JPH09260718A - 光電変換装置とその駆動方法及びそれを有するシステム - Google Patents

光電変換装置とその駆動方法及びそれを有するシステム

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JPH09260718A
JPH09260718A JP8072501A JP7250196A JPH09260718A JP H09260718 A JPH09260718 A JP H09260718A JP 8072501 A JP8072501 A JP 8072501A JP 7250196 A JP7250196 A JP 7250196A JP H09260718 A JPH09260718 A JP H09260718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換素子の駆動でフラットバンド電圧の
移動を抑え、ダイナミックレンジを維持し、SN比が高
く、特性が安定していることを課題とする。 【解決手段】 絶縁基板上に、第一の電極層、第一の型
のキャリアおよび前記第一の型のキャリアとは正負の異
なる第二のキャリア両方のキャリアの通過を阻止する第
一の絶縁層、光電変換半導体層、該半導体層への前記第
一の型のキャリアの注入を阻止する注入阻止層、第二の
電極層を堆積した光電変換素子を有する光電変換装置に
おいて、前記光電変換素子の各層に電界を与える以下の
三つの動作モード、(1)入射光量に応じて電荷を発生
し蓄積する光電変換モード、(2)光電変換素子内に蓄
積された電荷をリフレッシュするリフレッシュモード、
(3)光電変換素子のフラットバンド電圧の移動を抑制
するフラットバンド電圧シフト抑制モード、を一定の順
序で繰り返し動作させる為のスイッチ手段を有すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換装置、そ
の駆動方法及びそれを有するシステムに係わり、たとえ
ばファクシミリ、デジタル複写機あるいはX線撮像装置
等の等倍読み取りを行う事の可能な一次元もしくは二次
元の光電変換装置、その駆動方法及びそれを有するシス
テムに関する。
【0002】
【従来技術】従来、ファクシミリ、デジタル複写機ある
いはX線撮像装置等の読み取り系としては縮小光学系と
CCD型センサを用いた読み取り系が用いられていた
が、近年、水素化アモルファスシリコン(以下、「a−
Si」と記す)に代表される光電変換半導体材料の開発
により、光電変換素子及び信号処理部を大面積の基板に
形成し、情報源と等倍の光学系で読み取る、いわゆる密
着型センサの開発がめざましい。特にa−Siは光電変
換材料としてだけでなく、薄膜電界効果型トランジスタ
(以下、「TFT」と記す)としても用いることができ
るので光電変換半導体層とTFTの半導体層とを同時に
形成することができる利点を有している。
【0003】図21は従来の光センサの構成断面図を示
す。図21(a)、図21(b)は二種類の光センサの
層構成を示し、図21(c)は共通した代表的な駆動方
法を示している。図21(a)、図21(b)は共にフ
ォト・ダイオード型の光センサであり、図21(a)は
PIN型、図21(b)はショットキー型と称されてい
る。図中、1は絶縁基板、2は下部電極、3はp型半導
体層(以下、「p層」と記す)、4は真性半導体層(以
下、「i層」と記す)、5はn型半導体層(以下、「n
層」と記す)、および6は透明電極である。ショットキ
ー型図21(b)では下部電極2の材料を適当に選び、
下部電極2からi層4に電子が注入されないようショッ
トキーバリア層が形成されている。10は上記光センサ
を記号化して表わした光センサを示し、11は電源、1
2は電流アンプ等の検出部を示している。光センサ10
中Cで示された方向は図21(a)、図21(b)中の
透明電極6側、Aで示された方向が下部電極2側であ
り、電源11はA側に対しC側に正の電圧が加わるよう
に設定されている。
【0004】ここで動作を簡単に説明する。矢印で示さ
れた方向から光が入射され、i層4に達すると、光は吸
収され電子とホールが発生する。i層4には電源11に
より電界が印加されているため電子はC側、つまりn層
5を通過して透明電極6に移動し、ホールはA側、つま
り下部電極2に移動する。よって光センサ10に光電流
が流れたことになる。また、光が入射しない場合i層4
で電子もホールも発生せず、また、透明電極6内のホー
ルはn層5がホールの注入阻止層として働き、下部電極
2内の電子はPIN型図21(a)ではp層3が、ショ
ットキー型図21(b)ではショットキーバリア層が、
電子の注入阻止層として働き、電子、ホール共に移動で
きず、電流は流れない。したがって、光の入射の有無で
電流が変化し、これを図21(c)の検出部12で検出
すれば光センサとして動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光センサでSN比が高く、低コストの光電変換装置
を生産するのは困難であった。以下その理由について説
明する。
【0006】第一の理由は、PIN型図21(a)、シ
ョットキー型図21(b)は共に2カ所に注入阻止層が
必要なところにある。PIN型センサにおいて注入阻止
層であるn層5は電子を透明電極6に導くのを阻止する
と同時にホールがi層4に注入するのを阻止する特性が
必要である。また、ショットキー型センサにおいては、
ショットキーバリア層4が下部電極からの電子を阻止
し、n層5からのホールを阻止する特性がある。このど
ちらかの特性を逸すれば光電流が低下したり、光が入射
しない時の電流(以下、「暗電流」と記す)が発生、増
加することになりSN比の低下の原因になる。この暗電
流はそれ自身がノイズと考えられると同時にショットノ
イズと呼ばれるゆらぎ、いわゆる量子ノイズを含んでお
り、たとえ検出部12で暗電流を差し引く処理をして
も、暗電流に伴う量子ノイズを小さくすることはできな
い。
【0007】通常この特性を向上させるため、i層4や
n層5の成膜の条件や、作成後のアニールの条件の最適
化を図る必要がある。しかし、もう一つの注入阻止層で
あるp層3についても電子ホールが逆ではあるが同等の
特性が必要であり、同様に各条件の最適化が必要であ
る。
【0008】通常、前者n層の最適化と後者p層の最適
化の条件は同一でなく、両者の条件を同時に満足させる
のは困難である。つまり、同一光センサ内に二カ所の注
入阻止層が必要なことは高SN比の光センサの形成を困
難にする。これはショットキー型図21(b)において
も同様である。またショットキー型図21(b)におい
ては片方の注入阻止層にショットキーバリア層を用いて
いるが、これは下部電極2とi層4の仕事関数の差を利
用するもので、下部電極2の材料が限定されたり、界面
の局在準位の影響が特性に大きく影響し、条件を満足さ
せるのはさらに困難である。また、さらにショットキー
バリア層の特性を向上させるために、下部電極2とi層
4の間に100オングストローム前後の薄いシリコンや
金属の酸化膜、窒化膜を形成することも報告されている
が、これはトンネル効果を利用し、ホールを下部電極2
に導き、電子のi層4への注入を阻止する効果を向上さ
せるもので、やはり仕事関数の差を利用しているため下
部電極2の材料の限定は必要であるし、電子の注入の阻
止とトンネル効果によるホールの移動という逆の性質を
利用するため、酸化膜や窒化膜は100オングストロー
ム前後と非常に薄いところに限定され、かつ、厚さや膜
質の制御は難しく生産性を低下させられる。
【0009】また、注入阻止層が2カ所必要なことは生
産性を低下させコストもアップする。これは注入阻止層
が特性上重要なため2カ所中1カ所でもゴミ等で欠陥が
生じた場合、光センサとしての特性が得られないからで
ある。
【0010】第二の理由を図22を用いて説明する。図
22は薄膜の半導体層で形成した電界効果型トランジス
タ(TFT)の層構成を示している。TFTは光電変換
装置を形成するうえで制御部の一部として利用すること
がある。図中、図21と同一なものは同番号で示してあ
る。7はゲート絶縁膜であり、60は上部電極である。
形成法を順を追って説明する。絶縁基板1上にゲート電
極として働く下部電極2、ゲート絶縁膜7、i層4、n
層5、ソース、ドレイン電極として働く上部電極60を
順次成膜し、上部電極60をエッチングによりソース、
ドレイン電極を形成し、その後n層5をエッチングによ
りチャネル部を構成している。TFTの特性はゲート絶
縁膜7とi層4の界面の状態に敏感で通常その汚染を防
ぐために同一真空内で連続的に堆積する。
【0011】従来の光センサをこのTFTと同一基板上
に形成する場合この層構成が問題となり、コストアップ
や特性の低下を招く。この理由は図21で示した従来の
光センサの構成が、図21(a)のPIN型センサが電
