JPH09254359A - ホースのマーキング方法及びその装置 - Google Patents
ホースのマーキング方法及びその装置Info
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- JPH09254359A JPH09254359A JP9326096A JP9326096A JPH09254359A JP H09254359 A JPH09254359 A JP H09254359A JP 9326096 A JP9326096 A JP 9326096A JP 9326096 A JP9326096 A JP 9326096A JP H09254359 A JPH09254359 A JP H09254359A
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- mandrel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手作業によるマーキングを機械化し、明瞭な
マーキングができるホースのマーキング方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 二次的な位置決め手段13を用いて、ホ
ース17に対する印版14の位置精度をあげる。そのた
め、印版14の往復作動は位置決め装置13に設置し、
位置決め装置13の一対の把持アーム13b、13cに
よってホース17の外周を把持して位置決めする。把持
アーム13b、13cで把持する時、位置決め装置13
自身が一次位置決め手段のマニュピュレート装置12か
ら拘束されないように、位置決め装置13と、マニュピ
ュレート装置12との間には軸線方向の剛性が大きく、
軸直角方向の剛性がそれに比較して格段に低い柔軟な支
持が可能な柔軟支持部11を介在させている。
マーキングができるホースのマーキング方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 二次的な位置決め手段13を用いて、ホ
ース17に対する印版14の位置精度をあげる。そのた
め、印版14の往復作動は位置決め装置13に設置し、
位置決め装置13の一対の把持アーム13b、13cに
よってホース17の外周を把持して位置決めする。把持
アーム13b、13cで把持する時、位置決め装置13
自身が一次位置決め手段のマニュピュレート装置12か
ら拘束されないように、位置決め装置13と、マニュピ
ュレート装置12との間には軸線方向の剛性が大きく、
軸直角方向の剛性がそれに比較して格段に低い柔軟な支
持が可能な柔軟支持部11を介在させている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マンドレルに嵌
挿され、該マンドレルの曲がり形状に倣って加硫成形さ
れたホースを、マンドレルに嵌挿された状態で、その端
部外周面に印版を押しつけてマーキングするホースのマ
ーキング方法及びその装置に関するものである。
挿され、該マンドレルの曲がり形状に倣って加硫成形さ
れたホースを、マンドレルに嵌挿された状態で、その端
部外周面に印版を押しつけてマーキングするホースのマ
ーキング方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホースにマーキングをするには、
マンドレルに嵌挿され、マンドレルの形状に倣って二次
元的又は三次元的な曲がりに加硫成形された後、ホース
をマンドレルから取りはずし、例えば図8に示すよう
に、ホース1を曲がり形状に形成した型枠2に入れて、
曲がり形状を基準としてホース1の姿勢決めをするとと
もに、型枠2に定められたマーキング基準ライン3に沿
って印版4を手作業によって押し付けてマーキングして
いた。このホース端部のマーク5は、例えば、ホースを
他の機能装置に取付ける時に、相手装置の挿入部の円周
方向の位置に合致させ、ホースの曲がり形状が相手装置
に対して位置ずれなく取付けるために、ホース1の姿勢
決めの基準マークとして用いられるものである。
マンドレルに嵌挿され、マンドレルの形状に倣って二次
元的又は三次元的な曲がりに加硫成形された後、ホース
をマンドレルから取りはずし、例えば図8に示すよう
に、ホース1を曲がり形状に形成した型枠2に入れて、
曲がり形状を基準としてホース1の姿勢決めをするとと
もに、型枠2に定められたマーキング基準ライン3に沿
って印版4を手作業によって押し付けてマーキングして
いた。このホース端部のマーク5は、例えば、ホースを
他の機能装置に取付ける時に、相手装置の挿入部の円周
方向の位置に合致させ、ホースの曲がり形状が相手装置
に対して位置ずれなく取付けるために、ホース1の姿勢
決めの基準マークとして用いられるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のホ
ースのマーキング方法では、簡便な治具を用いた人手に
よる方法であるから、加工に対する工数が多くかかり、
非能率的でコスト高になる問題があった。
ースのマーキング方法では、簡便な治具を用いた人手に
よる方法であるから、加工に対する工数が多くかかり、
非能率的でコスト高になる問題があった。
【0004】また、自動車用ホースの場合、ホースの種
類は多種多様である上、多品種少量生産も多く、手作業
で使用する型枠も多くなり、それらの保管や保全管理が
必要であるし、加硫とは別工程でマーキングするため
に、仕掛り品の保管、並びに運搬に多大の手間が必要に
なるという問題もあった。
類は多種多様である上、多品種少量生産も多く、手作業
で使用する型枠も多くなり、それらの保管や保全管理が
必要であるし、加硫とは別工程でマーキングするため
に、仕掛り品の保管、並びに運搬に多大の手間が必要に
なるという問題もあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて、従来のマン
ドレルからホースを取りはずして、手作業により型枠を
用いて姿勢制御した後にマーキングするのではなく、既
に、加硫成形後にマンドレル上で姿勢制御されているホ
ース外周面に、機械的にマーキングすることが考えられ
た。
ドレルからホースを取りはずして、手作業により型枠を
用いて姿勢制御した後にマーキングするのではなく、既
に、加硫成形後にマンドレル上で姿勢制御されているホ
ース外周面に、機械的にマーキングすることが考えられ
た。
【0006】これに係り、本願発明者らはマーキング用
の印版をマニュピュレート装置に直接配設し、マニュピ
ュレート装置によって印版をホースの外周面に対して位
置決めし、印版をホースに押し付けてマーキングするこ
とを試みた。しかし、この方法ではマンドレルの軸心が
変形や位置ずれによって軸心位置に狂いがある場合、印
版はホース外周の円弧の片側にのみ強く当たり、他の片
側は接触しないので、印刷欠けが生じることがわかっ
た。通常、マンドレルは複数本が支持枠上に縦横に着設
されている。個々のマンドレルの間隔は狭く、片側支持
のためにその自由端側の位置の狂いが生じやすい。ま
