JPH09254842A - 自転車用駐車装置 - Google Patents

自転車用駐車装置

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JPH09254842A
JPH09254842A JP9200196A JP9200196A JPH09254842A JP H09254842 A JPH09254842 A JP H09254842A JP 9200196 A JP9200196 A JP 9200196A JP 9200196 A JP9200196 A JP 9200196A JP H09254842 A JPH09254842 A JP H09254842A
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rail
bolt
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mounting
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Koichi Hisagai
孝一 久貝
Terukazu Asano
輝一 浅野
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Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を簡素化し、取付けを容易にし、構成部
材の劣化、摩耗故障などの際に、容易に交換できる自転
車用駐車装置を提供する。 【解決手段】 前支柱13と載置台15の下面との間
に、載置台の左右方向の傾動を可能にする弾性体25を
着脱自在に設け、後支柱14の上部の載置台15の延長
方向と同じ方向に面する側面に傾動角度規制部材30を
固着するとともに、ヘ字形のヒンジ板29bの下半部に
貫通したヒンジ軸29aを規制部材30に貫通して後支
柱14に固着し、ヒンジ板29bの上半部を載置台15
の下面に固着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定のスペースに
可及的多数の自転車の収納を可能にする自転車用駐車装
置、とくに、高さの高い前支柱と高さの低い後支柱間に
載置台を架橋し、その載置台に自転車を載置して自転車
を起立姿勢に保持する自転車用駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一定のスペースに可及的多数の自転車の
収納を可能にする自転車用駐車装置として、前後の支脚
部間に複数個の自転車載置台を平行状態に接近させて架
橋し、各載置台に自転車を載置して自転車を起立姿勢に
保持する自転車用駐車装置が知られている。この場合
に、各載置台が支脚部に対して固定されて、載置されて
いる自転車の間隔が一定である時は、隣接する自転車の
ハンドル部分が近接し、又は干渉して、自転車の出入れ
を円滑にできない不都合があることから、前記載置台を
支脚部に対して傾動自在とすることにより、載置した自
転車に左右方向の力を加えると、前記載置台が傾動し
て、その自転車が起立姿勢から傾倒姿勢になって隣接す
る自転車収容空間が拡大され、自転車の出入れを円滑に
行えるようにした自転車用駐車装置が、実開平1−98
785号公報(実公平5−7110号公報)に開示され
た。
【0003】図12は上記先行技術を示す側面図、図1
3は同じく要部の断面図、図14は図13のX−X線断
面図である。この自転車用駐車装置においては、前支脚
部1と自転車Jを載置する載置台2の下面との間及び後
支脚部3と載置台2の下面との間にそれぞれL字形の連
結部材4a,5aとヘ字形の連結部材4b,5bとを軸
4c,5cで回転自在に連結してなる傾動用連結部4,
5を設けるとともに、前支脚部1と載置台2の下面との
間に傾動作動部6を設け、しかも、その傾動作動部6
を、傾動用連結部と一体に成形されたケーシング61、
そのケーシング内に備えられた弾性体62、載置台下面
に突設されて、前記弾性体に縦に貫通された傾動体6
3、及び両端部が前記ケーシングに固定され、前記弾性
体及び傾動体に横に貫通された枢軸64とから構成し、
ケーシング61の上面61aと載置台2の下面2aとの
接触によって、載置台の傾動角度を規制する規制手段を
