JPH09261610A - データ伝送装置及びデータ伝送システム - Google Patents

データ伝送装置及びデータ伝送システム

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JPH09261610A
JPH09261610A JP8063105A JP6310596A JPH09261610A JP H09261610 A JPH09261610 A JP H09261610A JP 8063105 A JP8063105 A JP 8063105A JP 6310596 A JP6310596 A JP 6310596A JP H09261610 A JPH09261610 A JP H09261610A
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JP
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data
program
server
storage
terminal device
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JP8063105A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Machida
浩 町田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオオンデマンドシステムにおける、同一
データの同時伝送機能を維持しつつシステムのローコス
ト化を図る。 【解決手段】 センタ装置1側にハードディスク等で構
成されたランダムマルチアクセス機能を有するRMAサ
ーバ5と、ビデオテープレコーダ装置で構成されたシー
ケンシャルシングルアクセス機能を有するSSAサーバ
6とを設ける。そして、制御コンピュータ装置17が、
予め各データの要求回数の統計を採り、要求回数の多い
データは予め上記RMAサーバ5にローディングして伝
送し、要求回数の少ないデータは予め上記SSAサーバ
6にローディングして伝送する。これにより、上記RM
Aサーバ5及びSSAサーバ6を併用していることか
ら、各サーバ5,6をそれぞれ小規模なものとすること
ができ、システムのローコスト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばケーブル・
テレビジョン・システム(CATVシステム)等に設け
て好適なデータ伝送装置及びデータ伝送システムに関
し、特に、センタ装置側にハードディスクやDRAM等
のランダムマルチアクセス可能な記憶媒体と、ビデオテ
ープレコーダやビデオディスク等のシーケンシャルシン
グルアクセス可能な記憶媒体との両方を設け、要求の少
ないものに対しては上記シーケンシャルシングルアクセ
ス可能な記憶媒体からデータ伝送を行い、要求の多いも
のに対しては上記ランダムマルチアクセス可能な記憶媒
体からデータ伝送を行うことにより、ランダムマルチア
クセス機能を具備しつつシステムのローコスト化等を図
ったデータ伝送装置及びデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ケーブル・テレビジョン・システ
ム(CATVシステム)が各地で開設され、テレビジョ
ン放送の再放送サービス,自主放送の放送サービス等が
行われている。また、特定の区域のホテル等にはクロー
ズド・サーキット・テレビジョン・システム(CCTV
システム)が設けられており、上記CATVシステムと
同様な放送サービスが行われている。
【0003】ここで、上記CATVシステムやCCTV
システムにおいては、各加入者に対して、上記再放送サ
ービスや自主放送の放送サービス等のように同時に同一
の番組を放送する放送サービスの他に、各加入者が所望
する番組の要求をそれぞれ受け付け、この要求に応じた
映像データ(番組)を該各加入者に個別に配送する、い
わゆるビデオ・オン・デマンド・サービス(VODサー
ビス)も行うようになっている。
【0004】具体的には、上記VODサービスを行うた
めのVODシステムは、図12に示すように放送局側に
設けられたセンタ装置100に対して、各加入者側(各
家庭等)に設けられた複数の端末装置101を通信ケー
ブル103を介してマルチポイント接続することにより
構成されている。
【0005】上記センタ装置100は、加入者が所望す
る映像信号の記録及び再生を行う複数のビデオテープレ
コーダ装置104(VTR装置)と、上記各VTR装置
104により再生された映像信号に対して、それぞれ6
4値QAM(Quadrature Amplitude Modulation )等の
所定の変調処理を施して出力する複数の変調器105
と、アナログ情報のA/D変換処理及びデジタル情報の
D/A変換処理を行う通信モデム106と、当該センタ
装置100全体の動作制御を行う制御コンピュータ10
7とで構成されている。
【0006】上記各端末装置101には、各加入者が所
有するテレビジョン装置102がそれぞれ接続されてお
り、上記センタ装置100側から伝送される映像信号を
端末装置101で受信して当該テレビジョン装置102
に供給し、これをモニタ表示するようになっている。
【0007】このようなVODシステムにおいて、所望
の映像信号(番組等)の伝送を要求する場合、加入者
は、リモートコントローラ(リモコン)或いは端末装置
101に設けられている入力キーを用いて所望の映像信
号の伝送要求を行う。この伝送要求信号は、通信ケーブ
ル103を介してセンタ装置100側に伝送され、通信
モデム106に供給される。上記通信モデム106は、
アナログ信号として供給される上記伝送要求信号をデジ
タル化し、この伝送要求データを制御コンピュータ10
7に供給する。
【0008】上記制御コンピュータ107は、上記伝送
要求データが供給されると、この伝送要求データにより
指定された映像信号が記録されているVTR装置104
を再生制御すると共に、この再生された映像信号が所定
チャンネルの周波数に変調されるように上記変調器10
5を変調制御する。また、上記制御コンピュータ107
は、上記変調器105によりその映像信号が変調された
周波数等を示す付属データを形成し、これを上記通信モ
デム106に供給する。上記通信モデム106は、デジ
タルデータとして供給される上記付属データをアナログ
化して出力する。これにより、上記映像信号に付属信号
が付加され上記通信ケーブル103を介して加入者側の
端末装置101に伝送される。
【0009】上記加入者側の端末装置101は、上記伝
送された各信号を受信し、上記付属信号に基づいて映像
信号の変調周波数を検出する。そして、この検出した周
波数に応じて上記映像信号を復調処理し、これをテレビ
ジョン装置102に供給する。これにより、上記センタ
装置100側から伝送された映像をモニタ表示すること
ができ、加入者は、要求した映像の視聴を行うことがで
きる。
【0010】このようなVODシステムは、伝送用の映
像信号を上記VTR装置104のようなシーケンシャル
なシングルアクセスが可能な記憶媒体を用いたものであ
るが、他のVODシステムとして、以下に説明するよう
なランダムマルチアクセス可能な記憶媒体を用いたもの
も知られている。
【0011】このVODシステムも、図13に示すよう
に放送局側に設けられたセンタ装置110に対して、各
加入者側(各家庭等)に設けられた複数の端末装置11
1を通信ケーブル113を介してマルチポイント接続す
ることにより構成されている。
【0012】上記センタ装置110は、加入者が所望す
る映像信号の記録及び再生を行うランダムマルチアクセ
スサーバ114と、上記ランダムマルチアクセスサーバ
114により同時に再生された複数の映像信号を、それ
ぞれ所定のチャンネルに載せるためにスイッチング処理
するスイッチ115と、上記スイッチ115からの映像
信号に対してそれぞれ64値QAM等の所定の変調処理
を施して出力する複数の変調器116と、アナログ情報
のA/D変換処理及びデジタル情報のD/A変換処理を
行う通信モデム117と、当該センタ装置110全体の
動作制御を行う制御コンピュータ118とで構成されて
いる。
【0013】具体的には、上記ランダムマルチアクセス
サーバ114は、例えば複数のハードディスク或いは半
導体メモリ等のような高速かつランダムマルチアクセス
可能な記憶媒体で構成されており、この複数の記憶媒体
に映像データを分割,分散等して記憶し、再生時にこれ
らを読み出すことにより、見掛け上、複数の同時アクセ
ス(ランダムマルチアクセス)が可能となっている。
【0014】上記各端末装置111には、各加入者が所
有するテレビジョン装置112がそれぞれ接続されてお
り、上記センタ装置110側から伝送される映像信号を
端末装置111で受信して当該テレビジョン装置112
に供給し、これをモニタ表示するようになっている。
【0015】このようなVODシステムにおいて、所望
の映像信号(番組等)の伝送を要求する場合、加入者
は、リモートコントローラ(リモコン)或いは端末装置
