JPH09262584A - 電解水生成装置及び電解水生成ユニット - Google Patents

電解水生成装置及び電解水生成ユニット

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Publication number
JPH09262584A
JPH09262584A JP8099323A JP9932396A JPH09262584A JP H09262584 A JPH09262584 A JP H09262584A JP 8099323 A JP8099323 A JP 8099323A JP 9932396 A JP9932396 A JP 9932396A JP H09262584 A JPH09262584 A JP H09262584A
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JP
Japan
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electrode plate
electrolyzed water
neutralizing
chamber
pair
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Application number
JP8099323A
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English (en)
Inventor
Fumitake Sato
文武 佐藤
Shiyouka Han
松華 範
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Mizu KK
Original Assignee
Mizu KK
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Publication date
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Publication of JPH09262584A publication Critical patent/JPH09262584A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要とされる電解水を無駄水を無くして生成す
るにあたり、電解反応を促進させる。 【解決手段】原液を入れる電解槽1と、電解槽1内にそ
れぞれの主面が対向して設けられた少なくとも一対の電
極板2,3と、一対の電極板2,3を仕切る隔膜4とを
有する電解水生成装置であり、一対の電極板2,3の間
に中和用電極板12が設けられている。中和用電極板1
2には、複数の孔12aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用電解水、殺
菌用電解水、洗浄用電解水等の各種の電解水を生成する
ための電解水生成装置及び電解水生成ユニットに関し、
特に電解水からなる殺菌洗浄液を無駄水を無くして生成
するにあたり、電解反応を促進させることができるとと
もに、溶存酸素量及び残留塩素濃度を制御できる電解水
生成装置及び電解水生成ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】水を電気分解して得られるアルカリ性電
解水や酸性電解水は、飲料用途あるいは洗顔用途等の幅
広い分野で注目されており、電解水をかかる分野に応用
することは、本願出願人によって既に提案されている。
【0003】また、繊維品や食器類又は医療器具など
は、従来より薬品や洗浄剤を用いて殺菌洗浄されている
が、被洗浄物に与えるダメージや廃水処理などの問題を
解決するために、殺菌洗浄液として電解水を用いること
も本願出願人によって提案されている。これは、水を電
気分解して得られるアルカリ性電解水の蛋白質除去作用
と同時に得られる酸性電解水の殺菌作用とを利用して、
被洗浄物の殺菌洗浄をより効果的に行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電解
水の生成方法では、アルカリ性電解水と酸性電解水とが
ほぼ同量だけ同時に生成されるため、例えばアルカリ性
電解水による洗浄を行う場合には余剰な酸性電解水を廃
棄する必要があった。また、上述した被洗浄物に効果的
な殺菌洗浄方法とされるアルカリ性電解水による洗浄、
酸性電解水による洗浄、アルカリ性電解水による洗浄と
いうサイクルで洗浄を行っても、最終工程の酸性電解水
が無駄水となり、これを廃棄せざるを得なかった。
【0005】そこで、本願出願人は、一対の電極板のう
ちの一方の電極板を袋状の隔膜で囲繞することにより、
一方の電解室の容積を最小にした電解水の生成ユニット
を提案した。しかしながら、袋状隔膜内の電極板におけ
る電解反応が進んで袋状隔膜内が生成されたイオンで過
飽和状態となると、反応の進行が抑制されるおそれがあ
る。
【0006】また、従来の電解水の生成装置では、電極
板間距離を大きくすると起動時の電力消費量が大きくな
り、家庭用又は業務用に拘わらずランニングコストの点
で問題がある。さらに、生成される電解水の溶存酸素量
や残留塩素濃度を用途に応じて制御したいという要請も
高まりつつある。
【0007】本発明は、必要とされる電解水を無駄水を
無くして生成するにあたり、電解反応を促進させるとと
もに、消費電力を抑え、溶存酸素量及び残留塩素濃度を
適宜制御することができる電解水生成装置及び電解水生
成ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電解水生成装置は、原液を入れる電解槽
と、前記電解槽内にそれぞれの主面が対向して設けられ
た少なくとも一対の電極板と、前記一対の電極板間に設
けられ、前記一方の電極板が設けられた室と前記他方の
電極板が設けられた室とに前記電解槽を仕切る隔膜と、
を有する電解水生成装置において、前記一対の電極板の
間に中和用電極板が設けられていることを特徴とする。
【0009】一対の電極板を用いて電気分解を行う際
に、これら一対の電極板の間に中和用電極板を設ける
と、一方の電極板に対向する中和用電極板の主面は、当
該一方の電極板に印加される逆極性の電位で帯電すると
ともに、中和用電極板の他方の主面は、一方の主面とは
逆の電位で帯電することになる。
【0010】したがって、中和用電極板の主面のうち、
陽極に帯電した主面では、陽極の電極板で生じる電解反
応と同じ反応(1)が生じる。
【化1】 2H2O→4H++O2↑+4e- 2Cl-→Cl2↑+2e- …(1)
【0011】これに加えて、この主面と対向する陰極の
電極板ではOH- が生じるため、このOH- と、中和用
電極板の主面で生じたH+ との間で下記(2)の中和反
応も生じる。
【化2】 OH-+H+→H2O …(2)
【0012】さらに、陰極の電極板では水素H2 が生成
されガスとなって放出されるが、この水素のうちの幾ら
かは陰極の電極表面に(H++e-)の状態で存在する。
この水素原子と中和用電極板の主面で生じた酸素O2
が反応することにより、中和用電極板の陽極に帯電した
主面では、(3)の中和反応が生じる。
【化3】 O2 +4(H++e-)→2H2O …(3)
【0013】一方、中和用電極板の主面のうち、陰極に
帯電した主面では、陰極の電極板で生じる電解反応と同
じ反応(4)が生じる。
