JPH09256521A - パーティション - Google Patents

パーティション

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JPH09256521A
JPH09256521A JP6616096A JP6616096A JPH09256521A JP H09256521 A JPH09256521 A JP H09256521A JP 6616096 A JP6616096 A JP 6616096A JP 6616096 A JP6616096 A JP 6616096A JP H09256521 A JPH09256521 A JP H09256521A
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JP
Japan
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panel
skirting board
panels
prevention tool
drop
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Application number
JP6616096A
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English (en)
Inventor
Osamu Hirata
修 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6616096A priority Critical patent/JPH09256521A/ja
Publication of JPH09256521A publication Critical patent/JPH09256521A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震の際にも倒れることがなく耐震性の向上
を図る。 【解決手段】 天井1と床2の対向位置に笠木3と巾木
4がそれぞれ固定され、笠木3に対して押し上げた後、
巾木4に落とし込むことにより、前後に対向するパネル
5の上下端を係合するとともにこれらのパネル5を連結
したパーティションにおいて、パネル5が巾木4上から
脱落するにいたるパネル5の上方移動および前後移動の
いずれかの動作を防止するパネル脱落防止具12を設け
た。図1のようにパネル5の前後移動を阻止するパネル
脱落防止具12を設けることにより、地震によりパネル
5が上方へ移動してパネル5の下端と巾木4の係合状態
が解除しても、パネル5は前後移動しないので巾木4上
から脱落することはない。また、パネル5を上方移動を
阻止するパネル脱落防止具によっても、パネル5の脱落
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、間仕切りに用い
られるパーティションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図44に示すように、天井80と
床81の対向位置に笠木82と巾木83をそれぞれ固定
し、これらの笠木82と巾木83との間に前後に対向す
るパネル84,84を配置したパーティションがある。
この場合、パネル84の上下端には笠木82および巾木
83に係合する溝85が設けられ、パネル84は笠木8
2に対して押し上げられた後、巾木83に落とし込む方
式で建込まれている。そのため、笠木82の係合部先端
とパネル84の上端の溝85との間には、パネル84の
上方向移動可能高さHが形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパーティションでは、揺れが大きい地震が発生した
た場合、図45に示すように、縦揺れによりパネル84
が上方移動可能高さHまで押し上げられ、パネル84の
下端の溝85が巾木83の係合部先端よりも上昇して係
合状態が解除することがある。さらに、この状態から横
揺れが生じると、図46および図47に示すように、パ
ネル84が笠木82に係止している上端の溝85を中心
に前後に揺動して傾斜した状態となり、巾木83の上か
ら脱落して倒れるという問題点があった。
【0004】したがって、この発明の目的は、地震の際
にも倒れることがない耐震性に優れたパーティションを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
のパーティションは、天井と床の対向位置に笠木と巾木
がそれぞれ固定され、前記笠木に対して押し上げた後、
前記巾木に落とし込むことにより、前後に対向するパネ
ルの上下端を係合するとともにこれらのパネルを連結し
たパーティションにおいて、前記パネルが巾木上から脱
落するにいたる前記パネルの上方移動および前後移動の
いずれかの動作を防止するパネル脱落防止具を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0006】このように、パネルの上方移動を阻止する
パネル脱落防止具を設けることにより、地震が発生して
もパネルが脱落する程度に上方へ移動することがなく、
パネルの上下端と笠木および巾木の係合状態を維持する
ことができる。また、パネルの前後移動を阻止するパネ
ル脱落防止具を設けることにより、地震によりパネルが
上方へ移動してパネルの下端と巾木の係合状態が解除し
ても、パネルは前後移動しないので巾木上から脱落する
ことはない。
【0007】請求項2記載のパーティションは、請求項
1において、パネル脱落防止具は、パネル下端近傍から
下方または巾木から上方へ向けて固定され、パネルが巾
木に対し相対的に最上方に移動した状態で、巾木上端ま
たはパネル下端に係合して前記パネルの前後移動を阻止
するものである。このように、パネル脱落防止具は、パ
ネル下端近傍から下方または巾木から上方へ向けて固定
され、パネルが巾木に対し相対的に最上方に移動した状
態で、巾木上端またはパネル下端に係合するので、パネ
ルの下端部においてパネルの前後移動を阻止することが
