前記圧縮力の横方向分力であるスラスト力が増加し、
ピストン側壁がシリンダ側壁に強く圧接されて摺動抵抗
が増加する問題がある。
【0003】そこで、コネクティングロッドに最大の圧
縮力が加わる膨張行程において、コネクティングロッド
がシリンダ軸線に対して成す角度が可及的に小さくなる
ように、シリンダ軸線をクランクシャフト軸線に対して
クランクシャフト回転方向進み側にオフセットしたもの
が、特開昭56−98531号公報に開示されている。
これによれば、膨張行程において燃焼ガスの圧力でピス
トンが下降するとき、前記オフセットによってコネクテ
ィングロッドがシリンダ軸線に対して略平行になるた
め、コネクティングロッドの圧縮力の横方向の成分であ
るスラスト力が減少してピストン及びシリンダ間の摺動
抵抗を低減することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにシリンダ軸線をクランクシャフト軸線に対してクラ
ンクシャフト回転方向進み側にオフセットすると、膨張
行程に次いでコネクティングロッドの圧縮力が大きい圧
縮行程において、コネクティングロッドの傾斜角が前記
オフセットにより一層増加して逆にスラスト力が増加し
てしまい、膨張行程におけるスラスト力の減少が圧縮行
程におけるスラスト力に増加により相殺されてしまう問
題ある。
【0005】そこで、上記公報に記載されたものは、ピ
ストンストロークに対する前記オフセット量を所定の値
に設定することにより、ピストン及びシリンダ間の摺動
抵抗の低減を図っているが、その設定だけに頼って摺動
抵抗を充分に低減することは極めて困難である。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
であって、シリンダ軸線をクランクシャフト軸線に対し
てオフセットしたオフセットピストンエンジンにおい
て、ピストン及びシリンダ間の摺動抵抗の一層の低減を
図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、クランクシャフト
と、クランクシャフトの軸線に対して一側方にオフセッ
トした軸線を有するシリンダと、シリンダに摺動自在に
嵌合するピストンと、ピストンをクランクシャフトに接
続するコネクティングロッドとを備えたオフセットピス
トンエンジンにおいて、ピストンをコネクティングロッ
ドのスモールエンドに枢支するピストンピンを、ピスト
ンの中心に対して前記一側方にオフセットしたことを特
徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、クラン
クシャフトと、クランクシャフトの軸線に対してクラン
クシャフト回転方向進み側にオフセットした軸線を有す
る第1シリンダと、クランクシャフトの軸線に対してク
ランクシャフト回転方向遅れ側にオフセットした軸線を
有する第2シリンダと、第1シリンダに摺動自在に嵌合
する第1ピストンと、第2シリンダに摺動自在に嵌合す
る第2ピストンと、第1ピストンをクランクシャフトに
接続する第1コネクティングロッドと、第2ピストンを
クランクシャフトに接続する第2コネクティングロッド
とを備えたオフセットピストンエンジンにおいて、第1
ピストンを第1コネクティングロッドのスモールエンド
に枢支する第1ピストンピンを、第1ピストンの中心に
対して前記クランクシャフト回転方向進み側にオフセッ
トするとともに、第2ピストンを第2コネクティングロ
ッドのスモールエンドに枢支する第2ピストンピンを、
第2ピストンの中心に対して前記クランクシャフト回転
方向遅れ側にオフセットしたことを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、第1シリンダの吸気バルブの閉弁時
期を第2シリンダの吸気バルブの閉弁時期よりも遅らせ
たことを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された発明は、請求項
3の構成に加えて、第1シリンダの吸気バルブのバルブ
リフトを第2シリンダの吸気バルブのバルブリフトより
も小さく設定したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図21は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はエンジンの正面図(図2の1方向矢視
図)、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−
3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図1
の5−5線断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7
は図2の7−7線断面図、図8は図2の8−8線拡大断
面図、図9は図8の9−9線断面図、図10は図8の1
0−10線断面図、図11は図8の11−11線断面
図、図12はシリンダブロックの斜視図、図13はブリ
ーザチャンバの変形例を示す図、図14は第1シリンダ
の作用説明図、図15は第2シリンダの作用説明図、図
16はピストンのスラスト力を示すグラフ、図17はエ
ンジンの各行程のクランク角を説明する図、図18は各
シリンダに対応するクランクピンの位相を示す図、図1
9はバルブタイミングを示すグラフ、図20はバルブリ
フトのタイムエリア算出手法の説明図、図21はバルブ
リフトとバルブ有効開口面積との関係を示す図である。
【0013】図1〜図4に示すように、4気筒エンジン
Eはクランクシャフト1を回転自在に支持するシリンダ
ブロック2と、シリンダブロック2の上面に結合された
シリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上面に結合さ
れたヘッドカバー4と、シリンダブロック2の下面に結
合されたオイルパン5とを備える。車体左右方向に延び
るクランクシャフト軸線Lsを有するクランクシャフト
1は、図2及び図4に矢印Aで示す方向に回転する。
【0014】シリンダブロック2には相互に平行な軸線
を有する#1〜#4シリンダが形成されており、そのう
ち#1シリンダ及び#3シリンダは第1シリンダ61
1を構成し、残りの#2シリンダ及び#4シリンダは
第2シリンダ62 ,62 を構成する。第1シリンダ
1 ,61 (#1シリンダ及び#3シリンダ)は各々第
1シリンダ軸線Lc1 を有しており、その第1シリンダ
軸線Lc1 はクランクシャフト軸線Lsに対してクラン
クシャフト1の回転方向進み側、即ち車体前方に距離D
だけオフセットしており、また第2シリンダ62 ,62
(#2シリンダ及び#4シリンダ)は各々第2シリンダ
軸線Lc2 を有しており、その第2シリンダ軸線Lc2
はクランクシャフト軸線Lsに対してクランクシャフト
1の回転方向遅れ側に距離Dだけオフセットしている
(図4参照)。
【0015】これにより、4個のシリンダ61 ,61
2 ,62 は平面視で千鳥状に配置されることになり
(図3参照)、エンジンEのクランクシャフト軸線Ls
方向の寸法を直列配置のものに比べて短縮することがで
き、且つエンジンEのクランクシャフト軸線Lsに直交
する方向の寸法をV型配置のものに比べて短縮すること
ができる。
【0016】各第1シリンダ61 に摺動自在に嵌合する
第1ピストン71 は、第1コネクティングロッド81
介してクランクシャフト1に連接され、各第2シリンダ
2に摺動自在に嵌合する第2ピストン72 は、第2コ
ネクティングロッド82 を介してクランクシャフト1に
連接される。第1ピストン71 を第1コネクティングロ
ッド81 のスモールエンドに枢支する第1ピストンピン
1 は、第1シリンダ軸線Lc1 に対してクランクシャ
フト1の回転方向進み側に距離dだけオフセットすると
ともに、第2ピストン72 を第2コネクティングロッド
2 のスモールエンドに枢支する第2ピストンピン92
は、第2シリンダ軸線Lc2 に対してクランクシャフト
1の回転方向遅れ側に距離dだけオフセットしている
(図4参照)。
【0017】図3、図5及び図6に示すように、クラン
クシャフト1の外端(図3中右端)に設けたフライホイ
ール11の内側(図3中左側)に動弁装置のドライブス
プロケット12が一体に設けられており、このドライブ
スプロケット12はヘッドカバー4に支持したカムシャ
フト13の外端(図3中右端)に設けたドリブンスプロ
ケット14にカムチェーン15を介して接続される。カ
ムチェーン15を収納すべくシリンダブロック2及びシ
リンダヘッド3の端部に形成されたカムチェーン室16
の内部には、カムチェーン15の張り側を案内するアイ
ドルスプロケット17と上下2個のチェーンガイド1
8,19とが配置されるとともに、カムチェーン15の
弛み側に当接して所定の張力を付与するチェーンテンシ
ョナー20が配置される。
【0018】図3に最も良く示されるように、カムチェ
ーン15を収納するカムチェーン室16はクランクシャ
フト軸線Lsに対して車体前方側にオフセットしてい
る。これは、カムチェーン室16が、クランクシャフト
軸線Lsに対して車体後方にオフセットした第2シリン
ダ62 (#4シリンダ)と車体前方にオフセットした第
1シリンダ61 (#3シリンダ)との間の空間を利用し
て形成されているためである。そしてカムチェーン15
の下部、つまりクランクシャフト1に設けたドライブス
プロケット12の近傍において、カムチェーン15の内
端(図3中左端)は#4シリンダの外周を囲繞するウオ
ータジャケット21の外端(図3中右端)よりも内側
(図3中左側)に距離Pだけ入り込んでいる。
【0019】このように、千鳥状に配置した4個のシリ
ンダ61 ,61 ;62 ,62 の端部にクランクシャフト
軸線Lsから一方に偏倚するように形成されたデッドス
ペースを利用してカムチェーン15を配置し、更にカム
チェーン15の下部内端を#4シリンダのウオータジャ
ケット10の外端よりも内側に入り込ませたことによ
り、該カムチェーン15及びフライホイール11を可及
的にクランクシャフト1の内側寄りに配置し、エンジン
Eのクランクシャフト軸線Ls方向寸法を短縮すること
ができる。しかも上記レイアウトによりドライブスプロ
ケット12とドリブンスプロケット14とを1本のカム
チェーン15で接続することができるので、カムチェー
ンやそれに付随するスプロケットの数や重量を削減する
ことができる。
【0020】図1、図2及び図7に示すように、#1シ
リンダ〜#4シリンダは、各2個の吸気バルブ21,2
1と、各2個の排気バルブ22,22とを備える。シリ
ンダヘッド3の後面に結合された吸気マニホールド23
は、それぞれ二股状に形成された4個の吸気ポート24
…を介して#1シリンダ〜#4シリンダの吸気バルブ2
1…,21…に接続される。各吸気ポート24の先端に
は吸気バルブ21,21を指向するように燃料噴射弁2
5が設けられる。シリンダヘッド3の前面には排気マニ
ホールド26が結合されており、この排気マニホールド
26の先端集合部に排気管27が結合される。四股に分
岐した排気マニホールド26の基端と#1シリンダ〜#
4シリンダの排気バルブ22…,22…とを接続すべ
く、シリンダヘッド3にそれぞれ二股状に形成された4
個の排気ポート28…が形成される。#4シリンダの排
気ポート28にEGR通路30が接続される。
【0021】図7から明らかなように、シリンダヘッド
