JPH09261645A - 画像データ伸長装置 - Google Patents

画像データ伸長装置

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JPH09261645A
JPH09261645A JP406697A JP406697A JPH09261645A JP H09261645 A JPH09261645 A JP H09261645A JP 406697 A JP406697 A JP 406697A JP 406697 A JP406697 A JP 406697A JP H09261645 A JPH09261645 A JP H09261645A
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善正 尾林
Katsuyuki Kaneko
克幸 金子
Yoshiteru Mino
吉輝 三野
Sadafumi Tomita
貞文 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形変換を経て圧縮された画像データを高速
に伸長する画像データ伸長装置を提供する。 【解決手段】 エントロピー復号化部2024での復号
によって得られた1ブロック分の非零係数は、非零係数
スキャン順番号計算部2023a及び非零係数位置変換
部2023bによって算出された位置座標に従って係数
記憶部121に格納される。格納された非零係数は、逆
量子化部2022によって逆量子化される。非零係数範
囲計算部122は、非零係数が格納されている係数記憶
部121内の領域と特定する。演算順序制御部123
は、特定された領域に存在する非零係数だけを対象とし
て逆DCTが行われるように逆DCT部2021を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散余弦変換に代
表される線形変換を経て圧縮された画像データを伸長す
る装置に関し、特に、積和演算を高速化するための改良
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、膨大な情報量を有する画像を効率
よく通信したり蓄積したりするための、画像データの圧
縮/伸長技術として、各種の高効率符号化方式が提案さ
れている。その方式の一例として、GIV規格のカラー
ファクシミリ等のためのカラー静止画符号方式JPEG
(ISOのJoint Photographic E
xpert GroupとCCITT SGVIIの定
めたカラー静止画像の国際標準符号化方式)を挙げられ
る。この方式の詳細は、例えば、CQ出版社刊「インタ
ーフェース」1991年12月号の160頁から182
頁、その他、日経BP社刊「日経エレクトロニクス」1
990年10月15日号(No.511)の115頁か
ら142頁等に記載されている。
【0003】以下、このJPEG方式による従来の画像
データ圧縮/伸長装置を図面を用いて説明する。図20
は、従来の画像データ圧縮/伸長装置の構成を示すブロ
ック図である。従来の画像データ圧縮/伸長装置は、大
きく分けて、圧縮部2010、伸長部2020及びテー
ブル記憶部2030から構成される。
【0004】圧縮部2010は、原画像データ2001
の圧縮を行い、その結果得られた符号化データを伝送路
や蓄積部2003に送出する機能を果たすものであり、
その圧縮のための各変換処理に応じた個別の構成部、即
ち、DCT部2011、量子化部2012、スキャン部
2013及びエントロピー符号化部2014からなる。
なお、DCTとは、”Discrete Cosine Transform(離
散余弦変換)”の略である。
【0005】同様に、伸長部2020は、伝送路/蓄積
部2003から受けた符号化データの伸長を行うことに
より、元の画像データ2001相当の再生画像データ2
002を復元する機能を果たすものであり、その伸長の
ための各逆変換処理に応じた個別の構成部、即ち、エン
トロピー復号化部2024、座標値算出部2023、逆
量子化部2022及び逆DCT部2021からなる。な
お、これら4個の構成部2011〜2014が行う逆変
換処理は、伸長部2020を構成する4個の各構成部2
021〜2024が行う変換処理と逆の関係にある。ま
た、逆DCTとは、離散余弦逆変換の略である。
【0006】テーブル記憶部2030は、画像データの
圧縮条件となる3種のデータテーブル、即ち、量子化テ
ーブル2031、スキャンテーブル2032及び符号化
テーブル2033からなり、これらは、圧縮部2010
での変換処理及び伸長部2020での逆変換処理におい
て参照される。以上のように構成された従来の画像デー
タ圧縮/伸長装置の動作を、図21に示される画像デー
タの圧縮/伸長例を用いて説明する。
【0007】いま、4×4の画素ブロックである原画像
データP(x,y)2101が与えられたとする。ここで、
P(x,y)は、例えば、各画素の輝度を4ビットで表現し
た値である。なお、JPEG方式によれば、1枚の静止
画像を8×8の画素を1個のブロックとする複数の画素
ブロックに分割し、各画素ブロックごとに圧縮/伸長を
行うこととしているが、ここでは、説明の便宜のため、
上記サイズの画素ブロックとして説明する。
【0008】与えられた原画像データP(x,y)2101
は、図示されていない作業用メモリに格納され、圧縮部
2010において、以下に示される手順により、その圧
縮が行われる。 (1)先ず、原画像データP(x,y)2101は、DCT
部2011によって、DCT係数S(u,v)2102に変
換される。具体的には、圧縮部2010は、数1に示さ
れるDCTを行う。
【0009】
【数1】 なお、DCTは線形変換の一つであり、この出力は空間
周波数に対応する。つまり、DCT係数S(u,v)210
2の左上、即ち、S(0,0)が最も低い周波数(DC)成
分の係数に相当し、座標値u,vの増加に伴って高い周
波数成分の係数に相当する。 (2)次に、DCT係数S(u,v)2102は、量子化部
2012によって、量子化DCT係数R(u,v)2103
に変換される。具体的には、量子化部2012は、量子
化テーブルQ(u,v)2111を用いて、数2に示される
数値の丸め演算を行う。
【0010】
【数2】 (3)続いて、量子化DCT係数R(u,v)2103は、
スキャン部2013によって、組データQn(z,w)210
4に変換される。具体的には、スキャン部2013は、
スキャンテーブル2032に格納されたスキャン方式、
即ち、図21の量子化DCT係数R(u,v)2103に示
された矢印に従って順次に係数を読み出して(以下、こ
のような読み出し方式を「ジグザグスキャン」とい
う。)一列に並べ、その列においてゼロが連続する個数
z(以下、この個数を「ゼロラン長」という。)とゼロ
でない係数w(以下、「非零係数」という。)とを一組
とする組データQn(z,w)2104の集まりにする。
【0011】例えば、量子化DCT係数R(u,v)210
3においては、ジグザグスキャンにより、先頭から”
0”が4個連続した後”−2”が読み出されるので、組
データQ2(4,−2)が得られる。なお、1ブロック
を構成する組データQn(z,w)2104の最後は、これ以
上の組データQn(z,w)2104が存在しないことを示す
予め定められた組データ”END”となる。 (4)最後に、組データQn(z,w)2104は、エントロ
ピー符号化部2014によって、対応する符号語Wn2
105に変換され、さらに、例えば、ビット直列の符号
化データW2106にされた後、伝送路/蓄積部200
3に送出される。具体的には、エントロピー符号化部2
014は、符号化テーブル2033を用いて、エントロ
ピー符号化の一つであるハフマン符号化を行う。
【0012】なお、圧縮部2010で用いられた量子化
テーブル2031と符号化テーブル2033は、伸長部
2020での復号時に使用されるべく、出力される符号
化データW2106の先頭部にパラメータとして付加さ
れて送出される。以上のようにして伝送路/蓄積部20
03に送出された符号化データW2106は、伸長部2
020によって読み出されると、以下に示される、圧縮
部2010での処理と逆の手順により復号化が行われ
る。その際には、同時に送出されてきた量子化テーブル
2031と符号化テーブル2033が使用される。 (1')先ず、符号化データW2106は、エントロピ
ー復号化部2024での復号化よって、組データQ'n
(z,w)2107に復元される。 (2')次に、組データQ'n(z,w)2107は、座標値算
出部2023によって、量子化DCT係数R'(u,v)21
08に復元される。具体的には、座標値算出部2023
は、各組データQ'n(z,w)2107のゼロラン長zから
量子化DCT係数R'(u,v)2108の座標値u,vを決
定し、その非零係数wを量子化DCT係数R'(u,v)と
し、その他の座標値を有する量子化DCT係数R'(u,v)
をゼロとする。 (3')続いて、量子化DCT係数R'(u,v)2108
は、数3に示される逆量子化部2022での逆量子化に
よって、DCT係数S'(u,v)2109に逆量子化され
る。
【0013】
【数3】 (4')最後に、DCT係数S'(u,v)2109は、数4
に示される逆DCT部2021での離散余弦逆変換によ
って、再生画像データ2002に復元される。
【0014】
【数4】 なお、逆DCT部2021は、計算量を減らすために、
数4に示される2次元逆DCTを一度に行う代わりに、
先ず、数5に示されるu座標軸についての1次元逆DC
Tを行い、次に、数6に示されるv座標軸についての1
次元逆DCTを行っている。
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】 以上のようにして、JPEG方式により圧縮された画像
