JPH09262977A - インクジェット印写方法及び写真布 - Google Patents

インクジェット印写方法及び写真布

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JPH09262977A
JPH09262977A JP8099064A JP9906496A JPH09262977A JP H09262977 A JPH09262977 A JP H09262977A JP 8099064 A JP8099064 A JP 8099064A JP 9906496 A JP9906496 A JP 9906496A JP H09262977 A JPH09262977 A JP H09262977A
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JP
Japan
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image
image data
image processing
cloth
photographic
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Application number
JP8099064A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kawabata
雅行 川端
Koji Kato
浩治 加藤
Hiroyuki Makita
博行 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4078Printing on textile

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に布帛上に見栄えのある写真画像を印写し
得るようにしたインクジェット印写方法及び写真布を提
供する。 【解決手段】 原画像からの画像情報を画像読取装置1
0によって読み取り、画像読取装置10によって読み取
った画像データをデジタル画像データとして記憶し、デ
ジタル画像データを画像処理装置30に取り込んで、画
像データに対して所定の画像処理を行い、画像データを
画像処理装置30から印写装置40に転送し、印写装置
40によって被印写媒体50にインクジェット印写を行
う。インクジェット印写する際に、所定の前処理と後処
理が行われる。写真布において、重量感や立体感等に優
れた布独特の画像を表現することができ、この写真布は
耐久性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に繊維布帛上に
写真画像を印写するインクジェット印写方法及びこのイ
ンクジェット印写方法によって写真画像が印写された写
真布に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂、銀塩カメラによって撮影され、フ
ィルムに記録された写真画像は、主に印画紙にプリント
される等の仕方で利用されている。印画紙に再現された
写真画像それ自体では、リアルで高い解像度を有する等
の利点がある一方で、プリントサイズの制約を受け、或
いは印画紙の強度等の点で被印写媒体としての印画紙に
おける問題もある。この種の写真フィルム画像にあって
は、現行の一般的なプリント方法もしくは仕様に留まっ
ているのが実情であり、またこれが主流を占めている。
【0003】一方、被印写媒体として、印画紙に限らず
その他の種々の媒体に適用し得る印写もしくはプリント
方法が試みられている。即ち、従来例えば繊維布帛上
に、画像をプリントした樹脂シートを接着剤によって張
り合わせたものが知られている。この例を始めとして、
写真フィルム画像をプリントし得る被印写媒体の範囲を
拡張する要請があり、特に布帛上にプリントするという
ニーズも高くなってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように写真フィ
ルム画像を印画紙にプリントする場合にあっては、大型
のプリントが困難であるばかりでなく、立体感に欠け、
或いは褪色し易い等の問題があった。また、繊維布帛上
に画像をプリントした樹脂シートを張り合わせる場合、
風合いが堅く、また着色剤が顔料であることから耐久性
に欠ける等の問題があった。
【0005】本発明はかかる実情に鑑み、特に布帛上に
見栄えのある写真画像を印写し得るようにしたインクジ
ェット印写方法及び写真布を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
特に原画である写真フィルム画像から読み取った画像デ
ータを画像処理装置にて処理し、その画像データに基づ
