JPH0925478A - 水分散型撥水撥油剤組成物 - Google Patents
水分散型撥水撥油剤組成物Info
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- JPH0925478A JPH0925478A JP19615295A JP19615295A JPH0925478A JP H0925478 A JPH0925478 A JP H0925478A JP 19615295 A JP19615295 A JP 19615295A JP 19615295 A JP19615295 A JP 19615295A JP H0925478 A JPH0925478 A JP H0925478A
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 家庭用として撥水撥油効果に優れ、身体に安
全で環境汚染が少なく、且つ良好な経時温度安定性を有
する撥水撥油剤組成物を提供する。 【構成】 水分散型フッ素系撥水撥油剤と低級アルコー
ル、芳香族アルコール、多価アルコール及び多価アルコ
ールのアルキルエーテル誘導体から選ばれる１種または
２種以上、及び水を含有する水分散型撥水撥油剤組成
物。
全で環境汚染が少なく、且つ良好な経時温度安定性を有
する撥水撥油剤組成物を提供する。 【構成】 水分散型フッ素系撥水撥油剤と低級アルコー
ル、芳香族アルコール、多価アルコール及び多価アルコ
ールのアルキルエーテル誘導体から選ばれる１種または
２種以上、及び水を含有する水分散型撥水撥油剤組成
物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は衣料、繊維、織物、紙な
どに撥水撥油性を付与する安定性に優れた水分散型撥水
撥油剤組成物に関する。
どに撥水撥油性を付与する安定性に優れた水分散型撥水
撥油剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、衣料等の撥水撥油性を高め、その
耐久性を向上させるべく家庭で簡便に撥水撥油処理がな
されるよう、種々の商品が上市されている。従来、これ
らはフッ素系の撥水撥油剤を主にハロゲン系溶剤に溶解
した非水型（溶剤系）フッ素系撥水撥油剤を含有するエ
アゾール製剤である。しかし、これらエアゾール非水型
撥水撥油処理剤は、それに含有されるハロゲン系溶剤の
毒性及び引火性、エアゾールであるがための極微粒ミス
ト形成に伴なう吸入毒性、さらには噴射剤によるオゾン
層破壊など環境汚染などの問題点があり、特開昭５８−
１９３８０号公報、特開平６−２４０２３７号などに開
示されるよう種々の改善がはかられている。
耐久性を向上させるべく家庭で簡便に撥水撥油処理がな
されるよう、種々の商品が上市されている。従来、これ
らはフッ素系の撥水撥油剤を主にハロゲン系溶剤に溶解
した非水型（溶剤系）フッ素系撥水撥油剤を含有するエ
アゾール製剤である。しかし、これらエアゾール非水型
撥水撥油処理剤は、それに含有されるハロゲン系溶剤の
毒性及び引火性、エアゾールであるがための極微粒ミス
ト形成に伴なう吸入毒性、さらには噴射剤によるオゾン
層破壊など環境汚染などの問題点があり、特開昭５８−
１９３８０号公報、特開平６−２４０２３７号などに開
示されるよう種々の改善がはかられている。
【０００３】また、工業用途としては、フッ素系撥水撥
油成分（フッ素系樹脂）を水に分散した水分散型（水
系）フッ素系撥水撥油剤が用いられている。これらは、
繊維等を浸漬する方法により撥水撥油処理を施すのが通
常であり、従来からフッ素系撥水撥油成分（フッ素系樹
脂）の分散安定性、及び使用済みの処理液による河川汚
濁の問題が懸念され環境保護上の課題をはかるべく種々
検討されており、例えば特開平６−３３０４３号公報に
は高級脂肪族２級アルコールのアルキレンオキサイド付
加物からなる界面活性剤による分散安定化、特開平６−
２７１８３９号公報には高級アミン型界面活性剤による
分散安定化、また特公昭５３−４１６０号公報に撥水撥
油性を改善する技術が、それぞれ開示されている。
油成分（フッ素系樹脂）を水に分散した水分散型（水
系）フッ素系撥水撥油剤が用いられている。これらは、
繊維等を浸漬する方法により撥水撥油処理を施すのが通
常であり、従来からフッ素系撥水撥油成分（フッ素系樹
脂）の分散安定性、及び使用済みの処理液による河川汚
濁の問題が懸念され環境保護上の課題をはかるべく種々
検討されており、例えば特開平６−３３０４３号公報に
は高級脂肪族２級アルコールのアルキレンオキサイド付
加物からなる界面活性剤による分散安定化、特開平６−
２７１８３９号公報には高級アミン型界面活性剤による
分散安定化、また特公昭５３−４１６０号公報に撥水撥