3は11本のヘッドボルト29a〜29kによってシリ
ンダブロック2に結合される。そのうち5本のヘッドボ
ルト29a,29b,29c,29d,29eは4個の
吸気ポート24…の左右両側を挟むように配置され、ま
た他の4本のヘッドボルト29f,29g,29h,2
9iは4個の排気ポート28…の分岐部間に配置され
る。そして残りの2本のヘッドボルト29j,29kは
シリンダヘッド3の右端側及び左端側に配置される。
【0022】このように、二股の排気ポート28…の分
岐部間にヘッドボルト29f,29g,29h,29i
を配置したことにより、#1シリンダ〜#4シリンダの
外周をそれぞれ3本のヘッドボルトで締めつけて、つま
り#4シリンダの外周をヘッドボルト29a,29b,
29fで、#3シリンダの外周をヘッドボルト29b,
29c,29gで、#2シリンダの外周をヘッドボルト
29c,29d,29hで、#1シリンダの外周をヘッ
ドボルト29d,29e,29iで締めつけて均等な締
結力を得ることができる。特に、実施例の如く#1シリ
ンダ〜#4シリンダを千鳥状に配置したエンジンEで
は、各シリンダ間の空間が狭いためにヘッドボルトを配
置するスペースが不足するが、排気ポート28…の分岐
部間のスペースを利用することで前記問題が解決され
る。
【0023】尚、吸気ポート24…の分岐部間のスペー
スをヘッドボルトの配置に利用することも可能である
が、このようにするとヘッドボルトにより吸気ポート2
4…の形状が制約を受けるため、燃料噴射弁25…から
噴射された燃料の霧化特性に影響が及ばないように考慮
する必要がある。
【0024】図8〜図10に示すように、第1シリンダ
1 (#1シリンダ)の上部には前記カムシャフト13
と第1ロッカシャフト311 とが平行に架設される。図
8において、第1ロッカシャフト311 は中心線のみを
鎖線で示してある。第1ロッカシャフト311 には第1
スイングアーム321 が揺動自在に枢支されており、第
1スイングアーム321 の中間部に設けたローラ33が
カムシャフト13に設けた吸気カム34に当接するとと
もに、第1スイングアーム321 の二股に分岐した先端
部が、バルブスプリング35,35で閉弁方向に付勢さ
れた一対の吸気バルブ21,21のステム36,36に
当接する。
【0025】また第1ロッカシャフト311 に、前記第
1スイングアーム321 を挟むように一対の第1ロッカ
アーム371 ,371 の中間部が揺動自在に枢支され
る。各第1ロッカアーム371 の一端に設けたローラ3
8がカムシャフト13に設けた排気カム39に当接する
とともに、各第1ロッカアーム371 の他端がバルブス
プリング40で閉弁方向に付勢された各排気バルブ22
のステム41に当接する。一対の第1ロッカアーム37
1 ,371 間に配置されたガイド筒42の底部に第1シ
リンダ61 の燃焼室に臨む点火プラグ43が装着され
る。
【0026】以上、#1シリンダに相当する第1シリン
ダ61 の動弁装置の構造を説明したが、#3シリンダに
相当する第1シリンダ61 の動弁装置の構造も実質的に
同一である。
【0027】図8及び図11に示すように、第2シリン
ダ62 (#2シリンダ)の上部には前記カムシャフト1
3と第2ロッカシャフト312 とが平行に架設される。
図8において、第2ロッカシャフト312 は中心線のみ
を鎖線で示してある。第2ロッカシャフト312 には第
2スイングアーム322 が揺動自在に枢支されており、
第2スイングアーム322 の中間部に設けたローラ33
がカムシャフト13に設けた排気カム39に当接すると
ともに、第2スイングアーム322 の二股に分岐した先
端部が、バルブスプリング40,40で閉弁方向に付勢
された一対の排気バルブ22,22のステム41,41
に当接する。
【0028】また第2ロッカシャフト312 に、前記第
2スイングアーム322 を挟むように一対の第2ロッカ
アーム372 ,372 の中間部が揺動自在に枢支され
る。各第2ロッカアーム372 の一端に設けたローラ3
8がカムシャフト13に設けた吸気カム34に当接する
とともに、各第2ロッカアーム372 の他端がバルブス
プリング35で閉弁方向に付勢された各吸気バルブ21
のステム36に当接する。一対の第2ロッカアーム37
2 ,372 間に配置されたガイド筒42の底部に第2シ
リンダ62 の燃焼室に臨む点火プラグ43が装着され
る。
【0029】以上、#2シリンダに相当する第2シリン
ダ62 の動弁装置の構造を説明したが、#4シリンダに
相当する第2シリンダ62 の動弁装置の構造も実質的に
同一である。
【0030】図8、図9及び図11を比較すると明らか
なように、第1シリンダ61 の動弁装置と第2シリンダ
2 の動弁装置とは、カムシャフト13を中心にして吸
気バルブ21,21の傾斜角と排気バルブ22,22の
傾斜角とが同一であり、且つ前後対称な構造を有してい
る。即ち、第1シリンダ61 の第1ロッカシャフト31
1 、第1スイングアーム321 、ローラ33、第1ロッ
カアーム371 ,37 1 及びローラ38,38は、それ
ぞれ第2シリンダ62 の第2ロッカシャフト312 、第
2スイングアーム322 、ローラ33、第2ロッカアー
ム372 ,37 2 及びローラ38,38と同一部材であ
って互換可能である。その相違点は、第1シリンダ61
は第1スイングアーム321 で吸気バルブ21,21を
駆動し、第1ロッカアーム371 ,371 で排気バルブ
22,22を駆動するのに対し、第2シリンダ62 は第
2スイングアーム322 で排気バルブ22,22を駆動
し、第2ロッカアーム372 ,372 で吸気バルブ2
1,21を駆動する点である。
【0031】上述したように、第1シリンダ61 の動弁