できる。このため、笠木に係合したパネルの上端を中心
とするパネルの揺動を効果的に防止することができる。
【0008】請求項3記載のパーティションは、請求項
2において、パネル脱落防止具は、パネル間の巾木に固
定され、巾木のパネル係合部下端より少なくともパネル
の上方向移動可能高さ以上に上方へ突出形成したもので
ある。このように、パネル脱落防止具は、パネル間の巾
木に固定され、巾木のパネル係合部下端より少なくとも
パネルの上方向移動可能高さ以上に上方へ突出形成した
ものであるので、パネルが巾木から浮き上がってもパネ
ル下端とパネル脱落防止具が係合するため、請求項2と
同様にパネルの揺動を防止することができる。また、パ
ネル脱落防止具がパネル間の巾木に固定されるので、1
個のパネル脱落防止具を取付けるだけで対向する2枚の
パネルの前後移動を阻止することができる。
【0009】請求項4記載のパーティションは、請求項
1において、パネル脱落防止具は、パネル上端近傍部と
笠木との間に介在し、パネルおよび笠木の双方に係止し
てパネルの上方移動を、巾木とパネル下端の係合範囲内
に制限するものである。このように、パネル脱落防止具
は、パネル上端近傍部と笠木との間に介在し、パネルお
よび笠木の双方に係止してパネルの上方移動を、巾木と
パネル下端の係合範囲内に制限するものであるので、地
震時にパネルが押し上げられて巾木上から脱落すること
はなく、パネルの上下端と笠木および巾木の係合状態を
維持することができる。
【0010】請求項5記載のパーティションは、請求項
1において、パネル脱落防止具は、パネル上端近傍に上
方へ向けて固定され、先端を笠木に当接させることによ
り前記パネルの上方移動を阻止し、パネルの下端と巾木
の係合状態を維持するものである。このように、パネル
脱落防止具は、パネル上端近傍に上方へ向けて固定さ
れ、先端を笠木に当接させることにより前記パネルの上
方移動を阻止し、パネルの下端と巾木の係合状態を維持
するものであるので、請求項4と同様にパネルが押し上
げられて巾木上から脱落することがない。また、パネル
脱落防止具をパネル側に取付けたので、既設の笠木およ
び巾木をそのまま使用できる。
【0011】請求項6記載のパーティションは、請求項
1において、パネル脱落防止具は、パネル下端近傍部と
巾木との間に介在し、パネルおよび巾木の双方に係止し
てパネルの上方移動を、巾木とパネル下端の係合範囲内
に制限するものである。このように、パネル脱落防止具
は、パネル下端近傍部と巾木との間に介在し、パネルお
よび巾木の双方に係止してパネルの上方移動を、巾木と
パネル下端の係合範囲内に制限するものであるので、地
震時にパネルが押し上げられて巾木上から脱落すること
はなく、パネルの上下端と笠木および巾木の係合状態を
維持することができる。
【0012】請求項7記載のパーティションは、請求項
6において、パネル下端近傍につば部が設けられ、パネ
ル脱落防止具は巾木に設けられて前記つば部に係止する
パネル係止片を有するものである。このように、パネル
脱落防止具は、パネル下端近傍につば部が設けられ、パ
ネル脱落防止具は巾木に設けられて前記つば部に係止す
るパネル係止片を有するものであるので、つば部とパネ
ル係止片が係止することにより、請求項6と同様にパネ
ルの脱落を防止することができる。
【0013】請求項8記載のパーティションは、請求項
1において、パネル脱落防止具は、設定値より低い上向
き荷重では、パネルの下端と巾木との係合の外れにいた
るパネルの上方移動を阻止するものである。このよう
に、パネル脱落防止具は、設定値より低い上向き荷重で
は、パネルの下端と巾木との係合の外れにいたるパネル
の上方移動を阻止するものであるので、地震時のように
設定値より低い上向き荷重が働くような場合において、
パネルの下端と巾木との係合が外れることはない。
【0014】請求項9記載のパーティションは、請求項
8において、パネル脱落防止具は、パネルの上端と笠木
との間に介在する弾性体であるものである。このよう
に、パネル脱落防止具は、パネルの上端と笠木との間に
介在する弾性体であるので、設定値より低い上向き荷重
でパネルの下端と巾木の係合が外れないように弾性体の
縮み寸法を設定することにより、請求項8と同様にパネ
ルの下端と巾木との係合の外れにいたるパネルの上方移
動を阻止することができる。
【0015】請求項10記載のパーティションは、請求
項8において、パネル脱落防止具は、対向するパネルま
たは対向および隣接するパネル相互を連結して1枚だけ
のパネルの状態での移動を阻止するものである。このよ
うに、パネル脱落防止具は、対向するパネルまたは対向
および隣接するパネル相互を連結して1枚だけのパネル
の状態での移動を阻止するものであるので、連結された
複数のパネルの重量を設定値よりも大きくすることによ
り、設定値より低い上向き荷重では、請求項8と同様に
パネルの下端と巾木との係合の外れにいたるパネルの上
方移動を阻止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態のパ
ーティションを図1ないし図3に基づいて説明する。図
1に示すように、天井1と床2の対向位置に笠木3と巾
木4がそれぞれ固定され、これらの笠木3と巾木4との
間に前後に対向するパネル5,5が配置される。
【0017】笠木3は下向きに開口した溝形材であり、
そのウエブが天井1に固着具6で固定してある。巾木4
は、断面略H形の部材であり、床2に固定した床レール
7の上に配置される。この場合、床レール7は上向きに
開口した溝形材であり、そのウエブが床2に固着具7a
で固定してある。また、床レール7の内部にアジャスタ
8が挿入され、このアジャスタ8に巾木4がボルト9に
より固定される。このとき、巾木4の両側片の下部が床
レール7に外嵌した状態となり、両側片の上部が笠木3
のフランジと向き合っている。
【0018】パネル5は上下端に溝10,10が設けら
れ、これらの溝10,10の内部に笠木3のフランジお
よび巾木4の側片がそれぞれ挿入されて相互に係合す
る。取付時には、パネル5を笠木3に対して押し上げた
後、巾木4に落とし込む方式で建込まれる。そのため、