油性を改善する技術が、それぞれ開示されている。
【０００４】しかし、これらの技術は、家庭用の水分散
型撥水撥油剤組成物を対象としたものではなく、家庭用
の水分散型（水系）フッ素系撥水撥油剤組成物としての
分散安定性を満足できるものではない。したがって、家
庭用水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物ではフッ素系撥
水撥油成分が凝集、沈降してしまうなど長期保存上の欠
点を有しているのが現状である。
型撥水撥油剤組成物を対象としたものではなく、家庭用
の水分散型（水系）フッ素系撥水撥油剤組成物としての
分散安定性を満足できるものではない。したがって、家
庭用水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物ではフッ素系撥
水撥油成分が凝集、沈降してしまうなど長期保存上の欠
点を有しているのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】したがって、家庭でも
手軽に使用でき、良好な分散安定性を有し、身体に安全
に使用でき、優れた撥水撥油性能を衣料等に付与でき、
環境汚染の少ない水分散型撥水撥油剤組成物の開発が望
まれていた。
手軽に使用でき、良好な分散安定性を有し、身体に安全
に使用でき、優れた撥水撥油性能を衣料等に付与でき、
環境汚染の少ない水分散型撥水撥油剤組成物の開発が望
まれていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、意外にも（Ａ）水分散型フ
ッ素系撥水撥油剤、（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香
族アルコール、多価アルコール及び多価アルコールのア
ルキルエーテル誘導体から選ばれる１種又は２種以上、
及び（Ｃ）水からなる水分散性撥水撥油剤組成物が良好
な分散安定性と優れた撥水撥油効果を有することを見出
し本発明を完成するに至った。
決すべく鋭意検討した結果、意外にも（Ａ）水分散型フ
ッ素系撥水撥油剤、（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香
族アルコール、多価アルコール及び多価アルコールのア
ルキルエーテル誘導体から選ばれる１種又は２種以上、
及び（Ｃ）水からなる水分散性撥水撥油剤組成物が良好
な分散安定性と優れた撥水撥油効果を有することを見出
し本発明を完成するに至った。
【０００７】すなわち本発明は、（Ａ）水分散型フッ素
系撥水撥油剤、（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族ア
ルコール、多価アルコール及び多価アルコールのアルキ
ルエーテル誘導体から選ばれる１種又は２種以上、及び
（Ｃ）水を含有することを特徴とする水分散型フッ素系
撥水撥油剤組成物に関する。
系撥水撥油剤、（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族ア
ルコール、多価アルコール及び多価アルコールのアルキ
ルエーテル誘導体から選ばれる１種又は２種以上、及び
（Ｃ）水を含有することを特徴とする水分散型フッ素系
撥水撥油剤組成物に関する。
【０００８】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
に用いる（Ａ）水分散型フッ素系撥水撥油剤は、パーフ
ルオロアルキル基、パーフルオロアルケニル基、フルオ
ロアルキル基あるいはフルオロアルケニル基を含有する
重合可能なモノマーの重合体、もしく共重合体からなる
フッ素系撥水撥油成分（フッ素系樹脂）を水に分散させ
た公知のものが利用できる。
に用いる（Ａ）水分散型フッ素系撥水撥油剤は、パーフ
ルオロアルキル基、パーフルオロアルケニル基、フルオ
ロアルキル基あるいはフルオロアルケニル基を含有する
重合可能なモノマーの重合体、もしく共重合体からなる
フッ素系撥水撥油成分（フッ素系樹脂）を水に分散させ
た公知のものが利用できる。
【０００９】これら公知のフッ素系撥水撥油剤は、アル
キル基（あるいはアルケニル基）の全水素がフッ素で置
換された炭素数３〜２１のパーフルオロアルキル基（あ
るいはパーフルオロアルケニル基）、あるいはアルキル
基（あるいはアルケニル基）の一部の水素がフッ素で置
換された炭素数３〜２１のフルオロアルキル基（あるい
はフルオロアルケニル基）を、そのモノマー構造中に含
有した重合体、あるいは該モノマーと共重合可能なモノ
マーとの共重合体を主成分（フッ素系樹脂）とする。
キル基（あるいはアルケニル基）の全水素がフッ素で置
換された炭素数３〜２１のパーフルオロアルキル基（あ
るいはパーフルオロアルケニル基）、あるいはアルキル
