JPH09257023A - 金属複合材料製ボルト、及び金属複合材料製ナット - Google Patents

金属複合材料製ボルト、及び金属複合材料製ナット

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JPH09257023A
JPH09257023A JP9314896A JP9314896A JPH09257023A JP H09257023 A JPH09257023 A JP H09257023A JP 9314896 A JP9314896 A JP 9314896A JP 9314896 A JP9314896 A JP 9314896A JP H09257023 A JPH09257023 A JP H09257023A
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Japan
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metal composite
bolt
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fastened
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JP9314896A
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Naoki Aihara
直樹 相原
Takao Yoshikawa
高雄 吉川
Naoto Mifune
直人 御船
Atsushi Koike
敦 小池
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Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性で、線膨張率が合成樹脂と近く、耐蝕
性、軽量化の条件を満足し得る締結具を提供する。 【解決手段】 アルミニウムからなるマトリクス21内
にアルミナからなるウィスカ22や粒子23を分散埋設
しマトリクス21の強度を増大させた金属複合材料によ
り形成され、ナットと螺合させることにより被締結物を
締結物に締結させ、磁場又は温度の変化に伴う軸力の変
動を緩和させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属複合材料から
なるボルト及びナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道や道路、又は一般産業界等に
おいては、その施設、車両、又は機器に部材や部品を締
結するためにボルトとナットが多く使用されている。こ
れらのボルトやナットの材料には、強度及び経済性の観
点から、主として鋼が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼は強
磁性体であり、磁場が作用すると磁化され、磁場の方向
に力を受ける。このため、例えば、浮上式鉄道の地上コ
イルの締結のために鋼製ボルトを用いると、浮上式車両
の走行に悪影響を及ぼす懸念がある一方、浮上式車両の
走行のたびに所定方向等への力を繰り返し受けるため、
ボルト軸力の変動が大きく、疲労や締結力の緩み等の可
能性がある、という問題があった。
【0004】また、浮上式鉄道の地上コイルはプラスチ
ックの封止体内に納められている。鋼の線膨張率とプラ
スチックの線膨張率は異なっているため、環境温度の変
化に伴い膨張量の差から歪みが生じ、これが応力とな
り、結果的にボルト軸力の大きな変動となって現れる、
という問題もあった。
【0005】また、鋼は水や化学成分により腐食する
が、耐蝕性が要求される締結条件の環境も多い。さら
に、鋼と同等の強度を有するという条件を満足するなら
ば、鋼より軽量であるというメリットは非常に大きい。
【0006】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、非
磁性で、線膨張率が合成樹脂と近く、耐蝕性、軽量化の
条件を満足し得る締結具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る第1の金属複合材料製ボルトは、非磁
性金属からなる第1の母材内に第1の強化部材を埋設し
て前記第1の母材の強度を増大させた第1の金属複合材
料により形成され、ナットと螺合させることにより被締
結物を締結物にに締結させ、磁場又は温度の変化に伴う
軸力の変動を緩和させるように構成した金属複合材料製
ボルトにおいて、前記金属複合材料製ボルトの軸部内に
おける前記第1の強化部材は、三次元的に分散配置され
た複数の短繊維であることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る第2の金属複合材料製
ボルトは、非磁性金属からなる第1の母材内に第1の強
化部材を埋設して前記第1の母材の強度を増大させた第
1の金属複合材料により形成され、ナットと螺合させる