111に設けられている入力キーを用いて所望の映像信
号の伝送要求を行う。この伝送要求信号は、通信ケーブ
ル113を介してセンタ装置110側に伝送され、通信
モデム117に供給される。上記通信モデム117は、
アナログ信号として供給される上記伝送要求信号をデジ
タル化し、この伝送要求データを制御コンピュータ11
8に供給する。
【0016】上記制御コンピュータ118は、上記伝送
要求データが供給されると、この伝送要求データにより
指定された映像信号が記録されているハードディスク等
を再生するように上記ランダムマルチアクセスサーバ1
14を再生制御する。また、上述のように上記ランダム
マルチアクセスサーバ114は、ランダムマルチアクセ
ス可能な記憶媒体で構成されているため、同じ映像信号
の伝送要求があった場合、上記制御コンピュータ118
は、所定時間を置いて同じ映像信号を再生するように上
記ランダムマルチアクセスサーバ114を再生制御す
る。このランダムマルチアクセスサーバ114からの映
像信号は、スイッチ回路115に供給される。
【0017】上記制御コンピュータ118は、ランダム
マルチアクセスサーバ114からの映像信号を、各端末
装置毎に割り当てられたチャンネルに載せるようなスイ
ッチング処理を行うように上記スイッチ回路115をス
イッチング制御する。このスイッチ回路115によりス
イッチング処理された各映像信号は、それぞれ各変調器
116に供給される。上記制御コンピュータ118は、
上記各変調器116に映像信号が供給されると、該各映
像信号がそれぞれ相当するチャンネルの周波数に変調さ
れるように上記各変調器116を変調制御する。また、
上記制御コンピュータ118は、上記各変調器116に
よりその映像信号が変調された周波数等を示す付属デー
タをそれぞれ形成し、これらを上記通信モデム117に
供給する。
【0018】上記通信モデム117は、デジタルデータ
として供給される上記付属データをアナログ化して出力
する。これにより、上記各映像信号にそれぞれ付属信号
が付加され上記通信ケーブル113を介して加入者側の
端末装置111に伝送される。
【0019】上記加入者側の端末装置111は、上記伝
送された各信号を受信し、上記付属信号に基づいて映像
信号の変調周波数を検出する。そして、この検出した周
波数に応じて上記映像信号を復調処理し、これをテレビ
ジョン装置112に供給する。これにより、上記センタ
装置110側から伝送された映像を、複数の加入者側で
モニタ表示することができ、各加入者は、同じ映像の視
聴をそれぞれ行うことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図12に
示したシーケンシャルなシングルアクセスが可能な記憶
媒体を用いたVODシステムにおいて、加入者からの要
求によりその番組の映像信号の再生が開始されたVTR
装置104は、番組が終了するまでの間、その加入者に
占有されることとなる。このため、複数の加入者から同
じ番組の伝送要求があると、先着順にVTR装置104
が占有されることとなり、全てのVTR装置104がそ
れぞれ占有されてしまうと、後からその番組の伝送要求
をした加入者は、いずれかのVTR装置104の再生が
終了するまでの間(その番組が終了するまでの間)、視
聴の順番待ちが必要となる。従って、このVODシステ
ムでは、多数の加入者から同時に同じ番組の伝送要求が
なされた場合、これを行うことができないという問題が
あった。
【0021】なお、この問題は、当該システムに多数の
VTR装置を設けることにより、ある程度軽減されるの
であるが、VODシステムのシステムコストは、記憶媒
体に依存する。このため、上記多数のVTR装置を設け
るようにすると、該VTR装置が増えた分だけシステム
コストが高価となる新たな問題を生ずる。
【0022】一方、上記図13に示したランダムマルチ
アクセスが可能な記憶媒体を用いたVODシステムで
は、上記ランダムマルチアクセスサーバ114に、各番
組の映像データをそれぞれ一様に記憶しておくことで、
多数の加入者に同一の番組の映像データを同時に配送す
ることができるのであるが、それを構成する各部が高価
であり、システムコストが高価となる問題があった。
【0023】すなわち、このVODシステムを構成する
ためには、ランダムマルチアクセスを可能とするために
半導体メモリやハードディスク等の高価な記憶媒体を用
いて上記ランダムマルチアクセスサーバ114を構成す
る必要がある。上述のように、VODシステムのシステ
ムコストは、記憶媒体に依存するため、上記高価な記憶
媒体を用いれば必然的にシステムコストが高価となる。
また、上記ランダムマルチアクセスサーバ114を設け
ると、該ランダムマルチアクセスサーバ114からの各
映像データを、各加入者のチャンネルにスイッチング処
理するためのスイッチング回路115が必要となるた
め、さらにシステムコストが高価となる。
【0024】さらに、一般的に人気番組には伝送要求が
集中するように、加入者からの伝送要求(視聴要求)は
各番組共一様にはならないのであるが、このVODシス
テムでは、映像データの伝送を行う際には、必ず上記ラ
ンダムマルチアクセスサーバ114を介して伝送する必
要があるため、伝送要求の少ない番組であるにも関わら
ず、いつでも伝送できるように予め記憶しておく必要が
ある。このため、この伝送要求の少ない番組のために、
他の人気番組等の必要な映像データの記憶領域が制限さ
れる不都合を生じ、ランダムマルチアクセスサーバの効
率的な使用という面で問題があった。
【0025】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、多数の加入者に同一の番組の映像データを
同時に配送可能なVODシステムをローコストで実現可
能とすることができ、伝送する映像データの需要に応じ
てランダムマルチアクセスサーバを効率的に使用するこ
とができるようなデータ伝送装置の提供を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ伝送
装置及びデータ伝送システムは、記憶媒体の記憶階層に
応じて分類される複数種類の記憶媒体で構成されるデー
タサーバ部を有する。すなわち、記憶媒体は、その記憶
媒体が有するアクセス速度に応じて上位から下位に分類
され、これは記憶媒体の記憶階層と呼ばれる。具体的に
は、SRAM,DRAM等の半導体メモリ及びハードデ
ィスク等のように高速アクセス可能な記憶媒体は上記記
憶階層の上位に位置し、ビデオテープ及びビデオディス
ク等のようにアクセス速度が低速な記憶媒体は上記記憶
階層の下位に位置する。そして、上位の記憶媒体は高価
格であるが、同時に複数アドレスからのデータの読み出
しを行うランダムマルチアクセスを行うことができる。
この逆に、下位の記憶媒体は、同時に複数アドレスから
のデータの読み出しを行うことはできないが(シーケン
シャルなシングルアクセスのみ可能)、低価格でありコ
スト的な利点がある。
【0027】当該データ伝送装置及びデータ伝送システ
ムは、この点に着目して構成されており、上位の記憶媒
体として半導体メモリ或いはハードディスク等のような
高速かつランダムなアクセスが可能な記憶媒体で構成さ
れた第1データサーバと、下位の記憶媒体としてビデオ
テープ及びビデオディスク等のようにアクセス速度が低
速で、シーケンシャルなシングルアクセスのみ可能な記
憶媒体で構成された第2データサーバとの少なくとも2
種類のデータサーバを有する構成となっている。
【0028】なお、この場合、第1のデータサーバ及び
第2のデータサーバの計2種類のデータサーバのみ有す
るものと理解されるべきではなく、上記記憶階層により
分類された各機能を有する複数のデータサーバが設けら
れており、この複数のデータサーバの特徴を生かしてデ
ータ伝送を行うようになっていると理解されるべきなの
である。
【0029】当該装置及びシステムは、少なくとも2種
類のデータサーバを、以下のように使い分けている。す
なわち、複数のユーザから伝送要求がなされることが予
想されるデータは、上記ランダムマルチアクセス可能な
第1のデータサーバに記憶し、この第1のデータサーバ
からデータ伝送を行う。これにより、上記第1のデータ
サーバは、ランダムマルチアクセスが可能なことから同
じデータを同時に再生して各ユーザに伝送することがで
きる。また、伝送要求が少ないことが予想されるデータ
は、上記シーケンシャルシングルアクセス可能な第2の
データサーバに記憶し、この第2のデータサーバからデ
ータ伝送を行う。これにより、伝送要求の少ないデータ
のために、上記第2のデータサーバの記憶領域が削減さ
れる不都合を防止することができ、データサーバ部の限
りある全記憶領域を有効的に利用することができる。
【0030】また、シーケンシャルシングルアクセス可
能な第2のデータサーバの他に、ランダムマルチアクセ
ス可能な第1のデータサーバを有しているため、複数の
ユーザに対して同一のデータを同時に伝送する機能を維
持したうえで、該第2のデータサーバの数を必要最低限
に抑えることができる。このため、当該装置及びシステ
