JPH09259737A - 電子放出デバイス - Google Patents

電子放出デバイス

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JPH09259737A JP5981596A JP5981596A JPH09259737A JP H09259737 A JPH09259737 A JP H09259737A JP 5981596 A JP5981596 A JP 5981596A JP 5981596 A JP5981596 A JP 5981596A JP H09259737 A JPH09259737 A JP H09259737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出効率の高い電子放出デバイスを提供
することを目的とする。 【解決手段】 陽極側導電体層と、絶縁体層と、陰極側
導電体層とが順次積層されてなる電子放出デバイスにお
いて、前記陽極側導電体層が、グラファイト、又はグラ
ファイト層間化合物からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子顕微鏡やディ
スプレイ用の電子銃などに使用される電子放出デバイス
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属−絶縁体−金属接合デバイス(MI
Mデバイス)とは、絶縁体層を間に挟んだ一対の金属電
極間に、電極を構成する金属の仕事関数以上の高電圧
(通常5V以上)を加えることにより、陰極側の電極金
属から絶縁体層内に電子を放出させて、その電子を何ら
かの形で利用するデバイスである。
【0003】この金属−絶縁体−金属接合デバイスを電
子放出デバイスとして利用する場合には、絶縁体層中に
放出された電子が、絶縁体層内を通過し、更に陽極側の
電極金属をも通過して、真空(大気)中に放出されるよ
うにデバイスを構成する必要がある。
【0004】この場合、電子が真空中に放出されるため
には、絶縁体層から陽極側の電極金属に入射した電子
が、その電極金属の真空側の表面に到達した際に、陽極
側の電極金属の仕事関数(通常3〜5eV)より大きな
エネルギーを持っていなければならない。
【0005】また、電子の放出効率が良好なデバイスを
作成するためには、陰極側の電極金属から放出された電
子が、絶縁体層や陽極側の電極金属中を通過する際のエ
ネルギーの損失を、できるだけ小さくする必要がある。
現在、このエネルギーの損失の原因とされているのが、
絶縁体層や陽極側の電極金属中での電子の散乱であるた
め、この散乱の頻度を減少させるために、絶縁体層と陽
極側の電極金属膜を薄くする努力がなされている。
【0006】また、このような散乱の頻度が減少した場
合、放出される電子のエネルギー分布の幅の広がりが抑
えられることが期待されるので、電子顕微鏡のようにエ
ネルギー分解能を必要とする装置の高性能化にもつなが
る可能性がある。
【0007】現在、作成されている金属−絶縁体−金属
接合デバイスでは、絶縁体層として厚さ2〜3nmのA
l酸化物を用いており、電極金属としては陰極側にAl
を、そして陽極側にAu、Ag、AuAg合金等を用い
ており、この陽極側の電極金属の膜厚は10〜30nm
程度である。
【0008】以上のように構成されるデバイスにおいて
は、絶縁体層を挟んだ一対の電極金属間に流れる電流I
b に対する真空への放出電子電流IP の割合が、図4に
示すように非常に低い。即ち、図4において、曲線aは
電極金属間に流れる電流Ibを、曲線bは真空への放出
電子電流IP をそれぞれ示し、両者の割合である電子放
出効率は10-4〜10-6程度である。従って、より高い
電子放出効率が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の金
属−絶縁体−金属接合デバイスは、一対の電極金属層間
に流れる電流に対する真空への放出電流の割合が非常に
低いため、放出電子を利用する装置に適用するには、効
率の点で大きな問題があった。本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、電子放出効率の高い電子放出デバ
イスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、陽極側導電体層と、絶縁体
層と、陰極側導電体層とが順次積層されてなる電子放出
デバイスにおいて、前記陽極側導電体層が、グラファイ
ト、又はグラファイト層間化合物からなることを特徴と
する電子放出デバイスを提供する。
【0011】また、本発明(請求項2)は、陽極側導電
体層と、絶縁体層と、陰極側導電体層とが順次積層され
てなる電子放出デバイスにおいて、前記絶縁体層が、B
Nからなることを特徴とする電子放出デバイスを提供す
る。