【化4】 2H2O+2e-→2OH-+H2↑ …(4) これに加えて、この主面の裏面及びこの主面と対向する
陽極の電極板ではH+が生じるため、このH+ と、中和
用電極板の主面で生じたOH- との間で下記(5)の中
和反応も生じる。
【化5】 H++OH-→H2O …(5)
【0014】このように、中和用電極板の両主面におい
て、水素イオンと水酸イオンを水に戻す中和反応と、酸
素ガスを水に戻す中和反応とがそれぞれ生じることか
ら、水素イオン濃度或いは水酸イオン濃度が低くなり、
他方の電極板への逆拡散が弱くなる。
【0015】したがって、他方の室内における電解反応
が円滑に進行し続け、酸化還元電位、pH、溶存酸素量
などの所望の特性値を有する殺菌洗浄液を多量にしかも
短時間で生成することができる。また、水素ガスや塩素
ガスの発生をも抑制することができる。
【0016】さらに、中和用電極板と電極板との間の印
加電圧(電流)や極板間距離を変化させることにより、
陽極の主面で酸素(O2 )と塩素(Cl2 )の生成比率
を制御することができる。すなわち、H+ の生成を制御
することが可能となる。例えば、中和用電極板を含む室
にOH- が多い場合にはO2 を多く生成するようにし、
逆にH+ が多い場合にはCl2 を多く生成するようにす
る。
【0017】本発明の電解水生成装置において、電極板
の前記一方の電極板に対向する主面には、逆極性の電位
が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電極板に対
向する主面には、当該他方の電極板に印加される逆極性
の電位が印加されることがより好ましい。
【0018】本発明に係る中和用電極板は、積極的に電
圧を印加しなくても、一対の電極板の電位によって帯電
するが、このように中和用電極板に電位を印加すること
により、上述した(1)乃至(5)の電解反応及び中和
反応をより進行させることができるからである。
【0019】また、本発明の電解水生成装置において、
一方の室の容積が他方の室の容積より大きい、換言すれ
ば電解槽内に設けられる隔膜の位置を中央からオフセッ
トすることもできる。
【0020】このように両室の容積が異ならしめ、生成
したい電解水を大きい容積の室とすれば、小さい容積の
室で生成される電解水は少量となり、廃棄される電解水
の量が少なくなるからである。
【0021】また、本発明の電解水生成装置において、
前記中和用電極板には、複数の孔が形成されていること
がより好ましい。この場合、板に複数の孔を穿設しても
良いし、またメッシュ状に形成された板を用いても良
い。
【0022】中和用電極板の両主面でそれぞれ生じた水
素イオンと水酸イオンが、この孔を通って他方の主面に
移動し易くなり、これにより必要とされるイオン濃度が
上昇して上記(2)(3)及び(5)の中和反応がより
促進されるからである。
【0023】本発明の電解水生成装置において、前記一
対の電極板の何れか一方の電極板が前記隔膜により囲繞
されていることがより好ましい。
【0024】この電解水生成装置では、一方の電極板を
囲繞するように隔膜が設けられているので、この隔膜で
囲繞された空間が一方の室になり、隔膜の外部にある電
解槽内が他方の室になる。したがって、主としてアルカ
リ性電解水を得たい場合には、隔膜で囲繞された電極板
を陽極とし、他方の電極板を陰極とすることにより、電
解槽内に投入された原液のほぼ全部がアルカリ性電解水
となり、他方の酸性電解水の廃棄量を最小にすることが
できる。
【0025】逆に、主として酸性電解水を得たい場合に
は、隔膜で囲繞された電極板を陰極とし、他方の電極板
を陽極とすることにより、電解槽内に投入された原液の
ほぼ全部が酸性電解水となり、他方のアルカリ性電解水
の廃棄量を最小にすることができる。
【0026】このように一方の電極板を隔膜により囲繞
する場合、中和用電極板は隔膜で囲繞された室に設けて
も、他方の室に設けても良いが、前記中和用電極板は前
記隔膜により囲繞された室に設けることがより好まし
い。このようにすると、一対の電極板の間であって隔膜
で囲繞された狭小な室内に中和用電極板が設けられてい
るので、電極板の電解反応によって、この狭小な室内の
イオン濃度が上昇しても、上記(2)(3)又は(5)
の中和反応によってこれを抑制することができる。した
がって、他方の広大な室内における電解反応が円滑に進
行し続け、酸化還元電位、pH、溶存酸素量などの所望
の特性値を有する電解水を多量にしかも短時間で生成す
ることができる。
【0027】また、本発明の電解水生成装置において、
前記中和用電極板を、前記一対の電極板に対して位置可
変とし、それぞれの電極板との極間距離を変えて用いる
ことがより好ましい。
【0028】中和用電極板を陽極板に近づけて電気分解
を行うと、陽極板が設けられた電解室では溶存酸素量が
多く残留塩素濃度が低い酸性電解水を生成することがで
きる。逆に、中和用電極板を陽極板から遠ざけて電気分
解を行うと、陽極板が設けられた電解室では溶存酸素量
が少なく残留塩素濃度が高い酸性電解水を生成すること
ができる。一方、中和用電極板を設けることにより陰極
板が設けられた電解室で塩素を含むアルカリ性電解水を
生成することができ、しかも中和用電極板を陰極板に近
づけることにより残留塩素濃度を高めることができる。
したがって、目的に応じて溶存酸素量や残留塩素濃度の
相違する酸性電解水やアルカリ性電解水を生成すること
ができる。
【0029】上記目的は、それぞれの主面が対向して設
けられた少なくとも一対の電極板と、前記一方の電極板
を囲繞するように設けられた隔膜とを有する電解水生成
ユニットにおいて、前記一対の電極板の間であって前記
一方の電極板が設けられた室内に中和用電極板が設けら
れていることを特徴とする電解水生成ユニットによって
も達成することができる。この電解水生成ユニットは、
前記一対の電極板に直流電圧を印加する電源と、前記直
流電圧の極性を反転させる極性反転回路とに接続されて
用いられることが好ましい。また、これに、原液が投入
される生成容器を付加すれば、上記電解水生成ユニット
を電解水生成装置として用いることができる。
【0030】本発明の電解水生成ユニットにおいて、一
対の電極板間に電圧を印加して、生成容器に投入された
原液に直流電流を流すと、当該原液の電気分解が行わ
れ、陽極側では酸性電解水が生成され、陰極側ではアル
カリ性電解水が生成される。
【0031】特に本発明の電解水生成ユニットにおいて
は、一方の電極板を囲繞するように隔膜が設けられてい
るので、この隔膜で囲繞された空間が一方の室になり、
隔膜の外部にある生成容器内が他方の室になる。
【0032】したがって、主としてアルカリ性電解水を
得たい場合には、隔膜で囲繞された電極板を陽極とし、
他方の電極板を陰極とすることにより、生成容器内に投
入された原液のほぼ全部がアルカリ性電解水となり、他
方の酸性電解水の廃棄量を最小にすることができる。
【0033】逆に、主として酸性電解水を得たい場合に
は、隔膜で囲繞された電極板を陰極とし、他方の電極板
を陽極とすることにより、生成容器内に投入された原液
のほぼ全部が酸性電解水となり、他方のアルカリ性電解
水の廃棄量を最小にすることができる。
【0034】しかも、本発明の電解水生成ユニットで
は、一対の電極板の間であって隔膜で囲繞された狭小な
室内に中和用電極板が設けられているので、電極板の電
解反応によって、この狭小な室内のイオン濃度が上昇し
ても、上記(2)(3)又は(5)の中和反応によって