装置と第2シリンダ62 の動弁装置とが、同一のバルブ
傾斜角を有し且つ前後対称構造を有することにより、第
1シリンダ61 及び第2シリンダ62 の吸排気特性のば
らつきを防止して各シリンダに均一な燃焼を行わせるこ
とが可能となるばかりか、部品の種類を大幅に削減して
コストダウンに寄与することができる。
【0032】図3及び図12に示すように、シリンダブ
ロック2の車体後方側の側壁の左右方向中間部、即ち#
2シリンダ、#3シリンダ及び#4シリンダに3方を囲
まれた凹部に、外壁44と、上端に連通孔45を有して
上下方向に延びる隔壁46とによって区画された一対の
ブリーザチャンバ47,48が、シリンダブロック2の
デッキ面に開口するように形成される。一方のブリーザ
チャンバ47は入口開口49を介してクランク室に連通
するとともに前記連通孔45を介して他方のブリーザチ
ャンバ48に連通し、この他方のブリーザチャンバ48
は出口開口50及び図示せぬチューブを介してエンジン
Eの吸気系に接続される。尚、ブリーザチャンバ47,
48の上面開口部は、シリンダブロック2に結合される
シリンダヘッド3の下面によって閉塞される。
【0033】而して、#2シリンダ、#3シリンダ及び
#4シリンダに3方を囲まれた凹部にブリーザチャンバ
47,48を形成したことにより、その外壁44及び隔
壁46を補強リブとして機能させ、シリンダブロック2
の剛性向上に寄与することができる。これにより、シリ
ンダブロック2の前後幅を拡大することなく剛性を高め
ることができ、しかもブリーザチャンバ47,48によ
り透過音が減少するため、単なる補強リブを設ける場合
に比べてエンジンEの騒音を低減することができる。
【0034】図13はブリーザチャンバ47,48の変
形例を示すもので、シリンダブロック2に形成した#2
シリンダ、#3シリンダ及び#4シリンダに3方を囲ま
れた凹部に、外壁44a〜44dと、外端に連通孔45
を有して水平方向に延びる隔壁46とによって区画され
た一対のブリーザチャンバ47,48が、シリンダブロ
ック2の側面に開口するように形成される。下側のブリ
ーザチャンバ47は入口開口49を介してクランク室に
連通するとともに前記連通孔45を介して上側のブリー
ザチャンバ48に連通する。ブリーザチャンバ47,4
8の開口部はガスケット51を介して結合されたカバー
52により閉塞され、上側のブリーザチャンバ48はカ
バー52に形成した出口開口50及び図示せぬチューブ
を介してエンジンEの吸気系に接続される。
【0035】この変形例によっても、図12に示す実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0037】図14はクランクシャフト1の回転方向進
み側(クランクシャフト1よりも車体前方側)に位置す
る第1シリンダ61 の作用を説明するものである。膨張
行程を示す(B)から明らかなように、第1シリンダ軸
線Lc1 をクランクシャフト軸線Lsよりも距離Dだけ
クランクシャフト1の回転方向進み側にオフセットした
ことにより、コネクティングロッドは第1シリンダ軸線
Lc1 に対して略平行になっている。従って、コネクテ
ィングロッドに強い圧縮力が作用しても、第1シリンダ
軸線Lc1 に対して直交する方向のスラスト力、つまり
ピストン側壁をシリンダ側壁に押し付けるスラスト力は
極めて小さくなる。
【0038】一方、圧縮行程を示す(A)から明らかな
ように、第1シリンダ軸線Lc1 をクランクシャフト軸
線Lsよりも距離Dだけクランクシャフト1の回転方向
進み側にオフセットしたことにより、コネクティングロ
ッドは第1シリンダ軸線Lc 1 に対して角度θだけ大き
く傾斜し、その結果コネクティングロッドの圧縮力Fの
分力であるスラスト力Fxは大きくなる。しかしなが
ら、コネクティングロッドのスモールエンドをピストン
に枢支するピストンピンを第1シリンダ軸線Lc 1 に対
してクランクシャフト1の回転方向進み側に距離dだけ
オフセットしたことにより、ピストンに矢印B方向のモ
ーメントが作用して該ピストンのスカート部がシリンダ
側壁に圧接される(a部参照)。
【0039】而して、スラスト力Fxによってピストン
側壁がシリンダ側壁に圧接されても、剛性の低いピスト
ンのスカート部が前記モーメントBでシリンダ側壁に圧
接されて変形するため、ピストン側壁に加わる荷重を分
散することができる。特にピストンのスカート部は燃焼
室から離れた位置にあって比較的に低温であり、且つ潤
滑油の供給が充分であって摩擦熱の発生量も少ないた
め、ピストンとシリンダとの焼付を確実に防止して耐焼
付性を向上させるとともに、摩擦力の減少による燃費の
低減を図ることができる。
【0040】図15はクランクシャフト1の回転方向遅
れ側(クランクシャフト1よりも車体後方側)に位置す
る第2シリンダ62 の作用を説明するものである。圧縮
行程を示す(A)から明らかなように、第2シリンダ軸
線Lc2 をクランクシャフト軸線Lsよりも距離Dだけ
クランクシャフト1の回転方向遅れ側にオフセットした
ことにより、コネクティングロッドは第2シリンダ軸線
Lc2 に対して略平行になっている。従って、コネクテ
ィングロッドに強い圧縮力が作用しても、第2シリンダ
軸線Lc2 に対して直交する方向のスラスト力、つまり
ピストン側壁をシリンダ側壁に押し付けるスラスト力は
極めて小さくなる。
【0041】一方、膨張行程を示す(B)から明らかな
ように、第2シリンダ軸線Lc2 をクランクシャフト軸
線Lsよりも距離Dだけクランクシャフト1の回転方向
遅れ側にオフセットしたことにより、コネクティングロ
ッドは第2シリンダ軸線Lc 2 に対して角度θだけ大き
く傾斜し、その結果コネクティングロッドの圧縮力Fの
