JPH09253082A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH09253082A
JPH09253082A JP8065583A JP6558396A JPH09253082A JP H09253082 A JPH09253082 A JP H09253082A JP 8065583 A JP8065583 A JP 8065583A JP 6558396 A JP6558396 A JP 6558396A JP H09253082 A JPH09253082 A JP H09253082A
Authority
JP
Japan
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saturation
received signal
level
amplifier
information
Prior art date
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Pending
Application number
JP8065583A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishizuka
正明 石塚
Toru Hirano
亨 平野
Koji Kumazawa
孝司 熊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号の飽和の発生を適確に操作者に知ら
せ、コントラスト分解能のより良い最適な画像を得る。 【解決手段】 超音波プローブから被検体に超音波を送
波して得られる反射波を受波し、反射波を変換した受信
信号を増幅器33,35で増幅して被検体の画像を表示
装置50の画面上に表示する超音波診断装置において、
前記増幅器35から出力される受信信号を入力しこの受
信信号のレベルが増幅器35の飽和レベルに達した場合
に受信信号の飽和の発生を示す飽和情報を表示装置50
に出力する飽和検出回路60を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に、画像の分解能を改善する超音波診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置において画像を表示する
ためには、超音波の送受信が行われる。この場合、ま
ず、超音波プローブ内の振動子から被検体内部に超音波
を送波すると、被検体内部からの超音波の反射波は、超
音波プローブ内の超音波振動子で受波される。その反射
波は電気信号に変換され、その受信信号は受信回路に送
られる。
【0003】微弱な受信信号は、プリアンプにより増幅
され、後段の信号処理回路に送られる。信号処理回路に
おいて受信信号は、画像を構成するために処理され、さ
らに、メインアンプにより増幅される。その後に、受信
信号は表示回路に送られ最終的な画像が表示される。
【0004】この場合、受信経路における受信信号のレ
ベルは、プリアンプ及びメインアンプのゲインに依存す
る。一般的な超音波診断装置においては、操作パネルに
設けられたスイッチによって操作者が前記ゲインを変更
できるようになっている。受信信号のレベルは、最終的
な画像のコントラスト分解能に影響するので、操作者が
画像を見て受信信号のレベルを最適と思われるレベルに
設定できるようになっている。
【0005】画像上で被検体内の臓器などに対応する部
位を明確に表示するとともに、臓器の部位を被検体内の
臓器に対応しない部位に対して容易に区別できるレベル
に受信信号のレベルを設定するのが望ましい。言い換え
れば、ノイズレベルが画像上で顕在化しノイズレベルと
臓器との区別が困難にならない程度に、受信信号のレベ
ルは大きい方が良い。このため、アンプのゲイン(増幅
度)もある程度まで大きい方が良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アンプ
のゲインが大きい場合にアンプから出力される受信信号
のレベルの飽和が問題となってくる。各アンプに入力さ
れる受信信号のレベルが各アンプの出力を飽和させる飽
和レベルを越えると、その飽和レベル以上のレベルの受
信信号はアンプの出力において前記飽和レベルに頭打ち
される。
【0007】このため、画像上に差を表すことができな
くなる。実際には被検体内部の特徴を輝度の差によって
表現すべき部分が、同一の輝度で表現されてしまう。前