これを抑制することができる。したがって、他方の広大
な室内における電解反応が円滑に進行し続け、酸化還元
電位、pH、溶存酸素量などの所望の特性値を有する電
解水を多量にしかも短時間で生成することができる。
【0035】一方、上記目的を達成するために、本発明
の電解水生成装置は、隔膜により電解槽内が少なくとも
複数の室に仕切られ、一つの室に電解質を含む電解質溶
液が投入されると共に、この室を挟む室に一対の電極板
が設けられた電解水生成装置において、前記電解質溶液
が投入された室に中和用電極板が設けられていることを
特徴とする。
【0036】この電解水生成装置では、中央の室に電解
質が投入されているので、この室を挟む室に原液を入れ
ると、中央の室から電解質が溶け出し、原液に電解質を
添加しなくとも両端の室における電解反応が促進され
る。また、原液自体に電解質を添加していないので、陰
極側に含まれる陰イオン及び陽極側に含まれる陽イオン
が少なくなり、結果的にアルカリ性電解水の還元力及び
酸性電解水の酸化力をより向上させることができる。
【0037】特に本発明では中央の室に中和用電極板を
設けているので、両主面がそれぞれ対向する電極板の逆
極性の電位に帯電して上記(1)〜(5)の反応が生じ
るだけでなく、実質的な電極板間距離が短くなり、この
結果、起動時における消費電力が少なくなる。
【0038】本発明の電解水生成装置においても、電極
板の前記一方の電極板に対向する主面には、逆極性の電
位が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電極板に
対向する主面には、当該他方の電極板に印加される逆極
性の電位が印加されることがより好ましい。
【0039】本発明に係る中和用電極板は、積極的に電
圧を印加しなくても、一対の電極板の電位によって帯電
するが、このように中和用電極板に電位を印加すること
により、上述した(1)乃至(5)の電解反応及び中和
反応をより進行させることができるからである。
【0040】また、本発明の電解水生成装置において、
一方の室の容積が他方の室の容積より大きい、換言すれ
ば電解槽内に設けられる隔膜の位置を中央からオフセッ
トすることもできる。
【0041】このように両室の容積が異ならしめ、生成
したい電解水を大きい容積の室とすれば、小さい容積の
室で生成される電解水は少量となり、廃棄される電解水
の量が少なくなる。
【0042】また、本発明の電解水生成装置において、
前記中和用電極板には、複数の孔が形成されていること
がより好ましい。この場合、板に複数の孔を穿設しても
良いし、またメッシュ状に形成された板を用いても良
い。
【0043】中和用電極板の両主面でそれぞれ生じた水
素イオンと水酸イオンが、この孔を通って他方の主面に
移動し易くなり、これにより必要とされるイオン濃度が
上昇して上記(2)(3)及び(5)の中和反応がより
促進されるからである。
【0044】本発明の電解水生成装置において、前記中
和用電極板が前記隔膜により囲繞されていることがより
好ましい。
【0045】この電解水生成装置では、中和用電極板を
囲繞するように隔膜が設けられているので、この隔膜で
囲繞された空間が一方の室になり、隔膜の外部にある電
解槽内が他方の室になる。したがって、隔膜の外部にあ
る電解槽内では陽イオンと陰イオンが混在した電解水が
生成される。
【0046】また、本発明の電解水生成装置において、
前記中和用電極板を、前記一対の電極板に対して位置可
変とし、それぞれの電極板との極間距離を変えて用いる
ことがより好ましい。
【0047】中和用電極板を陽極板に近づけて電気分解
を行うと、陽極板が設けられた電解室では溶存酸素量が
多く残留塩素濃度が低い酸性電解水を生成することがで
きる。逆に、中和用電極板を陽極板から遠ざけて電気分
解を行うと、陽極板が設けられた電解室では溶存酸素量
が少なく残留塩素濃度が高い酸性電解水を生成すること
ができる。
【0048】一方、中和用電極板を設けることにより陰
極板が設けられた電解室で塩素を含むアルカリ性電解水
を生成することができ、しかも中和用電極板を陰極板に
近づけることにより残留塩素濃度を高めることができ
る。したがって、目的に応じて溶存酸素量や残留塩素濃
度の相違する酸性電解水やアルカリ性電解水を生成する
ことができる。
【0049】また、上記目的は、中和用電極板と、前記
中和用電極板を囲繞するように設けられた隔膜と、前記
隔膜の外側に配置されそれぞれの主面が前記中和用電極
板の主面に対向する一対の電極板とを有することを特徴
とする電解水生成ユニットによっても達成することがで
きる。
【0050】上述した本発明の電解水生成装置及び電解
水生成ユニットは、飲料用電解水生成器、洗顔美容用電
解水生成器、洗濯機、医療用具洗浄機、食器洗浄機等
々、幅広い分野に適用することができる。
【0051】例えば、本発明の電解水生成装置は、アル
カリ性電解水が有する蛋白質除去作用と酸性電解水が有
する漂白殺菌作用とを利用して、アルカリ洗浄と酸洗浄
を行う場合に効果的である。また、アルカリ性電解水又
は酸性電解水の何れか一方のみを用いた一液洗浄を行う
場合にも効果的である。
【0052】例えば、アルカリ洗浄→酸洗浄→アルカリ
洗浄というサイクルで洗浄を行うと、最初のアルカリ洗
浄工程では、被洗浄物に付着した蛋白質成分をアルカリ
性電解水の作用で除去することができ、次の酸洗浄工程
では、酸性電解水に多く含まれる活性酸素や塩素などの
作用により、被洗浄物に付着したカルシウム、ナトリウ
ムなどのスケール成分を電解水内へ溶出させて除去及び
漂白できるだけでなく、毒素を除去したり細菌を死滅さ
せることができる。最後のアルカリ洗浄工程では、それ
まで酸性電解水に浸漬されていた被洗浄物が中性に近づ
くので汚れの成分がさらに溶出され易くなり、また生地
を傷めることが防止できる。
【0053】このようなアルカリ洗浄と酸洗浄のサイク
ルで洗浄を行う場合又はアルカリ洗浄のみを行う場合に
は、アルカリ性電解水と酸性電解水とが別々に要求され
るので、従来の生成方法では不要となる電解水を廃棄せ
ざるを得なかったが、本発明によれば不要となる電解水
が著しく少量であるため節水効果に優れている。
【0054】本発明において用いられる原液としては、
特に限定されないが、水道水、逆浸透水、純水、軟水処
理した水道水を挙げることができる。また、電解効率を
高めるために、これらに塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化カルシウムなどの解離度が大きい物質を添加し
ても良い。また、用途に応じて各種薬品などの他の物質
を添加することも可能である。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の電解水生成装置の第
1実施形態を示す模式図である。本実施形態の電解水生
成装置200は、生成ユニット100と、生成容器1と
を有している。生成容器1は、例えばプラスチックなど
の不導体からなり、底部にはバルブ10を有する排出管
9が取り付けられている。排出管9から排出された生成
液は、洗濯機、医療用具洗浄機、食器洗浄機などの各種
洗浄機11に供給される。
【0056】一方、生成ユニット100は、主面同士が
対向して設けられた一対の電極板2,3と、生成容器1
の容積を略等しく仕切るように設けられた隔膜4とを有
している。この隔膜4により生成容器1内が2つの室
5,6に仕切られる。
【0057】電極板2,3には、例えば交流電源を整流
器により整流して得られる直流電源7が印加されるよう