データは、元の画像データ相当のデータに復元される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像データ圧縮/伸長装置の伸長部2020では、
与えられた符号化データW2106を伸長するのに、常
に、膨大な回数の積和演算が必要とされる。即ち、再生
画像データ2110を復元するには、先ず、数5より、
16個のG(x,v)を求めるが、これには各4回、即ち、
計64回の積和演算が必要とされる。次に、数6より、
16個のP'(x,y)を求めるが、これには各4回、即ち、
計64回の積和演算が必要とされる。従って、1ブロッ
クの再生画像データP'(x,y)2110を得るには、合計
128回の積和演算が必要とされる。
【0018】ところで、JPEG方式では、上述したよ
うに、1ブロックは8×8の画素からなるので、1ブロ
ック当たり1024(=8×8×8+8×8×8)回の
積和演算が必要とされ、さらに、1枚の画像を構成する
全てのブロックについて、それぞれ1024回の積和演
算が必要とされる。このように、従来の画像データ圧縮
/伸長装置における伸長部2020によれば、1ブロッ
クの再生画像データP'(x,y)2110を得るためには非
常に多くの回数の積和演算を行うことが避けられず、処
理時間の点において充分に満足できるものではないとい
う問題点がある。
【0019】そこで、本発明はかかる問題点に鑑みてな
されたものであり、JPEG方式に代表されるような線
形変換を経て圧縮された画像データを高速に伸長する画
像データ伸長装置を提供することを目的とする。具体的
には、本発明は、例えば、上記8×8の画素ブロックの
画像データを再生するのに、1024以下の回数の積和
演算により、従来と同様の再生画像データを復元する。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像データ伸長装置は、n(正の整
数)次元座標空間内の各画素点が有する画素データの集
まりに対してn次元線形変換を行い、その結果得られる
n次元座標空間内の各係数を所定順序に従って一列に並
べ、その列における非零係数とその位置を示す順番号と
の組からなる組データを符号化することによって前記画
素データを圧縮する圧縮装置に対応して用いられる画像
データ伸長装置であって、前記n次元座標空間内の各係
数を記憶する領域を有する記憶手段と、前記全ての係数
を零として前記記憶手段に格納する初期化手段と、前記
組データが与えられるとその組データに含まれる順番号
に基づいてその組データに含まれる非零係数の前記n次
元座標空間における座標値を算出する座標値算出手段
と、前記座標値算出手段により算出された座標値に対応
する前記記憶手段の記憶箇所に前記非零係数を格納する
格納手段と、前記記憶手段において非零係数が格納され
ている領域を特定する非零係数領域特定手段と、前記非
零係数領域特定手段により特定された領域内の係数のみ
を用いて積和演算で表現されるn次元逆変換を行うこと
により元画素データ相当のデータを復元する逆変換手段
とを備えたことを特徴とする。
【0021】これにより、値がゼロである係数(以下、
「零係数」という。)についての無駄な積和演算が回避
されるので、圧縮された画像データを高速に伸長する装
置が実現される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて詳細に説明する。 (第1実施形態)先ず、本発明の第1実施形態に係る画
像データ伸長装置を説明する。本装置は、非零係数S'
(u,v)の座標値(u,v)の中から座標軸ごとの最小値
umin、vmin及び最大値umax、vmaxを特定し、その座
標範囲(umin≦u≦umax、vmin≦v≦vmax)に位置
する非零係数S'(u,v)についてのみ逆DCTを行うこと
を特徴とする。 (構成)図1は、本装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0023】本装置は、大きく分けて、伸長部120と
テーブル記憶部2030から構成される。伸長部120
は、さらに、エントロピー復号化部2024、非零係数
スキャン順番号計算部2023a、非零係数位置変換部
2023b、逆量子化部2022、非零係数範囲計算部
122、演算順序制御部123、逆DCT部2021及
び係数記憶部121からなる。一方、テーブル記憶部2
030は、さらに、量子化テーブル2031、スキャン
テーブル2032及び符号化テーブル2033からな
る。これらの構成部のうち、図20に示された従来の装
置が有する構成部と同一のものについては、同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0024】係数記憶部121は、従来の装置における
作業用メモリに相当するものであり、1個のブロックを
構成する8×8個のDCT係数を一時的に格納する領域
を有する。非零係数スキャン順番号計算部2023a及
び非零係数位置変換部2023bは、それぞれ従来の装
置の座標値算出部2023における前半及び後半の処理
を行うものである。
【0025】非零係数範囲計算部122は、8×8個の
DCT係数S'(u,v)2109が格納されている係数記憶
部121において非零係数が存在する領域を特定し、そ
の領域についての情報を座標値u,vを用いて演算順序
制御部123に通知する。図3は、非零係数範囲計算部
122の詳細な構成と他の構成部123、2021、1
21との関連を示す図である。
【0026】非零係数範囲計算部122は、本図に示さ
れるように、本実施形態に特有の比較部122aを有
し、非零係数位置変換部2023bからの通知に基づい
て座標値の大小判断をする。演算順序制御部123は、
非零係数範囲計算部122から通知された領域に格納さ
れているDCT係数S'(u,v)2109についてのみ、逆
DCT部2021が逆DCTを行うよう逆DCT部20
21を制御する。
【0027】逆DCT部2021は、基本的には従来の
装置のものと同一であるが、演算順序制御部123から
の制御の下で逆DCTを行う点だけが異なる。なお、量
子化テーブル2031、符号化テーブル2033及び係
数記憶部121はRAM等により、また、スキャンテー
ブル2032はROM等により、さらに、他の構成部2
024、2023a、2023b、122、123、2
021は加算器、乗算器、比較器等からなる専用の論理
回路又は汎用のCPUと制御プログラムとの組合せによ
り実現することができる。 (動作)以上のように構成された本装置の動作について
説明する。ここでは、伸長部120によって伝送路/蓄
積部2003から読み出された符号化データW2106
が伸長部120において複数ステップの復号化処理によ
って最終的に再生画像データ2002に復元されるの
で、その過程に従って順に説明する。なお、「従来の技
術」での説明と同様に、原画像データP(x,y)及び再生
画像データP'(x,y)のサイズは、説明の便宜上、4×4
の画素ブロックとする。
【0028】先ず、エントロピー復号化部2024は、
従来の装置と同様にして、符号化テーブル2033を参
酌することにより、伸長部120が伝送路/蓄積部20
03から読み出した符号化データW2106を復号する
ことにより、組データQ'n(z,w)2107に復元する。
次に、非零係数スキャン順番号計算部2023aは、エ
ントロピー復号化部2024から送られてきた組データ
Q'n(z,w)2107のゼロラン長zよりスキャン順番号
を算出し、そのスキャン順番号を非零係数wと共に非零
係数位置変換部2023bに出力する。ここで、スキャ
ン順番号とは、圧縮時においてジグザグスキャンにより
DCT係数が一列に並べられるが、その際における列の
先頭からの順番をいう。
【0029】具体的には、非零係数スキャン順番号計算
部2023aは、最初に与えられた組データQ'1(-,0)
の”−”より非零係数”0”のスキャン順番号として”
1”を、2番目に与えられた組データQ'2(4,-2)の”
4”より非零係数”−2”のスキャン順番号として”5
(=4+1)”を、3番目に与えられた組データQ'3
(2,1)の”2”より非零係数”1”のスキャン順番号と
して”8(=5+2+1)”を、・・・、算出し、それ
ぞれの非零係数と共に出力する。
【0030】続いて、非零係数スキャン順番号計算部2
023aから出力されたスキャン順番号と非零係数wと
の組を受けとった非零係数位置変換部2023bは、ス
キャンテーブル2032の内容を参酌することにより、
そのスキャン順番号を非零係数位置(u,v)に変換
し、その非零係数位置(u,v)を非零係数範囲計算部
122に出力すると共に、受け取った非零係数wをその
非零係数位置(u,v)に相当する係数記憶部121の
番地に格納する。ここで、非零係数位置(u,v)と
は、8×8ブロックにおける非零係数の位置を示す2次
元座標値(u,v)をいい、係数記憶部121における
記憶番地に対応するものである。
【0031】図2は、スキャンテーブル2032の内容
を示す図であり、ここには、スキャン順番号と座標値
(u,v)との対応が記されている。具体的には、非零
係数位置変換部2023bは、図2に示された対応を参
酌することにより、例えば、スキャン順番号”1”と非
零係数”0”との組が与えられると係数記憶部121の
座標値(0、0)に相当する番地に”0”を、スキャン
順番号”4”と非零係数”−2”との組が与えられると
係数記憶部121の座標値(0、2)に相当する番地
に”−2”を、・・・、格納する。なお、座標値算出部
2023は、非零係数の格納に先立ち、係数記憶部12
1の全ての番地に”0”を書き込むことによって係数記
憶部121を初期化している。
【0032】以上のようにして、1個の画素ブロックを
構成する全ての組データQ'n(z,w)2107についての
非零係数スキャン順番号計算部2023a及び非零係数