極/p層/i層/n層/電極、図21(b)のショット
キー型センサが電極/i層/n層/電極という構成であ
るのに対し、TFTは電極/絶縁膜/i層/n層/電極
という構成で両者が異なるからである。これは同一プロ
セスで形成できないことを示し、プロセスの複雑化によ
る歩留まりの低下、コストアップを招く。また、i層/
n層を共通化するにはゲート絶縁層7やp層3のエッチ
ング工程が必要となり、先に述べた光センサの重要な層
である注入阻止層のp層3とi層4が同一真空内で成膜
できなかったり、TFTの重要なゲート絶縁膜7とi層
4の界面がゲート絶縁膜のエッチングにより汚染され、
特性の劣化やSN比の低下の原因になる。
【0012】また、前述した図21(b)のショットキ
ー型センサの特性を改善するため、下部電極2とi層4
の間に酸化膜や窒化膜を形成したものは膜構成の順は同
一ではあるが、先に述べたように酸化膜や窒化膜は10
0オングストローム前後である必要があり、ゲート絶縁
膜7と共用することは困難である。図23にゲート絶縁
膜7とTFTの歩留まりについて、我々が実験した結果
を示す。ゲート絶縁膜厚が1000オングストローム以
下で歩留まりは急激に低下し、800オングストローム
で約30%、500オングストロームで歩留まり0%、
250オングストロームではTFTの動作すら確認でき
なかった。トンネル効果を利用した光センサの酸化膜や
窒化膜と、電子やホールを絶縁しなければならないTF
Tのゲート絶縁膜を共用化することは明らかに困難であ
り、これをデータが示している。
【0013】またさらに、図示はしていないが電荷や電
流の積分値を得るのに必要となる素子である容量素子
(以下、「コンデンサ」と記す)を従来の光センサと同
一の構成でリークが少ない良好な特性ものを作るのは難
しい。コンデンサは2つの電極間に電荷を蓄積するのを
目的とするため、電極間の中間層には必ず電子とホール
の移動を阻止する層が必要であるのに対し、従来の光セ
ンサは電極間に半導体層のみ利用しているため熱的に安
定したリークの少ない良好な特性の中間層を得るのは難
しいからである。
【0014】このように光電変換装置を構成するうえで
重要な素子であるTFTやコンデンサと、プロセス的に
または特性的にマッチングが良くないことは複数の光セ
ンサを一次元もしくは二次元に多数配置しこの光信号を
順次検出するようなシステム全体を構成するうえで工程
が多くかつ複雑になるため歩留まりが非常に悪く、低コ
ストで高性能多機能な装置を作るうえで重大な問題にな
る。
【0015】[発明の目的]本発明の目的はSN比が高
く、特性が安定している光電変換装置、及びその駆動方
法及びそれを有するシステムを提供することを目的とす
る。
【0016】具体的には、本発明の光電変換装置は、光
電変換素子のフラットバンド電圧の移動を抑えるため
に、光電変換動作をしているときと逆方向の電界を光電
変換素子に印加し、結果的にダイナミックレンジを小さ
くしないこと、即ちSN比が高く、特性が安定している
ことを目的とする。
【0017】又、本発明は、歩留まりが高く、特性が安
定している光電変換装置及びそれを有するシステムを提
供することを目的とする。
【0018】加えて本発明は、TFTと同一プロセスで
形成することが可能で、生産プロセスの複雑化を生じる
こと無く、低コストで作製可能な光電変換装置、及びそ
の駆動方法及びそれを有するシステムを提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、絶縁基板上に、第一の電
極層、第一の型のキャリアおよび前記第一の型のキャリ
アとは、正負の異なる第二のキャリア両方のキャリアの
通過を阻止する第一の絶縁層、光電変換半導体層、該半
導体層への前記第一の型のキャリアの注入を阻止する注
入阻止層、第二の電極層を堆積した光電変換素子を有す
る光電変換装置に於いて、前記光電変換素子の各層に電
界を与える以下の三つの動作モード、(1)入射光量に
応じて電荷を発生し蓄積する光電変換モード、(2)光
電変換素子内に蓄積された電荷をリフレッシュするリフ
レッシュモード、(3)光電変換素子のフラットバンド
電圧の移動を抑制するフラットバンド電圧シフト抑制モ
ード、を一定の順序で繰り返し動作させる為のスイッチ
手段を有することを特徴とする光電変換装置を提供す
る。
【0020】又、本発明は、前記光電変換素子の各層に
電界を与える以下の三つの動作モード、(1)入射光量
に応じて電荷を発生し蓄積する光電変換モード、(2)
光電変換素子内に蓄積された電荷をリフレッシュするリ
フレッシュモード、(3)光電変換素子のフラットバン
ド電圧の移動を抑制するフラットバンド電圧シフト抑制
モード、をスイッチ手段により切り替え、さらに前記三
つの動作モードを一定の順序で繰り返し動作させること
を特徴とする光電変換装置の駆動方法を提案する。
【0021】更に、本発明は、光電変換装置が蛍光体を
有し、該光電変換装置からの信号を処理する信号処理手
段と、前記信号処理手段からの信号を記録する為の記録
手段と、前記信号処理手段からの信号を表示する為の表
示手段と、前記信号処理手段からの信号を電送する為の
電送手段と、前記光電変換装置に入力される光情報を発
生させるためのX線源を有するシステムを提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0023】[実施形態1]本発明の実施形態1の説明
の前に、以前発明者等が提案した先行技術の特願平6−
313392号及びそのリフレッシュ動作の説明を行
う。
【0024】図10(a)及び図10(b)は、それぞ
れ順に、発明者等が以前提案した光電変換装置の光電変
換素子を説明するための模式的層構成図、光電変換装置
の概略的回路図である。
【0025】図10(a)においては、1はガラスなど
で形成される絶縁基板、2はA1やCrなどで形成され
る下部電極である。70は電子、ホ−ル共に通過を阻止
する窒化シリコン(SiN)などで形成される絶縁層で
あり、その厚さはトンネル効果により電子、ホ−ルが通
過できないほどの厚さである500オングストロ−ム以
上に設定される。4は水素化アモルファスシリコン(a
−Si:H)の真性半導体i層で形成される光電変換半
導体層、5は光電変換半導体層4に透明電極6側からの
ホ−ルの注入を阻止するa−Siのn+層で形成される
注入阻止層、透明電極6はITOのようなインジウム又
はスズを含む化合物、酸化物などで形成される。
【0026】図10(b)において、100は図10
(a)で示した光電変換素子を記号化したものでDが透
明電極6側、Gが下部電極2側の電極を示している。1
20は光電変換素子100に流れる電流を検出する検出
部、110は電源部であり、電源部110はD電極に正
の電位を与える正電源111、負の電位を与える負電源
112と、その両者を切り換えるスイッチ113で構成
される。スイッチ113はリフレッシュモ−ドではre
fresh側の負電源112に、光電変換モ−ドではr
ead側の正電源111に接続されるよう制御される。
【0027】ここで光電変換素子100の動作について
説明する。図11(a)、図11(b)はそれぞれ光電
変換素子100のリフレッシュモ−ドおよび光電変換モ
−ドの動作を示す光電変換部のエネルギ−バンド図で、
光電変換素子の各層の厚さ方向の状態を表している。
【0028】図11(a)のリフレッシュモ−ド(a)
において、D電極はG電極に対して負の電位が与えられ
ているため、i層4中の黒丸で示されたホ−ルは電界に
よりD電極に導かれる。同時に白丸で示された電子はi
層4に注入される。この時一部のホ−ルと電子はn層
5、i層4において再結合して消滅する。充分に長い時
間この状態が続けばi層4内のホ−ルはi層4から掃き
出される。
【0029】この状態で図11(b)の光電変換モ−ド
(b)になると、D電極はG電極に対して正の電位が与
えられるため、i層4中の電子は瞬時にD電極に導かれ
る。しかしホ−ルはn層5が注入阻止層として働くため
i層4に導かれることはない。この状態でi層4内に光
が入射すると光は吸収され、電子・ホ−ル対が発生す
る。この電子は電界によりD電極に導かれ、ホ−ルはi
層4内を移動し絶縁層70の界面に達する。しかし、絶
縁層70内には移動できないため、i層4内に留まるこ
とになる。この時電子はD電極に移動し、ホ−ルはi層
4内の絶縁層70界面に移動するため、素子内の電気的
中性を保つため、電流がG電極から検出部120に流れ
る。この電流は光により発生した電子・ホ−ル対に対応
するため入射した光に比例する。
【0030】ある期間光電変換モ−ド(b)を保った
後、再びリフレッシュモ−ド(a)の状態になると、i
層4内に留まっていたホ−ルは前述のようにD電極に導
かれ、同時にこのホ−ルに対応した電荷が検出部120
に流れる。このホ−ルの量は光電変換モ−ド期間に入射
した光の総量に対応し、検出部120に流れる電荷は光