分力であるスラスト力Fxは大きくなる。しかしなが
ら、コネクティングロッドのスモールエンドをピストン
に枢支するピストンピンを第2シリンダ軸線Lc 2 に対
してクランクシャフト1の回転方向遅れ側に距離dだけ
オフセットしたことにより、ピストンに矢印B方向のモ
ーメントが作用して該ピストンのスカート部がシリンダ
側壁に圧接される(b部参照)。
【0042】而して、図14で説明した第1シリンダ6
1 の場合と同様に、剛性の低いピストンのスカート部の
変形により、ピストンとシリンダとの焼付を確実に防止
して耐焼付性を向上させるとともに、摩擦力の減少によ
る燃費の低減を図ることができる。
【0043】図16は、コネクティングロッドのスモー
ルエンドをピストンに枢支するピストンピンの高さにお
ける前記スラスト力Fxが、クランクアングルに応じて
どのように変化するかを示すものであり、(A)は第1
シリンダ61 に、(B)は第2シリンダにそれぞれ対応
している。同図から明らかなように、ピストンピンを距
離dだけオフセットした本実施例のもの(実線図示)
は、前記オフセットを施さない従来のもの(破線図示)
に比べて、何れもスラスト力Fxが減少していることが
分かる。これは、前記ピストンピンのオフセットに基づ
くモーメントBによりピストンが傾くため、スカート部
がシリンダ側壁に圧接されてスラスト力を受け止め、ス
カート部よりも上方のピストンピンの高さにおけるスラ
スト力がその分だけ減少することによる。
【0044】さて、第1シリンダ61 及び第2シリンダ
2 をそれぞれクランクシャフト回転方向進み側及び遅
れ側に距離Dだけオフセットしたことにより、第1シリ
ンダ61 及び第2シリンダ62 の吸気・膨張行程のクラ
ンク角と圧縮・排気行程のクランク角とが不均一にな
る。これを図17に基づいて説明すると、各シリンダの
オフセット量をDとし、クランク半径をrとし、コネク
ティングロッド長さをRとし、上死点におけるコネクテ
ィングロッドの傾斜角をαとし、下死点におけるコネク
ティングロッドの傾斜角をβとすると、 第1シリンダの吸気・膨張行程クランク角;180°−α+β>180° 第2シリンダの吸気・膨張行程クランク角;180°+α−β<180° 第1シリンダの圧縮・排気行程クランク角;180°+α−β<180° 第2シリンダの圧縮・排気行程クランク角;180°−α+β>180° α= sinα-1{D/(R+r)} β= sinα-1{D/(R−r)} α<β が成立する。
【0045】従って、第1シリンダ61 及び第2シリン
ダ62 のバルブタイミングを同一に設定すると、各バル
ブの開閉時期におけるピストン位置が第1シリンダ61
及び第2シリンダ62 間で異なってしまい、そのために
出力の不均衡が発生して全負荷性能も低下してしまう問
題がある。そこで、本実施例では以下のような手段を講
じている。
【0046】#1シリンダ〜#4シリンダを等間隔爆発
とするために、クランクシャフトにおける4個のクラン
クピンの位相を図18に示すように設定する。ここで、
αは前述した上死点におけるコネクティングロッドの傾
斜角αである。
【0047】オフセットピストンエンジンでない通常エ
ンジンにおける1mmバルブリフト時の吸気開弁時期を
15°ATDCとし、吸気閉弁時期を25°ABDCと
し、排気開弁時期を25°BBDCとし、排気閉弁時期
を15°BTDCとした場合、これと同等の設定を本実
施例のエンジンに適用するには以下のようなバルブタイ
ミングを採用することが必要である。即ち、図19に示
すように、第1シリンダ61 及び第2シリンダ62 の何
れについても、吸気開弁時期(15°ATDC)及び排
気閉弁時期(15°BTDC)は実質上特に変更する必
要は生じないが、オフセットにより第1シリンダ61
下死点が約5°ABDC側にずれるため、吸気閉弁時期
を前記通常のエンジンの吸気閉弁時期(25°ABD
C)よりも5°遅れた30°ABDCに設定し、排気開
弁時期を前記通常のエンジンの排気開弁時期(25°B
BDC)よりも5°遅れた20°BBDCに設定する必
要がある。また、オフセットにより第2シリンダ62
下死点が約5°BBDC側にずれるため、吸気閉弁時期
を前記通常のエンジンの吸気閉弁時期(25°ABD
C)よりも5°早まった20°ABDCに設定し、排気
開弁時期を前記通常のエンジンの排気開弁時期(25°
BBDC)よりも5°早まった30°BBDCに設定す
る必要がある。
【0048】これに伴い第1シリンダ61 の排気開弁期
間が5°だけ減少し、第2シリンダ62 の排気開弁期間
が5°だけ増加するため、第1シリンダ61 の排気バル
ブの最大バルブリフトを増加させ、第2シリンダ62
排気バルブの最大バルブリフトを減少させる。同様に、
第1シリンダ61 の吸気開弁期間が5°だけ増加し、第
2シリンダ62 の吸気開弁期間が5°だけ減少するた
め、第1シリンダ61 の吸気バルブの最大バルブリフト
を減少させ、第2シリンダ62 の吸気バルブの最大バル
ブリフトを増加させる。前記バルブリフトの設定は、例
えば第1シリンダ61 及び第2シリンダ62 のバルブリ
フトのタイムエリアが等しくなるようにして行うことが
できる。前記タイムエリアは、図20に示すバルブリフ
トラインの下方の斜線部の面積であって、バルブリフト
Y(t)を開弁時間に亘って積分した∫Y(t)dtに
より算出可能である。
【0049】その結果、実施例では第1シリンダ61
排気バルブの最大バルブリフトが7.8mmに増加し、
第2シリンダ62 の排気バルブの最大バルブリフトが
7.2mmに減少するとともに、第1シリンダ61 の吸
気バルブの最大バルブリフトが7.7mmに減少し、第
2シリンダ62 の吸気バルブの最大バルブリフトが8.
