JPH09253017A - 清掃シート - Google Patents

清掃シート

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JPH09253017A
JPH09253017A JP6680096A JP6680096A JPH09253017A JP H09253017 A JPH09253017 A JP H09253017A JP 6680096 A JP6680096 A JP 6680096A JP 6680096 A JP6680096 A JP 6680096A JP H09253017 A JPH09253017 A JP H09253017A
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fibers
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正道 妹尾
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学 中村
Hiroshi Otsuka
浩史 大塚
Keiji Abe
啓二 阿部
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭において、床のしみ汚れ等の除去と
床の保護・つや出し等のお掃除、お手入れ等の湿式掃除
を手軽にでき、液体を吸収してもはずれにくい、モップ
状の掃除具に装着して用いる使い捨ての清掃シートを提
供すること。 【解決手段】 清掃部11と清掃部11に連結された棒
状の把手12とを具備し、清掃部11にはシートの両側
部を嵌合させて保持するシート保持部14が設けられて
いる掃除具10における、清掃部11の下面を覆って装
着され、表面シート、清掃部11に当接される装着シー
ト及び表面シートと該装着シートとの間に配された液吸
収体を具備し、シート保持部14の保持力x(g)が1
0g以上であり、保持力xと装着シートの清掃部11に
装着した時の静摩擦係数y(tanθ)とが、下記関係
式で示される関係にある清掃シート1。 y>−0.0005x+0.5 ・・・

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モップ状の掃除具
に装着して用いる取り替え式の清掃シートに関し、更に
詳細には、床のしみ汚れ等の除去や床の保護・つや出し
等の床のお掃除、お手入れに際して、家庭用、業務用に
用いられ、多量の液体を吸収してもずれたり外れたりす
ることのない湿式掃除用の清掃シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
床のしみ汚れ等に対するお掃除は、広い床であっても、
絞ったぬれ雑巾を用い、腰をかがめて行われていた。ま
た、床の保護・つや出しも、乾いた雑巾、タオル等にワ
ックス剤を含ませて、上記の床のしみ汚れに対するお掃
除と同様に腰をかがめて行われていた。
【0003】一般に、床の土ボコリや綿ボコリ等を除去
する乾式掃除の分野では、油剤を繊維に処理した房状モ
ップ又は取り替え式シートタイプのモップが、広い床の
掃除を手軽にするために提案されており、実際に家庭
用、業務用共に用いられている。一方、上記のような床
のしみ汚れ等に対するお掃除と床の保護・つや出し等の
床のお掃除、お手入れといった湿式掃除の分野でも、房
状モップが提案されている。該房状モップは、房状部分
を水に浸した後、ロールで絞って、床の掃除に供されて
いる。
【0004】しかし、該房状モップは、ビルや工場等の
業務用の場所においてはよく使われているが、一般家庭
ではバケツ、絞りロール等の準備が面倒なこと、木材系
の床に対して過剰の水を用いることとなりこの過剰の水
が床材を傷める等の問題があり余り用いられていない。
また、雑巾、タオル等を装着して使用する、平板状の清
掃部を有した専用モップが一般家庭用に提案されてい
る。しかし、雑巾、タオル等を装着して湿式掃除をする
場合、摩擦抵抗が大きくなり拭く際の操作性が良くない
こと、ワックス剤を床に拭き広げる際に泡立ちやすく仕
上がり性に劣ること、ワックス剤を塗った後雑巾等を放
置しておくと再使用できなくなること等の問題があっ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、一般家庭におい
て、床のしみ汚れ等の除去と床の保護・つや出し等のお
掃除、お手入れ等の湿式掃除を手軽にでき、更には液体
を吸収してもはずれにくい、モップ状の掃除具に装着し
て用いる使い捨ての清掃シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解消すべく、鋭意検討した結果、液透過性の表面シ
ートと液吸収体と液不透過性の装着シートとを具備し、
該装着シートが特定の摩擦係数を有する清掃シートが上
記目的を達成し得ることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、清掃部と該清掃部に連結された棒状の把手とを具
備し、該清掃部にはシートの両側部を嵌合させて保持す
