JPH09262667A - 2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置 - Google Patents

2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置

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JPH09262667A
JPH09262667A JP7403196A JP7403196A JPH09262667A JP H09262667 A JPH09262667 A JP H09262667A JP 7403196 A JP7403196 A JP 7403196A JP 7403196 A JP7403196 A JP 7403196A JP H09262667 A JPH09262667 A JP H09262667A
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head
heads
axis
welding
interference
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JP7403196A
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English (en)
Inventor
Shingo Nagashima
伸吾 長島
Yuuichi Maki
雄一 萬來
Seiji Mizukami
清二 水上
Ikuo Mibu
生男 壬生
Kenichi Maeda
謙一 前田
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接作業時に、操作者の負担を軽減するととも
に、2ヘッドを有効に使用して作業効率の向上を図る。 【解決手段】溶接装置は、各々トーチ4a,4bを保持
する2つのヘッド3a,3bを同一軌道上に移動可能に
載置し、パイプ円周の自動溶接を行う。そのために、2
つのヘッドを操作するための1つのリモート操作パネル
2と、リモート操作パネルの操作に応じて、2ヘッドを
同期的に制御する機能を有する制御手段1とを備える。
2ヘッドを同期的に制御する機能は、両ヘッドにより、
X軸上の複数の箇所を分担して、溶接対象のパイプの開
先形状を同時に自動的に計測する機能、あるいは、両ヘ
ッドの干渉を検出・回避する干渉回避機能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプの突き合わ
せ溶接のようなパイプ円周溶接を自動的に行う装置に係
り、特に、それぞれトーチを搭載した2つの溶接ヘッド
を同一軌道上に走行させて自動溶接を行う2ヘッド式円
周自動溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスパイプライン敷設工事の際には、突
き合わせて固定されている2本のパイプの端面を全周溶
接により接続する。この溶接を自動溶接により行う場合
は、パイプにベルト状のガイドレールを巻き、このガイ
ドレール上に溶接ヘッドを走らせMAG(メタル・アク
ティブ・ガス)法等により溶接している。このような自
動溶接においては、元々は、1本のガイドレール上を走
行する溶接ヘッドは1台であった。
【0003】しかし、パイプ円周自動溶接において、大
巾な溶接時間の短縮及び省力化を図るためには、1系列
方式では溶接速度や溶着量を増やすことには無理がある
ことから、同一円周の溶接を2台の溶接ヘッドで分担し
て行うことが行われ始めている。
【0004】このような2系列方式については第151
回溶接法資料の「陸上ガイパイプライン自動溶接機」
「ガイパイプライン用内外面MAG全自動溶接の開発」
「パイプラインの内外面同時高速円周溶接法」「パイプ
ライン高速回転アーク自動溶接」に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の2ヘッドを用い
る溶接装置は、1系列が1トーチ/1ヘッドの2系列を
別個独立に運転するものであり、特に2ヘッドの同時運
転の際には、ヘッド衝突などに操作者が細心の注意を払
わなければならず、操作者の負担が大きいという問題が
あった。
【0006】したがって、両ヘッドの干渉を自動的に防
止できることが望ましい。
【0007】また、2ヘッドを有効に利用して、作業効
率の向上をはかることが望ましい。
【0008】本発明は、溶接作業時に、操作者の負担を
軽減するとともに、2ヘッドを有効に使用して作業効率
の向上を図ることができる2ヘッド式パイプ円周自動溶
接装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による2ヘッド式
パイプ円周自動溶接装置は、各々トーチを保持する2つ
の溶接ヘッドを同一軌道上に移動可能に載置し、パイプ