記問題を回避するためには、アンプのゲインを制御する
スイッチを操作し、各アンプの出力が飽和しないように
設定すれば良い。しかしながら、画像を見ても、画像上
のどの程度の輝度で、受信信号の飽和が生じているのか
を観察者は判断することができなかった。
【0008】このように、受信信号の飽和が発生したか
どうかを適確に知ることができず、受信信号の飽和が発
生した場合には輝度の差によって表現すべき部分が、同
一の輝度で表現されてしまう。このため、受信信号の飽
和が発生した部分の画像が実際の輝度よりも低い輝度で
表示されるため、コントラスト分解能のより良い最適な
画像が得られないという問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、受信信号の飽和
の発生を適確に操作者に知らせ、コントラスト分解能の
より良い最適な画像を得ることのできる超音波診断装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、超音波プローブから被検体に超音波を送波して得ら
れる反射波を受波し反射波を変換した受信信号を増幅器
で増幅して被検体の画像を表示装置の画面上に表示する
超音波診断装置において、前記増幅器から出力される受
信信号を入力し受信信号のレベルが前記増幅器の飽和レ
ベルに達した場合に受信信号の飽和の発生を示す飽和情
報を前記表示装置に出力する飽和検出手段を備えること
を特徴とする。
【0011】この発明によれば、増幅器から出力される
受信信号のレベルが増幅器の飽和レベルに達すると、飽
和検出手段が受信信号の飽和の発生を示す飽和情報を前
記表示装置に出力するので、操作者は画面を見て受信信
号の飽和の有無を容易に認識することができる。
【0012】請求項2の発明において、前記飽和検出手
段は、被検体内部における深度に対応させた前記受信信
号に基づく時間情報を用いて受信信号の飽和が生じた被
検体内部における深度に対応する前記画面上の位置に前
記飽和情報を出力することを特徴とする。
【0013】この発明によれば、受信信号の飽和が生じ
た被検体内部における深度に対応する画面上の位置に前
記飽和情報が表示されるので、操作者は画面を見て受信
信号の飽和の深さ位置を容易に認識することができる。
【0014】また、請求項3の発明は、前記被検体内部
の各深度からの受信信号について個別に増幅度を制御す
る複数の増幅度変更手段と複数の増幅度変更手段に対応
して設けられた複数の表示手段とを有する増幅度制御手
段を備え、前記飽和検出手段は、被検体内部における深
度に対応させた前記受信信号に基づく時間情報と前記飽
和情報とを前記増幅度制御手段に出力し、前記受信信号
の飽和が生じた深度に対応した表示手段は、前記飽和検
出手段からの時間情報に基づいて前記飽和情報を表示す
ることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、飽和検出手段から時間
情報と前記飽和情報とが増幅度制御手段に入力される
と、受信信号の飽和が生じた深度に対応した表示手段
が、飽和検出手段からの時間情報に基づいて飽和情報を
表示するので、操作者はそのときの増幅度変更手段を用
いてゲイン制御を行うことによりコントラスト分解能の
良い画像を得ることができる。
【0016】さらに、請求項4の発明において、前記増
幅器に入力される受信信号を入力し入力された受信信号
のレベルが前記飽和レベルに対応する予め定められた入
力されるべき受信信号のレベルを越えたとき、その超過
レベルと前記時間情報とに基づき受信信号の飽和が生じ
ている飽和度合を飽和度合情報として出力する飽和度合
検出手段を備え、前記受信信号の飽和が生じた深度に対
応した表示手段は、前記飽和度合検出手段からの飽和度
合情報を表示することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、飽和度合検出手段は、
増幅器に入力される受信信号を入力し、入力された受信
信号のレベルが飽和レベルに対応する予め定められた入
力されるべき受信信号のレベルを越えたとき、飽和度合
検出手段は、超過レベルと時間情報とに基づき飽和度合
情報を、受信信号の飽和が生じた深度に対応した表示手
段に出力するので、その表示手段は、前記飽和度合検出
手段からの飽和度合情報を表示する。従って、飽和度合
情報を各深度毎に表示させるので、操作者はその部分の
飽和の程度を容易に把握することができる。
【0018】また、請求項5は、前記超音波プローブの