るシート保持部が設けられている掃除具における、該清
掃部の下面を覆って装着される清掃シートであって、液
透過性の表面シート、上記清掃部に当接される液不透過
性の装着シート及び該表面シートと該装着シートとの間
に配された液吸収体を具備し、上記シート保持部の保持
力x(g)が10g以上であり、該保持力xと上記装着
シートの上記清掃部に装着した時の静摩擦係数y(ta
nθ)とが、下記関係式で示される関係にあることを
特徴とする清掃シートを提供するものである。 y>−0.0005x+0.5 ・・・
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の清掃シートを添付
図面を参照して更に詳細に説明する。図1は、本発明の
清掃シートを掃除具に装着した状態を示す斜視図であ
り、図2は、図1に示す本発明の清掃シートの斜視図で
ある。図3は、図1に示す掃除具の斜視図である。図4
は、静摩擦係数の測定方法の概略を示す斜視図であり、
図5(a)及び(b)は、保持力の測定方法の概略を示
す概略図である。また、図6は、本発明の清掃シートの
1形態を示す断面図(図2に示す清掃シートのI−I’
断面図であって、その一部を省略して示す断面図)であ
り、図7は、本発明の清掃シートの他の形態を示す断面
図(図6相当図)であり、図8は、本発明の清掃シート
に用いられる装着シートの一形態を示す平面図である。
【0009】本発明の清掃シート1は、図1に示すよう
に、清掃部11と該清掃部11に連結された棒状の把手
12とを具備し、該清掃部11にはシートの両側部を嵌
合させて保持するシート保持部14が設けられている掃
除具における、該清掃部の下面を覆って装着される。更
に詳述すると、上記清掃シート1は、平板状の清掃部1
1と該清掃部11の上面に連結された棒状の把手12と
を具備し、該清掃部11は、平面視長方形状で、その上
面の長手方向両側にシートの両側部を嵌合させて保持す
るシート保持部14が設けられている掃除具における、
該清掃部の下面を覆って装着され、スプレー式の洗浄
剤、保護・つや出し剤を床に直接スプレーしてから又は
清掃シートに洗浄剤、保護・つや出し剤をスプレーして
から、被清掃面を拭くという形で使用される。
【0010】上記掃除具10について更に説明すると、
図3に示すように、上記把手12は、上記清掃部11の
上面部16の略中央部の連結部13により、回動自在に
連結されている。また、上記清掃部11は、清掃面部1
5と上面部16とからなり、該上面部16の左右両側部
には、清掃シート1を装着する際に該清掃シートの両側
部を嵌合させてシートを保持するシート保持部14が設
けられている。そして、上記清掃具の清掃面部15と上
記装着シート4とを当接させるようにして、上記清掃シ
ート1が上記掃除具10に装着されている。上記掃除具
10は、このように構成されているので、種々形状の清
掃面部15をシートの取付状態を安定に維持しつつ、効
率的に清掃することができる。
【0011】また、図3に示すように、上記清掃面部1
5は、上記上面部16の下方周縁部を覆って取り付けら
れている。上記清掃面部15の形成材料としては、ウレ
タンフォーム、発泡ポリスチレン、ゴムスポンジ、シリ
コンスポンジ、またはシリコンラバー等の弾力性のある
材料などが用いられる。また、上記上面部16の形成材
料としては、プラスチックなどの通常の成形材料が用い
られる。
【0012】また、上記シート保持部14は、上記上面
部16の4角に、それぞれ、合計4つ設けられている。
更に具体的には、上記シート保持部14は、楕円形状で
あり、この楕円形状のシート保持部14内に、Y字状の
切れ込み14aと該Y字状の切れ込みの左右に連結され
たジグザグ状の切れ込み14bとが形成されている。該
シート保持部の長さLは、10〜40mmとするのが好
ましく、巾wは、10〜40mmとするのが好ましく、
更に上面部16の端縁からの距離L’は、1〜30mm
とするのが好ましい。上記シート保持部14の形成材料
は、上記上面部16の形成材料とは異なり、低密度ポリ
エチレン等の弾力性のある材料が用いられる。尚、該シ
ート保持部の大きさ、形状、切れ込みの形状などは、後
述する保持力x及び関係式を満足するものであれば、
上述した例に限定されるものではない。
【0013】而して、図1に示す本発明の清掃シート1
は、液透過性の表面シート2、上記清掃部に当接される
装着シート4及び該表面シート2と該装着シート4との
間に介在された液吸収体3からなり、上記シート保持部
の保持力x(g)が10g以上、好ましくは30〜10
00gであり、該保持力xと上記装着シートの上記清掃
部に装着した時の静摩擦係数y(tanθ)とが、下記
関係式で示される関係、好ましくは下記関係式’に
示される関係にある。 y>−0.0005x+0.5 ・・・ y’>−0.001x+1.0 ・・・’ 上記保持力x(g)が、10g未満であると、上記静摩
擦係数yの値に関係なく上記清掃部に装着した上記清掃
シートが清掃中に上記清掃部から外れてしまう。また、
上記保持力x(g)が1000gを超えると、清掃シー