構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成であ
るため、とくに、傾動作動部6は、傾動用連結部4のヘ
字形連結部材に一体に成形されていて、載置台2に固着
された傾動体63を貫通する軸64がケーシング61に
固着されているので、例えば、軸4cの摩耗、弾性体6
2の劣化、軸64の摩耗などによりこれらの交換が必要
となった時に、非常に面倒であるという問題点がある。
また、載置台には、各種サイズの自転車の車輪を嵌めて
載置保持されるが、駐車される自転車には、各種のタイ
ヤのサイスがある。従来の自転車用駐車装置において
は、載置台のサイズが一定であるため、直径の大きな自
転車の場合は、保持安定性に欠け、転落するおそれがあ
った。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、載置台を傾動自在に支持する手段と、載置台の
傾動角度を規制する手段との構成を簡素化し、その取付
けを容易にするとともに、構成部材の劣化、摩耗・故障
などの際に、容易に交換できるようにした自転車用駐車
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、高さの高い前支柱の上端部と高さの低い
後支柱の上端部間に載置台を架橋し、その載置台に自転
車を載置してその自転車を起立姿勢に保持し、その自転
車に左右方向の力を加えることにより前記載置台を前記
両支柱に対して傾動させ、又は、逆方向に力を加えるこ
とにより前記載置台を再び前記両支柱の直上位置に復帰
させるようにした自転車用駐車装置において、前支柱と
載置台の下面との間には、載置台の左右方向の傾動を可
能にする弾性体を着脱自在に設け、後支柱の上部の載置
台の延長方向と同じ方向に面する側面に傾動角度規制部
材を固着するとともに、ヘ字形のヒンジ板の下半部に貫
通したヒンジ軸を傾動角度規制部材に貫通して後支柱に
固着し、ヒンジ板の上半部を載置台の下面に着脱自在に
固着したことを特徴としている。上記の構成により、載
置台は前支柱に対して弾性体により、また、後支柱に対
してヒンジ板及びヒンジ軸により、傾動自在に支持され
ているので、自転車に左右方向の力を加えると、起立姿
勢の自転車を左又は右に傾動させることができる。従っ
て、自転車の出入れが容易にできる。ヒンジ板は傾動角
度規制部材により傾動角度が規制される。弾性体及びヒ
ンジ機構がレールに着脱自在に取付けられているので、
必要時の交換を容易に行うことができる。
【0007】載置台は、ボルトの頭を摺動自在に嵌合し
得るボルト装着溝を底部に有するレールで構成され、弾
性体は、弾性部材の上面と下面にそれぞれ取付板と安定
板を固着し、前記安定板にボルトを突設してなり、前記
レールのボルト装着溝に挿通したボルトを前記取付板に
設けてある孔に貫通し、これにナットを締付けて前記載
置台に着脱自在に固定されるとともに、前記安定板のボ
ルトを前支柱の上端部にねじ込んで固定してあり、ヒン
ジ板の上半部は、前記レールのボルト装着溝に挿通され
たボルトを前記ヒンジ板の上半部に設けてある孔に貫通
し、これにナットを締付けてレールに固定されているこ
とが望ましい。上記の構成により、弾性体が劣化した場
合は、ボルトナットの緩め及び締めにより、簡単に新し
い弾性体と交換することができる。また、ヒンジ機構に
故障が生じた場合も、同様に容易に交換することができ
る。
【0008】上記載置台は、上面に自転車の車輪のタイ
ヤが転動自在に嵌合する溝を有する長尺のレールで構成
されていることが望ましい。上記の構成により、レール
の前部にサポータを取付けるだけで、自転車を高い安定
性をもって、レールに起立姿勢及び傾倒姿勢に保持する
ことができる。
【0009】レールの溝は、太いタイヤを嵌合させるた
めの上段溝と、細いタイヤを嵌合するための下段溝と
を、重層して有することが望ましい。この構成を備えた
場合は、タイヤの太さが異なる自転車も、高い安定性を
もって駐車することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施の形態につ
いて、図1〜図11の図面に基づいて説明する。図1
は、本発明の実施例になる自転車用駐車装置の平面図、
図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断