各チャネル毎に、前記増幅器及び前記飽和検出手段を設
け、各々の飽和検出手段の出力を入力し、受信信号のレ
ベルが前記増幅器の飽和レベルに達したチャネルの全て
のチャネルに対する割合を算出する飽和割合算出手段を
備えることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、各チャネル毎に各増幅
器が受信信号を増幅し、各増幅器毎に各飽和検出手段
は、受信信号のレベルが前記増幅器の飽和レベルに達し
たとき、飽和情報を出力し、飽和割合算出手段は、各々
の飽和検出手段の出力を入力し、受信信号のレベルが前
記増幅器の飽和レベルに達したチャネルの全てのチャネ
ルに対する割合を算出する。従って、全てのチャネルの
内のどの程度のチャネルにおいて、増幅器の飽和が生じ
ているかを容易に把握することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の超音波診断装置の
実施の形態を説明する。 <実施の形態1>図1に本発明の超音波診断装置の実施
の形態1の構成ブロック図を示す。図1に示す超音波診
断装置は、超音波を被検体内部に送信する振動子10、
振動子10を送信駆動する送信回路20、振動子10を
介して得られた受信信号を信号処理する受信回路30、
受信回路30で信号処理された画像をモニタ50に合っ
た表示画像に変換する表示回路40を備える。なお、振
動子10は複数(チャネル数分)設けられる。
【0021】前記受信回路30は、振動子10の数に対
応して設けられ振動子10からの受信信号を増幅するプ
リアンプ(増幅器)31、プリアンプ31から出力され
る各チャネル分の受信信号に所定の遅延時間を付加して
加算する整相加算回路33、整相加算回路33からの受
信信号を増幅するメインアンプ(増幅器)35とを備え
る。
【0022】前記表示回路40は、メインアンプ35か
らの受信信号を対数増幅する対数増幅器41、対数増幅
された受信信号の包絡線を検波する包絡線検波器42、
検波された信号をディジタル信号に変換するA/D4
3、ディジタル信号及び後述する飽和情報を記憶する画
像メモリ44、前記飽和情報にカラー処理を施すカラー
処理部45、超音波スキャンをTVスキャンに変換する
ディジタル・スキャン・コンバータ(DSC)を含むD
/A46を備える。
【0023】また、前記超音波診断装置は、飽和検出回
路60、パネルスイッチ70、ゲインコントロール回路
80を備えて構成される。飽和検出回路60は、メイン
アンプ35からの受信信号とプリアンプ31からの各チ
ャネル分の受信信号とを入力しこの受信信号のレベルが
メインアンプ35の飽和レベルに達した場合に受信信号
の飽和の発生を示す飽和情報を前記表示回路40内の画
像メモリ44に出力する。
【0024】この場合、前記飽和検出回路60は、被検
体内部における深度に対応させた受信信号に基づく時間
情報を用いて受信信号の飽和が生じた被検体内部におけ
る深度に対応する画面上の位置に前記飽和情報を表示さ
せる。
【0025】図2に前記飽和検出回路60の一例を示
す。図2において、電源+Bには抵抗R1の一端が接続
され、抵抗R1の他端には抵抗R2とコンパレータ61
の非反転入力端子が接続される。抵抗R2の他端は接地
される。
【0026】コンパレータ61の非反転入力端子には、
抵抗R1と抵抗R2との分圧抵抗により前記飽和レベル
VHが設定されている。コンパレータ61の反転入力端
子にはメインアンプ35の出力が入力されるようになっ
ている。
【0027】図3に実施の形態1の超音波診断装置の表
示画像の一例を示す。図4に実施の形態1の前記飽和情
報の検出のためのタイミングチャートを示す。パネルス
イッチ70は、被検体内部の各深度からの受信信号につ
いて個別にゲインを制御するスイッチとして、図5に示
すような複数のスライドボリューム71〜76を有す
る。スライドボリューム71〜76に対応して、ノブ9
1〜96が設けられる。
【0028】前記受信信号の飽和が生じた位置の深度に
対応したスイッチ内のノブは、前記飽和検出回路60に
より検出された飽和情報と前記時間情報に基づいて前記
深度における受信信号の飽和の発生を示す飽和情報を表
示する。ゲインコントロール回路80は、複数のスライ
ドボリューム71〜76のスライドに応じてプリアンプ
31及びメインアンプ35のゲインをコントロールす
る。
【0029】次に、このように構成された超音波診断装
置の実施の形態1の動作を説明する。まず、送信回路2
0が、各チャネル毎に所定の遅延時間を与えて各チャネ