に結線されており、さらに2枚の電極板2,3に流され
る直流電源7の極性を反転させるための極性反転回路8
が接続されている。
【0058】これによって、直流電源7の陽極端子が接
続された電極板が陽極板となり、直流電源7の陰極端子
が接続された電極板が陰極板となる。例えば、室5で酸
性電解水を、室6でアルカリ性電解水を生成する場合に
は、図1において、電極板2に陽極を接続するとともに
電極板3に陰極を接続する。ただし、電極板2,3への
印加極性を反転させる必要がない場合には、電極板2,
3を直接直流電源7に接続して極性反転回路8を省略し
ても良い。
【0059】本実施形態では、隔膜で仕切られた室6内
であって、一対の電極板2,3の間に中和用電極板12
が設けられている。この中和用電極板12は導体であれ
ば特に限定されないが、例えば電極板2,3と同じ白金
又は白金コーティングが施された板を用いることができ
る。
【0060】(第2実施形態)図2は、本発明の電解水
生成装置の第2実施形態を示す模式図であり、図1に示
す第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付す。
この第2実施形態では、中和用電極板12に直流電源7
から電圧が印加されている。すなわち、一方の電極板2
に対向する中和用電極板12の主面には、当該一方の電
極板2に印加される逆極性の電位が印加され、他方の電
極板3に対向する中和用電極板12の主面には、当該他
方の電極板3に印加される逆極性の電位が印加される。
【0061】上述した第1実施形態の中和用電極12で
あっても、当該中和用電極板12の両主面はそれぞれが
対面する電極板2,3と逆極性の電荷が帯電するが、こ
の第2実施形態のように中和用電極板12に強制的に電
圧を印加することにより、後述する電気分解がさらに促
進されることになる。
【0062】(第3実施形態)図3は、本発明の電解水
生成装置の第3実施形態を示す模式図であり、図1に示
す第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付すと
ともに、直流電源7、極性反転回路8及び洗浄機11は
図示を省略する。この第3実施形態では、生成容器1の
略中央に隔膜4を設けず、例えば生成容器1の容積を
1:5に仕切る位置に隔膜4がオフセットして設けられ
ている。これは、生成したい電解水が例えば酸性電解水
のみである場合、同時に生成されるアルカリ性電解水の
廃棄量を極力少なくするためである。
【0063】(第4実施形態)図4は、本発明の電解水
生成装置の第4実施形態を示す電極板及び中和用電極板
の斜視図であり、図1に示す第1実施形態と共通する部
材には同一の符号を付す。この第4実施形態では、上述
した第1〜3実施形態に比較して、中和用電極板12に
複数の孔12aが形成されている点が相違し、その他の
構成は第1〜3実施形態と同じである。この場合、第1
実施形態のように中和用電極板12には電圧を印加しな
くても良いが、第2実施形態のように中和用電極板12
にも電圧を印加して中和反応をより促進させることが好
ましい。また、第3実施形態のように隔膜4をオフセッ
トすることもできる。
【0064】(第5実施形態)図5は、本発明の電解水
生成装置の第5実施形態を示す模式図であり、図1に示
す第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付す。
本実施形態の電解水生成装置200は、生成ユニット1
00と、生成容器1とを有している。生成容器1は、例
えばプラスチックなどの不導体からなり、底部にはバル
ブ10を有する排出管9が取り付けられている。排出管
9から排出された生成液は、洗濯機、医療用具洗浄機、
食器洗浄機などの各種洗浄機11に供給される。
【0065】一方、生成ユニット100は、主面同士が
対向して設けられた一対の電極板2,3と、一方の電極
板3のみを囲繞するように設けられた隔膜4とを有して
いる。電極板3を囲繞する隔膜4は、例えば袋状に形成
されて、内部に一方の電極板3が挿入されている。
【0066】電極板2,3には、例えば交流電源を整流
器により整流して得られる直流電源7が印加されるよう
に結線されており、さらに2枚の電極板2,3に流され
る直流電源7の極性を反転させるための極性反転回路8
が接続されている。
【0067】これによって、直流電源7の陽極端子が接
続された電極板が陽極板となり、直流電源7の陰極端子
が接続された電極板が陰極板となる。例えば、酸性電解
水を生成する場合には、図5において、電極板2に陽極
を接続するとともに電極板3に陰極を接続することによ
り、袋状の隔膜4によって仕切られ陰極側の電極板3が
浸漬された室が、アルカリ性電解水の生成室6となり、
それ以外の生成容器1の内部が酸性電解水の生成室5と
なる。
【0068】ただし、電極板2,3への印加極性を反転
させる必要がない場合には、電極板2,3を直接直流電
源7に接続して極性反転回路8を省略しても良い。
【0069】本実施形態では、隔膜で囲繞された生成室
6内であって、一対の電極板2,3の間に中和用電極板
12が設けられている。この中和用電極板12は導体で
あれば特に限定されないが、例えば電極板2,3と同じ
白金又は白金コーティングが施された板を用いることが
できる。
【0070】なお、第2実施形態のように中和用電極板
12に強制的に電圧を印加することもでき、第4実施形
態のように中和用電極板12に複数の孔12aを設けて
も良い。
【0071】(第6実施形態)図6は、本発明の電解水
生成装置の第6実施形態を示す模式図であり、図5に示
す第5実施形態と共通する部材には同一の符号を付すと
ともに、直流電源7、極性反転回路8は図示を省略す
る。この第6実施形態では、一方の電極板3を囲繞する
隔膜4の外部に中和用電極板12が設けられており、第
2実施形態のように当該中和用電極板12に強制的に電
圧を印加しても、或いは第4実施形態のように複数の孔
12aを設けても良い。
【0072】(第7実施形態)図7は、本発明の電解水
生成装置の第7実施形態を示す模式図であり、図1に示
す第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付すと
ともに、直流電源7、極性反転回路8は図示を省略す
る。
【0073】この第7実施形態では、一対の電極板2,
3間に設けられる中和用電極板12を図中左右に移動可
能に設けている。中和用電極板12を移動可能に設ける
場合には、駆動機構を設けて位置可変とすることもでき
るし、或いは一対の電極板2,3との距離を異なるよう
に中和用電極板12を固定して用い、変更したい場合に
は異なる距離にその都度手作業で変更しても良い。
【0074】(第8実施形態)図8は、本発明の電解水
生成装置の第8実施形態を示す模式図であり、生成ユニ
ット100と生成容器1とを有している。生成容器1
は、第1実施形態と同様、例えばプラスチックなどの不
導体からなり、2つの隔膜4によって容器内が3つの室
5,6,13に画成されている。そして、両端に位置す
る室5,6の底部にはバルブ10を有する排出管9が取
り付けられ、排出管9から排出された生成液は、洗濯
機、医療用具洗浄機、食器洗浄機などの各種洗浄機11
に供給される。
【0075】また、両端に位置する室5,6には、主面
同士が対向して設けられた一対の電極板2,3が設けら
れ、これら電極板2,3には、例えば交流電源を整流器
により整流して得られる直流電源7が印加されるように