面図、図4は図2の円C部分の一部破断拡大図、図5は
図4のD−D線断面図、図6は図2の円E部分の一部破
断拡大図、図7は弾性体の分解斜視図、図8は図6のF
−F線断面図、図9は図2の円G部分の一部破断拡大
図、図10は図9の矢印H方向の正面図、図11は図1
0のI−I線断面図である。
【0011】図1は、1ユニットの自転車用駐車装置を
示す。同装置は、前後の横フレーム11a,11bと複
数本の縦フレーム12a,12b,12cとを連結して
なるベースフレーム10を有し、前の横フレーム11a
に高さの異なる複数本の前支柱13,13´が交互に高
低となるように立設され、後の横フレーム11bに高さ
の異なる複数本の後支柱14,14´が交互に高低とな
るように立設されている。そして、高さの高い前支柱1
3の上端部及び高さの高い後支柱14の上端部間、及び
高さの低い前支柱13´と高さの低い後支柱14´の上
端部間に、それぞれ載置台15,15´が架橋されてい
る。各載置台は横フレーム11a,11bに対して斜め
の状態で、互いに平行に配置されている。なお、各載置
台を架橋された前後の支柱は、前支柱が後支柱よりも高
さが高く、従って、各載置台は、交互に異なる高さにお
いて、傾斜状態に設置されている。
【0012】前後一対の支柱と、その支柱の上端部間に
架橋された一つの載置台と(13,14,15;13
´,14´,15´)で、1セットの自転車用駐車装置
を構成している。各セットの自転車用駐車装置は、いず
れも同一の構成を有している。従って、以下には、図2
に示されたものに基づいて、詳細を説明する。
【0013】前後のフレーム11a,11b及び縦フレ
ーム12a〜12cは、図4に例示するように、すべて
同一の断面形状の形材で構成されており、前支柱13
は、前の横フレーム11aに立設されている。すなわ
ち、前支柱13の中空部の下端部に緊密に嵌合した結合
ブロックB1を、前支柱の側面に溶接するか、前支柱の
側面からねじを結合ブロックB1にねじ込むなどして、
結合ブロックB1が前支柱13の下端部に固定してあ
り、横フレーム11aの上面に形成された溝17に前支
柱13の下端部を嵌合し、横フレーム11aの下面側か
らボルト18を前記結合ブロックB1にねじ込むことに
より、支柱13が横フレーム11aに結合されている。
【0014】後支柱14の後の横フレーム11bに対す
る連結構造も前支柱13と前の横フレーム11aに対す
る連結構造と同様である。
【0015】そして、前後の横フレーム11a,11b
と縦フレーム12a,12b,12cとは、図4に一部
を示すように、前者の対向面に図5に示すような下方開
口コ字形の連結ピース19をビス20で結合し、その連
結ピースを縦フレーム12bの中空部に嵌合し、縦フレ
ーム12bの上面からビス21を貫通し、連結ピース1
9にねじ込むことにより、堅牢に結合してある。なお、
22は、横フレーム11aの地面に対する定着力を増強
するアンカーであり、立上がり部はビス23で横フレー
ム11aに連結され、水平部は、アンカーボルト24に
より地面に固定される。
【0016】前支柱13の上端部と、載置台15の下面
との間に、載置台の傾動を可能にする弾性体25が設け
られている。弾性体の取り付けを容易にするため、前支
柱13は角筒状の形材で構成され、その中空部の上端部
に緊密に嵌合された結合ブロックB2を、支柱13の側
面に溶接するか、ねじをねじ込むなどにして、固着され
ている。この結合ブロックB2には、その中心で垂直方
向に貫通するねじ孔26が設けてある。
【0017】そして、弾性体25は、図7に示すよう
に、ゴムなどの適当な弾性材料でドーナツ状又は円柱状
に成形された弾性部材25aの上面と下面をそれぞれ取
付板25bと安定板25cの対向面に溶着し、安定板2
5cの中央にボルト25dを突設してなっている。ボル
ト25dには、締付けナット25eと、ワッシャ25f
が装着される。
【0018】上記構成の弾性体25は、図6及び図8に
示すように、ボルト25dにナット25eとワッシャ2
5fを装着した後、そのボルト25dを前支柱13の上
端部の結合ブロックB2のねじ孔26にねじ込み、ナッ
ト25eを締めて、弾性体25を支柱13に対して固定
されている。また、取付板25bは載置台15の下面に
固定されている。