円周の自動溶接を行う溶接装置において、2つのヘッド
を操作するための1つのリモート操作パネルと、該リモ
ート操作パネルの操作に応じて、2ヘッドを同期的に制
御する機能を有する制御手段とを備えたものである。
【0010】この装置において、前記2ヘッドを同期的
に制御する機能は、例えば、両ヘッドにより、X軸上の
複数の箇所を分担して、溶接対象のパイプの開先形状を
同時に自動的に計測する機能である。
【0011】前記制御手段は、前記溶接対象のパイプの
開先形状を計測する機能として、X軸上の1カ所におい
て、両ヘッドのトーチのY軸およびZ軸の計測値のヘッ
ド間誤差ΔYhおよびΔZhを求め、両ヘッドの各トー
チについて、自ヘッドの計測しなかったX軸位置におい
て機構ずれの補正を行う際には、他ヘッドが計測した計
測結果データを前記ヘッド間誤差ΔYhおよびΔZhに
より補正して利用して機構ずれの補正を行う。
【0012】また、前記2ヘッドを同期的に制御する機
能は、両ヘッドの干渉を検出・回避する干渉回避機能で
あってもよい。
【0013】前記制御手段は、前記干渉回避機能とし
て、ヘッドの動作状態に応じてヘッドの優先順位を予め
定めておき、両ヘッドの干渉の検出し、該干渉の検出時
にその時点の両ヘッドの動作状態を調べ、前記予め定め
た優先順位にしたがって優先順位の高い方のヘッドを主
ヘッド、優先順位の低い方のヘッドを従ヘッドとし、前
記主ヘッドの動作を継続するとともに、前記従ヘッドに
強制的に干渉回避動作を行わせる。
【0014】前記干渉の検出は、両ヘッドの距離が予め
定めた安全距離より小さくなり、かつ、両ヘッドの距離
が減少する方向に変化することを検出することにより行
える。
【0015】前記干渉回避動作は、干渉検出時に従ヘッ
ドが停止中または主ヘッドと逆方向へ移動中であった場
合、従ヘッドを主ヘッドの動作に追従させ、従ヘッドが
主ヘッドと同方向へ移動中であった場合、従ヘッドの速
度を増加させるよう前記従ヘッドを制御することができ
る。
【0016】少なくとも主ヘッドの動作が完了した場
合、または主ヘッドが従ヘッドの目標位置よりさらに所
定距離以上離れた場合、従ヘッドの前記干渉回避動作を
終了することができる。
【0017】両ヘッドの自動運転モードにおいて、前記
干渉の検出時に、従ヘッドの現在の位置および動作状態
を保存し、前記干渉回避動作終了した後、従ヘッドは先
に保存されている位置へ復帰し、保存されている動作状
態から動作を継続する。
【0018】手動運転モードにおける手動操作時には、
操作の対象となっているヘッドを主ヘッドとする。
【0019】前記干渉の検出の際、前記両ヘッド間の距
離に加えて、両ヘッドの速度をも参照して干渉を検出す
ることもできる。
【0020】本発明では、ヘッド数(1台か2台か)と
動作モード(自動か手動か)の組合せを選択でき、1台
のリモート操作パネルの画面を切り分け2つのヘッド操
作を容易とすることができる。
【0021】以上の構成により、溶接作業の効率向上、
溶接時間の短縮が達成出来る。また、2系列で2台の制
御手段としてのNC制御装置を1台とすることによりコ
スト低減出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0023】図1により本発明の溶接装置の概略構成に
ついて述べる。被溶接材パイプ10の接合部の開先部位
11をパルスアーク自動溶接を行うため、パイプ外周に
着脱可能なガイドレール12を取付ける。このガイドレ
ール12上に、二つの溶接ヘッド3a,3bを搭載す
る。各溶接ヘッド3a,3bは、トーチ4a,4bを保
持しており、NC制御装置1からの指令に応じて、ガイ
ドレール12上を移動しながらかつ開先部11に対して
トーチ4a、4bを二次元ウィービングさせながら、パ
イプ10の全周に渡り全姿勢溶接で行う。操作者は、リ
モート操作パネル2から溶接の各種操作を行うことがで
きる。なお、5a,5bは溶接用ソリッドワイヤ、6
a,6bはワイヤスプール、7a,7bは電源装置、8
a,8bは多芯用特殊ケーブル、9a,9bはキャピタ
イヤケーブル、13はLCDディスプレイ、14はキー
ボード、15はマウスであり、1台のNC制御装置1に
より同時に2系列(どちらも同一仕様)を制御してい
る。
【0024】図2に示すように、溶接ヘッド3a,3b
のパイプ外周上の位置(時分で表す)X1軸,X2軸、
トーチ4a,4bのウィービングの開先部幅方向(パイ
プ軸方向)Y1軸,Y2軸及び溶接高さ方向(パイプ半
径方向)Z1 軸,Z2軸の各軸についてサーボ機構を備
え、計6軸はNC制御装置1により制御されている。な
お、二次元ウィービングとは、トーチを溶接進行方向
(X軸)に対して直交するY軸方向およびZ軸方向に、
開先部11に沿って移動させる動作をいう。
【0025】図3により、本実施の形態において溶接ヘ
ッド3(3a,3b)に付属する部品について説明す
る。図では、便宜上、一方のヘッドのみを示してある。
各溶接ヘッド3には、X,Y,Zの各軸毎にヘッドの位