ムのコストをローコストに抑えることができる。
【0031】ここで、上記各データの伝送要求の多少
は、過去の統計に基づいて判断可能となる。このため、
当該装置及びシステムには、伝送要求がされる毎に各デ
ータの要求回数をカウントするカウント手段と、この各
データ毎の要求回数を記憶する記憶手段とが設けられて
いる。そして、制御手段が、伝送要求がなされる毎に、
そのデータの要求回数をインクリメントして上記記憶手
段に記憶制御する。このような動作を行うことにより、
上記記憶手段の記憶領域には、各データ別の要求回数が
それぞれ記憶され、この記憶領域上の要求回数を検出す
ることにより、そのデータの要求の多少が簡単に判別可
能となる。
【0032】このため、制御手段は、上記記憶手段に記
憶された要求回数が多いデータを上記第1のデータサー
バにローディングし、要求回数の少ないデータを上記第
2のデータサーバにローディングする。この際、上記第
2のデータサーバからデータ伝送を行ったときに、同時
に第1のデータサーバにローディングすることにより、
後から再度同じデータのローディングを行う不都合を防
止することができる。
【0033】これにより、要求回数が多くなるものと予
想されるデータを、上記第1のデータサーバに予め記憶
して準備しておくことができ、多数の要求があったとき
に即座に対応可能とすることができる。
【0034】このように、当該装置及びシステムは、上
記記憶手段に各データの要求回数を記憶し、後のデータ
伝送の効率化に資するようになっているのであるが、各
データの要求回数は、時間帯,季節,天候,ユーザ属性
(性別,年齢等),端末装置の設置地域,温度,湿度等
によって異なる場合が多い。このため、上記記憶手段の
記憶領域を、該時間帯や季節等に応じて複数に分割し、
上記各データの要求回数を記憶制御することにより、該
記憶手段上に時間帯や季節等に応じた各データの要求回
数を示す統計表が形成されることとなる。従って、この
統計表に応じて、上記各データサーバのローディングす
るデータを変更することにより、より細かなデータ伝送
サービスを可能とすることができる。
【0035】なお、上記記憶領域の分割は、論理的な分
割及び物理的な分割の両方を含む概念である。また、必
ずしも一つの記憶領域を複数の記憶領域に分割する必要
はなく、複数の記憶手段を設け、該各記憶手段にそれぞ
れ時間帯や季節等に応じた要求回数を記憶制御するよう
にしてもよい。
【0036】次に、このようなデータ伝送サービスは、
サービス提供の契約を交わしたユーザにのみ行うものと
して構築される場合が多いであろう。このようなことを
考慮して、当該システムの端末装置側には、該端末装置
に外部接続され、少なくとも使用者の識別情報が書き込
まれた記憶媒体から該識別情報を再生する再生手段が設
けられている。そして、上記端末装置は、少なくとも上
記再生手段により再生された識別情報と、伝送を要求す
るデータの識別情報とを上記センタ装置側に伝送し、上
記センタ装置は、上記使用者の識別情報に基づいて伝送
要求を行った端末装置を判別すると共に、上記データの
識別情報に基づいて伝送要求されたデータを判別し、こ
の伝送要求されたデータを上記伝送要求を行った端末装
置に伝送する。
【0037】具体的には、例えば上記記憶媒体は、ユー
ザの識別番号が書き込まれたメモリカード(半導体メモ
リカード,磁気カード,光磁気カード,プリピットによ
る光カード等)で、上記再生手段は、このカードに対応
したカードリーダとなっている。そして、センタ装置側
では、上記カードリーダにより再生され伝送された識別
番号に基づいてユーザを特定し、要求されたデータの伝
送を行う。これにより、伝送ミスを軽減することがで
き、安全なデータ伝送サービスの提供を可能とすること
ができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデータ伝送装
置の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳
細に説明する。本発明に係るデータ伝送装置は、図1に
示すようなケーブルテレビジョンシステム(CATVシ
ステム)のセンタ装置1に適用することができる。この
本発明の実施の形態に係るCATVシステムは、各地域
別に伝送路を分離し、該各地域毎に異なる番組(映像デ
ータ)を伝送する放送サービスや、周波数多重,時分割
多重により各地域毎に異なる番組を伝送する放送サービ
スの他に、各加入者が所望する番組の要求をそれぞれ受
け付け、この要求に応じた番組(映像データ)を該各加
入者に個別に配送する、いわゆるビデオ・オン・デマン
ド・サービス(VODサービス)も行うようになってい
る。
【0039】具体的には、当該CATVシステムは、放
送局側に設けられた上記センタ装置1に対し、通信ケー
ブル2を介して各加入者の家庭に設けられた複数の端末
装置3をそれぞれマルチポイント接続することにより構
成されている。
【0040】上記センタ装置1は、記憶媒体の記憶階層
における上位の記憶媒体として高速かつランダムアクセ
ス可能な1台或いは複数のハードディスク装置で構成さ
れたランダムマルチアクセスサーバ5(RMAサーバ)
と、上記記憶媒体の記憶階層における下位の記憶媒体と
してシーケンシャルなシングルアクセス可能な複数のビ
デオテープレコーダ装置(VTR装置)6aで構成され
たシーケンシャルシングルアクセスサーバ6(SSAサ
ーバ)とを有している。
【0041】また、上記センタ装置1は、上記RMAサ
ーバ5からの映像データを所定のチャンネルに載せるた
めのスイッチング処理を行うスイッチ回路7と、上記ス
イッチ回路7を介して供給される上記RMAサーバ5か
らの映像データ、或いは上記SSAサーバ6からの映像
データに対して例えば64値QAM(Quadrature Ampli
tude Modulation )処理を施して出力する複数の変調器
8と、上記SSAサーバ6からの映像データを上記RM
Aサーバ5にローディングするローディング装置9とを
有している。
【0042】また、上記センタ装置1は、当該センタ装
置1と端末装置3との間におけるデータ通信を中継する
通信モデム10と、各加入者からの要求を番組別に集計
するための番組管理データメモリ11と、性別,年齢等
の各加入者の属性を示す各加入者固有のデータである、
個人管理データを記憶するための個人管理データメモリ
12と、各加入者の家庭等にそれぞれ設置された各端末
設置に関するデータである端末管理データを記憶するた
めの端末管理データメモリ13と、番組の記憶先を示す
番組記憶管理データを記憶するための番組記憶管理デー
タメモリ14とを有している。
【0043】また、上記センタ装置1は、現在の時刻
(年月日,曜日を含む)をカウントする時計15(タイ
マ)と、当該センタ装置1が設置されている放送局の屋
外の温度及び湿度を計測する温度湿度計16と、当該セ
ンタ装置全体の動作制御を行う制御コンピュータ装置1
7とを有している。
【0044】なお、上記RMAサーバ5及びSSAサー
バ6には、例えばMPEG1(Moving Picuture Expert
s Group Phase1)やMPEG2等に高能率圧縮符号化さ
れた映像データが記憶されるようになっている。
【0045】次に、上記端末装置3は、図2に示すよう
に上記センタ装置1からの映像信号等が供給され当該端
末装置3からの要求信号等が出力される入出力端子21
と、上記入出力端子21を介して供給される映像データ
の選局を行うチューナ回路22と、上記チューナ回路2
2により選局された映像データに、上記64値QAM処
理に対応する復調処理を施して復調する復調回路23と
を有している。
【0046】また、上記端末装置3は、上記復調回路2
3により復調された映像データにマイクロコンピュータ
31からの選択メニューデータやメッセージデータ等を
重畳して出力する表示合成回路24と、各加入者が所有
するテレビジョン装置4にそれぞれ接続され、上記表示
合成回路24からの合成信号を該テレビジョン装置4に
供給する出力端子25と、当該端末装置3とセンタ装置
1との間におけるデータ通信を中継する通信モデム26
とを有している。
【0047】また、上記端末装置3は、リモートコント
ローラ(リモコン)からのコマンドを受信するためのリ
モコン受信回路27と、その端末装置固有の端末番号を
示す端末番号データを記憶するためのメモリ28と、当
該端末装置全体の動作制御を行うマイクロコンピュータ
29(マイコン)とを有している。
【0048】次に、このような構成を有する当該CAT
Vシステムのシステム動作の説明をする。まず、当該C
ATVシステムを利用する場合、放送局側と利用者との
間で加入契約を結ぶ。
【0049】これにより、放送局側では、その加入者の
自宅等に、該加入者が所有するテレビジョン装置4に接
続される図2に示す端末装置3を設置すると共に、その
加入者に付された識別(ID)番号を教示する。また、
放送局側では、図3に示すようにその加入者のID番号
(1,2,3・・・n),性別(男又は女),年齢(1
8才,25才,60才等)を、その加入者の個人管理デ