き印写装置によって布帛上に写真画像を印写し得ること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたもの
である。
【0007】即ち本発明は、(1)所定の画像情報を有
する画像データをデジタル画像データとして画像処理装
置に取り込み、該画像処理装置に取り込んだ画像データ
に対して所定の画像処理を行い、前記画像処理を行なっ
た画像データを前記画像処理装置から印写装置に転送
し、前記印写装置によって被印写媒体に対しインクジェ
ット印写を行うインクジェット印写方法に存する。
【0008】そして、(2)原画像の画像情報を画像読
取装置によって読み取った画像データをデジタル画像デ
ータとして画像処理装置に取り込み、該画像処理装置に
取り込んだ画像データに対して所定の画像処理を行い、
前記画像処理を行なった画像データを前記画像処理装置
から印写装置に転送し、前記印写装置によって被印写媒
体に対しインクジェット印写を行うインクジェット印写
方法に存する。
【0009】そしてまた、(3)現像済み写真フィルム
画像をスキャナによって撮像し、前記スキャナによって
撮像した画像をデジタル画像データとしてコンピュータ
に取り込み、該コンピユータに取り込んだ画像データに
対して所定の画像処理を行い、前記画像処理を行った画
像データを前記コンピュータからインクジェット染色機
に転送し、前記インクジェット染色機によって布帛に対
しインクジェット印写するインクジェット印写方法に存
する。
【00010】そしてまた、(4)所定のデータ記憶手
段に予め記憶された画像データをデジタル画像データと
して画像処理装置に取り込み、該画像処理装置に取り込
んだ画像データに対して所定の画像処理を行い、前記画
像処理を行なった画像データを前記画像処理装置から印
写装置に転送し、前記印写装置によって被印写媒体に対
しインクジェット印写を行うインクジェット印写方法に
存する。
【0010】そしてまた、(5)前記インクジェット染
色機によってインクジェット印写する際に、所定の前処
理と後処理が行われる上記(1)〜(4)のいずれか1
記載のインクジェット印写方法に存する。
【0011】そしてまた、(6)前記前処理が、布帛面
に対し滲み防止のための非染着性高分子化合物の皮膜を
形成する処理を含むものである上記(5)記載のインク
ジェット印写方法に存する。
【0012】そしてまた(7)前記後処理が、布帛に色
素を固着するための乾熱又は湿熱処理を含むものである
上記(5)記載のインクジェット印写方法に存する。
【0013】そしてまた、(8)所定の画像情報を有す
るデジタル画像データを使ってインクジェット印写した
写真布に存する。
【0014】そしてまた、(9)上記(1)〜(7)の
いずれか1記載のインクジェット印写方法により形成さ
れてなる写真布に存する。
【0015】そしてまた、(10)上記写真布が編物の
立毛布である(8)又は(9)記載のインクジェット印
写方法により形成されてなる写真布。
【0016】そしてまた、(11)上記写真布が織物の
立毛布である(8)又は(9)記載のインクジェット印
写方法により形成されてなる写真布。
【0017】本発明によれば、原画である特に写真フィ
ルム画像から読み取った画像データを画像処理装置にて
処理し、その画像データに基づいて印写装置、即ちイン
クジェット染色機によって布帛上に写真画像を印写する
ことができる。再現される原画として写真フィルム画像
を選び、しかもこの写真フィルム画像を印写手段として
のインクジェット染色機に適用することにより、布帛上
に立体感等に優れた布独特の画像を表現することができ
る。この方法で得られた写真布によれば、耐久性に優
れ、記念アルバムを始めにインテリア、衣料及び小物等
に有効に適用することができる。
【0018】或いはまた本発明によれば、所定のデータ
記憶手段に予め記憶された画像データをデジタル画像デ
ータとして画像処理装置に取り込み、その画像データに
基づいて印写装置によって布帛上に印写することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の好
適な実施の形態を説明する。図1は、本発明方法に係る
印写システムの概略構成例を示している。本発明の方法
において、図示のように原画像の画像読取装置10と、
読み取った画像データを記憶する記憶媒体20と、画像
データを取り込んで画像処理等を行う画像処理装置30
と、被印写媒体にインクジェット印写を行う印写装置4
0と、を備えている。
【0020】また、この実施形態では、被印写媒体とし
ての特に布帛に対してインクジェット染色機によってイ
ンクジェット印写するものとし、また印写される原画像
として特に写真フィルム画像が選ばれる。即ち、本発明
方法によれば、上記印写システムにより写真画像を印写