置変化を検出するためのエンコーダ32x,32y,3
2z(総称して32で示す)および各軸毎に設けられた
機械原点(図示せず)を検出する原点センサ31x,3
1y,31z(総称して31で示す)が取り付けられて
いる。各軸エンコーダ32は、その軸方向のヘッド移動
量に応じた個数のパルスを発生するデバイスであり、こ
のパルス数を計数することにより移動量を求めることが
できる。但し、X軸エンコーダ32xについては、絶対
値エンコーダにより構成し、モータへの電源オフ期間中
にもその絶対的な位置を保持することができるようにし
てある。Y軸およびZ軸については、現在位置情報が失
われたとしても、移動のストロークが小さく、新たに機
械原点を検出・設定する手間および時間は問題にならな
いので、より簡易なインクリメンタル(相対値)エンコ
ーダを採用している。各軸の原点センサ31は、各軸に
おける機械的な原点を示す機械原点を検出するためのセ
ンサであり、例えば、光学的なセンサを用いることがで
きる。X軸の機械原点は、ガイドレール12の円周上の
予め定めた1カ所に設けられた指標であり、この例で
は、ガイドレール12の頂部において設けた光遮断部材
(図示せず)である。Y軸の機械原点はトーチのY軸方
向の後退位置に設けた光遮断部材(図示せず)である。
同様に、Z軸の機械原点はトーチのZ軸方向のほぼ最上
位位置に設けた光遮断部材(図示せず)である。勿論、
センサは光学的なものに限るものではなく、例えば、近
接センサのようなものを利用することもできる。これら
の各軸の原点を基準として、トーチの目標位置を指定す
ることができる。これらの原点の検出・設定は、溶接作
業の初期作業として行われる。
【0026】図4に、図1に示したNC制御装置1の構
成および他の各部との接続関係を示す。NC制御装置1
は、溶接用の制御データの作成、溶接状態の表示等を制
御するマイクロコンピュータ101、および、このマイ
クロコンピュータ101と接続される3軸モーションコ
ントローラ(CPUを含む)103を有する。マイクロ
コンピュータ101には、ハードディスク等からなる不
揮発性の大容量メモリ102も接続されている。モーシ
ョンコントローラ103は、溶接電源7a,7b、溶接
ヘッド3a,3b等の制御を行うCPUを含み、このC
PUの動作プログラムおよび各種データを格納する大容
量のRAM104を有する。また、モーションコントロ
ーラ103には、溶接電流、溶接電圧等の各種溶接パラ
メータを監視するためのパルス波形計測部105が接続
されている。モーションコントローラ103は、マイク
ロコンピュータ101から与えられるデータに基づいて
両ヘッドの3軸のサーボアンプ106a,106bを制
御し、その出力をケーブル8a,8bを介して溶接ヘッ
ド3a,3bに供給する。溶接ヘッド3a,3bにおい
ては、サーボアンプ106a,106bから与えられた
信号に従って、溶接ヘッド3a,3bのX,Y,Zの各
軸モータが制御される。溶接ヘッド3a,3bには、前
述した各軸の原点センサ31a,31bが装着されてい
る。溶接ヘッド3a,3bには、また、ワイヤー送給装
置109a,109bが搭載されている。モーションコ
ントローラ103は、溶接電源7a,7bをも制御す
る。溶接電源7a,7からは、その各種パラメータの信
号がモーションコントローラ103およびパルス波形計
測部105に入力される。
【0027】2系列を制御する最適な自動溶接条件の制
御プログラムを作るには、CAD値(パイプの外径、板
厚、材質、開先形状などの設計値)を入力することによ
り、各種溶接条件、パラメータ、アルゴリズム及びプロ
グラム編成機能を格納しているロジックテーブルに従っ
て多層盛自動溶接制御プログラムとして制御装置1によ
り生成される。2系列ではないが、このようなロジック
テーブルの詳細およびこれを用いた溶接データの作成に
ついては、本願出願人が先に提案した特願平7−173
921号に開示されている。
【0028】図5にリモート操作パネル2の正面図を示
す。この図からわかるように、リモート操作パネル2
は、表示部(LCD)、非常停止ボタン、および各種の
操作キーを有する。これらの各操作キーの名称および操
作内容について、表1および表2に示す。
【0029】
【表1】
【表2】 なお、表1中の「軸操作」における「ホームポジショ
ン」は、段取り作業モードにおいて、”ホーム”キー
+”設定”キーにより登録した現在位置を示し、”ホー
ム”キー+”設定”キーにより当該ホームポジションに
全軸を移動させることができる。また、”作原サーチ”
キー+”起動”キーにより、X軸の作業原点(機械原点
と同じ)のサーチを行うことができる。
【0030】図6に、標準的な溶接作業の手順を示す。
これは、自動運転ステップ(49)以外は、操作者リモ
ート操作パネル2からの指示を受けながら、NC制御装
置1のモーションコントローラ103が実行する処理で
ある。
【0031】まず、NC制御装置1の電源投入により初