位置変換部2023bでの処理が完了し、その結果、図
2に示された16個の量子化DCT係数R'(u,v)210
8が生成される。次に、逆量子化部2022は、従来の
装置と同様にして、係数記憶部121に格納された全て
の量子化DCT係数R'(u,v)2108を順次読み出し、
数3に示されるように、量子化テーブル2031の対応
する位置に格納された量子化ステップサイズQ(u,v)を
用いて逆量子化し、再び係数記憶部121に戻す。その
結果、係数記憶部121に格納されていた全ての量子化
DCT係数R'(u,v)は、DCT係数S'(u,v)2109に
復元される。
【0033】続いて、非零係数範囲計算部122の比較
部122aは、図3に示されるように、非零係数位置変
換部2023bから通知された1個のブロックを構成す
る全ての非零係数位置(u,v)から、各座標値u、v
のそれぞれの最大値umax、vmax及び最小値umin、um
inを求め、その結果を演算順序制御部123に通知す
る。従って、例えば、最大値umaxより大きいu座標値
を有する非零係数や、最小値uminより小さいu座標値
を有する非零係数は、ブロックの中には存在しないこと
になる。
【0034】図4は、比較部122aの動作手順を示す
フローチャートである。比較部122aは、先ず、横
(u軸)方向と縦(v軸)方向のそれぞれの最小値と最
大値の候補を初期化し(ステップS401)、非零係数
位置変換部2023bから次々に与えられる非零係数位
置(u,v)ごとに、それら候補と各座標値u,vを逐
一に比較する(ステップS402〜ステップS41
1)。これにより、横方向の最小値の候補umin(ステ
ップS404〜S405)、最大値の候補umax(ステ
ップS406〜S407)、縦方向の最小値の候補vmi
n(ステップS408〜S409)、最大値の候補vmax
(ステップS410〜S411)が求められる。
【0035】図5は、比較部122aの具体的な動作内
容を説明するための図である。501の列は、非零係数
位置変換部2023bから次々に与えられる非零係数位
置(u,v)であり、502及び505の列は、その非
零係数位置(u,v)のそれぞれ横方向の座標値u及び
縦方向の座標値vを分離して示したものである。
【0036】503、504、506及び507の列
は、それら非零係数位置(u,v)が与えられた場合の
比較部122aでの比較結果であり、それぞれ横方向の
座標値uの最小値umin、最大値umax、縦方向の座標値
vの最小値vmin、最大値vmaxを示している。なお、こ
れらの初期値508をそれぞれ8、−1、8、−1に設
定しておくことにより、与えられた全ての非零係数に対
して同一の判断手法(ステップS404〜S411)を
適用できるようにしている。
【0037】509の行は、これら4個の非零係数が与
えられた場合における比較部122aでの比較による最
終結果umin、umax、vmin、vmaxを示している。最後
に、逆DCT部2021は、演算順序制御部123の制
御の下に2次元逆DCTを行うことにより、係数記憶部
121内の8×8(64個)のDCT係数S'(u,v)21
09から8×8(64個)の再生画像データP'(x,y)2
110を生成する。なお、逆DCT部2021は、この
2次元逆DCTを、横方向の1次元逆DCTと縦方向の
1次元逆DCTとに分解して実行している。
【0038】これら逆DCTの処理においては、演算順
序制御部123は、逆DCT部2021が、横方向の1
次元逆DCTについては非零係数範囲計算部122で計
算された横方向の座標値の最小値と最大値との間(umi
n≦u≦umax)に属するDCT係数S'(u,v)2109だ
けを対象として積和演算を行ない、一方、縦方向の1次
元逆DCTについては非零係数範囲計算部122で計算
された縦方向の座標値の最小値と最大値との間(vmin
≦v≦vmax)に属するDCT係数S'(u,v)2109だ
けを対象として積和演算を行なうよう制御する。
【0039】その結果、逆DCT部2021は、先ず、
数7に示される横方向の1次元逆DCTの演算を行い、
次に、数8に示される縦方向の1次元逆DCTの演算を
行う。
【0040】
【数7】
【0041】
【数8】 図6(a)と図6(b)は、数7及び数8による積和演
算の回数を具体的に説明するための図であり、図6
(a)は、逆DCTが行われる前における係数記憶部1
21に格納された1ブロック分のDCT係数を、図6
(b)は、横方向の1次元逆変換、即ち、数7による演
算が行われた直後における係数記憶部121に格納され
ている中間計算値を示す模式図である。ここで、白色部
分は、その値がゼロである箇所を、一方、黒色部分は、
その値がゼロでない箇所を示している。
【0042】図6(a)に示されるようなDCT係数
S'(u,v)2109が与えられた場合には、非零係数範囲
計算部122は、umin=0、umax=1、vmin=0、
vmax=2と算出する。そして、演算順序制御部123
は、それら4つの値に基づいて、逆DCT部2021が
行う積和演算を制御する。その結果、逆DCT部202
1は、先ず、数7に従って、v=0〜2かつu=0、1
であるDCT係数、即ち、S'(0,0)、S'(1,0)、S'(0,
1)、S'(1,1)、S'(0,2)、S'(1,2)の6個のみを対象と
して積和演算を行い、図6(b)の黒色部分に示される
12個の中間計算値G(x,v)を算出する。続いて、逆D
CT部2021は、数8に従って、その12個の中間計
算値G(x,v)のみを対象として積和演算を行う。
【0043】このようにして、従来の装置で行われてい
たゼロとの積和演算、即ち、結果が自明である無駄な演
算が、本装置においては回避される。なお、本装置にお
いてはゼロとの積和演算のみを回避しているので、全て
のDCT係数について積和演算を行う従来の装置が復元
する再生画像データと本装置が復元する再生画像データ
とは、全く同一であることは言うまでもない。
【0044】本装置における積和演算の回数について具
体的に検討すると、u=0〜3及びv=0〜3の範囲に
ついて積和演算を行う場合に比べ、数7の演算において
は、64回の積和演算が24(=6×4)回で済み、数
8の演算においては、64回の積和演算が48(=12
×4)回で済む。従って、この例においては、従来の装
置では合計128回の積和演算が必要とされるところ
が、本装置によれば72回で済む。 (考察)ところで、本装置は、従来の装置に比較し、同
一の再生画像データを得るのに必要な積和演算の回数を
減少させることができたが、その反面、比較部122a
における比較演算という新たな処理が必要になってい
る。従って、1ブロックの符号化データW2106を伸
長するのに要する処理時間を比較した場合には、本装置
における積和演算と比較演算の両方の回数を考慮する必
要があり、いかなる場合において本装置がその効果を発
揮できるかが問題となる。
【0045】ところが、画像自体が持っている以下の性
質等により、多くの種類の画像データに対して、その伸
長に要する時間が本装置によって短縮されることが判明
している。即ち、例えば、カメラで撮ったような自然画
においては、一般に空間方向の色の変化が緩やかで滑ら
かな部分が多い。これは、空間周波数の低周波成分は多
く含まれ、高周波成分は少ないことを意味する。従っ
て、このような画像データから得られるDCT係数の値
は、一般に、低周波成分については大きく、高周波成分
については小さい。よって、これらDCT係数が整数に
量子化された場合には、高周波成分についてのDCT係
数の多くが零となる。
【0046】さらに、自然画等においては重要でない高
周波成分をカットすることによって情報量を圧縮するた
めに、高周波成分に対する量子化ステップサイズを低周
波成分のそれよりも大きくしておくことが多く、これに
よっても、高周波成分についてのDCT係数の多くが零
となる。これらのことは、JPEG方式が圧縮効率の高
い符号化方式の1つであると言える根拠でもある。
【0047】以上のことから、多くの画像に対しては、
その量子化DCT係数の多くが零となる。これによっ
て、1ブロックを構成する組データの数が少なくなり、
比較部122aにおける比較演算の回数が少なくなると
共に、伸長時における零との積和演算を回避できる頻度
が多くなる。よって、多くの種類の画像データに対し
て、その伸長に要する時間が本装置によって短縮され
る。
【0048】なお、本実施形態においては、2次元逆D
CTを行うために、先ず、数7に示される横(u軸)方
向の1次元逆DCTを行った後に、数8に示される縦
(v軸)方向の1次元逆DCTを行っているが、この順
序に限定されるものではない。先ず、数9に示される縦
(v軸)方向の1次元逆DCTを行った後に、数10に
示される横(u軸)方向の1次元逆DCTを行っても同
様の結果及び効果が得られる。
【0049】
【数9】
【0050】
【数10】 このことは、n次元逆DCTの性質、即ち、n次元逆D
CTはn個の各軸についての1次元逆DCTに分解する
ことが可能であり、かつ、分解された1次元逆DCTが
可換である(それら1次元逆DCTを行う順序によって
はn次元逆DCTの結果は変わらない)という性質に基
づく。
【0051】また、本装置では、非零係数S'(u,v)の座
標値(u,v)の中から座標軸ごとの最小値umin、vm
in及び最大値umax、vmaxを特定し、その座標範囲(u
min≦u≦umax、vmin≦v≦vmax)に位置する非零係
数S'(u,v)についてのみ逆DCTを行ったが、この特定
処理を簡略化し、最大値のみを特定する方法も考えられ
る。
【0052】即ち、非零係数S'(u,v)の座標値(u,
v)の中から座標軸ごとの最大値umax、vmaxのみを特
定し、その座標範囲(0≦u≦umax、0≦v≦vmax)
に位置する非零係数S'(u,v)についてのみ逆DCTを行