3mmに増加する。而して、第1シリンダ61 及び第2
シリンダ62 間の出力のばらつきが解消され、好ましく
ないトルク変動の発生が防止される。
【0050】尚、前記実施例では吸気バルブ及び排気バ
ルブのバルブリフトを決定する際に簡易的なタイムエリ
ア法を採用したが、総バルブ有効開口面積を用いること
によりトルク変動の発生を一層確実に防止することがで
きる。総バルブ有効開口面積は次のようにして算出する
ことができる。即ち、図21に示すグラフに基づいてバ
ルブリフトY(t)からバルブ有効開口面積Z(t)を
求め、このバルブ有効開口面積Z(t)を開弁時間に亘
って積分した∫Z(t)dtにより算出可能である。
【0051】次に、動弁装置に可変バルブリフト/タイ
ミング機構を採用した本発明の第2実施例を、図22〜
図27に基づいて説明する。
【0052】図22〜図24は第1シリンダ61 の動弁
装置を示すものである。カムシャフト13には2個の排
気カム39,39と、それらの内側に位置する2個の低
速用吸気カム34L,34Lと、それらの内側に位置す
る1個の高速用吸気カム34Hとが設けられる。第1ロ
ッカシャフト311 には2個の第1ロッカアーム3
1 ,371 と、それらの内側に位置する2個の低速用
第1スイングアーム32L 1 ,32L1 と、その内側に
位置する1個の高速用第1スイングアーム32H1とが
揺動自在に枢支される。
【0053】各第1ロッカアーム371 は、一端に設け
たローラ38が排気カム39に当接して揺動することに
より、他端で排気バルブ22のステム41を押圧して該
排気バルブ22を開閉駆動する。各低速用第1スイング
アーム32L1 は、その中間部上面に設けたスリッパ6
0を低速用吸気カム34Lに当接させて揺動するととも
に、その先端が吸気バルブ21のステム36に当接す
る。高速用第1スイングアーム32H1 は、その一端上
面に設けたスリッパ61を高速用吸気カム34Hに当接
させるとともに、その一端下面をロストモーションスプ
リング62に当接させる。2個の低速用第1スイングア
ーム32L1 ,32L1 と1個の高速用第1スイングア
ーム32H1 とは、それらの内部を油圧で軸方向に移動
可能な2個のピストン63,64によって相互に結合/
分離可能である。
【0054】而して、エンジンEの低速運転時には、2
個のピストン63,64を不作動位置に移動させること
により、2個の低速用第1スイングアーム32L1 ,3
2L 1 と1個の高速用第1スイングアーム32H1 とを
切り離す。その結果、各吸気弁21はリフト量の小さい
低速用吸気カム34Lにより駆動され、そのバルブリフ
トは小さくなり、且つバルブ開弁時間も短くなる。この
とき、高速用吸気カム34Hに当接する高速用第1スイ
ングアーム32H1 は、ロストモーションスプリング6
2を伸縮させながら空動する。
【0055】一方、エンジンEの高速運転時には、2個
のピストン63,64を作動位置に移動させることによ
り、2個の低速用第1スイングアーム32L1 ,32L
1 と1個の高速用第1スイングアーム32H1 とを一体
に結合する。その結果、各吸気弁21はリフト量の大き
い高速用吸気カム34Hにより駆動され、そのバルブリ
フトは大きくなり、且つバルブ開弁時間も長くなる。こ
のとき、各低速用吸気カム34Lは低速用第1スイング
アーム32L1 から離反して空動する。
【0056】図25〜図27は第2シリンダ62 の動弁
装置を示すものである。カムシャフト13には2個の排
気カム39,39と、それらの内側に位置する2個の低
速用吸気カム34L,34Lと、それらの内側に位置す
る1個の高速用吸気カム34Hとが設けられる。第2ロ
ッカシャフト312 には2個の第2スイングアーム32
2 ,322 と、それらの内側に位置する2個の低速用第
2ロッカアーム37L 2 と、その内側に位置する1個の
高速用第2ロッカアーム37H2 とが揺動自在に枢支さ
れる。
【0057】各第2スイングアーム322 は、中間部に
設けスリッパ65が排気カム39に当接して揺動するこ
とにより、他端で排気バルブ22のステム41を押圧し
て該排気バルブ22を開閉駆動する。各低速用第2ロッ
カアーム37L2 は、その一端に設けたスリッパ66を
低速用吸気カム34Lに当接させて揺動するとともに、
その先端が吸気バルブ21のステム36に当接する。高
速用第2ロッカアーム37H2 は、その一端に設けたス
リッパ67を高速用吸気カム34Hに当接させるととも
に、その他端をロストモーションスプリング68に当接
させる。2個の低速用第2ロッカアーム37L2 ,37
2 と1個の高速用第2ロッカアーム37H2 とは、そ
れらの内部を油圧で軸方向に移動可能な2個のピストン
69,70によって相互に結合/分離可能である。
【0058】而して、エンジンEの低速運転時には、2
個のピストン69,70を不作動位置に移動させること
により、2個の低速用第2ロッカアーム37L2 ,37
2と1個の高速用第2ロッカアーム37H2 とを切り
離す。その結果、各吸気弁21はリフト量の小さい低速
用吸気カム34Lにより駆動され、そのバルブリフトは
小さくなり、且つバルブ開弁時間も短くなる。このと
き、高速用吸気カム34Hに当接する高速用第2ロッカ
アーム37H2 は、ロストモーションスプリング68を
伸縮させながら空動する。
【0059】一方、エンジンEの高速運転時には、2個
のピストン69,70を作動位置に移動させることによ
り、2個の低速用第2ロッカアーム37L2 ,37L2
と1個の高速用第2ロッカアーム37H2 とを一体に結
合する。その結果、各吸気弁21はリフト量の大きい高
速用吸気カム34Hにより駆動され、そのバルブリフト
は大きくなり、且つバルブ開弁時間も長くなる。このと
き、各低速用吸気カム34Lは低速用第2ロッカアーム
37L2 から離反して空動する。
【0060】次に、動弁装置に他の可変バルブリフト/
タイミング機構を採用した本発明の第3実施例を、図2
8〜図33に基づいて説明する。
【0061】図28〜図30は第1シリンダ61 の動弁
装置を示すものである。カムシャフト13には1個の排
気カム39と、それらの両側に位置する低速用吸気カム
34L及び高速用吸気カム34Hとが設けられる。第1
ロッカシャフト311 に先端が二股に分岐した第1ロッ
カアーム371 と、それらの両側に位置する低速用第1
スイングアーム32L1 及び高速用第1スイングアーム
32H1 とが揺動自在に枢支される。
【0062】第1ロッカアーム371 は、一端に設けた
ローラ38が排気カム39に当接して揺動することによ
り、二股の他端で各排気バルブ22のステム41を押圧
して該排気バルブ22を開閉駆動する。低速用第1スイ
ングアーム32L1 は、その中間部上面に設けたスリッ
パ71を低速用吸気カム34Lに当接させて揺動すると