の総量に対応する。この時i層4内に注入される電子の
量に対応した電荷も流れるが、この量はおよそ一定なた
め差し引いて検出すればよい。
【0031】つまり、光電変換部100は、リアルタイ
ムに入射する光の量を出力すると同時に、ある期間に入
射した光の総量を出力することもできる。このことは発
明者等が以前提案した構成例の大きな特徴といえる。検
出部120は目的に応じて電子の流れ又はホールの流れ
のどちらか一方、もしくは両方を検出すればよい。ま
た、図11(c)は後述するように、入射する光の照度
が強い場合の図11(b)からしばらく経過した結果の
状態図を示す。
【0032】ここで図12を用いて発明者等が以前提案
した光電変換装置の動作について説明する。
【0033】図12は、図10の光電変換装置における
動作のタイミングチャ−トである。図中、Vdgは光電変
換部100のG電極に対するD電極の電位であり、Pは
光の入射の状態を示し、オンで光が入射の状態、オフで
光の入射がない。つまりダ−ク状態を示している。IS
は検出部120に流れ込む電流を示し、横軸方向は時間
の経過を示す。
【0034】初めにスイッチ113がrefresh方
向に接続されるとリフレッシュモ−ドに入り、Vdgは負
電圧となり、図11(a)のようにホ−ルが掃き出さ
れ、また電子がi層4に注入されるにともない検出部1
20には図12のEで示される負の突入電流Eが流れ
る。その後リフレッシュモ−ドは終了し、スイッチ11
3がread方向に接続されるとi層4内の電子が掃き
出され正の突入電流E’が流れ光電変換モ−ドに入る。
この時光が入射されているとAで示される光電流Aが流
れる。もし同様な動作でダ−ク状態であればA’で示さ
れるように電流は流れない。よって光電流Aを直接、も
しくは一定の期間、光電流Aを積分すれば光の入射を検
出できる。
【0035】また、Aの状態からスイッチ113がre
fresh方向に接続されると突入電流Bが流れる。こ
れは直前の光電変換モ−ド期間における光の入射の総量
に反映された量になり、この突入電流Bを積分もしくは
積分相当の値を得ればよい。直前の光電変換モ−ドで光
が入射していなければ突入電流はB’のように小さくな
り、その差を検出すれば、光の入射を検出できる。また
前述の突入電流E’やE”はおよそ突入電流B’と等し
いため、突入電流Bからこれらを差し引いてもよい。
【0036】また、さらに、同じ光電変換モ−ド期間で
あっても光の入射の状態が変化すれば、C、C’のよう
に電流ISは変化する。これを検出しても光の入射状態
を検出できる。つまり、必ずしも検出機会ごとに毎回リ
フレッシュモ−ドにする必要はないことを示している。
しかしながら、何らかの理由により、光電変換モ−ドの
期間が長くなったり、入射する光の照度が強い場合、D
のように光の入射があるにもかかわらず電流が流れない
ことがある。これは図11(c)のように、i層4内に
ホールが多数留まり、このホールのためi層4内の電界
が小さくなり、発生した電子がD電極に導びかれなくな
り、i層4内のホールと再結合してしまうからである。
この状態で光の入射の状態が変化すると、電流が不安定
に流れることもあるが、再びリフレッシュモードにすれ
ばi層4内のホールは掃き出され、次の光電変換モード
ではA”のようにAと等しい電流が得られる。
【0037】以上の説明において、入射光は一定で説明
したが、入射光の強弱によりA,B,Cの電流はともに
連続的に変化し、入射光の有無の検出に限らず、強弱に
ついても定量的に検出できることはいうまでもない。
【0038】また、前述の説明において、リフレッシュ
モードで、i層4内のホールを掃き出す場合、全てのホ
ールを掃き出すのが理想であるが、一部のホールを掃き
出すだけでも効果はあり、光電流であるAもしくはCに
おいて全てを掃き出した場合と値は変わらず、問題はな
い。また、常に一定量が残るように掃き出せば、Bの電
流によっても光の量を定量的に検出することができる。
つまり、次の光電変換モードでの検出機会において電流
値がDの状態、すなわち図11(c)の状態にならなけ
ればよく、リフレッシュモードのVdgの電圧、リフレッ
シュモードの期間、および、n層5の注入阻止層の特性
を決めればよい。
【0039】また、さらに、リフレッシュモードにおい
て、i層4への電子の注入は必要条件でなく、Vdgの電
圧は負に限定されるものでもない。ホールの一部がi層
4から掃き出されればよい。ホールが多数i層4に留ま
っている場合には、たとえVdgが正の電圧であってもi
層4内の電界はホールをD電極に導く方向に加わるから
である。n層5の注入阻止層の特性も同様に電子をi層
4に注入できることが必要条件ではない。
【0040】図13(a)、図13(b)、図13
(c)、図13(d)は、それぞれ検出部の較正例を示
したものである。121は電流Ampで代表される電流
計、122は電圧計、123は抵抗器、124はコンデ
ンサ、125はスイッチ素子、126はオペアンプであ
る。
【0041】図13(a)は直接電流を検出するもの
で、電流計121の出力は電圧や、増幅された電流であ
る。図13(b)は電流を抵抗器123に流して電圧を
電圧計122で検出している。図13(c)は電荷をコ
ンデンサ124に蓄積し、その電圧を電圧計122で検
出している。図13(d)はオペアンプ126により電
流の積分値を電圧として検出している。図13(c)、
図13(d)においてスイッチ素子125は毎回の検出
に対して初期値を与える役割をし、検出の方法によって
高抵抗の抵抗器に置き換えることも可能である。
【0042】電流計や電圧計は、トランジスタやこれを
組み合せたオペアンプ、抵抗、コンデンサ等で構成し、
高速で動作するものを使用することができる。検出部は
これら4種に限定するものでなく、電流もしくは電荷を
直接もしくは積分値を検出できればよく、電流もしくは
電圧値を検出する検出器と、抵抗器、コンデンサ、スイ
ッチ素子を組合せ、複数の光電変換部を同時もしくは順
次出力するよう構成することもできる。
【0043】ラインセンサやエリアセンサを構成する場
合は、電源部の配線やスイッチ素子と組合せてマトリッ
クスで、例えば1000ケ以上の光電変換部の電位を制
御し、また検出して電気信号として出力する。この場
合、スイッチ素子やコンデンサ、抵抗の一部は光電変換
部と同一基板上に構成すると、SN比や、コスト面で有
利である。この場合、発明者等が以前提案した構成例の
光電変換部は、代表的なスイッチ素子であるTFTと同
一膜構成のため、同一プロセスで同時に形成することが
可能であり、低コストで、高SN比の光電変換装置が実
現できる。
【0044】次に、リフレッシュモードにおけるリフレ
ッシュ電圧値による光電変換装置の特性の違いについ
て、以前発明者等が提案した光電変換装置を用いて説明
する。
【0045】図14はTFT1700及び電源1115
で構成される光電変換装置の1ビット等価回路図であ
り、図15がその動作を示すタイミングチャートであ
る。
【0046】ここでは、TFT1700を介して光電変
換素子100のG電極に正の電位を与えるリフレッシュ
の場合であるところの図14に示した光電変換装置の1
ビット等価回路図を用いて説明を行う。そして光電変換
素子100のD電極の電位は電源114によりVDに設
計され、リフレッシュ動作時のG電極の電位は電源11
15によりVrGに設定されるものとする。
【0047】まず図10(a)に示すように光電変換素
子100のG電極の電位(Vo)をD電極の電位(VD)
以上にリフレッシュする場合(V0=VrG≧VD)につい
て説明する。このような状態にリフレッシュされると光
電変換素子100のi層4内に留まっていたホール及び
i層4と絶縁層70との界面に存在する界面欠陥にトラ
ップされていたホールの全てがD電極に完全に掃き出さ
れる。逆に電子はこの時D電極からi層4内へ流れ込
み、その一部はi層4と絶縁層70との界面に存在する
界面欠陥にトラップされる。以下この電流を負の突入電
流B,B’という。そしてリフレッシュ動作終了後、光
電変換素子100のG電極の電位をGND電位等に初期
化する時、i層4内及び界面欠陥にトラップされていた
電子が全てD電極へ掃き出される。以下この電流を正の
突入電流E,E’という。i層4と絶縁層70との界面
に存在する界面欠陥は一般にエネルギー準位が深い為、
界面欠陥位置に存在する電子及びホールを移動させるエ
ネルギー、及びほかの位置から界面欠陥位置へ電子及び
ホールを移動させるエネルギーは相対的に高く、見かけ
上の移動度も低くなる。その為、正の突入電流がゼロに
なるまで、即ち界面欠陥にトラップされていた電子の全
てがD電極へ掃き出されるまで数十マイクロ秒から数秒
かかることになり、G電極リセット動作が終了しても大
きな突入電流が流れる。その結果、G電極が持つ容量に
蓄積された電荷の中にはノイズ成分である突入電流によ