パネル5を上方へ移動できるように上方向移動可能高さ
1 が、笠木3のフランジとパネル5の上端の溝10と
の間に形成される。また、前後に対向するパネル5,5
は、連結金具11により連結される。
【0019】そして、図3に示すように、パネル脱落防
止具12が、パネル5,5間の巾木4に固定されてい
る。この場合、パネル脱落防止具12は、コ字形の部材
であり、対向片が上向きに突出するように巾木4の上に
おいてこの巾木4とともに上記ボルト9によりアジャス
タ8に固定される。また、パネル5が巾木4から浮き上
がった状態で、パネル脱落防止具12の対向片はパネル
5の下端に係合するようにその高さ寸法が設定される。
すなわち、図1および図2に示すように、巾木4のパネ
ル係合部下端からパネル脱落防止具12の上端までの高
さH2 は、パネル5の上方向移動可能高さH1 よりも大
きく、その差H3 が係合代となる。なお、アジャスタ8
は一枚のパネル5に対して最低1個取付ける設定である
ため、パネル脱落防止具12が一枚のパネル5のどこに
も係らないことはない。
【0020】また、図4および図5はパネル脱落防止具
12の別の例である。すなわち、図4では、あらかじめ
巾木4に開口部4aが設けられており、パネル脱落防止
具12を開口部4aに差込み、直接床レール7とともに
床2に固定している。これにより、パネル5の脱落を防
止するだけでなく水平力に対する強度の向上を図ること
ができる。また、図5では、パネル脱落防止具12を巾
木4の上に固定したものである。この構造によると、施
工が容易で実用性が高いという利点がある。
【0021】この実施の形態によれば、上記のようにパ
ネル5の前後移動を阻止するパネル脱落防止具12を設
けることにより、地震によりパネル5が上方へ移動して
パネル5の下端と巾木4の係合状態が解除しても、パネ
ル脱落防止具12がパネル5の下端に係合するので、パ
ネル5の前後移動を阻止することができる。この場合、
パネル脱落防止具12は、巾木4のパネル係合部下端よ
り少なくともパネルの上方向移動可能高さH1 以上に上
方へ突出形成したものであるので、上記のようにH2
1 となり、パネル5が巾木4から浮き上がってもパネ
ル5下端とパネル脱落防止具12が係合するため、パネ
ル5の前後移動を阻止することができる。このため、パ
ネル5は巾木4の上から脱落することはない。
【0022】また、パネル脱落防止具12は、パネル5
の下端部においてパネル5の前後移動を阻止するので、
笠木3に係合したパネル5の上端を中心とするパネル5
の揺動を効果的に防止することができる。また、パネル
脱落防止具12がパネル5間の巾木4に固定されるの
で、1個のパネル脱落防止具12を取付けるだけで対向
する2枚のパネル5,5の前後移動を阻止することがで
きる。なお、パネル脱落防止具は、パネル5の下端近傍
から下方に向けて固定してもよい。この場合、パネル5
が巾木4に対して相対的に最上方に移動した状態で巾木
4の上端に係合する。
【0023】第2の実施の形態を図6ないし図9に基づ
いて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防止具
14が、パネル5の上端近傍部と笠木3との間に介在
し、パネル5および笠木3の双方に係止してパネル5の
上方移動を、巾木4とパネル5の下端の係合範囲内に制
限するものである。この場合、図7に示すように、パネ
ル脱落防止具14は、略コ字形の金物の対向片をそれぞ
れ2分割して4つの差込み部14a…が形成されたもの
である。各差込み部14aの先端部は外側に略V形とな
るように加工されその端部に突起部14bが折曲してあ
る。また、対向および隣接する4枚のパネル5…の側端
面には、上記差込み部14aが嵌合する嵌合材15が固
着してある。また、パネル脱落防止具14の差込み部1
4aの高さは、差込み部14aの先端が笠木3に当接し
た状態でパネル5の下端と巾木4の係合状態を維持する
ように設定される。
【0024】施工時には、図9に示すように、専用治具
16をパネル脱落防止具14の下面に当ててハンマー1
7等によってたたき込むことにより、差込み部14aを
嵌合材15に挿入する。パネル脱落防止具14は弾性が
あることによって嵌合材15へスムーズに挿入できる。
これにより、4枚のパネル5…を同時に固定することが
できるとともに、図7に示すパネル脱落防止具14の幅
寸法Wによりパネル5,5間の目地幅を出すことができ
る。また、パネル脱落防止具14の差込み部14aの先
端部がパネル5の上部先端と笠木3間に挿入され、パネ
ル5の上方移動を阻止する。また、パネル脱落防止具1
4の突起部14bはパネル5の上端に載ることにより、
落下することはない。
【0025】この実施の形態によれば、パネル脱落防止
具14は、パネル5上端近傍に上方に向けて固定され、
先端が笠木3に当接させることによりパネル5の上方移
動を阻止し、パネル5の下端と巾木4の係合状態を維持
するものであるので、地震時にパネル5が押し上げられ
て巾木4上から脱落することはなく、パネル5の上下端
と笠木3および巾木4の係合状態を維持することができ
る。また、パネル脱落防止具14をパネル5側に取付け
たので、既設の笠木3および巾木4をそのまま使用でき
る。
【0026】第3の実施の形態を図10ないし図13に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具17は、第2の実施の形態と同様に、パネル5の上
端近傍部と笠木3との間に介在し、パネル5および笠木
3の双方に係止してパネル5の上方移動を、巾木4とパ
ネル5の下端の係合範囲内に制限するものである。この
場合、パネル脱落防止具17は笠木3に挿入される溝形
材である。また、パネル脱落防止具17を笠木3に固定
した状態で、パネル5が上方へ移動せずパネル5の下端
と巾木4の係合状態が維持されるようにパネル脱落防止
具17の高さが設定される。
【0027】施工時には、図11に示すように片面のパ
ネル5を設置し、図12に示すようにパネル脱落防止具
17を笠木3の内側に固定する。このとき、パネル脱落