した従来にない布帛を得ることができる。
【0021】ここで、本発明方法の主要工程は、原画像
の画像情報を画像読取装置10によって読み取る工程
と、画像読取装置10によって読み取った画像データを
デジタル画像データとして記憶媒体20に記憶する工程
と、デジタル画像データを画像処理装置30に取り込ん
で、この画像データに対して所定の画像処理を行う工程
と、画像処理を行った画像データを画像処理装置30か
ら印写装置40に転送する工程と、印写装置40によっ
て被印写媒体としての布帛にインクジェット印写を行う
工程と、を含んでいる。次に、図2を参照しながら、本
発明方法を工程順に説明する。
【0022】先ず、画像読取装置10によって原画像の
画像情報が読み取られる。原画像としての写真フィルム
画像は、銀塩カメラにより撮影した現像済みのネガ或い
はポジ(スライド)フィルムが好適である。これらいず
れの場合も、モノクロもしくはカラーであってよい。更
に、ネガもしくはポジフィルムを焼き付けた紙、樹脂シ
ート及び金属板等のいずれも採用可能である。画像読取
装置10としては、例えば、フィルムスキャナ、イメー
ジスキャナ、コピー機、或いはこれらの複合機等が用い
られる。
【0023】画像読取装置10では、光学素子を備えた
撮像部で得た光学画像をデジタル信号に変換し、所定の
信号処理を行ってデジタル画像データとして出力する。
この実施形態において、画像読取装置10としてフィル
ムスキャナが好適である。
【0024】画像読取装置10によって読み取った画像
データは、デジタル画像データとして画像処理装置30
に取り込まれる。画像処理装置30は、被印写媒体にイ
ンクジェット印写を行う際に必要な画像処理を行うが、
この実施形態ではコンピュータ、好適にはパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)によって構成される。画像処理
装置30は、取り込んだ画像データに対して画像調整及
び色調整等を行う。画像処理装置30はまた、表示部
(ディスプレイ装置)を含んでおり、この表示部の表示
内容を見ながらディスプレイ色からインク処方への変換
が行うことができる。この場合、操作性等を考慮して適
宜ワークステーションを備え、このワークステーション
にてインク処方への変換操作等を行うことができる。
【0025】一方、画像処理装置30は、それと一体又
は別体である記憶媒体20を備えており、画像処理装置
30に取り込まれたデジタル画像データは、この記憶媒
体に記憶保存されることもできる。そして、この記憶媒
体20から必要に応じて画像処理装置30に取り出すこ
とができる。この記憶媒体20として、光磁気ディス
ク、光ディスク、追記型CD−ROM等の媒体を使用さ
れる。
【0026】画像処理装置30にて画像処理が済んだ画
像データは次に、画像処理装置30から印写装置40に
転送される。そしてこの印写装置40によって被印写媒
体としての布帛にインクジェット印写を行う。この実施
形態における印写装置40の具体的なものとしてインク
ジェット染色機が採用される。
【0027】ここで、インクジェット染色機は、その原
理、方式につき種々のものがある。例えば、オンデマン
ド型として、圧電素子に電気信号を与えて変形させ、イ
ンク室を体積変化させることによりインク滴を吐出させ
るピエゾ方式、或いはノズル内に発熱抵抗素子を埋設し
てその発熱による気泡発生時の圧力によりインクを飛翔
させるバブルジェット方式、コンティニアス型として超
音波振動しているノズルからインクを加圧連続噴射させ
て粒子化し、一定電界中を通過偏向させることにより記
録/非記録粒子に分離して記録する電荷制御方式等があ
り、主としてオンデマンド型のピエゾ方式が採用され
る。
【0028】本発明で用いる布帛を構成する繊維素材
は、例えば、合成繊維、植物繊維、動物繊維或いは人造
繊維等の任意の素材が選ばれる。そして、これらの繊維
素材により編物、織物、レース、不織布等の種々の組織
形態で布帛を形成することができる。布帛の組織形態に
ついては、立毛布を採用した場合に、写真布としての効
果、例えば、立体感、重量感、色の深み等をより強く表
現できる。編物の立毛布としては、例えば、ダブルラッ
シェル、ポールトリコット、起毛トリコット、シンカー
パイル等が採用される。織物の立毛布としては、例えば
モケット等が採用される。
【0029】また、本発明で用いる染料は、布帛を構成
する繊維素材との関係で、少なくとも次のものが使用可
能である。 綿、麻、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨ
ン、銅アンモニアレーヨン、ポリビニルアルコール等の
繊維→直接、反応性の染料 絹、羊毛、ポリアミド類等の繊維→直接、酸性、反
応性、含金属の染料 ポリエステル、トリアセテート、ジアセテート等の