る電荷が含まれ、結果的にその電荷分SN比が低下して
しまうのである。
【0048】上記の理由について、更に図14と図15
を用いて詳細に説明する。図14のPa、Pb、Pc、
Pdは、各々図14におけるスイッチ素子1125、転
送用TFT1300、リフレッシュ用TFT1700、
リセット用TFT1400を駆動するパルスのタイミン
グを示している。ここでHは各駆動素子をオン状態にす
るハイレベルを示しており、一般に結晶シリコン半導体
スイッチ素子では+5v〜+12v、a−SiのTFT
では+8v〜+15v位が用いられる。又、Lは一般的
に0vが多く用いられる。IsとV0は、図14中の矢印
で示す様に、各々光電変換素子100に一定の信号光が
照射された状態において、矢印の方向へ流れる電流とG
電極の電位を示している。ここで、Pa〜Pdのパルス
幅を20μsの動作時におけるIsとV0を図15に示し
ている。
【0049】図15において、光電変換素子100のG
電極電位V0は、リフレッシュ用パルスPcの立ち上が
りから、Pdのリセット用パルス立ち上がりまで一定の
高い電位に保たれている。その為正の突入電流はその間
に発生せず、Pdのパルス立ち上がり時に初めて、界面
欠陥にトラップされていた電子の掃き出しによると考え
られる。正の突入電流が発生している。この正の突入電
流が減衰し、ほぼゼロになるまで、発明者等の作製した
装置では約80〜100μ秒かかる為、G電極がもつ容
量に信号電荷を蓄積しはじめるPdのパルスの立ち下が
り時には、正の突入電流が多く発生しており、図中の斜
線で示した部分の電荷及び電圧値がノイズ成分として蓄
積されてしまうのである。その結果、その蓄積分SN比
が低下してしまうのである。正の突入電流を低減する方
法としてはPdの初期化パルスの時間を長くすることが
考えられるが、その時間にも限界があり、又時間を長く
することにより装置全体の信号読み取り時間が長くな
り、装置の低速化即ち性能ダウンを引き起こすことにな
る。
【0050】次に、図16を用いて光電変換素子100
をリフレッシュさせる時の印加電圧の条件について説明
する。図16は光電変換素子100のエネルギーバンド
図であり、両端の各々の電極(D電極及びG電極)は開
放(オープン)状態である。光電変換素子100は一般
にいわれているMIS(Metal-Insulator-Semiconducto
r)構造であり両端の電極に加わる電圧条件により全容量
が相対的に小さい状態(デプレッション状態)と全容量
が相対的に大きい状態(アキュムレーション状態)が現
れる。
【0051】図16における各デバイスの両端はオープ
ンであるが、エネルギーバンド図については図16
(b)の場合が上記デプレッション状態のエネルギーバ
ンド図と同じであり、図16(c)の場合がアキュムレ
ーション状態のエネルギーバンド図と同じである。
【0052】一般にMIS型のコンデンサは、作製直後
において図16の(a)の状態、即ちi層のバンドがフ
ラットな状態(フラットバンド電圧VFB=0V)又は図
16(b)の状態即ち若干デプレッション状態(3V≧
VFB>0V)である事が多い。又、MISコンデンサの
両端に電圧を加える事によりVFBはある程度任意の正及
び負の値にする事も可能である。
【0053】図10に示す1ビット回路を図12に示す
タイミングで駆動する場合、リフレッシュ時間は光電変
換時間より短くすることが可能となる。2次元的に光電
変換素子を配列しマトリクス駆動を行う場合は、光電変
換素子の数が増えれば増えるほどリフレッシュ時間と光
電変換時間の比は大きくなる。
【0054】又、一般にMIS型コンデンサのフラット
バンド電圧VFBは、電界、時間、温度に大きく依存する
ことが知られているが、本発明の光電変換装置における
光電変換素子はリフレッシュ時においてフラットバンド
電圧VFBは正の電圧方向へ移動し、反対に光電変換時に
はフラットバンド電圧VFBは負の電圧方向へ移動する。
【0055】よって本発明の図10に示す光電変換装置
における光電変換素子はフラットバンド電圧VFBが結果
的に負の電圧方向に移動し、光電変換素子のダイナミッ
クレンジを小さくしてしまう。そうなると、光電変換装
置としてのSN比は小さくなり、安定した特性が得られ
なくなってしまう。
【0056】又、ここで正の突入電流(減衰時間が長
く、且つ電流値が大であること)をもたらす電圧値の条
件を以下においてまとめる。まず、光電変換素子100
のi層のフラットバンド電圧VFBがゼロの時はリフレッ
シュ時のG電極の電位(VrG)はD電極の電位(VD)よ
り高ければ、即ちVrG>VDであれば、上述した問題の
正の突入電流が流れる。
【0057】又、光電変換素子100のi層のフラット
バンド電圧VFBがゼロでない時はリフレッシュ時のG電
極の電位(VrG)はD電極の電位(VD)からVFBを差し
引いた電圧値よりも高ければ、即ちVrG≧VD−VFBで
あれば上述した問題の正の突入電流が流れるのである。
【0058】上記のメカニズムを図17を用いて説明す
る。図17はVrG≧VD−VFBの場合の光電変換素子1
00のエネルギーバンド図で、図17(a)の下部電極
2から透明電極6の各層の厚さ方向の状態を表してい
る。リフレッシュ動作の図17(a)において、D電極
はG電極に対して負の電位が与えられているため、i層
4中の黒丸で示されたホールは電界によりD電極に導か
れる。同時に白丸で示された電子はi層4に注入され
る。又、i層4と絶縁層70の界面欠陥にトラップされ
ていたホールはある程度の時間を費しD電極に導かれ、
i層4に注入された電子のうち一部は逆に、ある程度の
時間を費してi層4と絶縁層70の界面欠陥にトラップ
される。この時一部のホールと電子はn層5、i層4に
おいて再結合して消滅する。十分に長い時間この状態が
続けばi層4内のホールはi層4から掃き出される。こ
の状態で光電変換動作の図17(b)になるとD電極は
G電極に対して正の電位が与えられるためi層4中の電
子は瞬時にD電極に導かれる。そしてi層4と絶縁層7
0の界面欠陥にトラップされていた電子は、ある程度時
間を費してD電極へ導かれる。この界面欠陥にトラップ
されていた電子が前述した問題の突入電流の原因であ
る。ここでホールはn層5が注入阻止層として働く為、
i層4に導かれることはない。この状態でi層4内に光
が入射すると、光は吸収され電子・ホール対が発生す
る。この電子は電界によりD電極に導かれ、ホールはi
層4内を移動しi層4と絶縁層70の界面に達する。し
かし、絶縁層70内には移動できない為、i層4内に留
まることになる。そしてある期間光電変換動作の図17
(b)を保った後の状態が図17(c)である。
【0059】次に、このようなリフレッシュ条件におけ
る光電変換素子100のダイナミックレンジ(D・R)
について説明する。図14に示される光電変換素子10
0のD・Rを電荷量で示すと、D・R=VrG×Csとな
る。ここでCsは光電変換素子100の容量である。よ
って、光電変換素子100のダイナミックレンジ(D・
R)はリフレッシュ電圧VrGが高いほど大きくなる。そ
のため光電変換素子100に照射される信号光が多く得
られる場合は光による信号量を多く得ることができるの
でSN比が大きくなる。
【0060】次に、光電変換素子100のG電極の電位
(V0)以下にリフレッシュする場合(VrG<VD−VF
B)について説明する。
【0061】図18は、光電変換装置の1ビットの概略
的等価回路図である。図19は図18の光電変換装置を
実際に駆動した時のタイミングチャートである。
【0062】図18において図14と同じ番号で示され
る部分については同じものを示しているので説明は省略
する。図14に示される概略的等価回路と図18に示さ
れる概略的等価回路との違いはTFT1700に接続さ
れる電源1115の大きさである。なお、ここで光電変
換素子100は図10(a)と同一の構造をしているの
で、i層と第2の電極層との間の注入阻止層はn型であ
り、注入が阻止されるキヤリアはホールである。その為
注入が阻止されるキヤリア1個の電荷をqとすると、こ
の場合もq>0となる。
【0063】なお、図18において信号検出部は図18
の点線内の検出手段とTFT1300及びハイレベルパ
ルスPbを印加する手段を含む。
【0064】図18において図14と異なる点は、光電
変換素子100のリフレッシュ動作においてG電極に正
の電位を与える電源1115の電位VrGが、D電極に正
の電位を与える電源114の電位VDに比べて低くして
いる点のみである。詳細にいえば、光電変換素子100
には、i層のエネルギーバンドをフラットにする為にG
電極に印加するフラットバンド電圧(VFB)が存在する
ので実際には、図14の例ではVrG≧VD−VFBの状態
で駆動していたのに対し、図18ではVrG<VD−VFB
の状態で駆動するのである。
【0065】次に図19においてVrG<VD−VFBの状