う方法である。この場合の処理手順は、本装置における
比較部122aが特定した最小値umin、vminが双方と
もゼロ、即ち、第1番目の座標値と一致した場合の処理
手順と同一となる。
【0053】この方法は、上述したように、「画像デー
タは一般に低周波数成分を多く含むので各座標値u,v
が小さい位置のDCT係数S'(u,v)の多くは非零であ
る」という特性を利用したものである。即ち、非零係数
が存在する領域の座標値の最小値umin、vminは非零に
なる場合が多いので、不要となる確率の高い最小値の特
定という処理を回避することにより、比較部122aで
の比較演算の回数を減らす(最大値の特定のみを行わせ
る)ものである。
【0054】また、本実施形態においては、逆量子化部
2022は、従来の装置と同様にして、係数記憶部12
1に格納された全ての量子化DCT係数R'(u,v)210
8を順次読み出して逆量子化したが、非零係数のみを対
象に逆量子化したり、非零係数範囲計算部122での結
果に基づいて逆量子化するものであってもよい。これに
よって、逆量子化の処理において、ゼロとの積という無
駄な演算を回避することができるが、本装置は、逆量子
化の高速化自体を主眼とするものではないので、これ以
上の詳細な説明は行わない。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態に係る画
像データ伸長装置を説明する。
【0055】第1実施形態では、非零係数S'(u,v)の座
標値(u,v)の中から座標軸ごとの最小値umin、vm
in及び最大値umax、vmaxを特定したが、本実施形態で
は、座標軸vについては同様に最小値vmin、最大値vm
axを求め、座標軸uについては異なる座標値vごとの最
小値umin、最大値umaxを求め、それらで特定される座
標範囲(vmin≦v≦vmax、各vについて、umin≦u
≦umax)に位置する非零係数S'(u,v)についてのみ逆
DCTを行うことを特徴とする。 (構成)本装置の基本的な構成は、図1に示されるブロ
ック図の通りであり、第1実施形態と同一である。但
し、非零係数範囲計算部122の詳細な構成及び演算順
序制御部123の具体的な動作内容が異なる。以下、第
1実施形態の装置と異なる点を中心に説明する。
【0056】図7は、非零係数範囲計算部122の詳細
な構成と他の構成部123、2021、121との関連
を示す図である。非零係数範囲計算部122は、本図に
示されるように、本実施形態に特有の比較部122aを
有し、非零係数位置変換部2023bからの通知に基づ
いて座標値の大小判断をする。
【0057】演算順序制御部123は、比較部122a
から通知された領域に格納されているDCT係数S'(u,
v)2109についてのみ、逆DCT部2021が逆DC
Tを行うよう逆DCT部2021を制御する点は第1実
施形態と同様であるが、比較部122aから通知される
内容が異なる。 (動作)以上のように構成された本装置の動作について
説明する。
【0058】なお、エントロピー復号化部2024、非
零係数スキャン順番号計算部2023a、非零係数位置
変換部2023b及び逆量子化部2022の動作は、第
1実施形態と同一であるので、ここでは、非零係数範囲
計算部122での処理から後の動作を説明する。非零係
数範囲計算部122の比較部122bは、図7に示され
るように、非零係数位置変換部2023bから通知され
た1個のブロックを構成する全ての非零係数位置(u,
v)から、座標値vについての最小値vmax及び最大値
vmaxと、その範囲に属する各座標値v(vmin≦v≦v
max)についての座標値uの最小値umin(at v=vmi
n、…、vmax)及び最大値umax(at v=vmin、…、
vmax)を求め、その結果を演算順序制御部123に通
知する。以下、umin(at v=k)やumax(at v=
k)等をumin(k)、umax(k)等と記す。
【0059】図8は、比較部122bの動作手順を示す
フローチャートであり、第1実施形態の図4に相当す
る。比較部122bは、先ず、最小値と最大値の全ての
候補を初期化し(ステップS801)、非零係数位置変
換部2023bから次々に与えられる非零係数位置
(u,v)ごとに、それら候補と各座標値u,vを逐一
に比較する(ステップS802〜ステップS811)。
これにより、各座標値vごとの横方向の最小値の候補u
min(0)、…、umin(7)(ステップS804〜S8
05)、最大値の候補umax(0)、…、umax(7)
(ステップS806〜S807)、縦方向の最小値の候
補vmin(ステップS808〜S809)、最大値の候
補vmax(ステップS810〜S811)が求められ
る。
【0060】図9は、比較部122bの具体的な動作内
容を説明するための図であり、第1実施形態の図5に相
当する。901の列は、非零係数位置変換部2023b
から次々に与えられる非零係数位置(u,v)である。
902〜907、908及び909の列は、それら非零
係数位置(u,v)が与えられた場合の比較部122b
での比較結果であり、それぞれ座標値v=0である横方
向の座標値uの最小値umin(0)、最大値umax
(0)、座標値v=1である横方向の座標値uの最小値
umin(1)、最大値umax(1)、座標値v=7である
横方向の座標値uの最小値umin(7)、最大値umax
(7)、縦方向の座標値vの最小値vmin、最大値vmax
を示している。なお、本図における初期値910や最終
値911は、第1実施形態と同様の意味である。
【0061】次に、逆DCT部2021は、演算順序制
御部123の制御の下に、2次元逆DCTを横方向の1
次元逆DCTと縦方向の1次元逆DCTとに分解して実
行するが、逆DCTを行う対象となるDCT係数S'(u,
v)が第1実施形態の場合と異なる。即ち、演算順序制御
部123は、逆DCT部2021が、横方向の1次元逆
DCTについては非零係数範囲計算部122で計算され
た各座標値vごとの横方向の座標値uの最小値と最大値
との間(umin(v)≦u≦umax(v))に属するDC
T係数S'(u,v)2109だけを対象として積和演算を行
ない、一方、縦方向の1次元逆DCTについては第1実
施形態と同様の範囲(vmin≦v≦vmax)に属するDC
T係数S'(u,v)2109だけを対象として積和演算を行
なうよう制御する。
【0062】その結果、逆DCT部2021は、先ず、
数11に示される横方向の1次元逆DCTの演算を行
い、次に、数8に示される縦方向の1次元逆DCTの演
算を行う。即ち、第1実施形態における数7の演算に代
わって、本装置では、数11の演算が行われる。
【0063】
【数11】 図10(a)と図10(b)は、数11及び数8による
積和演算の回数を具体的に説明するための図であり、第
1実施形態における図6(a)と図6(b)に対応す
る。即ち、図10(a)に示されるようなDCT係数
S'(u,v)2109が与えられた場合には、非零係数範囲
計算部122は、umin(0)=0、umax(0)=1、
umin(1)=1、umax(1)=1、umin(2)=
1、umax(2)=1、vmin=0、vmax=2と算出す
る。そして、演算順序制御部123は、それら6つの値
に基づいて、逆DCT部2021が行う積和演算を制御
する。
【0064】その結果、逆DCT部2021は、数11
に従って、v=0に対してはu=0及び1、v=1に対
してはu=1、v=2に対してはu=1のDCT係数、
即ち、S'(0,0)、S'(1,0)、S'(1,1)、S'(1,2)の4個
のみを対象として積和演算を行う。従って、数7を用い
た第1実施形態の場合(6個)よりも、さらに、その対
象が2個減っている。
【0065】但し、数11に基づく演算の結果得られる
中間計算値G(x,v)は、第1実施形態と同様に、図10
(b)の黒色部分に示される12個であるので、続く数
8に基づく演算における積和演算の回数は、第1実施形
態の場合と同一である。このようにして、従来の装置で
行われていたゼロとの積和演算、即ち、結果が自明であ
る無駄な演算が、本装置においては回避される。
【0066】なお、本実施形態においては、比較部12
2bは、座標値vについての最小値vmax及び最大値vm
axと、その範囲に属する各座標値v(vmin≦v≦vma
x)についての座標値uの最小値umin()及び最大値u
max()を求めたが、各座標軸u,vを相互に入れ替え
た処理を行うものであっても同様の効果を得られること
は言うまでもない。
【0067】また、第1実施形態で述べたように、非零
係数S'(u,v)が存在する座標範囲の特定処理を簡略化す
る方法も考えられる。即ち、非零係数S'(u,v)の座標値
(u,v)の中から最大値のみ、即ち、座標値vの最大
値vmax、各座標値v(0≦v≦vmax)についての座標
値uの最大値umax()のみを特定し、その座標範囲
(0≦u≦umax()、0≦v≦vmax)に位置する非零
係数S'(u,v)についてのみ逆DCTを行う方法である。
これによって、不要となる確率の高い最小値の特定とい
う処理を回避することができるので、比較部122aで
の必要な比較演算の回数が減る。 (第3実施形態)次に、本発明の第3実施形態に係る画
像データ伸長装置を説明する。
【0068】第1及び第2実施形態では、1次元逆DC
Tを行う対象となる座標軸の順序(先ずu軸、次にv
軸)が固定的であったが、本実施形態では、与えられた
DCT係数の内容によって、その順序を動的に変更する
ことを特徴とする。 (構成)本装置の基本的な構成は、図1に示されるブロ
ック図の通りであり、第1実施形態と同一である。ま
た、非零係数範囲計算部122の詳細な構成、即ち、非
零係数範囲計算部122は比較部122aを有している
点も同一である。
【0069】但し、演算順序制御部123の詳細な構成