結線されており、これによって、直流電源7の陽極端子
が接続された電極板が設けられた室が酸性電解水を生成
する陽極室となり、直流電源7の陰極端子が接続された
電極板が設けられた室がアルカリ性電解水を生成する陰
極室となる。
【0076】さらに、2枚の電極板2,3に流される直
流電源7の極性を反転させるための極性反転回路8を接
続しても良い。ただし、電極板2,3への印加極性を反
転させる必要がない場合には、電極板2,3を直接直流
電源7に接続して極性反転回路8を省略しても良い。
【0077】一方、中央の室13には、一対の電極板
2,3の間に中和用電極板12が設けられている。この
中和用電極板12は導体であれば特に限定されないが、
例えば電極板2,3と同じ白金又は白金コーティングが
施された板を用いることができる。この中央の室13
は、食塩NaClなどの電解質が投入される室であっ
て、固体状或いは濃度の高い状態で種々の電解質が投入
される。電解質としては、食塩以外にも、例えば塩化カ
リウム、塩化カルシウムなどの解離度が大きい各種物質
を挙げることができる。
【0078】(第9実施形態)図9は、本発明の電解水
生成装置の第9実施形態を示す模式図であり、図8に示
す第8実施形態と共通する部材には同一の符号を付す。
この第9実施形態では、中和用電極板12に直流電源7
から電圧が印加されている。すなわち、一方の電極板2
に対向する中和用電極板12の主面には、当該一方の電
極板2に印加される逆極性の電位が印加され、他方の電
極板3に対向する中和用電極板12の主面には、当該他
方の電極板3に印加される逆極性の電位が印加される。
【0079】上述した第8実施形態の中和用電極12で
あっても、当該中和用電極板12の両主面はそれぞれが
対面する電極板2,3と逆極性の電荷が帯電するが、こ
の第2実施形態のように中和用電極板12に強制的に電
圧を印加することにより、後述する電気分解がさらに促
進されることになる。
【0080】(第10実施形態)図10は、本発明の電
解水生成装置の第10実施形態を示す模式図であり、図
8に示す第8実施形態と共通する部材には同一の符号を
付すとともに、直流電源7、極性反転回路8及び洗浄機
11は図示を省略する。この第10実施形態では、生成
容器1の略中央に隔膜4を設けず、例えば生成容器1の
容積を非均等に仕切る位置に隔膜4がオフセットして設
けられている。これは、生成したい電解水が例えば酸性
電解水のみである場合、同時に生成されるアルカリ性電
解水の廃棄量を極力少なくするためである。
【0081】(第11実施形態)本発明の電解水生成装
置の第11実施形態は、図4に示すように、中和用電極
板12に複数の孔12aが形成されている。その他の構
成は第8〜10実施形態と同じである。この場合、第8
実施形態のように中和用電極板12には電圧を印加しな
くても良いが、第9実施形態のように中和用電極板12
にも電圧を印加して中和反応をより促進させることが好
ましい。また、第10実施形態のように隔膜4をオフセ
ットすることもできる。
【0082】(第12実施形態)図11は、本発明の電
解水生成装置の第12実施形態を示す模式図であり、図
8に示す第8実施形態と共通する部材には同一の符号を
付す。本実施形態の電解水生成装置200は、生成ユニ
ット100と、生成容器1とを有している。生成容器1
は、例えばプラスチックなどの不導体からなり、底部に
はバルブ10を有する排出管9が取り付けられている。
排出管9から排出された生成液は、洗濯機、医療用具洗
浄機、食器洗浄機などの各種洗浄機11に供給される。
【0083】一方、生成ユニット100は、主面同士が
対向して設けられた一対の電極板2,3と、これらの間
に配置された中和用電極板12と、当該中和用電極板1
2を囲繞するように設けられた隔膜4とを有している。
この隔膜4により生成容器1は二室5,6に画成されて
いる。電極板3を囲繞する隔膜4は、例えば袋状に形成
されている。
【0084】電極板2,3には、例えば交流電源を整流
器により整流して得られる直流電源7が印加されるよう
に結線されており、さらに2枚の電極板2,3に流され
る直流電源7の極性を反転させるための極性反転回路8
が接続されている。ただし、電極板2,3への印加極性
を反転させる必要がない場合には、電極板2,3を直接
直流電源7に接続して極性反転回路8を省略しても良
い。
【0085】本実施形態では、隔膜で囲繞された生成室
6内であって、一対の電極板2,3の間に中和用電極板
12が設けられている。この中和用電極板12は導体で
あれば特に限定されないが、例えば電極板2,3と同じ
白金又は白金コーティングが施された板を用いることが
できる。
【0086】なお、第9実施形態のように中和用電極板
12に強制的に電圧を印加することもでき、第11実施
形態のように中和用電極板12に複数の孔12aを設け
ても良い。
【0087】(第13実施形態)図12は、本発明の電
解水生成装置の第13実施形態を示す模式図であり、図
8に示す第8実施形態と共通する部材には同一の符号を
付すとともに、直流電源7、極性反転回路8及び洗浄機
11は図示を省略する。
【0088】この第13実施形態では、一対の電極板
2,3間に設けられる中和用電極板12を図中左右に移
動可能に設けている。中和用電極板12を移動可能に設
ける場合には、駆動機構を設けて位置可変とすることも
できるし、或いは一対の電極板2,3との距離を異なる
ように中和用電極板12を固定して用い、変更したい場
合には異なる距離にその都度手作業で変更しても良い。
【0089】また、中央の室13に設けられた中和用電
極板12は、両端に配置された一対の電極板2,3に対
して電極板間距離が可変となっており、必要に応じて陽
極板に近づけたり、陰極板に近づけることができる。
【0090】(中和用電極板の作用)次に、中和用電極
板12の作用を説明する。図13(A)は中和電極がな
い場合の作用説明図、図13(B)は本発明の第1〜1
3実施形態の作用説明図である。
【0091】図14(A)に示すように、中和用電極板
12がない場合、陰極側の電極板3が設けられた生成室
6内では、
【0092】
【化6】 2H2O+2e-→2OH-+H2↑ …(6) なる電解反応が生じるが、水酸イオン濃度が過飽和に漸
近するにしたがって(6)式において右行する反応速度
が遅くなる。この結果、電子の授受も減少するため、他
方の生成室5における電解反応もその速度が低下する。
したがって、生成室5において酸性電解水を多量かつ短
時間で生成することは困難である。
【0093】これに対して、本実施形態の生成装置20
0では、図13(B)に示すように、一対の電極板2,
3の間に中和用電極板12を設けているので、陰極側の
電極板3に対向する中和用電極板12の主面は、陽極の
電位が帯電するとともに、中和用電極板12の他方の主
面は、陰極の電位が帯電することになる。
【0094】したがって、中和用電極板12の主面のう
ち、陽極に帯電した主面では、陽極の電極板2で生じる
電解反応、すなわち
【化7】 2H2O→4H++O2↑+4e- 2Cl-→Cl2↑+2e- …(7) が生じる。
【0095】これに加えて、この主面と対向する陰極の
電極板3では水酸イオンOH- が生じるため、この水酸
イオンOH- と、中和用電極板12の主面で生じた水素
イオンH+ との間で下記中和反応が生じる。
【化8】 OH-+H+→H2O …(8)
【0096】さらに、陰極の電極板3では水素H2 が生
成されガスとなって放出されるが、この水素のうちの幾