基（あるいはアルケニル基）の一部の水素がフッ素で置
換された炭素数３〜２１のフルオロアルキル基（あるい
はフルオロアルケニル基）を、そのモノマー構造中に含
有した重合体、あるいは該モノマーと共重合可能なモノ
マーとの共重合体を主成分（フッ素系樹脂）とする。
【００１０】該モノマーと共重合可能なモノマーは不飽
和基を有するモノマーであり、その例としてアクリル
酸、メタクリル酸及びこれらのメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、ｔｅｒ−ブチル、デシル、
ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、オレ
イル、ベヘニル、フェニル、ベンジル、フェネチルなど
のエステル。アクリル酸アミド、メタクリル酸アミドな
どのアミド。酢酸ビニルなどのビニルエステル。塩化ビ
ニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル。エチレ
ン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、クロロプレ
ン、スチレン、メチルスチレンなどの不飽和炭化水素系
モノマー、アクリロニトリル等のニトリルなどが挙げら
れる。
和基を有するモノマーであり、その例としてアクリル
酸、メタクリル酸及びこれらのメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、ｔｅｒ−ブチル、デシル、
ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、オレ
イル、ベヘニル、フェニル、ベンジル、フェネチルなど
のエステル。アクリル酸アミド、メタクリル酸アミドな
どのアミド。酢酸ビニルなどのビニルエステル。塩化ビ
ニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル。エチレ
ン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、クロロプレ
ン、スチレン、メチルスチレンなどの不飽和炭化水素系
モノマー、アクリロニトリル等のニトリルなどが挙げら
れる。
【００１１】さらに、水分散型フッ素系撥水撥油剤は、
界面活性剤の存在下で乳化重合する方法、あるいは溶液
重合などその他の方法により製されたフッ素系撥水撥油
成分（フッ素系樹脂）を界面活性剤を用いて水に分散す
る方法により製造される。ここで用いられる界面活性剤
はアルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、
高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸
エステルのアルキレンオキサイド付加物、あるいはソル
ビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド付加物な
どの親水型非イオン界面活性剤、第４級アンモニウム塩
に代表されるカチオン性界面活性剤、あるいはこれらの
混合物である。また、メタノール、エタノール、アセト
ンなどの溶剤が添加された水分散型フッ素系撥水撥油剤
も利用でき、アサヒガード（旭硝子製）、ユニダイン
（ダイキン工業製）、スコッチガード（住友スリーエム
製）などとして商業的に入手できる。
界面活性剤の存在下で乳化重合する方法、あるいは溶液
重合などその他の方法により製されたフッ素系撥水撥油
成分（フッ素系樹脂）を界面活性剤を用いて水に分散す
る方法により製造される。ここで用いられる界面活性剤
はアルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、
高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸
エステルのアルキレンオキサイド付加物、あるいはソル
ビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド付加物な
どの親水型非イオン界面活性剤、第４級アンモニウム塩
に代表されるカチオン性界面活性剤、あるいはこれらの
混合物である。また、メタノール、エタノール、アセト
ンなどの溶剤が添加された水分散型フッ素系撥水撥油剤
も利用でき、アサヒガード（旭硝子製）、ユニダイン
（ダイキン工業製）、スコッチガード（住友スリーエム
製）などとして商業的に入手できる。
【００１２】本発明では、これら公知の水分散型フッ素
系撥水撥油剤の中で、炭素数８〜１６のパーフルオロア
ルキル基（あるいはパーフルオロアルケニル基）、フル
オロアルキル基（あるいはフルオロアルケニル基）を共
重合体の一部に含有するフッ素系撥水撥油成分、アルキ