期化処理を行い、リモート操作パネル2の表示部には初
期画面を表示する(ステップ40)。初期画面には、マ
イクロコンピュータ101に予め設定されているパイプ
の口径、材質、肉厚等の情報が表示され、操作者はこれ
を確認し、必要であれば変更することができる。次に、
モーションコントローラ103は、マイクロコンピュー
タ101から各種パラメータデータの送信を受け、これ
を内部データとして設定する(ステップ41)。このパ
ラメータデータには、システムパラメータ、溶接電源モ
ード情報、自動開先計測パラメータ、基本溶接条件パラ
メータ、アークセンス倣い制御パラメータ等を含む。シ
ステムパラメータには、1ヘッドシステムか2ヘッドシ
ステムかの選択、トーチ−X軸センサ間距離、干渉チェ
ック許容ヘッド間距離(安全距離)等を含む。自動開先
計測パラメータには、後述する開先形状の設計値やギャ
ップ計測の有無を指定するデータである。
【0032】ついで、操作者は、ヘッド3aをガイドレ
ール上に装着しケーブルを接続する。さらに、操作者の
指示に応じてそのサーボ電源をオンする(ステップ4
2)。なお、ここで操作者は、2ヘッド・1レールの
他、2ヘッド・2レール、一方のヘッドのみの選択等の
動作方式を選択することができるが、ここでは、2ヘッ
ド・1レールを選択したものとして説明を続行する。
【0033】次に、操作者の指示に応じて、ヘッド3a
について前述したX軸機械原点のサーチを行い、その位
置をヘッド3aの原点(X座標値0)として設定する
(ステップ43)。ただし、X軸機械原点を検出するX
軸センサとトーチとの間はある程度離れているため、そ
の距離を予め測定しておき、トーチ−X軸センサ距離x
を加味した位置を原点とする。例えば、X軸機械原点に
達した状態でトーチが機械原点から負側にずれている場
合、現在、ヘッドのX軸位置を−xと設定する。この状
態で、仮にヘッドをX軸の原点に復帰させれば、トーチ
が正しい原点位置へ移動して停止する。次に、ヘッド3
aをパイプ頂部から待避させた後、もう一方のヘッド3
bについて、ヘッド3aと同様の処理をステップ44、
45で行う。
【0034】その後、両ヘッドの干渉検出処理を開始す
る。
【0035】次に、操作者の指示にしたがって、各ヘッ
ドのトーチの作業上の原点(Y軸座標0およびZ軸座
0)を設定する(ステップ46)。すなわち、まず一方
のヘッドをX軸原点に位置決めし、Y軸およびZ軸の各
機械原点にトーチを復帰させ、ついで手動操作(JO
G)によりトーチ先端を開先中心の管面高さに位置決め
する。そこで、この点を当該トーチ原点(Y軸0、Z軸
0)として設定する。Y軸およびZ軸の機械原点から当
該トーチ原点までのY軸距離およびZ軸距離の値は保持
しておき、他方のヘッドのトーチについてもそれらの値
を適用して、当該ヘッドのトーチ原点を設定する。ヘッ
ド間の誤差については後述する方法により補正するの
で、他方のヘッドのトーチ原点の設定は省略して問題な
く、また、これにより作業時間の短縮が図れる。
【0036】次に、操作者の手動操作によりいずれかの
ヘッドを管面周上に移動させ、周上の仮付け点を装置に
教示する(ステップ47)。これは、後の開先計測の際
にその点を除外するためである。
【0037】次に、操作者の指示に応じて、両ヘッドで
パイプ全周すなわちX軸上の複数の箇所を二分して、開
先計測を分担して行い、機構補正データを作成する(ス
テップ48)。操作者は、リモート操作パネル2から、
開先計測時の周方向の計測ピッチ角度(例えば45度、
90度等)、開先計測開始ポイント(通常はポイント1
から)、計測ポイント数等を(通常は全ポイント)等を
指定することができる。開先計測データおよび上記仮付
け点のデータは、操作パネル2の画面に表示される。ま
た、これらのデータは、マイクロコンピュータ101へ
も転送される。
【0038】そこで、操作者の指示に応じ、マイクロコ
ンピュータ101からのプログラムにしたがって、2ヘ
ッドによる溶接の自動運転が開始される(ステップ4
9)。この自動運転は、操作者の指示により中断・再開
することができる。また、中断後に手動による手直し溶
接を行うことも可能である。
【0039】図7は、図6のステップ48で説明した2
ヘッドによる開先形状計測の分担および動作順序を示
す。(a)(b)はそれぞれヘッド3a,3bに対応し
ている。図の円はパイプの外周を示し、丸数字は計測点
の位置を示し、矢印は移動順序を示す。この例では、4
5度間隔の角度ピッチとし、ヘッド3aが5点を担当
し、ヘッド3bが4点を担当している。パイプ頂部の点
丸1については両ヘッドがともに計測するようにしてい
る。これは、後述する両ヘッド間の誤差を吸収するため
である。
【0040】図8(a)は、X軸上の1カ所における開
先形状計測の一例の処理シーケンスを示し、図8(b)
は、その自動計測のトーチ移動経路を示している。
(a)の「SENSE」はワイヤの管面タッチによる計
測の指示を示し、「PTP」は点間の移動指示を示して