とその動作内容が異なる。以下、第1実施形態の装置と
異なる点を中心に説明する。図11は、演算順序制御部
123の詳細な構成と他の構成部122、2021、1
21との関連を示す図である。演算順序制御部123
は、第1実施形態における機能、即ち、比較部122a
から通知される横軸及び縦軸のそれぞれの最大値及び最
小値に基づいて逆DCT部2021での演算順序を制御
する点で第1実施形態の場合と同一であるが、本図に示
されるように、第1実施形態が有する機能に加えて本実
施形態に特有の減算部123aとソート部123bとを
有し、減算とソートという本実施形態に特有の演算を施
しその結果に基づいて逆DCTを制御している点が第1
実施形態の場合と異なる。 (動作)以上のように構成された本装置の動作について
説明する。
【0070】減算部123aは、比較部122aから横
方向の最大値umaxと最小値umin、縦方向の最大値vma
xと最小値vminの4個が与えられると、それぞれの方向
における最大値と最小値との差、即ち、Δu(=umax
−umin)とΔv(=vmax−vmin)を算出する。続い
て、ソート部123bは、減算部123aで算出された
全ての減算値Δu、Δvを降順に並び替える。演算順序
制御部123は、その結果得られた座標軸の順序を1次
元逆DCTを施す座標軸の順序とし、逆DCT部202
1を制御する。
【0071】従って、最後に、逆DCT部2021は、
それらの範囲(umin≦u≦umax、vmin≦v≦vmax)
に属するDCT係数S'(u,v)2109を対象として逆D
CTを行うが、その際の1次元逆DCTの順序、即ち数
7の演算の後に数8の演算を行うか又は数9の演算の後
に数10の演算を行うかは、演算順序制御部123から
の指示によって定められる。
【0072】図12(a)と図12(b)は、演算順序
制御部123による制御の下に逆DCT部2021が行
う積和演算の回数を具体的に説明するための図であり、
第1実施形態における図6(a)と図6(b)に対応す
る。図12(a)に示されるようなDCT係数S'(u,v)
2109が与えられた場合には、比較部122aは、第
1実施形態と同様に、umin=0、umax=1、vmin=
0、vmax=2と算出する。
【0073】続いて、減算部123aは、それら4つの
値に基づいて、Δu(=1)とΔv(2)を算出する。
ソート部123bは、ΔuとΔvを降順、即ち、Δvの
後にΔuの順に並べ替える。演算順序制御部123は、
ソート部123bで得られた座標軸の順に逆DCT部2
021を制御する。その結果、逆DCT部2021は、
先ず、Δv方向、即ち、数9に基づく1次元逆DCTを
実行することにより、図12(b)の黒色部分に示され
る中間計算値G(x,v)を求め、次に、Δu方向、即ち、
数10に基づく1次元逆DCTを実行する。
【0074】その結果、第1実施形態においては、数7
の積和演算に対しては6個のDCT係数がその対象とな
り、続く数8の積和演算に対しては12個の中間計算値
がその対象となったが、本実施形態においては、数9の
積和演算に対しては6個のDCT係数がその対象とな
り、続く数10の積和演算に対しては8個の中間計算値
がその対象となっている。
【0075】このように、本実施形態では、第1実施形
態と比較して、逆DCTの演算においては、1次元逆D
CTを行う際の座標軸の順序が異なっているだけであ
る。それにも拘らず、本実施形態では、第1実施形態に
比べ、後半の1次元逆DCTにおける積和演算の回数が
減少している。これは、1次元逆DCTが行われると次
の1次元逆DCTの積和演算の対象となる中間計算値が
存在する位置がその1次元領域全体に広がるという数学
的な特性を考慮したためであり、このことは、数7及び
数8あるいは数9及び数10から明らかである。即ち、
本実施形態では、umin、umax、vmin、vmaxで特定さ
れる2次元座標上の矩形領域が、正方形でなく長方形で
ある場合には、その辺が長い方向の座標軸を優先して1
次元逆DCTを実行することとしている。このように、
逆DCTの対象となる座標上の面積が少なくなる座標方
向から先に1次元逆DCTを行なうことで、非零係数の
広がり方を抑えることができ、積和演算の回数を減少さ
せている。
【0076】このようにして、従来の装置で行われてい
たゼロとの積和演算、即ち、結果が自明である無駄な演
算が、本装置においては回避される。なお、本実施形態
においても、第1実施形態で述べたように、非零係数
S'(u,v)が存在する座標範囲の特定処理を簡略化する方
法も考えられる。即ち、非零係数S'(u,v)の座標値
(u,v)の中から最大値のみ、即ち、座標値vの最大
値vmax、座標値uの最大値umaxのみを特定し、それら
最大値umax、vmaxを降順にソートし、その順序に従っ
て1次元逆DCTを行う方法である。これによって、本
実施形態の減算部123aでの減算という処理が不要と
なり、演算順序制御部123での必要な演算回数が減
る。 (第4実施形態)次に、本発明の第4実施形態に係る画
像データ伸長装置を説明する。
【0077】第1〜第3実施形態では、逆DCTを行う
対象となる非零係数の座標範囲を特定するために比較演
算が行われたが、本実施形態では、その比較演算に代わ
って、予め作成されたテーブルが参照されることを特徴
とする。 (構成)図13は、本装置の基本的な構成を示すブロッ
ク図である。
【0078】本図が第1実施形態の図1と異なるのは、
接続関係だけであり、非零係数位置変換部2023bの
出力が非零係数範囲計算部122に接続されるのではな
く、非零係数スキャン順番号計算部2023aの出力が
非零係数範囲計算部122に接続されている点である。
なお、非零係数範囲計算部122の詳細な構成も、第1
実施形態の場合と異なる。以下、第1実施形態の装置と
異なる点を中心に説明する。
【0079】図14は、非零係数範囲計算部122の詳
細な構成と他の構成部123、2021、121との関
連を示す図である。非零係数範囲計算部122は、本図
に示されるように、本実施形態に特有の対応表122c
を有し、この対応表122cを参酌することにより、非
零係数スキャン順番号計算部2023aから通知される
スキャン順番号の最後のスキャン順番号から、非零係数
が存在する領域の両座標軸の最大値を特定する。
【0080】図15は、対応表122cの内容を示す図
である。対応表122cは、図15に示されるような、
予め作成された内容のデータを記憶している。列150
1には、1ブロックを構成する全てのスキャン順番号が
格納され、列1502及び1503には、各スキャン順
番号までのDCT係数S'(u,v)の全てが非零であると仮
定した場合の非零係数が有する座標値(u,v)中の各
座標軸ごとの最大値umax、vmaxが格納されている。
【0081】図16は、対応表122cにおけるスキャ
ン順番号1501と、umax1502及びvmax1503
の関係を説明するための図である。例えば、非零係数ス
キャン順番号計算部2023aから通知された最後のス
キャン順番号が”5”の場合には、図15において、u
max=1、vmax=2となっている。図16から判るよう
に、スキャン順番号が1から5までの5個のDCT係数
S'(u,v)がいずれも非零であった場合には、それらDC
T係数S'(u,v)のu軸及びv軸ごとの座標値u,vの最
大値umax、vmaxは、それぞれ1及び2である。
【0082】このように、本実施形態では、1ブロック
の左上から右下へのジグザグスキャンによって圧縮され
た画像データの伸長を対象としているので、一義的な対
応表122cの作成が可能となる。 (動作)以上のように構成された本装置の動作について
説明する。
【0083】非零係数スキャン順番号計算部2023a
は、1ブロックを構成する全ての非零係数とそのスキャ
ン順番号との組を非零係数範囲計算部122に通知する
が、この点は第1実施形態の場合と同様である。非零係
数範囲計算部122は、非零係数スキャン順番号計算部
2023aからスキャン順番号が次々に通知されると、
最新のスキャン順番号のみを更新しながら記憶すると共
に、それが1ブロックを構成する最後の非零係数である
かどうかをも判断する。1ブロックの最後の非零係数で
あるかどうかの判断は、1ブロックの最後に置かれたデ
ータ”END”を検出することにより行われる。
【0084】その結果、最後の非零係数を獲得すると、
非零係数範囲計算部122は、対応表122cを参酌す
ることにより、その非零係数と一致するジグザグスキャ
ン順番号の行に格納された2個の最大値umax、vmaxを
読み出して演算順序制御部123に通知する。即ち、非
零係数範囲計算部122は、対応表122cを1回引く
だけで、非零係数が存在する座標範囲を特定している。
【0085】上記最大値umax、vmaxの通知を受けた演
算順序制御部123は、それら最大値umax、vmaxに基
づいて逆DCT部2021を制御するが、この制御の基
本的な内容は第1実施形態と同様である。即ち、逆DC
T部2021は、数7及び数8(但し、umin=0、vm
in=0)に従って、逆DCTを実行する。図17(a)
と図17(b)は、本実施形態における積和演算の回数
を具体的に説明するための図であり、第1実施形態にお
ける図6(a)と図6(b)に対応する。図17は、非
零係数スキャン順番号計算部2023aから通知された
最後のスキャン順番号が”5”である場合における係数
記憶部121に格納されたDCT係数S'(u,v)2109
の値を示しており、図17(a)の黒色部分が非零係
数、灰色部分が零係数であることを示している。
【0086】この場合には、非零係数範囲計算部122
は、対応表122cを引くことにより、umax=1とvm
ax=2を獲得し演算順序制御部123に通知するので、
逆DCT部2021は、先ず、6個のDCT係数S'(0,
