JPH09257653A - 原動機の低温試験用冷却装置 - Google Patents
原動機の低温試験用冷却装置Info
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- JPH09257653A JPH09257653A JP9038696A JP9038696A JPH09257653A JP H09257653 A JPH09257653 A JP H09257653A JP 9038696 A JP9038696 A JP 9038696A JP 9038696 A JP9038696 A JP 9038696A JP H09257653 A JPH09257653 A JP H09257653A
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- cooled
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Abstract
(57)【要約】
【課題】中間冷却媒体たるブラインを使用せず、冷凍機
効率が高く、しかも構造が簡単な原動機の低温試験用冷
却装置を提供する。 【解決手段】冷凍装置１で冷却した低温ラジエター水を
被冷却体たる原動機９のラジエター水ジャケットに供給
するとともに、冷凍装置１で冷却した低温ラジエター水
をエンジンオイル冷却用熱交換器８にも供給してエンジ
ンオイルを冷却し、冷却されたエンジンオイルが原動機
のオイルパン１６に供給されるようにした。
効率が高く、しかも構造が簡単な原動機の低温試験用冷
却装置を提供する。 【解決手段】冷凍装置１で冷却した低温ラジエター水を
被冷却体たる原動機９のラジエター水ジャケットに供給
するとともに、冷凍装置１で冷却した低温ラジエター水
をエンジンオイル冷却用熱交換器８にも供給してエンジ
ンオイルを冷却し、冷却されたエンジンオイルが原動機
のオイルパン１６に供給されるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用エンジン等
の原動機を冷却して耐久試験やヒートサイクル試験等の
低温試験を行うための冷却装置に関する。
の原動機を冷却して耐久試験やヒートサイクル試験等の
低温試験を行うための冷却装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】自動車用エンジン等の原動
機を冷却して耐久試験やヒートサイクル試験、あるいは
原動機の部品の性能試験等を行うには、ラジエターで冷
却されたラジエター水を原動機まわりに導くラジエター
水ジャケット（以下、ＬＬＣジャケットと称する）に低
温のラジエター水（以下、ＬＬＣと称する）を供給し、
またオイルパンに低温のエンジンオイルを供給して原動
機を所要の試験温度まで冷却している。
機を冷却して耐久試験やヒートサイクル試験、あるいは
原動機の部品の性能試験等を行うには、ラジエターで冷
却されたラジエター水を原動機まわりに導くラジエター
水ジャケット（以下、ＬＬＣジャケットと称する）に低
温のラジエター水（以下、ＬＬＣと称する）を供給し、
またオイルパンに低温のエンジンオイルを供給して原動
機を所要の試験温度まで冷却している。
【０００３】従来の冷却装置は図２に示すように、ブラ
イン冷凍装置２１で冷却した低温ブラインを一旦ブライ
ンタンク２２に溜め、このブラインタンクからＬＬＣと
ブラインの熱交換を行う第１の熱交換器２３に低温ブラ
インを供給してＬＬＣを冷却し、冷却したＬＬＣを一旦
ラジエター水タンク２４（以下、ＬＬＣタンクと称す
る）に溜め、同タンクから原動機２５のＬＬＣジャケッ
トへＬＬＣを供給して原動機を冷却するようになってい
る。
イン冷凍装置２１で冷却した低温ブラインを一旦ブライ