ことにより被締結物を締結物にに締結させ、磁場又は温
度の変化に伴う軸力の変動を緩和させるように構成した
金属複合材料製ボルトにおいて、前記金属複合材料製ボ
ルトの軸部内における前記第1の強化部材は、前記金属
複合材料製ボルトの軸方向に沿うように配設された複数
本の長繊維であることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る第3の金属複合材料製
ボルトは、非磁性金属からなる第1の母材内に第1の強
化部材を埋設して前記第1の母材の強度を増大させた第
1の金属複合材料により形成され、ナットと螺合させる
ことにより被締結物を締結物にに締結させ、磁場又は温
度の変化に伴う軸力の変動を緩和させるように構成した
金属複合材料製ボルトにおいて、前記金属複合材料製ボ
ルトの軸部内における前記第1の強化部材は、複数本の
長繊維が略ロープ状に編まれ前記金属複合材料製ボルト
の軸方向に沿うように配設されたものであることを特徴
とする。
【0010】上記金属複合材料製ボルトにおいては、好
ましくは、金属複合材料製ボルトの頭部内における前記
第1の強化部材は、三次元的に分散配置された複数の短
繊維とする。
【0011】また、好ましくは、金属複合材料製ボルト
の頭部内における前記第1の強化部材は、長繊維が帯状
に整列されて形成された強化テープどうしが略市松状に
編み込まれて形成され前記金属複合材料製ボルトの軸方
向に積層配置された複数枚の強化クロスとする。
【0012】また、好ましくは、金属複合材料製ボルト
の内部における前記第1の母材内には粒子状の補助強化
部材が複数個三次元的に分散配置される。
【0013】また、好ましくは、前記第1の母材はアル
ミニウムであり、前記短繊維又は長繊維はアルミナ又は
SiC 若しくはSiN からなる繊維又はこれらの繊維の
組合わせを含み、かつ前記補助強化部材はアルミナ,S
iC ,SiN 及びAl43 のうちのいずれか一つからな
る粒子又はこれらの粒子の組合わせを含む。
【0014】また、本発明に係る第1の金属複合材料製
ナットは、非磁性金属からなる第2の母材内に第2の強
化部材を埋設して前記第2の母材の強度を増大させた第
2の金属複合材料により形成され、ボルトに螺合させる
ことにより被締結物を締結物に締結させ、磁場又は温度
の変化に伴う前記ボルトの軸力の変動を緩和させるよう
に構成した金属複合材料製ナットにおいて、前記金属複
合材料製ナットの内部における前記第2の強化部材は、
三次元的に分散配置された複数の短繊維であることを特
徴とする。
【0015】また、本発明に係る第2の金属複合材料製
ナットは、非磁性金属からなる第2の母材内に第2の強
化部材を埋設して前記第2の母材の強度を増大させた第
2の金属複合材料により形成され、ボルトに螺合させる
ことにより被締結物を締結物に締結させ、磁場又は温度
の変化に伴う前記ボルトの軸力の変動を緩和させるよう
に構成した金属複合材料製ナットにおいて、前記金属複
合材料製ナットの内部における前記第2の強化部材は、
長繊維が帯状に整列されて形成された強化テープどうし
が略市松状に編み込まれて形成され前記金属複合材料製
ナットの軸方向に積層配置された複数枚の強化クロスで
あることを特徴とする。
【0016】上記金属複合材料製ナットにおいては、好
ましくは、金属複合材料製ナットの内部における前記第
2の母材内には粒子状の補助強化部材が複数個三次元的
に分散配置される。
【0017】また、好ましくは、前記第2の母材はアル
ミニウムであり、前記短繊維又は長繊維はアルミナ又は
SiC 若しくはSiN からなる繊維又はこれらの繊維の
組合わせを含み、かつ前記補助強化部材はアルミナ,S
iC ,SiN 及びAl43 のうちのいずれか一つからな
る粒子又はこれらの粒子の組合わせを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る金属複合材料製ボル
トの一実施形態であるボルトの構成を示した図であり、
図1(A)はボルトの一部欠截側面図を、図1(B)は
図1(A)に示すボルトの頭部の一部欠截正面図を、図
1(C)はボルト内部の構成を示す拡大図を、それぞれ
示している。
【0020】図1(A),図1(B)に示すように、こ
のボルト10は、頭部11と軸部12を有して構成され
ている。頭部11は、高さの低い略六角柱状に形成され
ている。頭部11には軸部12が一体的に接合されてい
る。また、軸部12は、頭部11の背面に同軸となるよ
うに固定された円柱状部14と、円柱状部14に接続す
る雄ネジ部13を有している。
【0021】上記した軸部12の内部の構造は、図1
(A)の下半部、及び図1(B)の右半部中央に示すよ
うに、母材であるマトリクス21の中に複数の短繊維2
2と複数の粒子23がボルトの全体にわたって三次元的
に分散配置されている。マトリクス21の材料として
は、アルミニウムが用いられている。
【0022】さらに詳細には、図1(C)に示すよう
に、各短繊維22は、マトリクス21内部において、各
繊維の方向がランダムとなるように分散配置されてい
