JPH0926131A - ガスバーナ装置 - Google Patents

ガスバーナ装置

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JPH0926131A
JPH0926131A JP19803495A JP19803495A JPH0926131A JP H0926131 A JPH0926131 A JP H0926131A JP 19803495 A JP19803495 A JP 19803495A JP 19803495 A JP19803495 A JP 19803495A JP H0926131 A JPH0926131 A JP H0926131A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストが安く、空燃比調整が簡単であり、弁
や配管の配置上の制約を受けず、燃料弁と空気弁とでイ
ンターロックを取り合って安全であり、しかも燃焼量の
切り換え途中で空燃比異常が起こらないように改善した
ガスバーナ装置を提供する。 【解決手段】 ガスバーナ2への燃料供給ラインに燃料
弁12および燃料遮断弁6、8を設け、空気供給ライン
に空気弁18を設けた。各弁12、18に、それらの開
度調整を行うモータと、各弁の開度状態を検出する複数
のスイッチとを有する燃料弁モータ装置30および空気
弁モータ装置40をそれぞれ連結した。低燃焼から高燃
焼へ切り換える時は空気弁18を燃料弁12に先行させ
て開動作させ、逆に切り換える時は燃料弁12を空気弁
18に先行させて閉動作させる機能と、両弁12、18
の開度の相互関係が一定の関係から外れた状態が一定時
間以上続いた時に燃料遮断弁6、8を閉じる機能とを有
する制御回路50を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばボイラ、
冷温水器等に用いられるものであって、ガスバーナにお
ける燃焼量を停止、低燃焼および高燃焼の三位置に制御
する三位置制御方式のガスバーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスバーナにおける燃焼量を、停止−低
燃焼−高燃焼の三位置制御する場合、人体に有害なCO
(一酸化炭素)の発生を抑える等のために、低燃焼時お
よび高燃焼時の空燃比(即ちバーナに供給する空気と燃
料の割合)が所定の値になるように制御する必要があ
る。
【0003】なお、上記低燃焼および高燃焼、更には後
述する低開度および高開度等と言う場合の「低」および
「高」は、互いに比べて一方が相対的に低、他方が相対
的に高、という意味である。
【0004】上記のような三位置制御および空燃比制御
を行うガスバーナ装置の従来例を図5ないし図7にそれ
ぞれ示す。
【0005】図5のガスバーナ装置は、ガスバーナ2へ
の燃料(即ちガス)4の供給ラインに、そこを流れる燃
料流量を制御する燃料弁12を設け、ガスバーナ2への
空気16の供給ラインに、そこを流れる空気流量を制御
する空気弁18を設け、そして両方の弁12および18
をリンク機構22で結合し、このリンク機構22を介し
て一つのモータ20で、両方の弁12および18の開度
を相互に一定の関係を保ちつつ2段階に変えることによ
って、低燃焼と高燃焼とを切り換えると共に、そのとき
の空燃比を所定の値に保つよう構成されている。燃焼の
停止は、燃料遮断弁6および8を閉じると共に、送風機
14を停止させることによって行われる。
【0006】なお、燃料供給ラインには、燃料4を遮断
する二つの燃料遮断弁6および8ならびに常時開の仕切
弁10が設けられている。このように燃料遮断弁6、8
を二重にし、かつ仕切弁10を設けているのは、安全基
準に準拠するためである(他の従来例およびこの発明の
実施例においても同様)。空気16は送風機14から供
給される。
【0007】図6のガスバーナ装置は、空気供給ライン
にはモータ20によって開度が制御される空気弁18を
設け、燃料供給ラインには閉−半開−全開の三位置を取
る燃料遮断弁8aを設け、低燃焼と高燃焼の切り換え時
は、まずモータ20によって空気弁18の開度を制御す
ると共にこのモータ20側から燃料遮断弁8a側へ信号
Sを与えて、空気弁18の所定の開度を境にして、燃料
遮断弁8aの開度を切り換え、それによって低燃焼時と
高燃焼時の空燃比を所定の値に保つよう構成されてい
る。
【0008】図7のガスバーナ装置は、空気供給ライン
にはモータ20によって開度が制御される空気弁18を