た、細いマンドレルは曲がり易く位置が狂いやすい。ま
た、すべてのマンドレルの自由端の位置を狂いなく配設
することは非常に困難であるし、例えマンドレルを正確
に配置することはできたとしても、マンドレルを常に位
置精度の狂いなく維持することは非常に困難である。ま
た、マンドレルの位置狂いをも吸収するためにマニュピ
ュレート装置にフィードバックシステムを搭載すること
も考えられたが、コスト的にも技術的にも困難であり実
施しなかった。
の印版をマニュピュレート装置に直接配設し、マニュピ
ュレート装置によって印版をホースの外周面に対して位
置決めし、印版をホースに押し付けてマーキングするこ
とを試みた。しかし、この方法ではマンドレルの軸心が
変形や位置ずれによって軸心位置に狂いがある場合、印
版はホース外周の円弧の片側にのみ強く当たり、他の片
側は接触しないので、印刷欠けが生じることがわかっ
た。通常、マンドレルは複数本が支持枠上に縦横に着設
されている。個々のマンドレルの間隔は狭く、片側支持
のためにその自由端側の位置の狂いが生じやすい。ま
た、細いマンドレルは曲がり易く位置が狂いやすい。ま
た、すべてのマンドレルの自由端の位置を狂いなく配設
することは非常に困難であるし、例えマンドレルを正確
に配置することはできたとしても、マンドレルを常に位
置精度の狂いなく維持することは非常に困難である。ま
た、マンドレルの位置狂いをも吸収するためにマニュピ
ュレート装置にフィードバックシステムを搭載すること
も考えられたが、コスト的にも技術的にも困難であり実
施しなかった。
【0007】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、従来の手作業を機械化して手作業よる問題を
解決するとともに、マンドレルからホースを抜き出す直
前にマーキング作業を実施することにより、仕掛かり品
の保管並びに運搬の問題を解決できるホースのマーキン
グ方法及びその装置を提供することを目的とする。
るもので、従来の手作業を機械化して手作業よる問題を
解決するとともに、マンドレルからホースを抜き出す直
前にマーキング作業を実施することにより、仕掛かり品
の保管並びに運搬の問題を解決できるホースのマーキン
グ方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明は前記の課題
を解決するために、本発明が提供するホースのマーキン
グ方法は、一端を自由端とする片側支持された所定の曲
がり形状のマンドレルに嵌挿され、該マンドレルの形状
に倣って加硫成形されたホースの自由端側端部の外周面
に印版を押しつけてマーキングする方法であって、前記
印版を、前記ホースの外周面を一端とする一定軌跡上で
往復作動させ、該軌跡の一端で外周面にマーキングさせ
ると共に、該印版の往復作動を位置決め装置をベースに
して作動させ、該位置決め装置を柔軟な支持が可能な柔
軟支持部を介して一次的な位置決めをするマニュピュレ
ート装置で支持させるとともに、該位置決め装置によっ
て前記マンドレルに対して二次的に位置決めをして、ホ
ースの所定位置にマーキングすることを特徴とする。
を解決するために、本発明が提供するホースのマーキン
グ方法は、一端を自由端とする片側支持された所定の曲
がり形状のマンドレルに嵌挿され、該マンドレルの形状
に倣って加硫成形されたホースの自由端側端部の外周面
に印版を押しつけてマーキングする方法であって、前記
印版を、前記ホースの外周面を一端とする一定軌跡上で
往復作動させ、該軌跡の一端で外周面にマーキングさせ
ると共に、該印版の往復作動を位置決め装置をベースに
して作動させ、該位置決め装置を柔軟な支持が可能な柔
軟支持部を介して一次的な位置決めをするマニュピュレ
ート装置で支持させるとともに、該位置決め装置によっ
て前記マンドレルに対して二次的に位置決めをして、ホ
ースの所定位置にマーキングすることを特徴とする。
【0009】上記ホースのマーキング方法の実施に用い
る本発明の装置に係る発明の構成上の特徴は、一端を自
由端とする片側支持された所定の曲がり形状のマンドレ
ルに嵌挿され、該マンドレルの形状に倣って加硫成形さ
れたホースの自由端側端部の外周面に印版を押しつけて
マーキングする装置であって、前記ホースの外周面を一
端として一定軌跡上を往復作動する印版と、印版を作動
させる往復作動機構と、該軌跡の他端で該印版の表面に
インクを供給するインク装置と、該印版と該作動機構を
保持し前記マンドレルの軸心に対して位置決めする位置
決め装置と、該位置決め装置を柔軟に支持できる柔軟支
持部と、該柔軟支持部を支持するマニュピュレート装置
とを備えてなることにある。
る本発明の装置に係る発明の構成上の特徴は、一端を自
由端とする片側支持された所定の曲がり形状のマンドレ
ルに嵌挿され、該マンドレルの形状に倣って加硫成形さ
れたホースの自由端側端部の外周面に印版を押しつけて
マーキングする装置であって、前記ホースの外周面を一
端として一定軌跡上を往復作動する印版と、印版を作動
させる往復作動機構と、該軌跡の他端で該印版の表面に
インクを供給するインク装置と、該印版と該作動機構を
保持し前記マンドレルの軸心に対して位置決めする位置
決め装置と、該位置決め装置を柔軟に支持できる柔軟支
持部と、該柔軟支持部を支持するマニュピュレート装置
とを備えてなることにある。
【0010】 この装置の位置決め装置は、開閉する一
対の把持アームを備えて構成され、ホースの外周を把持
アームで把持することにより心合せすることを特徴とす
る。
対の把持アームを備えて構成され、ホースの外周を把持
アームで把持することにより心合せすることを特徴とす
る。
【0011】 また、他の位置決め装置は、往復作動す
る中空筒状のガイド筒の内径を前記マンドレルの外径に
緊合できる寸法にし、ガイド筒の内径をマンドレルの外
径に外嵌して心合せすることを特徴とする。
る中空筒状のガイド筒の内径を前記マンドレルの外径に
緊合できる寸法にし、ガイド筒の内径をマンドレルの外
径に外嵌して心合せすることを特徴とする。
【0012】 また、この装置の柔軟支持部は、RCC
デバイスを使用してなることを特徴とする。
デバイスを使用してなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】従来のホースのマーキング方法で
は、手作業による問題があるので、それを解決するため
に、加硫成形後にマンドレルに嵌挿されたホースの外周
面に機械的にマーキングする方法が着目された。また、
試験的にマーキング用の印版をマニュピュレート装置に
設置し、マニュピュレート装置によって印版をホースの
外周面に対して位置決めし、押し付けてマーキングする
ことも試みられた。この方法では、マニュピュレート装
置で支持された印版を正確に位置決めして、所定位置で
マーキングしても、マンドレルの変形によってマンドレ
ルの軸心位置がずれていいる場合には、ホース外周面の
円弧の片側にのみ印版が強く当たり、他の片側は接触し
ないので印刷欠けが生じることが判明した。
は、手作業による問題があるので、それを解決するため