トを脱着する際にはずしにくい場合があるので上記範囲
内とするのが好ましい。また、静摩擦係数y(tan
θ)は、上記関係式を満たしていれば特に限定されな
い。
【0014】ここで、上記静摩擦係数y及び上記保持力
xは、下記の測定法に準じて測定することにより求めら
れるものである。 <静摩擦係数yの測定法>図4に示すように、100m
m×255mmの大きさとした清掃面部15’と、5c
m×5cmの大きさに裁断した装着シート4’とを用意
する。そして、先ず、水平に設置した該清掃面部15’
のシートが当接される面上における一端部15aの略中
央に該装着シート4’を載置し、載置された装着シート
4’の下端縁に均一に3.9g/cm2 の荷重をかけ
る。次いで、該一端部15aを上方に持ち上げていき、
該装着シート4’が滑り始めたときの清掃面部15’と
設置面との角度θを測定し、このθからtanθを求め
る。
【0015】<保持力の測定法>図5(a)に示すよう
に、装着シートを巾25mm、長さ70mmに裁断して
試験片4''を得る。そして、該試験片4''をその長手方
向中央において2つ折りにし、折曲部4bにおいて、該
折曲部4bから10mmまで〔図5(a)に示すt〕が
上記シート保持部14に嵌合されるように、図5(b)
に示すように、該シート保持部14に嵌入し、次いで、
該試験片4''の両端をテンシロン試験機に保持させて、
更に300mm/minの速度で保持された両端をそれ
ぞれ逆方向に引っ張り、試験片4''が外れたときの荷重
(片方のみ)を測定し、これを保持力とする。即ち、上
記保持力は、一つのシート保持部における保持力であ
る。
【0016】上記保持力x及び上記関係式を満足する
装着シートは、後述する材料により成形したシートの表
面(フィルムにより形成されている面)を鏡面処理する
等して得ることができる。従って、上記装着シートは、
光沢を有しているのが好ましい。上記鏡面処理は、通常
公知のフィルムの鏡面処理方法を特に制限なく採用して
行うことができる。また、上記装着シートにおける鏡面
処理された部分は、吸収体の面積よりも広いのが好まし
く、更には、この鏡面処理された部分が清掃部全体に亘
って該清掃部に接している方が好ましい。具体的には、
図2に示す領域A(表面シート2が設けられている領
域)にのみ鏡面処理を施しても良く、また、図2に示す
領域B(装着シート4の全面)に鏡面処理を施してもよ
い。
【0017】また、上記清掃シート1は、図1及び2に
示すように、上記装着シート4が、幅広の長方形状に形
成されており、上記液吸収体3が、該装着シート4の幅
方向略中央部に載置されており、上記表面シート2が、
該液吸収体3を覆うようにして該装着シート上に配さ
れ、その側縁部2aがヒートシールして固定されて、形
成されている。
【0018】次いで、上記表面シート2、上記液吸収体
3及び上記装着シート4について詳述する。
【0019】上記表面シート2は、多数の凸部を有して
おり、清掃時において、被清掃面に接触する該凸部の面
積が表面シート2全体の面積に対して好ましくは5〜6
0%、更に好ましくは10〜30%であるのが望まし
い。上記面積が5%未満であると、すじ状になり仕上が
り性が悪くなり、60%を超えると泡が立ちやすくな
り、また床を拭くときの重さが重くなる。
【0020】ここで、上記「接触する凸部の面積」と
は、清掃時に被清掃面に接触する凸部の面積のシート全
体の面積に対する割合であり、下記の測定方法により求
められるものである。
【0021】測定方法、; 1)清掃部に表面シートを装着した後、該表面シートの
表面に、スプレー糊(住友スリーエム株式会社製、商品
名「55」)を均一に約0.0006g/cm 2 でスプ
レーするか、又は該シート2の表面に水を約0.016
g/cm2 スプレーする。 2)平らなプレート20に試験用ダスト7種(関東ロー
ム、細粒,IWAMOTOMINERAL CO.)を
均一になるよう散布する。 3)平らなプレート20上に上記1)のシート2を装着
した清掃部11を置き、500gのおもり21を2個の
せて、5分間荷重をかけ、測定用のサンプルを得る。 4)得られたサンプルを画像解析して、プレート20と
接した面において試験用ダスト7種で汚れた部分の面積
を測定し、該プレート20と接した面の全体の面積にお
けるダストで汚れた部分の面積の割合を算出しこれを接
触面積とした。
【0022】本発明においては、上記凸部の形状等は、
リブ状若しくはドット状、山状、波状又は線状等の形状
とすることができる。また、上記凸部のシートの単位面
積当たりの密度は、1個/cm2 以上であるのが好まし
く、さらに好ましくは、5〜40個/cm2 である。長さ
又は直径1は、10mm以下が好ましく、さらに好まし
くは、0.3mm〜10mmである。また、高さhは、
0.01mm〜12mmが好ましく、さらに好ましく
は、0.05mm〜8mmである。
【0023】上記表面シート2の形成材料としては、パ
ルプ、コットン等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の