る。マトリクス21に対する短繊維22の体積比率は、
7〜40パーセント程度である。
【0023】各短繊維22の径は数μm程度であり、長
さは数百μm程度である。短繊維22の材料としては、
アルミナ(Al23 とSiO2の混合物)が用いられてい
る。アルミナ中におけるSiO2の混合比率は、約30%
程度である。
【0024】また、各粒子23は、図1(C)に示すよ
うに、マトリクス21内部において、ランダムに分散配
置されている。マトリクス21に対する粒子23の体積
比率は、上記した短繊維の体積比率と同程度でもよい
し、あるいはそれよりも多くてもよい。
【0025】各粒子23の径は、数μm程度である。こ
れらの粒子23も、短繊維22と同様に、アルミナ(A
l23 とSiO2の混合物)から生成されている。アルミ
ナ中におけるSiO2の混合比率は、上記と同様、約30
%程度である。
【0026】上記のようにして形成された材料は、金属
複合材料(MMC:Metal Matrix CComposite) と呼ば
れ、金属母材中に埋設される強化材が繊維の場合にはF
RM(Fiber Reinforced Metal)と呼ばれる。これらの
金属複合材料は、母材の強度を大幅に増大させる。一般
に、繊維を強化材として分散させた場合には、母材の引
張強さが増大され、粒子を強化材として分散させた場合
には、母材の圧縮強さや硬度が増大される。
【0027】本実施形態の場合は、短繊維22を主たる
強化材とし、粒子23を補助的な強化材又は充填材とし
て分散させ、ほぼ等方性な金属複合材料となるように構
成したものであり、ボルトの軸部に作用する引張応力、
及びボルト頭部に作用するねじりや圧縮等の複雑な応力
のいずれに対しても効果的に対応できる。
【0028】次に、上記したボルト10の形成方法につ
いてその概要を説明する。基本的には、溶融したアルミ
ニウム内に上記の短繊維22と粒子23を均一に分散さ
せて混合させ硬化させればよい。しかしながら、短繊維
22は径が細く短い繊維であり、粒子23の径も小さ
い。このため、短繊維どうしがからまりあったり、粒子
が団子状になり不均一になりやすい。このような状態と
なると、逆に応力集中を促進する結果となる。
【0029】このため、アルミニウム中に短繊維22と
粒子23を均一に分散混合させる方法として、例えば、
アルミニウム粉末と短繊維及び粒子を常温で混合した後
にホットプレスで成形し、熱間押出し加工等を行ってボ
ルト用の棒状素材等を形成する「粉末冶金法」が行われ
る。次に、この棒状素材から、略六角柱状のボルト頭部
11と軸部12を削り出し、最後に、旋盤等を用いて軸
部12の先端に雄ネジ部13を切削し、ボルト11を形
成する。
【0030】上記のボルト形成方法は一例であり、他の
方法によってもボルトを形成可能である。例えば、上記
の粉末冶金法において、金型成形によってボルトを形成
するようにしてもよい。
【0031】あるいは、短繊維及び粒子をあらかじめ目
的のボルト形状に軽く成形したプリフォームを作成し、
プリフォーム内の短繊維又は粒子の隙間に溶融アルミニ
ウムを圧入・含浸させる「高圧鋳造法」などを用いても
よい。
【0032】さらに、溶融アルミニウム中で酸素と反応
をさせ、溶融アルミニウム中にAl23 の粒子をその場
で生成させて分散させるという方法も可能である。
【0033】また、上記と同様にして、金属複合材料に
より、中央に貫通孔が開設された略六角柱状の部材を形
成した後、旋盤等を用いて貫通孔の内壁に雌ネジを切削
すれば、ナット(図示せず)を形成することができる。
【0034】上記のようにして形成した金属複合材料の
線膨張率は、一般に母材単独の場合よりも低くなる。こ
のため、金属複合材料製のボルトやナットにより部材等
を締結した場合のボルト軸力は、昼夜の気温変動に伴い
変動はするが、軸力の変動の大きさは、鋼製ボルトの変
動値よりも低く押えられると予想され、温度変化に伴う
ボルト軸力の変動を緩和する効果を有すると考えられ
る。
【0035】また、上記した金属複合材料は、アルミニ
ウムのマトリクス中にアルミナの短繊維及び粒子を分散
させたものであり、非磁性体であるため、浮上式車両の
走行等に悪影響を及ぼすことはなく、かつ浮上式車両の
走行によりボルト近傍に高い磁場変動が発生してもボル
ト軸力が変動するような大きな力を受けることはない。
さらに、この金属複合材料は耐蝕性を有し、かつ軽量で
あるという、締結具としての上述の条件をすべて具備し
ている。
【0036】上記した実施形態において、マトリクス2
1は第1の母材に相当し、短繊維22は第1の強化部材
に相当している。また、粒子23は補助強化部材に相当
している。
【0037】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0038】例えば、上記した実施形態においては、複
数の短繊維と粒子を三次元的に分散配置させて母材に埋
設した金属複合材料製のボルト又ナットについて説明し
たが、本発明はこれには限定されず、他の構造であって
もよく、例えば、短繊維のかわりに「ウィスカ(猫ひげ