【0012】更に、本発明(請求項3)は、上述したよ
うな電子放出デバイスにおいて、前記陰極側導電体層
が、Niからなることを特徴とする電子放出デバイスを
提供する。
【0013】本発明の第1の態様に係る電子放出デバイ
スは、陽極側導電体層を、グラファイト又はグラファイ
ト層間化合物(GIC)により構成していることを特徴
とする。ここで、グラファイト層間化合物(GIC)と
は、グラファイトの原子層間に、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、又はこれらの化合物を挿入したものであ
る。なお、GIC中のアルカリ金属、アルカリ土類金
属、又はこれらの化合物の含有量は、通常、3〜17原
子%の範囲内で挿入することが出来る。
【0014】本発明において、陽極側導電体層としてグ
ラファイト又はグラファイト層間化合物を用いているの
は、これらの物質からなる薄膜の膜厚の制御を容易に行
うことが可能であるからである。即ち、グラファイトの
成長に際しては、単原子層単位での膜厚制御が可能であ
る。また、GICは、成長させたグラファイトを挿入金
属或いは挿入化合物の雰囲気中で高温に曝すことにより
作成することができるので、挿入後の膜厚の変化を調べ
ることにより、グラファイトとほぼ同様の膜厚制御性を
実現することが出来る。
【0015】このように、陽極側導電体層としてグラフ
ァイト又はGICを用いることで、電極の厚さが平均自
由行程程度以下になるように、容易に制御することがで
きるようになる。また、特にGICを用いることによ
り、その仕事関数の大きさを、グラファイトに較べて小
さくすることが可能である。
【0016】また、このように、陽極側導電体層として
グラファイト又はGICを用いることで、陽極側導電体
層に入射し電子が層内を通過する際に失うエネルギーの
量を低く抑えることが可能になり、更にそれにともなっ
て、層内を通過する際に生じる電子のエネルギー分布の
広がりを抑えることも可能となる。その結果、従来の電
子放出デバイスよりも放出効率が高く、エネルギー分布
幅が狭い電子放出デバイスの作成が可能になる。
【0017】本発明の第1の態様にかかる電子放出デバ
イスにおいて、絶縁体層としては、従来使用されていた
Al以外の金属の酸化物を用いることが好ましい。これ
ら酸化物としては、特にNiの酸化物が好ましい。Ni
酸化物のようなAl以外の金属の酸化物は、その上に陽
極金属を成長させる際に、優れた結晶性を示し、均一な
薄い陽極金属膜の作成を容易に行うことを可能とする。
【0018】本発明の第2の態様に係る電子放出デバイ
スは、絶縁体層をBNにより構成していることを特徴と
する。このBNは、グラファイトと同様に、単原子層単
位での膜成長の制御が可能であり、また、耐電圧性がA
lの酸化物よりも1桁大きいため、従来の絶縁体層より
も薄く、かつ均一な膜の形成が可能である。その結果、
BNを絶縁体層として用いることで、陰極側の導電体層
から放出された電子が、絶縁体層を通過する際に失うエ
ネルギーの量を抑えることが可能になり、更にそれにと
もなって、膜内を通過する際に生じる電子のエネルギー
分布の広がりを抑えることも可能である。
【0019】また、BNは、グラファイトと同じ構造
で、格子定数もほとんど同一であるので、この上にグラ
ファイトを成長させる上でも優れた材料である。このよ
うに、絶縁体層をBNにより構成することで、従来の電
子放出デバイスよりも電子の放出効率が高く、かつエネ
ルギー分布幅が狭い電子放出デバイスの作成が可能にな
る。
【0020】なお、本発明の第2の態様に係る電子放出
デバイスにおいて、絶縁体層をAl以外の金属の酸化物
とBN膜との積層膜により構成することも可能である。
更に、本発明の第1の態様と第2の態様とを組合わせ
た、即ち、陽極側導電体層を、グラファイト又はグラフ
ァイト層間化合物(GIC)により構成するとともに、
絶縁体層をBNにより構成することも可能である。
【0021】以上説明した本発明の電子放出デバイスに
おいて、陰極側導電体層としては、Niを用いることが
好ましい。この場合、Niの酸化物を絶縁体層として用
いることにより、陽極側導電体層として優れた結晶状態
のグラファイト膜の形成を容易に行うことが可能であ
る。また同様に、Ni上あるいはNi酸化物上に、絶縁
体層として優れた結晶状態のBN膜の形成を容易に行う
ことができるようになる。
【0022】また、本発明の電子放出デバイスにおい
て、陰極側導電体層としてグラファイト又はGICを用
いることも可能である。そうすることにより、絶縁体層
として優れた結晶状態のBN膜の形成を容易に行うこと
が可能である。
【0023】更に、本発明の電子放出デバイスにおい
て、絶縁体層の膜厚は、好ましくは4nm以下、より好
ましくは2nm以下、更に好ましくは0.3〜1.5n
mである。これは、絶縁体層の膜厚が厚すぎると、電子