再生繊維、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフ
ィン系、アクリル系、ビニロン系等の合成繊維及びその
混合繊維原料等のシート状の繊維集合体を形成する材料
等が挙げられる。更に、上記成形材料としては、後述す
る親水性繊維及び熱可塑性繊維を後述する配合比で混合
してなる繊維混合物を特に好ましく用いることができ
る。
【0024】また、上記表面シート2は、熱可塑性繊維
を好ましくは5〜95重量%、更に好ましくは10〜7
5重量%の配合割合で含有する繊維混合物からなり、坪
量が好ましくは10〜100g/m2 、更に好ましくは
20〜75g/m2 であるのが好ましい。そして、この
際、上記表面シート2の有する凸部が、リブ状若しくは
ドット状の凸部である場合には、該凸部の湿潤時に維持
される高さが、好ましくは0.01〜12mm、更に好
ましくは0.05〜8mm、最も好ましくは1〜5mm
である。また、上記凸部が、波状形状の凸部である場合
には、該凸部の湿潤時にも維持される高さが好ましくは
0.2〜10mm、更に好ましくは0.5〜7mm、最
も好ましくは0.8〜5mmであるのが好ましい。
【0025】上記繊維混合物における上記熱可塑性繊維
の配合割合が、5重量%未満であると、表面シート2の
上記凸部の湿潤時の形状保持が困難となり仕上り性、操
作性が不良になる。95重量%を超えると、液透過性能
が劣り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄性が不良にな
る。また、上記坪量が10g/m2 未満であると、上記
と同じく上記凸部の湿潤時の形状保持が困難になり、さ
らに清掃作業時の摩擦に耐えうる強度が得られなくな
る。100g/m2 を超えると、液吸収体3への液の移
行が悪くなるとともに、使い捨てシートとして必要以上
のコストがかかる。上記のリブ状若しくはドット状の凸
部の高さが0.01mm未満であるか又は上記波状形状
の凸部の高さが0.2mm未満であると、清掃シートの
摩擦抵抗が大きくなり操作性が不良となったり、保護・
つや出し剤を塗り拡げる際に泡立ちやすく仕上り性が不
良となる場合があり、また、上記のリブ状若しくはドッ
ト状の凸部の高さが12mmを超えるか又は上記波状形
状の凸部の高さが10mmを超えると、液透過性能が劣
り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄性が不良となるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。
【0026】ここで、「湿潤時にも維持される」とは、
本発明の清掃シートで、液濡れにより汚染された場所を
清掃して、該清掃シートが濡れても上記凸部の形状(ド
ット状、リブ状又は波状等の形状)が維持されることを
意味し、具体的には、例えば、該清掃シートが、該清掃
シート100重量部に対して100重量部以上の水を吸
収した場合においても、上記凸部の形状が維持されてい
ることを意味する。また、上記「リブ状若しくはドット
状の凸部の高さ」とは、凸部の頂点と底点との高さの差
の平均であり、また、上記「波状形状の高さ」とは、波
状の凸部の頂点と底点との高さの平均である。
【0027】上記熱可塑性繊維としては、特に湿潤時に
も維持されるリブ状又はドット状の形状を付与する場合
には、平均融点160℃以下の熱接着成分を含有する繊
維、即ち高温度(例えば100℃以上)の熱処理で繊維
表面の一部が溶融し、繊維が該形状固定化に働く繊維が
好ましく用いられ、例えば低融点タイプのポリエチレン
テレフタレート繊維、ポリエチレン繊維、エチレンビニ
ルアルコール繊維又はポリビニルアルコール繊維等の低
融点タイプの繊維を鞘成分とし、高融点タイプの繊維を
芯成分とした芯鞘状繊維やサイドバイサイドで片方の成
分が上記低融点タイプの繊維であるもの等が挙げられ
る。一方、湿潤時にも維持される波状形状を付与する場
合には、予め延伸されたポリエチレン系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維、ポリエチレンテレフタレート系繊維、お
よびこれらの繊維を芯成分とした芯鞘繊維あるいはサイ
ドバイサイド型の繊維で片分の成分が加熱による収縮し
てクリンプ形状に収縮する繊維等の熱可塑性熱収縮繊維
が挙げられる。また、上記熱可塑性繊維としては、上記
の熱可塑性樹脂に親水化剤等を練り混む等して親水化さ
れた熱可塑性繊維(以下、「親水性熱可塑性繊維」とい
う)あるいは親水化された熱可塑性熱収縮繊維(以下、
「親水性熱可塑性熱収縮繊維」という)を好適に用いる
ことができる。
【0028】また、上記熱可塑性繊維と共に用いられ、
上記表面シートを形成する繊維としては、親水性のパル
プ、コットン、レーヨン繊維等の親水性セルロース系繊
維;親水性の合成繊維;親水化処理されたポリエステル
系若しくはポリオレフィン系繊維等の親水性繊維が挙げ
られる。特に上記親水化処理されたポリエステル系若し
くはポリオレフィン系繊維としては、例えば親水化材を
繊維中に練り込んだタイプのものが好適に用いられる。