に、加硫成形後にマンドレルに嵌挿されたホースの外周
面に機械的にマーキングする方法が着目された。また、
試験的にマーキング用の印版をマニュピュレート装置に
設置し、マニュピュレート装置によって印版をホースの
外周面に対して位置決めし、押し付けてマーキングする
ことも試みられた。この方法では、マニュピュレート装
置で支持された印版を正確に位置決めして、所定位置で
マーキングしても、マンドレルの変形によってマンドレ
ルの軸心位置がずれていいる場合には、ホース外周面の
円弧の片側にのみ印版が強く当たり、他の片側は接触し
ないので印刷欠けが生じることが判明した。
【0014】これらの検討の結果、印版の位置決めを全
てマニュピュレート装置に頼るのではなく、一次的にマ
ニュピュレート装置による位置決めした後、二次的にマ
ニュピュレート装置に支持された位置決め装置を用いて
位置決めするとともに、印版を位置決め装置に支持させ
ることにより、マンドレルに対して印版を正確に位置決
めする方法が発明された。
てマニュピュレート装置に頼るのではなく、一次的にマ
ニュピュレート装置による位置決めした後、二次的にマ
ニュピュレート装置に支持された位置決め装置を用いて
位置決めするとともに、印版を位置決め装置に支持させ
ることにより、マンドレルに対して印版を正確に位置決
めする方法が発明された。
【0015】本発明によるホースのマーキング方法は、
一端を自由端とする片側支持された所定の曲がり形状を
有するマンドレルに未加硫又は半加硫ホースを差し込ん
で加硫した後、マニュピュレート装置によってマンドレ
ルの軸心が本来あるべき位置に印版を保持している位置
決め装置を移動し、この二次的な位置決め装置でマンド
レルに対して位置決めするので、マンドレルとマニュピ
ュレート装置の軸心間に多少の位置の狂いがあっても印
刷位置を是正することができる。そのため、印版は、位
置決め装置に取付けられて、これをベースにして往復作
動するようにし、その軌跡の一端でホースの外周面に印
版を押し付けてマーキングさせる。そのため、印版はマ
ンドレルに対して位置決めされている位置決め装置によ
って保持されているために、マンドレルに対して位置の
狂いがなく、ホースの外周面に明瞭なマーキングができ
る。また、位置決め装置がマニュピュレート装置によっ
て拘束されることなく、マンドレルに対して動くことが
できるように、位置決め装置は柔軟な支持が可能な柔軟
支持部を介してマニュピュレート装置によって支持され
ている。柔軟支持部は、軸線方向には剛であるが軸線直
角方向には柔に構成されているので、マニュピュレート
装置の位置を変更することなく、位置決め装置自身が位
置決め作動によって移動して、マンドレルと一体的に係
合して自分自身の位置決めすることができる。そのため
に、多少のマンドレルと一次的位置決め後の印版を保持
する位置決め装置との間に軸線直角方向の相対的なずれ
があっても是正できる。即ち、柔軟支持部が受動的に動
いてクッションとして作用している。尚、印刷の表面に
インクを与えるためには、前記軌跡の他端にインク装置
を設けてインクを供給してもよいし、また印版に隣接し
てインクを自動的に供給するインク装置を設けてもよ
い。
一端を自由端とする片側支持された所定の曲がり形状を
有するマンドレルに未加硫又は半加硫ホースを差し込ん
で加硫した後、マニュピュレート装置によってマンドレ
ルの軸心が本来あるべき位置に印版を保持している位置
決め装置を移動し、この二次的な位置決め装置でマンド
レルに対して位置決めするので、マンドレルとマニュピ
ュレート装置の軸心間に多少の位置の狂いがあっても印
刷位置を是正することができる。そのため、印版は、位
置決め装置に取付けられて、これをベースにして往復作
動するようにし、その軌跡の一端でホースの外周面に印
版を押し付けてマーキングさせる。そのため、印版はマ
ンドレルに対して位置決めされている位置決め装置によ
って保持されているために、マンドレルに対して位置の
狂いがなく、ホースの外周面に明瞭なマーキングができ
る。また、位置決め装置がマニュピュレート装置によっ
て拘束されることなく、マンドレルに対して動くことが
できるように、位置決め装置は柔軟な支持が可能な柔軟
支持部を介してマニュピュレート装置によって支持され
ている。柔軟支持部は、軸線方向には剛であるが軸線直
角方向には柔に構成されているので、マニュピュレート
装置の位置を変更することなく、位置決め装置自身が位
置決め作動によって移動して、マンドレルと一体的に係
合して自分自身の位置決めすることができる。そのため
に、多少のマンドレルと一次的位置決め後の印版を保持
する位置決め装置との間に軸線直角方向の相対的なずれ
があっても是正できる。即ち、柔軟支持部が受動的に動
いてクッションとして作用している。尚、印刷の表面に
インクを与えるためには、前記軌跡の他端にインク装置
を設けてインクを供給してもよいし、また印版に隣接し
てインクを自動的に供給するインク装置を設けてもよ
い。
【0016】この方法によれば、印版は位置決め装置上
に取付けられているから、位置決め装置が直接的にマン
ドレルに対してそれ自身位置決めするために移動する。
その結果、印版の位置はマンドレルに対して正確に位置
決めされる。また、位置決め装置は、柔軟支持部を介し
てマニュピュレート装置によって支持されているから、
例え、マンドレルの位置が狂っている時でも、柔軟支持
部が受動的に動いてクッション的に作用するので、マニ
ュピュレート装置を移動することなく、位置決め装置自
身はなんら拘束されることなく位置決めのために軸線直
角方向に自在に移動できる。印版はマンドレルに対して
正確に位置決めされることになるから、結果的に、ホー
スの所定位置に正確にマーキングすることができる。
に取付けられているから、位置決め装置が直接的にマン
ドレルに対してそれ自身位置決めするために移動する。
その結果、印版の位置はマンドレルに対して正確に位置
決めされる。また、位置決め装置は、柔軟支持部を介し
てマニュピュレート装置によって支持されているから、
例え、マンドレルの位置が狂っている時でも、柔軟支持
部が受動的に動いてクッション的に作用するので、マニ
ュピュレート装置を移動することなく、位置決め装置自
身はなんら拘束されることなく位置決めのために軸線直
角方向に自在に移動できる。印版はマンドレルに対して
正確に位置決めされることになるから、結果的に、ホー
スの所定位置に正確にマーキングすることができる。
【0017】次に、本発明に係るホースのマーキング装
置の第1実施形態を図1、及び図2に基づいて説明す
る。図中の参照番号11は、マニュピュレート装置12
にその一端側を支持されている柔軟支持部である。柔軟
支持部11の他端側には位置決め装置13の取付部13
aが着設され、位置決め装置13には一定軌跡上を作動
する印版14が、その印版の作動機構15とともに配設
されている。
置の第1実施形態を図1、及び図2に基づいて説明す
る。図中の参照番号11は、マニュピュレート装置12
にその一端側を支持されている柔軟支持部である。柔軟