ータとして個人管理データメモリ12に書き込むと共
に、図4に示すように各端末装置毎に付された端末番号
(1,2,3・・・n),その端末装置3が設置された
地域の地域番号(1,2,5等),その端末装置3の使
用が許可された加入者のID番号(1,2,3・・・
n)を、端末装置に関する情報である端末管理データと
して端末管理データメモリ13に書き込む。
【0050】なお、上記地域番号は、当該サービスを行
う地域を複数のブロックに分割し、該各ブロック毎に付
した番号であり、この番号の中から端末装置3の設置地
域に相当する地域番号が選択され上記端末管理データメ
モリ13に記録されるようになっている。
【0051】放送局側において、このようなID番号,
端末番号等の登録(書き込み)である加入者登録が行わ
れることで、加入者は当該CATVシステムの利用が可
能となる。
【0052】すなわち、加入者が所望の番組の伝送要求
をする場合、例えば新聞,雑誌、或いは放送局側から配
布された番組メニュー等に基づいて所望する番組を選択
し、リモコン或いは端末装置3に設けられているテンキ
ー(図示せず)等を用いて、該選択した番組の番組コー
ド及びその加入者のID番号の入力を行う。この番組コ
ード及びID番号の入力は、上記リモコンを用いて行わ
れ、端末装置3側に無線送信される。この無線送信され
た要求番組番号データ及びID番号データは、図2に示
すリモコン受信回路27で受信され、マイコン29に供
給される。
【0053】上記マイコン29は、いずれの場合でも、
上記要求番組番号データ及びID番号データを該マイコ
ン29内の内部メモリに一旦格納する。
【0054】次に、上記マイコン29は、上記要求番組
番号データ及びID番号データが供給されると、その端
末装置固有の端末番号を示す端末番号データを読み出す
ようにメモリ28を読みだし制御し、該読み出された端
末番号データを、該マイコン29内の内部メモリに一旦
格納する。
【0055】次に、上記マイコン29は、上記内部メモ
リに一旦格納した各データを読み出し、例えば図5に示
すように端末番号データ,ID番号データ,要求番組番
号データの順に各データを並べてパケット化し、これを
伝送要求データとして通信モデム26及び入出力端子2
1を介して出力する。この伝送要求データは、図1に示
す例えば光ケーブル,デジタル回線等の通信ケーブル2
を介してセンタ装置1側に伝送され、該センタ装置1の
通信モデム10を介して制御コンピュータ装置17に供
給される。
【0056】上記制御コンピュータ装置17は、上記伝
送要求データが供給されると、該伝送要求データ中の端
末番号データ及びID番号データと、個人管理データメ
モリ12に記憶されているID番号及び上記端末管理デ
ータメモリ13に記憶されている端末番号データとを照
合する。そして、上記照合の結果、両者が一致した場合
のみ伝送要求の受け付けを行う。
【0057】上記制御コンピュータ装置17は、伝送要
求の受け付けを行う場合、上記伝送要求データ中の要求
番組番号データに基づいて伝送要求された番組を検出す
ると共に、当該番組が記憶されているサーバを検出す
る。そして、その番組の伝送要求が一人の加入者からな
された場合は、SSAサーバ6の該当するVTR装置6
aを再生制御する。また、その番組の伝送要求が複数の
加入者からなされた場合は、RMAサーバ5を再生制御
する。
【0058】上記SSAサーバ6により再生された番組
の映像データは、変調器8に供給される。上記変調器8
は、上記SSAサーバ6からの映像データに対して、例
えば64値QAM処理を施す。上記制御コンピュータ装
置17は、上記変調器8で変調された映像データに、該
映像データのチャンネルを示すチャンネルデータ等の付
属データを通信モデム10を介して付加する。この映像
データ及び付属データは、通信ケーブル2を介して伝送
要求を行った端末装置3に伝送される。
【0059】また、上記RMAサーバ5により再生され
た映像データは、スイッチ回路7に供給される。上記ス
イッチ回路7にRMAサーバ5からの映像データが供給
されると、上記制御コンピュータ装置17は、伝送要求
をした加入者のチャンネルにその映像データを載せるよ
うに該スイッチ回路7を選択制御する。このスイッチ回
路7からの映像データは変調器8に供給される。上述の
ように、上記変調器8は、上記スイッチ回路7からの映
像データに対して、例えば64値QAM処理を施す。上
記制御コンピュータ装置17は、上記変調器8で変調さ
れた映像データに、該映像データのチャンネルを示すチ
ャンネルデータ等の付属データを通信モデム10を介し
て付加する。この映像データ及び付属データは、通信ケ
ーブル2を介して伝送要求を行った端末装置3に伝送さ
れる。
【0060】次に、上記端末装置3に伝送された映像デ
ータは、図2に示す入出力端子21を介してチューナ回
路22に供給されると共に、通信モデム26を介してマ
イコン29に供給される。
【0061】上記マイコン29は、上記映像データ及び
付属データの中から、該付属データのみを抽出し、上記
映像データのチャンネルを検出する。そして、そのチャ
ンネルを選局するように上記チューナ回路22を選局制
御する。これにより、上記チューナ回路22において、
その加入者が伝送要求した映像データが選局され復調回
路23に供給される。
【0062】上記復調回路23は、上記映像データが供
給されると64値QAM処理に対応する復調処理を施し
て復調し、これを表示合成回路24に供給する。付属デ
ータには、例えばセンタ装置1側からのメッセージ等が
含まれている場合があり、該メッセージ等が含まれてい
た場合は、上記マイコン29が、該メッセージを映像デ
ータに変換して上記表示合成回路24に供給する。上記
表示合成回路24は、上記復調された映像データに上記
メッセージ等の映像データを重畳し、これを出力端子2
5を介して図1に示すテレビジョン装置4に供給する。
これにより、その加入者が伝送要求した番組の映像(及
び上記メッセージ等)がテレビジョン装置4に表示さ
れ、加入者は所望の番組の視聴を行うことができる。
【0063】このように、当該CATVシステムは、伝
送要求の少ない番組は、複数のVTR装置6aで構成さ
れるSSAサーバ6から伝送を行い、伝送要求の多い番
組は、高速かつランダムなアクセス可能なハードディス
クで構成されるRMAサーバ5から伝送を行うようにな
っている。このため、複数の加入者から伝送要求があっ
た場合には、上記RMAサーバ5から伝送を行えばよい
ため、各加入者に視聴の順番待ちをさせることなくそれ
ぞれ同一の番組を伝送することができる。また、上記R
MAサーバ5が設けられているため、各加入者に同一の
番組を伝送するために多数のVTR装置6aを設ける必
要がなく、該VTR装置6aに台数を必要最低限とする
ことができ、この分、当該CATVシステムのローコス
ト化を図ることができる。また、上記RMAサーバ5と
SSAサーバ6とを併用するようにしているため、該R
MAサーバ5及びスイッチ回路7の規模を小さく安価な
ものとすることができ、この点からも当該CATVシス
テムのローコスト化を図ることができる。
【0064】ここで、当該CATVシステムは、加入者
の個人属性,端末装置の設置地域,天候,曜日,季節或
いは時間帯等に応じて番組を管理すると共に、その番組
の要求回数に応じてその番組の記憶場所(RMAサーバ
5又はSSAサーバ6)を可変するようになっている。
【0065】すなわち、上記図1に示す番組管理データ
メモリ11の記憶領域は、図6に示すように第1の記憶
群LL1〜第yの記憶群LLyに分割されており、この
各記憶群LL1〜LLyは、さらに第1の記憶領域L1
〜第xの記憶領域Lxにそれぞれ分割されている。
【0066】上記各記憶領域L1〜Lxは、それぞれ番
組番号を記憶する番組番号記憶領域と、番組名を記憶す
る番組名記憶領域と、各番組がそれぞれ伝送要求された
回数を記憶する要求回数記憶領域と、各番組の記憶場所
を記憶する記憶場所記憶領域とに分割されている。な
お、図6中「S」の文字は、その番組がSSAサーバ6
に記憶されていることを示し、同図中「R」の文字は、
その番組がRMAサーバ5に記憶されていることを示
す。
【0067】例えば、上記番組管理データメモリ11を
季節により分割する場合、上記第1の記憶群LL1〜第
4の記憶群LL4に春,夏,秋,冬を割り当てる。ま
た、上記春の記憶群LL1(第1の記憶群)の第1〜第
3の記憶領域L1〜L3に3月,4月,5月をそれぞれ
割り当て、上記夏の記憶群LL2(第2の記憶群)の第
1〜第3の記憶領域L1〜L3に6月,7月,8月をそ
れぞれ割り当て、上記秋の記憶群LL3(第3の記憶
群)の第1〜第3の記憶領域L1〜L3に9月,10
月,11月をそれぞれ割り当て、上記冬の記憶群LL4
(第4の記憶群)の第1〜第3の記憶領域L1〜L3に
12月,1月,2月をそれぞれ割り当てる。
【0068】この場合、上記制御コンピュータ装置17
は、上記端末装置3からの伝送要求があると、上記端末
装置3からの伝送要求データに基づいて伝送要求があっ
た番組を検出すると共に、該伝送要求があった時間(年
月日及び時分秒まで検出可能であるが、この場合は季節