【0029】また、特に上記熱可塑性繊維として上記熱
可塑性熱収縮繊維を用いる場合には、繊維混合物中にお
ける上記熱可塑性熱収縮繊維の配合割合は、10〜90
重量%とするのが好ましく、上記熱可塑性繊維として上
記親水性熱可塑性繊維を用いる場合には、繊維混合物中
における上記親水性熱可塑性繊維の配合割合は、5〜9
5重量%とするのが好ましく、上記熱可塑性繊維として
上記親水性熱可塑性熱収縮繊維を用いる場合には、繊維
混合物中における上記親水性熱可塑性熱収縮繊維の配合
割合は、10〜90重量%とするのが好ましい。
【0030】また、上記繊維混合物は、親水性セルロー
ス系繊維5〜95重量%と親水性熱可塑性繊維95〜5
重量%との繊維混合物(以下、「繊維混合物A」という
場合には、この繊維混合物を指す)、又は親水性セルロ
ース系繊維10〜90重量%と親水性熱可塑性熱収縮繊
維90〜10重量%との繊維混合物(以下、「繊維混合
物B」という場合には、この繊維混合物を指す)が、特
に好ましく用いられる。また、上記表面シートの見かけ
厚み(凸部の高さも含めた厚み)は、0.5〜15mm
であるのが好ましい。
【0031】そして、上記繊維混合物から上記のリブ状
若しくはドット状の凸部又は上記の波状形状の凸部を有
する上記表面シートを製造するには、下記の如くして製
造することができる。即ち、上記のリブ状若しくはドッ
ト状の凸部を有する表面シートは、上記熱可塑性繊維及
び親水性繊維を抄紙してシートを形成し、得られたシー
トにエンボス加工又は熱エンボス加工を施すか、又は湿
式抄紙製法でシートを製造するに、凹凸パターンを有す
る抄紙ワイヤーを用いて水に濡れた状態でシートに凹凸
パターンを刻印すること等により製造することができ
る。また、上記波状形状の凸部を有する表面シートは、
上記熱可塑性熱収縮繊維又は上記親水性熱可塑性熱収縮
繊維を含むシートを熱収縮加工又は熱収縮性シートや熱
収縮性ネットと非熱収縮性シートを一体化した後に熱収
縮加工を行う等することにより製造することができる。
【0032】具体的には、上記熱可塑性繊維として単な
る熱可塑性繊維又は上記親水性熱可塑性繊維を用いた場
合には、110〜220℃で、上記エンボス処理を行う
ことにより、リブ状又はドット状の凸部を有する上記表
面シートが得られ、また上記熱可塑性繊維として上記熱
可塑性熱収縮繊維又は上記親水性熱可塑性熱収縮繊維を
用いた場合には、130〜220℃、3〜120秒上記
加熱処理を行うことにより、波状形状の凸部を有する上
記表面シートが得られる。従って、上記繊維混合物Aを
用いた表面シートは、エンボス処理によりリブ状又はド
ット状の凸部が形成されたものであるのが好ましく、上
記繊維混合物Bを用いた表面シートは、加熱熱収縮処理
により波状形状の凸部が形成されたものであるのが好ま
しい。
【0033】上記繊維混合物における上記熱可塑性繊維
の配合割合が、5重量%未満であると、表面シート2の
凹凸形状または波状形状の湿潤時の形状保持が困難とな
り仕上り性、操作性が不良になる。95重量%を超える
と、液透過性能が劣り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄
性が不良になる。また、上記坪量が10g/m2 未満で
あると、上記と同じく凹凸形状または波状形状の湿潤時
の形状保持が困難になり、さらに清掃作業時の摩擦に耐
えうる強度が得られなくなる。100g/m2 を超える
と、液吸収体3への液の移行が悪くなるとともに、使い
捨てシートとして必要以上のコストがかかる。上記凹凸
形状の高さが0.02mm未満又は上記波状形状の高さ
が0.2mm未満であると、清掃シートの摩擦抵抗が大
きくなり操作性が不良となる。さらに、保護・つや出し
剤を塗り拡げる際に泡立ちやすく仕上り性が不良とな
る。上記凹凸形状の高さが12mmを超えるか又は上記
波状形状の高さが10mmを超えると、液透過性能が劣
り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄性が不良となるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。
【0034】上記表面シートに積層される上記液吸収体
としては、パルプ繊維を主体とした繊維積層体、パルプ
繊維を主体とした繊維からなる吸収シート又は該吸収シ
ートを複数枚重ねた吸収シート積層体等を用いることが
できる。
【0035】上記繊維積層体に用いられる上記パルプ繊
維としては、通常のパルプ繊維に加えてアルカリ処理に
よりだ円断面形状に改質されたマーセル化パルプ、架橋
剤により改質されたクリンプパルプ等が挙げられる。上
記繊維積層体とは、多数の繊維が単に圧縮等により積層
されたものを意味し、上記パルプ繊維のみで形成されて
いてもよく、また、レーヨン繊維、熱可塑性繊維等の他
の繊維を含んで形成されていてもよい。この際、該他の
繊維の含有量は、5〜30重量%とするのが好ましい。
【0036】また、上記吸収シートに用いられる上記パ
ルプ繊維としては、上記繊維積層体に用いられるパルプ
繊維と同じものが用いられる。また、上記繊維としては