ル分の振動子10を送信駆動すると、超音波が振動子1
0から被検体内部の所定の方向に送信される。
【0030】そして、生体内部の、例えば、臓器から反
射される反射波は、振動子10で受信される。受信され
た反射波は、電気信号に変換され、受信信号は、まず、
プリアンプ31で増幅される。さらに、受信信号は、整
相加算回路33において各チャンネル毎に所定の遅延時
間が与えられて加算され、1本のラスタのデータが得ら
れる。
【0031】さらに、受信信号はメインアンプ35によ
り増幅され、表示回路40に送られる。メインアンプ3
5からの受信信号は、対数増幅器41により対数増幅さ
れ、包絡線検波器42により包絡線検波され、A/D4
3によりディジタル信号に変換された後に画像メモリ4
4に記憶される。
【0032】この場合、送信回路20の振動子駆動タイ
ミングと同一のタイミングで画像メモリ44に信号が書
き込まれる。そして、画像メモリ44に複数のラスタ分
の信号が書き込まれると、DSCが、超音波スキャンを
TVスキャンに変換する読出速度で画像メモリ44から
信号を読み出して、画像をモニタ50に表示する。
【0033】このようにすると、図3に示すように、モ
ニタ50の画面には、セクタ走査による被検体内部の臓
器PのBモード像(断層像)が白黒で表示される。一
方、飽和検出回路60は、プリアンプ31及びメインア
ンプ35の出力を監視し、その出力レベルが飽和レベル
に達しているかどうかを判定する。飽和検出回路60
は、アンプの出力レベルが飽和レベルに達した場合に
は、その受信信号の飽和の発生を示す飽和情報を検出す
る。
【0034】例えば、図3に示すラスタmにおける受信
信号がメインアンプ35の出力から図2に示す飽和検出
回路60に入力されたとする。この場合、ラスタmにお
ける臓器P上の位置X1と位置X2とにおける反射エコ
ーEC1,EC2が、時間情報t1,t2と共に、図4
に示すような受信信号として飽和検出回路60に入力さ
れる。
【0035】なお、反射エコーEC1は飽和レベルVH
よりも十分小さく、反射エコーEC2は飽和レベルVH
と同一レベルであるとする。図4に示すような受信信号
がコンパレータ61の反転入力端子に入力されると、コ
ンパレータ61の非反転入力端子には飽和レベルVHが
設定されているので、時間t2において反射エコーEC
2が飽和レベルVHに達する。このため、コンパレータ
61の出力から時間t2において飽和情報が出力され
る。
【0036】ここで、飽和情報は時間情報t2とともに
記憶され、その時間情報をその受信信号の被検体内部に
おける深さに対応させる。図3に示す例では、時間情報
t2に対応する被検体内部における深さ位置X2におい
て受信信号の飽和が発生したことになる。
【0037】さらに、飽和検出回路60からの飽和情報
は画像メモリ44に一時記憶され、その飽和情報は、カ
ラー処理部45により色付け処理される。そして、図3
に示すように臓器PのBモード像(断層像)に飽和情報
Q(斜線部分)が重畳されて表示される。
【0038】すなわち、受信信号が飽和した場合には、
時間情報に基づき受信信号の飽和の生じた生体の深さ位
置に対応する画像上の部分が、斜線で示すようにBモー
ド像の白黒に対して色を変えて、例えば赤で表示され
る。
【0039】この飽和情報の表示により、操作者は受信
経路における受信信号の飽和の有無と飽和の位置を明確
に知ることができる。また、飽和検出回路60から時間
情報を含む飽和情報がパネルスイッチ70に送られる。
すると、前記時間情報及び飽和情報に基づき、複数のス
ライドボリューム71〜76の内の前記受信信号の飽和
が生じた位置の深度に対応したスライドボリューム7
4、75に取り付けられたノブ94、95が、前記深度
における受信信号の飽和の発生を示すために赤く点灯す
る。
【0040】これにより、操作者は、受信信号の飽和が
生じている位置のゲインを制御するために、どのスライ
ドボリュームをスライドすれば良いかを即座に知ること
ができる。
【0041】図5に示す例では、ノブ94、95が、赤
く点灯しているので、ゲインを低下させるべくスライド
ボリューム74、75を左側(−)にスライドさせれ
ば、ゲインコントロール回路80が、スライドボリュー
ム74、75のスライドに応じてプリアンプ31及びメ
インアンプ35のゲインを低下させる。
【0042】このため、受信信号の飽和が回避できるの
で、コントラスト分解能の良い最適な画像を得ることが
できる。また、受信信号の飽和を回避することにより、