設け、燃料供給ラインには低流量用の燃料遮断弁8bと
高流量用の燃料遮断弁8cとを互いに並列に設け、低燃
焼と高燃焼の切り換え時は、まずモータ20によって空
気弁18の開度を制御すると共にこのモータ20側から
燃料遮断弁8bおよび8c側へ信号Sを与えて、空気弁
18の所定の開度を境にして、二つの燃料遮断弁8bお
よび8cの内のいずれを開にするかを択一的に切り換
え、それによって低燃焼時と高燃焼時の空燃比を所定の
値に保つよう構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5のガスバーナ装置
においては、次のような課題がある。
【0010】リンク機構22を構成するレバーの半径
によって燃料弁12および空気弁18の開度が決まる
が、一つのリンク機構22に両方の弁12および18が
接続されていて、一方の弁を調整するためにリンク機構
22を動かすと他方の弁の開度が変わるため、両方の弁
12および18の開度をうまく調整して空燃比を調整す
るのが難しい。
【0011】燃料弁12および空気弁18の両方を、
リンク機構22に結合できるように近づけて配置しなけ
ればならないため、燃料弁12、空気弁18およびそれ
ら用の配管の配置上の制約が大きい。
【0012】図6のガスバーナ装置においては、次のよ
うな課題がある。
【0013】三位置を取る特殊な燃料遮断弁8aが必
要なため、コスト高になる。
【0014】燃料遮断弁8aにおける半開時の開度調
整は一応は可能であるが、空気弁18のように連続的に
かつ滑らかには調整することができないため、開度調整
即ち空燃比調整が難しい。
【0015】空気弁18の開度と燃料遮断弁8aの状
態とのインターロックが簡単に取りにくい。これは、通
常の燃料遮断弁8aにはインターロック用のスイッチが
付いておらず、燃料遮断弁8a側からモータ20側へ燃
料遮断弁8aの状態を表す信号を返すことはできないか
らである。インターロックが取れていないと、燃料遮断
弁8aの状態が指令どおりになっていない場合にそれを
検出できないから、空燃比制御を誤ることになる。燃料
遮断弁8aにインターロック用のスイッチを特別に付け
られないこともないが、そうするとコスト高となる。
【0016】空気弁18と燃料遮断弁8aとでは動作
速度が異なるため、低燃焼から高燃焼へ、あるいはその
逆へ切り換える時に、切り換えの途中において一時的に
空燃比が異常になり、CO発生等を惹き起こす。これを
図8および図9を参照して詳述する。
【0017】図8に示すように、高燃焼指令を受けた
時、まず空気弁18の開度が増大し始め、それが所定の
開度Pに達した時、モータ20側から燃料遮断弁8a側
へ切り換え信号が出されて燃料遮断弁8aが全開にな
る。低燃焼指令を受けた時は、まず空気弁18の開度が
減少し始め、それが所定の開度Pになった時、モータ2
0側から燃料遮断弁8a側へ切り換え信号が出されて燃
料遮断弁8aが半開になる。従って、燃焼量の切り換え
の途中において、空気が過大なエアリッチ領域Aと、燃
料(ガス)が過大なガスリッチ領域Gとが必ず存在す
る。
【0018】上記切り換えの際の空燃比の変化は図9に
示すようになる。CO発生限界線L1およびL2、送風
機14性能限界線L3ならびに空気弁18絞り限界線L
4で囲まれた領域が空燃比の許容領域Bである。空燃比
がCO発生限界線L1よりも大きくなると、COが多く
発生すると共に、ガスバーナ2において吹き消えが起こ
る。空燃比がCO発生限界線L2よりも小さくなると、
COが多く発生すると共に、ガスバーナ2において振動
燃焼が起こる。これらを総合的に勘案して、低燃焼時お
よび高燃焼時とも、通常は、空燃比は例えば1.2付近
に設定されている。
【0019】ところが、図6の装置では、図8にも示し
たように、燃料遮断弁8aの開き始めまではエアリッチ
になって空燃比が許容領域Bから大きい方に外れ、燃料
遮断弁8aの開き完了後はガスリッチになって空燃比が
許容領域Bから小さい方に外れ、いずれもCOが多く発
生することになる。
【0020】図7のガスバーナ装置においても、図6の
装置と同様に次のような課題がある。
【0021】低流量用の燃料遮断弁8bと高流量用の
燃料遮断弁8cが必要なため、コスト高になる。
【0022】燃焼量に応じて、燃料遮断弁8bおよび
8cのサイズを色々変えたり、または適切なオリフィス
を設けたりして、燃料流量を調整する必要があるため、
燃料流量調整即ち空燃比調整が難しい。
【0023】通常の燃料遮断弁8bおよび8cにはイ