防止具17の長さはパネル5の幅より小さいものとす
る。この後、図13に示すように、もう片面のパネル5
を建込む。このとき、パネル脱落防止具17のある位置
では施工できないので、パネル脱落防止具17の固定さ
れていない位置でパネル5を建込む。そして、このパネ
ル5を巾木4上においてスライドさせることにより、両
面のパネル5,5をパネル脱落防止具17の下に建込
む。
【0028】この実施の形態によれば、パネル5の上方
移動がなくなり、パネル5の脱落を防止することができ
る。第4の実施の形態を図14および図15に基づいて
説明する。この実施の形態では、パネル脱落防止具19
は、第3の実施の形態と同様に、笠木3に挿入される溝
形材であるが高さ寸法が異なる。すなわち、パネル脱落
防止具19を笠木3に固定した状態で、パネル5の上端
面とパネル脱落防止具19との間に隙間が形成される。
そして、この隙間寸法h1 とパネル5の下端の溝10の
深さ寸法h2との関係を、h1 <h2 となるように設定
することにより、パネル5の脱落を防止している。
【0029】施工時には、図15に示すように、パネル
5を建込んだ後、パネル5のない位置においてパネル脱
落防止具19を笠木3に下方から入れ、パネル5と笠木
3間にスライドさせて挿入する。このパネル脱落防止具
19は、一枚のパネル5につき1箇所以上必要である。
この実施の形態によれば、パネル5が脱落する程度に上
昇しないので、パネル5の脱落を防止することができ
る。また、パネル5をスライドさせて施工するときで
も、パネル5の上端面とパネル脱落防止具19との間に
隙間があるため、パネル5を移動させやすいという効果
がある。また、先にパネル5を建込んだ後、パネル脱落
防止具19を挿入する場合でも、隙間があることにより
スライドさせやすい。これにより、パネル脱落防止具1
9の取付忘れの際、パネル5を外すという作業がなくす
むので、施工手順を必ず厳守する必要がない。このよう
に施工手順を気にしなくてよいので、施工性の向上につ
ながる。
【0030】第5の実施の形態を図16ないし図18に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具21は、第2〜4の実施の形態と同様に、パネル5
の上端近傍部と笠木3との間に介在し、パネル5および
笠木3の双方に係止してパネル5の上方移動を、巾木4
とパネル5の下端の係合範囲内に制限するものである。
この場合、パネル脱落防止具21は、図17に示すよう
に、略T字形に加工した金具であり、両側に張り出した
張出部21aが笠木3の内側の溝面とパネル5の上面に
当たることで、パネル5の上方移動を阻止する。また、
張出部21aの両側に折曲部21cが形成され、パネル
脱落防止具21をパネル5の上面に立たせることができ
る。張出部21aの中央から直角に形成された操作部2
1bは、対向するパネル5,5の間に介在してパネル
5,5間の寸法を出すことができるとともに、これを操
作することにより上記のようにパネル脱落防止具21を
パネル脱落防止具5の上面に立たせることができる。ま
た、張出部21aの上端部は笠木3の内側への当たりと
なり、折曲部21cの上端の角部はパネル脱落防止具2
1の回転をスムーズにするための円弧状にしてある。
【0031】施工時には、図18に示すように、対向す
るパネル5,5を建込んだ後、パネル脱落防止具21を
パネル5,5の上面に挿入し、操作部21bを90°回
転させる。これにより、張出部21aが笠木3の内側の
溝面とパネル5の上面に当たり固定される。この実施の
形態によれば、パネル脱落防止具21によりパネル5が
上方移動しないので、パネル5の脱落を防止することが
できる。また、パネル脱落防止具21の操作部21bに
より、パネル5,5間の寸法を出すことができる。
【0032】第6の実施の形態を図19ないし図21に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具23は、第2〜5の実施の形態と同様に、パネル5
の上端近傍部と笠木3との間に介在し、パネル5および
笠木3の双方に係止してパネル5の上方移動を、巾木4
とパネル5の下端の係合範囲内に制限するものである。
この場合、パネル脱落防止具23は、略コ字形の金具で
あり、両側片の内側にパッキン24を取付けたものであ
る。このパネル脱落防止具23は、下向きに開口した状
態で笠木3に挿入されるとともに、両側片が対向するパ
ネル5,5の溝10,10に挿入される。両側片に取付
けたパッキン24は溝10の側面と笠木3間に入る。ま
た、パネル脱落防止具23の高さは、パネル5の上方移
動を阻止するように設定される。
【0033】施工時には、図21に示すように、対向す
るパネル5,5を建込んだ後、パネル脱落防止具23を
スライドさせて上記のように笠木3と溝10に挿入す
る。この実施の形態によれば、パネル脱落防止具23に
よりパネル5が上方移動しないので、パネル5の脱落を
防止することができる。また、パッキン24が溝10の
側面と笠木3間に入ることによりがたつきをなくすこと
ができる。
【0034】第7の実施の形態を図22ないし図24に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具26は、パネル5下端近傍部と巾木4との間に介在
し、パネル5および巾木4の双方に係止してパネル5の
上方移動を、巾木4とパネル5下端の係合範囲内に制限
するものである。この場合、パネル脱落防止具26は、
図24に示すように、巾木4に固定される断面略H形の
部材である。また、パネル脱落防止具26の上部26a
の寸法W1 より下部26bの寸法W2 を長くして、上部
26aからはみ出た下部26bの両側にねじ穴27を設
けることにより、巾木4に固定しやすい構造になってい
る。上部26aはパネル5に係止するためのパネル係止
片となる。すなわち、パネル5の下端近傍部につば部2
8が設けられ、パネル脱落防止具26のパネル係止片2
6aに係止する。また、パネル係止片26aとつば部2
8との隙間の寸法h3 と、パネル5の下端の溝10の深
さ寸法h4 との関係を、h3 <h4 とすることによりパ