繊維→分散染料 ポリアクリル、アクリル共重合体、カチオン可染ポ
リエステル等の繊維→カチオン染料
【0030】上各染料は、インクジェット印写用インク
としてそのまま用いられることは稀であり、副生成物、
不純物、添加物等の除去及び精製等により純度を向上さ
せ、次いで粒度、粘度、表面張力、比伝導度及びpH等
の調整を行った後に使用される。
【0031】ここで図3は、印写装置40における要部
構成例を示している。印写されるべき布帛50は、イン
クジェット染色機のドラム41に巻回されながら、所定
ピッチで間欠送りされる。ドラム41に対向するように
インクジェット染色機のヘッド42が配置されており、
このヘッドにはノズルが複数個配設されて、ここから制
御部CLの指令に基づいて所定のインクが噴射される。
【0032】なお、印写装置40においてインクジェッ
ト染色機によってインクジェット印写する際に、所定の
前処理と後処理が行われる。簡単に述べると、即ち、前
処理では、被印写媒体としての布帛は、油分、汚れ及び
糊剤等を精練等によって十分に取り除かれ、その経糸密
度及び緯糸密度が最も安定に設定される。そして、熱風
もしくは熱ロールを用いて組織固定を行う。更にインク
が滲まないように非染着性高分子化合物による皮膜を布
帛上に形成する前処理が行われる。
【0033】上記非染着性高分子化合物としては、トウ
モロコシや小麦等の澱粉物質、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビ
アゴム、ローカストビーンガム、トラガントガム、グア
ガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン
等のタンパク物質、タンニン系物質、或いはリグニン系
物質等の天然水溶性高分子化合物が好適である。
【0034】また後処理では、インクジェット印写後、
一旦乾燥されるか又はそのままで、布帛に対して固着、
洗浄及び乾燥等の処理が行われる。例えば固着条件とし
ては、ポリエステル、トリアセテート、ジアセテート等
の繊維の場合、乾熱100〜200℃、高圧飽和スチー
ム100〜150℃、又は過熱スチーム105〜190
℃にて固着する。また、綿、レーヨン、絹、ポリアミ
ド、ポリアクリル等の繊維の場合、飽和スチーム80〜
150℃、又は過熱スチーム100〜190℃にて固着
する。
【0035】後処理による固着後、布帛から未固着色
素、非染着性高分子化合物及びその他の添加物等の脱落
させ、その後洗浄を行う。これらの条件は、素材種類、
色素種類等によって予め決定されているものである。
【0036】かくして、本発明によれば、カメラ撮影さ
れた画像を読み取って布帛にインクジェット印写するこ
とで最大4m巾の極めて大型写真布を得ることができ
る。この写真布には重量感と立体感が表現され、極めて
優れた意匠効果を発揮することができる。布帛の場合、
紙と異なって使用するインクが染料であって、且つ染着
結合であるため耐久性に優れた製品を製造することがで
きる。布帛には積極的に凹凸の厚みを設けることができ
ることから、フイルム画像と対応させた凹凸を予め設け
ることにより写真をより立体的に表現することができ
る。そのため、インテリア等の分野での用途が拡大可能
である。
【0037】以上の実施形態において、原画像としての
写真フィルム画像を読み取って、その画像を布帛にイン
クジェット印写する例を説明した。ここで本発明によれ
ば、図4に示すように所定のデータ記憶手段1Aもしく
は装置に予め記憶された画像データをデジタル画像デー
タとして画像処理装置30に取り込み、布帛にインクジ
ェット印写することもできる。このデータ記憶手段とし
ては、例えばFD或いはリムーバブルHD等の磁気ディ
スク;MO等の光磁気ディスク;CD−ROM、フォト
CD或いはPD等の光ディスク;フラッシュカード、S
RAMカード(例えばデジタルカメラを介したもの等)
等のメモリカード、及びビデオテープ等の磁気テープを
用いることができる。これらのデータ記憶手段に記憶さ
れた画像データは、パソコンに付属させた専用の読取装
置によって読み取られ、その後所定の画像処理が行われ
る。
【0038】このようにデータ記憶手段に予め記憶され
た画像データを利用する場合でも、上述した写真フィル
ム画像等の原画像からインクジェット印写する例と同様
に重量感と立体感を有する優れた写真布を得ることがで
きる。なお、この場合には前述した画像読取装置10と
してフィルムスキャナを用いないで済むため、システム
構成を簡素化することができる等の利点がある。
【0039】
【実施例】次に、図5に基づき、上述した本発明の実施
形態における具体的な実施例を説明する。 〔実施例1〕原画像として、山の風景を撮影した35m
mネガフィルム1を使った。画像読取装置10として、