0)、S'(1,0)、S'(0,1)、S'(1,1)、S'(0,2)、S'(1,
2)を対象として横(u軸)方向の1次元逆DCTを行
い、次に、その結果得られた図17(b)の黒色部分に
示される12個の中間計算値G(x,v)のみを対象として
縦(v軸)方向の1次元逆DCTを行う。
【0087】このように、本実施形態では、逐一に座標
値の比較演算を行なうのではなく、予め作成された対応
表122cを1回だけ引くことにより、逆DCTを行う
対象となる非零係数の座標範囲を特定している。これに
よって、第1実施形態等で行っていたような比較演算を
不要とすることができる。なお、従来の装置で行われて
いたゼロとの積和演算、即ち、結果が自明である無駄な
演算が回避される点は、第1実施形態の場合と同様であ
る。
【0088】なお、本装置は、図15に示されるよう
に、umaxとvmaxの2種類の最大値のみを記憶する対応
表122cを用いたが、この表に替えて、例えば、図1
8(a)に示される対応表、あるいは図18(b)に示
される対応表を用いるものであってもよい。図18
(a)の対応表は、図15の対応表122cを詳細化し
たものであり、図15に示された1種類のumaxに替え
て、各座標値v(但し、0≦v≦vmax)ごとの最大値
umax(v)を予め記憶している。
【0089】例えば、非零係数スキャン順番号計算部2
023aから通知された最後のジグザグスキャン順番号
が”5”である場合には、非零係数範囲計算部122
は、この対応表を参酌することにより、umax(0)=
1、umax(1)=1、umax(2)=0、umax(3)
=−1、vmax=2を獲得し、演算順序制御部123に
通知する。その結果、逆DCT部2021は、図19
(a)に示される5個のDCT係数S'(0,0)、S'(1,
0)、S'(0,1)、S'(1,1)、S'(0,2)のみを対象として横
(u軸)方向の1次元逆DCTを行う。
【0090】具体的には、v=0の中間計算値G(x,0)
の算出にはS'(0,0)とS'(1,0)のみを対象として積和演
算を行い、v=1の中間計算値G(x,1)の算出にはS'
(0,1)とS'(1,1)のみを対象として積和演算を行い、v
=2の中間計算値G(x,2)の算出にはS'(0,2)のみを対
象として積和演算を行う。なお、続く、縦(v軸)方向
の1次元逆DCTにおける積和演算の回数は、図19
(b)から明らかなように、図15の対応表を用いる場
合との差は生じない。
【0091】このように、図15の対応表を用いた場合
には、6個のDCT係数が積和演算の対象となっていた
が、図18(a)の対応表を用いることにより、その個
数を5個に減少させることができた。なお、図15の対
応表に替えて図18(a)の対応表を用いることは、第
2実施形態において、第1実施形態の比較部122aに
替えて比較部122bを用いたことと基本的な技術的思
想が共通するのは言うまでもない。
【0092】一方、図18(b)の対応表は、図18
(b)の対応表のサイズを小さくしたものであり、図1
8(b)における複数のジグザグスキャン順番号をまと
めて7個のグループにしたものである。これは、「ジグ
ザグスキャン順番号は画像の空間周波数の昇順に対応す
るものであり、一般的に、その周波数が高くなる程それ
に含まれる成分は少なくなる」という性質を利用してい
る。
【0093】この対応表を用いることにより、図18
(a)の対応表よりもサイズを小さくできると共に、図
15の対応表よりもゼロとの積和演算を回避できる確率
が増える。以上、本発明を4つの実施形態に基づいて説
明したが、本発明は何もこれら実施形態に限定されない
のはもちろんである。
【0094】即ち、上記実施形態においては、2次元画
像データP(x,y)を対象としたが、この次元に限定され
るものではない。例えば、第2実施形態において、3次
元立体画像データP(x,y,z)を対象とする場合であれ
ば、減算部123aは3軸を対象に差を算出し、ソート
部123bは3軸を対象にソートし、演算順序制御部1
23は3種の1次元逆DCTの順序を制御することとな
る。
【0095】また、上記装置は、線形変換の一つである
DCTを経て圧縮された画像データを伸長するものであ
ったが、線形変換の種類としては、このDCTに限定さ
れるものではなく、例えば、K−L変換(Karhunen-Loe
ve transform)などであってもよい。また、DCTやK
−L変換は直交変換の一つであるが、直交変換に限定さ
れるものでもない。本装置は、ゼロとの積和演算を回避
することによって高速な伸長を実現しているので、逆変
換が積和演算となるような線形変換を経て圧縮された画
像データを伸長するものである。
【0096】また、製造の都合で、本発明の一つの必要
不可欠の構成要件を複数に分割したり、逆に複数の構成
要件を一体としたり、あるいは、適宜これらを組み合わ
せたりしてもよい。また、動画の圧縮方式であるMPE
Gの復号化においても、Iピクチャと呼ばれる最初の画
像やシーンが変化した場合の最初の画像において、本発
明を使用してもよい。
【0097】さらに、MPEGの復号化においては、P
ピクチャあるいはBピクチャと呼ばれる時間方向の差分
を取り、更に動き補償などを行なった画像を復号化する
が、この場合には、更に2次元離散余弦変換された係数
の高周波部分に、零係数が多くなるため、時間方向の差
分の復元とに動き補償の復元と本発明とを併用すること
もできる。
【0098】
【発明の効果】上記目的を達成するために、本発明に係
る画像データ伸長装置は、n(正の整数)次元座標空間
内の各画素点が有する画素データの集まりに対してn次
元線形変換を行い、その結果得られるn次元座標空間内
の各係数を所定順序に従って一列に並べ、その列におけ
る非零係数とその位置を示す順番号との組からなる組デ
ータを符号化することによって前記画素データを圧縮す
る圧縮装置に対応して用いられる画像データ伸長装置で
あって、前記n次元座標空間内の各係数を記憶する領域
を有する記憶手段と、前記全ての係数を零として前記記
憶手段に格納する初期化手段と、前記組データが与えら
れるとその組データに含まれる順番号に基づいてその組
データに含まれる非零係数の前記n次元座標空間におけ
る座標値を算出する座標値算出手段と、前記座標値算出
手段により算出された座標値に対応する前記記憶手段の
記憶箇所に前記非零係数を格納する格納手段と、前記記
憶手段において非零係数が格納されている領域を特定す
る非零係数領域特定手段と、前記非零係数領域特定手段
により特定された領域内の係数のみを用いて積和演算で
表現されるn次元逆変換を行うことにより元画素データ
相当のデータを復元する逆変換手段とを備えたことを特
徴とする。
【0099】これにより、零係数についての無駄な積和
演算が回避されるので、圧縮された画像データは高速に
伸長される。ここで、前記n次元逆変換はn個の独立し
た1次元逆変換に分解可能であり、前記非零係数領域特
定手段は前記n次元座標空間を構成するm(1以上n以
下の整数)個の座標軸について座標軸ごとに前記非零係
数が存在する座標区間を特定し、前記逆変換手段は、前
記m個の座標軸について座標軸ごとに前記非零係数領域
特定手段により特定された座標区間に属する係数のみを
用いて1次元逆変換を行う第1逆変換部と、残る(n−
m)個の座標軸について、座標軸ごとに、全座標区間の
係数を用いて1次元逆変換を行う第2逆変換部とからな
るとすることもできる。
【0100】これにより、n次元逆変換は1次元逆変換
に分解されて行われ、座標軸ごとに無駄な積和演算が回
避されるので、一括してn次元逆変換を行う場合に比
べ、より少ない回数の積和演算でn次元逆変換が終了す
る。また、前記非零係数領域特定手段は前記m個の座標
軸について座標軸ごとに前記座標値算出手段により算出
された全ての非零係数の座標値の中から最大値を特定
し、その最大値を一端として前記座標区間を特定すると
することもできる。
【0101】これにより、座標値が上記最大値より大き
い零係数についての積和演算が回避されるので、伸長処
理が高速化される。また、前記非零係数領域特定手段
は、前記m個の座標軸について座標軸ごとに前記座標値
算出手段により算出された全ての非零係数の座標値の中
から最小値と最大値を特定し、その最小値以上かつ最大
値以下を前記座標区間として特定するとすることもでき
る。
【0102】これにより、座標値が上記最小値より小さ
い零係数や上記最大値より大きい零係数についての積和
演算が回避されるので、伸長処理がより高速化される。
また、前記mは前記nに等しいとすることもできる。こ
れにより、全ての座標軸について、座標値が上記最小値
より小さい零係数や上記最大値より大きい零係数につい
ての積和演算が回避されるので、伸長処理がより高速化
される。
【0103】また、前記変換は直交変換であり、前記逆
変換は前記直交変換に対応する直交逆変換としたり、さ
らに、前記変換はDCTであり、前記逆変換は逆DCT
とすることもできる。これにより、本装置は、JPEG
方式等の業界標準の圧縮方式による画像データに好適な
伸長装置となる。
【0104】また、前記mは2以上であり、前記逆変換
手段は、さらに、前記m個の座標軸について前記非零係
数領域特定手段により特定された座標区間の長さの降順
に座標軸を並べるソート部を有し、前記第1逆変換部は
前記第2逆変換部による1次元逆変換の終了後であっ
て、かつ、前記ソート部により並べられた座標軸の順に
前記1次元逆変換を行うとすることもできる。
【0105】これにより、単に座標値が上記最小値より
小さい零係数や上記最大値より大きい零係数についての
積和演算が回避されるのではなく、積和演算の回数をよ
り少なくできる座標軸の順に1次元逆変換が行われるの
で、1次元逆変換を行う順序を考慮しない場合に比べ、
より少ない回数の積和演算でn次元逆変換が終了する。
【0106】また、前記非零係数領域特定手段は、前記