ネル5の脱落を阻止することができる。
【0035】施工時には、対向するパネル5,5を建込
んだ後、パネル5,5間にパネル脱落防止具26を挿入
して巾木4に固定する。固定位置は任意の位置でよく、
一枚のパネル5毎に1箇所以上のパネル脱落防止具26
を取付ける。この実施の形態によれば、パネル5下端近
傍につば部28が設けられ、パネル脱落防止具26は巾
木4に設けられてつば部28に係止するパネル係止片2
6aを有するものであるので、パネル係止片26aとつ
ば部28が係止することにより、地震時にパネル5が押
し上げられて巾木4上から脱落することがなく、パネル
5の上下端と笠木3および巾木4の係合状態を維持する
ことができる。
【0036】第8の実施の形態を図25ないし図27に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具30は、第7の実施の形態と同様に断面略H形の部
材であるが、上部30aと下部30bの寸法は同じでね
じ穴がない。また、図26に示すように、巾木4には略
T字形の異形穴31が複数個設けてある。この異形穴3
1の大径の部分にパネル脱落防止具30を挿入すること
ができ、細長い小径の部分にパネル脱落防止具30の垂
直部30cを挿入して下部30bを係止することができ
る。また、パネル5にはつば部32が設けてあり、異形
穴31に係止したパネル脱落防止具30のパネル係止片
30aと係止する。また、図27に示すように、つば部
32はパネル5の幅全長にわたって複数個設けられてお
り、必ずどれか1つと係止できるようになっている。
【0037】施工時には、対向するパネル5,5を建込
んだ後、パネル脱落防止具30を異形穴31に挿入して
A方向にスライドさせることにより、下部30bが巾木
4と係合する。また、この状態でパネル係止片30aと
つば部32の上に配置されて係止する。この実施の形態
によれば、パネル脱落防止具30がパネル5側のつば部
32と巾木4の両方に係合することにより、パネル5の
上方移動を阻止することができる。
【0038】第9の実施の形態を図28および図29に
基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落防
止具34は、第7,8の実施の形態と同様に、パネル5
下端近傍部と巾木4との間に介在し、パネル5および巾
木4の双方に係止してパネル5の上方移動を、巾木4と
パネル5下端の係合範囲内に制限するものである。この
場合、パネル脱落防止具34は、図29に示すように、
側方に開口した略コ字形の部材であり、上部34aに折
曲部34cが形成してある。また、巾木4に切り起こし
部35が設けてあり、パネル脱落防止具34の下部34
bが挿入される。パネル5の切り起こし部35に対応す
る位置には第7の実施の形態と同様のつば部36が設け
てあり、パネル脱落防止具34の上部34aと係止す
る。また、パネル脱落防止具34が上記のようにつば部
36と切り起こし部35に係止するように垂直部34d
の寸法が設定される。折曲部34cはつば部36の縁部
に係止して抜け止めとなる。
【0039】施工時には、対向するパネル5,5を建込
んだ後、パネル脱落防止具34をB方向にスライドさせ
て、上部34aをつば部36に係止するとともに下部3
4bを切り起こし部35に係止する。このとき、上部3
4aが弾性変形して折曲部34cをつば部36の縁部に
係止する。また、パネル脱落防止具34は、パネル5の
幅寸法毎に1箇所以上取付ける構成とする。
【0040】この実施の形態によれば、パネル脱落防止
具34がパネル5側のつば部36と巾木4側の切り起こ
し部35の両方に係合することにより、パネル5の上方
移動を阻止することができる。第10の実施の形態を図
30および図31に基づいて説明する。この実施の形態
では、パネル脱落防止具は、パネル5の下端の溝10の
開口縁部に所定間隔をあけて設けた複数のつば部38…
と、これらに対応する巾木4の側片の上端に設けた複数
のつば部40…とからなる。また、つば部38,40の
幅W3 は略等しく、つば部38…間に形成された凹部3
9およびつば部40…間に形成された凹部41の幅も幅
3 と略等しく設定されている。
【0041】施工時には、パネル5のつば部38に巾木
4の凹部41、パネル5の凹部39に巾木4のつば部4
0が嵌まり込み、幅W3 だけパネル5をスライドさせる
ことによりつば部38,40が係合する。この実施の形
態によれば、つば部38,40が係合することにより、
パネル5の上方移動を阻止することができる。また、パ
ネル5と巾木4を直接係合させるための部材が不要とな
り、部品点数の削減となる。
【0042】第11の実施の形態を図32ないし図35
に基づいて説明する。この実施の形態では、パネル脱落
防止具43は、巾木4上の両側片間に嵌着される形状
で、巾木4の両側片に接する両端に係止部44,44が
形成してある。係止部44は、図34に示すように、鋭
角の角度θで内側に傾斜するように折曲形成されてい
る。また、パネル5の下端の溝10の開口縁部につば部
45が設けてあり、パネル脱落防止具43の係止部44
と係止する。
【0043】施工時には、図35に示すように、パネル
5の施工前にパネル脱落防止具43をパネル5の幅寸法
毎に巾木4に固定しておき、対向するパネル5,5を巾
木4の上に載せる。このとき、パネル脱落防止具43の
係止部44が上記のように傾斜しているので、パネル5
の重量によりパネル5のつば部45は係止部44の傾斜
に沿って滑り込み、つば部45と係止部44が係止す
る。係止したパネル5は図33のように嵌め殺し状態と
なり、パネル5は巾木4から外れることはない。また、
図33の状態でもパネル5の水平方向のスライドは可能
であるため、施工後、隣のパネル5との連結は容易であ
る。
【0044】この実施の形態によれば、パネル脱落防止
具43の係止部44とパネル5のつば部45が係止する
ことにより、パネル5の上方移動を阻止することができ
る。第12の実施の形態を図36に基づいて説明する。
この実施の形態では、パネル脱落防止具47は、設定値
より低い上向き荷重では、パネル5の下端と巾木4との