専用スキャナ(好適には、株式会社ニコン製フィルムス
キャナLS−4500F)11を用いる。このスキャナ
11によって、8bitでA/D変換によりRGB各々
256階調(1670×104 )の画像データに変換さ
れて読み取られる。
【0040】画像読取装置10のフィルムスキャナによ
って読み取られた画像データは、デジタル画像データと
して、画像処理装置であるパソコン31に取り込まれ
る。一方、パソコン31によっ取り込まれたデジタル画
像データは、パソコンと一体又は別体の記憶媒体21で
ある光磁気ディスク、光ディスク、追記型CD−ROM
21等に記憶保存されことも可能である。この場合、記
憶媒体21である光磁気ディスク、光ディスク、追記型
CD−ROM21等から必要に応じて画像処理装置30
に取り出すことができる。この実施例では、パソコン3
1の好適な例として、Adobe社のソフトウェア「P
hoto−shop ver3.0J」によってパソコ
ンPower Macintosh 9500/120
によって取り込んだ。このパソコン31では、取り込ん
だ画像を、処理ソフト(例えば、「Photosho
p」)を使って、必要な画像処理、色調整が行なわれ
る。
【0041】ここに、パソコン31による画像処理は、
インクジェット染色機41に合わせた解像度の修正やフ
ィルム上の埃、傷等による画像の欠陥を修正するための
ものである。また、色調整は、表示部上で画像の色を原
画に近づけるために必要な処理であり、例えばガンマ補
正、カラーバランス調整、色調・明度補正及びフィルタ
調整等を含んでいる。
【0042】画像処理及び色調整を行った後、画像デー
タはパソコン31からLAN(ローカルエリアネットワ
ーク)を介して、ワークステーション32(例えば日本
電気株式会社製EWS4800)へ転送される。このワ
ークステーション32にて、ディスプレイ色からインク
処方への変換が行われる。ここに、インク処方への変換
は、RGBデータを色彩学での3刺激値XYZに変換
し、CCM(コンピュータカラーマッチング)装置によ
ってインク処方CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー
及びブラック)に変換される。
【0043】変換されたデータは、LAN回線を通じて
印写装置40としてのインクジェット染色機41に転送
され、画像データの印写が行われる。この例では縦1m
×横1・5mの大きさで印写された。この場合、布帛5
0として、ポリエステル100%の編物(トリコット編
地、及びポールトリコット編地)と織物(平織、及びモ
ケット織地)を使用した。また、このときの印写条件
は、オンデマンド方式でノズル径50μm、駆動電圧1
00V、周波数5KHZ 、解像度300dpi、4×4
マトリックスで行った。後処理は、175℃で10分間
湿熱処理し、通常の洗浄処理、乾燥処理及び整毛処理を
行なった。
【0044】更に、別の実施例〔実施例2〕では、写真
の印画紙から画像を取り込んで行った。12cm×18
cmのキャビネサイズの人物を撮影した写真を専用スキ
ャナ(好適には、キャノン株式会社製カラーコピー機P
IXCEL PRO)によってRGB各々64階調の画
像データとして読み取った。次に、上記実施例の場合と
同様にパソコンPower Macintosh950
0/120によって取り込み、同様の工程を経て目標と
する写真布が得られた。
【0045】〔比較例〕実施例と同じネガフィルム使っ
て、縦1m×横1.5mのサイズの特注の紙に通常のプ
リント(艶消し)を行ないプリント写真を得た。 〔評価〕実施例1及び実施例2とも、比較例のプリント
写真に較べて、どの布帛も立体感及び重量感のある写真
布となった。また、大写しの山を感じさせる迫力のある
場面が印象付けられた。写真布を細部をあらゆる傾斜し
た方向から観察したが、プリント写真のような反射がな
く極めて鮮明に視認された。特に、編物の立毛布である
ポールトリコット編地及び織物の立毛布であるモケット
織地は、立体感、及び重量感がより増大しているのが認
められた。また、色の濃度が、より濃く且つ深く確認で
きた。
【0046】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の色々な変形が可能であることは
言うまでもない。例えば、写真布の大きさは、原理的に
は、どのような大きさとすることも可能であり、トリミ
ングや合成により連続した繋がり(パノラマ化)もでき
るが、少なくとも巻取りローラの幅及び巻取り長の範囲
で自由に選ぶことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
メラ撮影された写真フィルム画像、或いはデータ記憶手
段に予め記憶された画像データを読み取って布帛にイン