いる。
【0041】なお、開先計測中の、開先−ガイドレール
間のY軸方向のずれを補正するため、周上の各計測位置
において、開先スロープの第1点(P点、R点)の計測
時に、Y軸後方の位置補正を行う。この補正は、管面と
P(R)点との間のZ軸方向の距離が設計値と一致する
ように、Y軸位置を補正することにより行う。
【0042】図9は、開先形状計測の結果データを示
す。結果データは、開先計測の時期や開先の種類により
異なる。すなわち、(a),(b)は、それぞれ、初期
開先計測・管面計測の場合の1段開先の場合および2段
開先の場合の結果データを示す。(c),(d)は、そ
れぞれ、溶接中断開先計測の場合の1段開先の場合およ
び2段開先の場合の結果データを示す。初期開先計測と
は、溶接作業の初期の段取り作業にて行う計測であり、
ギャップ計測等、開先形状を詳細に計測するものであ
る。これに対し、溶接中断開先計測は、溶接作業を一時
中断して行う計測をいう。この計測では、管表面の計測
と溶接ビード高さの計測のみを行う。また、管面計測と
は、管表面のみを計測するものをいう。
【0043】ところで、各ヘッドのY軸機械原点および
Z軸機械原点、並びにそれらのセンサの設置位置は必ず
しも一致しない。そのため、各ヘッドが同じX軸位置に
おいて、同じY/Z指令値に対して同じ機構ずれ補正を
行ってもトーチ先端のY/Z軸位置は一致しない場合が
ある。図10によりこれを説明する。
【0044】図10(a)は、Y軸方向のヘッド間誤差
を説明するために、パイプ頂点のX軸原点における開先
形状計測時のヘッド3a,3bを示すものであり、便宜
上、ヘッド3a,3bを縦に並べて示している。図示の
ように、両ヘッドのY軸機械原点Oya,Oyb(また
はY軸センサ)がずれている場合、開先形状計測で同じ
開先中心をトーチによって検出しても、両者のY座標Y
a,Ybは一致しない。(なお、ここではY座標を機械
原点からの値として示しているが、実際には、前述した
トーチ原点からの値としてY座標は求められる。)換言
すれば、同じX軸位置において、ヘッド3a,3bが同
じY軸指令位置にトーチを移動させても、両者のY軸方
向位置は一致しない。このようなYaとYbの差ΔYh
がヘッド間のY軸誤差となる。同図(b)は、Z軸方向
のヘッド間誤差を説明するために、パイプ頂点のX軸原
点における開先形状計測時のヘッド3a,3bを示すも
のであり、便宜上、ヘッド3a,3bを横に並べて示し
ている。この図からわかるように、Z軸に関してもY軸
と同様、ZaとZbの差ΔZhがヘッド間のZ軸誤差と
なる。
【0045】図9で説明した結果データは、各ヘッド毎
に、別個に8点の計測点のデータを保持するものとす
る。そのため、他方のヘッドが計測した点については、
それらのデータをヘッド間誤差ΔYh,ΔZhで補正し
て自己の計測点のデータと基準を合わせ、自ヘッドが計
測したと同等の結果データを得る。例えばヘッド3aの
計測Y座標がヘッド3bのそれよりΔYhだけ大きい場
合、ヘッド3aはヘッド3bの計測した点に関するデー
タのY座標をΔYhだけ減少させて用いる。このように
して、各ヘッドは自ヘッド用に、全計測点の一組の結果
データを保持する。
【0046】図11に、開先形状計測の結果データに基
づいてY軸およびZ軸の座標値を補正する機構補正ロジ
ックの一例を示す。これは、モーションコントローラ1
03がソフトウエアにより実行するものであり、各ヘッ
ドに別個に設けられる。この機構補正ロジックは、与え
られた指令位置のX軸座標XgおよびZ軸座標Zgか
ら、機構補正値テーブルTBを参照して補正値ΔZm,
ΔYmを求めるものである。ΔZmは、Z軸座標値Zg
の補正量であり、Xgの位置から直近の2点におけるテ
ーブルTBのΔZを参照し、その2点間のデータΔZを
直線補間してΔZmを得る。ΔYmは、Y軸座標値Yg
の補正量であり、Xgの位置から直近の2点におけるテ
ーブルTBの係数a,bをそれぞれ直線補間してa’,
b’を求め、これから、 ΔYm=a’(Zg+ΔZm)+b’ によりΔYmを求める、なお、Y軸の補正にX軸データ
のみならずZ軸のデータをも用いているのは、開先中心
線の傾きに対処するためである。機構補正テーブルTB
のΔZ,a,bの各値は、次のようにして求められる。
すなわち、ΔZは、そのX軸位置の開先中心O点のZ軸
座標値に基づいて決まる。bの値は、同開先中心OのY
軸座標値に基づいて決まる。aの値は、開先中心O点座
標(COY,COZ)と、開先中心R点座標(CRY,
CRZ)から次式により算出される。
【0047】 a=(COY−CRY)/(COZ−CRZ) このようにして求められたΔZm,ΔYmでそのX軸位
置のZ軸指令値およびY軸指令値を修正することによ
り、機構ずれを補正することができる。
【0048】次に、溶接ヘッド3a,3bの2台のヘッ
ドの同時運転制御について説明する。円周の同一軌道上
での二つのヘッドの自動運行方法としては、同一方向に