支持部11の他端側には位置決め装置13の取付部13
aが着設され、位置決め装置13には一定軌跡上を作動
する印版14が、その印版の作動機構15とともに配設
されている。
【0018】上記のように、マニュピュレート装置12
と位置決め装置13との間に介在して設置された柔軟支
持部11には、図7に示すように、特開昭59−196
45号で開示されているコンプライアンス装置で一般的
にRCC(リモートセンターコンプライアンス)デバイ
ス111と呼ばれている装置が用いられている。RCC
デバイス111は、両端部に円盤状の基盤152、15
3が配設され、それらの間に嵌着された円筒状の中間体
154が配設され、中間体154の周方向に複数個配置
されたそれぞれの弾性体156は、基盤152、153
のどちらか一方に連結されている。基盤152、153
にはそれぞれ同心的に位置決め孔152a、153aが
それぞれ設けられており、それぞれの位置決め孔152
a、153aは同一軸線上に配置されている。この軸線
に対して、前記のように配設した弾性体156によっ
て、RCCデバイス111は、軸線方向の剛性を大きく
且つ軸線直角方向の剛性をそれに比べて格段に小さくな
る特性を有するように構成されいる。
と位置決め装置13との間に介在して設置された柔軟支
持部11には、図7に示すように、特開昭59−196
45号で開示されているコンプライアンス装置で一般的
にRCC(リモートセンターコンプライアンス)デバイ
ス111と呼ばれている装置が用いられている。RCC
デバイス111は、両端部に円盤状の基盤152、15
3が配設され、それらの間に嵌着された円筒状の中間体
154が配設され、中間体154の周方向に複数個配置
されたそれぞれの弾性体156は、基盤152、153
のどちらか一方に連結されている。基盤152、153
にはそれぞれ同心的に位置決め孔152a、153aが
それぞれ設けられており、それぞれの位置決め孔152
a、153aは同一軸線上に配置されている。この軸線
に対して、前記のように配設した弾性体156によっ
て、RCCデバイス111は、軸線方向の剛性を大きく
且つ軸線直角方向の剛性をそれに比べて格段に小さくな
る特性を有するように構成されいる。
【0019】そして、円盤状の基盤153の中央に設け
られた位置決め孔153aには位置決め装置13の中心
軸線上にある取付部13aの軸部が嵌着され、他方の基
盤152の位置決め孔152aにはマニュピュレート装
置12が固着されている。このようにRCCデバイス1
11(柔軟支持部11)は、位置決め装置13とマニュ
ピュレート装置12の間に介在して、この両者を直列的
に結合しているので、位置決め装置13から負荷される
軸線方向の外力には大きな抵抗力を示すが、軸線直角方
向やこじり方向の外力にはわずかな力で追随して移動で
きるRCCデバイス111の特性を有して柔軟支持部1
1を構成している。
られた位置決め孔153aには位置決め装置13の中心
軸線上にある取付部13aの軸部が嵌着され、他方の基
盤152の位置決め孔152aにはマニュピュレート装
置12が固着されている。このようにRCCデバイス1
11(柔軟支持部11)は、位置決め装置13とマニュ
ピュレート装置12の間に介在して、この両者を直列的
に結合しているので、位置決め装置13から負荷される
軸線方向の外力には大きな抵抗力を示すが、軸線直角方
向やこじり方向の外力にはわずかな力で追随して移動で
きるRCCデバイス111の特性を有して柔軟支持部1
1を構成している。
【0020】柔軟支持部11で支持されている位置決め
装置13は、図1及び図2に示すように、柔軟支持部1
1に嵌着された取付部13aと、取付部13aの中心軸
線に対して対称的に配設されている一対の把持アーム1
3b、13cと、把持アーム13b、13cを開閉作動
させる作動機構(図示せず)とを有して構成されてい
る。把持アーム13b、13cを閉じてマンドレル16
上のホース17の外周面17aを把持すると、把持アー
ム13b、13cの中心軸線とマンドレル16の軸線と
が何らかの理由によって一致せずに軸線直角方向に相対
的に狂っている時にでも、軸線直角方向やこじり方向の
外力にはわずかな力で追随できるRCCデバイス111
の特性によって、位置決め装置13はマンドレル16の
軸線に倣って動き取付部13aの中心軸線はマンドレル
16の軸線と一直線になるように補正される。即ち、柔
軟支持部11であるRCCデバイス111の受動的に動
きによって、マニュピュレート装置12が動くことな
く、位置決め装置13自身が動きマンドレル16に対し
て印版14の位置決めをすることができる。
装置13は、図1及び図2に示すように、柔軟支持部1
1に嵌着された取付部13aと、取付部13aの中心軸
線に対して対称的に配設されている一対の把持アーム1
3b、13cと、把持アーム13b、13cを開閉作動
させる作動機構(図示せず)とを有して構成されてい
る。把持アーム13b、13cを閉じてマンドレル16
上のホース17の外周面17aを把持すると、把持アー
ム13b、13cの中心軸線とマンドレル16の軸線と
が何らかの理由によって一致せずに軸線直角方向に相対
的に狂っている時にでも、軸線直角方向やこじり方向の
外力にはわずかな力で追随できるRCCデバイス111
の特性によって、位置決め装置13はマンドレル16の
軸線に倣って動き取付部13aの中心軸線はマンドレル
16の軸線と一直線になるように補正される。即ち、柔
軟支持部11であるRCCデバイス111の受動的に動
きによって、マニュピュレート装置12が動くことな
く、位置決め装置13自身が動きマンドレル16に対し
て印版14の位置決めをすることができる。
【0021】位置決め装置13上に配設された印版14
の作動機構15は、一方の把持アーム13bに装着され
るマーク用シリンダ15aと、それによって作動される
シリンダーロッド15bとを有して構成され、シリンダ
ーロッド15bの先端に取付けられた印版14を往復作
動させることができる。
の作動機構15は、一方の把持アーム13bに装着され
るマーク用シリンダ15aと、それによって作動される
シリンダーロッド15bとを有して構成され、シリンダ
ーロッド15bの先端に取付けられた印版14を往復作
動させることができる。
【0022】また、印版14にインクを供給するインク
装置18は、他方の把持アーム13cに支持され、印版
14に対向して配置されているインクパッド18aを有
している。
装置18は、他方の把持アーム13cに支持され、印版
14に対向して配置されているインクパッド18aを有
している。
【0023】このホースのマーキング装置は、図3
(a)に示すように、把持アーム13b、13cが開い
た状態で、且つホース17を介在させない待機状態にお
いて、図3(b)に示すように、把持アーム13b、1
3cを閉じて、マーク用シリンダ15aを押出し作動さ
せて印版14をインクパッド18aに押し当てることに
より印版14の表面にインクを与え、マーク用シリンダ
15aを引込み作動させ、把持アーム13b、13cを