ンタンク２２に溜め、このブラインタンクからＬＬＣと
ブラインの熱交換を行う第１の熱交換器２３に低温ブラ
インを供給してＬＬＣを冷却し、冷却したＬＬＣを一旦
ラジエター水タンク２４（以下、ＬＬＣタンクと称す
る）に溜め、同タンクから原動機２５のＬＬＣジャケッ
トへＬＬＣを供給して原動機を冷却するようになってい
る。
【０００４】また、前記ブラインタンク２２からの低温
ブラインはエンジンオイルとブラインの熱交換を行う第
２の熱交換器２６にも供給され、同熱交換器にて冷却さ
れたエンジンオイルを原動機のオイルパン２７に供給し
て原動機を冷却するようになっている。なお、図中の符
号２８はエンジンオイルタンクを示している。
ブラインはエンジンオイルとブラインの熱交換を行う第
２の熱交換器２６にも供給され、同熱交換器にて冷却さ
れたエンジンオイルを原動機のオイルパン２７に供給し
て原動機を冷却するようになっている。なお、図中の符
号２８はエンジンオイルタンクを示している。
【０００５】従来の冷却装置では、ブライン冷凍装置２
１で中間冷却媒体たるブラインを冷却し、冷却されたブ
ラインによりＬＬＣおよびエンジンオイルを冷却してい
るので、例えばＬＬＣを−４０℃、エンジンオイルを−
３５℃とする低温試験ではブライン冷凍装置２１での冷
媒蒸発温度を−５０℃まで下げねばならず、冷凍機効率
（ＣＯＰ）が低かった。
１で中間冷却媒体たるブラインを冷却し、冷却されたブ
ラインによりＬＬＣおよびエンジンオイルを冷却してい
るので、例えばＬＬＣを−４０℃、エンジンオイルを−
３５℃とする低温試験ではブライン冷凍装置２１での冷
媒蒸発温度を−５０℃まで下げねばならず、冷凍機効率
（ＣＯＰ）が低かった。
【０００６】また、ブラインを循環させるためのブライ
ンタンク２２やＬＬＣ−ブライン熱交換器２３あるいは
ブラインポンプ等が必要であり、装置の構成が複雑で設
備費が掛かるという問題もあった。
ンタンク２２やＬＬＣ−ブライン熱交換器２３あるいは
ブラインポンプ等が必要であり、装置の構成が複雑で設
備費が掛かるという問題もあった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は原動機の低温試
験において、一般的にエンジンオイルの温度がＬＬＣの
温度よりも高く設定されることに着目し、ＬＬＣを冷凍
装置で直接冷却し、エンジンオイルはＬＬＣと熱交換す
ることにより冷却されるようになし、中間冷却媒体たる
ブラインを使用しなくて済むようにしたものとしてあ
る。
験において、一般的にエンジンオイルの温度がＬＬＣの
温度よりも高く設定されることに着目し、ＬＬＣを冷凍
装置で直接冷却し、エンジンオイルはＬＬＣと熱交換す
ることにより冷却されるようになし、中間冷却媒体たる
ブラインを使用しなくて済むようにしたものとしてあ
る。
【０００８】しかして本発明に係る原動機の低温試験用
冷却装置は、冷凍装置で冷却した低温ラジエター水を被
冷却体たる原動機のラジエター水ジャケットに供給する
とともに、冷凍装置で冷却した低温ラジエター水をエン
ジンオイル冷却用熱交換器にも供給してエンジンオイル
を冷却し、冷却されたエンジンオイルが原動機のオイル
パンに供給されるようにした構成のものとしてある。
冷却装置は、冷凍装置で冷却した低温ラジエター水を被
冷却体たる原動機のラジエター水ジャケットに供給する
とともに、冷凍装置で冷却した低温ラジエター水をエン
ジンオイル冷却用熱交換器にも供給してエンジンオイル
を冷却し、冷却されたエンジンオイルが原動機のオイル
パンに供給されるようにした構成のものとしてある。
【０００９】より詳しくは、冷凍装置における蒸発器の
ラジエター水出口に一端を接続した第１のラジエター水
往管の他端をラジエター水タンクに接続し、同タンクに
一端を接続した第１のラジエター水復管の他端を前記蒸