ともに、その先端が一方の吸気バルブ21のステム36
に当接する。高速用第1スイングアーム32H1 は、そ
の中間部上面に設けたスリッパ72が高速用吸気カム3
4Hに当接するとともに、その先端が他方の吸気バルブ
21のステム36に当接する。低速用第1スイングアー
ム32L1 と高速用第1スイングアーム32H1 とは、
それらの内部を油圧で軸方向に移動可能なピストン73
によって相互に結合/分離可能である。
【0063】而して、エンジンEの低速運転時には、ピ
ストン73を不作動位置に移動させることにより、低速
用第1スイングアーム32L1 と高速用第1スイングア
ーム32H1 とを切り離す。その結果、一方の吸気弁2
1はリフト量の小さい低速用吸気カム34Lにより駆動
され、そのバルブリフトは小さくなり、且つバルブ開弁
時間も短くなる。また他方の吸気弁21はリフト量の大
きい高速用吸気カム34Hにより駆動され、そのバルブ
リフトは大きくなり、且つバルブ開弁時間も長くなる。
【0064】一方、エンジンEの高速運転時には、ピス
トン73を作動位置に移動させることにより、低速用第
1スイングアーム32L1 と高速用第1スイングアーム
32H1 とを一体に結合する。その結果、両方の吸気弁
21,21はリフト量の大きい高速用吸気カム34Hに
より駆動され、そのバルブリフトは大きくなり、且つバ
ルブ開弁時間も長くなる。このとき、低速用吸気カム3
4Lは低速用第1スイングアーム32L1 から離反して
空動する。
【0065】図31〜図33は第2シリンダ62 の動弁
装置を示すものである。カムシャフト13には2個の排
気カム39,39と、それらの内側に位置する低速用吸
気カム34L及び高速用吸気カム34Hとが設けられ
る。第2ロッカシャフト312に2個の第2スイングア
ーム322 ,322 と、それらの内側に位置する低速用
第2ロッカアーム37L2 及び高速用第2ロッカアーム
37H2 とが揺動自在に枢支される。
【0066】各第2スイングアーム322 は、その中間
部上面に設けたローラ74が排気カム39に当接して揺
動することにより、その先端で排気バルブ22のステム
41を押圧して該排気バルブ22を開閉駆動する。低速
用第2ロッカアーム37L2は、その一端に設けたスリ
ッパ75を低速用吸気カム34Lに当接させて揺動する
とともに、その他端が一方の吸気バルブ21のステム3
6に当接する。高速用第2ロッカアーム37H2 は、そ
の一端に設けたローラ38が高速用吸気カム34Hに当
接するとともに、その他端が他方の吸気バルブ21のス
テム36に当接する。低速用第1スイングアーム32L
1 と高速用第1スイングアーム32H1とは、それらの
内部を油圧で軸方向に移動可能なピストン76によって
相互に結合/分離可能である。
【0067】而して、エンジンEの低速運転時には、ピ
ストン76を不作動位置に移動させることにより、低速
用第2ロッカアーム37L2 と高速用第2ロッカアーム
37H2 とを切り離す。その結果、一方の吸気弁21は
リフト量の小さい低速用吸気カム34Lにより駆動さ
れ、そのバルブリフトは小さくなり、且つバルブ開弁時
間も短くなる。また他方の吸気弁21はリフト量の大き
い高速用吸気カム34Hにより駆動され、そのバルブリ
フトは大きくなり、且つバルブ開弁時間も長くなる。
【0068】一方、エンジンEの高速運転時には、ピス
トン76を作動位置に移動させることにより、低速用第
2ロッカアーム37L2 と高速用第2ロッカアーム37
1とを一体に結合する。その結果、両方の吸気弁2
1,21はリフト量の大きい高速用吸気カム34Hによ
り駆動され、そのバルブリフトは大きくなり、且つバル
ブ開弁時間も長くなる。このとき、低速用吸気カム34
Lは低速用第2ロッカアーム37L1 から離反して空動
する。
【0069】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0070】例えば、請求項1に記載された発明は、複
数のシリンダを千鳥状に配置したオフセットピストンエ
ンジンに限らず、クランクシャフト軸線から一側方オフ
セットした位置に複数のシリンダを一列に配置したオフ
セットピストンエンジンに対しても適用することが可能
である。
【0071】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、シリンダ軸線をクランクシャフト軸線に対
して一側方にオフセットしたオフセットピストンエンジ
ンにおいて、ピストンをコネクティングロッドのスモー
ルエンドに枢支するピストンピンをピストンの中心に対
して前記一側方にオフセットしたので、コネクティング
ロッドに大きな圧縮力が作用する圧縮行程或いは膨張行
程においてコネクティングロッドが大きく傾斜したとき
に、前記圧縮力でピストンにピストンピン回りのモーメ
ントを作用させることにより、スラスト力でシリンダ側
壁に圧接される側のピストン側壁のスカート部を更に強
くシリンダ側壁に圧接し、剛性の低いスカート部を変形
させて前記スラスト力を分散することができる。このよ
うに比較的に低温で潤滑油の供給も充分なピストン側壁
のスカート部で前記スラスト力を分散して受け止めるこ
とにより、ピストンとシリンダとの焼付を確実に防止し
て耐焼付性を向上させるとともに、摩擦力の減少による
燃費の低減を図ることができる。
【0072】また請求項2に記載された発明によれば、
シリンダを千鳥状に配置したオフセットピストンエンジ
ンにおいて、第1ピストンを第1コネクティングロッド
のスモールエンドに枢支する第1ピストンピンを第1ピ
ストンの中心に対してクランクシャフト回転方向進み側
にオフセットするとともに、第2ピストンを第2コネク
ティングロッドのスモールエンドに枢支する第2ピスト
ンピンを第2ピストンの中心に対してクランクシャフト
回転方向遅れ側にオフセットしたので、コネクティング
ロッドに大きな圧縮力が作用する圧縮行程或いは膨張行
程においてコネクティングロッドが大きく傾斜したとき
に、前記圧縮力で第1、第2ピストンにピストンピン回
りのモーメントを作用させてピストン側壁のスカート部
を更に強くシリンダ側壁に圧接し、剛性の低いスカート
部を変形させて前記スラスト力を分散することができ
る。このように比較的に低温で潤滑油の供給も充分なピ
ストン側壁のスカート部で前記スラスト力を分散して受
け止めることにより、ピストンとシリンダとの焼付を確
実に防止して耐焼付性を向上させるとともに、摩擦力の
減少による燃費の低減を図ることができる。
【0073】また請求項3に記載された発明によれば、
第1シリンダの吸気バルブの閉弁時期を第2シリンダの
吸気バルブの閉弁時期よりも遅らせたので、シリンダを
千鳥状に配置したオフセットピストンエンジンにおける
第1、第2シリンダの吸気行程の長さの差を吸気バルブ
の開弁時期の設定で補償し、第1、第2シリンダの出力