のみ判別できればよいため月のみを検出する。)をタイ
マ15からの時間データにより検出する。そして、上記
伝送要求があった時間(月:季節)に該当する記憶群の
記憶領域の要求回数記憶領域に記憶されている、その番
組の要求回数を「1」インクリメントする。
【0069】具体的には、上記端末装置3から番組番号
1の番組の伝送要求が3月にあったとすると、上記制御
コンピュータ装置17は、上記春の記憶群LL1(第1
の記憶群)の第1の記憶領域L1(3月)の番組番号1
の要求回数を「1」インクリメントする。また、上記端
末装置3から番組番号2の番組の伝送要求が12月にあ
ったとすると、上記制御コンピュータ装置17は、上記
冬の記憶群LL4(第4の記憶群)の第1の記憶領域L
1(12月)の番組番号2の要求回数を「1」インクリ
メントする。
【0070】このように、伝送要求がされる毎に、該当
する番組の要求回数をインクリメントすることにより、
上記番組管理データメモリ11には、図6に示すように
季節別及び月別に各番組の要求回数をそれぞれ集計した
統計表が形成されることとなる。
【0071】次に、上記番組管理データメモリ11は、
各曜日別に分割することができる。この場合、上記第1
の記憶群LL1〜第7の記憶群LL7を月曜日,火曜
日,水曜日,木曜日,金曜日,土曜日,日曜日に割り当
てる。また、上記各曜日の記憶群LL1〜LL7の第1
〜第8の記憶領域L1〜L8に、午前0時〜午前3時,
午前3時〜午前6時,午前6時〜午前9時,午前9時〜
午後12時,午後12時〜午後3時,午後3時〜午後6
時,午後6時〜午後9時,午後9時〜午前0時をそれぞ
れ割り当てる。
【0072】この場合、上記制御コンピュータ装置17
は、上記端末装置3からの伝送要求があると、上記端末
装置3からの伝送要求データに基づいて伝送要求があっ
た番組を検出すると共に、該伝送要求があった曜日及び
時刻をタイマ15からの時間データにより検出する。そ
して、上記伝送要求があった曜日及び時間に該当する記
憶群の記憶領域の要求回数記憶領域に記憶されている、
その番組の要求回数を「1」インクリメントする。
【0073】具体的には、上記端末装置3から番組番号
1の番組の伝送要求が月曜日の午前0時にあったとする
と、上記制御コンピュータ装置17は、上記月曜日の記
憶群LL1(第1の記憶群)の第1の記憶領域L1(午
前0時)の番組番号1の要求回数を「1」インクリメン
トする。また、上記端末装置3から番組番号2の番組の
伝送要求が日曜日の午後2時にあったとすると、上記制
御コンピュータ装置17は、上記日曜日の記憶群LL7
(第7の記憶群)の第5の記憶領域L5(午後12時〜
午後3時)の番組番号2の要求回数を「1」インクリメ
ントする。
【0074】このように、伝送要求がされる毎に、該当
する番組の要求回数をインクリメントすることにより、
上記番組管理データメモリ11には、図6に示すように
曜日別及び各曜日の時間帯別に各番組の要求回数をそれ
ぞれ集計した統計表が形成されることとなる。
【0075】なお、この場合、各曜日毎に各番組を管理
することとしたが、月曜日,火曜日及び水曜日で第1の
記憶群LL1を形成し、木曜日及び金曜日で第2の記憶
群LL2を形成し、土曜日及び日曜日で第3の記憶群L
L3を形成する等のように、7つの曜日を任意に分割す
るようにしてもよい。また、各曜日を8つの時間帯に分
割して管理することとしたが、これは、例えば午前及び
午後の2つの時間帯に分割する等のように任意の時間帯
に分割するようにしてもよい。
【0076】次に、上記番組管理データメモリ11は、
加入者の属性により分割することができる。この場合、
上記第1の記憶群LL1及び第2の記憶群LL2を男性
及び女性に割り当てる。また、上記各記憶群LL1,L
L2の第1〜第10の記憶領域L1〜L10に、0才〜
5才,6才〜12才,13才〜15才,16才〜18
才,19才〜22才,23才〜30才,31才〜40
才,41才〜50才,51才〜60才,61才以上等の
ように各年齢層を割り当てる。
【0077】この場合、上記制御コンピュータ装置17
は、上記端末装置3からの伝送要求があると、上記端末
装置3からの伝送要求データに基づいて伝送要求があっ
た番組を検出すると共に、図3に示したように個人管理
データメモリ12に記憶されているそのID番号の加入
者の性別及び年齢を検出する。そして、上記伝送要求を
した加入者の性別及び年齢層に該当する記憶群の記憶領
域の要求回数記憶領域に記憶されている、その番組の要
求回数を「1」インクリメントする。
【0078】具体的には、上記端末装置3から番組番号
1の番組の伝送要求が23才の男性からあったとする
と、上記制御コンピュータ装置17は、上記男性の記憶
群LL1(第1の記憶群)の第6の記憶領域L6(23
才〜30才)の番組番号1の要求回数を「1」インクリ
メントする。また、上記端末装置3から番組番号2の番
組の伝送要求が50才の女性からあったとすると、上記
制御コンピュータ装置17は、上記女性の記憶群LL2
(第2の記憶群)の第8の記憶領域L8(41才〜50
才)の番組番号2の要求回数を「1」インクリメントす
る。
【0079】このように、伝送要求がされる毎に、該当
する番組の要求回数をインクリメントすることにより、
上記番組管理データメモリ11には、図6に示すように
性別及び年齢層別に各番組の要求回数をそれぞれ集計し
た統計表が形成されることとなる。
【0080】次に、上記番組管理データメモリ11は、
加入者の地域別に分割することができる。この場合、例
えば当該CATVシステムが東京23区内でサービスを
行っているとすると、上記第1の記憶群LL1及び第2
3の記憶群LL23に東京23区をそれぞれ割り当て
る。また、上記各記憶群LL1〜LL23の第1〜第6
の記憶領域L1〜L6に、0才〜5才,6才〜12才,
13才〜15才,16才〜18才,19才〜22才,2
3才〜30才,31才〜40才,41才〜50才,51
才〜60才,61才以上等のように各年齢層を割り当て
る。
【0081】この場合、上記制御コンピュータ装置17
は、上記端末装置3からの伝送要求があると、上記端末
装置3からの伝送要求データに基づいて伝送要求があっ
た番組を検出し、図3に示したように個人管理データメ
モリ12に記憶されているそのID番号の加入者の年齢
を検出すると共に、図4に示したように端末管理データ
メモリ13に記憶されているそのID番号の加入者の地
域番号を検出する。そして、上記伝送要求をした加入者
の居住地域及び年齢層に該当する記憶群の記憶領域の要
求回数記憶領域に記憶されている、その番組の要求回数
を「1」インクリメントする。
【0082】具体的には、上記端末装置3から番組番号
1の番組の伝送要求が世田谷区に在住の23才の男性か
らあったとすると、上記制御コンピュータ装置17は、
世田谷区の記憶群の第6の記憶領域L6(23才〜30
才)の番組番号1の要求回数を「1」インクリメントす
る。また、上記端末装置3から番組番号2の番組の伝送
要求が中野区に在住の50才の女性からあったとする
と、上記制御コンピュータ装置17は、中野区の記憶群
の第8の記憶領域L8(41才〜50才)の番組番号2
の要求回数を「1」インクリメントする。
【0083】このように、伝送要求がされる毎に、該当
する番組の要求回数をインクリメントすることにより、
上記番組管理データメモリ11には、図6に示すように
加入者の居住地域別及び年齢層別に各番組の要求回数を
それぞれ集計した統計表が形成されることとなる。
【0084】このような番組管理データメモリ11の分
割は、あくまでも一例であり、この他、気温と時間帯で
分割したり、気温と居住地域で分割したり、その日の天
候及び加入者の居住地域で分割したり、加入者の居住地
域と時間帯で分割したり、性別と時間帯で分割する等の
ように、放送局側で得たい統計に応じて分割するように
すればよい。なお、上記温度及び湿度の検出は、温度湿
度計16により検出された温度湿度データに基づいて簡
単に検出することができる。また、天候の検出は、上記
制御コンピュータ装置17が、温度湿度計16により検
出された温度湿度データに基づいて簡単に検出すること
ができる。或いは、天候の検出は、放送局側でその日の
天候を入力するようにしてもよい。
【0085】次に、このように番組管理データメモリ1
1に統計表が形成されると、時間帯や季節等に応じて各
番組の記憶先(RMAサーバ5にローディングするか、
SSAサーバ6にローディングするか)を可変して、加
入者の要求に即座に対応可能なように予め準備しておく
ことができる。
【0086】すなわち、上述のような統計を採ると、人
気のある番組はその要求回数が高い数値を示すようにな
ることから、今後も頻繁に要求されることが予想でき、
人気のない番組はその要求回数が低い数値を示すように
なることから、今後もあまり要求がないことを予想でき
る。この図6の例では、第1の記憶群LL1の第1の記
憶領域における、番組番号4及び番組番号5の各番組の
要求回数がそれぞれ「32」,「36」で要求回数が高
い数値を示している。また、この逆に、番組番号1及び