発器のラジエター水入口に接続して第１のラジエター水
循環路を構成し、ラジエター水タンクに一端を接続した
第２のラジエター水往管の他端を被冷却体たる原動機の
ラジエター水ジャケットのラジエター水入口に接続し、
同ジャケットのラジエター水出口に一端を接続した第２
のラジエター水復管の他端をラジエター水タンクに接続
して第２のラジエター水循環路を構成し、また、前記ラ
ジエター水タンクに一端を接続した第３のラジエター水
往管の他端をエンジンオイル冷却用熱交換器のラジエタ
ー水入口に接続し、同熱交換器のラジエター水出口に一
端を接続した第３のラジエター水復管の他端をラジエタ
ー水タンクに接続して第３のラジエター水循環路を構成
し、第３のラジエター水循環路におけるエンジンオイル
冷却用熱交換器のエンジンオイル出口に一端を接続した
エンジンオイル往管の他端を原動機のオイルパンにおけ
るエンジンオイル入口に接続し、同オイルパンのエンジ
ンオイル出口に一端を接続したエンジンオイル復管の他
端をオイルタンクを介してエンジンオイル冷却用熱交換
器のエンジンオイル入口に接続してオイル循環路を構成
したものとしてある。
ラジエター水出口に一端を接続した第１のラジエター水
往管の他端をラジエター水タンクに接続し、同タンクに
一端を接続した第１のラジエター水復管の他端を前記蒸
発器のラジエター水入口に接続して第１のラジエター水
循環路を構成し、ラジエター水タンクに一端を接続した
第２のラジエター水往管の他端を被冷却体たる原動機の
ラジエター水ジャケットのラジエター水入口に接続し、
同ジャケットのラジエター水出口に一端を接続した第２
のラジエター水復管の他端をラジエター水タンクに接続
して第２のラジエター水循環路を構成し、また、前記ラ
ジエター水タンクに一端を接続した第３のラジエター水
往管の他端をエンジンオイル冷却用熱交換器のラジエタ
ー水入口に接続し、同熱交換器のラジエター水出口に一
端を接続した第３のラジエター水復管の他端をラジエタ
ー水タンクに接続して第３のラジエター水循環路を構成
し、第３のラジエター水循環路におけるエンジンオイル
冷却用熱交換器のエンジンオイル出口に一端を接続した
エンジンオイル往管の他端を原動機のオイルパンにおけ
るエンジンオイル入口に接続し、同オイルパンのエンジ
ンオイル出口に一端を接続したエンジンオイル復管の他
端をオイルタンクを介してエンジンオイル冷却用熱交換
器のエンジンオイル入口に接続してオイル循環路を構成
したものとしてある。
【００１０】
【実施例】以下、本発明に係る原動機の低温試験用冷却
装置の具体例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図
において、符号１は圧縮機２、凝縮器３、膨張弁４、蒸
発器５を備える冷凍装置、６はＬＬＣタンク、７はオイ
ルタンク、８はエンジンオイル冷却用の熱交換器、９は
被冷却体たる原動機を示している。
装置の具体例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図
において、符号１は圧縮機２、凝縮器３、膨張弁４、蒸
発器５を備える冷凍装置、６はＬＬＣタンク、７はオイ
ルタンク、８はエンジンオイル冷却用の熱交換器、９は
被冷却体たる原動機を示している。
【００１１】本発明の装置はＬＬＣタンク６からのＬＬ
Ｃを蒸発器５で冷却してＬＬＣタンクに戻す第１のＬＬ
Ｃ循環路と、ＬＬＣタンクからの低温ＬＬＣを原動機９
のＬＬＣジャケットに供給し、同ジャケットからのＬＬ
ＣをＬＬＣタンクに戻す第２のＬＬＣ循環路と、ＬＬＣ
タンクからの低温ＬＬＣをエンジンオイル冷却用の熱交
換器８に供給し、同熱交換器からのＬＬＣをＬＬＣタン
クに戻す第３のＬＬＣ循環路を備えている。
Ｃを蒸発器５で冷却してＬＬＣタンクに戻す第１のＬＬ