状結晶)」を用いたもの、ボルト軸部内の軸方向に長繊
維を配設して母材に埋設したもの、ボルト頭部内に強化
クロスを積層し母材に埋設したもの、ボルト軸部内の軸
方向に長繊維を編んだロープ状部材を配設して母材に埋
設したもの、あるいは、ナット内に強化クロスを積層し
母材に埋設したもの、ボルトやナット内に複数の短繊維
のみを三次元的に分散配置させて母材に埋設したものな
どであってもよいし、強化クロスの場合も、短繊維によ
り不織布状に形成したものであってもよいし、織布状の
織り方が平織のほか、綾織、朱子織等であってもよい。
また、上記の繊維部材の間に粒子を三次元的に分散配置
させて母材に埋設し補助強化部材としてもよい。要は、
非磁性金属からなる母材内に強化部材を埋設して母材の
強度を増大させるようにした金属複合材料により形成さ
れたボルト又はナットであればどのようなものであって
もよい。
【0039】また、上記各実施形態においては、母材と
してアルミニウムを、強化部材や補助強化部材としてア
ルミナの短繊維や粒子を用いた例について説明したが、
本発明はこれには限定されず、他の母材、強化部材、又
は補助強化部材により構成してもよい。例えば、長繊維
や短繊維としては、チタン(Ti )やタングステン
(W)等の金属繊維、炭素繊維、ボロン(B)繊維、ア
ルミナ繊維、SiC 等の炭化物やSiN 等の窒化物を含
むセラミックスの繊維、チラノ繊維(Si −Ti −C−
O)などを用いてもよい。また、ウィスカとしては、ア
ルミナのウィスカ、SiC 等の炭化物やSiN 等の窒化
物を含むセラミックスのウィスカ、あるいは炭素(C)
のウィスカなどを用いてもよい。また、粒子としては、
チタン(Ti)やタングステン(W)等の金属粒子、ト
リア(ThO2)、マグネシア(MgO)、ベリリア(Be
O )等の他の金属酸化物の粒子、SiC やAl43
の炭化物やSiN 等の窒化物あるいはY23やSiO2
の酸化物を含むセラミックスの粒子等を用いてもよい。
また、これらの長繊維、短繊維、ウィスカ、粒子等を組
み合わせたものであってもよい。
【0040】また、上記各実施形態においては、ボルト
やナットにより締結する被締結物や締結物の一例として
浮上式鉄道に関する施設や部材等を例に挙げて説明した
が、本発明はこれには限定されず、一般の施設、車両、
船舶、航空機、機械又は器具等の部材又は部品等の締結
に広く適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボルトやナットが、非磁性金属からなる母材内に強化部
材を埋設した金属複合材料により形成されているので、
被締結物を締結物に強固に締結させることができるとと
もに、磁場又は温度の変化に伴うボルト軸力の変動を緩
和させることができる。また、非磁性、耐蝕性、軽量性
という利点も併せて有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるボルトの構成を示す
図であり、図1(A)はボルトの一部欠截側面図を、図
1(B)は図1(A)に示すボルトの頭部の一部欠截正
面図を、図1(C)はボルト内部の構成を示す拡大図
を、それぞれ示している。
【符号の説明】
10 ボルト 11 頭部 12 軸部 13 雄ネジ部 14 円柱状部 21 マトリクス 22 短繊維 23 粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御船 直人 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 小池 敦 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性金属からなる第1の母材内に第1
    の強化部材を埋設して前記第1の母材の強度を増大させ
    た第1の金属複合材料により形成され、ナットと螺合さ
    せることにより被締結物を締結物にに締結させ、磁場又
    は温度の変化に伴う軸力の変動を緩和させるように構成
    した金属複合材料製ボルトにおいて、 前記金属複合材料製ボルトの軸部内における前記第1の
    強化部材は、三次元的に分散配置された複数の短繊維で
    あることを特徴とする金属複合材料製ボルト。
  2. 【請求項2】 非磁性金属からなる第1の母材内に第1
    の強化部材を埋設して前記第1の母材の強度を増大させ
    た第1の金属複合材料により形成され、ナットと螺合さ
    せることにより被締結物を締結物にに締結させ、磁場又
    は温度の変化に伴う軸力の変動を緩和させるように構成
    した金属複合材料製ボルトにおいて、 前記金属複合材料製ボルトの軸部内における前記第1の
    強化部材は、前記金属複合材料製ボルトの軸方向に沿う
    ように配設された複数本の長繊維であることを特徴とす
    る金属複合材料製ボルト。
  3. 【請求項3】 非磁性金属からなる第1の母材内に第1
    の強化部材を埋設して前記第1の母材の強度を増大させ