番組番号3の各番組の要求回数がそれぞれ「2」,
「1」で要求回数が低い数値を示している。
【0087】このため、上記制御コンピュータ装置17
は、各番組の要求回数と、所定の閾値回数とを比較し、
該要求回数が閾値回数以上の番組は上記RMAサーバ5
にローディング制御し、該要求回数が閾値回数以下の番
組は上記SSAサーバ6にローディング制御する。具体
的には、上記閾値回数は例えば11回となっており、上
記制御コンピュータ装置17は、要求回数が11回以上
の番組はRMAサーバ5にローディング制御し、要求回
数が10回以下の番組はSSAサーバ6にローディング
制御するようになっている。
【0088】次に、上記RMAサーバ5の記憶領域は、
上述の時間帯,季節,地域等毎に、図7に示すように第
1の記憶領域から第Xの記憶領域に論理的(或いは物理
的でも可能)に分割されている。さらに、この各記憶領
域は、それぞれ複数の番組記憶領域に分割されており、
この各番組記憶領域に上記閾値回数以上の伝送要求があ
った番組が記憶されるようになっている。
【0089】また、図1に示す番組記憶管理データメモ
リ14は、図8に示すように上記RMAサーバ5の各記
憶領域(第1〜第Xの記憶領域)に対応して第1の記憶
領域P1〜第Xの記憶領域Pxに分割されている。さら
に、この各記憶領域P1〜Pxは、そのアドレスに記憶
されている番組の番組番号のみを記憶する番組番号領域
と、各番組毎の現在のアクセスの有無(Yes又はNo
=1又は0)を記憶するためのアクセス領域とに分割さ
れている。この図8に示す例では、第1の記憶領域P1
のアドレス1の番組番号領域には番組番号4が記憶され
ており、アクセス領域にこの番組番号4の番組は現在ア
クセス中であることを示すYes(1)が書き込まれて
いる。同様に、第1の記憶領域P1のアドレス3の番組
番号領域には番組番号6が記憶されており、アクセス領
域にこの番組番号6の番組は現在アクセスされていない
ことを示すNo(0)が書き込まれている。なお、番組
番号領域に「0」が書き込まれている場合は、その領域
は空き領域であることを示している。
【0090】上記制御コンピュータ装置17は、端末装
置3から伝送要求がなされると、この番組記憶管理デー
タメモリ14のアクセス領域からその番組のアクセスの
有無を検出し、アクセス中でなければ上記RMAサーバ
5を再生制御し、アクセス中であればその番組のデータ
を重複して再生するようにRMAサーバ5を再生制御す
るか、SSAサーバ6からその番組のデータを伝送す
る。
【0091】このように、時間帯や季節等に応じて各番
組の要求回数をカウントし、このカウント結果に応じて
記憶先を可変制御することにより、人気の集中する番組
を事前にRMAサーバ5に記憶しておくことができる。
このため、同じ番組に対して多数の伝送要求があった場
合に各加入者に対して即座にその番組のデータを伝送す
ることができるうえ、伝送要求の少ない番組のためにR
MAサーバ5の限りある記憶領域が占領される不都合を
防止することができる。このため、各サーバ5,6を、
その機能に応じて有効に利用することができる。
【0092】次に、当該CATVシステムでは、上記S
SAサーバ6から伝送要求された番組のデータを伝送す
る際に、その番組の要求回数を検出し、該要求回数が上
記閾値回数以上であった場合に、その番組のデータを同
時にRMAサーバ5にローディングするようになってい
る。この動作は、図9のフローチャートに示すようにな
っている。
【0093】すなわち、このフローチャートは、当該C
ATVシステムのメイン電源がオン操作され当該システ
ムが起動状態となることにより、スタートとなりステッ
プS1に進む。ステップS1では、制御コンピュータ装
置17が、上記端末装置3からの伝送要求を監視するこ
とにより該伝送要求の有無を判別し、NOの場合は伝送
要求がなされるまで当該ステップS1を繰り返し、Ye
sの場合はステップS2に進む。
【0094】次に、上記伝送要求がなされると、上記制
御コンピュータ装置17はステップS2に進み、上記図
6に示した番組管理データメモリ11の該当する番組の
要求回数を「1」インクリメントしてステップS3に進
む。
【0095】次に、上記ステップS3において、上記制
御コンピュータ装置17は、上記図6に示した番組管理
データメモリ11の記憶場所を示すデータに基づいて、
その伝送要求された番組が、RMAサーバ5に記憶され
ているか、或いはSSAサーバ6に記憶されているかを
検出し、RMAサーバ5に記憶されている場合はステッ
プS13に進み、RMAサーバ5からその番組のデータ
伝送を行うように該RMAサーバ5を再生制御して、こ
の図9に示すルーチンを終了する。また、伝送要求され
た番組のデータが上記SSAサーバ6に記憶されている
場合はステップS4に進む。
【0096】次に、上記ステップS4において、上記制
御コンピュータ装置17は、伝送要求された番組のデー
タが上記SSAサーバ6に記憶されているため、上記番
組管理データメモリ11に記憶されているその番組の要
求回数を検出すると共に、該要求回数が11回以上であ
るか否か(上述の閾値回数以上であるか否か)を判別す
る。そして、NOの場合は、その番組は要求回数が少な
くRMAサーバ5にローディングするまでもないことか
らステップS14に進み、SSAサーバ6から伝送要求
された番組のデータを伝送するように該SSAサーバ6
を再生制御して、この図9に示すルーチンを終了する。
また、Yesの場合は、ステップS5に進む。
【0097】次に、上記ステップS4においてYesと
判別された場合は、その番組の要求回数が11回以上と
なり、今後も要求回数が増えることが予想されるためR
MAサーバ5に予めローディングしておくことが好まし
い。このため、上記制御コンピュータ装置17は、ま
ず、ステップS5において、上記図8に示した番組記憶
管理データメモリ14を参照してステップS6に進む。
そして、このステップS6において、番組記憶管理デー
タメモリ14の番組番号が「0」の箇所(上述のように
番組番号0はRMAサーバ5に空き領域があることを示
す。)があるか否かを判別することにより、上記RMA
サーバ5内の記憶領域に空き領域があるか否かを判別
し、空き領域がある場合はステップS7に進み、空き領
域が無い場合はステップS15に進む。
【0098】次に、上記ステップS15では、上記RM
Aサーバ5内に空き領域が無いものと判別されたため、
上記制御コンピュータ装置17が、上記図8に示した番
組記憶管理データメモリ14のアクセス領域を参照しス
テップS16に進む。そして、ステップS16におい
て、現在、アクセスされていない番組が有るか否か、す
なわち、現在、伝送されていない番組の有無を判別し、
アクセスされていない番組がない場合(現在、全ての番
組が伝送中である場合)は、上記ステップS14に戻
り、SSAサーバ6からその番組のデータの伝送を行う
ように該SSAサーバ6を再生制御する。また、アクセ
スされていない番組がある場合は、ステップS17に進
む。
【0099】次に、ステップS17では、アクセスされ
ていない番組があるため、上記制御コンピュータ装置1
7が、上記アクセスされていない番組の番組番号を、伝
送要求された番組の番組番号に書き換えることを決定し
てステップS18に進む。そして、ステップS18にお
いて、上記図8に示す番組記憶管理データメモリ14
の、上記アクセスされていない番組の番組番号を、伝送
要求された番組の番組番号に書き換えることにより、上
記アクセスされていない番組のアドレスを、伝送要求さ
れた番組のアドレスに変更してステップS19に進む。
また、上記ステップS19において、上記番組記憶管理
データメモリ14の、上記書き換えを行った番組のアク
セス領域に、現在、その番組のデータが伝送中であるこ
とを示すYes(1)のデータを書き込みステップS1
0に進む。
【0100】一方、上記ステップS6で上記RMAサー
バ5に空き領域があると判別された場合にはステップS
7に進み、上記図8に示した番組記憶管理データメモリ
14のアドレス記憶領域から、その空き領域のアドレス
を検出しステップS8に進む。
【0101】上記ステップS8では、上記制御コンピュ
ータ装置17が、上記番組記憶管理データメモリ14
の、上記空き領域に、伝送要求された番組の番組番号を
書き込むことにより、その空き領域のアドレスを、該伝
送要求された番組のアドレスに変更してステップS9に
進む。
【0102】ステップS9では、上記制御コンピュータ
装置17が、上記書き込みを行った番組のアクセス領域
に、現在、その番組のデータが伝送中であることを示す
Yes(1)のデータを書き込みステップS10に進
む。
【0103】次に、上記ステップS10では、上記制御
コンピュータ装置17が、伝送要求された番組のデータ
を上記SSAサーバ6から伝送するように該SSAサー
バ6を再生制御し、ステップS11に進む。
【0104】ステップS11では、上記制御コンピュー
タ装置17が、上記ステップS10においてSSAサー
バ6からデータ伝送を行う番組のデータを、上記ステッ
プS6或いはステップS16で検出されたRMAサーバ