開き、図3(c)に示すように、あらかじめ設定された
マンドレル16の位置に、移動命令に従うマニュピュレ
ート装置12によって位置決め装置13の把持アーム1
3b、13cを移動させる。そして、図3(d)に示す
ように、この位置で把持アーム13b、13cを閉じて
ホース17外周面17aを把持させ、マンドレル16の
軸線に対して位置決めをさせる。次に、この状態で、マ
ーク用シリンダ15aを押し出し作動させ、印版14を
ホース17の外周面17aに押し付け、印版14表面の
インクをホース17の外周面17aに転写してマーキン
グし、マーク用シリンダ15aを引き込み作動させると
ともに、把持アーム13b、13cを開き、図3(a)
に示す待機位置に戻る。
(a)に示すように、把持アーム13b、13cが開い
た状態で、且つホース17を介在させない待機状態にお
いて、図3(b)に示すように、把持アーム13b、1
3cを閉じて、マーク用シリンダ15aを押出し作動さ
せて印版14をインクパッド18aに押し当てることに
より印版14の表面にインクを与え、マーク用シリンダ
15aを引込み作動させ、把持アーム13b、13cを
開き、図3(c)に示すように、あらかじめ設定された
マンドレル16の位置に、移動命令に従うマニュピュレ
ート装置12によって位置決め装置13の把持アーム1
3b、13cを移動させる。そして、図3(d)に示す
ように、この位置で把持アーム13b、13cを閉じて
ホース17外周面17aを把持させ、マンドレル16の
軸線に対して位置決めをさせる。次に、この状態で、マ
ーク用シリンダ15aを押し出し作動させ、印版14を
ホース17の外周面17aに押し付け、印版14表面の
インクをホース17の外周面17aに転写してマーキン
グし、マーク用シリンダ15aを引き込み作動させると
ともに、把持アーム13b、13cを開き、図3(a)
に示す待機位置に戻る。
【0024】これら一連の位置決めとマーキングの工程
によって、把持アーム13b、13cの位置は、一次的
なマニュピュレート装置12の移動によって必ずしもマ
ンドレルに対して相対的に位置決めができた状態になく
ても、二次的な位置決め手段の把持アーム13b、13
cがホース17外周面を把持することにより、位置決め
部13の取付部13aとマニュピュレート装置12との
間に介在しているRCCデバイス111が受動的に動く
ことによって、マニュピュレート装置12の停止位置を
変更することなく印版14の位置決めができ、その結果
明瞭なマーキングが可能になる。
によって、把持アーム13b、13cの位置は、一次的
なマニュピュレート装置12の移動によって必ずしもマ
ンドレルに対して相対的に位置決めができた状態になく
ても、二次的な位置決め手段の把持アーム13b、13
cがホース17外周面を把持することにより、位置決め
部13の取付部13aとマニュピュレート装置12との
間に介在しているRCCデバイス111が受動的に動く
ことによって、マニュピュレート装置12の停止位置を
変更することなく印版14の位置決めができ、その結果
明瞭なマーキングが可能になる。
【0025】尚、把持アーム13b、13cを単に位置
決め手段として使用するだけでなく、ホース17の外周
面17aを把持してマーキングした後、把持した状態で
マンドレル16の軸線方向にマニュピュレート装置12
を作動させ、ホース17を引き出しすることによって、
ホース17をマンドレル16から抜き出すことができ
る。
決め手段として使用するだけでなく、ホース17の外周
面17aを把持してマーキングした後、把持した状態で
マンドレル16の軸線方向にマニュピュレート装置12
を作動させ、ホース17を引き出しすることによって、
ホース17をマンドレル16から抜き出すことができ
る。
【0026】次に、本発明に係るホースのマーキング装
置の、第2実施形態を図4に基づいて説明する。図4中
の参照番号21は、マニュピュレート装置22にその一
端側を支持されている柔軟支持部である。柔軟支持部2
1の他端側には位置決め装置23の取付部23aが着設
され、位置決め装置23には一定軌跡上を作動する印版
24が、その印版の作動機構25とともに配設されてい
る。
置の、第2実施形態を図4に基づいて説明する。図4中
の参照番号21は、マニュピュレート装置22にその一
端側を支持されている柔軟支持部である。柔軟支持部2
1の他端側には位置決め装置23の取付部23aが着設
され、位置決め装置23には一定軌跡上を作動する印版
24が、その印版の作動機構25とともに配設されてい
る。
【0027】上記のように、マニュピュレート装置22
と位置決め装置23との間に介在して設置された柔軟支
持部21は前記の実施形態と同様にRCCデバイス11
1が使用されている。このRCCデバイス111の基盤
153の位置決め孔153aは、位置決め装置23の取
付部23aの中心軸線上に形成された軸部が嵌着されて
いる。他方の基盤152は、同様な位置決め孔152a
を用いてマニュピュレート装置22に固着されている。
これら柔軟支持部21を位置決め装置23の取付部23
aとマニュピュレート装置22との間に介在させた構成
は前記の実施形態と同様であるので説明は省略する。
と位置決め装置23との間に介在して設置された柔軟支
持部21は前記の実施形態と同様にRCCデバイス11
1が使用されている。このRCCデバイス111の基盤
153の位置決め孔153aは、位置決め装置23の取
付部23aの中心軸線上に形成された軸部が嵌着されて
いる。他方の基盤152は、同様な位置決め孔152a
を用いてマニュピュレート装置22に固着されている。
これら柔軟支持部21を位置決め装置23の取付部23
aとマニュピュレート装置22との間に介在させた構成
は前記の実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0028】柔軟支持部21で支持されている位置決め
装置23は、柔軟支持部21に取付けられている取付部
23aと、取付部23aの中心軸線上に装着された流体
シリンダー23bと、流体シリンダー23bのシリンダ
ーロッド23cの先端に固定された中空筒の内径をマン
ドレル16の外径に緊合できる寸法に形成されたガイド
筒23dとを有して構成されている。流体シリンダー2
3bによってガイド筒23dを押し出し、ガイド筒23
dの内径をマンドレル16の外径に被嵌するとマンドレ
ル16とガイド筒23dとを一体的に結合することがで
きる。これによって、ガイド筒23dの中心軸線とマン
ドレル16の軸線とが何らかの理由によって一致せずに
軸線直角方向に相対的に狂っている時にでも、軸線直角
方向やこじり方向の外力にはわずかな力で追随できるR
CCデバイス111の特性によって、位置決め装置23
はマンドレル16の軸線に倣って動き取付部23aの中
心軸線はマンドレル16の軸線と一直線になるよう補正
される。即ち、柔軟支持部21であるRCCデバイス1
11の受動的な動きによって、マニュピュレート装置2
2が動くことなく、位置決め装置23自身が動きマンド
レル16に対して印版24の位置決めをすることができ