連続運行させる運行法、あるいは反対方向に半周繰り返
し運行させる運行法等がある。ここでは、後者について
例示する。但し、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0049】図12に示すように自動溶接開始時には、
先行ヘッド3aを0時の位置、後方ヘッド3bを2時の
位置に配置しスタートさせる。先ず、先行ヘッド3aが
左回り方向にアーク溶接を進行すると同時に後方ヘッド
3bはアークを出さずに左回り方向に進行させ、0時の
位置に達したときアークONにすると同時に、右回り方
向にアーク溶接を進行する。ヘッド3aは6時の位置に
達すると、次の溶接層の溶接諸元で逆回り即ち、右回り
方向に溶接進行し、0時に達すると次の溶接層の溶接諸
元で左回り方向へと、0時〜9時〜6時の間を往復して
溶接する。ヘッド3bは同様に0時〜3時〜6時の間を
往復して溶接する。
【0050】片方のヘッドがトラブルを起した場合は、
2ヘッド駆動から1ヘッド駆動に切換え、いずれか一方
のヘッドを単独で動作させることも可能である。なお、
その際には、他方のヘッドはガイドレール12上から取
り外す。
【0051】また、図15に示すように、2台ヘッド動
作についての運転モードとしては、ヘッド2台か1台
か、自動か手動かの組合せの8通りの運転モードを選択
することができる。
【0052】図12に示したような2ヘッドの自動運行
制御によれば、理論的には両ヘッドが干渉するおそれは
ないが、現実には、いずれか一方のヘッドの誤動作、故
障等の原因により干渉が発生する場合がありうる。ま
た、図12以外の、干渉を考慮しない運行方法あるいは
ヘッドの手動操作時等をも考慮すると、両ヘッドの干渉
を検出し、衝突の発生を未然に防止する手段を設けるこ
とが望ましい。
【0053】図13に、本実施の形態における干渉回避
処理のフローチャートを示す。この処理は、原点検出・
設定作業の後の溶接装置の動作中、モーションコントロ
ーラ103のCPUにより、常時、実行されている。こ
の処理を説明する前に、図14により、本例における、
ヘッドの優先順位の概念について説明する。この優先順
位は、干渉回避処理が必要となったとき、いずれのヘッ
ドにその干渉回避処理をさせ、いずれのヘッドにその動
作を続行させるかを決めるための基準として用いるもの
である。ここでは、動作を続行させる方のヘッドを主ヘ
ッドと呼び、回避動作を行わせる方のヘッドを従ヘッド
と呼ぶ。
【0054】図14に示すように、ヘッドの優先順位
は、両ヘッドの現在の動作状態によって決まり、移動に
支障のある状態の優先順位を高く設定している。具体的
には、「サーボOFF」が最も優先順位が高く、「アー
ク出力中」「プログラム動作中」「開先計測動作中」
「移動中」「干渉回避からの動作再会準備中(すなわち
復帰移動中)」「停止中」の順に順次優先順位が低くな
る。「サーボOFF」とは、モータ(特にX軸モータ)
が故障等の原因により動作不可能な状態に相当する。
「プログラム動作中」とは、自動運転のためのプログラ
ムの実行中であって、上位の項目(アーク出力中等)に
該当しないときに相当する。「停止中」は、移動可能で
あるが、その時点ではアーク出力、プログラム動作等を
行うことなく単に停止している状態である。両ヘッドの
状態が同じである場合には、予め定めた一方のヘッド
(ここではヘッド3a)を優先する。図9に示したヘッ
ドの各種動作状態は、特に図示しないが、例えば各々の
状態に対応したフラグをヘッド毎に保持し、所定の時点
でフラグの値を更新することができる。また、必要時に
これらのフラグを参照することにより、現在の各ヘッド
の状態を認識することができる。
【0055】さて、図13の処理において、まず、両ヘ
ッドの干渉チェックを行う。すなわち、予め定めた安全
距離より接近し、かつ、ヘッド衝突の可能性があるか否
かをチェックする(ステップ61)。両ヘッドが安全距
離以内に接近したか否かは、両ヘッドのX軸位置の差に
より判定することができる。ヘッド衝突の可能性がある
か否かは、両者が接近しているのか、または遠ざかって
いるのかを両者の移動方向に基づいてチェックすること
により判定することができる。両ヘッド間の距離が安全
距離以内であっても両者の移動方向が逆で互いに遠ざか
っている場合にはヘッド衝突の可能性なしと判定され
る。ステップ61の判定結果がNoである場合には、こ
の干渉チェックを続行する。判定結果がYesの場合に
は、両ヘッドの現在の状態に応じて、ヘッドの優先順位
を判定する(ステップ62)。この詳細については、前
述したとおりであり、これにより、主ヘッドと従ヘッド
が定まる。
【0056】そこで、干渉回避ヘッドすなわち従ヘッド
の動作情報をメモリに一時的に保存し、従ヘッドの動作
を中断する(ステップ63)。ここでいう従ヘッドの動
作情報とは、動作状態(プログラム実行中、アーク出力
中等)、現在位置(動作を中断した位置)、移動指令
(移動目標位置、移動速度)を含む。また、中断する動