5の空きアドレスにローディングするように、図1に示
すローディング装置9を制御してステップS12に進
む。
【0105】そして、上記ステップS12において、図
6に示した番組管理データメモリ11の、該当する番組
(現在、SSAサーバ6から伝送しながらRMAサーバ
5にローディングしている番組)の記憶場所をSSAサ
ーバ6からRMAサーバ5に変更してこの図9に示す全
ルーチンを終了する。
【0106】なお、この図9の処理中、「エンド」へ到
達した場合(処理が終了した場合)、上述制御コンピュ
ータ装置17は、再度、ステップS1に戻り、上述のル
ーチンを繰り返し実行するようになっている。
【0107】このように、伝送要求された番組のデータ
をSSAサーバ6から伝送する際に、その番組の要求回
数を検出し、該要求回数が上記閾値回数以上であった場
合に、その番組のデータを同時にRMAサーバ5にロー
ディングすることにより(実時間にローディングするこ
とにより)、上記SSAサーバ6からその番組のデータ
の伝送が終了した後に、再度同じデータを再生してRM
Aサーバ5に記憶するような、いわば2度手間を防止す
ることができる。
【0108】次に、上述の各番組の要求回数に応じて予
めSSAサーバ6からRMAサーバ5に番組のデータを
ローディングする動作は、図10のフローチャートに示
すようになっている。このフローチャートは、当該CA
TVシステムのメイン電源がオン操作され当該システム
が起動状態となることにより、スタートとなりステップ
S21に進む。ステップS21では、上記制御コンピュ
ータ装置17が、上記端末装置3から伝送要求があった
か否かを判別し、Yesの場合はステップS22に進
み、NOの場合はステップS27に進む。
【0109】上記ステップS22では、上記制御コンピ
ュータ装置17が図1に示すタイマ15からの時計デー
タに基づいて現在の時刻を検出し、ステップS23に進
む。上記ステップS23では、上記制御コンピュータ装
置17が図1に示す温度湿度計16からの温度湿度デー
タに基づいて現在の気温及び湿度を検出し、ステップS
24に進む。
【0110】ステップS24では、上記制御コンピュー
タ装置17が、図5を用いて説明したように要求番組番
号等と共に伝送される端末番組と、図4に示した端末管
理データメモリ13に記憶されている端末番号とを照合
してステップS25に進む。ステップS25では、上記
制御コンピュータ装置17が、上記要求番組番号等と共
に伝送されるその加入者のID番号と、図3に示した個
人管理データメモリ12に記憶されているID番号とを
照合してステップS26に進む。そして、上記制御コン
ピュータ装置17は、このステップS24及びステップ
S25における各照合結果に応じて上記図6に示す番組
管理データメモリ11に記憶されている番組管理データ
の中から、どの番組管理データを参照するかを決定す
る。
【0111】次に、ステップS26において、上記番組
管理データメモリ11の、該当する記憶領域の番組(伝
送要求された番組)の要求回数を「1」インクリメント
してステップS27に進む。
【0112】上記ステップS27では、上記制御コンピ
ュータ装置17が上記タイマ15からの時計データに基
づいて現在の時刻を検出し、ステップS28に進む。上
記ステップS28では、上記制御コンピュータ装置17
が、RMAサーバ5の記憶内容の更新時刻か否かを判別
する。この更新時刻は予め放送局側で所定の時刻に設定
されており、該更新時刻でない場合はそのままこの図1
0に示すルーチンを終了し、該更新時刻である場合はス
テップS29に進む。上記ステップS29では、上記制
御コンピュータ装置17が上記温度湿度計16からの温
度湿度データに基づいて現在の気温及び湿度を検出し、
ステップS30に進む。
【0113】ステップS30では、上記制御コンピュー
タ装置17が、上記ステップS27及びステップS29
で検出した現在の時刻及び温度湿度に基づいて、上記番
組管理データメモリ11を参照し、ステップS31に進
む。そして、ステップS31において、加入者の属性,
端末装置の設置地域等毎にSSAサーバ6からRMAサ
ーバ5に番組のデータをローディングし、この図10に
示す全ルーチンを終了する。これにより、要求回数が多
くなりそうな番組を上記RMAサーバ5に事前に記憶し
ておくことができ、実際の要求時に即座に対応可能とす
ることができる。
【0114】なお、この図10の処理中、「エンド」へ
到達した場合(処理が終了した場合)、上述制御コンピ
ュータ装置17は、再度、ステップS21に戻り、上述
のルーチンを繰り返し実行するようになっている。
【0115】次に、このようなCATVシステムにおけ
るデータ伝送サービスは、サービス提供の契約を交わし
た加入者に対してのみ行うものとして構築される場合が
多いであろう。このようなことを考慮して、当該CAT
Vシステムの端末装置3は、カードリーダ33が外部接
続可能となっている。このカードリーダ33は、例えば
半導体メモリカード,磁気カード,光磁気カード,プリ
ピットによる光カード等のメモリカード32から所定の
データを読み取って上記マイコン29に供給するように
なっている。
【0116】すなわち、放送局側では、ユーザとの加入
契約が交わされると、そのユーザ(加入者)の自宅等に
端末装置3及びカードリーダ33を設置すると共に、上
記メモリカード32に、ID番号及びその端末装置3の
端末番号を書き込み、これを上記加入者に貸与する。加
入者は、所望の番組の伝送要求を行う場合、上記カード
リーダ33にメモリカード32を装着する。マイコン2
9は、上記カードリーダ33にメモリカード32が装着
されると、該メモリカード32に書き込まれている上記
ID番号及び端末番号を読み出すように該カードリーダ
33を読み出し制御する。このメモリカード32から読
み出されたID番号及び端末番号は、マイコン29に供
給される。
【0117】上記マイコン29は、上記ID番号及び端
末番号が供給されると、上記図5に示したように端末番
号,ID番号及び要求番組番号からなる伝送要求データ
を形成し、これを上記通信ケーブル2を介してセンタ装
置1側に伝送する。
【0118】これにより、真に契約を交わした加入者に
のみデータ伝送サービスを行うことができ、この意味に
おけるデータ伝送サービスの安全性を確保することがで
きる。
【0119】なお、上述の実施の形態の説明では、図1
に示すセンタ装置1側に時計15,温度湿度計16を設
けることとしたが、これは、図2に示すように端末装置
3側に時計30及び温度湿度計31を設けるようにして
もよい。そして、上述マイコン29が、伝送要求がなさ
れると、図11に示すように地域番号,端末番号,ID
番号,要求番組番号,上述時計30からの時刻データ及
び上述温度湿度計31からの温度湿度データにより伝送
要求データを形成し、上述センタ装置1側に伝送するよ
うにしてもよい。
【0120】これにより、上記センタ装置1側に設ける
時計15,温度湿度計16を省略することができ、該セ
ンタ装置1の構成を簡略化してローコスト化を図ること
ができる。さらに、このように端末装置3側から時刻デ
ータ及び温度湿度データを伝送することにより、図10
に示すローディング動作においてセンタ装置1が現在の
時刻及び温度湿度を検出するステップS22,S23及
びステップS27,29の各ルーチンを省略することが
でき、該ローディング動作の制御プログラムを簡略化す
ることができる。
【0121】また、上記メモリカード32に加入者の年
齢,性別等の属性データ及び端末装置3の設置地域等の
地域番号を書き込んでおき、上記ID番号と共にセンタ
装置1側に伝送するようにしてもよい。これにより、上
記センタ装置1側で上記加入者属性及び設置地域等を管
理する必要がなく、上記図3に示した個人管理データメ
モリ12及び図4に示した端末管理データメモリ13を
省略することができ、上述センタ装置1のさらなる構成
の簡略化及びローコスト化を図ることができる。
【0122】最後に、上述の実施の形態の説明では、本
発明に係るデータ伝送装置及びデータ伝送システムをC
ATVシステムに適用することとしたが、これは、当該
データ伝送装置及びデータ伝送システムのほんの一形態
に過ぎないものである。このため、この他、当該データ
伝送装置及びデータ伝送システムを、コンピュータデー
タや音声データ等のデータ伝送システムに適用する等、
本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々
の変更が可能であることは勿論である。
【0123】
【発明の効果】本発明に係るデータ伝送装置及びデータ
伝送システムは、シーケンシャルシングルアクセス可能
な第2のデータサーバの他に、ランダムマルチアクセス
可能な第1のデータサーバを有しているため、複数のユ
ーザに対して同一のデータを同時に伝送する機能を維持
したうえで、該第2のデータサーバの数を必要最低限に
抑えることができる。このため、当該装置及びシステム
のローコスト化を図ることができる。
【0124】また、各番組毎の要求回数の統計を採り、
要求回数が多いデータを上記第1のデータサーバにロー