上記パルプ繊維のみを用いてもよいが、上記パルプ繊維
に加えてレーヨン繊維、熱可塑性繊維等の他の繊維を混
合して用いることもできる。この際、該他の繊維の含有
量は、5〜30重量%とするのが好ましい。そして、上
記吸収シートは、上記繊維を湿式抄紙製法あるいはラテ
ックスボンド、サーマルボンドからなる乾式パルプシー
ト製法にて得られるシートであり、その厚みは、0.3
〜5mmであるのが好ましい。また、上記吸収シート積
層体は、上記吸収シートを複数枚、好ましくは2〜10
枚重ねてなるものである。
【0037】また、上記液吸収体は、繊維状は粉末状の
高分子吸収体を含有するのが好ましい。従って、上記液
吸収体は、上記繊維積層体、上記吸収シート又は上記吸
収シート積層体に繊維状又は粉末状の高分子吸収体を含
有させたものが特に好ましく用いられる。ここで、上記
高分子吸収体が繊維状である場合の平均長軸長は、1〜
10mmであるのが好ましく、繊維径長は、0.5〜3
d(デニール)であるのが好ましい。また、粉末状であ
る場合の平均粒径は、100〜1,000μmであるの
が好ましい。上記高分子吸収体としては、ポリアクリル
酸塩系、デンプングラフト重合体系、ポリビニールアル
コール系、カルボキシメチルセルロース系等が挙げられ
る。
【0038】また、上記液吸収体が上記高分子吸収体を
含有する態様としては、各繊維と高分子吸収体とが均一
に分散されて積層されて繊維積層体を構成した態様、各
繊維と高分子吸収体とが均一に分散されて吸収シートを
構成した態様、該吸収シートを積層して吸収シート積層
体を構成した態様及び高分子吸収体を含有しない各吸収
シートの間に高分子吸収体を均一に散布して吸収シート
積層吸収体を構成した態様等が挙げられる。
【0039】上記高分子吸収体を用いる場合の上記高分
子吸収体の配合量は、上記パルプ繊維100重量部に対
して、10〜50重量部とするのが好ましい。
【0040】また、上記液吸収体の厚みは、1〜10m
mであるのが好ましい。
【0041】また、上記液吸収体に積層される上記装着
シートとしては、液不透過性のフィルムシート又は該フ
ィルムシートと他のシートとのラミネートシートが挙げ
られる。また、上記装着シートの坪量は、10〜100
g/m2 であるのが好ましく、その厚みは、0.3〜3
mmであるのが好ましい。上記坪量が、10g/m2
満であると、清掃シートをモップ状掃除具に装着するの
に十分な強度が得られず、100g/m2 を超えると、
装着シートの柔軟性が劣るとともに不必要のコストがか
かってしまう。
【0042】上記フィルムシートとしては、ポリエチレ
ン系シート、ポリプロピレン系シート、ポリエステル系
シート等が挙げられる。また、上記ラミネートシートに
用いられる上記の他のシートとしては、強度および柔軟
性を向上させる点から熱接着性不織布や、該熱接着性不
織布とフィルムシートとの複合シート等が挙げられる。
また、上記ラミネートシートにおいては、上記の他のシ
ートは上記フィルムシートの表面又は裏面の一方又は両
方にラミネートすることができる。
【0043】本発明の清掃シートは、上述のように、上
記表面シートを有しているので、液体洗剤を操作性に優
れて拭き取ることができる。また、上記装着シートが、
軟質で且つ布様であり、柔軟性が高いため、清掃部への
装着性に優れ、しかも、液体を透過しないので、吸収し
た清掃液でモップ状掃除具の清掃部を汚染することがな
い。更に、上記液吸収体を有しているので、広い面積で
も効率よく清掃することができ、液濡れによる汚れの拭
き取り性に優れたものである。また、上記表面シートが
上記凸部を有する場合には、液体洗剤を拭き取る時、な
らびに保護・つや出し剤を均一に床面に塗布する時の泡
立ちを抑制するので清拭面の仕上がり性に優れ、また、
摩擦抵抗が低く、操作性に優れている。また、上記関係
式を満足しているので、清掃時において液体を多量に
吸収しても、掃除具から外れることがない。
【0044】次に、図6及び7を参照して、本発明の清
掃シートの形態を具体的に例示して説明する。図6に示
す形態の清掃シート1は、矩形状のドット状の凸部を有
する表面シート2が、液吸収体3の表面及び側面を被覆
して、該表面シート2の各縁部において装着シート4に
接着されて形成されている。また、上記凹凸形状におけ
る各凸部の大きさ(図6に示すN)は、0.5〜1.0
mmであるのが好ましく、各凸部間の間隔(図6に示す
S)は、0.5〜1.0mmであるのが好ましい。
【0045】また、図7に示す形態の清掃シート1は、
表面シート2と液吸収体3と装着シート4とを順次積層
してなり、上記表面シート2に波状形状が形成されてい
る。
【0046】更に詳細に説明すると、図7に示す本形態
の清掃シート1は、波状形状の凸部を有する上記表面シ
ート2が、吸収シート3aを4枚積層してなる液吸収体
3の表面及び側面を被覆して、該表面シート2の各縁部
において、装着シート4に接着されて、表面シート2と
液吸収体3と装着シート4とが順次積層されて形成され
ている。また、上記波状形状の各波状部の幅(図7に示
すT)は、2〜30mmであるのが好ましい。
【0047】尚、本発明の装着シートは、図6及び図7