    た第1の金属複合材料により形成され、ナットと螺合さ
    せることにより被締結物を締結物にに締結させ、磁場又
    は温度の変化に伴う軸力の変動を緩和させるように構成
    した金属複合材料製ボルトにおいて、 前記金属複合材料製ボルトの軸部内における前記第1の
    強化部材は、複数本の長繊維が略ロープ状に編まれ前記
    金属複合材料製ボルトの軸方向に沿うように配設された
    ものであることを特徴とする金属複合材料製ボルト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    か1項に記載の金属複合材料製ボルトの頭部内における
    前記第1の強化部材は、三次元的に分散配置された複数
    の短繊維であることを特徴とする金属複合材料製ボル
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    か1項に記載の金属複合材料製ボルトの頭部内における
    前記第1の強化部材は、長繊維が帯状に整列されて形成
    された強化テープどうしが略市松状に編み込まれて形成
    され前記金属複合材料製ボルトの軸方向に積層配置され
    た複数枚の強化クロスであることを特徴とする繊維強化
    樹脂材料製ボルト。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のうちのいずれ
    か1項に記載の金属複合材料製ボルトの内部における前
    記第1の母材内には粒子状の補助強化部材が複数個三次
    元的に分散配置されることを特徴とする金属複合材料製
    ボルト。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の金属複合材料製ボルトに
    おいて、前記第1の母材はアルミニウムであり、前記短
    繊維又は長繊維はアルミナ又はSiC 若しくはSiN か
    らなる繊維又はこれらの繊維の組合わせを含み、かつ前
    記補助強化部材はアルミナ,SiC ,SiN 及びAl4
    3 のうちのいずれか一つからなる粒子又はこれらの粒子
    の組合わせを含むことを特徴とする金属複合材料製ボル
    ト。
  8. 【請求項8】 非磁性金属からなる第2の母材内に第2
    の強化部材を埋設して前記第2の母材の強度を増大させ
    た第2の金属複合材料により形成され、ボルトに螺合さ
    せることにより被締結物を締結物に締結させ、磁場又は
    温度の変化に伴う前記ボルトの軸力の変動を緩和させる
    ように構成した金属複合材料製ナットにおいて、 前記金属複合材料製ナットの内部における前記第2の強
    化部材は、三次元的に分散配置された複数の短繊維であ
    ることを特徴とする金属複合材料製ナット。
  9. 【請求項9】 非磁性金属からなる第2の母材内に第2
    の強化部材を埋設して前記第2の母材の強度を増大させ
    た第2の金属複合材料により形成され、ボルトに螺合さ
    せることにより被締結物を締結物に締結させ、磁場又は
    温度の変化に伴う前記ボルトの軸力の変動を緩和させる
    ように構成した金属複合材料製ナットにおいて、 前記金属複合材料製ナットの内部における前記第2の強
    化部材は、長繊維が帯状に整列されて形成された強化テ
    ープどうしが略市松状に編み込まれて形成され前記金属
    複合材料製ナットの軸方向に積層配置された複数枚の強
    化クロスであることを特徴とする金属複合材料製ナッ
    ト。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の金属複合材料製ナット
    の内部における前記第2の母材内には粒子状の補助強化
    部材が複数個三次元的に分散配置されることを特徴とす
    る金属複合材料製ナット。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし請求項10のうちのい
    ずれか1項に記載の金属複合材料製ナットにおいて、前
    記第2の母材はアルミニウムであり、前記短繊維又は長
    繊維はアルミナ又はSiC 若しくはSiN からなる繊維
    又はこれらの繊維の組合わせを含み、かつ前記補助強化
    部材はアルミナ,SiC ,SiN 及びAl43 のうちの
    いずれか一つからなる粒子又はこれらの粒子の組合わせ
    を含むことを特徴とする金属複合材料製ナット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006187947A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Nissan Motor Co Ltd プリフォームの製造方法、繊維強化複合材料の製造方法、プリフォーム及びこれを用いた繊維強化複合材料
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