ンターロック用のスイッチが付いておらず、燃料遮断弁
8bおよび8c側からモータ20側へそれらの状態を表
す信号を返すことができないため、空気弁18の開度と
燃料遮断弁8bおよび8cの動作状態とのインターロッ
クが簡単に取りにくい。
【0024】空気弁18と燃料遮断弁8bおよび8c
とでは動作速度が異なるため、低燃焼から高燃焼へ、あ
るいはその逆へ切り換える時に、切り換えの途中におい
て一時的に空燃比が異常になり、CO発生等を惹き起こ
す。
【0025】そこで、この発明は、コストが安く、空燃
比調整が簡単であり、弁や配管の配置上の制約を受け
ず、燃料弁と空気弁とでインターロックを取り合って安
全であり、しかも燃焼量の切り換え途中で空燃比異常が
起こらないように改善したガスバーナ装置を提供するこ
とを主たる目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のガスバーナ装置は、ガスバーナへの燃料
供給ラインにそこを流れる燃料流量を制御する燃料弁お
よびそこを流れる燃料を遮断する燃料遮断弁を設け、同
ガスバーナへの空気供給ラインにそこを流れる空気流量
を制御する空気弁を設け、この燃料弁および空気弁に、
それらを低開度および高開度にそれぞれ制御する燃料弁
モータおよび空気弁モータと、各弁の低開度状態、高開
度状態およびその他の開度状態をそれぞれ検出する複数
のスイッチとをそれぞれ連結しており、更に、このスイ
ッチからの信号を用いて燃料弁モータ、空気弁モータお
よび燃料遮断弁を制御する回路であって、低燃焼から高
燃焼へ切り換える時は空気弁を燃料弁に先行させて開方
向に動作させ、高燃焼から低燃焼へ切り換える時は燃料
弁を空気弁に先行させて閉方向に動作させる弁制御機能
と、燃料弁および空気弁の開度の相互関係が一定の関係
から外れた状態が一定時間以上続いた時に燃料遮断弁を
閉じるインターロック機能とを有する制御回路を備えて
いることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るガスバー
ナ装置の一例を示す概略図である。図5ないし図7の従
来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以
下においては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0028】この実施例においては、ガスバーナ2への
燃料4の供給ラインに、そこを流れる燃料流量を制御す
る燃料弁12ならびにそこを流れる燃料4を遮断する燃
料遮断弁6および8を設けている。燃料遮断弁を二重に
しているのは、前述したように、安全基準に準拠するた
めであり、この発明に必須のものではない。仕切弁10
を設けているのも同様の理由によるものであり、この発
明に必須のものではない。
【0029】この燃料弁12には、それを低開度および
高開度に制御する燃料弁モータと、この弁12の低開度
状態、高開度状態およびその他の状態をそれぞれ検出す
る複数のスイッチとを有する燃料弁モータ装置30を連
結している。
【0030】ガスバーナ2への空気16の供給ラインに
は、そこを流れる空気流量を制御する空気弁18を設け
ている。
【0031】この空気弁18には、それを低開度および
高開度に制御する空気弁モータと、この弁18の低開度
状態、高開度状態およびその他の状態をそれぞれ検出す
る複数のスイッチとを有する空気弁モータ装置40を連
結している。
【0032】更に、燃料弁モータ装置30、空気弁モー
タ装置40、燃料遮断弁6および8に接続されていて、
それらを制御する制御回路50を設けている。
【0033】この制御回路50は、ガスバーナ2におけ
る燃焼量を低燃焼から高燃焼へ切り換える時は空気弁1
8を燃料弁12に先行させて開方向に動作させ、高燃焼
から低燃焼へ切り換える時は燃料弁12を空気弁18に
先行させて閉方向に動作させる弁制御機能と、燃料弁1
2および空気弁18の開度の相互関係が一定の関係から
外れた状態が一定時間以上続いたときに、燃料遮断弁6
および8を閉じるインターロック機能とを有している。
【0034】上記燃料弁12と空気弁18の開度の一定
の関係とは、例えばほぼ同じ開度のことである。一定時
間以上続いた時に燃料遮断弁6および8を閉じるのは、
切り換え途中における一時的な(例えば数秒以内の)開
度の不一致はしばしば起こり得ることであり、しかもそ
れはあまり問題にならないので、それを許容するためで
ある。