らかは陰極の電極板3表面に(H++e-)の状態で存在
する。この水素原子と中和用電極板12の主面で生じた
酸素O2 とが反応することにより、中和用電極板12の
陽極に帯電した主面では、
【化9】 O2 +4(H++e-)→2H2O …(9) なる中和反応が生じる。
【0097】一方、中和用電極板12の主面のうち、陰
極に帯電した主面では、陰極の電極板3で生じる電解反
応、すなわち
【化10】 2H2O+2e-→2OH-+H2↑ …(10) が生じる。
【0098】これに加えて、この主面の裏面及びこの主
面と対向する陽極の電極板2では、水素イオンH+ が生
じるため、この水素イオンH+ と、中和用電極板12の
主面で生じた水酸イオンOH- との間で下記中和反応も
生じる。
【0099】
【化11】 H++OH-→H2O …(11)
【0100】このように、中和用電極板12の両主面に
おいて、(8)式及び(11)式の水素イオンと水酸イ
オンを水に戻す中和反応と、(9)式の酸素ガスを水に
戻す中和反応とがそれぞれ生じることから、電気分解を
行うにつれ、当該中和用電極板12が設けられた室内6
の水酸イオン濃度が上昇しても、この室内6に限り、こ
の水酸イオン濃度の上昇を抑制することができる。
【0101】したがって、他方の室内5における電解反
応が円滑に進行し続け、酸化還元電位、pH、溶存酸素
量などの所望の特性値を有する酸性電解水を多量にしか
も短時間で生成することができる。
【0102】図14は、図13(B)に示す電極板2,
3の極性を反転させた場合の作用説明図である。この極
性印加パターンは、主としてアルカリ性電解水を生成す
る場合であるが、中和用電極板12がない場合には、隔
膜4で囲繞された狭小な生成室6内の水素イオン濃度が
上昇し、上記と同様の理由で他方の生成室5における電
解反応の速度が低下する。したがって、生成室5におい
てアルカリ性電解水を多量かつ短時間で生成することは
できない。
【0103】これに対して、本実施形態の生成装置20
0では、図14に示すように、一対の電極板2,3の間
に中和用電極板12を設けているので、陽極側の電極板
3に対向する中和用電極板12の主面は、陰極の電位が
帯電するとともに、中和用電極板12の他方の主面は、
陽極の電位が帯電することになる。
【0104】したがって、中和用電極板12の主面のう
ち、陰極に帯電した主面では、陰極の電極板2で生じる
電解反応、すなわち
【化12】 2H2O+2e-→2OH-+H2↑ …(12) が生じる。
【0105】これに加えて、この主面と対向する陽極の
電極板3では、水素イオンH+ が生じるため、この水素
イオンH+ と、中和用電極板12の主面で生じた水酸イ
オンOH- との間で下記中和反応も生じる。
【化13】 H++OH-→H2O …(13)
【0106】一方、中和用電極板12の主面のうち、陽
極に帯電した主面では、陽極の電極板3で生じる電解反
応、すなわち
【化14】 2H2O→4H++O2↑+4e- 2Cl-→Cl2↑+2e- …(14) が生じる。
【0107】これに加えて、この主面の裏面及びこの主
面と対向する陰極の電極板2では水酸イオンOH- が生
じるため、この水酸イオンOH- と、中和用電極板12
の主面で生じた水素イオンH+ との間で下記中和反応が
生じる。
【化15】 OH-+H+→H2O …(15)
【0108】このように、中和用電極板12の両主面に
おいて、(13)式及び(15)式の水素イオンと水酸
イオンを水に戻す中和反応がそれぞれ生じることから、
電気分解を行うにつれ、当該中和用電極板12が設けら
れた室内6の水素イオン濃度が上昇しても、この室内6
に限り、この水素イオン濃度の上昇を抑制することがで
きる。
【0109】したがって、他方の室内5における電解反
応が円滑に進行し続け、酸化還元電位、pH、溶存酸素
量などの所望の特性値を有するアルカリ性電解水を多量
にしかも短時間で生成することができる。
【0110】(各実施形態の作用)以上が、中和用電極
板12の作用効果であるが、上述した各実施形態はこれ
以外にも種々の作用効果を奏する。
【0111】すなわち、第3,5,6,10,12の各
実施形態の電解水生成装置200では、一方の生成室6
の容積が他方の生成室5の容積に比べて著しく小さいの
で、アルカリ性電解水又は酸性電解水の何れか一方のみ
を生成する場合に適している。
【0112】そして、図17に示すアルカリ洗浄→酸洗
浄→アルカリ洗浄のサイクルで、アルカリ性電解水が有
する蛋白質除去作用と酸性電解水が有する漂白殺菌作用
とを利用して被服などの被洗浄物を洗浄する場合には特
に効果的である。
【0113】このような洗浄を行う場合には、アルカリ
性電解水と酸性電解水とが別々に要求されるので、従来
の生成方法では不要となる電解水を廃棄せざるを得なか
ったが、本発明によれば必要とされる電解水のみを主に
生成することができ、不要となる電解水が著しく少量で
あるため、節水効果に優れている。
【0114】また、第2及び9実施形態の電解水生成装
置では、中和用電極板12に電圧が印加されているの
で、図13及び図14を参照しながら説明した反応と同
様の反応が生じるが、上記(8)(9)(11)(1
3)及び(15)式の中和反応がより進行する利点を有
している。その結果、他方の生成室5における電解水の
生成速度がより一層大きくなる。
【0115】また、第4及び12実施形態の電解水生成
装置では、基本的には図13(B)又は図14に示す反
応が生じる。ただし、中和用電極板12に孔12aが形
成されているので、この反応に加えて以下の効果があ
る。
【0116】まず、図15は、本発明の第4及び12実
施形態の作用説明図であり、主として生成室5において
酸性電解水を生成する場合であるが、中和用電極板12
に形成された複数の孔12aを通って、当該中和用電極
板12の図中右側面で生成された水素イオンH+ が当該
中和用電極板12の図中左側面に移動する。したがっ
て、中和用電極板12の陽極に帯電した面で生じる中和
反応、
【化16】 OH-+H+→H2O …(16) の反応速度が高まる。
【0117】同様に、中和用電極板12に形成された複
数の孔12aを通って、当該中和用電極板12の図中左
側面で生成された水酸イオンOH- が当該中和用電極板
12の図中右側面に移動する。したがって、中和用電極
板12の陰極に帯電した面で生じる中和反応、
【化17】 H++OH-→H2O …(17) の反応速度が高まる。
【0118】これに加えて、中和用電極板12の陰極に
帯電した主面に存在する水素原子(H++e-)も孔12
aを通って陽極に帯電した主面に移動するので、中和用
電極板12の陽極に帯電した面で生じる中和反応、
【化18】 O2+4(H++e-)→2H2O …(18) の反応速度も高まる。
【0119】このように(16)(17)及び(18)
式の反応が促進されることから、生成室6内における水
酸イオンの過飽和をより抑制することができる。図16
は、図15における極性を反転させた場合の作用説明図
であるが、この場合についても同様である。
【0120】一方、第8〜13実施形態では、中央の室
13に電解質を投入しているので、陽極室及び陰極室に
水道水や純粋をそのまま投入すると、中央の室13に投
入された電解質は隔膜を通って陽極室と陰極室に浸透
し、これにより電気分解が促進される。このように、陽
極室及び陰極室に投入する原液には電解質を添加する必
要はないので、水道水や純粋をそのまま投入することが
でき、きわめて簡便となる。また、原液自体に電解質を