態での光電変換装置の動作を説明する。図19において
図15と異なる点は、光電変換素子100の電流ISと
電流ISによるG電極の電位V0の振舞いである。
【0066】図19において、Pcのリフレッシュパル
スが立ち上がり、光電変換素子100のG電極に電圧V
rG(VrG<VD−VFB)が印加されると光電変換素子1
00のi層内に留まっていたホールの一部がD電極に掃
き出される。この時、i層と絶縁層の界面欠陥にトラッ
プされていたホールのほぼ全てはそのままの状態である
と考えられる。又、この時電子はD電極に掃き出された
一部のホールに相当する量もしくはそれ以下の数量がD
電極からi層内へ流れ込むが、i層内における電界はG
電極側の電位が低い為、i層と絶縁層の界面欠陥にトラ
ップされる電子はほぼゼロであると考えられる。よって
図19におけるISはPcのリフレッシュパルス立ち上
がり時において小さな負の突入電流しか生じることな
く、又減衰時間も短くなっている。又、Pcのリフレッ
シュパルス立ち上がりからPdのG電極リセットパルス
立ち上がりまでのG電極の電圧V0はVrGにほぼ一致し
ており、その電位はVD−VFBより下がっていることを
図19は示している。
【0067】次にG電極リセットパルスが立ち上がり、
光電変換素子100のG電極がGNDに接地されるとi
層内に留まっていた若干の電子は全てD電極に流れ出す
ことになる。この時、i層と絶縁層の界面欠陥には電子
は存在しない為、電子は少量で且つ瞬時に流れ出ると考
えられる。又、この時界面欠陥に存在するホールはほと
んど移動しないと思われる。よってPdのG電極リセッ
トパルス立ち上がり時において、ISは小さな正の突入
電流しか生じることなく、又減衰時間も短くなってい
る。PdのG電極リセットパルスの立ち上がりから立ち
下がりまでを約20マイクロ秒で動作させると、図のよ
うに光電変換動作開始となるPdのパルスの立ち下がり
時には、ほぼ突入電流はゼロになる。よってPdのパル
スの立ち下がりから蓄積されはじめる電荷は、ほぼすべ
てが光電変換素子100内に入射した信号光による電荷
となり、その信号電圧を読み出すことによりSN比の高
い情報を得ることが可能となる。
【0068】発明者等が以前提案した構成例における基
本的なメカニズムについて図を用いてさらに以下で説明
する。
【0069】図20(a)〜図20(c)はVrG<VD
−VFBの場合の光電変換素子100の動作を示すエネル
ギーバンド図であり、図17(a)〜図17(c)に示
したエネルギーバンド図に対応している。
【0070】リフレッシュ動作の図20(a)におい
て、D電極はG電極に対して正の電位が与えられている
為、i層4中の黒丸で示されたホールの一部が電界によ
りD電極に導かれる。同時に白丸で示された電子はi層
4に注入される。ここでi層4と絶縁層70の界面欠陥
にトラップされていたホールはほとんど移動せず、又電
子が界面欠陥にトラップされることもない。
【0071】この状態で光電変換動作の図20(b)に
なるとG電極はD電極に対して更に大きな負の電位が与
えられる為、i層4中の電子は瞬時にD電極に導かれる
が、界面欠陥にトラップされた電子はほとんど存在しな
い為、先に説明した図14の光電変換装置で問題となる
突入電流はほとんど存在しなくなる。
【0072】そしてある期間光電変換動作の図20
(b)を保った後の状態の図20(c)になる。
【0073】このようにVrG<VD−VFBの条件にリフ
レッシュする場合においては、i層4と絶縁層70の界
面欠陥に電子が存在することはほとんどない為、電子の
出入りに長い時間を費すことがなくなり、結果的にノイ
ズ成分となる突入電流を大きく削減することが可能とな
る。
【0074】しかしながら、このようなリフレッシュ条
件であり、図18に示される光電変換素子100のダイ
ナミックレンジ(D・R)は、D・R=VrG×Csとな
り、VrG≧VD−VFBの場合に比べて、VrG<VD−VFB
の場合のダイナミックレンジは小さくなる。その為、信
号処理が多い場合には、信号光による発生電荷が飽和
し、SN比を下げることが生じる。
【0075】ここで以前発明者等が提案した光電変換装
置において、SN比を保ち特性を安定させるべき項目に
ついて再度説明する。
【0076】図10に示す1ビット回路を図12に示す
タイミングで駆動する場合リフレッシュ時間は光電変換
時間より短くすることが可能となる。2次元的に光電変
換素子を配列しマトリクス駆動を行う場合は光電変換素
子の数が増えれば増えるほどリフレッシュ時間と光電変
換時間の比は大きくなる。
【0077】又、一般にMIS型コンデンサのフラット
バンド電圧VFBは、電界、時間、温度に大きく依存する
ことが知られているが、本発明の光電変換装置における
光電変換素子はリフレッシュ時においてフラットバンド
電圧VFBは正の電圧方向へ移動し、反対に光電変換時に
はフラットバンド電圧VFBは負の電圧方向へ移動する。
【0078】よって本発明の図10に示す光電変換装置
における光電変換素子はフラットバンド電圧VFBが結果
的に負の電圧方向に移動し、光電変換素子のダイナミッ
クレンジを小さくしてしまう。そうなると、光電変換装
置としてのSN比は小さくなり、安定した特性が得られ
なくなってしまう。
【0079】以上の点を鑑み、本発明において新たに考
案した実施形態が以下に示すものである。
【0080】図1は本発明による第1の実施形態に係る
光電変換装置の1ビットの等価回路図である。図1にお
いて、図10(b)と同じ番号で示される部分は同じも
のを示す。
【0081】図10(b)と異なる点は、光電変換素子
100のフラットバンド電圧(VFB)の移動を抑えるた
めの電源115が追加されており、光電変換素子100
が光電変換モード時とは逆の電界が印加されるよう電源
115が配置されている。
【0082】図1においては、光電変換モードとして電
源111を光電変換素子100のD電極に正の電圧を印
加して光電変換の電荷を読出し、次にリフレッシュモー
ドとして電源112の負の電圧を印加して光電変換素子
に蓄えられて読み出されなかった残余の電荷を放電し、
その後に更にフラットバンド電圧シフト抑制モードとし
て負の大きな電圧を印加して光電変換素子の残余の電荷
を放電することで、光量に応じた正確な電荷を読み出す
ことができ、且つサイクル的に高速で短時間の繰り返し
読出しを可能として、S/Nの高い画像信号を得ること
ができる。ここで、光電変換素子100のD電極のリフ
レッシュ電源112を負の値に設定しているが、上記で
説明したように突入電流を小さくする目的でリフレッシ
ュ電源112を正の値で用いることも可能である。
【0083】また、ここでは電源115を比較的大きな
電圧を印加できる電源にすることにより、フラットバン
ド電圧の移動を抑制する時間、即ち電源115をスイッ
チ113の可動接点を接続する時間を比較的短くするこ
とを可能とし、総合的な光電変換装置の駆動時間を短く
することが可能となる。
【0084】このような回路にすることにより、光電変
換素子100は光電変換モード(read側にスイッチ
113が接続された状態)とリフレッシュモード(re
fresh側にスイッチ113が接続された状態)とフ
ラットバンド電圧シフト抑制モード(compensa
tion側にスイッチ113が接続された状態)を、順
番に切り替えて駆動することが可能となり、上記で説明
したフラットバンド電圧のシフトを小さくすることが可
能となる。この為センサのダイナミックレンジが小さく
なることを防ぐことができ、高いSN比を保ち、安定し
た特性を得ることが可能となる。
【0085】上記フラットバンド電圧シフト抑制モード
の場合を言い換えれば、フラットバンド電圧抑制モード
が、光電変換素子の第一の電極層の電圧(VrG)と第一
の型のキャリアの電荷(q)との積(VrG・q)が第二
の電極層の電圧(VD)から、フラットバンド電圧(VF
B)を差し引いた電圧(VD−VFB)と前記第一の型のキ
ャリアの電荷(q)との積{(VD−VFB)・q}より
大きい条件 (VrG・q)≧(VD・q−VFB・q) により各層に電界を与えられる動作モードであることを
意味する。
【0086】具体的に説明すれば、本光電変換装置の使
用において、長時間駆動される状態、即ち光電変換モー
ドでは((VrG・q)<(VD・q−VFB・q)の状態
となり、光電変換素子のフラットバンド電圧が負の方向
へ移動してしまう。これを戻すために、本発明において
は、フラットバンド電圧シフト抑制モードを設定し、上
記と反対の状態、即ち(VrG・q)≧(VD・q−VFB
・q)の状態にすることにより、フラットバンド電圧の
移動を戻し、それによりダイナミックレンジの低下を防
いでいる。
【0087】[実施形態2]図2は本発明の光電変換装
置の第2の実施形態を示す全体回路図であり、図3
(a)は本実施形態中の1画素に相当する各素子の平面
図、図3(b)は図3(a)のA−B線断面図である。