差を減少させてトルク変動の発生を回避することができ
る。
【0074】また請求項4に記載された発明によれば、
第1シリンダの吸気バルブのバルブリフトを第2シリン
ダの吸気バルブのバルブリフトよりも小さく設定したこ
とにより、第1、第2シリンダの吸気バルブのバルブリ
フトのタイムエリア或いは総バルブ有効開口面積の差を
小さくして、第1、第2シリンダの出力差を更に減少さ
せてトルク変動の発生を一層効果的に回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの正面図(図2の1方向矢視図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図2の8−8線拡大断面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】図8の11−11線断面図シリンダブロック
の斜視図
【図12】シリンダブロックの斜視図
【図13】ブリーザチャンバの変形例を示す図
【図14】第1シリンダの作用説明図
【図15】第2シリンダの作用説明図
【図16】ピストンのスラスト力を示すグラフ
【図17】エンジンの各行程のクランク角を説明する図
【図18】各シリンダに対応するクランクピンの位相を
示す図
【図19】バルブタイミングを示すグラフ
【図20】バルブリフトのタイムエリア算出手法の説明
【図21】バルブリフトとバルブ有効開口面積との関係
を示す図
【図22】第2実施例に係る、第1シリンダの動弁装置
の平面図
【図23】図22の23−23線断面図
【図24】図22の24−24線断面図
【図25】第2実施例に係る、第2シリンダの動弁装置
の平面図
【図26】図25の26−26線断面図
【図27】図25の27−27線断面図
【図28】第3実施例に係る、第1シリンダの動弁装置
の平面図
【図29】図28の29−29線断面図
【図30】図28の30−30線断面図
【図31】第3実施例に係る、第2シリンダの動弁装置
の平面図
【図32】図31の32−32線断面図
【図33】図31の33−33線断面図
【符号の説明】
1 クランクシャフト 61 第1シリンダ(シリンダ) 62 第2シリンダ(シリンダ) 71 第1ピストン(ピストン) 72 第2ピストン(ピストン) 81 第1コネクティングロッド(コネクティン
グロッド) 82 第2コネクティングロッド(コネクティン
グロッド) 91 第1ピストンピン(ピストンピン) 92 第2ピストンピン(ピストンピン) 21 吸気バルブ Lc1 第1シリンダ軸線(軸線) Lc2 第2シリンダ軸線(軸線) Ls クランクシャフト軸線(軸線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 稔 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 笠置 将平 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 原 幾朗 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 奥山 高弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(1)と、クランクシ
    ャフト(1)の軸線(Ls)に対して一側方にオフセッ
    トした軸線(Lc1 ,Lc2 )を有するシリンダ
    (61 ,62 )と、シリンダ(61 ,62 )に摺動自在
    に嵌合するピストン(71 ,72 )と、ピストン
    (71 ,72 )をクランクシャフト(1)に接続するコ
    ネクティングロッド(81 ,82 )とを備えたオフセッ
    トピストンエンジンにおいて、 ピストン(71 ,72 )をコネクティングロッド
    (81 ,82 )のスモールエンドに枢支するピストンピ
    ン(91 ,92 )を、ピストン(71 ,72 )の中心に
    対して前記一側方にオフセットしたことを特徴とするオ
    フセットピストンエンジン。
  2. 【請求項2】 クランクシャフト(1)と、クランクシ
    ャフト(1)の軸線(Ls)に対してクランクシャフト
    回転方向進み側にオフセットした軸線(Lc 1 )を有す
    る第1シリンダ(61 )と、クランクシャフト(1)の
    軸線(Ls)に対してクランクシャフト回転方向遅れ側
    にオフセットした軸線(Lc2 )を有する第2シリンダ
    (62 )と、第1シリンダ(61 )に摺動自在に嵌合す
    る第1ピストン(71 )と、第2シリンダ(62 )に摺
    動自在に嵌合する第2ピストン(72 )と、第1ピスト
    ン(71 )をクランクシャフト(1)に接続する第1コ
    ネクティングロッド(81 )と、第2ピストン(7)を
    クランクシャフト(1)に接続する第2コネクティング
    ロッド(82 )とを備えたオフセットピストンエンジン
    において、 第1ピストン(71 )を第1コネクティングロッド(8
    1 )のスモールエンドに枢支する第1ピストンピン(9
    1 )を、第1ピストン(71 )の中心に対して前記クラ
    ンクシャフト回転方向進み側にオフセットするととも
    に、第2ピストン(62 )を第2コネクティングロッド
    (82 )のスモールエンドに枢支する第2ピストンピン
    (92 )を、第2ピストン(72 )の中心に対して前記
    クランクシャフト回転方向遅れ側にオフセットしたこと
    を特徴とするオフセットピストンエンジン。
  3. 【請求項3】 第1シリンダ(61 )の吸気バルブ(2
    1)の閉弁時期を第2シリンダ(62 )の吸気バルブ
    (21)の閉弁時期よりも遅らせたことを特徴とする、
    請求項2記載のオフセットピストンエンジン。
  4. 【請求項4】 第1シリンダ(61 )の吸気バルブ(2
    1)のバルブリフトを第2シリンダ(62 )の吸気バル
    ブ(21)のバルブリフトよりも小さく設定したことを
    特徴とする、請求項3記載のオフセットピストンエンジ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004084607A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置及び方法、ハイブリッド型の動力出力装置並びにハイブリッド車両
CN108204277A (zh) * 2016-12-20 2018-06-26 道依茨股份公司 带有部分活塞偏置的内燃机

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