に示す形態には何ら制限されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、
図6及び図7においては、表面シートよりも装着シート
の方が幅広のものを例示して説明したが、表面シートの
幅と装着シートの幅とは同じであっても良く、更には、
表面シートの幅の方を広くして、上記シート保持部に上
記表面シートを嵌合させて装着するようにしてもよい。
【0048】また、上記鏡面処理は、上記保持力x及び
上記関係式を満足する静摩擦係数yが得られれば、フ
ィルムの全面に施す必要はなく、例えば、図8に示すよ
うに、部分的に鏡面処理を施して、模様状の鏡面処理部
4aを形成してもよい。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明について具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0050】〔実施例1〕表面シート2、液吸収体3及
び装着シート4として下記のものをそれぞれ用いて、図
6に示す清掃シートを得た。尚、上記表面シート2の凹
凸形状の高さLは1.0mmであり、各凸部の大きさN
は1.0mmであり、各凸部間の間隔Sは、1.0mm
であった。尚、この清掃シートにおける静摩擦係数yと
保持力xとの関係は、上記関係式を満足するものであ
った。
【0051】表面シート2;針葉樹クラフトパルプ/短
繊維レーヨン/熱可塑性繊維〔帝人(株)製、熱融着性
ポリエステル商品名「TJ04CN」, 融点110℃〕=40
/40/20の混合繊維原料より通常の湿式抄紙法にて
シートを調製し、さらに、立方体の凹凸パターンを有す
るエンボスロールにてヒートエンボス加工(加工温度1
50℃)することにより凹凸形状を付与したものを用い
ている。 液吸収体3;パルプ80重量部に、高分子吸収体として
のアクリル酸系吸水ポリマー、20重量部を均一に分散
してなる厚さ2.5mm、坪量50g/m2 の繊維積層
体を用いた。 上記装着シート4;ポリエチレンフィルムの一面にポリ
エチレン/ポリエステルの混綿原料よりなるスパンボン
ド不織布をラミネートしてなる、厚さ0.3mm、坪量
30g/m2 のラミネートフィルムを用いており、該ラ
ミネートフィルムにおけるポリエチレンフィルムの面
を、全面、鏡面ロールにより鏡面処理したものを用い
た。
【0052】〔実施例2〕表面シート2、液吸収体3及
び装着シート4として下記のものをそれぞれ用いて、図
7に示す清掃シートを得た。そして、上記波状形状の高
さMは、0.8〜1.2mmであり、各波状形状の幅T
は、3〜10mmである。尚、この清掃シートにおける
静摩擦係数yと保持力xとの関係は、上記関係式を満
足するものである。
【0053】表面シート2;セルロース系繊維である針
葉樹クラフトパルプ60重量部と、親水性熱可塑性熱収
縮繊維である融点130℃のW−ESC〔チッソ(株)
製の芯/鞘繊維、芯;ポリプロピレン、鞘;親水性ポリ
エチレン〕40重量部との繊維混合原料より通常の湿式
抄紙法にてシートを調製し、特定の大きさに裁断した
後、送風式電気乾燥機中にて165℃、10min熱処
理して得た厚さ1.4mm、坪量40g/m2 の波状形
状の凸部を有するシートを用いた。 液吸収体3;極太パルプ60重量部とパルプ40重量部
とからなる厚さ0.35mm、坪料40g/m2 の吸収
シートを4枚積層してなる厚さ1.5mm、坪量160
g/m2 の吸収シート積層体を用いた。 装着シート4;ポリエチレンフィルムの一面にポリエス
テル/ポリエチレンの混綿原料よりなるサクションヒー
トボンド不織布をラミネートしてなる、厚さ0.3m
m、坪量40g/m2 のラミネートフィルムを、そのポ
リエチレンフィルムの面を、全面、鏡面ロールにより鏡
面処理したものを用いた。
【0054】〔試験例〕図6に示す第1の形態の清掃シ
ートを、静摩擦係数y及び保持力xがそれぞれ〔表1〕
に示す値となるように、種々作成し、掃除具に装着し
て、下記試験を行った。その結果を〔表1〕に示す。
尚、静摩擦係数yは、鏡面ロールにより鏡面処理したフ
ィルムの表面を表面粗さが異なるロールで再処理するこ
とにより調節し、また、保持力xは、装着シートの厚み
をかえることにより調節した。
【0055】<試験法>清掃シートを掃除具に装着し
て、フローリング床(松下電工(株)製)に水を5g/
2 スプレーし、通常の湿式清掃と同様にしてごしごし
こすりながら50回往復させ、その際の装着状態を下記
評価基準に従って評価した。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の清掃シートは、一般家庭におい
て、床のしみ汚れ等の除去と床の保護・つや出し等のお
掃除、お手入れ等の湿式掃除を手軽にでき、更には液体
を吸収してもはずれにくい、モップ状の掃除具に装着し
て用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の清掃シートを掃除具に装着し
た状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す本発明の清掃シートの斜視