【0088】図2において、S11〜S33は光電変換
素子で下部電極側をG、上部電極側をDで示している。
C11〜C33は蓄積用コンデンサ、T11〜T33は
転送用TFTである。Vsは読み出し用電源、Vgはリフ
レッシュ用電源、Vcはフラットバンド電圧シフト抑制
用電源であり、各電源は各々スイッチSWs、スイッチ
SWg、スイッチSWcを介して全光電変換素子S11〜
S33のG電極に接続されている。ここで、センサのG
電極に印加される各電源の電位はVc>Vg>0>Vsと
設定している。スイッチSWs、スイッチSWg、スイッ
チSWcは直接にシフトレジスタSR3に接続されてお
り、スイッチSWs、スイッチSWg、スイッチSWcは
同時にオンしないように制御されている。又、各スイッ
チのオン時間は任意に設定可能である。
【0089】1画素は1個の光電変換素子とコンデン
サ、およびTFTで構成され、その信号出力は信号配線
SIGにより検出用集積回路ICに接続されている。本
実施形態の光電変換装置は計9個の画素を3つのブロッ
クに分け1ブロックあたり3画素の出力を同時に転送し
この信号配線SIGを通して検出用集積回路ICによっ
て順次出力に変換され出力される(Vout)。また1
ブロック内の3画素を横方向に配置し、3ブロックを順
に縦に配置することにより各画素を二次元的に配置して
いる。
【0090】図中破線で囲んだ部分は大面積の同一絶縁
基板上に形成されているが、このうち第1画素に相当す
る部分の平面図を図3(a)に示す。また図中破線A−
Bで示した部分の断面図を図3(b)に示す。S11は
光電変換素子、T11はTFT、C11はコンデンサ、
およびSIGは信号配線である。本実施形態においては
コンデンサC11と光電変換素子S11とは特別に素子
を分離しておらず、光電変換素子S11の電極の面積を
大きくすることによりコンデンサC11を形成してい
る。これは本実施形態の光電変換素子とコンデンサが同
じ層構成であるから可能なことである。また、画素上部
にはパッシベーション用窒化シリコン膜SiNとヨウ化
セシウム等の蛍光体CsIが形成されている。上方より
X線(X−ray)が入射すると蛍光体CsIより光
(破線矢印)に変換され、この光が光電変換素子に入射
される。なお、パシベーション材や蛍光体材料は上記に
限らず、本機能を有すれば、他の材料でもよい。
【0091】次に図2乃至図4を用いて本実施形態の光
電変換装置の動作について説明する。
【0092】図4は本実施形態の動作を示すタイミング
チャートである。はじめにシフトレジスタSR1および
SR2により制御配線g1〜g3、sg1〜sg3にH
iが印加される。すると転送用TFT・T11〜T33
とスイッチM1〜M3がオンして導通し、全光電変換素
子S11〜S33のD電極はGND電位になる(積分検
出器Ampの入力端子はGND電位に設計されているた
め)。
【0093】これと同時にシフトレジスタSR3がRF
にHiを出力しスイッチSWgがオンし全光電変換素子
S11〜S33のG電極はリフレッシュ用電源Vgにな
る。リフレッシュ用電源のVg>0を選択した場合は、
先に図14で説明したVrG≧VD−VFBと同じ条件にな
る為、先に説明したようにVg<0を選択した図18の
VrG<VD−VFBの条件と比較して突入電流が多く発生
し、ノイズが増える。しかしながら光電変換素子のダイ
ナミックレンジは増大する。その後全光電変換素子S1
1〜S33はリフレッシュモードになりリフレッシュさ
れる。
【0094】つぎにシフトレジスタSR3がRFにLo
を、REにHiを出力しスイッチSWgがオフし、スイッ
チSWsがオンし、全光電変換素子S11〜S33のG
電極は読み取り用電源Vsにより負電位になる。すると
全光電変換素子S11〜S33は光電変換モードになり
同時にコンデンサC11〜C33は初期化される。この
状態でシフトレジスタSR1およびSR2により制御配
線g1〜g3、sg1〜sg3にLoが印加される。す
ると転送用TFT・T11〜T33のスイッチM1〜M
3がオフし全光電変換素子S11〜S33のD電極はD
C的にはオープンになるがコンデンサC11〜C33に
よって電位は保持される。しかしこの時点ではX線は入
射されていないため全光電変換素子S11〜S33には
光は入射されず光電流は流れない。この状態でX線がパ
ルス的出射され人体等を通過し蛍光体CsIに入射さる
と光に変換され、その光がそれぞれの光電変換素子S1
1〜S33に入射する。この光は人体等の内部構造の情
報が含まれている。この光により流れた光電流は電荷と
してそれぞれのコンデンサC11〜C33に蓄積されX
線の入射終了後も保持される。つぎにシフトレジスタS
R1により制御配線g1にHiの制御パルスが印加さ
れ、シフトレジスタSR2の制御配線sg1〜sg3へ
の制御パルス印加によって転送用TFT・T11〜T3
3、スイッチM1〜M3を通してv1〜v3が順次出力
される。これにより人体等の内部構造の二次元的情報が
v1〜v9として得られる。
【0095】その後、シフトレジスタSR3のREはL
oになり、COがHiとなる。又、シストレジスタSR1
およびSR2により制御配線g1〜g3、sg1〜sg
3にHiが印加される。すると転送用TFT・T11〜
T33とスイッチM1〜M3がオンし導通し、全光電変
換素子S11〜S33のD電極はGND電位になる(積
分検出器Ampの入力端子はGND電位に設計されてい
るため)。よって、全光電変換素子S11〜S33のG
電極は正の電位(Vc)になり、全光電変換素子S11
〜S33はフラットバンド電圧シフトモードになる。
【0096】静止画像を得る場合はここまでの動作であ
るが、動画像を得る場合はここまでの動作を繰り返す。
一般に動画像を得る場合は静止画像を得る場合と比較し
て照射されるX線の強度は弱いが、照射時間は長い場合
が多い。その為、信号光量が多くなり、大きなダイナミ
ックレンジが必要となる。また、一般に動画像を得る場
合は、おおまかな位置決めをする場合が多く、多少のノ
イズ等は無視できる場合が多い。よって動画像を得る場
合はダイナミックレンジが大きいVrG≧VD−VFBの条
件即ちVg>0を選択する方がよい。このように本実施
形態においては必要とする画像毎にリフレッシュ電圧を
変えることが可能となる。
【0097】また、第1の実施形態と同様に、ほん実施
形態においても、フラットバンド電圧抑制モードが、光
電変換素子の第一の電極層の電圧(VrG)と第一の型の
キャリアの電荷(q)との積(VrG・q)が、第二の電
極層の電圧(VD)から、フラットバンド電圧(VFB)
を差し引いた電圧(VD−VFB)と、第一の型のキャリ
アの電荷(q)との積{(VD−VFB)・q}より大き
い条件、 (VrG・q)≧(VD・q−VFB・q) により各層に電界を与えられる動作モードであれば、ダ
イナミックレンジ(D・R)を高く、S/Nの良い特性
を得ることができる。
【0098】より具体的に説明すれば、本光電変換装置
の使用において、長時間駆動される状態、即ち光電変換
モードでは((VrG・q)<(VD・q−VFB・q)の
状態となり、光電変換素子のフラットバンド電圧が負の
方向へ移動してしまう。これを戻すために、本発明にお
いては、フラットバンド電圧シフト抑制モードを設定
し、上記と反対の状態、即ち(VrG・q)≧(VD・q
−VFB・q)の状態にすることにより、フラットバンド
電圧の移動を戻し、それによりダイナミックレンジを高
くすることができる。
【0099】図1と同様に、図2においては光電変換素
子100のG電極のリフレッシュ電源Vgを正の値に設
定しているが、上記で説明したように突入電流を小さく
する目的でリフレッシュ電源Vgを負の値で用いること
も可能である。
【0100】また、ここでは電源Vcを比較的大きな電
圧を印加できる電源にすることにより、フラットバンド
電圧の移動を抑制する時間即ち、SWcをオンする時間
を比較的短くすることを可能とし、総合的な光電変換装
置の駆動時間を短くすることが可能となる。
【0101】本実施形態の光電変換装置は第1の実施形
態と同様に、光電変換モードとリフレッシュモードとフ
ラットバンド電圧シフト抑制モードを、順番に切り替え
て駆動することが可能となり、上記で説明したフラット
バンド電圧のシフトを小さくすることが可能となる。こ
の為センサのダイナミックレンジが小さくなることを防
ぐことができ、高いSN比を保ち、安定した特性を得る
ことが可能となる。
【0102】本実施形態では光電変換素子のG電極が共
通に接続され、この共通の配線をスイッチSWgとスイ
ッチSWsとスイッチSWcを介してリフレッシュ用電源
Vg、読み出し用電源Vs及びフラットバンド電圧抑制電
源Vcに接続しているため、全光電変換素子を同時にリ
フレッシュモードと光電変換モード及びフラットバンド
電圧抑制モードに切り換えることができる。このため複
雑な制御なくして1画素あたり1個のTFTで光出力を