ルフェノールのアルキレンオキサイド付加物及びカチオ
ン性界面活性剤を含有したものが好適に利用できる。
系撥水撥油剤の中で、炭素数８〜１６のパーフルオロア
ルキル基（あるいはパーフルオロアルケニル基）、フル
オロアルキル基（あるいはフルオロアルケニル基）を共
重合体の一部に含有するフッ素系撥水撥油成分、アルキ
ルフェノールのアルキレンオキサイド付加物及びカチオ
ン性界面活性剤を含有したものが好適に利用できる。
【００１３】本発明では、（Ａ）水分散型フッ素系撥水
撥油剤の１種または２種以上を組成物全量に対してフッ
素系樹脂固形分として０．３〜３重量％配合でき、０．
５〜２重量％が特に好ましい。配合量が０．３重量％に
満たないと撥水撥油効果が充分でなく、また３重量％を
超えると風合を損なうので好ましくない。本発明に用い
る（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族アルコール、多
価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテル誘
導体を具体的に示す。メタノール、エタノール、ｎ−プ
ロパノール、２−プロパノール、ｔ−ブチルアルコール
などの直鎖あるいは分岐の脂肪族低級アルコール、ベン
ジルアルコール、２−フェニルエタノールなどの芳香族
アルコール、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ＰＥＧ２００、ＰＥＧ４０
０などのポリエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコールなどのポリプロピレン
グリコール、１，３−ブタンジオール、２，３−ブタン
ジオール、１，４−ブタンジオール、１，５−ペンタン
ジオール、ヘキシレングリコールなどの多価アルコール
及びエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、３−メチル−３−メトキシブタノール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテートなどの多価
アルコールのアルキルエーテル誘導体である。中でもメ
タノール、エタノール、ｎ−プロパノール、２−プロパ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテルが好ましい。
撥油剤の１種または２種以上を組成物全量に対してフッ
素系樹脂固形分として０．３〜３重量％配合でき、０．
５〜２重量％が特に好ましい。配合量が０．３重量％に
満たないと撥水撥油効果が充分でなく、また３重量％を
超えると風合を損なうので好ましくない。本発明に用い
る（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族アルコール、多
価アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテル誘
導体を具体的に示す。メタノール、エタノール、ｎ−プ
ロパノール、２−プロパノール、ｔ−ブチルアルコール
などの直鎖あるいは分岐の脂肪族低級アルコール、ベン
ジルアルコール、２−フェニルエタノールなどの芳香族
アルコール、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ＰＥＧ２００、ＰＥＧ４０
０などのポリエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコールなどのポリプロピレン
グリコール、１，３−ブタンジオール、２，３−ブタン
ジオール、１，４−ブタンジオール、１，５−ペンタン
ジオール、ヘキシレングリコールなどの多価アルコール
及びエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、３−メチル−３−メトキシブタノール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテートなどの多価
アルコールのアルキルエーテル誘導体である。中でもメ
タノール、エタノール、ｎ−プロパノール、２−プロパ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテルが好ましい。
【００１４】これらは１種又は２種以上を用いることが
でき、その配合量は組成物全量に対して０．５〜２０重
量％であり、好ましくは１〜１０重量％である。配合量
が０．５重量％に満たないと低温における分散安定性が
悪く、２０重量％を超えると高温における分散安定性が
損なわれ好ましくない。また、この配合量は、溶剤を予
め配合している水分散型フッ素系撥水撥油剤を利用する
場合は、溶剤が（Ｂ）成分に包含される物質であれば、