Ｃ循環路と、ＬＬＣタンクからの低温ＬＬＣを原動機９
のＬＬＣジャケットに供給し、同ジャケットからのＬＬ
ＣをＬＬＣタンクに戻す第２のＬＬＣ循環路と、ＬＬＣ
タンクからの低温ＬＬＣをエンジンオイル冷却用の熱交
換器８に供給し、同熱交換器からのＬＬＣをＬＬＣタン
クに戻す第３のＬＬＣ循環路を備えている。
【００１２】第１のＬＬＣ循環路は、蒸発器５のＬＬＣ
コイル出口５ａに一端を接続した第１のＬＬＣ往管１０
ａの他端をＬＬＣタンク６に接続し、蒸発器のＬＬＣコ
イル入口５ｂに一端を接続した第１のＬＬＣ復管１０ｂ
の他端をポンプ１１を介してＬＬＣタンクに接続した構
成としてある。
コイル出口５ａに一端を接続した第１のＬＬＣ往管１０
ａの他端をＬＬＣタンク６に接続し、蒸発器のＬＬＣコ
イル入口５ｂに一端を接続した第１のＬＬＣ復管１０ｂ
の他端をポンプ１１を介してＬＬＣタンクに接続した構
成としてある。
【００１３】なお、ＬＬＣタンク６内は仕切壁によって
低温部６ａと高温部６ｂに区画されていて、仕切壁の上
部が開口していて低温部と高温部が上部で連通してお
り、低温部か高温部のいずれか一方のＬＬＣがオーバー
フローした場合には他方へ流出するようになっていて、
前記ＬＬＣ往管１０ａは低温部６ａの上部に、ＬＬＣ復
管１０ｂは高温部６ｂの下部に接続してある。
低温部６ａと高温部６ｂに区画されていて、仕切壁の上
部が開口していて低温部と高温部が上部で連通してお
り、低温部か高温部のいずれか一方のＬＬＣがオーバー
フローした場合には他方へ流出するようになっていて、
前記ＬＬＣ往管１０ａは低温部６ａの上部に、ＬＬＣ復
管１０ｂは高温部６ｂの下部に接続してある。
【００１４】第２のＬＬＣ循環路は、ＬＬＣタンク６の
低温部６ｂ下部に一端が接続された第２のＬＬＣ往管１
２ａの他端を、ポンプ１３を介して原動機のＬＬＣジャ
ケット入口９ａに接続し、同ジャケットの出口９ｂに一
端を接続した第２のＬＬＣ復管１２ｂの他端をＬＬＣタ
ンク６の高温部６ｂ上部に接続した構成としてある。
低温部６ｂ下部に一端が接続された第２のＬＬＣ往管１
２ａの他端を、ポンプ１３を介して原動機のＬＬＣジャ
ケット入口９ａに接続し、同ジャケットの出口９ｂに一
端を接続した第２のＬＬＣ復管１２ｂの他端をＬＬＣタ
ンク６の高温部６ｂ上部に接続した構成としてある。
【００１５】第３のＬＬＣ循環路は、ＬＬＣタンク６の
低温部６ｂ下部に一端が接続された第３のＬＬＣ往管１
４ａの他端を、ポンプ１５を介してエンジンオイル冷却
用の熱交換器８のＬＬＣ入口８ａに接続し、同出口８ｂ
に一端を接続した第３のＬＬＣ復管１４ｂの他端をＬＬ
Ｃタンク６の高温部６ｂ上部に接続した構成としてあ
る。
低温部６ｂ下部に一端が接続された第３のＬＬＣ往管１
４ａの他端を、ポンプ１５を介してエンジンオイル冷却
用の熱交換器８のＬＬＣ入口８ａに接続し、同出口８ｂ
に一端を接続した第３のＬＬＣ復管１４ｂの他端をＬＬ
Ｃタンク６の高温部６ｂ上部に接続した構成としてあ
る。
【００１６】原動機９のオイルパン１６には前記熱交換
器８で冷却したエンジンオイルをエンジンオイル循環路
により供給するようにしてあって、エンジンオイル循環
路は熱交換器８のエンジンオイル出口１７ａに一端を接
続したエンジンオイル往管１８ａの他端をオイルパン１
６のエンジンオイル入口１６ａに接続し、オイルパン１
６のエンジンオイル出口１６ｂに一端を接続したオイル
復管１８ｂの他端を、オイルタンク７、オイルポンプ１
９を介して熱交換器８のエンジンオイル入口１７に接続
した構成としてある。
器８で冷却したエンジンオイルをエンジンオイル循環路
により供給するようにしてあって、エンジンオイル循環
路は熱交換器８のエンジンオイル出口１７ａに一端を接
続したエンジンオイル往管１８ａの他端をオイルパン１
６のエンジンオイル入口１６ａに接続し、オイルパン１