係合の外れにいたるパネル5の上方移動を阻止するもの
である。この場合、パネル脱落防止具47は、パネル5
の上端の溝10に挿入されたパッキン等の弾性体であ
り、パネル5の溝10と笠木3のフランジとの間に介在
する。また、パネル5が上方に移動しようとする力によ
るパネル脱落防止具47の縮み寸法が、パネル5の下端
と巾木4の係合範囲内にある。すなわち、地震時のよう
に設定値より低い上向き荷重がパネル5にかかった場合
は、パネル脱落防止具47の縮み寸法が上記係合範囲以
下となってパネル5の下端と巾木4の係合が外れるよう
なパネル5の上方移動を阻止する。また、取付時のよう
にパネル5に設定値より高い上向き荷重がかかった場合
は、パネル脱落防止具47の縮み寸法が上記係合範囲よ
りも少し大きくなってパネル5の下端と巾木4を係合で
きるようにする。
【0045】施工時には、パネル5を笠木3に対して押
し上げた後、巾木4に落とし込む通常の施工でパネル5
を建込むことができる。また、パネル脱落防止具47
は、パネル5にあらかじめ取付けておくことにより、現
場で取付ける作業を省略できる。この実施の形態によれ
ば、パネル脱落防止具47は、設定値より低い上向き荷
重でパネル5の下端と巾木4との係合の外れにいたるパ
ネル5の上方移動を阻止するものであるので、地震時の
ように設定値より低い上向き荷重が働くような場合にお
いてはパネル5の下端と巾木4との係合が外れることは
ない。この場合、パネル脱落防止具47は、パネル5の
上端と笠木3との間に介在する弾性体であるので、設定
値より低い上向き荷重でパネル5の下端と巾木4の係合
が外れないように弾性体の縮み寸法を設定しておけばよ
い。また、パネル脱落防止具47は、図37に示すよう
に、ばねでもよい。
【0046】第13の実施の形態を図38に基づいて説
明する。この実施の形態では、パネル脱落防止具49
は、第12の実施の形態と同様に、設定値より低い上向
き荷重では、パネル5の下端と巾木4との係合の外れに
いたるパネル5の上方移動を阻止するものである。この
場合、パネル脱落防止具49は、2つの差込み部50,
50が形成された略U形の金具であり、対向するパネル
5,5を相互に連結して一枚だけのパネル5の状態での
移動を阻止する。対向するパネル5,5の側端面には、
パネル脱落防止具49の差込み部50,50が嵌合する
嵌合部51,51が設けてある。また、差込み部50が
嵌合部51から抜けないように差込み部50の下端に係
止部52が形成され、嵌合部51の下端に係止する。ま
た、このパネル脱落防止具49で連結されたパネル5の
重量は、地震時にパネル5に生じる上向き荷重よりも大
きくなるように設定しておく。また、嵌合部51はパネ
ル5の側端面に縦並びに複数個設けてあり、それらに対
応してパネル脱落防止具49が取付けられる。
【0047】施工時には、対向するパネル5,5を建込
んだ後、パネル脱落防止具49を嵌合部51,51の上
方より下方に向かって打ち込む。パネル脱落防止具49
の差込み部50が嵌合部51に嵌合し、係止部52と嵌
合部51が係止することにより、対向するパネル5,5
が一体となって単体で動くことができなくなる。このよ
うに連結されたパネル5の重量により、パネル5の上方
移動を阻止することができる。
【0048】この実施の形態によれば、対向するパネル
5,5相互を連結して1枚だけのパネル5の状態での移
動を阻止するものであるので、連結された複数のパネル
5の重量を設定値よりも大きくすることにより、設定値
より低い上向き荷重では、パネル5の下端と巾木4との
係合の外れにいたるパネル5の上方移動を阻止すること
ができる。また、対向するパネル5,5を連結したが、
対向および隣接するパネル5…を連結してもよい。
【0049】また、第13の実施の形態の変形例として
第14〜17の実施の形態がある。第14の実施の形態
では、図39に示すように、パネル脱落防止具54は、
両端に係止部55,55を形成した長板状の部材であ
る。また、対向するパネル5,5の側端面には水平方向
に開口した嵌合部56,56が設けてある。嵌合部56
はパネル5の側端面に縦並びに複数個設けられ、それら
に対応してパネル脱落防止具54が取付けられる。この
場合、パネル脱落防止具54を嵌合部56,56に水平
方向に打ち込み、係止部55が嵌合部56に係止するこ
とにより、対向するパネル5,5を連結する。この実施
の形態でも、第13の実施の形態と同様の効果がある。
【0050】第15の実施の形態では、図40に示すよ
うに、パネル脱落防止具57は、断面略U字形の金具で
あり、上片に一対の爪58,58が形成してある。ま
た、対向するパネル5,5の側縁部近傍の対向面に水平
板状の嵌合部59,59が向き合うように設けてあり、
各嵌合部59に爪58が入る穴60が形成してある。嵌
合部59は単数または縦並びに複数個設けられ、それら
に対応してパネル脱落防止具57が取付けられる。この
場合、パネル脱落防止具57を、パネル5の側面より嵌
合部59,59に水平に差し込む。そして、パネル脱落
防止具57の爪58を折曲して、パネル5の嵌合部59
の穴60に爪58を入れ込むことにより、2枚のパネル
5,5を連結する。この実施の形態でも、第13の実施
の形態と同様の効果がある。
【0051】第16の実施の形態では、図41に示すよ
うに、コ字形のパネル脱落防止具62aと、板状のパネ
ル脱落防止具62bがあり、いずれも一対の爪63,6
3が形成してある。また、対向するパネル5の側縁部に
鉛直板状の嵌合部64,64が向き合うように設けてあ
り、各嵌合部64に爪63が入る穴65が形成してあ
る。嵌合部64は縦並びに複数個設けられ、それらに対
応してパネル脱落防止具62a,62bが取付けられ
る。この場合、爪63の形状、位置によりパネル脱落防
止具62a,62bを選択して用い、その爪63をパネ
ル5の側面より嵌合部64の穴65に差し込み、爪63
を折曲げて、2枚のパネル5,5を連結する。この実施
の形態でも、第13の実施の形態と同様の効果がある。
【0052】第17の実施の形態では、図42および図
43に示すように、対向するパネル5,5の対向面に相