順番号とその順番号以下の前記係数が全て非零係数であ
ると仮定した場合におけるそれら非零係数の座標値の中
の座標軸ごとの最大値との対応を全ての順番号について
記憶する第1対応記憶部と、元画素データ相当の全デー
タを復元するために必要な非零係数中の最後の非零係数
が与えられたことを検出する最終非零係数検出部と、前
記第1対応記憶部に記憶された対応に基づいて前記最終
非零係数検出部により検出された非零係数についての順
番号に対応する前記座標軸ごとの最大値を特定し、その
最大値を一端として前記座標区間を特定する第1最大値
特定部とからなるとすることもできる。
【0107】これにより、上記最大値を特定するための
多数回の比較演算が不要となり、画像データの伸長に要
する全体の時間が短縮化される。また、前記n次元逆変
換はn個の独立した1次元逆変換に分解可能であり、前
記非零係数領域特定手段は、前記n次元座標空間を構成
するn個の座標軸中の1個の座標軸についてその1個を
除く(n−1)個の座標軸についての座標値の組合せご
とに前記非零係数が存在する座標区間を特定する第1特
定部を有し、前記逆変換手段は、前記1個の座標軸につ
いて前記第1特定部により特定された座標区間に属する
係数のみを用いて1次元逆変換を行う第3逆変換部と、
残る(n−1)個の座標軸について座標軸ごとに1次元
逆変換を行う第4逆変換部とからなるとすることもでき
る。
【0108】これにより、座標軸ごとではなく、(n−
1)個の座標軸の座標値の組合せごとに、無駄な零係数
のついての積和演算が回避されるので、さらに、伸長処
理が高速化される。また、前記n次元逆変換はn個の独
立した1次元逆変換に分解可能であり、前記非零係数領
域特定手段は、前記順番号と「その順番号以下の前記係
数が全て非零係数であると仮定した場合におけるそれら
非零係数」のうち「前記n次元座標空間を構成するn個
の座標軸中の1個の座標軸を除く(n−1)個の座標軸
についての全ての座標値の組合せが同一である非零係
数」の「前記1個の座標軸についての座標値の中の前記
組合せごとの最大値」と「前記仮定をした場合における
前記非零係数」の「前記(n−1)個の座標軸ごとの最
大値」との対応を全ての順番号について記憶する第2対
応記憶部と、元画素データ相当の全データを復元するた
めに必要な非零係数中の最後の非零係数が与えられたこ
とを検出する最終非零係数検出部と、前記第2対応記憶
部に記憶された対応に基づいて、前記最終非零係数検出
部により検出された非零係数についての順番号に対応す
る前記組合せ及び前記座標軸ごとの最大値を特定し、そ
の最大値を一端として前記座標区間を特定する第2最大
値特定部とからなり、前記逆変換手段は、前記1個の座
標軸について、前記第2最大値特定部により特定された
座標区間に属する係数のみを用いて1次元逆変換を行う
第7逆変換部と、残る(n−1)個の座標軸について、
座標軸ごとに、前記第2最大値特定部により特定された
座標区間に属する係数のみを用いて1次元逆変換を行う
第8逆変換部とからなるとすることもできる。
【0109】これにより、上記最大値を特定するための
多数回の比較演算が不要となるばかりでなく、(n−
1)個の座標軸の座標値の組合せごとに無駄な零係数の
ついての積和演算が回避されるので、さらに、画像デー
タの伸長に要する全体の時間が短縮化される。以上のよ
うに、本発明に係る画像データ伸長装置により、線形変
換を経て圧縮された画像データの伸長処理時間が従来よ
りも飛躍的に短縮化されるので、特に、MPEG方式に
より圧縮された動画像データの高速伸長が要求されるマ
ルティメディア分野における実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像データ伸長装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置のスキャンテーブル2032の内容を示
す図である。
【図3】同装置の非零係数範囲計算部122の詳細な構
成と他の構成部との関連を示す図である。
【図4】同装置の比較部122aの動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】同装置の比較部122aの具体的な動作内容を
説明するための図である。
【図6】図6(a)は、同実施形態において、最初に行
われる1次元逆DCTの対象となるDCT係数を示す模
式図である。図6(b)は、同実施形態において、次に
行われる1次元逆DCTの対象となる中間計算値を示す
模式図である。
【図7】第2実施形態における非零係数範囲計算部12
2の詳細な構成と他の構成部との関連を示す図である。
【図8】同装置の比較部122bの動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図9】同装置の比較部122bの具体的な動作内容を
説明するための図である。
【図10】図10(a)は、同実施形態において、最初
に行われる1次元逆DCTの対象となるDCT係数を示
す模式図である。図10(b)は、同実施形態におい
て、次に行われる1次元逆DCTの対象となる中間計算
値を示す模式図である。
【図11】第3実施形態における演算順序制御部123
の詳細な構成と他の構成部との関連を示す図である。
【図12】図12(a)は、同実施形態において、最初
に行われる1次元逆DCTの対象となるDCT係数を示
す模式図である。図12(b)は、同実施形態におい
て、次に行われる1次元逆DCTの対象となる中間計算
値を示す模式図である。
【図13】第4実施形態に係る画像データ伸長装置の構
成を示すブロック図である。
【図14】同装置の非零係数範囲計算部122の詳細な
構成と他の構成部との関連を示す図である。
【図15】同装置の対応表122cの内容を示す図であ
る。
【図16】同装置の対応表122cにおけるスキャン順
番号と最大値umax、vmaxとの関係を説明するための図
である。
【図17】同装置の非零係数範囲計算部122の具体的
な動作内容を説明するための図である。
【図18】図18(a)は、同装置の対応表122cを
詳細化した場合の別の対応表の内容を示す図である。図
18(b)は、図18(a)の対応表を複数のジグザグ
スキャン順番号ごとにまとめた場合の別の対応表の内容
を示す図である。
【図19】図18の対応表を用いた場合の非零係数範囲
計算部122の具体的な動作内容を説明するための図で
ある。
【図20】従来の画像データ圧縮/伸長装置の構成を示
すブロック図である。
【図21】画像データが圧縮/伸長されて変化する様子
を示す図である。
【符号の説明】
120 伸長部 121 係数記憶部 122 非零係数範囲計算部 122a 比較部 122b 比較部 122c 対応表 123 演算順序制御部 123a 減算部 123b ソート部 2021 逆DCT部 2022 逆量子化部 2023a 非零係数スキャン順番号計算部 2023b 非零係数位置変換部 2024 エントロピー復号化部 2030 テーブル記憶部 2031 量子化テーブル 2032 スキャンテーブル 2033 符号化テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 貞文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(正の整数)次元座標空間内の各画素
    点が有する画素データの集まりに対してn次元線形変換
    を行い、その結果得られるn次元座標空間内の各係数を
    所定順序に従って一列に並べ、その列における非零係数
    とその位置を示す順番号との組からなる組データを符号
    化することによって前記画素データを圧縮する圧縮装置
    に対応して用いられる画像データ伸長装置であって、 前記n次元座標空間内の各係数を記憶する領域を有する
    記憶手段と、 前記全ての係数を零として前記記憶手段に格納する初期
    化手段と、 前記組データが与えられると、その組データに含まれる
    順番号に基づいて、その組データに含まれる非零係数の
    前記n次元座標空間における座標値を算出する座標値算
    出手段と、 前記座標値算出手段により算出された座標値に対応する
    前記記憶手段の記憶箇所に前記非零係数を格納する格納
    手段と、 前記記憶手段において非零係数が格納されている領域を
    特定する非零係数領域特定手段と、 前記非零係数領域特定手段により特定された領域内の係
    数のみを用いて積和演算で表現されるn次元逆変換を行
    うことにより元画素データ相当のデータを復元する逆変
    換手段とを備えたことを特徴とする画像データ伸長装
    置。
  2. 【請求項2】 前記n次元逆変換は、n個の独立した1
    次元逆変換に分解可能であり、 前記非零係数領域特定手段は、前記n次元座標空間を構
    成するm(1以上n以下の整数)個の座標軸について、
    座標軸ごとに、前記非零係数が存在する座標区間を特定
    し、 前記逆変換手段は、 前記m個の座標軸について、座標軸ごとに、前記非零係
    数領域特定手段により特定された座標区間に属する係数
    のみを用いて1次元逆変換を行う第1逆変換部と、 残る(n−m)個の座標軸について、座標軸ごとに、全
    座標区間の係数を用いて1次元逆変換を行う第2逆変換
    部とからなることを特徴とする請求項1記載の画像デー
    タ伸長装置。
  3. 【請求項3】 前記非零係数領域特定手段は、前記m個
    の座標軸について、座標軸ごとに、前記座標値算出手段
    により算出された全ての非零係数の座標値の中から最大
    値を特定し、その最大値を一端として前記座標区間を特
    定することを特徴とする請求項2記載の画像データ伸長
    装置。
  4. 【請求項4】 前記非零係数領域特定手段は、前記m個
