JPH0926354A - 音響・映像装置 - Google Patents

音響・映像装置

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JPH0926354A
JPH0926354A JP7177289A JP17728995A JPH0926354A JP H0926354 A JPH0926354 A JP H0926354A JP 7177289 A JP7177289 A JP 7177289A JP 17728995 A JP17728995 A JP 17728995A JP H0926354 A JPH0926354 A JP H0926354A
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JP
Japan
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sound
notification
audio
sounds
acoustic
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JP7177289A
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Inventor
Kazumi Nomiya
和美 野宮
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 パソコン等のマルチメディア対応情報機器等
で、常時周囲の環境音をマイクよりモニターし、予めド
アチャイムや電話のベル等の報知音を収録して音響デー
タ記憶手段12で記憶し、テレビやラジオ等の音響出力
をモニター手段でモニターし、報知音との類似音が機器
の音響出力に含まれているかを分析・比較手段13で識
別し、この分析・比較手段13で実際に報知音の発生が
検出された場合、その旨を使用者にテロップ表示手段1
5で告知するものである。 【効果】 現実の報知音とテレビやラジオ等の音声とを
区別して表示によって告知されるので、現実の報知音と
間違えることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機,ラ
ジカセなどの音響機器,パソコンなどのマルチメディア
対応情報機器等で特定音の識別機能を備えた音響・映像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周囲の環境音から必要な成分と、これに
よくにた不要な成分とを弁別する手段は数多く知られて
いる。例えば、特開昭61−191338号公報に記載
された技術は、血圧測定器に関し、血圧測定中における
所定の入力音と外来雑音とを区別するものである。ま
た、特開平5−197385号公報に記載された技術
は、音声認識装置に関し、自動車内などの騒音環境下に
おいて騒音から音響を抽出,識別するものである。
【0003】音響・映像機器を使用している時に電話の
応対等をする時、会話の妨げにならないように機器の音
量を絞りたい場合がある。この要求に応えるため、ミュ
ート機能、即ち一時的に音量を最小に絞ったり、再び元
の音量に戻す手段を設けるのが一般的になっている。ミ
ュート機能を手動で設定する煩わしさを回避するため、
自動的にミュート機能を作動させる技術が提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平6−269081号公報に
記載された技術は、電話機の呼出し音が検知されるとミ
ュート機能が作動する音響装置に関するもので、呼出し
音の検知は、周囲音と予め記憶された呼出し音との比較
一致による。また、ミュート機能の解除は手動で行う。
特開平5−264332号公報に記載された音響装置に
も同様の技術が含まれており、呼出し音の検知は、周囲
音を検波して呼出し音特有の周波数成分を分離するもの
で、この装置には、電話機のフックスイッチが接続され
ており、オフフック検出によりミュート機能が解除され
る。特開平5−308681号公報に記載された技術
は、ワイヤレスリモコン機能を内蔵する電話機に関する
ものであり、電話の着信を検出すると、内蔵のリモコン
機能よりテレビ受像機や音響機器に対してミュート信号
を発信する。また、オフフックが検出されるとミュート
解除信号を発信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、具体的に
は、玄関の呼び鈴や電話のベル等の報知音と、これによ
く似たテレビやラジオ等の音響との識別を目的とするも
のである。上記従来技術における自動ミュート機能は、
いづれも電話の呼出し音をトリガーとして作動するよう