【0019】本発明の好ましい実施の形態においては、
弾性体25を載置台15に対して着脱自在に、すなわ
ち、交換容易に取付けるため、載置台15の底部に、図
8に示されているように、ボルト27の頭を摺動自在に
挿入し得るボルト装着溝として、下面開口のあり溝15
aが形成されている。載置台15は、上記あり溝15a
を有するほか、後述されるタイヤ嵌合溝15cを具備す
ることを容易にするため、一定の断面形状を有する形材
で形成されたレールで構成されている。従って、以下に
は、載置台をレールと称する。
【0020】レール15の、溝15aを形成する両側の
底壁15bは、平坦な一つの底面を形成しており、あり
溝15aに頭を挿入したボルト27を弾性体25の取付
板25bに形成してある孔25gに挿通し、そのボルト
にナット28を締め付けることにより、取付板25bを
レールの底壁15bに密着した状態で、弾性体25がレ
ール15に固定されている。
【0021】他方、後支柱14の上端部とレール15の
下面との間には、図9に示すように、レールを支柱14
に対して傾動可能に支持するヒンジ機構29と、その傾
動角度を一定の範囲に規制する傾動角度規制手段30が
設けられている。ヒンジ機構29は、後支柱14の上端
部に貫通して固定されるヒンジ軸29aと、下半部29
b1がそのヒンジ軸に回転自在に支持され、かつ、上半
部29b2がレール15の下面に固着されたヒンジ板2
9bとから構成されている。ヒンジ板29bのレール1
5に対する固着方法は、弾性体25の取付板25bのレ
ール15に対する固着方法と同様であり、レール15の
底部の溝15aに頭が挿入されたボルト29cを、ヒン
ジ板29bの上半部に設けられた孔に貫通し、そのボル
ト29cにナット29dを締め付けてある。29eは、
ヒンジ軸29aとヒンジ板29bとの間に介在された軸
受である。
【0022】また、傾動角度規制手段30は、後支柱1
4のレール15の長手方向と同じ方向に面する側面の上
端部に固着された規制部材30aを有する。規制部材3
0aは、ビス30cにより後支柱14のレール15の長
手方向と同じ方向に面する側面に固定され、その規制部
材30aの中心において、前記ヒンジ軸29aが貫通さ
れている。そして、規制部材30aは、左右両側にヒン
ジ軸29aの中心を通過する垂直線に関して左右対称の
位置に支柱14と反対方向に突出し、かつ、間隔が上方
に向かって広がる2本の交差線に沿って連続する又は点
在する係止部30bを有している。
【0023】図9において、B3は支柱14の中空部の
上端部に緊密に嵌合され、支柱14の側面に溶接16さ
れたブロックであり、ビス30cの受けと、ヒンジ軸2
9aの支持を確実にしている。
【0024】上記レール15は、これに自転車Jの前輪
Wf及び後輪Wrを載せ、起立姿勢に保持するものであ
るが、起立状態に保持するため、傾斜するレール15の
上部の左右両側に、車輪を挟持する平面U字形のサポー
タ31が取付けられている。また、レール15は、車輪
のタイヤの下部を嵌合することができる溝15cを有す
る。本発明の好ましい実施の形態においては、図8に示
すように、溝15cを上下2段に重層して形成され、上
段の溝15c1の径は、下段の溝15c2の径よりも大
きく設定されている。こうして、太いタイヤTを用いる
自転車は、そのタイヤを図8に1点鎖線で示すように、
上段の溝15c1に嵌合して保持され、また、細いタイ
ヤtを用いる自転車は、そのタイヤを図8に2点鎖線で
示すように、下段の溝15c2に嵌合して保持されるの
で、タイヤ径が異なる自転車も、左右方向に対して高い
安定性をもって保持される。なお、レール15には、レ
ールに乗り上げた自転車Jの前輪Wfをサポータ31に
挟持される位置まで前進させた時に、その前輪の後部が
レールの溝15cを横断するように設けられたストッパ
32(図1,2)により、停止されるようになってい
る。33は自転車のレール15への乗り上げ又は引き下
ろしを容易にするためレールの下端部に接続された傾斜
ガイドである。
【0025】上記の構成により、レール15に載せられ
た自転車は、これに左右方向の力を加えない状態では、
レール15が図8に示すように、支柱13の直上方に直
立状態に維持され、自転車が起立姿勢に保持される。こ
れに対して、自転車に左右方向の力を加えると、その力
がレール15から弾性体25に伝動されるため、弾性体