作とは、プログラム実行制御、開先計測シーケンス、軸
移動、ウィービング動作、アーク出力、アーク関連補正
を含む。なお、現在の運転モードが手動であれば、従ヘ
ッドの動作情報保存は必要ない。また、後述する従ヘッ
ドの干渉発生位置への復帰途中での再度の干渉の場合に
は既にヘッド動作情報は保存されているので、この保存
処理は不要である。
【0057】従ヘッドがこの動作中断の時点で元々停止
していたならば(ステップ64)、あるいは、両ヘッド
とも移動中でその移動方向が逆(互いに近づいている)
であるならば(ステップ65)、ステップ69の従ヘッ
ド干渉回避処理を行う。また、両ヘッドの移動方向が同
じである場合、両者の速度から主ヘッドが従ヘッドに追
いつくと判断された場合には(ステップ66)、ステッ
プ67の従ヘッド干渉回避処理を行う。ステップ69の
従ヘッド干渉回避処理では、直ちに従ヘッドが主ヘッド
に追従するよう、従ヘッドを制御する。その後、主ヘッ
ドの移動方向が逆転したら(ステップ70)、ステップ
71へ進む。ステップ67の従ヘッド干渉回避処理で
は、従ヘッドの速度を上げる。その後、従ヘッドの速度
が主ヘッドの速度に追いついたら(ステップ68)、ス
テップ71に進み、従ヘッドの停止指令を発する。従ヘ
ッドのサーボOFFにより従ヘッドが動作不能である場
合には従ヘッドの干渉回避処理は行えないので、何らか
の警告を発することが望ましい。例えば、その旨の警告
をリモート操作パネル2に表示する。
【0058】ステップ66で主ヘッドが従ヘッドに追い
つくおそれのないことが両ヘッドの速度から判明した場
合には、干渉状態が自動的に解消すると判断し、従ヘッ
ド干渉回避処理を行うことなくステップ71へ進む。
【0059】従ヘッドのサーボOFFまたは主ヘッドの
サーボOFFが発生した場合(ステップ72、73)、
あるいは主ヘッドの動作が完了により移動停止した場合
(ステップ74)、干渉状態が解消したものとして、ス
テップ76へ移行する。
【0060】ステップ72、73、74において、いず
れの判定結果もNoである場合には、主ヘッドが従ヘッ
ドの移動の目標位置よりさらに安全距離だけ離れたか否
かをチェックする(ステップ75)。移動の目標位置
は、NC制御装置1からの移動指令により認識すること
ができる。この判定結果がNoであれば、ステップ64
に戻り、上記の処理を再度実行する。なお、ステップ7
1で従ヘッドを停止させたが、ステップ75からステッ
プ64に戻った後のステップ64〜66の判定で再度従
ヘッド干渉回避処理が行われる場合があり、このような
場合は、ステップ71により従ヘッドの停止指令が働く
まもなく干渉回避処理により従ヘッドが移動させられる
ことになるので、従ヘッドは外見上継続して移動してい
るように見える。
【0061】ステップ75の判定結果がYesであれ
ば、現在の運転モードが手動か自動化を判断する(ステ
ップ76)。手動であれば、最初のステップ61に戻
る。自動であれば、ステップ63で保存した従ヘッドの
干渉回避開始位置(干渉発生位置)へ従ヘッドを復帰さ
せる指令を発する(ステップ77)。また、前記保存し
た動作情報を回復する。ついで、従ヘッドが中断してい
た動作を再開し(ステップ78)、最初のステップ61
に戻る。ステップ61で再度干渉が検出された場合、新
たにヘッドの優先順位が判定される。この際、動作の進
展により主従の関係は先の場合と同じになるとは限らな
い。
【0062】なお、実際には、従ヘッドの干渉回避開始
位置への復帰中にもステップ61の干渉チェックが機能
しており、干渉発生時にはステップ62へ移行する。
【0063】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、システム構成および処理の具体的内容は例
示であり、請求の範囲を逸脱することなく種々の変形・
変更が可能である。
【0064】
【発明の効果】2つの溶接ヘッドを同一軌道上に走行さ
せて自動溶接を行う2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置
において、2つの溶接ヘッドを用いて開先形状計測の所
要時間を短縮するとともに機構ずれを高精度に補正する
ことができる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る2ヘッド式パイプ円周自動溶接
装置の概略構成を示す構成図である。
【図2】 図1の溶接装置におけるヘッドおよびトーチ
の動作の説明図である。
【図3】 図1の溶接装置におけるヘッドの付属部品の
説明図である。
【図4】 図1の溶接装置のNC制御装置1の内部構成
および外部装置との接続関係を示すブロック図である。
【図5】 図1内に示したリモート操作パネル2の正面
の外観図である。
【図6】 図1の溶接装置の溶接作業手順を示すフロー
チャートである。
【図7】 図6のフローの中に示した開先計測処理の2
ヘッドの分担例を示す説明図である。