を放出させるために高電圧の印加が必要となって、実用
的ではなくなる一方、絶縁体層の膜厚が余りに薄いと、
均一な膜の形成が困難とpなることによる。しかも、本
発明では、この絶縁体層の膜厚を調整することで、放出
される電子のエネルギー分布のピーク部の位置を制御す
ることが可能である。
【0024】また、陽極側導電体層の膜厚は、好ましく
は10nm以下、より好ましくは0.3〜3.0nmで
ある。すなわち、陽極側導電体層の膜厚が厚過ぎると、
大きな電子放出効率の向上を期待しがたく、逆に膜厚が
薄すぎると、絶縁体層の場合と同様、均一な膜厚の形成
が困難となる。
【0025】以上説明した本発明の第1及び第2の態様
に係る電子放出デバイスは、真空マイクロデバイスのカ
ソードに適用することが可能である。そうすることによ
り、従来の真空マイクロデバイスよりも電子の放出効率
で優れ、かつ放出された電子のエネルギー分布の広がり
が小さい真空マイクロデバイスを実現することが可能で
ある。
【0026】更に、この真空マイクロデバイスを表示電
子に用いることで、従来のMIMデバイスを用いた場合
より電力効率が高い表示素子の作成が可能となる。ま
た、この真空マイクロデバイスを電子線回折装置の電子
源に用いることで、放出電子のエネルギー分布幅が狭い
電子線が得られるので、従来の電子線回折装置よりも解
像度が高い電子線回折装置の作成が可能になる。
【0027】
【発明の実施の態様】以下、本発明の種々の実施例を示
し、本発明についてより具体的に説明する。 実施例1 以下のようにして、陰極としてNi、絶縁体層としてB
N、陽極としてGICを用いた電子放出デバイスを製造
した。
【0028】まず、陰極を構成するNi基板を以下の4
工程でそれぞれ15分ずつアニ−ルすることにより、表
面を超清浄化した。 (1)超高真空中(〜10-8Pa)で630℃ (2)O2 雰囲気中(10-4Pa)で630℃(炭素除
去) (3)H2 雰囲気中(10-3Pa)で730℃(酸素除
去) (4)超高真空中で630℃ 次いで、Ni基板上に、BNからなる絶縁体層を成長さ
せた。BN層成長のための原料ガスとしてはBCl3
NH3 を用い、基板温度は、約1400℃で一定に維持
した。成長は、RHEEDの強度振動あるいは基板から
の赤外放射線の強度信号から得られる膜厚の情報をその
場観察しながら、ガスの流量を制御しつつ行った。BN
の膜厚は、約10原子層分以下とし、BNの成長を終え
た。
【0029】次に、BN膜上に陽極を構成するグラファ
イトの成長を行った。グラファイトの成長のための原料
ガスとしてはエチレンを用い、基板温度を約1300℃
程度で一定に維持した。そして、成長は、BN膜の成長
の場合と同様に、RHEEDの強度振動あるいは基板か
らの赤外放射線の強度振動から得られる膜厚の情報をそ
の場観察しながら、原料ガスの供給を制御しつつ行っ
た。
【0030】グラファイト層の成長は、膜厚が約10原
子層分以下で終了させた。そして、グラファイト層中に
Csを挿入した。即ち、グラファイト層までの成長を終
えた基板を、必要な大きさにカットし、約200℃のC
s蒸気雰囲気内に約1時間程度曝した。その結果、Cs
はグラファイト層にのみ挿入され、BN層部分には挿入
されなかった。このようにして、グラファイト層中に1
2原子%のCsが挿入されたGICが得られた。
【0031】最後に、Arドライボックス中で、Ni基
板部分とGIC部分に配線を施して、GICにより構成
される陽極から電子が放出される電子銃を製造すること
ができた。
【0032】図1に、以上のようにして製造された本実
施例に係る電子放出デバイスと、陰極としてAl、絶縁
層としてAl23 、陽極としてAuを用いた従来の電
子放出デバイスの電圧Vと放出電流Iの関係を比較して
示す。図中、曲線Aは本実施例に係る電子放出デバイス
の電圧Vと放出電流Iの関係、曲線Bは従来の電子放出
デバイスの電圧Vと放出電流Iの関係を示す。
【0033】図1から明らかなように、本実施例に係る
電子放出デバイスは、従来の電子放出デバイスに比べ、
同一の印加電圧で、はるかに高い放出電流Iを示すこと
がわかる。
【0034】実施例2 図2に示す工程に従い、陰極としてNi、絶縁体層とし
てBN、陽極としてGICを用いた電子放出デバイスを
製造した。
【0035】まず、図2(a)に示すように、アルミナ
基板1上に、スパッタリングあるいは電子ビーム加熱に
より、Niを約1μm成長させて、陰極2を形成した。
次いで、図2(b)に示すように、このNi陰極2上
に、実施例1と同様にして、BN層3、グラファイト層
4を、どちらも約10原子層分以下の厚さに制御して、
連続して成長させた。
【0036】次に、光リソグラフィによりマスクパター
ンを形成し、これをマスクとして用いてArイオンミリ
ングでグラファイト層4、BN層3、Ni層2を選択的
にエッチングし、図2(c)に示すように、アレイを1