互に係合するパネル脱落防止具67,68が形成してあ
る。パネル脱落防止具67,68はそれぞれ上下に対向
する2枚の板状の部材であり、一方のパネル脱落防止具
67,67の間に他方のパネル脱落防止具68,68が
嵌入する構成になっている。この場合、図42に示すよ
うに、片側のパネル5を建込み、このパネル5と前後対
向するパネル5を建込む。このとき、パネル脱落防止具
67,68が干渉しないように横方向にずらして建込み
巾木4上にスライドさせて、パネル5,5を前後に対向
させる。これにより、パネル脱落防止具67,68は自
動的に、図43に示すように、上下方向に重なって連結
され、前後に対向するパネル5,5はお互いの自重によ
り上方移動ができなくなる。この実施の形態でも第13
の実施の形態と同様の効果がある。また、パネル脱落防
止具67,68の係合部は一枚のパネル5につき1箇所
以上あればよい。
【0053】
【発明の効果】この発明のパーティションによれば、パ
ネルの上方移動を阻止するパネル脱落防止具を設けるこ
とにより、地震が発生してもパネルが脱落する程度に上
方へ移動することがなく、パネルの上下端と笠木および
巾木の係合状態を維持することができる。また、パネル
の前後移動を阻止するパネル脱落防止具を設けることに
より、地震によりパネルが上方へ移動してパネルの下端
と巾木の係合状態が解除しても、パネルは前後移動しな
いので巾木上から脱落することはない。このため、地震
の際にパーティションが倒れることがなく、耐震性に優
れている。
【0054】請求項2では、パネル脱落防止具は、パネ
ル下端近傍から下方または巾木から上方へ向けて固定さ
れ、パネルが巾木に対し相対的に最上方に移動した状態
で、巾木上端またはパネル下端に係合するので、パネル
の下端部においてパネルの前後移動を阻止することがで
きる。このため、笠木に係合したパネルの上端を中心と
するパネルの揺動を効果的に防止することができる。
【0055】請求項3では、パネル脱落防止具は、パネ
ル間の巾木に固定され、巾木のパネル係合部下端より少
なくともパネルの上方向移動可能高さ以上に上方へ突出
形成したものであるので、パネルが巾木から浮き上がっ
てもパネル下端とパネル脱落防止具が係合するため、請
求項2と同様にパネルの揺動を防止することができる。
また、パネル脱落防止具がパネル間の巾木に固定される
ので、1個のパネル脱落防止具を取付けるだけで対向す
る2枚のパネルの前後移動を阻止することができる。
【0056】請求項4では、パネル脱落防止具は、パネ
ル上端近傍部と笠木との間に介在し、パネルおよび笠木
の双方に係止してパネルの上方移動を、巾木とパネル下
端の係合範囲内に制限するものであるので、地震時にパ
ネルが押し上げられて巾木上から脱落することはなく、
パネルの上下端と笠木および巾木の係合状態を維持する
ことができる。請求項5では、パネル脱落防止具は、パ
ネル上端近傍に上方へ向けて固定され、先端を笠木に当
接させることにより前記パネルの上方移動を阻止し、パ
ネルの下端と巾木の係合状態を維持するものであるの
で、請求項4と同様にパネルが押し上げられて巾木上か
ら脱落することがない。また、パネル脱落防止具をパネ
ル側に取付けたので、既設の笠木および巾木をそのまま
使用できる。
【0057】請求項6では、パネル脱落防止具は、パネ
ル下端近傍部と巾木との間に介在し、パネルおよび巾木
の双方に係止してパネルの上方移動を、巾木とパネル下
端の係合範囲内に制限するものであるので、地震時にパ
ネルが押し上げられて巾木上から脱落することがなく、
パネルの上下端と笠木および巾木の係合状態を維持する
ことができる。
【0058】請求項7では、パネル脱落防止具は、パネ
ル下端近傍につば部が設けられ、パネル脱落防止具は巾
木に設けられて前記つば部に係止するパネル係止片を有
するものであるので、つば部とパネル係止片が係止する
ことにより、請求項6と同様にパネルの脱落を防止する
ことができる。請求項8では、パネル脱落防止具は、設
定値より低い上向き荷重では、パネルの下端と巾木との
係合の外れにいたるパネルの上方移動を阻止するもので
あるので、地震時のように設定値より低い上向き荷重が
働くような場合において、パネルの下端と巾木との係合
が外れることはない。
【0059】請求項9では、パネル脱落防止具は、パネ
ルの上端と笠木との間に介在する弾性体であるので、設
定値より低い上向き荷重でパネルの下端と巾木の係合が
外れないように弾性体の縮み寸法を設定することによ
り、請求項8と同様にパネルの下端と巾木との係合の外
れにいたるパネルの上方移動を阻止することができる。
請求項10では、パネル脱落防止具は、対向するパネル
または対向および隣接するパネル相互を連結して1枚だ
けのパネルの状態での移動を阻止するものであるので、
連結された複数のパネルの重量を設定値よりも大きくす
ることにより、設定値より低い上向き荷重では、請求項
8と同様にパネルの下端と巾木との係合の外れにいたる
パネルの上方移動を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のパーティション
の側面図である。
【図2】第1の実施の形態のパーティションの作用説明
図である。
【図3】第1の実施の形態のパネル脱落防止具の取付説
明図である。
【図4】第1の実施の形態のパネル脱落防止具の別の例
の斜視図である。
【図5】第1の実施の形態のパネル脱落防止具のさらに
別の例の斜視図である。
【図6】第2の実施の形態のパーティションの側面図で
ある。
【図7】第2の実施の形態のパーティションの要部の分
解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態のパーティションの要部拡大
図である。
【図9】第2の実施の形態のパネル脱落防止具の取付説
明図である。
【図10】第3の実施の形態のパーティションの側面図
である。
【図11】第3の実施の形態において一方のパネルを取
付ける施工説明図である。
【図12】第3の実施の形態においてパネル脱落防止具
を取付ける施工説明図である。
【図13】第3の実施の形態において他方のパネルを取
付ける施工説明図である。