得ることができる。
【0103】又、本実施形態では9個の画素を3×3に
二次元配置し3画素ずつ同時に、3回に分割して転送・
出力したがこれに限らず、例えば縦横1mmあたり5×
5個の画素を、2000×2000個の画素として二次
元的に配置すれば40cm×40cmのX線検出器が得
られる。これをX線フィルムの代わりにX線発生器と組
み合わせ、X線レントゲン装置を構成すれば胸部レント
ゲン検診や乳ガン検診に使用できる。するとフィルムと
異なり瞬時にその出力をCRTで映し出すことが可能
で、さらに出力をディジタルに変換しコンピュータで画
像処理して目的に合わせた出力に変換することも可能で
ある。また光磁気ディスクに保管もでき、過去の画像を
瞬時に検索することもできる。また感度もフィルムより
良く人体に影響の少ない微弱なX線で鮮明な画像を得る
こともできる。
【0104】図5、図6に2000×2000個の画素
を持つ検出器の実装を示す概念図を示す。2000×2
000個の検出器を構成する場合、図2で示した破線内
の素子を縦・横に数を増せば良いが、この場合制御配線
もg1〜g2000と2000本になり信号配線SIG
もsig1〜sig2000と2000本になる。また
シフトレジスタSR1や検出用集積回路ICも2000
本の制御・処理をしなければならず大規模となる。これ
をそれぞれ1チップの素子で行なうことは1チップが非
常に大きくなり製造時の歩留りや価格等で不利である。
そこで、シフトレジスタSR1は例えば100段ごと1
個のチップに形成し、20個(SR1−1〜SR1−2
0)を使用すればよい。また検出用集積回路も100個
の処理回路ごと1個のチップに形成し、20個(IC1
〜IC20)を使用する。
【0105】図5には左側(L)に20チップ(SR1
−1〜SR1−20)と下側(D)に20チップ実装
し、1チップあたり100本の制御配線、信号配線をお
のおのワイヤーボンディングでチップと接続している。
図5中破線部は図2の破線部に相当する。また外部への
接続は省略している。また、SWg、SWs、SWx、Vg
1、Vg2、RF等も省略している。集積用回路IC1〜
IC20からは20本の出力(Vout)があるが、こ
れらはスイッチ等を介して1本にまとめたり、20本を
そのまま出力し並列処理すればよい。
【0106】あるいは図6に示すように左側(L)に1
0チップ(SR1−1〜SR1−10)、右側(R)に
10チップ(SR1−11〜SR1−20)と上側に1
0チップ(IC1〜10)、下側(D)に10チップ
(IC11〜20)を実装してもよい。この構成は上・
下・左・右側(U・D・L・R)にそれぞれ各配線を1
000本ずつに振り分けているため、各辺の配線の密度
が小さくなり、また各辺のワイヤーボンディングの密度
も小さく、歩留りが向上する。配線の振り分けは左側
(L)にg1,g3,g5,…g1999、右側(R)
にg2,g4,g6,…g2000とし、つまり奇数番
目の制御線を左側(L)、偶数番目の制御線を右側
(R)に振り分ける。こうすると各配線は等間隔に引き
出され配線されるので密度の集中なく一層歩留りが向上
する。また、上側(U)下側(D)への配線も同様に振
り分ければよい。また、図示していないが別の実施形態
として配線の振り分けは左側(L)にg1〜g100,
g201〜g300,…g1801〜g1900、右側
(R)にg101〜g200,g301〜g400,…
g1901〜g2000を振り分け、つまり、1チップ
ごと連続な制御線を振り分け、これを左・右側(L・
R)交互に振り分ける。こうすると、1チップ内は連続
に制御でき、駆動タイミングが楽で回路を複雑にしなく
てよく安価なものが使用できる。上側(U)、下側
(D)についても同様で、連続な処理が可能で安価な回
路が使用できる。
【0107】また図5、図6に示される例は共に1枚の
基板上に破線部の回路を形成した後、その基板上にチッ
プを実装してもよいし、別の大きな基板上に破線部の回
路基板とチップを実装してもよい。また、チップをフレ
キシブル基板上に実装して破線部の回路基板に貼り付け
接線してもよい。
【0108】またこのような非常に多くの画素をもつ大
面積の光電変換装置は従来の光センサを用いた複雑な工
程では不可能であったが、本発明の光電変換装置の工程
は各素子を共通な膜で同時に形成しているため工程数が
少なく、簡易的な工程で済むため高歩留まりが可能で低
コストで大面積・高性能の光電変換装置の生産を可能と
している。また、コンデンサと光電変換素子とが同じ素
子内で構成でき、実質上素子を半減することが可能でさ
らに歩留まりを向上できる。
【0109】本実施形態をまとめれば、光電変換素子を
一次元または二次元的に複数個配置し、光電変換素子毎
にスイッチ素子を接続すると共に、全光電変換素子を複
数のnブロックに分割し、各ブロック毎に前記スイッチ
素子を動作させることにより複数のnブロックに分割し
たn×m個の全光電変換素子の光信号をマトリクス信号
配線により出力し、マトリクス信号配線の交差部が、少
なくとも第一電極層、絶縁層、半導体層、第二の電極層
の順の積層構造で構成され、この積層構造の各層が光電
変換素子の第一の電極層、絶縁層、光電変換半導体層、
第二の電極層の各層と同一層から形成されており、且つ
同じ膜厚であることを特徴とし、かかる構成によって、
フラットバンド電圧抑制電源の供給を適切に行うこと
で、ダイナミックレンジ、S/N等で優れた特性を得る
ことができる。フラットバンド電圧抑制駆動も各ライン
毎に同時に行うことができるため、読み取り時間を殆ど
増加させることなく、VFB戻しを2次元的な大面積にお
いても行うことができる。
【0110】[実施形態3]図7は本発明の光電変換装
置を用いたシステム全体を表す模式的ブロック図であ
る。6001はa−Siセンサ基板である。この図では
複数のシフトレジスタSR1を直列に、また検出用集積
回路ICも複数で駆動している。検出用集積回路ICの
出力は処理回路6008内のアナログ−デジタル変換器
6002に入力されデジタル化される。この出力は固定
パターン補正用の引き算器6003を介してメモリ60
04に記憶される。メモリ6004の中の情報はコント
ローラ6005により制御されバッファ6006を介し
信号処理手段としてのイメージプロセッサ6007に転
送され、そこで画像処理される。
【0111】図8(a)、図8(b)は本発明をX線検
出用の光電変換装置に適用した場合の模式的構成図及び
模式的断面図である。
【0112】光電変換素子とTFTは、a−Siセンサ
基板6011内に複数個形成され、シフトレジスタSR
1と検出用集積回路ICが実装されたフレキシブル回路
基板6010が接続されている。フレキシブル回路基板
6010の逆側は回路基板PCB1、PCB2に接続さ
れている。前記a−Siセンサ基板6011の複数枚が
基台6012の上に接着され、大型の光電変換装置を構
成する基台6012の下には基板6018に搭載された
処理回路6019内のメモリ6014をX線から保護す
るため鉛板6013が実装されている。a−Siセンサ
基板6011上にはX線を可視光に変換するための蛍光
体6030、例えばCsIが、塗布または貼り付けられ
ている。前述の図2で説明したX線検出方法と同じ原理
に基き、この光電変換装置は、X線を検出することがで
きる。本実施形態では図8(b)に示されるように全体
をカーボンファイバー製のケース6020に収納してい
る。
【0113】図9は本発明の光電変換装置のX線診断シ
ステムへの応用例を示したものである。
【0114】X線チューブ6050で発生したX線60
60は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透
過し、蛍光体を上部に実装した光電変換装置6040に
入射する。この入射したX線には患者6061の体内部
の情報が含まれている。X線の入射に対応して蛍光体は
発光し、これを光電変換して、電気的情報を得る。この
情報はディジタルに変換されイメージプロセッサ607
0により画像処理され制御室のディスプレイ6080で
観察できる。
【0115】また、この情報は電話回線6090等の伝
送手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタール
ームなどで、ディスプレイ6081に表示もしくは光デ
ィスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医
師が診断することも可能である。またフィルムプロセッ
サ6100によりフィルム6110に記録することもで
きる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電変換
装置は、光電変換モードとリフレッシュモードとフラッ
トバンド電圧シフト抑制モードを順番に切り替えて駆動
することが可能となり、フラットバンド電圧のシフトを