になっている。特に、特開平5−308681号公報に
記載の電話機は、それ自体の呼出し音とオフフック動作
でのみ音響機器のミュート機能を制御するようになって
いる。特開平6−269081号公報や特開平5−26
4332号公報に記載の技術では、記憶させる呼出し音
の種類や検波器の設定により、例えば玄関の呼出し音で
もミュートを作動させることが可能だが、玄関と電話の
どちらの呼出し音でもミュート作動させるようにはでき
ない。呼出し音がない状態では自動ミュートが働かない
ので、同じ室内の二者が会話をする場合は手動でミュー
トを作動させなければならない。また、ミュートの解除
は手動で操作しなければならない。若しくは、上記特開
平5−264332号公報の実施例のように、予め機器
を電話機のフックスイッチに接続して、オフフック動作
と連動させる必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による音響・映像
装置は、上記のような従来の技術の課題を解決するた
め、第1の手段として、常時周囲の環境音をマイクより
モニターし、予めドアチャイムや電話のベル等の報知音
を収録して記憶する音響データ記憶手段と、テレビやラ
ジオ等の機器の音響出力をモニターするモニター手段
と、該報知音との類似音が機器の音響出力に含まれてい
るかを識別する分析・比較手段と、該分析・比較手段で
実際に報知音の発生が検出された場合、その旨を使用者
に告知する告知手段を有するものである。
【0007】第2の手段として、上記第1の手段に加え
て、上記分析・比較手段で機器の音響出力に上記報知音
と類似する成分が検出された場合、機器の音響出力中の
報知音と類似の音響成分を加工または消音する音声信号
処理手段を有するものである。
【0008】第3の手段として、上記第1の手段に加え
て、上記機器の本体に設けた左右のマイクの入力差によ
り報知音の発生位置を測定する音源位置測定手段と、報
知音の発生位置をもとに何の報知音かを識別し、使用者
に告知する告知手段を有するものである。
【0009】第4の手段として、上記第1の手段に加え
て、常時周囲の環境音をマイクよりモニターし、分析・
比較手段で人声が有意時間検出された場合に、スピーカ
への音響出力レベルを絞る手段と、人声が有意時間検出
されなくなると、音響出力レベルを元の設定に戻す手段
を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の特定音の識別機能を備え
た音響・映像装置を、マルチメディア対応情報機器で以
下に図面と共に説明する。図1はマルチメディア対応情
報機器の外観図であり、図示しないテレビチューナやビ
デオデッキ,CD−ROMプレーヤ等を搭載したパソコ
ン本体(機器)1と、液晶パネルからなる表示装置2
と、左チャンネル(L)のスピーカ3、右チャンネル
(R)のスピーカ4と、左チャンネル(L)のマイク
5、右チャンネル(R)のマイク6と、キーボード7と
から構成される。
【0011】図2は本発明の音響・映像装置の構成を示
すブロック回路図であり、相殺手段11、音響データ記
憶手段12、分析・比較手段13、音源位置測定手段1
4、テロップ表示手段15、音声信号処理手段16より
構成されている。
【0012】相殺手段11は、マイク5,6より入力さ
れた音響成分から、機器1のスピーカ3,4のアンプへ
出力される音響成分を差し引いて相殺することにより、
スピーカ3,4から発した音がマイク5,6に入力され
ることを防ぐ。但し、イヤホン使用時などスピーカが非
アクティブの場合は機能しない。音響データ記憶手段1
2は、マイク5,6より入力され、相殺手段11と分析
・比較手段13により前処理された音響を複数種類記憶
できる。また、入力した音響毎の名称もここに記憶され
る。
【0013】分析・比較手段13は、入力された音響か
ら不要な周波数帯域の成分とノイズ成分を除去し、更に
音響を音源毎の成分に分離する。そして、入力音が一定
以上のレベルに達したら、即ち、有意な音響が検出され
たら、その音響を各成分毎に一定時間分だけ内蔵メモリ
ーに記憶する。そして、記憶した各成分毎に音響データ
記憶手段12に記憶された各々の音響データと類似する
かをチェックする。このとき、音響の発生位置に影響さ
れないよう、左右チャネルを混合しモノラル化して行
う。また、各成分毎に人間の声に特有の成分があるか否
かもチェックする。
【0014】音源位置測定手段14は、左右2つのマイ
ク5,6よりの入力音の差より、入力音の発生位置を測
定する。テロップ表示手段15は、表示画面に所定のメ
ッセージを表示する。メッセージは、テロップとしても
との画面表示に合成される。音声信号処理手段16は、
スピーカ3,4に出力されるテレビの音声を加工する。
例えば、分析・比較手段13によって分離された特定の
音響成分に対してピッチを変えたり、エコーをかける、
あるいは完全に消去する等の加工を行う。また、テレビ
音声全体の出力を絞る働きもある。
【0015】以下に各請求項毎の本発明について説明す
る。請求項1に記載の構成についての動作を説明する。
まず、事前に玄関の呼び鈴等日常使用される報知音を全
て参照音として機器1に登録する。その作業の手順は以
下の通りである。キーボード7により参照音登録を指示
することにより、左右のマイク5,6より周囲の環境
(周囲)音が入力される。このとき、機器1のスピーカ
3,4から何らかの音が出ている場合は、その音もマイ
クに拾われてしまうので、相殺手段11によってスピー
カからの音響成分を消去する。分析・比較手段13によ
り入力された音響から不要帯域の成分,ノイズ成分,無
音区間を除いた必要な部分が分離され、音響データ記憶
手段12に記憶される。これは左右の各チャネル毎に行
われる。次に、キーボード7により参照音の名称(「玄
関のチャイム」,「電話のベル」等)を入力し、音響デ
ータ記憶手段12に記憶させる。以上の手順を必要なだ
け実行し、全ての報知音を登録する。
【0016】以後、テレビの使用中は常時テレビの音声
が分析・比較手段13によって各参照音と比較される。
そして、テレビの音声中に参照音と類似する成分が検出
されたか否かが識別される。識別結果は、テロップ表示
手段15及び音声信号処理手段16に伝達される。
【0017】また、テレビ音声中に参照音のどれかと類
似の成分が検出された場合は、テロップ表示装置15に
より表示装置2の画面に図3(a)に例示するメッセー
ジを表示する。また、テレビの使用有無にかかわらず常
時周囲の周囲音がマイク5,6により入力される。この
とき、スピーカ3,4がアクティブならば相殺手段11
によってスピーカ3,4からの音響成分を消去する。周
囲音は分析・比較手段13によって各参照音と比較され
る。ここで、周囲音中に参照音のどれかと類似の成分が
検出された場合は、テロップ表示装置15により表示装
置2の画面に参照音の名称を表示する。表示の一例を図
3(b)に示す。
【0018】従って、テレビの音声から報知音と類似の
音が発した場合は、これがテレビの音声であることが画
面表示により使用者に告知される。また、実際に報知音
が発生した場合は、これがテレビの音声でなく現実の報
知音であることが、報知音の名称と共に画面表示により
使用者に告知される。
【0019】請求項2に記載の構成についての動作を説
明する。上記動作に引き続き、テレビ音声中に参照音の
どれかと類似の成分が検出された場合は、音声信号処理
手段16により、その成分が加工される。例えば、ピッ
チを変えたり、エコーがかかったり、あるいは完全に消
去される。従って、テレビの音声の報知音に類似した成
分は、本物の報知音と容易に識別可能な音質に変換され
たスピーカ3,4に出力される。あるいは、報知音に類
似した成分のみ消去された上でスピーカ3,4に出力さ
れる。
【0020】請求項3に記載の構成についての動作を説
明する。テレビの使用有無にかかわらず常時周囲の音が
マイク5,6により入力される。このとき、スピーカ
3,4がアクティブならば相殺手段11によってスピー
カ3,4からの音響成分を消去する。周囲音は分析・比
較手段13によって各参照音と比較される。ここで周囲
音中に参照音のどれかと類似の成分が存在した場合は、
上記と同じくテロップ表示手段15により画面にその参
照音の名称を表示する。但し、登録された参照音に類似
の物が複数ある場合は(例えば複数台の電話機が登録さ
れている場合)もあり、このような場合は参照音を一意
に決定できない。
【0021】そこで、音源位置測定手段14が、左右チ
ャネルの入力差に基づき音の発生位置情報を求め、位置
情報の相関性が最も高い参照音を選択する。それでも参
照音が一意に決定されない場合、即ち位置情報の相関性
が高く有意であると見なせる参照音が複数ある場合は、
候補の参照音全ての名称を画面に列記し、これに加えて
音の発生位置を矢印で表示し、どこから報知音が出てい
るのか使用者が見当を付けられるようにする。この場合
の表示例を図3(c)に例示する。
【0022】また、分析・比較手段13によって参照音
が一意に決定されたが、その位置情報と入力音の位置情
報との相関性が低く、発生源の位置が異なっていると考
えられる場合(例えば電話の子機が登録時とは別の場所
に置かれている場合)は、参照音の名称と音の発生位置
を表す矢印を表示する。この場合の表示例を図3(d)
に例示する。従って、報知音が発した場合は、これがテ
レビの音声でなく現実の報知音であることが、報知音の
種類及びその発生位置とともに画面表示により使用者に
告知される。
【0023】請求項4に記載の構成についての動作を説
明する。テレビの使用中は、常時周囲の音がマイク5,
6により入力される。このとき、スピーカ3,4がアク
ティブならば相殺手段11によってスピーカからの音響
成分は消去される。周囲音は分析・比較手段13によっ
て人の声が含まれているか判定される。ここで、周囲音
中に一定時間以上の長さの人声が含まれていた場合は、
即ち、言葉と見なせるだけの時間長の人声があれば、ミ
ューティング状態にする。
【0024】また、ミューティング中は、周囲音中から
人声が一定時間以上検出されなかった場合は、即ち、会
話の終了と見なせる時間長だけ人声が中断したら、ミュ
ーティングを解除する。従って、請求項5の機能によ
り、使用者が電話の応対等により会話を始めると、テレ
ビの音声にミュートがかかり、会話が終了して声が途絶
えるとミュートは解除される。言葉にならない程度の短
い発生だけではミュートはかからず、また、極く短い時
間の会話の中断ならばミュートは解除されない。以下、
図4乃至図9に基づいて、上記実施例の処理の流れを説
明する。図4は、報知音を参照音として登録する手順の
フローチャートである。この手順はキーボード7による
指示で開始される。ステップS1でマイクL5およびマ
イクR6より周囲の音響を取り込む。このとき、必要に
応じ相殺手段11によってスピーカL3およびスピーカ
R4からの音響成分は消去する。ステップS2で、分析
・比較手段13によりノイズ成分や無音の時間を削除
し、必要な音響成分を抽出する。ステップS3で抽出し
た音響を音響データ記憶手段12に登録する。ステップ
S4でキーボード7より参照音の名称を入力し、登録す
る。以上の手順を必要な回数だけ繰り返し、報知音を順
次登録して行く。
【0025】図5は、本発明の全ての請求項を含む実施
例のメインルーチンのフローチャートである。ステップ
S11では、マイクより周囲の音を入力し、相殺手段1
1によりスピーカ3,4からの音を消去した上で、有意
な音が残るか判断し、有意な音がなければスピーカS1
6までスキップする。それ以外はスキップS12に進
む。ステップS12で、マイクより入力した有意な周囲
の音を、分析・比較手段13により音源毎の成分に分離
する。
【0026】ステップS13では、周囲音に参照音と類
似の成分が含まれているかを判定し、含まれている場合
はに分岐する。以降の処理は図6に詳細に示す。そ
れ以外の場合はステップS14に進む。ステップS14
では、周囲音に人声が含まれているかを判定し、含まれ
ている場合はミュート開始処理(ステップS14)を、
それ以外はミュート終了処理(ステップS19)を行
う。
【0027】次いでステップS16で、現在ミュート中
になっているかを判定する。ミュート中であれば、つま
りスピーカから音声が出ていなければテレビの音声の判
定は不要なので、以降の処理をスキップして最初の処理
に戻る。それ以外はステップS17に進む。ステップS
17で、テレビの音声を分析・比較手段13により音源
毎の成分に分離する。ステップS18では、テレビの音
声に参照音と類似の成分が含まれているかを判定し、含
まれている場合はに分岐する。以降の処理は図7に
詳細を示す。それ以外の場合はステップS11に戻り、
以上の処理を最初から反復する。
【0028】図6はメインルーチンのから分岐する周
囲音に参照音と類似の成分が含まれていた場合の処理の
フローチャートである。ステップS21で、周囲音に類
似の参照音が一意に確定できるかを判定する。一意に決
定可能ならばステップS22〜S24の処理に、そうで
なければステップS25〜S28の処理に分岐する。参
照音が一意に確定できる場合の処理は次の通りである。
ステップS22で、テロップ表示手段15により確定さ
れた参照音の名称を画面に表示する。例えば図3(b)
の表示となる。ステップS23ではその参照音の位置情
報と、音源位置測定手段14が得た周囲音の発生位置と
を比較する。両者に相関性がなければステップS24へ
進み、音の発生位置も画面に表示する。この場合、例え
ば図3(d)の表示となる。それ以外は処理は完了とな
る。
【0029】また、参照音が一意に確定できない場合の
処理は次の通りである。ステップS25で、参照音の位
置情報と、音源位置測定手段14が得た周囲音の発生位
置とを比較し、対応する参照音の候補を絞り込む。そし
てステップS26で参照音が一意に確定できるかを判定
する。一意に確定できるならばステップS27へ進み、
テロップ表示手段15により確定した参照音の名称を画
面に表示する。例えば図3(b)の表示となる。それ以
外の場合は、ステップS28へ進み、候補の参照音全て