飽和が発生している部分に埋もれている被検体内部の微
細な構造を明らかにできる可能性があり、よりコントラ
スト分解能の良い画像を超音波診断に供することができ
る。
【0043】<実施の形態2>図6に本発明の超音波診
断装置の実施の形態2の構成ブロック図を示す。図6に
示す超音波診断装置は、実施の形態1の構成にさらに、
飽和度合検出部62と、飽和度合表示器101〜106
とを設けたことを特徴とする。
【0044】飽和度合検出部62は、メインアンプ35
の入力側及び飽和検出回路60の出力側に接続される。
飽和度合検出部62は、前記メインアンプ35に入力さ
れる受信信号Viを入力し、入力された受信信号のレベ
ルが前記飽和レベルVHに対応する予め定められた入力
されるべき受信信号のレベルV0を越えたとき、その超
過レベルと前記時間情報とに基づき受信信号の飽和が生
じている飽和度合を飽和度合情報として各深度毎にパネ
ルスイッチ70に出力する。
【0045】図7に前記飽和度合検出部62の一例を示
す。図7において、差動増幅器63の非反転入力端子に
は抵抗R13及び抵抗R14の一端が接続される。抵抗
R14の他端は接地され、抵抗R13の他端は、基準電
圧V0の入力端子に接続される。前記基準電圧は、前記
飽和レベルVHに対応する予め定められた入力されるべ
き受信信号のレベルである。
【0046】すなわち、メインアンプ35には小さい入
力レベルから大きい入力レベルまでの受信信号が入力さ
れるが、メインアンプ35の出力が飽和レベルVHに達
するときの最小の入力レベルを持つ受信信号が存在す
る。その受信信号の最小の入力レベルを、前記飽和レベ
ルVHに対応する予め定められた入力されるべき受信信
号のレベルV0として設定する。
【0047】差動増幅器63の反転入力端子には抵抗R
11及び抵抗R12の一端が接続される。抵抗R11の
他端は、電圧Viの入力端子に接続され、抵抗R12の
他端は、差動増幅器63の出力端子に接続される。前記
電圧Viは、メインアンプ35に入力される受信信号の
レベルである。
【0048】なお、抵抗R11〜抵抗R14との間には R12/R11=R14/R13 の関係がある。
【0049】また、差動増幅器63の出力電圧は、 R12(V0−Vi)/R11 である。
【0050】図8に示すパネルスイッチ70において、
スライドボリューム71〜76に対応して飽和度合表示
器101〜106が設けられている。飽和度合表示器1
01〜106は、各深度に対応して設けられ、前記受信
信号の飽和が生じた深度に対応した飽和度合表示器は、
飽和度合部62からの飽和度合情報をレベル表示する。
【0051】なお、その他の実施の形態2の構成は、実
施の形態1の構成と同一であり、同一部分には同一符号
を付しその詳細は省略する。このような構成によれば、
受信信号が前記メインアンプ35に入力されるととも
に、図7に示す差動増幅器63の反転入力端子に入力さ
れる。そして、差動増幅器63は、反転入力端子に入力
された受信信号のレベルViと、前記飽和レベルVHに
対応する入力すべき受信信号のレベルV0(非反転入力
端子に設定)との差電圧R12(V0−Vi)/R11
を出力する。
【0052】そして、入力された受信信号のレベルVi
が飽和レベルVHに対応する入力すべき受信信号のレベ
ルV0を越えたときには、差動増幅器63は、超過レベ
ル(R12(Vi−V0)/R11)と前記時間情報と
に基づき飽和度合情報をパネルスイッチ70に出力す
る。
【0053】前記受信信号の飽和が生じた深度に対応し
た飽和度合表示器は、飽和度合検出部62からの飽和度
合情報をレベル表示する。例えば、図8に示す例では、
深度6cm,8cmに対応する飽和度合表示器104,
105が飽和度合情報を振幅レベル(黒で表示されてい
る部分)で表示する。すなわち、受信信号について、飽
和度合情報を各深度毎に表示するので、操作者はその部
分の飽和の程度を把握することができる。
【0054】なお、実施の形態2では、受信信号の飽和
度合情報を振幅レベルで表示したが、例えば、6個のス
ライドボリュームに対応させて6個の7セグメント表示
器を設け、飽和の発生した深さ位置に対応する7セグメ
ント表示器に、受信信号の飽和度合情報を数値で表示す
るようにしても良い。
【0055】また、受信信号の飽和度合情報を、点灯し
たノブ94,95の明るさや色の濃さなどによって表示
しても、操作者はその部分の飽和の程度を把握すること
ができる。
【0056】<実施の形態3>図9に本発明の超音波診