小さくすることが可能となる。この為センサのダイナミ
ックレンジが小さくなることを防ぐことができ、高いS
N比を保ち、安定した特性を得ることが可能となる。
【0117】さらに、以上説明したように本発明によれ
ばSN比が高く、特性が安定している光電変換装置、そ
の駆動方法及びそれを有するシステムを提供することが
できる。
【0118】また上記したような優れた特性を有する光
電変換装置を利用することでより低コストで大面積・高
機能・高特性のファクシミリやX線レントゲン装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の光電変換装置を説明する
ための1ビット等価回路図である。
【図2】本発明の実施形態2の光電変換装置を説明する
ための概略的回路図である。
【図3】本発明の光電変換装置の一例を説明する為の模
式的平面図(a)及び模式的断面図(b)である。
【図4】本発明の光電変換装置の動作の一例を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の光電変換装置の実装例を説明するため
の模式的配置構成図である。
【図6】本発明の光電変換装置の実装例を説明するため
の模式的配置構成図である。
【図7】本発明の光電変換装置を有するシステムの一例
を説明するためのシステム構成図である。
【図8】X線検出用装置に適用した場合の一例を説明す
る模式的構成図(a)、模式的断面図(b)である。
【図9】本発明の光電変換装置を有するシステムの一例
を説明するためのシステム構成図である。
【図10】発明者等が以前提案した電変換部の構成例を
説明する模式的断面図(a)、及び概略的回路図(b)
である。
【図11】光電変換部のエネルギー状態を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図12】発明者等が以前提案した光電変換装置の動作
の一例を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】検出部の構成例を説明するための概略的回路
図である。
【図14】本発明の光電変換装置を説明するための概略
的回路図である。
【図15】光電変換装置の動作の一例を説明するための
タイミングチャートである。
【図16】光電変換部のエネルギー状態を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図17】光電変換部のエネルギー状態を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図18】光電変換装置を説明するための概略的回路図
である。
【図19】光電変換装置の動作の一例を説明するための
タイミングチャートである。
【図20】光電変換部のエネルギー状態を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図21】光センサの構成の一例を説明する模式的断面
図である。
【図22】光センサの構成の一例を説明する模式的断面
図である。
【図23】光センサのゲート絶縁膜の厚さに対する歩留
まりの関係グラフである。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 下部電極 4 i層 5 n層 6,60 透明電極 7,70 絶縁層 100 光電変換素子 111 読出し用電源 112 リフレッシュ用電源 113 電源切り換えスイッチ 115 フラットバンド電圧シフト用電源 120 電流検出器 200 リフレッシュ用TFT 300 転送用TFT 400 リセット用TFT 1125 スイッチ素子 1300 転送用TFT 1400 リセット用TFT 1700 リフレッシュ用TFT

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に、第一の電極層、第一の型
    のキャリアおよび前記第一の型のキャリアとは正負の異
    なる第二のキャリア両方のキャリアの通過を阻止する第
    一の絶縁層、光電変換半導体層、該半導体層への前記第
    一の型のキャリアの注入を阻止する注入阻止層、第二の
    電極層を順次堆積した光電変換素子を有する光電変換装
    置において、 前記光電変換素子の各層に電界を与える以下の三つの動
    作モード、(1)入射光量に応じて電荷を発生し蓄積す
    る光電変換モード、(2)光電変換素子内に蓄積された
    電荷をリフレッシュするリフレッシュモード、(3)光
    電変換素子のフラットバンド電圧の移動を抑制するフラ
    ットバンド電圧シフト抑制モード、 を一定の順序で繰り返し動作させる為のスイッチ手段を
    有することを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記フラットバンド電圧抑制モードが、
    前記光電変換素子の第一の電極層の電圧(VrG)と前記
    第一の型のキャリアの電荷(q)との積(VrG・q)が
    第二の電極層の電圧(VD)から、フラットバンド電圧
    (VFB)を差し引いた電圧(VD−VFB)と前記第一の
    型のキャリアの電荷(q)との積{(VD−VFB)・
    q}より大きい条件{(VrG・q)≧(VD・q−VFB
    ・q)}により各層に電界を与えられる動作モードであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子を一次元または二次元
    的に複数個配置し、前記光電変換素子毎に前記スイッチ
    素子を接続すると共に、全光電変換素子を複数のnブロ
    ックに分割し、各ブロック毎に前記スイッチ素子を動作
    させることにより前記複数のnブロックに分割したn×
    m個の全光電変換素子の光信号をマトリクス信号配線に
    より出力し、前記マトリクス信号配線の交差部が、少な
    くとも第一電極層、絶縁層、半導体層、第二の電極層の
    順の積層構造で構成され、この積層構造の各層が前記光
    電変換素子の第一の電極層、絶縁層、光電変換半導体
    層、第二の電極層の各層と同一層から形成されており、
    且つ同じ膜厚であることを特徴とする請求項2に記載の
    光電変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は、2,3に記載の光電変換
    装置は、蛍光体を有し、該光電変換装置からの信号を処
    理する信号処理手段と、前記信号処理手段からの信号を
    記録する為の記録手段と、前記信号処理手段からの信号
    を表示する為の表示手段と、前記信号処理手段からの信
    号を電送する為の電送手段と、前記光電変換装置に入力
    される光情報を発生させるためのX線源を有することを
    特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に、第一の電極層、第一の型
    のキャリアおよび前記第一の型のキャリアとは正負の異
    なる第二のキャリア両方のキャリアの通過を阻止する第
    一の絶縁層、光電変換半導体層、該半導体層への前記第
    一の型のキャリアの注入を阻止する注入阻止層、第二の
    電極層を順次堆積した光電変換素子を有する光電変換装
    置において、 前記光電変換素子の各層に電界を与える以下の三つの動
    作モード、(1)入射光量に応じて電荷を発生し蓄積す
    る光電変換モード、(2)光電変換素子内に蓄積された
    電荷をリフレッシュするリフレッシュモード、(3)光
    電変換素子のフラットバンド電圧の移動を抑制するフラ
    ットバンド電圧シフト抑制モード、 をスイッチ手段により切り替え、さらに前記三つの動作
    モードを一定の順序で繰り返し動作させることを特徴と
    する光電変換装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記フラットバンド電圧抑制モードが、
    前記光電変換素子の第一の電極層の電圧(VrG)と前記
    第一の型のキャリアの電荷(q)との積(VrG・q)が
    第二の電極層の電圧(VD)から、フラットバンド電圧
    (VFB)を差し引いた電圧(VD−VFB)と前記第一の
    型のキャリアの電荷(q)との積{(VD−VFB)・
    q}より大きい条件{(VrG・q)≧(VD・q−VFB
    ・q)}により前記各層に電界を与えられる動作モード
    であることを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置
    の駆動方法。
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