６のエンジンオイル出口１６ｂに一端を接続したオイル
復管１８ｂの他端を、オイルタンク７、オイルポンプ１
９を介して熱交換器８のエンジンオイル入口１７に接続
した構成としてある。
【００１７】次に、上述のように構成した本発明に係る
冷却装置の作用を説明する。冷凍装置１において、圧縮
機２から吐出され、凝縮器３、膨張弁４を経た冷媒が蒸
発器５内に入り、ＬＬＣを冷却して圧縮機に吸入され
る。
冷却装置の作用を説明する。冷凍装置１において、圧縮
機２から吐出され、凝縮器３、膨張弁４を経た冷媒が蒸
発器５内に入り、ＬＬＣを冷却して圧縮機に吸入され
る。
【００１８】蒸発器５にて冷却されたＬＬＣは第１のＬ
ＬＣ往管１０ａによりＬＬＣタンク６の低温部６ａに供
給される。ＬＬＣタンク６の低温部６ａからのＬＬＣは
ポンプ１１の駆動により第２のＬＬＣ往管１２ａを介し
て原動機９のＬＬＣジャケット入口９ａに送られ、原動
機を冷却したＬＬＣは同ジャケット出口９ｂから第２の
ＬＬＣ復管１２ｂを介してＬＬＣタンク６の高温部６ｂ
に戻される。
ＬＣ往管１０ａによりＬＬＣタンク６の低温部６ａに供
給される。ＬＬＣタンク６の低温部６ａからのＬＬＣは
ポンプ１１の駆動により第２のＬＬＣ往管１２ａを介し
て原動機９のＬＬＣジャケット入口９ａに送られ、原動
機を冷却したＬＬＣは同ジャケット出口９ｂから第２の
ＬＬＣ復管１２ｂを介してＬＬＣタンク６の高温部６ｂ
に戻される。
【００１９】また、ＬＬＣタンク６の低温部６ａからの
ＬＬＣはポンプ１５の駆動により第３のＬＬＣ往管１４
ａを介して熱交換器８のＬＬＣ入口８ａに送られ、同出
口８ｂから第３のＬＬＣ復管１４ｂを介してＬＬＣタン
ク６の高温部６ｂに戻される。
ＬＬＣはポンプ１５の駆動により第３のＬＬＣ往管１４
ａを介して熱交換器８のＬＬＣ入口８ａに送られ、同出
口８ｂから第３のＬＬＣ復管１４ｂを介してＬＬＣタン
ク６の高温部６ｂに戻される。
【００２０】熱交換器８で冷却されたエンジンオイルは
オイルポンプ１９の駆動により熱交換器のエンジンオイ
ル出口１７ａからエンジンオイル往管１８ａを介してオ
イルパン１６のエンジンオイル入口１６ａに供給され、
同出口１６ｂからエンジンオイル復管１８ｂによりオイ
ルタンク７に一旦溜められ、熱交換器８のエンジンオイ
ル入口１７ｂに送られる。原動機のＬＬＣジャケットお
よび熱交換器８を経たＬＬＣは、ＬＬＣタンク６の高温
部６ｂに戻され、ポンプ１１の駆動により蒸発器５のＬ
ＬＣコイル入口５ａに送られ、再び所要の温度まで冷却
されてＬＬＣタンク６の低温部６ａに供給される。
オイルポンプ１９の駆動により熱交換器のエンジンオイ
ル出口１７ａからエンジンオイル往管１８ａを介してオ
イルパン１６のエンジンオイル入口１６ａに供給され、
同出口１６ｂからエンジンオイル復管１８ｂによりオイ
ルタンク７に一旦溜められ、熱交換器８のエンジンオイ
ル入口１７ｂに送られる。原動機のＬＬＣジャケットお
よび熱交換器８を経たＬＬＣは、ＬＬＣタンク６の高温
部６ｂに戻され、ポンプ１１の駆動により蒸発器５のＬ
ＬＣコイル入口５ａに送られ、再び所要の温度まで冷却
されてＬＬＣタンク６の低温部６ａに供給される。
【００２１】次に、本実施例の冷却装置で原動機の低温
試験を行い、冷却装置の各部の温度を測定した結果を、
従来例による冷却装置各部の測定温度と比較して表１に
示す。なお、表１の測定温度は原動機のＬＬＣジャケッ
トに供給するＬＬＣの温度が−４０℃、オイルパンに供
給するエンジンオイルの温度が−３５℃となるように冷
却温度を設定した場合のものである。
試験を行い、冷却装置の各部の温度を測定した結果を、
従来例による冷却装置各部の測定温度と比較して表１に
示す。なお、表１の測定温度は原動機のＬＬＣジャケッ
トに供給するＬＬＣの温度が−４０℃、オイルパンに供