断装置の実施の形態3の主要な構成図を示す。図9にお
いて、振動子(チャネル)10の数に対応して設けられ
振動子10からの受信信号を増幅する複数のプリアンプ
31−1〜31−Nと、複数のプリアンプ31−1〜3
1−Nに対応して設けられた複数の飽和検出回路60−
1〜60−Nと、各々の飽和検出回路60−1〜60−
Nの出力を入力し、受信信号のレベルが前記プリアンプ
31−1〜31−Nの飽和レベルに達したチャネルの全
てのチャネルに対する割合を算出する飽和割合算出回路
65とが設けられる。
【0057】複数の飽和検出回路60−1〜60−Nの
各々は、プリアンプ31−1〜31−Nからの各振動子
の受信信号を個別に監視する。このような構成によれ
ば、各振動子10毎に、各プリアンプ31−1〜31−
Nが受信信号を増幅し、各プリアンプ31−1〜31−
N毎に、各飽和検出回路60−1〜60−Nは、受信信
号のレベルが前記各プリアンプ31−1〜31−Nの飽
和レベルに達したとき、飽和情報を出力する。
【0058】そして、飽和割合算出回路65は、各々の
飽和検出回路60−1〜60−Nの出力を入力し、受信
信号のレベルが前記プリアンプ31−1〜31−Nの飽
和レベルに達したチャネル10の全てのチャネル10に
対する割合を算出する。
【0059】ここで、全てのチャネル数をNとし、飽和
レベルに達しているチャネル数をSi とすると、飽和の
割合S0 は、 S0 =Si /N となる。
【0060】さらに、飽和割合算出回路65で算出され
た飽和割合を表示回路40を介してモニタ50に表示す
る。従って、全てのチャネルの内のどの程度のチャネル
において、増幅器の飽和が生じているかを容易に把握す
ることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、増幅器から出力される
受信信号のレベルが増幅器の飽和レベルに達するとき、
飽和情報を画面上に表示させるので、操作者は受信信号
の飽和の有無を容易に認識できる。また、受信信号の飽
和が生じた被検体内部における深度に対応する画面上の
位置に飽和情報が表示されるので、操作者は受信信号の
飽和の深さ位置を容易に認識できる。
【0062】さらに、受信信号の飽和が生じた深度に対
応した表示手段が、時間情報に基づいて飽和情報を表示
するので、操作者はそのときの増幅度変更手段を用いて
ゲイン制御を行うことにより受信信号の飽和が回避でき
るので、コントラスト分解能の良い画像を得ることがで
きる。
【0063】この場合、受信信号の飽和を回避すること
により、飽和が発生している部分に埋もれている被検体
内部の微細な構造を明らかにできる可能性があり、より
コントラスト分解能の良い画像を診断に供することがで
きる。
【0064】さらに、増幅器に入力される受信信号のレ
ベルが増幅器の飽和レベルに対応する予め定められた入
力すべき受信信号のレベルを越えたとき、飽和度合情報
が各深度毎に表示されるので、操作者はその部分の飽和
の程度を容易に把握することができる。
【0065】また、各振動子毎に各増幅器が受信信号を
増幅し、各増幅器毎に各飽和検出手段は、受信信号のレ
ベルが前記増幅器の飽和レベルに達したとき、飽和情報
を出力し、飽和割合算出手段は、各々の飽和検出手段の
出力を入力し、受信信号のレベルが前記増幅器の飽和レ
ベルに達したチャネルの全てのチャネルに対する割合を
算出する。従って、全てのチャネルの内のどの程度のチ
ャネルにおいて、増幅器の飽和が生じているかを容易に
把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波診断装置の実施の形態1の構成
ブロック図である。
【図2】実施の形態1における飽和検出回路の一例を示
す構成図である。
【図3】実施の形態1の超音波診断装置の表示画像の一
例を示す図である。
【図4】実施の形態1の飽和情報の検出を示すタイミン
グチャートである。
【図5】実施の形態1の受信信号のレベルを制御するた
めのスイッチの一例を示す図である。
【図6】本発明の超音波診断装置の実施の形態2の構成
ブロック図である。
【図7】実施の形態2における飽和度合検出部の一例を
示す構成図である。
【図8】実施の形態2の超音波診断装置における受信信
号の飽和度合を表示する飽和度合表示器の一例を示す図
である。
【図9】本発明の超音波診断装置の実施の形態3の主要
部の構成ブロック図である。
【符号の説明】