0ヶ形成した。なお、イオンミリングは陰極の配線用に
Ni層の一部を用いるので、Ni層の途中まで行った。
図2(c)の平面図を図3(a)に示す。
【0037】その後、陽極間の絶縁のため、再度光リソ
グラフィでマスクパタ−ンを形成し、イオンミリングに
より露出されたNi表面を、図2(d)に示すように、
陰極電極をとるための部分(図示せず)を除いて選択的
にSiO2 層5で覆った。
【0038】次に、図2(e)に示すように、各アレイ
(デバイス)を独立にon/offできるように配線す
るため、陽極と陰極の電極用の、Auからなる電極パッ
ドを蒸着した。図2(e)の平面図を図3(b)に示
す。なお、参照符号6は、陽極用電極パッドを、7は陰
極用電極パッドをそれぞれ示す。
【0039】最後に、Cs蒸発源と共に真空封入し、2
00℃程度で約1時間加熱して、Csをグラファイトの
層間に挿入し、GICとした。ここで、Csはグラファ
イト層にのみ挿入された。以上の過程を経て、10ヶの
電子放出口を有する電子放出デバイスを製造することが
できた。
【0040】この電子放出デバイスにつき、実施例1と
同様にして放出電流を求めたところ、実施例1と同様の
高い放出電流が得られた。 実施例3 絶縁体層としてNiの酸化物を用いたことを除いて、他
は実施例2と同様にして、電子放出デバイスを作成し
た。この場合も、絶縁体層はNi基板上にエピタキシャ
ル成長させた。Niはその蒸発源から酸素雰囲気中で供
給し、基板温度は約20℃程度で一定に維持した。そし
て、成長は、RHEEDの強度振動あるいは基板からの
赤外放射線の強度振動から得られる膜厚の情報をその場
観察しながら、原料の供給量を制御しつつ行った。
【0041】Ni酸化膜の形成は、その膜厚が約10原
子層分以下となるように成長を終えた。その後は、実施
例2と同じ手順で、実施例2と同様の電子放出デバイス
を製造することができた。
【0042】この電子放出デバイスにつき、実施例1と
同様にして放出電流を求めたところ、実施例1と同様の
高い放出電流が得られた。 実施例4 絶縁体層として、Ni酸化膜と更にその上に形成したB
N膜との積層膜を用いたことを除いて、他は実施例2と
同様にして、電子放出デバイスを作成した。この場合
も、絶縁体層はNi基板上にエピタキシャル成長させ
た。まず、実施例3と同様の手順でNi酸化膜を数原子
層分成長させ、続いて、BN膜を実施例1と同じ手順で
数原子層分成長させた。
【0043】ただし、Ni酸化膜とBN膜の膜厚の合計
が約10原子層分以下となるように、原料の供給量を制
御した。その後は、実施例2と同じ手順で、実施例2と
同様の電子放出デバイスを製造することができた。この
電子放出デバイスにつき、実施例1と同様にして放出電
流を求めたところ、実施例1と同様の高い放出電流が得
られた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
陽極側導電体層をグラファイト又はグラファイト層間化
合物により構成しているため、又は絶縁体層をBNによ
り構成しているため、散乱によるエネルギー分布の広が
りが少ない放出電子を効率よく得ることを可能とする電
子放出デバイスを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子放出デバイスと、従来の電子放
出デバイスのバイアス電圧に対する放出電子電流の変化
を示す特性図。
【図2】 本発明の一実施例に係る電子放出デバイスの
製造プロセスを示す断面図。
【図3】 本発明の一実施例に係る電子放出デバイスの
製造プロセスを示す平面図。
【図4】 従来の電子放出デバイスに加えたバイアス電
圧に対して、電極勤続間に流れた電流Ibと放出電子電
流Ipの変化を示す特性図。
【符号の説明】
1…アルミナ基板 2…陰極 3…BN層 4…グラファイト層 5…SiO2 層 6…陽極用電極パッド 7…陰極用電極パッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極側導電体層と、絶縁体層と、陰極側
    導電体層とが順次積層されてなる電子放出デバイスにお
    いて、前記陽極側導電体層が、グラファイト、又はグラ
    ファイト層間化合物からなることを特徴とする電子放出
    デバイス。
  2. 【請求項2】 陽極側導電体層と、絶縁体層と、陰極側
    導電体層とが順次積層されてなる電子放出デバイスにお
    いて、前記絶縁体層が、BNからなることを特徴とする
    電子放出デバイス。
  3. 【請求項3】 前記陰極側導電体層が、Niからなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電子放出デバイ
    ス。
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