【図8】 図6のフローの中に示した開先計測処理の動
作の説明図である。
【図9】 開先計測処理により得られる結果データの説
明図である。
【図10】 ヘッド間誤差の説明図である。
【図11】 開先計測処理により得られる結果データに
基づく機構ずれ補正ロジックの説明図である。
【図12】 図1の溶接装置における2ヘッドの運行法
の一例の説明図である。
【図13】 図1の溶接装置に適用されるヘッド干渉回
避処理のフローチャートである。
【図14】 図6の処理に用いられるヘッドの優先順位
の説明図である。
【図15】 図1の溶接装置の運転モードの説明図であ
る。
【符号の説明】
1…NC制御装置、2…リモート操作パネル、3a,3
b…溶接ヘッド、4a,4b…トーチ、5a,5b…溶
接用ソリッドワイヤ、6a,6b…ワイヤスプール、7
a,7b…電源装置、8a,8b…多芯用特殊ケーブ
ル、9a,9b…キャピタイヤケーブル、10…パイ
プ、11…開先部、12…ガイドレール、13…ディス
プレイ、14…キーボード、15…マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 壬生 生男 茨城県那珂郡那珂町菅谷2982−3 (72)発明者 前田 謙一 茨城県常陸太田市天神林町1225−47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々トーチを保持する2つの溶接ヘッドを
    同一軌道上に移動可能に載置し、パイプ円周の自動溶接
    を行う溶接装置において、 2つのヘッドを操作するための1つのリモート操作パネ
    ルと、 該リモート操作パネルの操作に応じて、2ヘッドを同期
    的に制御する機能を有する制御手段と、 を備えたことを特徴とする2ヘッド式パイプ円周自動溶
    接装置。
  2. 【請求項2】前記2ヘッドを同期的に制御する機能は、
    両ヘッドにより、X軸上の複数の箇所を分担して、溶接
    対象のパイプの開先形状を同時に自動的に計測する機能
    である請求項1記載の2ヘッド式パイプ円周自動溶接装
    置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記溶接対象のパイプの
    開先形状を計測する機能として、 X軸上の1カ所において、両ヘッドのトーチのY軸およ
    びZ軸の計測値のヘッド間誤差ΔYhおよびΔZhを求
    め、 両ヘッドの各トーチについて、自ヘッドの計測しなかっ
    たX軸位置において機構ずれの補正を行う際には、他ヘ
    ッドが計測した計測結果データを前記ヘッド間誤差ΔY
    hおよびΔZhにより補正して利用して機構ずれの補正
    を行うことを特徴とする2ヘッド式パイプ円周自動溶接
    装置。
  4. 【請求項4】前記2ヘッドを同期的に制御する機能は、
    両ヘッドの干渉を検出・回避する干渉回避機能である請
    求項1記載の2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記干渉回避機能とし
    て、 ヘッドの動作状態に応じてヘッドの優先順位を予め定め
    ておき、 両ヘッドの干渉の検出し、 該干渉の検出時にその時点の両ヘッドの動作状態を調
    べ、前記予め定めた優先順位にしたがって優先順位の高
    い方のヘッドを主ヘッド、優先順位の低い方のヘッドを
    従ヘッドとし、 前記主ヘッドの動作を継続するとともに、前記従ヘッド
    に強制的に干渉回避動作を行わせることを特徴とする請
    求項3記載の2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置。
JP7403196A 1996-03-28 1996-03-28 2ヘッド式パイプ円周自動溶接装置 Pending JPH09262667A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737601B1 (en) 1999-02-05 2004-05-18 Allseas Group S.A. Method and device for welding together two bodies
KR100818315B1 (ko) * 2008-01-14 2008-04-01 계산토건(주) 자동용접장치 및 그 자동용접방법
EP2543460A1 (en) * 2011-07-06 2013-01-09 J.Ray McDermott, S.A. Orbital welding apparatus with two separate backing rings
CN104209626A (zh) * 2013-06-05 2014-12-17 中国石油天然气集团公司 管道多点同步自动焊变位置搭接方法

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