の名称と、音の発生位置を画面に表示する。例えば図3
(c)の表示となる。以上の処理の終了後、即ちメイ
ンルーチンの先頭へ戻る。
【0030】図7はメインルーチンのから分岐する、
テレビの音声に参照音と類似の成分が含まれていた場合
の処理のフローチャートである。ステップS31では本
発明の動作モードの設定状態を確認する。画面にメッセ
ージを表示するモード(請求項1の方式)に設定されて
いる場合は、ステップS32に進み、テロップ表示手段
15により図3(a)に例示するメッセージを画面に表
示する。また、テレビの音声を加工するモード(請求項
2の方式)に設定されている場合は、ステップS53に
進み、音声信号処理手段16により、テレビ音声の参照
音と類似の成分を加工して音質を変えるか、または消去
する。以上の処理の終了後、即ちメインルーチンの先
頭へ戻る。
【0031】図8,図9は、それぞれミュート開始処理
(メインルーチンのステップS14)、ミュート終了処
理(メインルーチンのステップS18)のフローチャー
トである。ここでは、人声の断続時間を計測するために
カウンターを使用する。このカウンターは機器の電源O
N時にゼロにリセットされるものとする。
【0032】ミュート開始処理の流れは以下の通りであ
る。ステップS41では、現在ミュート中か否かを判断
し、ミュート中であればステップS45へ分岐してカウ
ンターをリセットする。ミュート中でなければステップ
S42に進む。ステップS42でカウンターに1を加
え、ステップS43でカウンターの値を確認し、カウン
ターが所定の値に達した場合はステップS44に進み、
それ以外は処理を終了する。ステップS44で、音声信
号処理手段16にミュート機能をONに設定し、ステッ
プS45でカウンターをリセットし、処理を終了する。
【0033】ミュート終了処理の流れは以下の通りであ
る。ステップS51では、現在ミュート中か否かを判断
し、ミュート中でなければステップS55へ分岐してカ
ウンターをリセットする。ミュート中であればステップ
S52に進む。ステップS52でカウンター1を加え、
ステップS53でカウンターの値を確認し、カウンター
が所定の値に達した場合はステップS54に進み、それ
以外は処理を終了する。ステップS54で、音声信号処
理手段16にミュート機能をOFFに設定し、ステップ
S55でカウンターをリセットし、処理を終了する。
【0034】ミュートに関する処理をまとめると次のよ
うになる。ミュート中でない場合、人声がしなければス
テップS51,S55の順に処理が流れ、カウンターは
ゼロに維持される。人声がある場合、ステップS41,
S42,S43の順に処理が流れ、カウンターが所定値
に達するまで加算されて行く。カウンターが所定値に達
すると、即ち、人声が一定時間持続すると、更にステッ
プS44,S45に進み、ミュート機能がONとなりカ
ウンターがリセットされる。
【0035】一方、ミュート中である場合、人声があれ
ばステップS41,S45の順に処理が流れ、カウンタ
ーはゼロに維持される。人声がしない場合、ステップS
51,S52,S53の順に処理が流れ、カウンターが
所定値に達するまで加算されて行く。カウンターが所定
値に達すると、即ち、人声が一定時間途切れると、更に
ステップS54,S55に進み、ミュート機能がOFF
となりカウンターがリセットされる。
【0036】
【発明の効果】テレビの音声に、玄関の呼び鈴や電話の
ベル等の報知音と紛らわしい音が入っている場合があ
る。例えば、ドラマの劇中でこれらの音が効果音として
入っている場合がある。また、クイズ番組等でこれらの
報知音とよく似た効果音を流すことがある。このような
紛らわしい効果音がテレビやラジオ等から流れてくる
と、現実の報知音と間違えて、実際に玄関の呼び鈴や電
話のベル等が鳴ったものと勘違いしてしまうことがあ
る。多くの場合、報知音として単純な電子音が使用され
ているため、かなり音質の悪い音響機器からの音響でも
ある程度のリアリティーを伴って聞こえることがある。
このことも紛らわしい要因になっている。本発明の請求
項1乃至請求項3によって、上記のような場合に現実の
報知音と、テレビの音声等とを区別することができる。
【0037】特に、請求項1の本発明により、テレビや
ラジオ等の音響に、玄関の呼び鈴や電話のベル等の報知
音と紛らわしい音が入っていても、それがテレビの音声
であることが表示によって告知されるので、現実の報知
音と間違えることはない。また、現実の報知音の発生も
検出され告知されるので、偶然に現実の報知音と、これ
に類似したテレビの音声が同時に発生した場合、それが
現実の報知音ではないという誤った告知を回避できる。
【0038】請求項2の本発明により、テレビの音声
に、玄関の呼び鈴や電話のベル等の報知音と紛らわしい