添加していないので、陰極側に含まれる陰イオン及び陽
極側に含まれる陽イオンが少なくなり、結果的にアルカ
リ性電解水の還元力及び酸性電解水の酸化力をより向上
させることができる。
【0121】さらに、一対の電極板2,3間に中和用電
極板12を介在させることにより、上述した如く中和用
電極板12の両主面がそれぞれ帯電するので、電気分解
を行う場合の実質的な電極板間距離がその分だけ短くな
る。電気分解を行う場合の立ち上がり起電力は、一般的
に電極板間距離に反比例することから、本実施形態のよ
うに電極板間距離が実質的に短くなる結果、起動時の消
費電力が小さくなり、ランニングコストを低減すること
ができる。
【0122】また、第7及び13実施形態では、中和用
電極板12を何れか一方の電極板2,3に近づけること
により、陽極室及び陰極室で生成される電解水の溶存酸
素量と残留塩素濃度を変えることができる。
【0123】例えば、中和用電極板12を陽極板に近づ
けると、陽極室で生成される酸性電解水は溶存酸素量が
多く残留塩素濃度が低いものとなる。逆に、中和用電極
板12を陰極板に近づけると、陽極室で生成される酸性
電解水は溶存酸素量が少なく残留塩素濃度が高いものと
なる。この場合、陰極室で生成されるアルカリ電解水の
残留塩素濃度も高くなる。したがって、電解水を用いる
用途に応じて種々の特性を有する電解水を生成すること
ができるので、本実施形態の電解水生成装置はきわめて
広い範囲に応用することができる。
【0124】なお、本発明の電解水生成装置にて生成さ
れた酸性電解水及びアルカリ性電解水は、例えば以下の
洗浄方法に適用することができる。図17は、本発明で
得られた電解水を用いた殺菌洗浄方法の実施形態を示す
工程図であり、アルカリ洗浄→酸洗浄→アルカリ洗浄と
いうサイクルで洗浄を行うものである。
【0125】この洗浄方法では、まず最初のアルカリ洗
浄工程において、被洗浄物に付着した蛋白質成分をアル
カリ性電解水の作用で除去することができ、次の酸洗浄
工程では、酸性電解水に多く含まれる活性酸素や塩素な
どの作用により、被洗浄物に付着したカルシウム、ナト
リウムなどのスケール成分を電解水内へ溶出させて除去
及び漂白できるだけでなく、毒素を除去したり細菌を死
滅させることができる。最後のアルカリ洗浄工程では、
それまで酸性電解水に浸漬されていた被洗浄物が中性に
近づくので汚れの成分がさらに溶出され易くなり、また
生地を傷めることが防止できる。
【0126】このようなアルカリ洗浄と酸洗浄のサイク
ルで洗浄を行う場合には、アルカリ性電解水と酸性電解
水とが別々に要求されるので、従来の生成方法では不要
となる電解水を廃棄せざるを得なかったが、本発明によ
れば不要となる電解水が著しく少量であるため節水効果
に優れている。また、本発明によれば多量の電解水を短
時間で生成できるので実用性に富んでいる。
【0127】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0128】
【実施例】以下に、上記実施形態をさらに具体化した実
施例を挙げて本発明を説明する。
【0129】実施例1 図18は本実施例で用いた電解水生成装置を示す模式図
であり、容積が1.5リットルの生成容器1内を隔膜4
により3つの室5,6,13に仕切り、それぞれの室の
容積を10:7:2とした。一対の電極板2,3は隔膜
4から2mm離して配置すると共に、中和用電極板12
は一方の電極板2に対して4mmの距離で配置した。す
なわち、電極板2と中和用電極板との距離を4mm、電
極板3と中和用電極板との距離を20mmとした。各室
5,6及び13にそれぞれ精製水を入れ、さらに室13
には食塩を2g添加した。この後、電極板2を陽極、電
極板3を陰極として両電極板2,3に80Vの直流電圧
を印加し、3Aの電流を5分間流して電気分解を行っ
た。室5及び6のそれぞれで生成された酸性及びアルカ
リ性電解水のpH、溶存酸素量(DO)、及び残留塩素
濃度を測定した結果、表1に示す値が得られた。
【0130】実施例2 電極板2及び3に印加する電圧極性を反転させた以外
は、実施例1と同様の条件で電気分解を行った。室5及
び6のそれぞれで生成された酸性及びアルカリ性電解水
の特性を表1に示す。
【0131】比較例2 図18に示す装置から中和用電極板12を外した以外
は、実施例2と同様の条件で電気分解を行った。室5及
び6のそれぞれで生成された酸性及びアルカリ性電解水
の特性を表1に示す。
【0132】実施例2及び比較例2の結果から、中和用
電極板12を設けるとアルカリ性電解水のpH,溶存酸
素量及び残留塩素濃度がそれぞれ高くなることが理解さ
れる。また、酸性電解水についても残留塩素濃度が高く
なる。また、実施例1及び実施例2の結果から、中和用
電極板12の位置によって溶存酸素量と残留塩素導度を
コントロールできることが理解される。
【0133】実施例3 室13に添加する食塩を5gとし、中和用電極板にも電
圧を印加した以外は、実施例2と同様の条件で電気分解
を行った。電極板2と中和用電極板12との間には20
V(3A)、電極板3と中和用電極板12との間には4
0V(3A)の直流電圧を印加した。室5及び6のそれ
ぞれで生成された酸性及びアルカリ性電解水の特性を表
1に示す。
【0134】比較例3 実施例3から中和用電極12を外した以外は、実施例3
と同様の条件で電気分解を行った。室5及び6のそれぞ
れで生成された酸性及びアルカリ性電解水の特性を表1
に示す。
【0135】実施例3と比較例3、及び実施例3と実施
例2の結果から、中和用電極板に電圧を強制的に印加す
ると、アルカリ性電解水のpH及び残留塩素濃度が高く
なることが理解される。また、酸性電解水についても残
留塩素濃度が高くなる。
【0136】
【表1】
【0137】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電解
水を無駄なく生成できることに加え、大量の電解水を短
時間で生成することができる。また、水素ガスや塩素ガ
スの発生をも抑制することができる。したがって、飲料
用水生成器、洗顔美容用水生成器、洗濯機、医療用具洗
浄機、食器洗浄機などへ幅広く応用することができる。
さらに溶存酸素量や残留塩素濃度を制御することがで
き、幅広い用途に適用できる電解水を生成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解水生成装置の第1実施形態を示す
模式図である。
【図2】本発明の電解水生成装置の第2実施形態を示す
模式図である。
【図3】本発明の電解水生成装置の第3実施形態を示す
模式図である。
【図4】本発明の電解水生成装置の第4及び11実施形
態を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の電解水生成装置の第5実施形態を示す
模式図である。
【図6】本発明の電解水生成装置の第6実施形態を示す
模式図である。
【図7】本発明の電解水生成装置の第7実施形態を示す
模式図である。
【図8】本発明の電解水生成装置の第8実施形態を示す
模式図である。
【図9】本発明の電解水生成装置の第9実施形態を示す
模式図である。
【図10】本発明の電解水生成装置の第10実施形態を
示す模式図である。
【図11】本発明の電解水生成装置の第12実施形態を
示す模式図である。
【図12】本発明の電解水生成装置の第13実施形態を
示す模式図である。
【図13】(A)は中和電極がない場合の作用説明図、