給するエンジンオイルの温度が−３５℃となるように冷
却温度を設定した場合のものである。
【００２２】
【表１】 表１に示される測定結果から、本実施例の冷却装置によ
れば原動機のＬＬＣジャケットに供給するＬＬＣ温度お
よびオイルパンに供給するエンジンオイルの温度が従来
例の装置と同じである場合、冷凍装置の蒸発器における
冷媒の蒸発温度は従来例の装置に比べて５℃高くて済
み、したがって従来のものに比べて冷凍機効率（ＣＯ
Ｐ）が高いことがわかる。
れば原動機のＬＬＣジャケットに供給するＬＬＣ温度お
よびオイルパンに供給するエンジンオイルの温度が従来
例の装置と同じである場合、冷凍装置の蒸発器における
冷媒の蒸発温度は従来例の装置に比べて５℃高くて済
み、したがって従来のものに比べて冷凍機効率（ＣＯ
Ｐ）が高いことがわかる。
【００２３】なお、上述した実施例においては、ＬＬＣ
ジャケットに低温ＬＬＣを供給し、またオイルパンに低
温エンジンオイルを供給する構成としてあるが、その他
トランスミッションオイルや燃料等も冷却する場合に
は、それぞれ熱交換器を備えるＬＬＣ循環路を必要数増
設し、ＬＬＣタンクからの低温ＬＬＣによりトランスミ
ッションオイルや燃料等を冷却して原動機の各部に供給
すればよい。
ジャケットに低温ＬＬＣを供給し、またオイルパンに低
温エンジンオイルを供給する構成としてあるが、その他
トランスミッションオイルや燃料等も冷却する場合に
は、それぞれ熱交換器を備えるＬＬＣ循環路を必要数増
設し、ＬＬＣタンクからの低温ＬＬＣによりトランスミ
ッションオイルや燃料等を冷却して原動機の各部に供給
すればよい。
【００２４】
【発明の作用、効果】本発明に係る原動機の低温試験用
冷却装置は上述した構成のものとしてあるので、次の作
用、効果を奏し得る。冷凍装置で冷却され、ＬＬＣタン
クに溜められた低温のＬＬＣはＬＬＣジャケットに供給
され、ＬＬＣジャケットを通る低温ＬＬＣにより原動機
が冷却される。
冷却装置は上述した構成のものとしてあるので、次の作
用、効果を奏し得る。冷凍装置で冷却され、ＬＬＣタン
クに溜められた低温のＬＬＣはＬＬＣジャケットに供給
され、ＬＬＣジャケットを通る低温ＬＬＣにより原動機
が冷却される。
【００２５】また、ＬＬＣタンクに溜められた低温のＬ
ＬＣはエンジンオイル冷却用の熱交換器にも供給され、
低温ＬＬＣにより冷却されたエンジンオイルが原動機の
オイルパンに供給されて、冷却されたエンジンオイルに
よっても原動機が冷却される。したがって、被冷却体た
る原動機を短時間で所要の試験温度まで冷却することが
できる。
ＬＣはエンジンオイル冷却用の熱交換器にも供給され、
低温ＬＬＣにより冷却されたエンジンオイルが原動機の
オイルパンに供給されて、冷却されたエンジンオイルに
よっても原動機が冷却される。したがって、被冷却体た
る原動機を短時間で所要の試験温度まで冷却することが
できる。
【００２６】また、本発明に係る冷却装置はＬＬＣを冷
凍装置により直接冷却し、冷却した低温ＬＬＣを原動機
のＬＬＣジャケットに送るとともに、エンジンオイルを
冷凍装置からの低温ＬＬＣと熱交換させて冷却するの
で、従来の冷却装置において中間冷却媒体として用いら
れていたブラインを使用する必要がない。
凍装置により直接冷却し、冷却した低温ＬＬＣを原動機
のＬＬＣジャケットに送るとともに、エンジンオイルを
冷凍装置からの低温ＬＬＣと熱交換させて冷却するの
で、従来の冷却装置において中間冷却媒体として用いら
れていたブラインを使用する必要がない。
【００２７】したがって、ブラインとＬＬＣとの熱交換
時の冷熱のロスがなく、冷凍装置の蒸発器における冷媒
の蒸発温度を上げることができ、その分冷凍機効率（Ｃ
ＯＰ）が向上する。
時の冷熱のロスがなく、冷凍装置の蒸発器における冷媒
の蒸発温度を上げることができ、その分冷凍機効率（Ｃ
ＯＰ）が向上する。
【００２８】また、ブラインタンクやブライン−ＬＬＣ
熱交換器およびブラインポンプ等の構成が不要となり、
装置構成がシンプルで設備費を大幅に低減することがで
きる。
熱交換器およびブラインポンプ等の構成が不要となり、
装置構成がシンプルで設備費を大幅に低減することがで
きる。
【図１】本発明に係る冷却装置の実施例を示す構成図。
【図２】従来例を示す構成図。
１ 冷凍装置 ２ 圧縮機 ３ 凝縮器 ４ 膨張弁 ５ 蒸発器 ６ ＬＬＣタンク ６ａ ＬＬＣタンクの低温部 ６ｂ ＬＬＣタンクの高温部 ７ エンジンオイルタンク ８ エンジンオイル冷却用熱交換器 ９ 原動機 ９ａ ＬＬＣジャケット入口 ９ｂ ＬＬＣジャケット出口 １０ａ 第１のＬＬＣ往管 １０ｂ 第１のＬＬＣ復管 １１ ＬＬＣ用ポンプ １２ａ 第２のＬＬＣ往管 １２ｂ 第２のＬＬＣ復管 １３ ＬＬＣ用ポンプ １４ａ 第３のＬＬＣ往管 １４ｂ 第３のＬＬＣ復管 １５ ＬＬＣ用ポンプ １６ 原動機のオイルパン １７ａ 熱交換器のエンジンオイル出口 １７ｂ 熱交換器のエンジンオイル入口 １８ａ エンジンオイル往管 １８ｂ エンジンオイル復管 １９ エンジンオイルポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】冷凍装置で冷却した低温ラジエター水を被
冷却体たる原動機のラジエター水ジャケットに供給する
とともに、冷凍装置で冷却した低温ラジエター水をエン
ジンオイル冷却用熱交換器にも供給してエンジンオイル
を冷却し、冷却されたエンジンオイルが原動機のオイル
パンに供給されるようにした原動機の低温試験用冷却装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9038696A JPH09257653A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 原動機の低温試験用冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9038696A JPH09257653A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 原動機の低温試験用冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09257653A true JPH09257653A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13997148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9038696A Pending JPH09257653A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 原動機の低温試験用冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09257653A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN111272433A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-06-12 | 西安航天动力试验技术研究所 | 真空环境下姿轨控发动机低温试验系统及试验方法 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP9038696A patent/JPH09257653A/ja active Pending
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