る。
装置23は、柔軟支持部21に取付けられている取付部
23aと、取付部23aの中心軸線上に装着された流体
シリンダー23bと、流体シリンダー23bのシリンダ
ーロッド23cの先端に固定された中空筒の内径をマン
ドレル16の外径に緊合できる寸法に形成されたガイド
筒23dとを有して構成されている。流体シリンダー2
3bによってガイド筒23dを押し出し、ガイド筒23
dの内径をマンドレル16の外径に被嵌するとマンドレ
ル16とガイド筒23dとを一体的に結合することがで
きる。これによって、ガイド筒23dの中心軸線とマン
ドレル16の軸線とが何らかの理由によって一致せずに
軸線直角方向に相対的に狂っている時にでも、軸線直角
方向やこじり方向の外力にはわずかな力で追随できるR
CCデバイス111の特性によって、位置決め装置23
はマンドレル16の軸線に倣って動き取付部23aの中
心軸線はマンドレル16の軸線と一直線になるよう補正
される。即ち、柔軟支持部21であるRCCデバイス1
11の受動的な動きによって、マニュピュレート装置2
2が動くことなく、位置決め装置23自身が動きマンド
レル16に対して印版24の位置決めをすることができ
る。
【0029】位置決め装置23上に配設された印版24
の作動機構25は、流体シリンダー23bの上部に配設
されたブラケット25bで回転支持されたマーク用シリ
ンダ25aと、一端がマーク用シリンダ25aのシリン
ダーロッド25cの先端25dに回転可能に取付けら
れ、他端が流体シリンダ23bの下部に配設されたブラ
ケット25eに回転可能に取付けられた揺動アーム25
fと、揺動アーム25fの先端から弧状に延びて形成さ
れた保持部25gとを有して形成され、保持部25gの
先端に取付けられた印版24を往復作動することができ
る。
の作動機構25は、流体シリンダー23bの上部に配設
されたブラケット25bで回転支持されたマーク用シリ
ンダ25aと、一端がマーク用シリンダ25aのシリン
ダーロッド25cの先端25dに回転可能に取付けら
れ、他端が流体シリンダ23bの下部に配設されたブラ
ケット25eに回転可能に取付けられた揺動アーム25
fと、揺動アーム25fの先端から弧状に延びて形成さ
れた保持部25gとを有して形成され、保持部25gの
先端に取付けられた印版24を往復作動することができ
る。
【0030】また、印版24にインクを供給するインク
装置28は、図4に示すように、位置決め装置23から
切り離された固定台29に支持され、インクを保有する
インクタンク28aと、そのインクに外周が浸漬され、
外周面に版面を刻したインクローラ28bと、インクロ
ーラ28bを回転し、版面を定めた位置で停止できるス
テップモータ28cと、インクローラ28bの外周に付
着する余剰インクをそぎ落とすドクターフレード(図示
せず)とを少なくとも備えて構成されている。
装置28は、図4に示すように、位置決め装置23から
切り離された固定台29に支持され、インクを保有する
インクタンク28aと、そのインクに外周が浸漬され、
外周面に版面を刻したインクローラ28bと、インクロ
ーラ28bを回転し、版面を定めた位置で停止できるス
テップモータ28cと、インクローラ28bの外周に付
着する余剰インクをそぎ落とすドクターフレード(図示
せず)とを少なくとも備えて構成されている。
【0031】このホースのマーキング装置は、図4に示
すように、印版24を保持する保持部25gが、揺動ア
ーム25fの引き込み側端の静止端、即ち、図5(a)
に示す待機状態のA位置から、揺動アーム25fの押し
出し作用によってインク装置28に向かって動き、印版
24をインクローラ28aの表面に接触させるB位置ま
て移動させ、その後インク装置28から離れてA位置に
戻る。次に、図5(b)に示すように、あらかじめ設定
されたマンドレル16の位置に、移動命令に従うマニュ
ピュレート装置22によって位置決め装置23のガイド
筒23dを移動させる。そして、この位置で、図4に示
すように、ガイド筒23dを流体シリンダ23bにより
押し出し作動させてガイド筒23dの内径をマンドレル
16の外径に外嵌させ、マンドレル16に対してガイド
筒23dを一体的に結合させる。この結果、マンドレル
16の軸線に対して位置決め装置23を位置決めでき
る。ガイド筒23dの内径は端部が面取りされているの
で、マンドレル16の位置が多少ずれている場合もガイ
ド筒23dは無理にマンドレル16に嵌挿され一体的な
嵌合状態が形成される。位置決めされた状態において、
マーク用シリンダ25aを押し出し作動させ、印版24
をホース17外周面17aに押し付け、インクを転写し
てマーキングし、マーク用シリンダ25aを復帰させる
とともに、ガイド筒23dを後退させて、図5(a)に
示すA位置の待機状態に戻る。
すように、印版24を保持する保持部25gが、揺動ア
ーム25fの引き込み側端の静止端、即ち、図5(a)
に示す待機状態のA位置から、揺動アーム25fの押し
出し作用によってインク装置28に向かって動き、印版
24をインクローラ28aの表面に接触させるB位置ま
て移動させ、その後インク装置28から離れてA位置に
戻る。次に、図5(b)に示すように、あらかじめ設定
されたマンドレル16の位置に、移動命令に従うマニュ
ピュレート装置22によって位置決め装置23のガイド
筒23dを移動させる。そして、この位置で、図4に示
すように、ガイド筒23dを流体シリンダ23bにより
押し出し作動させてガイド筒23dの内径をマンドレル
16の外径に外嵌させ、マンドレル16に対してガイド
筒23dを一体的に結合させる。この結果、マンドレル
16の軸線に対して位置決め装置23を位置決めでき
る。ガイド筒23dの内径は端部が面取りされているの
で、マンドレル16の位置が多少ずれている場合もガイ
ド筒23dは無理にマンドレル16に嵌挿され一体的な
嵌合状態が形成される。位置決めされた状態において、
マーク用シリンダ25aを押し出し作動させ、印版24
をホース17外周面17aに押し付け、インクを転写し
てマーキングし、マーク用シリンダ25aを復帰させる
とともに、ガイド筒23dを後退させて、図5(a)に
示すA位置の待機状態に戻る。
【0032】以上のような一連の位置決め及びマーキン
グ工程によって、ガイド筒23dの位置はマニュピュレ
ート装置22の移動によって必ずしもマンドレル16に
対して相対的に心合せができた状態になくても、二次的
な位置決め手段のガイド筒23dによって位置決めでき
ることは前記の第1実施形態と同様である。
グ工程によって、ガイド筒23dの位置はマニュピュレ
ート装置22の移動によって必ずしもマンドレル16に
対して相対的に心合せができた状態になくても、二次的
な位置決め手段のガイド筒23dによって位置決めでき
ることは前記の第1実施形態と同様である。
【0033】尚、この第2実施形態においては、インク
装置28のインクローラ28bの外周面の版面に数種類
の異なるマークを刻しておいてもよい。これによって、
例えば生産品種が変更になり異なるマーキングが必要に
なった時、ステップモータ28cによって版面の停止位