10 振動子 20 送信回路 30 受信回路 31 プリアンプ 33 整相加算回路 35 メインアンプ 40 表示回路 41 対数増幅器 42 包絡線検波器 43 A/D 44 画像メモリ 45 カラー処理部 46 D/A 50 モニタ 60 飽和検出回路 61 コンパレータ 62 飽和度合検出部 63 差動増幅器 65 飽和割合算出回路 70 パネルスイッチ 71〜76 スライドボリューム 80 ゲインコントロール回路 91〜96 ノブ 101〜106 飽和度合表示器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波プローブから被検体に超音波を送
    波して得られる反射波を受波し、反射波を変換した受信
    信号を増幅器で増幅して被検体の画像を表示装置の画面
    上に表示する超音波診断装置において、 前記増幅器から出力される受信信号を入力しこの受信信
    号のレベルが前記増幅器の飽和レベルに達した場合に受
    信信号の飽和の発生を示す飽和情報を前記表示装置に出
    力する飽和検出手段を備えることを特徴とする超音波診
    断装置。
  2. 【請求項2】 前記飽和検出手段は、被検体内部におけ
    る深度に対応させた前記受信信号に基づく時間情報を用
    いて受信信号の飽和が生じた被検体内部における深度に
    対応する前記画面上の位置に前記飽和情報を出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記被検体内部の各深度からの受信信号
    について個別に増幅度を制御する複数の増幅度変更手段
    と複数の増幅度変更手段に対応して設けられた複数の表
    示手段とを有する増幅度制御手段を備え、前記飽和検出
    手段は、被検体内部における深度に対応させた前記受信
    信号に基づく時間情報と前記飽和情報とを前記増幅度制
    御手段に出力し、前記受信信号の飽和が生じた深度に対
    応した表示手段は、前記飽和検出手段からの時間情報に
    基づいて前記飽和情報を表示することを特徴とする請求
    項1に記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記増幅器に入力される受信信号を入力
    し入力された受信信号のレベルが前記飽和レベルに対応
    する予め定められた入力されるべき受信信号のレベルを
    越えたとき、その超過レベルと前記時間情報とに基づき
    受信信号の飽和が生じている飽和度合を飽和度合情報と
    して出力する飽和度合検出手段を備え、前記受信信号の
    飽和が生じた深度に対応した表示手段は、前記飽和度合
    検出手段からの飽和度合情報を表示することを特徴とす
    る請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波プローブの各チャネル毎に、
    前記増幅器及び前記飽和検出手段を設け、 各々の飽和検出手段の出力を入力し、受信信号のレベル
    が前記増幅器の飽和レベルに達したチャネルの全てのチ
    ャネルに対する割合を算出する飽和割合算出手段を備え
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1
    つの請求項に記載の超音波診断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000352A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Hitachi Aloka Medical Ltd 超音波診断装置
JP2013000351A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Hitachi Aloka Medical Ltd 超音波診断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000352A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Hitachi Aloka Medical Ltd 超音波診断装置
JP2013000351A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Hitachi Aloka Medical Ltd 超音波診断装置

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