図である。
【図3】図3は、図1に示す掃除具の斜視図である。
【図4】図4は、静摩擦係数の測定方法の概略を示す斜
視図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、保持力の測定方法の
概略を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の清掃シートの第1の形態を示
す断面図(図2に示す清掃シートのI−I’断面図であ
って、その一部を省略して示す断面図)である。
【図7】図7は、本発明の清掃シートの第2の形態を示
す断面図(図6相当図)である。
【図8】図8は、本発明の清掃シートに用いられる装着
シートの一形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 清掃シート 2 表面シート 3 液吸収体 4 装着シート 10 掃除具 11 清掃部 12 把手
フロントページの続き (72)発明者 阿部 啓二 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃部と該清掃部に連結された棒状の把
    手とを具備し、該清掃部にはシートの両側部を嵌合させ
    て保持するシート保持部が設けられている掃除具におけ
    る、該清掃部の下面を覆って装着される清掃シートであ
    って、 液透過性の表面シート、上記清掃部に当接される液不透
    過性の装着シート及び該表面シートと該装着シートとの
    間に配された液吸収体を具備し、 上記シート保持部の保持力x(g)が10g以上であ
    り、該保持力xと上記装着シートの上記清掃部に装着し
    た時の静摩擦係数y(tanθ)とが、下記関係式で
    示される関係にあることを特徴とする清掃シート。 y>−0.0005x+0.5 ・・・
  2. 【請求項2】 上記装着シートは、光沢を有することを
    特徴とする請求項1に記載されている清掃シート。
  3. 【請求項3】 上記表面シートは、多数の凸部を有して
    おり、清掃時において被清掃面に接する該凸部の面積
    が、該表面シート全体に対して5〜60%であることを
    特徴とする請求項1に記載されている清掃シート。
  4. 【請求項4】 上記表面シートは、熱可塑性繊維を5〜
    95重量%の配合割合で含有する、坪量が10〜100
    g/m2 のシートであり、 湿潤時にも維持される高さが0.01〜12mmのリブ
    状又はドット状の凸部又は高さが0.2〜10mmの波
    状形状の凸部を有することを特徴とすることを特徴とす
    る。
  5. 【請求項5】 上記表面シートが、親水性セルロース系
    繊維5〜95重量%と親水化された熱可塑性繊維95〜
    5重量%との繊維混合物からなり、リブ状又はドット状
    の凸部を有することを特徴とする請求項1の清掃シー
    ト。
  6. 【請求項6】 上記装着シートが、親水性セルロース系
    繊維10〜90重量%と親水化された熱可塑性収縮繊維
    90〜10重量%との繊維混合物からなり、波状形状を
    有することを特徴とする請求項1の清掃シート。
  7. 【請求項7】 上記裏面シートが液不透過性のフィルム
    シート又は該フィルムシートの他のラミネートシートで
    あり、その坪量が、10〜100g/m2 であることを
    特徴とする請求項1の清掃シート。
  8. 【請求項8】 上記吸収体がパルプ繊維を主体とした繊
    維積層体、パルプ繊維を主体とした繊維集合体からなる
    吸収シート又は該吸収シートを複数枚積層してなる吸収
    シート積層体からなることを特徴とする請求項1〜9の
    何れかに記載の清掃シート。
  9. 【請求項9】 上記液吸収体が、繊維状は粉末状の高分
    子吸収体を含有することを特徴とする請求項1〜10の
    何れかに記載の清掃シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001012052A1 (en) * 1999-08-13 2001-02-22 The Procter & Gamble Company Cleaning implements having structures for retaining a sheet
JP2003116761A (ja) * 2001-10-18 2003-04-22 Daio Paper Corp 清掃用シート
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JP2019147262A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 株式会社リコー 液体吐出装置用払拭部材、液体吐出ヘッドの払拭装置、液体吐出ヘッドの払拭方法、及び液体吐出装置

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