【0035】この制御回路50には、外部から、停止、
低燃焼および高燃焼を指令する指令信号が与えられる。
【0036】なお、燃料弁モータ装置30、空気弁モー
タ装置40および制御回路50の具体例については、後
で図4を参照して詳述する。
【0037】上記ガスバーナ装置における空気弁18お
よび燃料弁12の開度の変化の例を図2に示す。高燃焼
指令を受けた時、まず空気弁18の開度が増大し始め、
それから所定の遅れ時間t1だけ遅れて燃料弁12の開
度が増大し始める。低燃焼指令を受けた時は、まず燃料
弁12の開度が減少し始め、それから所定の遅れ時間t
2だけ遅れて空気弁18の開度が減少し始める。この遅
れ時間t1およびt2は、図3において空燃比が許容領
域Bから出ないように決めれば良い。また、通常はt1
=t2で良いが、必要に応じてt1≠t2としても良
い。従って、燃焼量の切り換えの途中においては、幾分
エアリッチな領域A1およびA2が存在することにな
る。
【0038】上記切り換えの際の空燃比の変化は図3に
示すようになる。空燃比の許容領域Bについては、図9
の場合と同様である。この実施例では、低燃焼から高燃
焼へ切り換える時も、高燃焼から低燃焼へ切り換える時
も、上述したように空気が幾分多い空気優位制御を行う
ので、空燃比を常に許容領域B内に収めることができ
る。
【0039】この空気優位制御の利点を説明すると、前
述したように低燃焼時および高燃焼時とも空燃比は通常
は1.2付近に設定されており、図3からも分かるよう
に、空燃比の余裕は、小さくする側よりも大きくする側
の方が大きい。即ち、空気流量が不足するとすぐにCO
発生限界線L2を越えるけれども、空気流量が幾分多く
なってもすぐにはCO発生限界線L1を越えない。この
ことから、空気優位制御を行えば、容易に、空燃比を常
にその許容領域B内に収めることができることが分か
る。
【0040】このようにこの実施例では、空気優位制御
を行うので、燃焼量の切り換え途中に空燃比異常が起こ
らず安全である。即ち、ガスバーナ2からCOが多く発
生せず、しかもガスバーナ2において燃焼が安定してい
て、振動燃焼や吹き消えも起こらない。
【0041】また、燃料弁モータ装置30と空気弁モー
タ装置40との間でインターロックを取り合っていて、
燃料弁12および空気弁18の開度の相互関係を監視し
ているので、燃料弁12と空気弁18のどちらが故障し
てもそれを検出して燃料遮断弁6および8を閉じること
ができるので安全である。
【0042】また、燃料遮断弁は高価であるので、この
実施例のように燃料弁12と燃料弁モータ装置30との
組み合わせの方が、図6の従来例のように三位置式の燃
料遮断弁8aを用いたり、図7の従来例のように二つの
燃料遮断弁8bおよび8cを用いたりする場合よりもコ
ストが安くなる。
【0043】また、燃料弁モータ装置30および空気弁
モータ装置40によって、燃料弁12および空気弁18
のそれぞれの開度調整を簡単に行うことができるので、
図5の従来例のようにリンク機構22を用いたり、図6
の従来例のように三位置式の燃料遮断弁8aを用いた
り、図7の従来例のように二つの燃料遮断弁8bおよび
8cを用いたりする場合よりも、空燃比の調整を簡単に
行うことができる。
【0044】また、燃料弁12および空気弁18は各々
の燃料弁モータ装置30および空気弁モータ装置40で
制御するので、図5の従来例の場合と違って、燃料弁1
2、空気弁18およびそれら用の配管の配置上の制約を
受けない。
【0045】図4は、図1の装置における燃料弁モータ
装置30、空気弁モータ装置40および制御回路50の
具体例を示す回路図である。
【0046】燃料弁モータ装置30は、例えば実公平2
−45557号公報に開示されているコントロールモー
タ装置と同様のものであり、燃料弁12に連結されてい
てその開度を制御する燃料弁モータ31と、燃料弁モー
タ31の軸に連結されていて燃料弁12の開度を検出す
る複数のカムスイッチ32〜35と、制御用のリレー3
6とを備えている。36a、36bはリレー36の接点
である。
【0047】各カムスイッチ32〜35が切り換わる位
置は任意に調整可能であるが、この実施例では次のよう
に設定している。即ち、カムスイッチ33は、所定の高
開度(例えば開度100%)でa側に切り換わる。カム
スイッチ34は、所定の低開度(例えば開度30%)で
a側に切り換わる。カムスイッチ32は、開度が高開度
よりも少し小さく(例えば開度95%に)なるとb側に
切り換わる。燃料弁12が閉じ始めてからこのカムスイ