置を単に変更するするだけで異なるマーキングができる
から、段取り変更が簡便になる。また、インク装置28
は位置決め装置23から切り離された固定台29に支持
されているから、同様な固定台に数種類の色の異なるマ
ーキング用インク装置を設けておいてもよい。これによ
って、色の異なるマーキングが必要になった時、単にマ
ニュピュレート装置22に対する移動指令を変更して適
用するインク装置位置を使用するだけで異なるマーキン
グができるから、段取り変更が簡便になる。
装置28のインクローラ28bの外周面の版面に数種類
の異なるマークを刻しておいてもよい。これによって、
例えば生産品種が変更になり異なるマーキングが必要に
なった時、ステップモータ28cによって版面の停止位
置を単に変更するするだけで異なるマーキングができる
から、段取り変更が簡便になる。また、インク装置28
は位置決め装置23から切り離された固定台29に支持
されているから、同様な固定台に数種類の色の異なるマ
ーキング用インク装置を設けておいてもよい。これによ
って、色の異なるマーキングが必要になった時、単にマ
ニュピュレート装置22に対する移動指令を変更して適
用するインク装置位置を使用するだけで異なるマーキン
グができるから、段取り変更が簡便になる。
【0034】次に、本発明に係るホースのマーキング装
置の、第3実施形態を図6に基づいて説明する。図6中
の参照番号33は位置決め装置を示し、位置決め装置3
3には、一定軌跡上を作動する印版34が、その印版の
作動機構35とともに配設されている。その他の構成に
ついては図6に示していないが、インク装置として第2
実施形態のインク装置28と同様のものを適用する以外
は、基本的に第1実施形態の構成と同様である。
置の、第3実施形態を図6に基づいて説明する。図6中
の参照番号33は位置決め装置を示し、位置決め装置3
3には、一定軌跡上を作動する印版34が、その印版の
作動機構35とともに配設されている。その他の構成に
ついては図6に示していないが、インク装置として第2
実施形態のインク装置28と同様のものを適用する以外
は、基本的に第1実施形態の構成と同様である。
【0035】この位置決め装置33は、第1実施形態の
位置決め装置13を横にして使用しているが基本的には
第1実施形態のものと同じであり、印版34の往復作動
機構35は、第2実施形態の印版24の往復作動機構2
5と基本構成は全く同じである。即ち、位置決め装置3
3は、一対の開閉できる把持アーム33b、33cを有
し、マンドレル16上のホース17の外周面17aを把
持することにより印版34の位置決めができる。また、
印版34の作動機構35は、位置決め装置33の上部に
配設されたブラケット35bで回転支持されたマーク用
シリンダ35aと、一端がマーク用シリンダ35aのシ
リンダーロッド35cの先端35dに回転可能に取付け
られ、他端が位置決め装置33の下部に配設されたブラ
ケット35eに回転可能に取付けられた揺動アーム35
fと、揺動アーム35fの先端から直線状に延びて形成
された保持部35gとを有して形成され、保持部35g
の先端に取付けられた印版34を往復作動することがで
きる。
位置決め装置13を横にして使用しているが基本的には
第1実施形態のものと同じであり、印版34の往復作動
機構35は、第2実施形態の印版24の往復作動機構2
5と基本構成は全く同じである。即ち、位置決め装置3
3は、一対の開閉できる把持アーム33b、33cを有
し、マンドレル16上のホース17の外周面17aを把
持することにより印版34の位置決めができる。また、
印版34の作動機構35は、位置決め装置33の上部に
配設されたブラケット35bで回転支持されたマーク用
シリンダ35aと、一端がマーク用シリンダ35aのシ
リンダーロッド35cの先端35dに回転可能に取付け
られ、他端が位置決め装置33の下部に配設されたブラ
ケット35eに回転可能に取付けられた揺動アーム35
fと、揺動アーム35fの先端から直線状に延びて形成
された保持部35gとを有して形成され、保持部35g
の先端に取付けられた印版34を往復作動することがで
きる。
【0036】このように、把持アーム33b、33c
は、横に開閉することにより印版34の作動となんら干
渉することなく作動することができる。また、これ以外
の部分については、第1及び第2実施形態を組合せたも
のであるから、既に記述した通りの作用が同様に成され
るので、ここでの説明は省略する。
は、横に開閉することにより印版34の作動となんら干
渉することなく作動することができる。また、これ以外
の部分については、第1及び第2実施形態を組合せたも
のであるから、既に記述した通りの作用が同様に成され
るので、ここでの説明は省略する。
【0037】尚、本発明が上記実施例に限定されないこ
とは勿論のことであり、本発明の精神に基づき特許請求
の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施形
態では、柔軟支持部11は特開昭59−19645号で
開示されているRCCデバイス111としたが、これに
限定されることなく、上記以外のRCCデバイスを使用
することができる。
とは勿論のことであり、本発明の精神に基づき特許請求
の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施形
態では、柔軟支持部11は特開昭59−19645号で
開示されているRCCデバイス111としたが、これに
限定されることなく、上記以外のRCCデバイスを使用
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、従来の手作業に替わって機械的にマーキングするこ
とができるので、従来の手作業による多工数、非能率、
型枠の保管や保全管理等を必要とする問題を解消するこ
とができたし、マーキング作業をマンドレルからホース
を抜き出す直前に実施する工程内作業に変更することに
より、仕掛かり品の保管、並びに運搬の必要性も解消す
ることができた。また、機械化に当たっては柔軟支持部
を採用し受動的にマンドレルと印版を相対的に位置決め
ができたので、マニュピュレート装置はフィードバック
システムを特に必要としなく、技術的にも容易で且つ設
備も安価に構成できた。
は、従来の手作業に替わって機械的にマーキングするこ
とができるので、従来の手作業による多工数、非能率、
型枠の保管や保全管理等を必要とする問題を解消するこ
とができたし、マーキング作業をマンドレルからホース
を抜き出す直前に実施する工程内作業に変更することに
より、仕掛かり品の保管、並びに運搬の必要性も解消す
ることができた。また、機械化に当たっては柔軟支持部
を採用し受動的にマンドレルと印版を相対的に位置決め
ができたので、マニュピュレート装置はフィードバック
システムを特に必要としなく、技術的にも容易で且つ設
備も安価に構成できた。
【0039】
【図1】本発明のホースのマーキング装置に係る第1実
施形態の概要を示した説明図である。
施形態の概要を示した説明図である。
【図2】図1に示すA方向から見た第1実施形態の矢視
図である。
図である。
【図3】図1及び図2に示す第1実施形態の工程概要を
示した説明図である。
示した説明図である。
【図4】本発明のホースのマーキング装置の第2実施形
態の概要を示す説明図である。
態の概要を示す説明図である。
【図5】第2実施形態に係るインク装置の概要を示した
説明図である。
説明図である。
【図6】本発明のホースのマーキング装置の第3実施形
態の概要を示す説明図である。
態の概要を示す説明図である。
【図7】柔軟支持部として用いるRCCデバイスの概要
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】従来の手作業の概要を示す説明図である。
11、21 柔軟支持部 12、22 マニュピュレート装置 13、23、33 位置決め装置 14、24、34 印版 15、25、35 印版の往復作動機構 16 マンドレル 17 ホース 17a 外周面 18、28 インク装置 111 RCCデバイス 13b、13c 把持アーム 23d ガイド筒
Claims (5)
- 【請求項1】 一端を自由端とする片側支持された所定
の曲がり形状のマンドレルに嵌挿され、該マンドレルの
形状に倣って加硫成形されたホースの自由端側端部の外
周面に印版を押しつけてマーキングする方法であって、 前記印版を、前記ホースの外周面を一端とする一定軌跡
上で往復作動させて、該軌跡の一端で外周面にマーキン
グさせると共に、該印版の往復作動を位置決め装置をベ
ースにして作動させ、該位置決め装置を柔軟な支持が可
能な柔軟支持部を介して一次的な位置決めをするマニュ
ピュレート装置で支持させるとともに、該位置決め装置
によって前記マンドレルに対して二次的に位置決めをし
て、ホースの所定位置にマーキングすることを特徴とす
るホースのマーキング方法。 - 【請求項2】 一端を自由端とする片側支持された所定
の曲がり形状のマンドレルに嵌挿され、該マンドレルの
形状に倣って加硫成形されたホースの自由端側端部の外
周面に印版を押しつけてマーキングする装置であって、 前記ホースの外周面を一端として一定軌跡上を往復作動
する印版と、印版を作動させる往復作動機構と、該軌跡
の他端で該印版の表面にインクを供給するインク装置
と、該印版と該作動機構を保持し前記マンドレルの軸心
に対して位置決めする位置決め装置と、該位置決め装置
を柔軟に支持できる柔軟支持部と、該柔軟支持部を支持
するマニュピュレート装置とを備えて構成されているこ
とを特徴とするホースのマーキング装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のホースのマーキング装
置において、位置決め装置は開閉する一対の把持アーム
を備えて構成され、ホースの外周を把持アームで把持す
ることにより心合せすることを特徴とするホースのマー
キング装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載のホースのマーキング装
置において、位置決め装置は往復作動する中空筒状のガ
イド筒の内径を前記マンドレルの外径に緊合できる寸法
にし、ガイド筒の内径をマンドレルの外径に外嵌して心
合せすることを特徴とするホースのマーキング装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載のホースのマーキング装
置において、柔軟支持部はRCCデバイスを使用してな
ることを特徴とするホースのマーキング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9326096A JPH09254359A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ホースのマーキング方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9326096A JPH09254359A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ホースのマーキング方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09254359A true JPH09254359A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14077524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9326096A Pending JPH09254359A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ホースのマーキング方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09254359A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012161892A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Honda Sun Co Ltd | チューブクリップの装着装置 |
KR20190025184A (ko) * | 2017-08-31 | 2019-03-11 | 주식회사 화승알앤에이 | 호스의 후가공 방법 및 장치 |
KR102358026B1 (ko) * | 2021-05-03 | 2022-02-08 | 평화산업주식회사 | 호스 스템프 마킹용 안착지그의 세팅장치 |
KR20240017691A (ko) * | 2022-08-01 | 2024-02-08 | 평화산업주식회사 | 3d 프린터에 의하여 제작된 호스 마킹용 포인트지그 |
-
1996
- 1996-03-23 JP JP9326096A patent/JPH09254359A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012161892A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Honda Sun Co Ltd | チューブクリップの装着装置 |
KR20190025184A (ko) * | 2017-08-31 | 2019-03-11 | 주식회사 화승알앤에이 | 호스의 후가공 방법 및 장치 |
KR102358026B1 (ko) * | 2021-05-03 | 2022-02-08 | 평화산업주식회사 | 호스 스템프 마킹용 안착지그의 세팅장치 |
KR20240017691A (ko) * | 2022-08-01 | 2024-02-08 | 평화산업주식회사 | 3d 프린터에 의하여 제작된 호스 마킹용 포인트지그 |
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