    の座標軸について、座標軸ごとに、前記座標値算出手段
    により算出された全ての非零係数の座標値の中から最小
    値と最大値を特定し、その最小値以上かつ最大値以下を
    前記座標区間として特定することを特徴とする請求項3
    記載の画像データ伸長装置。
  5. 【請求項5】 前記mは前記nに等しいことを特徴とす
    る請求項4記載の画像データ伸長装置。
  6. 【請求項6】 前記変換は直交変換であり、 前記逆変換は前記直交変換に対応する直交逆変換である
    ことを特徴とする請求項5記載の画像データ伸長装置。
  7. 【請求項7】 前記変換はDCTであり、 前記逆変換は逆DCTであることを特徴とする請求項6
    記載の画像データ伸長装置。
  8. 【請求項8】 前記mは2以上であり、 前記逆変換手段は、さらに、前記m個の座標軸につい
    て、前記非零係数領域特定手段により特定された座標区
    間の長さの降順に座標軸を並べるソート部を有し、 前記第1逆変換部は、前記第2逆変換部による1次元逆
    変換の終了後であって、かつ、前記ソート部により並べ
    られた座標軸の順に前記1次元逆変換を行うことを特徴
    とする請求項2記載の画像データ伸長装置。
  9. 【請求項9】 前記非零係数領域特定手段は、前記m個
    の座標軸について、座標軸ごとに、前記座標値算出手段
    により算出された全ての非零係数の座標値の中から最大
    値を特定し、その最大値を一端として前記座標区間を特
    定することを特徴とする請求項8記載の画像データ伸長
    装置。
  10. 【請求項10】 前記非零係数領域特定手段は、前記m
    個の座標軸について、座標軸ごとに、前記座標値算出手
    段により算出された全ての非零係数の座標値の中から最
    小値と最大値を特定し、その最小値以上かつ最大値以下
    を前記座標区間として特定することを特徴とする請求項
    9記載の画像データ伸長装置。
  11. 【請求項11】 前記mは前記nに等しいことを特徴と
    する請求項10記載の画像データ伸長装置。
  12. 【請求項12】 前記変換は直交変換であり、 前記逆変換は前記直交変換に対応する直交逆変換である
    ことを特徴とする請求項11記載の画像データ伸長装
    置。
  13. 【請求項13】 前記変換はDCTであり、 前記逆変換は逆DCTであることを特徴とする請求項1
    2記載の画像データ伸長装置。
  14. 【請求項14】 前記非零係数領域特定手段は、 前記順番号と、その順番号以下の前記係数が全て非零係
    数であると仮定した場合におけるそれら非零係数の座標
    値の中の座標軸ごとの最大値との対応を全ての順番号に
    ついて記憶する第1対応記憶部と、 元画素データ相当の全データを復元するために必要な非
    零係数中の最後の非零係数が与えられたことを検出する
    最終非零係数検出部と、 前記第1対応記憶部に記憶された対応に基づいて、前記
    最終非零係数検出部により検出された非零係数について
    の順番号に対応する前記座標軸ごとの最大値を特定し、
    その最大値を一端として前記座標区間を特定する第1最
    大値特定部とからなることを特徴とする請求項2記載の
    画像データ伸長装置。
  15. 【請求項15】 前記変換は直交変換であり、 前記逆変換は前記直交変換に対応する直交逆変換である
    ことを特徴とする請求項14記載の画像データ伸長装
    置。
  16. 【請求項16】 前記変換はDCTであり、 前記逆変換は逆DCTであることを特徴とする請求項1
    5記載の画像データ伸長装置。
  17. 【請求項17】 前記n次元逆変換は、n個の独立した
    1次元逆変換に分解可能であり、 前記非零係数領域特定手段は、前記n次元座標空間を構
    成するn個の座標軸中の1個の座標軸について、その1
    個を除く(n−1)個の座標軸についての座標値の組合
    せごとに、前記非零係数が存在する座標区間を特定する
    第1特定部を有し、 前記逆変換手段は、 前記1個の座標軸について、前記第1特定部により特定
    された座標区間に属する係数のみを用いて1次元逆変換
    を行う第3逆変換部と、 残る(n−1)個の座標軸について、座標軸ごとに、1
    次元逆変換を行う第4逆変換部とからなることを特徴と
    する請求項1記載の画像データ伸長装置。
  18. 【請求項18】 前記非零係数領域特定手段は、さら
    に、前記(n−1)個の座標軸中のk(1以上(n−
    1)以下の整数)個の座標軸について、座標軸ごとに、
    前記非零係数が存在する座標区間を特定する第2特定部
    を有し、 前記第4逆変換部は、 前記k個の座標軸について、座標軸ごとに、前記第2特
    定部により特定された座標区間に属する係数のみを用い
    て1次元逆変換を行う第5逆変換部と、 残る(n−1−k)個の座標軸について、座標軸ごと
    に、全座標区間の係数を用いて1次元逆変換を行う第6
    逆変換部とからなることを特徴とする請求項17記載の
    画像データ伸長装置。
  19. 【請求項19】 前記第1特定部は、前記1個の座標軸
    について、その1個を除く(n−1)個の座標軸につい
    ての座標値の組合せごとに、前記座標値算出手段により
    算出された全ての非零係数の座標値の中から最大値を特
    定し、その最大値を一端として前記座標区間を特定し、 前記第2特定部は、前記k個の座標軸について、座標軸
    ごとに、前記座標値算出手段により算出された全ての非
    零係数の座標値の中から最大値を特定し、その最大値を
    一端として前記座標区間を特定することを特徴とする請
    求項18記載の画像データ伸長装置。
  20. 【請求項20】 前記第1特定部は、前記1個の座標軸
    について、その1個を除く(n−1)個の座標軸につい
    ての座標値の組合せごとに、前記座標値算出手段により
    算出された全ての非零係数の座標値の中から最小値と最
    大値を特定し、その最小値以上かつ最大値以下を前記座
    標区間として特定し、 前記第2特定部は、さらに、前記k個の座標軸につい
    て、座標軸ごとに、前記座標値算出手段により算出され
    た全ての非零係数の座標値の中から最小値と最大値を特
    定し、その最小値以上かつ最大値以下を前記座標区間と
    して特定することを特徴とする請求項19記載の画像デ
    ータ伸長装置。
  21. 【請求項21】 前記kは前記(n−1)に等しいこと
    を特徴とする請求項20記載の画像データ伸長装置。
  22. 【請求項22】 前記変換は直交変換であり、 前記逆変換は前記直交変換に対応する直交逆変換である
    ことを特徴とする請求項21記載の画像データ伸長装
    置。
  23. 【請求項23】 前記変換はDCTであり、 前記逆変換は逆DCTであることを特徴とする請求項2
    2記載の画像データ伸長装置。
  24. 【請求項24】 前記n次元逆変換は、n個の独立した
    1次元逆変換に分解可能であり、 前記非零係数領域特定手段は、 前記順番号と、「その順番号以下の前記係数が全て非零
    係数であると仮定した場合におけるそれら非零係数」の
    うち「前記n次元座標空間を構成するn個の座標軸中の
    1個の座標軸を除く(n−1)個の座標軸についての全
    ての座標値の組合せが同一である非零係数」の「前記1
    個の座標軸についての座標値の中の前記組合せごとの最
    大値」と、「前記仮定をした場合における前記非零係
    数」の「前記(n−1)個の座標軸ごとの最大値」と、
    の対応を全ての順番号について記憶する第2対応記憶部
    と、 元画素データ相当の全データを復元するために必要な非
    零係数中の最後の非零係数が与えられたことを検出する
    最終非零係数検出部と、 前記第2対応記憶部に記憶された対応に基づいて、前記
    最終非零係数検出部により検出された非零係数について
    の順番号に対応する前記組合せ及び前記座標軸ごとの最
    大値を特定し、その最大値を一端として前記座標区間を
    特定する第2最大値特定部とからなり、 前記逆変換手段は、 前記1個の座標軸について、前記第2最大値特定部によ
    り特定された座標区間に属する係数のみを用いて1次元
    逆変換を行う第7逆変換部と、 残る(n−1)個の座標軸について、座標軸ごとに、前
    記第2最大値特定部により特定された座標区間に属する
    係数のみを用いて1次元逆変換を行う第8逆変換部とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の画像データ伸長
    装置。
  25. 【請求項25】 前記変換は直交変換であり、 前記逆変換は前記直交変換に対応する直交逆変換である
    ことを特徴とする請求項24記載の画像データ伸長装
    置。
  26. 【請求項26】 前記変換はDCTであり、 前記逆変換は逆DCTであることを特徴とする請求項2
    5記載の画像データ伸長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100561392B1 (ko) * 2002-11-20 2006-03-16 삼성전자주식회사 고속 역 이산 여현 변환 방법 및 장치
KR100584550B1 (ko) * 2002-11-20 2006-05-30 삼성전자주식회사 고속 역 이산 여현 변환 방법 및 장치

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