ッチ32がb側に切り換わるまでの時間が図2中の遅れ
時間t2に相当する。カムスイッチ35は、低開度と高
開度の間の所定の開度でa側に切り換わる。
【0048】空気弁モータ装置40も、例えば実公平2
−45557号公報に開示されているコントロールモー
タ装置と同様のものであり、空気弁18に連結されてい
てその開度を制御する空気弁モータ41と、空気弁モー
タ41の軸に連結されていて空気弁18の開度を検出す
る複数のカムスイッチ42〜45と、制御用のリレー4
6とを備えている。46a、46bはリレー46の接点
である。
【0049】各カムスイッチ42〜45が切り換わる位
置は任意に調整可能であるが、この実施例では次のよう
に設定している。即ち、カムスイッチ43は、所定の高
開度(例えば開度100%)でa側に切り換わる。カム
スイッチ44は、所定の低開度(例えば開度30%)で
a側に切り換わる。カムスイッチ42は、開度が低開度
よりも少し大きく(例えば開度50%に)なるとa側に
切り換わる。空気弁18が開き始めてからこのカムスイ
ッチ42がa側に切り換わるまでの時間が図2中の遅れ
時間t1に相当する。カムスイッチ45は、低開度と高
開度の間の所定の開度でa側に切り換わる。このカムス
イッチ45がa側に切り換わる開度と、前記カムスイッ
チ35がa側に切り換わる開度は、この例では互いに同
じ開度、例えば開度65%に設定している。
【0050】端子52および54には、電源(例えばA
C200V)が供給される。接点56は、回路の入切用
の接点である。接点58は、低燃焼と高燃焼の切り換え
用の接点であり、外部からの信号で、低燃焼させる時に
オフに、高燃焼させる時にオンにされる。
【0051】動作例を説明すると、低燃焼から高燃焼に
切り換える時は、接点58がオンにされる。それに応じ
て、まず、空気弁モータ装置40内のリレー46がオン
してその接点46aがオンし、空気弁モータ41の開方
向回路に電流が流れて空気弁モータ41は開方向に回転
を始め、空気弁18の開度が増大し始める。空気弁18
の開度が少し増大すると、カムスイッチ42がa側に切
り換わり、それに応じて燃料弁モータ装置30内のリレ
ー36に電圧が印加されてそれがオンしてその接点36
aがオンし、燃料弁モータ31の開方向回路に電流が流
れて燃料弁モータ31は開方向に回転を始め、燃料弁1
2の開度が増大し始める。これが前述した空気優位制御
である。
【0052】空気弁18および燃料弁12の開度が所定
の高開度に達すると、カムスイッチ43および33がa
側に切り換わり、空気弁モータ41および燃料弁モータ
31はそこで停止する。
【0053】空気弁18および燃料弁12の開度を増大
させている途中では、まずカムスイッチ45がa側に切
り換わり、追っかけてすぐにカムスイッチ35側がa側
に切り換わる。これが正常時である。しかし、空気弁1
8と燃料弁12のどちらかの開度に異常があると、カム
スイッチ45とカムスイッチ35の一方がa側、他方が
b側となり、タイマ60に電流が流れてタイマ60が起
動する。タイマ60は例えば2秒に設定されており、上
記開度異常が2秒以上継続すると、タイマ60がオンし
て接点60aがオンし、リレー62が動作してその接点
62bがオフし、それによって燃料遮断弁6および8に
電圧が印加されなくなり両燃料遮断弁6および8は遮断
される。これが前述したインターロックである。
【0054】高燃焼から低燃焼へ切り換える時は、接点
58がオフにされ、それに応じてリレー36および46
がオフしてその接点36bおよび46bがオンする。そ
れに応じて、まず、燃料弁モータ31の閉方向回路に電
流が流れて燃料弁モータ31は閉方向に回転を始め、燃
料弁12の開度が減少し始める。燃料弁12の開度が少
し減少すると、カムスイッチ32がb側に切り換わり、
それに応じて空気弁モータ41の閉方向回路に電流が流
れて空気弁モータ41は閉方向に回転を始め、空気弁1
8の開度が減少し始める。これも前述した空気優位制御
である。
【0055】燃料弁12および空気弁18の開度が所定
の低開度に達すると、カムスイッチ34および44はa
側に切り換わり、それによって燃料弁モータ31および
空気弁モータ41はそれぞれ停止する。
【0056】以上のようにして、ガスバーナ2における
燃焼量の切り換えと、その際の空気優位制御と、インタ
ーロックとが行われる。
【0057】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0058】高価な燃料遮断弁の代わりに、それより