ディングし、要求回数の少ないデータを上記第2のデー
タサーバにローディングしておくことにより、要求回数
が多くなるものと予想されるデータを、上記第1のデー
タサーバに予め記憶して準備しておくことができ、多数
の要求があったときに即座に対応可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ伝送装置及びデータ伝送シ
ステムをCATVシステムに適用した実施の形態のブロ
ック図である。
【図2】上記CATVシステムを構成する端末装置のブ
ロック図である。
【図3】上記CATVシステムを構成するセンタ装置側
に設けられている個人管理データメモリの記憶内容を説
明するための図である。
【図4】上記センタ装置側に設けられている端末管理デ
ータメモリの記憶内容を説明するための図である。
【図5】上記端末装置側からセンタ装置側に伝送される
伝送要求データの伝送内容を説明するための図である。
【図6】上記センタ装置側に設けられている番組管理デ
ータメモリの記憶内容を説明するための図である。
【図7】上記センタ装置側に設けられているランダムマ
ルチアクセスサーバ(RMAサーバ)の記憶領域の分割
状態を説明するための図である。
【図8】上記センタ装置側に設けられている番組記憶管
理データメモリの記憶内容を説明するための図である。
【図9】上記センタ装置側が、シーケンシャルシングル
アクセスサーバ(SSAサーバ)がデータ伝送を行うと
同時に上記RMAサーバにローディングを行う動作を説
明するためのフローチャートである。
【図10】上記センタ装置側が、各番組の要求回数に応
じてSSAサーバからRMAサーバにローディングを行
う動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】上記端末装置側からセンタ装置側に伝送され
る伝送要求データの他の例を説明するための図である。
【図12】SSAサーバのみで構成された従来のCAT
Vシステムのブロック図である。
【図13】RMAサーバのみで構成された従来のCAT
Vシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 センタ装置 2 通信ケーブル 3 端末装置 4 テレビジョン装置 5 ランダムアクセスサーバ
(RMAサーバ) 6 シーケンシャルシングルアクセスサーバ(SSAサ
ーバ) 6a ビデオテープレコーダ装置(VTR装置) 7
スイッチ回路 8 変調器 9 ローディング装置 10 通信モ
デム 11 番組管理データメモリ 12 個人管理データ
メモリ 13 端末管理データメモリ 14 番組管理データ
メモリ 15 時計 16 温度湿度計 17 制御コンピ
ュータ装置 27 リモコン受信回路 29 端末装置のマイクロ
コンピュータ 32 メモリカード 33カードリーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置からの伝送要求に応じてデータ
    伝送を行うデータ伝送装置において、 少なくとも記憶媒体の記憶階層における上位の記憶階層
    に位置するランダムマルチアクセス可能な記憶媒体で構
    成され、前記伝送要求に応じたデータを出力する第1の
    データサーバと、記憶媒体の記憶階層における下位の記
    憶階層に位置するシーケンシャルシングルアクセス可能
    な記憶媒体で構成され、前記伝送要求に応じたデータを
    出力する第2のデータサーバとで構成されるデータサー
    バ部と、 前記端末装置からの伝送要求がされる毎に、該伝送要求
    されたデータの要求回数をカウントするカウント手段
    と、 各データ毎にカウントされた要求回数を記憶する記憶手
    段と、 前記カウント手段からの各データの要求回数をそれぞれ
    前記記憶手段に記憶制御すると共に、前記記憶手段に記
    憶された各データの要求回数をそれぞれ検出し、該要求
    回数が所定のカウント数以上のデータを予め前記第1の
    データサーバにローディングし、該要求回数が所定のカ
    ウント数以下のデータを予め前記第2のデータサーバに
    ローディングし、伝送要求があったデータを前記いずれ
    かのサーバから再生して伝送する制御手段とを有するデ
    ータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、第2のデータサーバか
    らデータ伝送を行う際に、このデータを前記端末装置に
    伝送しながら前記第1のデータサーバにローディングす
    ることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段の記憶領域は複数の記憶領
    域に分割されており、 前記制御手段は、前記カウント手段からの各データ毎の
    要求回数を、所定の統計結果が得られるように積算して
    前記記憶手段の各記憶領域に記憶制御することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも所望のデータの伝送要求を行
    うための端末装置と、 少なくとも記憶媒体の記憶階層における上位の記憶階層
    に位置するランダムマルチアクセス可能な記憶媒体で構
    成され、前記伝送要求に応じたデータを出力する第1の
    データサーバと、記憶媒体の記憶階層における下位の記
    憶階層に位置するシーケンシャルシングルアクセス可能
    な記憶媒体で構成され、前記伝送要求に応じたデータを
    出力する第2のデータサーバとで構成されるデータサー
    バ部と、前記端末装置からの伝送要求がされる毎に、該
    伝送要求されたデータの要求回数をカウントするカウン
    ト手段と、各データ毎にカウントされた要求回数を記憶
    する記憶手段と、前記カウント手段からの各データの要
    求回数をそれぞれ前記記憶手段に記憶制御すると共に、
    前記記憶手段に記憶された各データの要求回数をそれぞ
    れ検出し、該要求回数が所定のカウント数以上のデータ
    を予め前記第1のデータサーバにローディングし、該要
    求回数が所定のカウント数以下のデータを予め前記第2
    のデータサーバにローディングし、伝送要求があったデ
    ータを前記いずれかのサーバから再生して伝送する制御
    手段とを備えるセンタ装置とからなるデータ伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段の記憶領域は、少なくとも
    時間帯毎の各データの要求回数を書き込めるように複数
    の記憶領域に分割されており、 前記制御手段は、前記端末装置からの伝送要求がなされ
    た時間帯を検出し、この時間帯に対応する記憶領域内
    の、該伝送要求されたデータの要求回数を積算して記憶
    するように前記記憶手段を記憶制御することを特徴とす
    る請求項4記載のデータ伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記端末装置に外部接続され、少なくと
    も前記端末装置を使用する使用者の識別情報、又は、前
    記端末装置の識別情報が記憶された記憶媒体から前記識
    別情報を再生する再生手段を有し、 前記端末装置は、少なくとも前記再生手段により再生さ
    れた識別情報及び/又は端末装置の識別情報と、伝送を
    要求するデータの識別情報とを前記センタ装置側に伝送
    し、 前記センタ装置は、前記使用者の識別情報又は端末装置
    の識別情報に基づいて伝送要求を行った端末装置を判別
    すると共に、前記データの識別情報に基づいて伝送要求
    されたデータを判別し、この伝送要求されたデータを前
    記伝送要求を行った端末装置に伝送することを特徴とす
    る請求項4又は請求項5記載のデータ伝送システム。
JP8063105A 1996-03-19 1996-03-19 データ伝送装置及びデータ伝送システム Pending JPH09261610A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990086460A (ko) * 1998-05-28 1999-12-15 전주범 주문형 비디오 시스템에서의 랜덤 억세스 구현 방법
KR100285590B1 (ko) * 1998-05-29 2001-04-02 전주범 브이오디(vod)서버시스템에서의서비스제어방법
KR100660850B1 (ko) * 2005-01-11 2006-12-26 삼성전자주식회사 Vod 시스템 및 vod 시스템 재구성 방법

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KR100285590B1 (ko) * 1998-05-29 2001-04-02 전주범 브이오디(vod)서버시스템에서의서비스제어방법
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