クジェット印写することにより、従来では困難であった
大型写真布を提供することができる。被印写媒体として
特に布帛を用いることにより重量感や立体感に優れた布
独特の表現を実現でき、極めて優れた意匠効果を備えて
いる。特に、立毛布帛に印写した場合、濃度がより深ま
り、画像の鮮明度が増す。写真布は、紙面と異なり、耐
久性或いは取扱性等に優れ、種々の用途に拡張して使用
することができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印写システムの概略構
成例を示す図である。
【図2】本発明方法の実施形態における作用工程を示す
図である。
【図3】本発明の実施形態に係る印写装置における要部
構成例を示す図である。
【図4】本発明方法の他の実施形態の例を示す図であ
る。
【図5】本発明方法の実施形態における具体的実施例を
示す図である。
【符号の説明】
10…画像読取装置 11…フィルムスキャナ 1A…データ記憶手段 20…記憶媒体 21…MO又はCD−ROM 30…画像処理装置 31…パソコン 40…印写装置 50…布帛

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像情報を有する画像データをデ
    ジタル画像データとして画像処理装置に取り込み、該画
    像処理装置に取り込んだ画像データに対して所定の画像
    処理を行い、前記画像処理を行なった画像データを前記
    画像処理装置から印写装置に転送し、前記印写装置によ
    って被印写媒体に対しインクジェット印写を行うことを
    特徴とするインクジェット印写方法。
  2. 【請求項2】 原画像の画像情報を画像読取装置によっ
    て読み取った画像データをデジタル画像データとして画
    像処理装置に取り込み、該画像処理装置に取り込んだ画
    像データに対して所定の画像処理を行い、前記画像処理
    を行なった画像データを前記画像処理装置から印写装置
    に転送し、前記印写装置によって被印写媒体に対しイン
    クジェット印写を行うことを特徴とするインクジェット
    印写方法。
  3. 【請求項3】 現像済み写真フィルム画像をスキャナに
    よって撮像し、前記スキャナによって撮像した画像をデ
    ジタル画像データとしてコンピュータに取り込み、該コ
    ンピユータに取り込んだ画像データに対して所定の画像
    処理を行い、前記画像処理を行った画像データを前記コ
    ンピュータからインクジェット染色機に転送し、前記イ
    ンクジェット染色機によって布帛に対しインクジェット
    印写することを特徴とするインクジェット印写方法。
  4. 【請求項4】 所定のデータ記憶手段に予め記憶された
    画像データをデジタル画像データとして画像処理装置に
    取り込み、該画像処理装置に取り込んだ画像データに対
    して所定の画像処理を行い、前記画像処理を行なった画
    像データを前記画像処理装置から印写装置に転送し、前
    記印写装置によって被印写媒体に対しインクジェット印
    写を行うことを特徴とするインクジェット印写方法。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット染色機によってイン
    クジェット印写する際に、所定の前処理と後処理が行わ
    れることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    のインクジェット印写方法。
  6. 【請求項6】 前処理が、布帛面に対し滲み防止のため
    の非染着性高分子化合物の皮膜を形成する処理を含むも
    のであることを特徴とする請求項5記載のインクジェッ
    ト印写方法。
  7. 【請求項7】 後処理が、布帛に色素を固着するための
    乾熱又は湿熱処理を含むものであることを特徴とする請
    求項5記載のインクジェット印写方法。
  8. 【請求項8】所定の画像情報を有するデジタル画像デー
    タを使ってインクジェット印写した写真布。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット印写方法により形成されてなる写真布。
  10. 【請求項10】 写真布が編物の立毛布であることを特
    徴とする請求項8又は9記載のインクジェット印写方法
    により形成されてなる写真布。
  11. 【請求項11】 写真布が織物の立毛布であることを特
    徴とする請求項8又は9記載のインクジェット印写方法
    により形成されてなる写真布。
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