(B)は本発明の作用説明図である。
【図14】図13(B)における極性を反転させた場合
の作用説明図である。
【図15】本発明の第4及び11実施形態の作用説明図
である。
【図16】図15における極性を反転させた場合の作用
説明図である。
【図17】本発明で得られた電解水を用いた殺菌洗浄方
法の実施形態を示す工程図である。
【図18】実施例で用いた電解水生成装置を示す模式図
である。
【符号の説明】 1…生成容器(電解槽) 2,3…電極板 4…隔膜 5,6…生成室(室) 7…直流電源 8…極性反転回路 9…排出管 11…洗浄機 12…中和用電極板 12a…孔 13…室 100…電解水生成ユニット 200…電解水生成装置

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原液を入れる電解槽と、 前記電解槽内にそれぞれの主面が対向して設けられた少
    なくとも一対の電極板と、 前記一対の電極板間に設けられ、前記一方の電極板が設
    けられた室と前記他方の電極板が設けられた室とに前記
    電解槽を仕切る隔膜と、を有する電解水生成装置におい
    て、 前記一対の電極板の間に、中和用電極板が設けられてい
    ることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】前記中和用電極板の前記一方の電極板に対
    向する主面には、当該一方の電極板に印加される逆極性
    の電位が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電極
    板に対向する主面には、当該他方の電極板に印加される
    逆極性の電位が印加されることを特徴とする請求項1に
    記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】前記一方の室の容積が他方の室の容積より
    大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水
    生成装置。
  4. 【請求項4】前記中和用電極板には、複数の孔が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】前記一対の電極板の何れか一方の電極板
    が、前記隔膜により囲繞されていることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】前記中和用電極板が、前記隔膜により囲繞
    された室に設けられていることを特徴とする請求項5に
    記載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】前記中和用電極板が、前記一対の電極板に
    対して位置可変であることを特徴とする請求項1乃至6
    の何れかに記載の電解水生成装置。
  8. 【請求項8】それぞれの主面が対向して設けられた少な
    くとも一対の電極板と、 前記一方の電極板を囲繞するように設けられた隔膜とを
    有する電解水生成ユニットにおいて、 前記一対の電極板の間であって前記一方の電極板が設け
    られた室に中和用電極板が設けられていることを特徴と
    する電解水生成ユニット。
  9. 【請求項9】前記中和用電極板の前記一方の電極板に対
    向する主面には、当該一方の電極板に印加される逆極性
    の電位が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電極
    板に対向する主面には、当該他方の電極板に印加される
    逆極性の電位が印加されることを特徴とする請求項8に
    記載の電解水生成ユニット。
  10. 【請求項10】前記中和用電極板には、複数の孔が形成
    されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の電
    解水生成ユニット。
  11. 【請求項11】前記一対の電極板に直流電圧を印加する
    電源と、前記直流電圧の極性を反転させる極性反転回路
    とをさらに有することを特徴とする請求項8乃至10の
    何れかに記載の電解水生成ユニット。
  12. 【請求項12】原液が投入される生成容器と、請求項8
    乃至11の何れかに記載の電解水生成ユニットとを有す
    ることを特徴とする電解水生成装置。
  13. 【請求項13】隔膜により電解槽内が少なくとも複数の
    室に仕切られ、一つの室に電解質を含む電解質溶液が投
    入されると共に、この室を挟む室に一対の電極板が設け
    られた電解水生成装置において、 前記電解質溶液が投入される室に中和用電極板が設けら
    れていることを特徴とする電解水生成装置。
  14. 【請求項14】前記中和用電極板の前記一方の電極板に
    対向する主面には、当該一方の電極板に印加される逆極
    性の電位が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電
    極板に対向する主面には、当該他方の電極板に印加され
    る逆極性の電位が印加されることを特徴とする請求項1
    3に記載の電解水生成装置。
  15. 【請求項15】前記一方の電極板が設けられた室の容積
    が、他方の電極板が設けられた室の容積より大きいこと
    を特徴とする請求項13又は14に記載の電解水生成装
    置。
  16. 【請求項16】前記中和用電極板には、複数の孔が形成
    されていることを特徴とする請求項13乃至15の何れ
    かに記載の電解水生成装置。
  17. 【請求項17】前記中和用電極板が、前記隔膜により囲
    繞されていることを特徴とする請求項13乃至16の何
    れかに記載の電解水生成装置。
  18. 【請求項18】前記中和用電極板が、前記一対の電極板
    に対して位置可変であることを特徴とする請求項13乃
    至17の何れかに記載の電解水生成装置。
  19. 【請求項19】中和用電極板と、前記中和用電極板を囲
    繞するように設けられた隔膜と、前記隔膜の外側に配置
    されそれぞれの主面が前記中和用電極板の主面に対向す
    る一対の電極板とを有することを特徴とする電解水生成
    ユニット。
  20. 【請求項20】前記中和用電極板の前記一方の電極板に
    対向する主面には、当該一方の電極板に印加される逆極
    性の電位が印加され、前記中和用電極板の前記他方の電
    極板に対向する主面には、当該他方の電極板に印加され
    る逆極性の電位が印加されることを特徴とする請求項1
    9に記載の電解水生成ユニット。
  21. 【請求項21】前記中和用電極板には、複数の孔が形成
    されていることを特徴とする請求項19又は20に記載
    の電解水生成ユニット。
  22. 【請求項22】前記一対の電極板に直流電圧を印加する
    電源と、前記直流電圧の極性を反転させる極性反転回路
    とをさらに有することを特徴とする請求項19乃至21
    の何れかに記載の電解水生成ユニット。
  23. 【請求項23】原液が投入される生成容器と、請求項1
    9乃至22の何れかに記載の電解水生成ユニットとを有
    することを特徴とする電解水生成装置。
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