その分量と（Ｂ）成分の配合量を合わせた量であり、さ
らに、（Ｂ）成分の配合量が（Ａ）水分散型フッ素系撥
水撥油剤の配合量以上であることが、分散安定性を向上
させるためには好適である。
でき、その配合量は組成物全量に対して０．５〜２０重
量％であり、好ましくは１〜１０重量％である。配合量
が０．５重量％に満たないと低温における分散安定性が
悪く、２０重量％を超えると高温における分散安定性が
損なわれ好ましくない。また、この配合量は、溶剤を予
め配合している水分散型フッ素系撥水撥油剤を利用する
場合は、溶剤が（Ｂ）成分に包含される物質であれば、
その分量と（Ｂ）成分の配合量を合わせた量であり、さ
らに、（Ｂ）成分の配合量が（Ａ）水分散型フッ素系撥
水撥油剤の配合量以上であることが、分散安定性を向上
させるためには好適である。
【００１５】本発明の組成物における水は、主要な溶剤
であり、その配合量は予め水分散型フッ素系撥水撥油剤
に含有される量と合わせた量で示され、約７５〜約９８
重量％である。
であり、その配合量は予め水分散型フッ素系撥水撥油剤
に含有される量と合わせた量で示され、約７５〜約９８
重量％である。
【００１６】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、常
法により製造することができ、その使用法は、組成物に
衣料などを浸漬させた後、乾燥するか、あるいはトリガ
ー型などの非エアゾール噴霧容器、エアゾール容器など
に収納して、衣料等に直接噴霧して使用できる。中でも
環境汚染の観点からは、浸漬処理するより直接噴霧して
使用するのが好ましく、非エアゾール噴霧容器に収納し
て使用するのが最も好ましい。
法により製造することができ、その使用法は、組成物に
衣料などを浸漬させた後、乾燥するか、あるいはトリガ
ー型などの非エアゾール噴霧容器、エアゾール容器など
に収納して、衣料等に直接噴霧して使用できる。中でも
環境汚染の観点からは、浸漬処理するより直接噴霧して
使用するのが好ましく、非エアゾール噴霧容器に収納し
て使用するのが最も好ましい。
【００１７】本発明の組成物では、本発明の効果を損な
わない範囲で紫外線吸収剤、殺菌剤、防虫剤、帯電防止
剤、平滑剤、香料、色素など公知の成分を適宜配合する
ことができる。
わない範囲で紫外線吸収剤、殺菌剤、防虫剤、帯電防止
剤、平滑剤、香料、色素など公知の成分を適宜配合する
ことができる。
【００１８】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、特にことわらない限り［％］は［重量％］を示す。
表１、表２及び表３に示す実施例１〜２０及び比較例１
〜１０を常法により調製し、評価した。評価方法を示
す。なお表中の（注１）水分散型フッ素系撥水撥油剤は
Ｃ8Ｆ17ＣＨ2ＣＨ2ＯＣＯＣ（ＣＨ 3）＝ＣＨ2とステア
リルメタアクリレートとの共重合体であるフッ素系撥水
撥油成分、ポリオキシエチレン（９モル）オクチルフェ
ニルエーテルを含有し、（注２）水分散型フッ素系撥水
撥油剤はＣ8Ｆ17ＣＨ2ＣＨ2ＯＣＯＣ（ＣＨ3）＝Ｃ
Ｈ2、ステアリルメタアクリレート及び塩化ビニルの共
重合体であるフッ素系撥水撥油成分、ポリオキシエチレ
ン（９モル）オクチルフェニルエーテルを含有する。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、特にことわらない限り［％］は［重量％］を示す。
表１、表２及び表３に示す実施例１〜２０及び比較例１
〜１０を常法により調製し、評価した。評価方法を示
す。なお表中の（注１）水分散型フッ素系撥水撥油剤は
Ｃ8Ｆ17ＣＨ2ＣＨ2ＯＣＯＣ（ＣＨ 3）＝ＣＨ2とステア
リルメタアクリレートとの共重合体であるフッ素系撥水
撥油成分、ポリオキシエチレン（９モル）オクチルフェ
ニルエーテルを含有し、（注２）水分散型フッ素系撥水
撥油剤はＣ8Ｆ17ＣＨ2ＣＨ2ＯＣＯＣ（ＣＨ3）＝Ｃ
Ｈ2、ステアリルメタアクリレート及び塩化ビニルの共
重合体であるフッ素系撥水撥油成分、ポリオキシエチレ
ン（９モル）オクチルフェニルエーテルを含有する。
【００１９】（評価法） １．分散安定性（低温） 実施例（及び比較例）を透明ガラス容器にて放置試験
し、目視にて判定した。放置試験の条件は、先ず−１０
℃で１８時間放置、次いで常温に戻し６時間放置する。
これを１サイクルとして１０サイクルした後、分散安定
性（分散状態、沈澱物の有無）を下記の基準により判定
する。判定基準を示す。 判定基準 ◎：沈殿物なく、均一な分散状態を示す。 ○：沈殿物はないが、不均一な分散状態を示す。（但
し、再分散可能） ×：沈殿物が認められる。 なお、◎および○と判定される場合が分散安定性（低
温）を良好とした。
し、目視にて判定した。放置試験の条件は、先ず−１０