もコストが安い燃料弁と燃料弁モータの組み合わせを用
いているので、従来の燃料遮断弁方式に比べてコストが
安い。
【0059】燃料弁モータおよび空気弁モータによっ
て燃料弁および空気弁のそれぞれの開度調整を簡単に行
うことができるので、空燃比調整を簡単に行うことがで
きる。
【0060】燃料弁および空気弁は各々の燃料弁モー
タおよび空気弁モータで制御するので、燃料弁、空気弁
およびそれら用の配管の配置上の制約を受けない。
【0061】燃料弁モータ側と空気弁モータ側との間
でインターロックを取り合っていて、燃料弁および空気
弁の開度の相互関係を監視しているので、燃料弁と空気
弁のどちらが故障してもそれを検出して燃料遮断弁を閉
じることができるので安全である。
【0062】空気優位制御を行うので、燃焼量の切り
換え途中で空燃比異常が起こらず安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るガスバーナ装置の一例を示す概
略図である。
【図2】図1の装置における空気弁および燃料弁の開度
の変化の例を示す概略図である。
【図3】図1の装置における燃焼範囲および空燃比の変
化の例を示す概略図である。
【図4】図1の装置における燃料弁モータ装置、空気弁
モータ装置および制御回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図5】従来のガスバーナ装置の一例を示す概略図であ
る。
【図6】従来のガスバーナ装置の他の例を示す概略図で
ある。
【図7】従来のガスバーナ装置の更に他の例を示す概略
図である。
【図8】図6の装置における空気弁および燃料遮断弁の
開度の変化の例を示す概略図である。
【図9】図6の装置における燃焼範囲および空燃比の変
化の例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 ガスバーナ 4 燃料 6,8 燃料遮断弁 12 燃料弁 16 空気 18 空気弁 30 燃料弁モータ装置 31 燃料弁モータ 32〜35 カムスイッチ 40 空気弁モータ装置 41 空気弁モータ 42〜45 カムスイッチ 50 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナにおける燃焼量を停止、低燃
    焼および高燃焼の三位置に制御する三位置制御方式のガ
    スバーナ装置において、前記ガスバーナへの燃料供給ラ
    インにそこを流れる燃料流量を制御する燃料弁およびそ
    こを流れる燃料を遮断する燃料遮断弁を設け、同ガスバ
    ーナへの空気供給ラインにそこを流れる空気流量を制御
    する空気弁を設け、この燃料弁および空気弁に、それら
    を低開度および高開度にそれぞれ制御する燃料弁モータ
    および空気弁モータと、各弁の低開度状態、高開度状態
    およびその他の開度状態をそれぞれ検出する複数のスイ
    ッチとをそれぞれ連結しており、更に、このスイッチか
    らの信号を用いて燃料弁モータ、空気弁モータおよび燃
    料遮断弁を制御する回路であって、低燃焼から高燃焼へ
    切り換える時は空気弁を燃料弁に先行させて開方向に動
    作させ、高燃焼から低燃焼へ切り換える時は燃料弁を空
    気弁に先行させて閉方向に動作させる弁制御機能と、燃
    料弁および空気弁の開度の相互関係が一定の関係から外
    れた状態が一定時間以上続いた時に燃料遮断弁を閉じる
    インターロック機能とを有する制御回路を備えているこ
    とを特徴とするガスバーナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008004388A1 (fr) * 2006-07-04 2008-01-10 Miura Co., Ltd. Appareil de combustion
JP2008057960A (ja) * 2006-07-04 2008-03-13 Miura Co Ltd 燃焼装置

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WO2008004388A1 (fr) * 2006-07-04 2008-01-10 Miura Co., Ltd. Appareil de combustion
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