音が入っていても、その部分は元の音に加工されてから
出力されるか、あるいは出力されないので、現実の報知
音と間違えることはない。
【0039】請求項3の本発明により、現実の報知音が
どこから発生したのかが告知される。場合によっては、
何の報知音であるのかも指摘可能である。例えば、複数
ある電話機の一つが鳴ったとき、どの位置にあるどの電
話機が鳴ったのかを知ることができる。
【0040】また、請求項4の本発明により、使用者の
会話中に自動的にミュート機能を実行することができ
る。電話がかかって来たときなどに、あわててリモコン
装置を探したり、ミュート機能のボタンを探して操作す
る必要はない。会話を始めると音量は絞られ、会話が終
了して人声がある程度の時間途絶えると、音量は元通り
になる。人声をトリガーにミュート機能を制御するの
で、電話や来客、あるいは室内の会話でも自動的にミュ
ートを働かせることができる。また、ミュートの解除は
会話の終了によって自動的に行われ、手動で解除する必
要はない。
【0041】本発明のミュート機能は人声が言葉として
有意な程度の長さ以上持続した場合に作動し、人声の中
断が極く短い時間だけならばミュート状態は維持され
る。従って、何か言いかけただけの場合、感嘆の声をあ
げただけの場合には作動せず、何らかの会話が行われて
初めて動作する。また、人間は絶え間なく連続して話し
続ける訳ではなく、時々言葉を切ったり息継ぎを行う
が、その度にミュートが解除されてしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の情報機器の外観図であ
る。
【図2】本装置の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本装置によるメッセージのテロップ表示例を示
す図である。
【図4】本装置による報知音の登録手順のフローチャー
トである。
【図5】本装置によるメインルーチンのフローチャート
である。
【図6】本装置による周囲環境音から報知音が検出され
た場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】本装置によるTV音声から報知音が検出された
場合の処理を示すフローチャートである。
【図8】本装置によるミュート開始処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】本装置によるミュート終了処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 パソコン本体 2 表示装置 3,4 スピーカ 5,6 マイク 7 キーボード 11 相殺手段 12 音響データ記憶手段 13 分析・比較手段 14 音源位置測定手段 15 テロップ表示手段 16 音声信号処理手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時周囲の環境音をマイクよりモニター
    し、予めドアチャイムや電話のベル等の報知音を収録し
    て記憶する音響データ記憶手段と、テレビやラジオ等の
    音響出力をモニターするモニター手段と、該報知音との
    類似音が機器の音響出力に含まれているかを識別する分
    析・比較手段と、該分析・比較手段で実際に報知音の発
    生が検出された場合、その旨を使用者に告知する告知手
    段とを有することを特徴とする音響・映像装置。
  2. 【請求項2】 上記分析・比較手段で機器の音響出力に
    報知音と類似する成分が検出された場合、機器の音響出
    力中の報知音と類似の音響成分を加工または消音する音
    声信号処理手段とを有することを特徴とする、請求項1
    に記載の音響・映像装置。
  3. 【請求項3】 上記機器の本体に設けた左右のマイクの
    入力差により報知音の発生位置を測定する音源位置測定
    手段と、報知音の発生位置をもとに何の報知音かを識別
    し、使用者に告知する告知手段とを有することを特徴と
    する、請求項1に記載の音響・映像装置。
  4. 【請求項4】 常時周囲の環境音をマイクよりモニター
    し、分析・比較手段で人声が有意時間検出された場合
    に、スピーカへの音響出力レベルを絞る手段と、人声が
    有意時間検出されなくなると、音響出力レベルを元の設
    定に戻す手段とを有することを特徴とする、請求項1に
    記載の音響・映像装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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