℃で１８時間放置、次いで常温に戻し６時間放置する。
これを１サイクルとして１０サイクルした後、分散安定
性（分散状態、沈澱物の有無）を下記の基準により判定
する。判定基準を示す。 判定基準 ◎：沈殿物なく、均一な分散状態を示す。 ○：沈殿物はないが、不均一な分散状態を示す。（但
し、再分散可能） ×：沈殿物が認められる。 なお、◎および○と判定される場合が分散安定性（低
温）を良好とした。
【００２０】２．分散安定性（高温） 実施例（及び比較例）を透明ガラス容器にて放置試験
し、目視にて判定した。放置試験の条件は、先ず４０℃
で１８時間放置、次いで常温に戻し６時間放置する。こ
れを１サイクルとして１０サイクルした後、分散安定性
（分散状態、沈殿物の有無）を下記の基準により判定す
る。判定基準を示す。 判定基準 ◎：沈殿物なく、均一な分散状態を示す。 ○：沈殿物はないが、不均一な分散状態を示す。（但
し、再分散可能） ×：沈殿物が認められる。 なお、◎および○と判定される場合が分散安定性（高
温）を良好とした。
し、目視にて判定した。放置試験の条件は、先ず４０℃
で１８時間放置、次いで常温に戻し６時間放置する。こ
れを１サイクルとして１０サイクルした後、分散安定性
（分散状態、沈殿物の有無）を下記の基準により判定す
る。判定基準を示す。 判定基準 ◎：沈殿物なく、均一な分散状態を示す。 ○：沈殿物はないが、不均一な分散状態を示す。（但
し、再分散可能） ×：沈殿物が認められる。 なお、◎および○と判定される場合が分散安定性（高
温）を良好とした。
【００２１】３．撥水効果 トリガーポンプ容器に充填した実施例（及び比較例）
を、試布綿金巾３号（２０cm×２０cm）に約５．３ｇを
噴霧し、アイロンで乾燥させた。その後、ＪＩＳＬ−１
０９２、５．２（はっ水試験）に基づいて撥水効果を判
定し、９０点以上を◎、８０点を○、７０点以下を×と
し、◎及び○を合格とした。
を、試布綿金巾３号（２０cm×２０cm）に約５．３ｇを
噴霧し、アイロンで乾燥させた。その後、ＪＩＳＬ−１
０９２、５．２（はっ水試験）に基づいて撥水効果を判
定し、９０点以上を◎、８０点を○、７０点以下を×と
し、◎及び○を合格とした。
【００２２】４．風合 トリガーポンプ容器に充填した実施例（及び比較例）
を、試布綿金巾３号（２０cm×２０ cm ）に約５．３ｇ
を噴霧し、アイロンで乾燥させた。その後、５名のパネ
ラーにより風合いを未処理の上記試布を対照にして官能
で評価し、◎及び○を合格とした。 評価基準 ◎：５名共、処理前後に風合の変化を認めなかった。 ○：３〜４名が処理前後に風合の変化を認めなかった。 ×：２名以上が、処理前後に風合の変化を認めた。
を、試布綿金巾３号（２０cm×２０ cm ）に約５．３ｇ
を噴霧し、アイロンで乾燥させた。その後、５名のパネ
ラーにより風合いを未処理の上記試布を対照にして官能
で評価し、◎及び○を合格とした。 評価基準 ◎：５名共、処理前後に風合の変化を認めなかった。 ○：３〜４名が処理前後に風合の変化を認めなかった。 ×：２名以上が、処理前後に風合の変化を認めた。
【００２３】結果を表１、表２および表３に示す。表か
ら明らかなように、実施例は、撥水性、風合が損なわれ
ることなく、比較例に比べて分散安定性に優れていると
認められた。
ら明らかなように、実施例は、撥水性、風合が損なわれ
ることなく、比較例に比べて分散安定性に優れていると
認められた。
【００２４】
【表１】
【００２５】
【表２】
【００２６】
【表３】
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、従来の溶剤系エアゾー
ル製品に比べ、家庭用として効果面、安全性面、環境保
護の面で優れた、且つ経時の温度安定性が改善された水
分散型撥水撥油剤組成物を提供することができる。
ル製品に比べ、家庭用として効果面、安全性面、環境保
護の面で優れた、且つ経時の温度安定性が改善された水
分散型撥水撥油剤組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｃ０８Ｌ 33/16 ＬＨＷ Ｃ０８Ｌ 33/16 ＬＨＷ
Claims (4)
- 【請求項１】 （Ａ）水分散型フッ素系撥水撥油剤、
（Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族アルコール、多価
アルコール及び多価アルコールのアルキルエーテル誘導
体から選ばれる１種又は２種以上、及び（Ｃ）水を含有
することを特徴とする水分散型撥水撥油剤組成物。 - 【請求項２】 （Ｂ）低級脂肪族アルコール、芳香族ア
ルコール、多価アルコール及び多価アルコールのアルキ
ルエーテル誘導体の配合量が０．５〜２０重量％である