【図14】第4の実施の形態のパーティションの側面図
である。
【図15】第4の実施の形態のパネル脱落防止具の取付
説明図である。
【図16】第5の実施の形態のパーティションの側面図
である。
【図17】第5の実施の形態のパーティションの要部の
分解斜視図である。
【図18】第5の実施の形態のパネル脱落防止具の取付
説明図である。
【図19】第6の実施の形態のパーティションの側面図
である。
【図20】第6の実施の形態のパネル脱落防止具の側面
図である。
【図21】第6の実施の形態のパーティションの要部の
分解斜視図である。
【図22】第7の実施の形態のパーティションの要部側
面図である。
【図23】第7の実施の形態のパーティションの一部破
断斜視図である。
【図24】第7の実施の形態のパネル脱落防止具の斜視
図である。
【図25】第8の実施の形態のパーティションの要部側
面図である。
【図26】第8の実施の形態のパネル脱落防止具の取付
説明図である。
【図27】第8の実施の形態のパネルの斜視図である。
【図28】第9の実施の形態のパーティションの要部の
分解斜視図である。
【図29】第9の実施の形態のパネル脱落防止具の正面
図である。
【図30】第10の実施の形態のパーティションの要部
の分解斜視図である。
【図31】第10の実施の形態のパーティションの要部
側面図である。
【図32】第11の実施の形態のパーティションの要部
の分解斜視図である。
【図33】第11の実施の形態のパーティションの要部
側面図である。
【図34】第11の実施の形態のパネル脱落防止具の係
止部の説明図である。
【図35】第11の実施の形態のパーティションの施工
説明図である。
【図36】第12の実施の形態のパーティションの側面
図である。
【図37】第12の実施の形態のパーティションの変形
例の側面図である。
【図38】第13の実施の形態のパーティションの要部
の分解斜視図である。
【図39】第14の実施の形態のパーティションの分解
斜視図である。
【図40】第15の実施の形態のパーティションの分解
斜視図である。
【図41】第16の実施の形態のパーティションの分解
斜視図である。
【図42】第17の実施の形態のパーティションの施工
説明図である。
【図43】第17の実施の形態のパーティションの側面
図である。
【図44】従来のパーティションの側面図である。
【図45】従来例においてパネルが押し上げられた状態
の説明図である。
【図46】図45の状態から水平方向の力が加わった状
態の説明図である。
【図47】図46の状態からパネルが巾木から脱落した
状態の説明図である。
【符号の説明】
1 天井 2 床 3 笠木 4 巾木 5 パネル 12,14,17,19,21,23,26,30,3
4,43,47,49,54,57,62a,62b,
67,68 パネル脱落防止具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/82 511 E04B 2/82 511Z 2/74 501 2/74 501W 501B 501Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井と床の対向位置に笠木と巾木がそれ
    ぞれ固定され、前記笠木に対して押し上げた後、前記巾
    木に落とし込むことにより、前後に対向するパネルの上
    下端を係合するとともにこれらのパネルを連結したパー
    ティションにおいて、前記パネルが巾木上から脱落する
    にいたる前記パネルの上方移動および前後移動のいずれ
    かの動作を防止するパネル脱落防止具を設けたことを特
    徴とするパーティション。
  2. 【請求項2】 パネル脱落防止具は、パネル下端近傍か
    ら下方または巾木から上方へ向けて固定され、パネルが
    巾木に対し相対的に最上方に移動した状態で、巾木上端
    またはパネル下端に係合して前記パネルの前後移動を阻
    止するものである請求項1記載のパーティション。
  3. 【請求項3】 パネル脱落防止具は、パネル間の巾木に
    固定され、巾木のパネル係合部下端より少なくともパネ
    ルの上方向移動可能高さ以上に上方へ突出形成した請求
    項2記載のパーティション。
  4. 【請求項4】 パネル脱落防止具は、パネル上端近傍部
    と笠木との間に介在し、パネルおよび笠木の双方に係止
    してパネルの上方移動を、巾木とパネル下端の係合範囲
    内に制限するものである請求項1記載のパーティショ
    ン。
  5. 【請求項5】 パネル脱落防止具は、パネル上端近傍に
    上方へ向けて固定され、先端を笠木に当接させることに
    より前記パネルの上方移動を阻止し、パネルの下端と巾
    木の係合状態を維持するものである請求項1記載のパー
    ティション。
  6. 【請求項6】 パネル脱落防止具は、パネル下端近傍部
    と巾木との間に介在し、パネルおよび巾木の双方に係止
    してパネルの上方移動を、巾木とパネル下端の係合範囲
    内に制限するものである請求項1記載のパーティショ
    ン。
  7. 【請求項7】 パネル下端近傍につば部が設けられ、パ
    ネル脱落防止具は巾木に設けられて前記つば部に係止す
    るパネル係止片を有する請求項6記載のパーティショ
    ン。
  8. 【請求項8】 パネル脱落防止具は、設定値より低い上
    向き荷重では、パネルの下端と巾木との係合の外れにい
    たるパネルの上方移動を阻止するものである請求項1記
    載のパーティション。
  9. 【請求項9】 パネル脱落防止具は、パネルの上端と笠
    木との間に介在する弾性体である請求項8記載のパーテ
    ィション。
  10. 【請求項10】 パネル脱落防止具は、対向するパネル
    または対向および隣接するパネルパネル相互を連結して
    1枚だけのパネルの状態での移動を阻止するものである
    請求項8記載のパーティション。
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