25が湾曲又は屈曲されるとともに、ヒンジ板29bが
ヒンジ軸29aを中心に回転するため、レール15が図
10に点線で示すように、左側又は右側に傾動する。そ
して、回転したヒンジ板29bが規制部材30aの係止
部30bに当接して停止されるため、レールの傾動角度
が規制される。この最大傾動角度は、レールの傾動に伴
って自転車の自重が力が加えられた方向に変位したこと
により、力の付与を止めても、自転車の位置エネルギー
が弾性体25の復元エネルギーに勝るように設定されて
いる。従って、自転車を傾動させた後にその自転車から
手を離しても、自転車は傾倒した姿勢を維持するので、
その自転車の収容空間に隣接する収容空間に、他の自転
車を容易に出し入れすることができる。
【0026】自転車の出し入れを終了した後は、隣りの
傾倒する自転車に力を加えて起立させれば、再び、その
自転車は起立姿勢を保持する。
【0027】上述した実施の形態のように、本発明にお
いては、前支柱とレールの下面との間には、弾性体のみ
が着脱自在に取付けられ、後支柱とレールの間にはヒン
ジ機構と傾動角度規制手段とを設けた簡素な構成である
ので、レールを一定の傾動角度の範囲で傾動可能に前後
の支柱に取付けることが、従来よりも格段に少ない手数
で行うことができる。また、弾性体及びヒンジ機構は、
レールに設けられたボルト装着溝とボルト・ナットを用
いて着脱自在に取付けられているので、弾性体が経時劣
化した場合やヒンジ機構に故障が生じた場合などに、弾
性体又はヒンジ機構を容易迅速に交換することができる
利点がある。さらに、載置台は、ボルト装着溝とタイヤ
嵌合溝を有するレールで構成されているので、大量生産
により安価に製造可能であり、駐車装置の組立ても能率
的に行うことができる。さらに、タイヤ嵌合溝を有する
ので、レールに載せた自転車のタイヤをそのタイヤ嵌合
溝に嵌合し、かつ、サポータにより車輪を挟持すること
により、自転車を傾倒姿勢及び起立姿勢のいずれ場合
も、高安定性をもって保持することができる。さらに、
タイヤ嵌合溝を太いタイヤ用の径の大きいものと、細い
タイヤ用の径の小さなものを、上下2段に重層して形成
した場合は、一つの最小幅のレールで、太いタイヤの自
転車と細いタイヤの自転車のいずれでも駐車することが
でき、利用者は、自分の自転車のタイヤの径を考慮して
駐車位置を選ぶこと無く、安易に利用することができる
ので、便利である。
【0028】なお、上記弾性体を支柱13及びレール1
5に着脱自在に取付ける構造及び、弾性体の形状や構造
は、上記のものに限定されない。すなわち、例えば、レ
ールのボルト挿入溝の設置位置もレールの底面に開口す
るものに制限されない。レールの側面に開口するものと
してもよい。弾性体のボルトも、支柱の上面にねじ込む
ことに制限されず、安定板25cをコ字形に形成し、そ
の側面部と、支柱13の側面とを水平に貫通するボルト
と、これに締め付けられるナットを用いることもでき
る。
【0029】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、載置台
を傾動自在に支持する手段と、載置台の傾動角度を規制
する手段の構成が非常に簡素化され、その取付けが容易
であるとともに、弾性体やヒンジ機構などの劣化、摩耗
や故障などの際に、容易に交換することができる。
【0030】そして、載置台が、ボルトの頭を摺動自在
に嵌合し得るボルト装着溝を底部に有するレールで構成
され、弾性体が、弾性部材の上面と下面にそれぞれ取付
板と安定板を溶着し、前記安定板の下面中央にボルトを
固着してなり、前記レールのボルト装着溝に挿通したボ
ルトを前記取付板に設けてある孔に貫通し、これにナッ
トを締付けて前記載置台に固定されるとともに、前記安
定板のボルトを前支柱の上端部にねじ込んで固定してあ
り、ヒンジ板の上半部は、前記レールのボルト装着溝に
挿通されたボルトを前記ヒンジ板の上半部に設けてある
孔に貫通し、これにナットを締付けてレールに固定され
ている場合は、載置台に対する弾性体及びヒンジ機構の
着脱自在の取付けが容易にでき、装置全体も安価に製造
することができる。
【0031】また、載置台が、上面に自転車の車輪のタ
イヤが転動自在に嵌合する溝を有する長尺のレールで構
成された場合は、レールの前部にサポータを取付けるだ