請求項１記載の水分散型撥水撥油剤組成物。 - 【請求項３】 （Ａ）水分散型フッ素系撥水撥油剤の配
合量がフッ素系樹脂固形分として０．３〜３重量％であ
る請求項１あるいは２項の何れか１項に記載の水分散型
撥水撥油剤組成物。 - 【請求項４】 前記請求項１項、２項及び３項の何れか
１項に記載の水分散型撥水撥油剤組成物を噴霧用容器に
収納した噴霧型撥水撥油剤製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19615295A JPH0925478A (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 水分散型撥水撥油剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19615295A JPH0925478A (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 水分散型撥水撥油剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0925478A true JPH0925478A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16353080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19615295A Pending JPH0925478A (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | 水分散型撥水撥油剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0925478A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000037583A1 (en) * | 1998-12-22 | 2000-06-29 | Daikin Industries, Ltd. | Aqueous dispersion of repellant for water and oil |
| EP1195420A1 (en) * | 1999-04-07 | 2002-04-10 | Daikin Industries, Ltd. | Aqueous water-and-oil repellant dispersion |
| JP2013151625A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Teijin Frontier Co Ltd | 撥水加工剤および加工方法および加工製品 |
-
1995
- 1995-07-07 JP JP19615295A patent/JPH0925478A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000037583A1 (en) * | 1998-12-22 | 2000-06-29 | Daikin Industries, Ltd. | Aqueous dispersion of repellant for water and oil |
| US6753376B1 (en) | 1998-12-22 | 2004-06-22 | Daikin Industries Ltd. | Aqueous water-and oil-repellent dispersion |
| JP2010043277A (ja) * | 1998-12-22 | 2010-02-25 | Daikin Ind Ltd | 撥水撥油剤水性分散液 |
| EP1195420A1 (en) * | 1999-04-07 | 2002-04-10 | Daikin Industries, Ltd. | Aqueous water-and-oil repellant dispersion |
| EP1195420A4 (en) * | 1999-04-07 | 2007-01-03 | Daikin Ind Ltd | AQUEOUS DISPERSION HYDROPHOBUS AND OL OPHOBE |
| JP2013151625A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Teijin Frontier Co Ltd | 撥水加工剤および加工方法および加工製品 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041105 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |