JPH0925343A - アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 - Google Patents
アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0925343A JPH0925343A JP17585295A JP17585295A JPH0925343A JP H0925343 A JPH0925343 A JP H0925343A JP 17585295 A JP17585295 A JP 17585295A JP 17585295 A JP17585295 A JP 17585295A JP H0925343 A JPH0925343 A JP H0925343A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino group
- group
- weight
- organosiloxane
- quaternary phosphonium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のアミノ基含有オルガノポリシロキサン
を主剤とする繊維処理剤で処理した繊維は、経日により
自然に酸化されてアミン臭が発生するという欠点があっ
た。 【解決手段】 イ)アミノ基を含有するオルガノシロキ
サンもしくはアミノ基を含有するシランとアミノ基を含
有しないオルガノシロキサンとの混合物 100重量部、
ロ)特定の4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホ
ニウム化合物とシロキサン化合物との反応物 0.001〜1
重量部からなる混合物を加熱反応させて、経時的にアミ
ン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシロキサン
を製造する。
を主剤とする繊維処理剤で処理した繊維は、経日により
自然に酸化されてアミン臭が発生するという欠点があっ
た。 【解決手段】 イ)アミノ基を含有するオルガノシロキ
サンもしくはアミノ基を含有するシランとアミノ基を含
有しないオルガノシロキサンとの混合物 100重量部、
ロ)特定の4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホ
ニウム化合物とシロキサン化合物との反応物 0.001〜1
重量部からなる混合物を加熱反応させて、経時的にアミ
ン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシロキサン
を製造する。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、アミノ基含有オルガノポ
リシロキサンの製造方法に関し、詳しくは経時的にアミ
ン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシロキサン
を製造する方法に関するものである。
リシロキサンの製造方法に関し、詳しくは経時的にアミ
ン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシロキサン
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来、木綿、麻、
絹、羊毛、アンゴラ、モヘアのような天然繊維、レーヨ
ン、ベンベルグのような再生繊維、アセテートのような
半合成繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリ塩化ビニル、ビニロン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、スパンデックスのような合成繊維等の
繊維材料に潤滑性を付与するために、式 -CH2CH2CH2NHC
H2CH2NH2で示される基を有するオルガノポリシロキサン
を主剤とする繊維処理剤(特公昭57−43673号公
報参照)が使用されてきた。しかしながら、式 -CH2CH2
CH2NHCH2CH2NH2で示される基を有するオルガノポリシロ
キサンで処理した繊維は、経日により自然に酸化されて
アミン臭が発生するという欠点があった。
絹、羊毛、アンゴラ、モヘアのような天然繊維、レーヨ
ン、ベンベルグのような再生繊維、アセテートのような
半合成繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリ塩化ビニル、ビニロン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、スパンデックスのような合成繊維等の
繊維材料に潤滑性を付与するために、式 -CH2CH2CH2NHC
H2CH2NH2で示される基を有するオルガノポリシロキサン
を主剤とする繊維処理剤(特公昭57−43673号公
報参照)が使用されてきた。しかしながら、式 -CH2CH2
CH2NHCH2CH2NH2で示される基を有するオルガノポリシロ
キサンで処理した繊維は、経日により自然に酸化されて
アミン臭が発生するという欠点があった。
【0003】
【発明の目的】本発明はこのような不利を解決し、経時
的にアミン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシ
ロキサンを製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
的にアミン臭が発生しないアミノ基含有オルガノポリシ
ロキサンを製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【発明の構成】本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意
検討した結果、アミノ基を含有するオルガノポリシロキ
サンの重合触媒に着目し、4級ホスホニウム化合物が有
効であることを見出し、本発明を完成するに到ったもの
である。即ち本発明は、 イ)アミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくはア
ミノ基を含有するシランとアミノ基を含有しないオルガ
ノシロキサンとの混合物 100重量部、 ロ) R3 4P+(OR4)- (但し、式中R3は置換または非置換の一価炭化水素基、
R4は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基)で示さ
れる4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホニウム
化合物とシロキサン化合物との反応物 0.001〜1重量部
からなる混合物を加熱反応させて、一般式
検討した結果、アミノ基を含有するオルガノポリシロキ
サンの重合触媒に着目し、4級ホスホニウム化合物が有
効であることを見出し、本発明を完成するに到ったもの
である。即ち本発明は、 イ)アミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくはア
ミノ基を含有するシランとアミノ基を含有しないオルガ
ノシロキサンとの混合物 100重量部、 ロ) R3 4P+(OR4)- (但し、式中R3は置換または非置換の一価炭化水素基、
R4は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基)で示さ
れる4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホニウム
化合物とシロキサン化合物との反応物 0.001〜1重量部
からなる混合物を加熱反応させて、一般式
【0005】
【化2】
【0006】(但し、式中R1はアミノ基を含有する一価
の有機基、R2はアミノ基を含有しない炭素数1〜8の一
価炭化水素基または炭素数1〜6のアルコキシ基、m,
nは、n/m≧3で、 1.8<m+n<2.1 を満足する
数)で示される分子中に平均1個以上のアミノ基を含有
するオルガノポリシロキサンを得ることを特徴とするア
ミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法である。
の有機基、R2はアミノ基を含有しない炭素数1〜8の一
価炭化水素基または炭素数1〜6のアルコキシ基、m,
nは、n/m≧3で、 1.8<m+n<2.1 を満足する
数)で示される分子中に平均1個以上のアミノ基を含有
するオルガノポリシロキサンを得ることを特徴とするア
ミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明における始発材は、アミノ基を含有するオルガノシ
ロキサンもしくはアミノ基を含有するシランとアミノ基
を含有しないオルガノシロキサンとの混合物である。こ
れらのシロキサンはいずれも操作上有利であるというこ
とから好ましくは重合度が 100以下のものとされるが、
これらは環状シロキサン、分枝鎖状シロキサン、直鎖状
シロキサンのいずれであってもよい。このアミノ基を含
有するオルガノシロキサンまたはシランとしては一般式
(I)
発明における始発材は、アミノ基を含有するオルガノシ
ロキサンもしくはアミノ基を含有するシランとアミノ基
を含有しないオルガノシロキサンとの混合物である。こ
れらのシロキサンはいずれも操作上有利であるというこ
とから好ましくは重合度が 100以下のものとされるが、
これらは環状シロキサン、分枝鎖状シロキサン、直鎖状
シロキサンのいずれであってもよい。このアミノ基を含
有するオルガノシロキサンまたはシランとしては一般式
(I)
【0008】
【化3】
【0009】で示されるシロキシ単位を有するアミノ基
含有シランまたはアミノ基含有シロキサンが例示され
る。該式中、 Zは水素原子、フェニル基または式
含有シランまたはアミノ基含有シロキサンが例示され
る。該式中、 Zは水素原子、フェニル基または式
【0010】
【化4】
【0011】(ここにeは1〜10の整数)で示される
基、R5は炭素原子数1〜6の二価炭化水素基、R6は炭素
原子数1〜8の一価炭化水素基、 Yは水酸基または炭素
原子数1〜6のアルコキシ基、cは0、1または2、d
は0、1、2または3、ただし0≦c+d≦3である。
その他のシロキシ単位としては、下記式(II)で示され
るものが例示される。 R7 kSiO(4-k)/2 (II) ここで、R7は炭素原子数1〜8の一価炭化水素基、kは
0、1、2または3である。このようなアミノ基含有シ
ランとしては、具体的には、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−アミノエチル−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、アミノメチルトリメトキシシラン、アミ
ノエチルトリメトキシシラン、アミノメチル・メチルジ
メトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシランなどが例示され、またアミノ基
含有シロキサンとしては、下記式で示されるようなもの
が例示され、これらの分子構造は環状、鎖状、分枝鎖状
のいずれであってもよい。特に好ましくはアミノ基含有
シランのみを加水分解、重合して得られるシロキサンで
ある。
基、R5は炭素原子数1〜6の二価炭化水素基、R6は炭素
原子数1〜8の一価炭化水素基、 Yは水酸基または炭素
原子数1〜6のアルコキシ基、cは0、1または2、d
は0、1、2または3、ただし0≦c+d≦3である。
その他のシロキシ単位としては、下記式(II)で示され
るものが例示される。 R7 kSiO(4-k)/2 (II) ここで、R7は炭素原子数1〜8の一価炭化水素基、kは
0、1、2または3である。このようなアミノ基含有シ
ランとしては、具体的には、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−アミノエチル−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、アミノメチルトリメトキシシラン、アミ
ノエチルトリメトキシシラン、アミノメチル・メチルジ
メトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシランなどが例示され、またアミノ基
含有シロキサンとしては、下記式で示されるようなもの
が例示され、これらの分子構造は環状、鎖状、分枝鎖状
のいずれであってもよい。特に好ましくはアミノ基含有
シランのみを加水分解、重合して得られるシロキサンで
ある。
【0012】
【化5】
【0013】また、アミノ基を含有しないオルガノシロ
キサンとしては、前述した式(II)で示されるシロキシ
単位からなるものが例示され、例えば以下に示すものが
挙げられる。
キサンとしては、前述した式(II)で示されるシロキシ
単位からなるものが例示され、例えば以下に示すものが
挙げられる。
【0014】
【化6】
【0015】なお、本発明におけるイ)成分は上記した
ようなアミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくは
アミノ基を含有するシランとアミノ基を含有しないオル
ガノシロキサンとの混合物とされるが、この両者の配合
比は目的とするオルガノポリシロキサン中に含有させる
べきアミノ基の量に応じて任意とすればよいが、好まし
くはアミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくはア
ミノ基を含有するシラン100 重量部に対して、アミノ基
を含有しないオルガノシロキサンが100 〜10,000重量
部、特に好ましくは500 〜5,000 重量部使用される。さ
らに、得られるシロキサンにおいて、アミノ基含有量が
0.01〜20重量%、特に0.05〜5重量%となるように混合
するのが好ましい。
ようなアミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくは
アミノ基を含有するシランとアミノ基を含有しないオル
ガノシロキサンとの混合物とされるが、この両者の配合
比は目的とするオルガノポリシロキサン中に含有させる
べきアミノ基の量に応じて任意とすればよいが、好まし
くはアミノ基を含有するオルガノシロキサンもしくはア
ミノ基を含有するシラン100 重量部に対して、アミノ基
を含有しないオルガノシロキサンが100 〜10,000重量
部、特に好ましくは500 〜5,000 重量部使用される。さ
らに、得られるシロキサンにおいて、アミノ基含有量が
0.01〜20重量%、特に0.05〜5重量%となるように混合
するのが好ましい。
【0016】次に本発明において使用されるロ)4級ホ
スホニウム化合物は、一般式 R3 4P+(OR4)- (但し、式中R3は置換または非置換の一価炭化水素基、
R4は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基)で示さ
れるものであり、R3としては、アルキル基、アリール
基、シクロアルキル基、アルケニル基、及びこれらの基
がハロゲン原子などで置換されたものが例示されるが、
中でも炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基、シクロ
ヘキシル基が好ましく、特にn−ブチル基が好ましい。
また、R4として好ましいのは水素原子、炭素数1〜4の
アルキル基であり、特に好ましいのは水素原子である。
かかる4級ホスホニウム化合物としては、例えばテトラ
メチルホスホニウムハイドロオキサイド、テトラ−n−
ブチルホスホニウムハイドロオキサイド、フェニルトリ
メチルホスホニウムハイドロオキサイド、テトラメチル
ホスホニウムメトキサイド、テトラブチルホスホニウム
ブトキサイド、ブチルトリシクロヘキシルホスホニウム
ハイドロオキサイドなどが例示され、特にシロキサン化
合物と反応させて一度シラノレート化した化合物が望ま
しい。シロキサン化合物としては、前述したアミノ基を
含有しないオルガノシロキサンと同様なものが例示され
る。なお、この塩基性平衡化触媒(4級ホスホニウム化
合物)の添加量は上記したイ)成分としてのオルガノシ
ロキサン混合物 100重量部に対し 0.001重量部未満では
オルガノシロキサンの平衡化反応が遅くなり、1重量部
より多くしてもそれ以上の効果は得られないので0.001
〜1重量部の範囲とすればよいが、この好ましい範囲は
0.1〜 0.5重量部とされる。
スホニウム化合物は、一般式 R3 4P+(OR4)- (但し、式中R3は置換または非置換の一価炭化水素基、
R4は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基)で示さ
れるものであり、R3としては、アルキル基、アリール
基、シクロアルキル基、アルケニル基、及びこれらの基
がハロゲン原子などで置換されたものが例示されるが、
中でも炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基、シクロ
ヘキシル基が好ましく、特にn−ブチル基が好ましい。
また、R4として好ましいのは水素原子、炭素数1〜4の
アルキル基であり、特に好ましいのは水素原子である。
かかる4級ホスホニウム化合物としては、例えばテトラ
メチルホスホニウムハイドロオキサイド、テトラ−n−
ブチルホスホニウムハイドロオキサイド、フェニルトリ
メチルホスホニウムハイドロオキサイド、テトラメチル
ホスホニウムメトキサイド、テトラブチルホスホニウム
ブトキサイド、ブチルトリシクロヘキシルホスホニウム
ハイドロオキサイドなどが例示され、特にシロキサン化
合物と反応させて一度シラノレート化した化合物が望ま
しい。シロキサン化合物としては、前述したアミノ基を
含有しないオルガノシロキサンと同様なものが例示され
る。なお、この塩基性平衡化触媒(4級ホスホニウム化
合物)の添加量は上記したイ)成分としてのオルガノシ
ロキサン混合物 100重量部に対し 0.001重量部未満では
オルガノシロキサンの平衡化反応が遅くなり、1重量部
より多くしてもそれ以上の効果は得られないので0.001
〜1重量部の範囲とすればよいが、この好ましい範囲は
0.1〜 0.5重量部とされる。
【0017】本発明によるオルガノポリシロキサンの製
造は、上記したイ)成分としてのアミノ基を含有するオ
ルガノシロキサンもしくはアミノ基を含有するシランと
アミノ基を含有しないオルガノシロキサンとの混合物、
ロ)4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホニウム
化合物とシロキサン化合物との反応物の所定量を混合し
て均一に混合した後、加熱してアルカリ平衡化反応させ
ればよいが、この加熱は60℃以上 240℃以下、好ましく
は80〜 130℃とすることがよく、これによればアミノ基
含有オルガノシロキサンの平衡化もスムーズに進行して
アミノ基を含有するオルガノポリシロキサンを容易に得
ることができるし、このオルガノポリシロキサンの粘度
も自由に制御することができるので、アミノ基を含有す
るオルガノポリシロキサンを有利に得ることができると
いう工業的な有用性が与えられる。
造は、上記したイ)成分としてのアミノ基を含有するオ
ルガノシロキサンもしくはアミノ基を含有するシランと
アミノ基を含有しないオルガノシロキサンとの混合物、
ロ)4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホニウム
化合物とシロキサン化合物との反応物の所定量を混合し
て均一に混合した後、加熱してアルカリ平衡化反応させ
ればよいが、この加熱は60℃以上 240℃以下、好ましく
は80〜 130℃とすることがよく、これによればアミノ基
含有オルガノシロキサンの平衡化もスムーズに進行して
アミノ基を含有するオルガノポリシロキサンを容易に得
ることができるし、このオルガノポリシロキサンの粘度
も自由に制御することができるので、アミノ基を含有す
るオルガノポリシロキサンを有利に得ることができると
いう工業的な有用性が与えられる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 合成例1 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにN−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1800
gを仕込み、35℃まで昇温、攪拌した。イオン交換水 1
56gを30分間で滴下した。滴下終了後、80℃に昇温し、
徐々に減圧していき、減圧度が20mmHg以下に達してから
3時間攪拌を続けて、常温に冷却して減圧を破り、無色
透明で粘度300cP であり、アミノ基含有量が17.2重量%
のアミノ基含有オルガノポリシロキサン(合成物−1)
を得た。 合成例2 攪拌器、減圧装置、ヒーター、溶媒導入口、冷却器、受
器、ならびに脱水管と脱炭酸管を通して窒素を導入する
ための導入口を備えた反応器に、[(CH3)2SiO]34.8重量
%、[(CH3)2SiO]4 77.4重量%、[(CH3)2SiO]5 17.4重
量%および[(CH3)2SiO]6 0.4重量%からなる環状ポリジ
メチルシロキサン混合物 136重量部と、水酸化テトラ−
n−ブチルホスホニウムを40重量%含有する水溶液10重
量部とを仕込み、水分と炭酸ガスを除去した少量の窒素
を送気しながら、温度を30℃に保って攪拌を行った。こ
の条件で徐々に減圧にしていき、減圧度が50mmHg以下に
達してから、8時間攪拌を続けた。反応器から水がまっ
たく留出しなくなったことを確認してから常温で冷却し
て減圧を破り、粘稠で透明液状のホスホニウム基含有ポ
リシロキサン(合成物−2)を得た。得られたホスホニ
ウム基含有ポリシロキサンのホスホニウム基含有量は
2.2重量%であった。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 合成例1 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにN−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1800
gを仕込み、35℃まで昇温、攪拌した。イオン交換水 1
56gを30分間で滴下した。滴下終了後、80℃に昇温し、
徐々に減圧していき、減圧度が20mmHg以下に達してから
3時間攪拌を続けて、常温に冷却して減圧を破り、無色
透明で粘度300cP であり、アミノ基含有量が17.2重量%
のアミノ基含有オルガノポリシロキサン(合成物−1)
を得た。 合成例2 攪拌器、減圧装置、ヒーター、溶媒導入口、冷却器、受
器、ならびに脱水管と脱炭酸管を通して窒素を導入する
ための導入口を備えた反応器に、[(CH3)2SiO]34.8重量
%、[(CH3)2SiO]4 77.4重量%、[(CH3)2SiO]5 17.4重
量%および[(CH3)2SiO]6 0.4重量%からなる環状ポリジ
メチルシロキサン混合物 136重量部と、水酸化テトラ−
n−ブチルホスホニウムを40重量%含有する水溶液10重
量部とを仕込み、水分と炭酸ガスを除去した少量の窒素
を送気しながら、温度を30℃に保って攪拌を行った。こ
の条件で徐々に減圧にしていき、減圧度が50mmHg以下に
達してから、8時間攪拌を続けた。反応器から水がまっ
たく留出しなくなったことを確認してから常温で冷却し
て減圧を破り、粘稠で透明液状のホスホニウム基含有ポ
リシロキサン(合成物−2)を得た。得られたホスホニ
ウム基含有ポリシロキサンのホスホニウム基含有量は
2.2重量%であった。
【0019】実施例1 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 110℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、(n
-C4H9)4POH 40%水溶液を1.11g滴下し、攪拌しながら
110℃で2時間平衡化反応を行わせた。反応終了後、 1
50℃まで1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減
圧下で2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリ
ッピングしたところ、化合物Aが得られた。このものは
淡黄色透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.5重量
%、粘度798cP 、屈折率1.4079で、アミノ基含有量が
0.930重量%であった。
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 110℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、(n
-C4H9)4POH 40%水溶液を1.11g滴下し、攪拌しながら
110℃で2時間平衡化反応を行わせた。反応終了後、 1
50℃まで1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減
圧下で2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリ
ッピングしたところ、化合物Aが得られた。このものは
淡黄色透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.5重量
%、粘度798cP 、屈折率1.4079で、アミノ基含有量が
0.930重量%であった。
【0020】実施例2 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 150℃で30分間加熱、還流、脱水させたのち、
合成例2で作った化合物−2 23gを添加し、攪拌をし
ながら 110℃で2時間平衡化反応を行った後、 150℃ま
で1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で
2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピン
グしたところ、化合物Bが得られた。このものは淡黄色
透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度
720cP 、屈折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.930重量
%であった。
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 150℃で30分間加熱、還流、脱水させたのち、
合成例2で作った化合物−2 23gを添加し、攪拌をし
ながら 110℃で2時間平衡化反応を行った後、 150℃ま
で1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で
2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピン
グしたところ、化合物Bが得られた。このものは淡黄色
透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度
720cP 、屈折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.930重量
%であった。
【0021】比較例1 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 110℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、(C
H3)4NOH 20%水溶液を1.11g滴下し、攪拌しながら90℃
で5時間平衡化反応を行わせた。反応終了後、 150℃ま
で1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で
2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピン
グしたところ、化合物Cが得られた。このものは淡黄色
透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度
720cP 、屈折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.930重量
%であった。
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 110℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、(C
H3)4NOH 20%水溶液を1.11g滴下し、攪拌しながら90℃
で5時間平衡化反応を行わせた。反応終了後、 150℃ま
で1時間かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で
2時間 140〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピン
グしたところ、化合物Cが得られた。このものは淡黄色
透明の液体で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度
720cP 、屈折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.930重量
%であった。
【0022】比較例2 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 150℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、水
酸化カリウム0.01gを添加し、攪拌しながら 150℃で8
時間平衡化反応を行った後、りん酸0.03gを添加し、中
和を行った。反応終了後、 150℃まで1時間かけゆっく
り昇温させた後、10mmHgの減圧下で2時間 140〜 150℃
で加熱して未反応物をストリッピングしたところ、化合
物Dが得られた。このものは黄色透明の液体で、揮発物
(105℃×3時間)2.3重量%、粘度720cP、屈折率1.4078
で、アミノ基含有量が 0.930重量%であった。
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、合成例1で作った合成物−1
93.5g、分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖され
ている平均重合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを
仕込み、 150℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、水
酸化カリウム0.01gを添加し、攪拌しながら 150℃で8
時間平衡化反応を行った後、りん酸0.03gを添加し、中
和を行った。反応終了後、 150℃まで1時間かけゆっく
り昇温させた後、10mmHgの減圧下で2時間 140〜 150℃
で加熱して未反応物をストリッピングしたところ、化合
物Dが得られた。このものは黄色透明の液体で、揮発物
(105℃×3時間)2.3重量%、粘度720cP、屈折率1.4078
で、アミノ基含有量が 0.930重量%であった。
【0023】実施例3 攪拌器、温度計、還流器および窒素ガス吹込口を取り付
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、N−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルプルメチルジメトキシシラン 180g、分
子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖されている平均重
合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを仕込み、 120
℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、 (C4H9)7POH 40
%水溶液2.0gを滴下し、攪拌しながら 120℃で3時間
平衡化反応を行わせた。反応終了後、 150℃まで1時間
かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で2時間 1
40〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピングしたと
ころ、化合物Eが得られた。このものは黄色透明の液体
で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度500cP、屈
折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.880重量%であっ
た。
けた2リットルの四つ口フラスコにオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1650g、N−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルプルメチルジメトキシシラン 180g、分
子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖されている平均重
合度10のジメチルポリシロキサン31.9gを仕込み、 120
℃で30分間加熱、還流、脱水させた後、 (C4H9)7POH 40
%水溶液2.0gを滴下し、攪拌しながら 120℃で3時間
平衡化反応を行わせた。反応終了後、 150℃まで1時間
かけゆっくり昇温させた後、10mmHgの減圧下で2時間 1
40〜 150℃で加熱して未反応物をストリッピングしたと
ころ、化合物Eが得られた。このものは黄色透明の液体
で、揮発物(105℃×3時間)2.3重量%、粘度500cP、屈
折率1.4078で、アミノ基含有量が 0.880重量%であっ
た。
【0024】〔評価〕実施例1、2、3、比較例1、2
で得られた化合物A〜Eの夫々80gを 100ccのガラスビ
ンに入れ、密閉し、50℃の乾燥機中に2週間放置した。
その時の最初の臭気と最後の臭気を評価した。結果を表
1に示す。
で得られた化合物A〜Eの夫々80gを 100ccのガラスビ
ンに入れ、密閉し、50℃の乾燥機中に2週間放置した。
その時の最初の臭気と最後の臭気を評価した。結果を表
1に示す。
【0025】
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】イ)アミノ基を含有するオルガノシロキサ
ンもしくはアミノ基を含有するシランとアミノ基を含有
しないオルガノシロキサンとの混合物 100重量部、 ロ) R3 4P+(OR4)- (但し、式中R3は置換または非置換の一価炭化水素基、
R4は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基)で示さ
れる4級ホスホニウム化合物または該4級ホスホニウム
化合物とシロキサン化合物との反応物 0.001〜1重量部
からなる混合物を加熱反応させて、一般式 【化1】 (但し、式中R1はアミノ基を含有する一価の有機基、R2
はアミノ基を含有しない炭素数1〜8の一価炭化水素基
または炭素数1〜6のアルコキシ基、m,nは、n/m
≧3で、 1.8<m+n<2.1 を満足する数)で示される
分子中に平均1個以上のアミノ基を含有するオルガノポ
リシロキサンを得ることを特徴とするアミノ基含有オル
ガノポリシロキサンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17585295A JPH0925343A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17585295A JPH0925343A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925343A true JPH0925343A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16003334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17585295A Pending JPH0925343A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0925343A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001310940A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-11-06 | Clariant Life Molecules Florida Inc | ポリ(アミノ有機官能基ジシロキサン) |
JP2001335585A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-12-04 | Clariant Life Molecules Florida Inc | ポリ(アミノ有機官能基シロキサン) |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP17585295A patent/JPH0925343A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001310940A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-11-06 | Clariant Life Molecules Florida Inc | ポリ(アミノ有機官能基ジシロキサン) |
JP2001335585A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-12-04 | Clariant Life Molecules Florida Inc | ポリ(アミノ有機官能基シロキサン) |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5650474A (en) | Process for preparing organic functional group-containing organopolysiloxanes, organopolysiloxanes obtained by the process and novel mercapto group and alkoxy group-containing organopolysiloxanes and preparation thereof | |
US5220033A (en) | Siloxane compounds and their preparation | |
JP4542653B2 (ja) | 重合触媒及び重合方法 | |
US5330836A (en) | Functionalized silica particle and use thereof for cross-linking silicones | |
EP0628589B1 (en) | Process for the preparation of organopolysiloxanes | |
JPH07224075A (ja) | 純粋なフェニルプロピルアルキルシロキサン | |
JPH03170530A (ja) | 片末端分岐状アミノアルキル基封鎖オルガノポリシロキサン及びその製造方法 | |
US6284859B1 (en) | Polymerization of siloxanes | |
US5110967A (en) | Crosslinkers and chain extenders for room temperature vulcanization or crosslinking of polymers | |
US6037434A (en) | Method for preparing polydiorganosiloxanes partially end-blocked with substituted silethylene groups | |
JP3739477B2 (ja) | オルガノシロキサンの縮合生成物を官能化する方法 | |
US6346593B1 (en) | Polymerization of siloxanes | |
JP3453430B2 (ja) | ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の製造方法 | |
JP3812756B2 (ja) | シロキサンポリマーの粘度の安定化方法 | |
JPH0925343A (ja) | アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 | |
US4281146A (en) | Method of neutralizing a halogen silicone compound | |
US5449735A (en) | Process for producing organopolysiloxane with high polymerization degree | |
JP5663598B2 (ja) | アミノ−メルカプト官能性オルガノポリシロキサンの調製方法 | |
JPH10182827A (ja) | アミノ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 | |
JPS6054392A (ja) | 有機けい素化合物のシリル化方法 | |
JPS61236830A (ja) | アルコキシ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法 | |
JP2000007786A (ja) | フルオロアルキル基含有鎖状シロキサンの製造方法 | |
JPH0717752B2 (ja) | アルコキシ官能性オルガノポリシロキサンの製造方法 | |
JP3624261B2 (ja) | 架橋型シリコーンオイルの製造方法 | |
JP2001501969A (ja) | 尿素基を有する有機ケイ素化合物、その製造ならびにその使用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000104 |