けで、自転車が高い安定性をもってレールに起立姿勢及
び傾倒姿勢に保持される。
【0032】さらに、レールの溝を、太いタイヤを嵌合
させるための上段溝と、細いタイヤを嵌合するための下
段溝とを重層して形成して構成した場合は、タイヤの太
さが異なる自転車も、高い安定性をもって駐車すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる自転車用駐車装置の平面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図2の円C部分の一部破断拡大図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】図2の円E部分の一部破断拡大図である。
【図7】弾性体の分解斜視図である。
【図8】図6のF−F線断面図である。
【図9】図2の円G部分の一部破断拡大図である。
【図10】図9の矢印H方向の正面図である。
【図11】図10のI−I線断面図である。
【図12】従来の自転車用駐車装置を示す側面図であ
る。
【図13】同じく要部の断面図である。
【図14】図13のX−X線断面図である。
【符号の説明】
13,13´ 前支柱 14,14´ 後支柱 15,15´ 載置台(レール) 15a ボルト挿入溝 15b 底壁 15c タイヤ嵌合溝 25 弾性体 25a 弾性部材 25b 取付板 25c 安定板 25d ボルト 25e ナット 29 ヒンジ機構 29a ヒンジ軸 29b ヒンジ板 29c ボルト 29d ナット 30 傾動角度規制手段 30a 規制部材 30b 係止部 31 サポータ 32 ストッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高さの高い前支柱の上端部と高さの低い後
    支柱の上端部間に載置台を架橋し、その載置台に自転車
    を載置してその自転車を起立姿勢に保持し、その自転車
    に左右方向の力を加えることにより前記載置台を前記両
    支柱に対して傾動させ、又は、逆方向の力を加えること
    により前記載置台を再び前記両支柱の直上位置に復帰さ
    せるようにした自転車用駐車装置において、 前記前支柱と前記載置台の下面との間には、前記載置台
    の左右方向の傾動を可能にする弾性体を着脱自在に設
    け、 前記後支柱の上部の前記載置台の延長方向と同じ方向に
    面する側面に傾動角度規制部材を固着するとともに、ヘ
    字形のヒンジ板の下半部に貫通したヒンジ軸を前記傾動
    角度規制部材に貫通して前記後支柱に固着し、前記ヒン
    ジ板の上半部を前記載置台の下面に着脱自在に固着した
    ことを特徴とする自転車用駐車装置。
  2. 【請求項2】載置台は、ボルトの頭を摺動自在に嵌合し
    得るボルト装着溝を底部に有するレールで構成され、 弾性体は、弾性部材の上面と下面にそれぞれ取付板と安
    定板を固着するとともに、前記安定板にボルトを突設し
    てなり、前記レールのボルト装着溝に装着したボルトを
    前記取付板に設けてある孔に貫通し、これにナットを締
    付けて前記載置台に固定され、かつ、前記安定板のボル
    トを前支柱の上端部にねじ込んで前記前支柱に固定して
    あり、 ヒンジ板の上半部は、前記レールのボルト装着溝に装着
    されたボルトを前記ヒンジ板の上半部に設けてある孔に
    貫通し、これにナットを締付けてレールに固定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自転車用駐車装置。
  3. 【請求項3】載置台は、上面に自転車の車輪のタイヤが
    転動自在に嵌合する溝を有する長尺のレールで構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の自転車用
    駐車装置。
  4. 【請求項4】レールの溝は、太いタイヤを嵌合させるた
    めの上段溝と、細いタイヤを嵌合するための下段溝と
    を、重層して有することを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の自転車用駐車装置。
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